( ^ω^)('A`)( ,,゚Д゚)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)川 ゚ -゚)
- 4: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 20:14:59.65 ID:SI4nQc430
( ^ω^)('A`)( ,,゚Д゚)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)川 ゚ -゚)
1、ニューゲーム(残数0)
⇒2、ロードゲーム(4)
ロードします。
- 6: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 20:16:30.96 ID:SI4nQc430
メモリーカード1
主人公:( ^ω^) ((=゚Д゚=)
時:夜
場所:街路
参考:にゃ?
メモリーカード2
主人公:ξ゚听)ξ ツン
時:?
場所:病室
参考:繋がる
メモリーカード3
主人公:从'ー'从
時:ニート生活中
場所:
参考:クー&ぃょぅ
メモリーカード2、ロードします。
- 8: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 20:19:49.20 ID:SI4nQc430
- ξ゚听)ξ 「……」
静かな病室。
目が見えない私には、この部屋に誰かいるのかさえ判断できない状態だった。
ξ゚听)ξ (……目が見えない、かぁ)
ついさっき、医者にはっきりと断言された。
現状では、全く目が見えないという。
治すには手術が必要、それも、必ず成功とは限らないという。
ξ゚听)ξ (あーあ……)
言われても、さほど驚きは大きくなかった。
倒れたときから、なんとなく気付いていた。
私の体が、悲鳴をあげているということ。
- 12: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 20:23:45.49 ID:SI4nQc430
- 私の体は、ずっと前から警告を発していた。
蚊のような黒い点が視界にまとわりついていたのも、その一つ。
突然起こっていた頭痛も、その一つ。
私は気付けたはずなのに、それを無視し続けた。
ξ゚听)ξ (そりゃ、体も壊れるわよね……)
連日連日のバイト。
朝は早くから学校へ向い、夜はバイトの毎日。
だけど……だけどそれは、私が望んだことだった。
ξ゚听)ξ (本当は、借金返すために、働こうと思ってたんだし)
母親は、私が働くことを強く望んでいた。
一人で働いて、2人を養うことは無理だと。
でも、私は学校に行きたいと言った。
中学生の私は、辛い現実も知らないで、軽々しくその言葉を使った。
……母親は、了解した。
- 15: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 20:27:21.20 ID:SI4nQc430
- ξ゚听)ξ (それから、お母さんは……)
仕事を増やした。
朝も、昼も、夜も、ずっと仕事ずくめになった。
今まで以上に、体を張った仕事になった。
借金の返済日は、母親は必ず家に帰ってこなかった。
当時の私は、あいまいな認識だったが、今なら確信できる。
母さんは、自分の体を使って、借金の返済を延ばしていた。
ξ゚听)ξ 「……」
何を考えているんだろう。
今は、過去を振り返っているような場合ではない。
もっと、今を。
今を見つめなければならないというのに。
- 16: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 20:29:43.74 ID:SI4nQc430
- 『ガラガラッ』
突然、扉の開く音が聞こえた。
看護婦が何かをしにくるような時間ではない。ノックがないのが証拠だ。
ならば、誰かが私の見舞いにきてくれたという事。
誰なのか知りたい。
相手の声が聞こえない限り、誰なのかはわからない。
ξ゚听)ξ 「……」
1、お母さん?
2、ブーン?
3、ジョルジュ君?
