( ^ω^)ブーンがハンドボールを始めるようです
- 46: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:19:42
- 第三話 「ギコ先輩の大きな見落とし」
あたたたたたたたたたたたッ!!ほーわっちゃっ!!北斗百裂拳!!
ん・・朝か。やっぱりケンシロウの声だと目覚めがいい。
思わず、南斗水鳥拳奥義!!とか叫びたくなる。
ん・・??ふと携帯を目にしてみる。メールがきてる。誰からだ・・??
- 47: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:19:56
- ギコ先輩からだ。なんだろう・・??
「スマンゴラァ!!今日は練習試合じゃなくて、俺らの引退がかかった公式試合だったぞゴラァ!!」
ちょwwwwwwww なんで見落としたwwwwwwwwwww
何故か集合時間や場所は変わらない。VIP高校の校庭は広い。
ハンドボールコートは横40m、縦20mという、サッカーよりせまく、バスケより広い中途半端なコートなので沢山作れるのだ。
6メーターラインとか9メーターラインとか書くのは面倒だけど・・
とりあえず俺、ケンシロウの声を聞いたのでノリノリである。
公式試合でもなんでも、北斗神拳でぶっつぶしてやる!!!
こんな俺のおかしい考えが、後で役立つ事になるとは俺自身わからなかった。
- 48: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:22:03
- とりあえず準備を始めることにした。
一年は当然ユニホームとかもってないので、ビブスを上にきて試合に出場するらしい。俺はそれが軽く嫌だった。
何故かって??なんとなく、ユニホーム着てないと、皆一丸じゃないような気がして嫌だからだ。
一通り準備を済ませるとカーチャンが
カーチャン「今日は公式戦なんでしょ??出たら頑張ってね。」
・・・いい加減、このサトラレ具合、なんとかしたいものである。
(´―`)「う、うん。頑張るよ」
そういうと何故かカーチャンは俺に交通安全のお守りをくれた。
なんで交通安全か??それはカーチャンしか分からない。
まあ、深くは考えない事にする。
- 49: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:22:17
- 朝、家を出ると、珍しいかな、ドクオに遭遇した。
(´―`)「おはよう」
('A`)「おはよう」
昨日、最後に見事なシュートを放ったドクオだ。アレは凄かった。
(´―`)「ドクオ、昨日のシュートは凄かったな。ビックリしたよ」
そういうとドクオは顔を軽く赤らめて、
(*'A`)「あ、ありがとう。自分でも入るか分からなかったんだ。
でも、入れなくちゃいけない!!っていう気持ちはやっぱりあった」
・・・彼は彼でちゃんと考えてるんだな。今日はドクオの球、止められないかもしれない。
俺の心配はしなくてもいいものだったのかもしれない。
(´―`)「そういや今日は公式戦だって。知ってた??」
(;'A`)「!!ホント??ウツダ・・俺、携帯見るのとかめんどくさいから見てなかった・・」
やっぱり知らないらしい。ギコ先輩・・。
なぜか学校に行くまで、車は一台も通らなかった。カーチャンのお守り、恐るべし・・。
- 50: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:22:29
- 校門に入るときジョルジュがいた。ジョルジュはこっちを向きながら、
( ゜∀゜)o彡「おっぱい!!おっぱい!!」
ちょwwwwwwジョルジュさんwwwww
俺ら女じゃないっすよwwwwww
するとジョルジュは俺らの反応を楽しむかのようにずっとやっている。
ドカーン!!ジョルジュは前を見ていなかったので、校舎にぶつかった。
ちょw ジョルジュ平気かな??
