( ^ω^)ブーンがハンドボールを始めるようです

201: ◆gk43jgqTBM :2006/11/22(水) 21:16:28
  
第九話 最大のライバル

テーテテテッ!テーテテッテ!テテーテテーテッテー!!

エキセントリック!エキセントリック!エキセントリックしょうねn・・ピッ

あ〜眠・・もう朝か、まだ昨日の疲れが残ってるみたいだ・・

今日の相手はラウンジ高校。俺らの最大のライバルといっても過言じゃない相手だ。

ぃょぅ・・どれくらい上手くなってるか、楽しみだよ。

ん、なぜ今日に限って目覚ましじゃなくて携帯のアラームかって?

俺は今まで数々の目覚まし時計を破壊してきた。13個だよ!13個!!

その13個までは親がお金を出してくれていた・・

だから俺はまだ平気だと思ってたんだ。心底。

親に壊した13個目の目覚ましをみせ、

(´−`)「新しいの買って!」

まるでガキのように親にお願いしてみたんだ。そしたら・・



202: ◆gk43jgqTBM :2006/11/22(水) 21:22:45
  
カーチャン「・・あんたねえ!!!今まで何個の目覚まし壊してきたのよ!!
ケンシロウ目覚ましとかいくらしたと思ってんのよ!!
5000円よ!!あんた頭おかしいんじゃないの?自分のお金で買いなさい!」

・・・えええええええ〜。

こんなこと言われるなんて予想GUYですよ!予想GUY!!

俺はトキ目覚ましか、DIO様目覚ましが欲しかったのに・・

俺は部屋に戻ると、目覚ましのために初めてないていた。

・・まあこんなガチンコファイト倶楽部的な話はいらないよね。正直すまんかった。

さて・・下にいくかな〜そう思った矢先、メールだ。誰からだろう・・?

「今日の試合勝ってくれよ。私は熱が出て、今日はいけないのでな・・」

クーだ。夏風邪でも引いたのかな・・?

「大丈夫。必ず勝つよ。クーは風邪早めに治して、早く部活来れるようにね」

今日はクーのためにも絶対勝たなくちゃいけなくなったな・・

準備が済んだので下に降りる事にした。



204: ◆gk43jgqTBM :2006/11/22(水) 21:36:03
  
カーチャンはいつもの通り、朝飯を全部準備して俺を待っててくれた

さすがはカーチャン。準備が早い。

カーチャン「今日は新チームの二回戦よね?絶対勝ちなさいよ?
負けたら今日の晩飯抜きだからね!」

いつからこんなキャラになったんですか?マミー。

あんまり深く考えちゃいけないな・・

俺は玄関へ向かい、外にでた。
・・ふう。夏の朝の風はすがすがしくていいよね!!

今日は時間にもわりと余裕があるから、のんびり学校にむかっていた。
・・後ろから猛スピードでチャリこいでくる奴が居る。絶対あいつだ・・

(;^ω^)「ヤバイお!遅れるお!」

・・あいつなんであんなに急いでのかな・・

(;^ω^)「祐!!遅刻だお!ツンは先いっちゃってるお!!」

ブーンが急ぐのには一つの勘違いからだった。



205: ◆gk43jgqTBM :2006/11/22(水) 21:43:06
  
時間は戻って、ブーンの朝・・

I waana be a vipstar・・・

携帯のアラームがなってるお・・もう少しだけ寝かせてほしいお。

もう少しだけ・・・・

ん・・ドアが開く音がしたお。誰かきたのかお?

ξ゚听)ξ「ブーン、今日試合でしょ!?起きなさいよ!!」

ツンだお。起こしにきてくれたのかお。そういや今日は試合だったおね。そろそろ起きなきゃだお・・

そう思いベットから跳ね起きる。だが僕は自分の息子、ジョニーが朝だちしてるの忘れてたんだお。

ξ///)ξ「ちょ、朝から・・変態!!!!」

ツンはもの凄い勢いで僕の部屋からでていって、先にいってしまったお

ξ///)ξ「ブーンの、意外に大きかった・・」

そこでブーンのなかである方程式がうかんだ。



206: ◆gk43jgqTBM :2006/11/22(水) 21:51:14
  
ん・・?僕は変態=ツンは部屋から急いで出て行く=遅刻する??

