( ^ω^)('A`)( ,,゚Д゚)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)川 ゚ -゚)
- 79: エピローグ ◆sHNGWXTAUA :2007/07/20(金) 00:01:01.44 ID:a+P5aKB50
- 両親が退院したことには、理由があった。
まずは、自殺の後遺症が少なかったこと。
目立った傷はなかったそうだ。
そして、何より大きい理由。資金面だ。
ショボン先生が俺に渡したワイン……そのまま病室においてきたんだが。
どうにも、あのワインは年代的に相当価値の高い物だったらしい。
……ちなみに、この設定は当時から考えていたとの事だ。
『キーンコーンカーンコーン』
学校のチャイムが鳴り響く。
4次元目が終了し、昼休み。
多くの生徒は、学食へと直行していた。
- 80: ◆sHNGWXTAUA :2007/07/20(金) 00:03:05.37 ID:a+P5aKB50
- ('A`) 「多い……」
学食で並ぶと、それこそ昼休みが終了してしまう。
そほどまでに、この学食の人数は多いのだ。
川 ゚ -゚)「すまないドクオ、遅れてしまった」
('A`) 「ん、気にするなよ」
最近では、クーと一緒に昼ごはんを食べている。
周りからの視線が気になるため、屋上で二人きりでだ。
川;゚ -゚)「それにしても多いな……」
彼女が言うのも無理はないだろう。
……だがしかし、俺には秘密のルートがあった。
- 81: ◆sHNGWXTAUA :2007/07/20(金) 00:05:00.13 ID:a+P5aKB50
- ('A`) 「んじゃ、俺『裏道』使ってから買って来る」
川 ゚ -゚)「毎回毎回『裏道』か……いい加減、その秘密を教えてくれないのか?」
('A`) 「これだけは言えねーよ。それじゃ、ちょっと待っててな」
クーにも教えていない、この裏道。
随分と役に立つものだ。
俺は並ぶ人ごみを掻き分け、ずいずいと奥に進んでいく。
しかし、その先は受付のカウンターではなく……。
……従業員入り口だ。
- 82: ◆sHNGWXTAUA :2007/07/20(金) 00:07:36.27 ID:a+P5aKB50
- ('A`) 「おいーっす」
(=゚ω゚)ノ「ぃぃぃぃょぅ!」
真っ白の服に、真っ白の帽子。
完全に学食のおばちゃんの格好をした、イケメン。
そして、引きこもりであった、ぃょぅ。
('A`) 「今日も多くてな……。カレー二つ頼むわ」
(=゚ω゚)ノ「ままま任せるよぅ!」
そういって、ぃょぅは奥へと進んでいく。
そう、俺の秘密のルートはこいつだ。
俺の紹介でここに就職(?)できたぃょぅ。
その感謝にと、いつも裏側からメニューを頼ませてくれている。
俺にとっての、『裏道』だ。
- 83: ◆sHNGWXTAUA :2007/07/20(金) 00:09:54.81 ID:a+P5aKB50
- (=゚ω゚)ノ「カカカカレー二つ、出来たよぅ!」
両手にカレーを持ってくるぃょぅ。
それを受け取り、俺は礼を一言。
(=゚ω゚)ノ「またクーと一緒かよぅ……うらやましいよぅ」
('A`) 「けっ、とっとと話せるようになって謝罪でもしやがれ」
(=゚ω゚)ノ「その時は、俺もクーを狙うよぅ?」
('A`) 「お手柔らかに」
ぃょぅは、ここで働きながら、引きこもりを脱出しようとしている。
最終目標は、ひどいことをしてしまったクーに謝ることだとか。
俺が顔出すことは理不尽にも思えたので、詳しくは聞いていない。
- 85: ◆sHNGWXTAUA :2007/07/20(金) 00:12:48.07 ID:a+P5aKB50
- ('A`) 「おう、これでいいか」
クーに向けて、2つのカレーを出しつける。
少しだけ頷いたクーは、俺の前を歩き始めた。
川 ゚ -゚)「それで、裏道について……」
('A`) 「いわねーよ」
川 ゚ -゚)「……。」
屋上、鍵の番号は1192。
開かれる扉。
広がる大空。
座る二人。
見つめあう瞳。
- 86: ◆sHNGWXTAUA :2007/07/20(金) 00:13:24.67 ID:a+P5aKB50
川*゚ -゚)「いただきます」('A`*)
エピローグ終
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