( ゜∀゜)o彡「おっぱい!!おっぱい!!」
ちょwwwwwwどこも怪我してないwwwwww
通りがかりでブーン、ツンが校門の近くにいた。ツンはいつものとおり、
ξ///)ξ「・・・・」
顔を真っ赤にしてうつむいてた。そりゃそうだ・・。
( ^ω^)「おっおっおっwwwジョルジュは朝から元気だおwww」
公式戦だというのに、皆緊張していない。いや、ただ知らないだけだろうか・・
- 51: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:22:47
- 俺もVIP高校に入って少しずつ変わり始めていた。
学校来るのが楽しくなったし、何より気になる人が学校にいるから・・
そういやブーンはツンの事好きなんかな??今度聞いてみるか・・
部室に入ると、ギコ先輩が既に準備にとりかかっていた。
( ゚Д゚)「お前ら遅いぞゴラァ!!今日の相手はラウンジ高校だゴラァ!!」
ラウンジ・・??聞いた事あるな、確かこことライバル関係だったような・・??
( ゚Д゚)「やつらは強いぞゴラァ!!だが!!こいつらを倒さないと二回戦には進めないぞゴラァ!!
一年もつかうからそのつもりで居ろ!!ゴラァ!!」
いきなりブーンが質問し始める。
( ^ω^)「今日は公式戦なんですかお??練習試合じゃないんですかお??」
・・・やっぱブーンは知らなかったか。
( ゚Д゚)「そうだゴラァ!!!俺のせいで勘違いさせちゃったなゴラァ!!」
( ^ω^)「そうなのかお・・じゃあ僕の凄いとこ、見せつけるお!!」
ブーンはやる気満々だ。見習わなくちゃ。
- 52: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:23:03
- ラウンジ・・ラウンジ・・。あっ、思い出した!!
俺の学校の有名人、ぃょぅがいるとこだ!!でもあいつハンドはしてないだろうな・・
ぃょぅは俺と同じ中学の出身でそこそこ仲も良かった。彼は野球部のピッチャーで一目置かれる存在だったんだ。
推薦も結構来てた。なのにあいつはそれを全部蹴って何故かラウンジへ行ったのだ。
今は野球してないって言ってた。なにしてんのかまでは聞き忘れてしまったけど。
あいつにもしかしたら会えるのかもしれない・・少し期待していた。
( ゚Д゚)「じゃあ一年はすぐ準備を始めろゴラァ!!終わったらすぐ試合を始めるぞゴラァ!!」
・・・よし、余計な考えは捨てて、準備にはいるとするか・・
- 53: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:23:16
- 昨日、見間違いしてたというのに、ギコ先輩は何故か楽しそうな顔してた。
多分しぃ先生と電話でもしたんだな。不謹慎な・・。俺も人のことは言えないけどさ。
皆動きはかなり速い。二十分ほどで会場準備を終了させ、練習に入った!!
( ゚Д゚)「VIP、VIP、VIP−!!」
一同「VIP、VIP、VIP−!!」
何故こんな掛け声を出すのかって??伝統みたいだ・・。なんかクオリティがどうたらこうたらって・・
まあ、俺には理解できない。
( ゚Д゚)「体操始めるぞゴラァ!!」
体操を終わらせ、ミサイルに入る。そんな時、事件は起きるのだった。
- 54: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:23:29
- ( ゚Д゚)「ミサイルー!!」
どんどんキーパーにボールが投げ込まれる。ミサイルも終わりかけたその時・・
先輩「ッつ・・・」
キーパーの剛先輩が手首を押さえてかなり痛がっている。
(´―`)「ちょ、先輩!!大丈夫ですか!!」
( ゚Д゚)「ん??どうしたゴラァ!!マネージャー!!コールドスプレーだゴラァ!!」
ξ゚听)ξ川 ゚ -゚)「!!」
突然の事態でさすがに慌ててたのか、渡すまで少し時間がかかってたみたいだ。
応急処置をすると、剛先輩は笑みを浮かべて、
剛「心配すんなって。大丈夫だよ。」
と言った。剛先輩はとても上手だ。瞬時の判断。反応。肩力。どれをとっても一流であることは間違いない。
中学の頃は選抜にも選ばれてたくらいだから。
だから俺は、剛先輩が出られなくなったら・・って考えてひやひやしてた。だから声かけられて安心したんだ。
(;^ω^)「剛先輩、大丈夫かお・・??」
( ゜∀゜)「多分平気さ。理由はないけど」
こういう時のジョルジュの言葉、妙に信頼できる。普段まともに話さないからかな。
- 55: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:23:42
- それでも、どこかに潜む、このモヤモヤ感。なにか起こらなければいいけど・・
相手のラウンジ高校や、色々な高校が到着していた。その中には
(=゚ω゚)ノ「ぃょぅ、祐」
ぃょぅだ!!あいつハンドやってたんだ・・意外だな。なんで野球じゃないの??