常人だったらどう考えてもそんな方程式には結びつかない。でもブーンはその時かなり慌てていた。

(;^ω^)「ヤバイお!!ちっこくちっこくだお!!」

意外に余裕あるじゃない・・。

とにかく急ぐお!!キャプテンが遅刻するわけには行かないんだお!!

ブーンは飯を三十秒で食べ終わり、そこからこのスピードでここまで来た訳だ。

・・訳がわからん。さすがはブーンだな・・

(;^ω^)「・・・という訳なんだお!!急ぐお!」

(´−`)「・・その考え方はある意味凄いよ。
ってかおまえの息子ジョニーの朝だち見られたんだw
小さいなって思われてるよきっとwwww」

(;^ω^)「そ、そんな事ないんだお!僕のジョニーは至上最強だお!」

・・ガキみたいな事言うなぁ。まあいいか。ブーンらしいし・・

そんな下らない話をしていると、あっという間に学校に着いた。

もう皆きてるかな?



207: ◆gk43jgqTBM :2006/11/22(水) 21:59:47
  
部室に到着すると、もう皆集まっている。

俺が最後みたいだ。

(´・ω・`)「二人とも遅いよ?キャプテンと副キャプテンの一人がこれじゃあな・・
次もこうだったら・・ウフフフ」

!!寒気が走った。多分ブーンも同じように感じているはずだ。恐ろしい・・

二人「次は絶対に早く来るので、今日だけは勘弁してください(お)」

俺らは土下座して謝った。こうしないと何されるか分からないからな。

(´・ω・`)「今回は許してあげるよ。それじゃあグランドの準備にいくよ?」

了解〜それじゃいこうかな・・



210: ◆gk43jgqTBM :2006/11/22(水) 23:11:40
  
準備のスピードはもう皆慣れてるのか、速い。

ましてやラウンジが来るんだから尚更早い、皆早く体を動かしたいみたいだ。

・・でも今回は俺が一番張り切ってるはずだ。

なんてったって、ぃょぅがくるんだからな・・

あいつ、肘はよくなったのk・・ダメだ、試合前に相手の心配なんて。

今日倒す相手なんだから、情けは無用だな。

ん、考え事してる間に、もう準備は終わってるみたいだ。

さすがに早いな、皆。

(^ω^)「じゃあアップ始めるお!!皆集まるお!」

おっ、いいな、やる気がいつもの二倍くらいあって・・

俺らはアップを始める。開催校は早めに準備できるからいいよな。



211: ◆gk43jgqTBM :2006/11/22(水) 23:11:52
  
(^ω^)「VIP−!!!!ファイッ!!」

ニュウソク高校と闘ってからブーンはアマゾンの声出しを痛く気に入ってしまったらしく、

今日からこの気合の入れ方に変わった。

俺は前のでも良かったと思うが・・本人曰く「なんかかっこよかったお」らしい

お前部活に興味持ったのもその理由じゃないか・・。

ランニングも終わり、ストレッチに入るとこで、ぃょぅ率いるラウンジ高校が会場に到着したみたいだ。

「お願いしまーす!!」

いい挨拶がグランドに響いてきた。



3: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 12:51:53.18 ID:qjXsm3ow0
  
・・ラウンジ高校が到着したみたいだ。

さっきの声はぃょぅみたいだ。あいつ、キャプテンになってたんだな。

まあ、野球部の時も主将だったし、適任だと思う。

俺らは俄然、アップに気合が入る。必ず勝つ!!