>>19
- 19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 20:33:18.57 ID:IJYqD4u80
- 3
- 21: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 20:36:33.60 ID:SI4nQc430
- ξ゚听)ξ 「ジョルジュ……君?」
「……おう」
声の主は、ジョルジュ君。
私のクラスメイトで……きっと、彼氏という存在。
「いや……大丈夫か?」
ξ゚听)ξ 「一応、元気だよ」
目を瞑ったまま答える。
特に包帯などは巻かれていないのだが、開けても意味がないのだから。
「そっか……良かったな」
ξ゚听)ξ 「……そう、ね」
- 22: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 20:39:54.85 ID:SI4nQc430
- 彼は、私の目が見えないという事を知らないのだろう。
もし、知っていて言ったのなら、私は彼を心の底から軽蔑する。
ξ゚听)ξ 「話すのも、久しぶりだね」
「おお……そうだな」
私のほうから話題を吹っかけた。
沈黙の空気が重くて、嫌だったから。
でも、彼の返事は一方通行で、いずれにせよ会話は続かない。
ξ゚听)ξ 「……ジョルジュ君は、元気?」
「ん、一応な」
嫌だった。
ケロっとした彼の態度が、一々私の癪に障る。
- 23: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 20:43:24.47 ID:SI4nQc430
- 自分から言うつもりは無かったが、この際どうでもいい。
もう、全てが面倒くさくなってきた。
ξ゚听)ξ (目のこと、話しちゃおう)
一応、彼は私の彼氏なのだ。
話しても……いいだろう。
ξ゚听)ξ 「「あのさ」」( )
声が被った。
ジョルジュ君も、同時に何かを言おうとしたみたい。
だから……
1、「あ……私からいい?」
2、「ジョルジュ君から、どうぞ」
3、「あははw 私達、息ピッタリだねww」
>>25
- 25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 20:46:14.19 ID:fczsKiDD0
- 2
- 26: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 20:49:53.03 ID:SI4nQc430
- ξ゚听)ξ 「ジョルジュ君から、どうぞ」
「ん、ああ……」
彼の声が一度止まる。
そして、呟くような小さな声で、彼は言った。
「俺達、もう別れようぜ」
はっきりと、私の耳に届いた言葉。
もう一度、その言葉が私に届く。
「目、見えないんだって?やっぱさ……色々と大変じゃん?」
ξ゚听)ξ 「は?」
「お前もこれから入院大変だろうし……俺は学校あるし……」
別に、別れることに関しては意識はない。
目の見えなくなった女など、彼にとっては男以下の存在なだけだ。
- 28: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 20:53:12.78 ID:SI4nQc430
- ξ゚听)ξ 「……エッチも拒んで、入院しちゃって。そんな女には興味ない?」
「そんなんじゃねーよ……」
ξ゚听)ξ 「別に、いいよ。私も体目的の男なんかとは付き合いたくなかったし」
「は……?」
ξ゚听)ξ 「仕方なく付き合ってたって言ってんのよ」
「くそが……!」
ジョルジュ君の声色が変わる。
少し言い過ぎたかもしれない、と思ったが、気にしないことにする。
どの道、私は、彼との関係はなくなるのだから。
「お前さ……俺が、女に手をださねぇとでも思ってんのか?」
ξ゚听)ξ 「手を出したら、それこそ地上最低男よね」
- 30: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 20:56:59.12 ID:SI4nQc430
- 「てめぇ!!」
ξ;゚听)ξ 「!」
ガタンッ、とベッドが揺れた。
ジョルジュ君が、ベッドを蹴ったのだろう。
「……けっ」
足音が聞こえる。
それはどんどん遠ざかり、部屋の外へと消えていった。
ξ゚听)ξ 「……何よ……」
面倒くさい男だ、と思った。
もう全てが面倒くさくなるくらい、面倒くさい。
……意味分かんない。
- 31: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 21:00:27.19 ID:SI4nQc430
- 「ちゃおーっす!ツン、見舞いにきたおー!!」
別の声が聞こえた。
病院内というのに、他の部屋にも聞こえそうなくらいの大声。
あの、あのバカがやってきた。
「さっきジョルジュとすれ違ったお。見舞いに来てたのかお?」
ξ゚听)ξ 「……」
「おっおっ?」
ξ゚听)ξ 「……そうよ」
「おっ……」
ブーンは、私とジョルジュ君が付き合っていることを知っている。
だから、少し……。以前の私のような気持ちを抱いているのだろう。
- 32: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 21:05:46.82 ID:SI4nQc430
- ξ゚听)ξ 「……」
「おっおっ。何か果物食べるかお!?」
ξ゚听)ξ 「いいわよ。アンタ皮むくの下手いんだし」
何にも飾らない言葉。
一番、心が休まる時。
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・
・
約1時間話したくらいだろうか。
面談の時間が終わり、彼は家へと帰っていた。
それと入れ替わりに、私の母親が入ってくる。
- 34: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 21:11:21.42 ID:SI4nQc430
- ξ゚听)ξ 「お仕事お疲れ様」
「ん、ただいま」
私が入院してから、母親と話す機会が多くなった。
仕事の時間を割いて、母親は私に会いに着てくれている。
「さっきお医者様と話したんだけどね」
ξ゚听)ξ 「?」
「手術ね……一週間後にすることに決まったから」
ξ゚听)ξ 「……?」
「お金、集まったんだよ」
- 35: ◆sHNGWXTAUA :2007/11/19(月) 21:12:08.12 ID:SI4nQc430
- メモリーカード2
主人公:ξ゚听)ξ ツン
時:
場所:病室
参考:お金……溜まったんだ。
セーブしました。
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