(´―`)「久しぶり!!ぃょう!!元気してた??」
(=゚ω゚)ノ「すこぶる元気だぃょう!!祐もハンドしてたんだぃょぅ??」
・・ここにも変なしゃべり方がいた。そういや、ぃょぅはいつもこんな感じの話し方だったな。
(´―`)「なんで野球続けなかったの??もしかしたら甲子園いけてたかもしれないのに・・」
(=゚ω゚)ノ「・・坊主がいやだからだぃょう。祐もだろうぃょぅ」
なんだ、今の一瞬の空白・・。多分本当の理由じゃないだろう。
(´―`)「・・俺はそうだよ。野球も上手くなかったし。
でもぃy・・」
( ゚Д゚)「何話してんだゴラァ!!そろそろ練習戻れゴラァ!!」
(´―`)「ヤバイ、またあとでな」
とりあえずぃょぅと別れ、練習に戻った。
- 56: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:23:54
- 俺らVIP高校はハンドボールでは大きな結果を残していなかった。
ギコ先輩曰く「当たる相手が悪いんだゴラァ!!」らしい。
最近しぃ先生はかなりの凄腕なんじゃないかって気がしてきた。
あんなに凄い三年生たちを育ててるんだから。
俺はよく分からないけどそう感じていた。
たった一ヶ月でここまで上手くなったのは、しぃ先生のお陰といっても過言ではない。
あの的確なアドバイス・・凄いなって思った。
(*゚ー゚)「・・・・・」
そんな俺の思考をよそに、しぃ先生は練習を見つめている。とにかく凄い先生なんだろうな。
- 57: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:24:06
- 俺らは逆速攻の練習を始めた。この練習、試合前のいい刺激になる
( ^ω^)「おっおっ!!www進歩がないお、祐!!」
・・甘い。シュート体制に入るブーンの目の前に入り、シュートコースを潰しに行った。
(;^ω^)「ちょwwマジかおw」
上手く潰せたとは思うけど、ブーンのシュートの威力に押し込まれてしまった。
(´―`)「ちっ・・とめたと思ったのにな」
剛「お前・・いつの間に。結構学習してるんだな」
(´―`)「当たり前ですよ。毎日剛先輩のプレーを見てるんですからね」
剛「ホントか、なんか恥ずかしいな」
剛先輩は、照れ笑いした。なかなか魅力的な笑顔だった。
- 58: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:24:18
- でも、前に立ちふさがったところで、経験者のプギャーには無駄だった。
(^Д^)「あまいんだよ!!(^Д^)9mプギャー!!」
さすがに今回は少しむかついた。これはバカにされてるんだなってようやく気がついた。
俺らの逆速攻が終わる頃、ラウンジ高校が練習を始めていた。
ぃょぅは何故か利き腕と逆の腕で練習をやっていた。
俺は頭の中に??のマークを浮かべなが練習を見ていた。
ラウンジ高校の中にひときわ目立つ、双子のような人たちを見つけた。
息もぴったりで見事のプレーをしている。
- 59: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:24:34
- ( ゚Д゚)「あの双子は流石兄弟だゴラァ!!どうやら双子の一年生で、昔からハンドやってたらしいぞゴラァ!!」
ん〜動き的に要注意だな、あの二人だけの攻撃でも俺らは苦労しそうだ。
( ´_ゝ`) 二人ともこんな感じの顔だ。・・なかなかわかりやすい顔してる。
( ゚Д゚)「あとはあの左利きの奴、あいつはいきなり右に持ち替えて、恐ろしく速いシュートを打ってくるらしい。気をつけろゴラァ!!」
・・ぃょぅのことか。あいつ元々右利きなのになんでわざわざ持ち替えてるんだ??