彼らがアップを始めた頃、こちらはポジションシュートを始めだした。



4: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 12:55:47.89 ID:qjXsm3ow0
  
今日はブーンにボールを当てられる事もなく、スムーズに練習が続く。

・・うん。今日の調子はそこそこいい。この前止められなかったぃょぅの球も止められる!多分・・

後は注意するは、相手の速攻、そして流石兄弟、ニダー。

あいつらはなかなかの曲者だ。あなどる事はできない。

・・ん、相手がこっちの練習をみてるみたいだ。視線を感じるが今は冷静に・・

貞治が最後のシュートを打ち終わり、ポジションシュートが終了する。

・・まだ時間はある。どうしようか?



5: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 13:00:22.56 ID:qjXsm3ow0
  
(´−`)「ブーン、次はなにすんの?」

( ^ω^)「ん〜・・だお。逆速攻でもするかお?」

俺もその意見に賛成だ。ん・・・プギャーが何か言いたいことがあるみたいだ。

(^Д^)「いや、時間をかけて、セットやったほうがいいぞ。
この前の試合はセット攻撃が決まらなかったからな」

まあそれは・・あのキーパーのせいでもあるんだが、確かにそうだな。

俺らはセットを始める事にした。人数が足りない?そこは突っ込まないで欲しい・・



6: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 13:05:22.17 ID:qjXsm3ow0
  
レギュラー人がディフェンスでセットをスタートする。

ん〜わりといい感じじゃないか?

最近分かったけど、ショボンは相手を止める確率はプギャーと同じくらい高い。

元々大きい体に、いい筋肉。それに加え、今までの練習の成果も織り交ざってて、

確実に彼は上手くなっている。真面目で実直な性格もあってだろう。

ちょっとジョルジュの動きが悪いかな。まあ逆サイだし、なんとかなるよ。



8: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 13:13:12.69 ID:qjXsm3ow0
  
セットの練習が終わった。

ん、ぃょぅがこっちにくる。俺に用があるみたいだ。

(´−`)「久しぶりだな、元気してたか?」
(=゚ω゚)ノ「ぃょぅ、祐。元気してたょぅ」
(´−`)「それはなによりだ、だけど試合前だ、話すことはないよ」
(=゚ω゚)ノ「わかってるょぅ。俺が言いたい事、今日は絶対に負けない。それだけだょぅ」

その言葉を聞くと同時に、流石弟の視線を感じる。そういやあいつは俺のことライバル視してたんだっけな。

・・その言葉、今日の試合でそっくりそのままそっちに返してやるよ。



9: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 13:22:19.58 ID:qjXsm3ow0
  
試合時間がが近い。いつもの通り、しぃ先生からメンバー発表がある。

(*゚ー゚)「じゃあスタメン発表するね〜、今日はラウンジだからいつも以上に気を引き締めてね」

しぃ先生もやっぱ警戒してるみたいだな。当然だ。

サイド( ^ω^) 45(´・ω・`) センター(^Д^) 逆45('A`)

逆サイド(゚∀゚) ポスト(^∀^) キーパー(´−`)

いつも通りだ。人数が少ないので、体力的には辛いものがある。

後半はもう皆かなりバテている。ここらへん、なんとかなればな・・

試合が近い。最終ミーティングに入るみたいだ。



10: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 13:27:51.72 ID:qjXsm3ow0
  
(*゚ー゚)「今日の試合で気をつけるべきことは何かしら?」

しぃ先生からの質問だ。俺らを試そうとしてるんだな

(´・ω・`)「とりあえず・・速攻とロングじゃないでしょか?
あの左利き・・あいつが一番危ないと思います」

うん。絶対そうだ。あいつのシュートは、VIP二高のオワタって言ってた人と同じくらいの威力がある。

あのボールは後ろにはじくだけでも精一杯だ。

(*゚ー゚)「それもそうだけど・・私はあの双子に注意するべきだと思うわ
あの二人の攻撃は息がピッタリだし、油断するとすぐやられるわよ」

それもそうだな・・やはり曲者揃いのチームだ。



11: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 13:35:59.63 ID:qjXsm3ow0
  