そんなこと考えてると、しぃ先生から集合がかかる。
- 60: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:24:47
- ・・もしかしてぃょぅは肘が悪いのかな??
(*゚ー゚)「はい、じゃあ今日のスタメン、発表するね」
「逆サイ 隆くん、逆45聡くん。センター ギコくん。45プギャーくん。サイド ブーンくん キーパー 剛くん」
ブーンがスタメン??マジかー!!!!!!
⊂二二(*^ω^)二⊃「ブーン!!!」
あいつは凄く分かりやすく喜びを表現してる。大丈夫かな??
いや、ブーンが選抜ってことを聞いたとき、マネージャー含め一年は
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h
冊冊冊冊
〃〃〃〃|
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∧_∧ | クイッ
( ´∀` )づ
||| || |
||| || |
ガッ h
∧冊冊冊冊
( `Д´)つ
/ _ノ⌒⌒⌒`〜、_
( ̄⊂人 //⌒ ノ ヽ)
⊂ニニニニニニニニニニニニニニ
こういうときに起こる感情になってただろうな・・
- 61: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:25:07
- プギャーがスタメンってのはよめたけどまさかブーンがスタメンか・・
俺は空いた口が塞がらない。まぁ頑張ってきなよ。ブーン。
(*^ω^)「おっおっ!!頑張るお!!」
審判「はい、じゃあ番号言って、つめみせて」
ハンドボールは自分で番号をいって、爪が長いと危ないので確認する。
それはギコ先輩が事前に教えてくれたことだ。
(´―`)「12、祐一です。」
昨日ちゃんと爪は切っといたから問題無かった。
さぁいよいよ試合だ。
一同「VIP、VIP、VIP!!」
ふぅ、気合いがはいった。
「ヨロシクお願いします!!」
- 62: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:25:22
- どうやら相手の流石、ぃょぅは試合に出てくるらしい。
流石兄は45、弟は逆45らしい。ぃょうは逆サイドみたいだ。左だから・・??
試合開始!!オフェンスは俺らからだ。軽快なパス回し。相手のディフェンスは簡単には行かないらしい。
審判の手が上がる。審判の手が上がるという事は、もう時間はかけられない。
( ゚Д゚)「くそお!!ゴラァ!!」
ギコ先輩は珍しく慌ててしまったのかセンターからシュートを仕掛ける。確かに球は速いが、コースは甘すぎる。
相手キーパーはあっさりギコ先輩の球を止めてしまった。
( ゚Д゚)「しまった!!速攻だゴラァ!!おまえら、戻れ!!」
ぃょぅはすでに走り始めていた。ブーンほどではないが足は速い。その速さに隆、聡はおいつけなかった。
隆と聡「お、追いつけない・・」
剛先輩とぃょぅの一対一になった。
- 63: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:25:33
- ( ;゚Д゚)「・・・・」
珍しくギコ先輩は動揺してるみたいで、それから何本かミスを繰り返し、同じような速攻をやられてしまった。
点差は5点に開いた。
ちなみに、この試合は前後半三十分、ハーフは10分だ。タイムアウト??だったかな。
前後半一回ずつ、一分間だけ休憩(というか、会議)の時間が許されている。
まだ前半は10分しかたっていない。
(*゚ー゚)「タイムアウト!!」
しぃ先生はいきなりそれを使ったのだった。
- 64: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:25:45
- 一体何考えてるのかな・・。といきなりしぃ先生はギコを呼んで話を始めたのだ。
(*゚ー゚)「ギコ君、どうしたの??動きがいつもと違うわ」
( ;゚Д゚)「最初のミスがなんか頭に残って・・上手くいかないんだゴラァ」
(*゚ー゚)「落ち着きなさい。あなたは今までこのときのために練習してきたんでしょ??