( ^ω^)「ま、とにかくだお。簡単に言えば油断するなってことだお
今日はクーが休みだし、クーの為にも今日は勝つお!!」

まあそうだよね。わかりやすくありがとう、ブーン。

・・クーと約束してるからな。負ける訳には行かない。

さて、そろそろ整列か。行かなくちゃな。

集合に行くといきなりニダーが、

<`∀´>「お前らには絶対負けないニダ!!」

と気合充分に叫んだ。審判に注意されてた。なんか情けない。

・・よし、今日もいつものプレーを心がけるぞ。



12: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 13:44:32.56 ID:qjXsm3ow0
  
( ^ω^)「みんな、いつものように集まるお!」

皆が集合する。恒例の声出しだ。

( ^ω^)「行くお!!!!」
一同「ワァァァァァァァァァ!!!!」

よし、気合ばっちり!!勝つからな!!

試合が開始される。相手からの攻撃だ。

注意すべきこと・・全て頭に入っている。勝負だ・・



13: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 13:50:06.70 ID:qjXsm3ow0
  
相手がパスを回していく。

(´−`) 「ポスト見ろ!ポスト!!
あと45のロングも注意しろ!!」

今日はぃょぅが45に入っている。持ち方も左から右に戻ってる。

あいつ、肘治ったんだ・・警戒しなくちゃな。

俺の警戒は完全にぃょぅに移っている。それが裏目になるとはな・・



14: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 13:55:55.76 ID:qjXsm3ow0
  
( ´_ゝ`)「・・チャンスだな。弟者」

(´<_`  )「ああ、この前の分、返してやるぞ・・」

流石兄弟が何か仕掛けようとしてる事に俺は全く気が付いていなかった。

ボールは流石兄弟に渡る。今日はぃょぅが45に入ってるため、流石兄弟はそれぞれ、

逆45、逆サイドに入っている。

( ´_ゝ`)「いくぞ、弟者!!」

兄者は勢いをつけて、1対1を仕掛け始める。俺は予期してなかったことに少し慌てた。



15: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 14:00:01.66 ID:qjXsm3ow0
  
(;´−`)「うっ!!・・でもあいつ、何考えてる?」あれじゃ普通に止められるぞ」

勢いこそあったものの、その攻撃は素直すぎる。絶対に止められる!

問題はない・・はずだ。

流石兄は体が大きい。だから、こちらのディフェンスは二人がかりで止めに入る。

何故、逆サイド側よりに仕掛けてきたかは、その時の俺には分からなかった。



16: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 14:08:36.75 ID:qjXsm3ow0
  
流石兄はいきなりシュートの体制に入った。

まさか流石兄がロングで来るとは・・予想外だ。俺は止める体制に入った。

・・なんだって?流石兄はいきなり空中で流石弟の方を向くとそちらにパスをだす

かなり強烈なパスだ。流石兄に二人がかりで行っていたので、弟はノーマークになっていた。

兄者はそこを狙っていたのだ。

(´<_`  )「よし、ナイスパスだ!兄者!覚悟しろ!」

弟がシュートの体制に入る。ここで止められるかは俺次第・・



17: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 14:24:19.11 ID:qjXsm3ow0
  
(;´−`)「くっ・・・・」

流石弟は思い切り高く飛び、ギリギリまで飛んで角度を広くする。

これでは例え逆サイのシュートといってもたまったもんじゃない。

大きく角度が広がる。くそっ、これじゃどっちに打ってくるか分からない・・

(´<_`  )「くらえ!!!」

弟が体をフルに使って重たいシュートを放ってきた。

(;´−`)「クッ!!!」

止められるのか・・?俺は思い切りボールの方向に飛んだ。



18: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 14:29:19.35 ID:qjXsm3ow0
  