今までやってきた事がそんなに信用できないの??自信持ちなさい!!」
( ;゚Д゚)「・・・・・・」
ギコは無言で俯いたままだ。
(*゚‐゚)「もう・・男の子でしょ??シャンとしなさい!!あなたの他にチームを引っ張る人はいないのよ?」
ギコはハッとなった。そうだった。俺はこのチームのキャプテンだ。俺が沈んでたら、皆不安になっちまう。
よし、やれる事をやればいいんだ。
( ゚Д゚)「・・わかりました!俺はやれることをするゴラァ!!
(*゚ー゚)「それでこそギコくんよ、頑張りなさい!」
タイムアウトが終わる・・。ギコ先輩平気かな?
- 65: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:26:11
- ( ゚Д゚)「みんな、すまんゴラァ!!行くぞゴラァ!!」
ギコ先輩の思考はいつもどおりになったみたい。何故か頬が赤いけど。
しぃ先生と話して、照れたんだろうな。
こっちのオフェンスからのスタートになる。
( ゚Д゚)「よし、皆!!セット練習の成果を見せるぞゴラァ!」
パスが回る。プギャーにボールがわたった時点でプギャーは仕掛けた。
だが、相手のディフェンスが厚く、なかなかシュートを打たせてくれない。
ピーッ!!笛が鳴る。
相手と組み合ってる状態が長くなると仕切り直しになるのもハンドの特徴である。
ふたたびボールが回りだしまたプギャーにボールがわたる。
ブーンがパス!というサインをだしてるみたいだった。
プギャーは一対一を仕掛ける・・ふりをして、沈んでいたブーンにナイスパスをだした。
経験者は動きを違うのだろう。相手はプギャーを止めるのに、二人がかりが精一杯だった。
- 66: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:26:22
- ( ^ω^)「よし、いくお!覚悟するお!」
ブーンはギリギリまで走り、角度を付けてシュートを打ち込む。
相手のキーパーもブーンはノーマークだったのかかなり慌てているようだ。
「ガァァァァァァン!!」
狙いすぎたみたいだ、丁度外側の上ポストに当たり跳ね返ってくる、
(:^ω^)「あうあう。狙いすぎたお」
だがそのボールは相手キーパーの頭にあたり、ゴールに入っていった。
ピッピッ!!得点が入って、皆ホッとしていた。にしてもあのキーパー、サイドシュートに全く対応できてなかったな・・
- 67: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:26:56
- 剛「いって・・・・」
剛先輩は腕を抱え。凄く痛そうにしてる。相手のチームの剛速球を受けすぎて、痛がってるのかな??
ニダーのシュートは目を見張る物がある。しかも彼はサイド。シュートを打つ回数は比較的多い。相手の攻撃は速攻中心だ。
(´―`)「先輩?平気ですか?」
俺は心配になって声をかけた。すると先輩の腕はかなりはれている。
先ほどのこともあり、腕がまずいことになってた。
剛「へへ・・すまんな。後半はお前に任せるよ。」
凄く悔しそうな顔をしながら、俺に役目を託した。さすがに断るわけにもいかない。
(´―`)「・・わかりました。頑張ります」
そういうと剛は苦笑いを浮かべ、マネージャーの方へ向かっていく。
・・もうデビューか。頑張らないとな。
- 68: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:27:09
- 後半は剛先輩の代わりに俺が、隆先輩に代わり、ジョルジュが入っている。
( ゜∀゜)「初試合か・・頑張るかな。おっぱい・・」
いつもほどではないが、やはり変人である。
ピーッ!後半開始の笛がなり、俺らはディフェンスからのスタートになる。
ん・・ぃょぅが45に入ってやがる。いやな予感がする。
(´―`)「ポストー!!真ん中真ん中!!」
俺はポストの声をだすのが精一杯だ。あ、ちなみに今日のポストはドクオが入ってる。
ぃょぅにボールが渡った。あいつは俺の方を向き一回笑うと、ボールを右手に持ち替え、
(#=゚ω゚)ノ「どりゃ!!」
小さい気合とともに、右手でシュートを打ってきた。
違う。今までのシュートとは違う。なんだこの速さ・・
思い出した、ぃょぅは野球で130kmの速さをだす超中学生だったもんな。
その綺麗なフォームから投げ下ろされたボールを止める術は無いに等しかった。
- 69: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:27:25
- 「ザァァァァァァァ」
あっさりネットにボールが吸い込まれていく。止められない。あんなの止めるのは無理だ・・。
( ゚Д゚)「きにすんな!!正直あれを止めるのは、剛でも難しい!!切り替えろゴラァ!!」
・・ここは切り替えておこう。
こちらがあっさり得点を奪い、再びディフェンスになる。
あれ、いようは逆サイに戻ってる・・多分肘のせいだな。
今まで黙っていた流石兄弟がここで動き出す。
( ´_ゝ`) 「兄者、準備はいいか??」( ´_ゝ`) 「ああ、ばっちりだ」
- 70: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:27:37
- 流石(兄)にボールが渡ると同時にいきなり仕掛けてくる。
おいおい。・・そんなの無理だろ。と俺は余裕をかましていると、
・・あれ??弟が消えてる・・?
あいつどこにいったんだ、俺はポストの声を出すのも忘れ、弟をさがす。どこだ?俺は痺れを切らし始めた。
「パス!」
誰にボールが渡ったんだ・・?あ、弟だ。
弟はどさくさにまぎれ、ポスト近くまで進行していた。皆は兄だけで精一杯だ。
やるしかない。俺は体制も整わないまま、弟とタイマン勝負に入るのだった。
- 71: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:27:50
- 俺は冷静になって、弟の目、手首をみていた。
先に動いたら負けだ・・。
(´―`)「こっちだ!!」
俺はとっさに右上に飛ぶ。その予測は見事に当たったみたいで、簡単に前に落とす事に成功した。
( ゜∀゜)「こっちだ!!祐」
ジョルジュは既に走りだし、真ん中あたりにいる。
よし・・!
(#´―`)「ジョルジュ!取れよ!」
と、彼より少し前のところに投げ込んだ。
まずい、強かった・・
ジョルジュはかなりMAXスピードでそのボールを追う。
(#゜∀゜)「おっぱい魂!なめんじゃねーぞ」
彼は相手のマネージャーまで赤面させる言葉を吐くと、更にスピードをあげ、そのボールを楽々取るのだった。
(#゜∀゜)「うおお!!おっぱいアタックだ!」
あのボールは強力だ。軽くゴールを揺らす威力がある!
そのボールは相手のキーパーの横をもの凄いスピードで通りすぎ簡単にゴールを割った。
- 72: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:28:03
- 俺、ジョルジュの活躍もあってか、相手は完全に勢いを失った。
こっちの攻撃のみといっても過言ではないような、もの凄い攻めを見せた。
途中ショボンが出てきても、その勢いは止まらず、むしろ増していた。
俺は俺で、さっきのプレーで自信がついたのか、ぃょぅ、ニダーのシュートも0に押さえた。
結果は24対15。圧勝だった。
- 73: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:28:13
- 試合終了後、ぃょぅがこっちにやってきた。
(=゚ω゚)ノ「祐、お前キーパーだったのかぃょぅ。初めて一ヶ月にしてはかなり上手いじゃないかぃょぅ
(´―`)「コーチと、キャプテンが良くてね」
(=゚ω゚)ノ「そうかぃょぅ・・なんか羨ましいょぅ、お前のチーム」
俺らにはない、何かがあるょぅ。あ、流石弟がお前のことライバル視してたょぅ」
マジか、めんどくさそうな奴にライバル視されちまった。
なんだろう、俺らにしかないものって・・
そういい残すとぃょぅはチームに帰っていった。
- 74: (´‐`) :2006/11/22(水) 19:28:25
- 後方付けをし、反省になった。
( ゚Д゚)「お前ら、よくやったゴラァ!!今日の勝ちは皆の団結にあるぞゴラァ!!
二回戦もこの調子で勝ち上がるぞゴラァ!!」
団結・・これがぃょぅの言ってた何か、なのかな・・。
それから俺らは順調に勝ちあがり、県決勝まで駒を進めることになった。
第三話 「ギコ先輩の大きな見落とし」 完
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