俺の手はボールに触れる。だが前には落とせない。

自分でもそのボールはどこにいったのかは分からなかった。

「ピッピッ!!!」

ちっ・・入ったか。こんなに簡単にやられるとは・・

ぃょぅばかりに気をとらて、流石兄弟に警戒がいってなかったことを後悔した。

( ^ω^)「祐!!気にするなお!まだ一本だお!」

・・くそっ。

しかしそのシュートから、試合の展開を相手に握られてしまう。

<`∀´>「余裕だニダ!!」

(=゚ω゚)ノ「甘いょぅ!!」

他の二人にも簡単に決められる。二つとも取れるボールだったのに・・

その後も失策を繰り返し、前半は五対十とリードされたまま終了する。



24: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 16:17:56.98 ID:qjXsm3ow0
  
( ^ω^)「祐・・どうしたんだお?調子悪いお」

いや、調子が悪いんじゃない・・。一度の失敗に引きずられてる。

( ^ω^)「一番最初の失敗なんてきにするなお。人間、誰でも一失敗するお
必ず追いつくから心配するなお」

ありがとう・・少し気が楽になった。だけど・・次失敗したら同じになる・・

(*゚ー゚)「祐君、ちょっと」

しぃ先生に呼ばれた。行ってみよう。



25: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 16:21:56.97 ID:qjXsm3ow0
  
(´−`)「なんでしょうか?」

(*゚ー゚)「あなた・・最初の失敗を引きずってるんでしょ?」

(;´−`)「・・・・・」

全てお見通しって訳か・・

(*゚ー゚)「一度の失敗なんて仕方ないのよ。確かに後悔することも大事だけど、
今は勝つことが最優先なのよ。あなた一人の為に負ける訳にはいかないの」

(;´−`)「!!!」

(*゚ー゚)「・・分かったら早く切り替えなさい。チームに迷惑かけないようにね」

・・そうだな。俺一人のせいで負ける訳にはいかない!!ふぅ、楽になった。



26: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 16:24:52.24 ID:qjXsm3ow0
  
( ^ω^)「あっ、祐、大丈夫かお?」
(´−`)「うん、大丈夫。俺一人のせいで負けるわけにはいかないよな」
( ^ω^)「失敗なんて恐れずに前向きにいくお!
さ、後半始まるお。頑張ろうだお!」

必ず逆転してくれるって信じてる。だから俺もやるべきことをやらなきゃな・・

後半戦が幕を開ける。必ず勝つぞ・・クー!!



27: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 16:28:54.94 ID:qjXsm3ow0
  
後半が始まる。こっちからの攻撃だ。

プギャーが相手を翻弄する。が相手は流石兄弟。なかなか上手くいくはずもない。

(^Д^)「くっ・・ドクオ!!任せる!!」
('A`)「!!」

ドクオは少し、ビックリしてるみたいだったが、すぐに元に元に戻り、

('A`)「・・任せて!」

プギャーの方を向いて、軽く頷いた。

(^Д^)「信じてるからな・・」



28: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 16:33:59.16 ID:qjXsm3ow0
  
('A`)「・・・僕が出来る事、それは一つ、あの技を使う・・」

対コッチコーチの時に使ったあの技・・

今まで一度も使っていなかった。だけど今は状況が状況だ。やるしかない。

ドクオは初め、自分の体を精一杯大きく見せ、敵陣へ向かっていく。

(=゚ω゚)ノ「させないょぅ!!」

ぃょぅが前に出てくる。ぃょぅはドクオと同じくらいの体格だ。成功するか分からない。

でも、やるしかない。多分ドクオはそう思っているはずだ。



29: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 16:37:00.02 ID:qjXsm3ow0
  
('A`)「皆頑張ってるのに・・僕だけ、やらないわけにはいかない!!」

ぃょぅはもう目の前に居る。

(=゚ω゚)ノ「甘いょぅ!!それじゃ抜けないょぅ!!」

ぃょぅはドクオが何を仕掛けたいのか、全く分かってないみたいだ。

('A`)「今だ!!!」

ドクオは自分の体を精一杯小さくする。

(=゚ω゚)ノ「!!消えた!?」

ぃょぅは一瞬ドクオのことを見失う。これはいける・・!!



30: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 16:41:06.47 ID:qjXsm3ow0
  
('A`)「よし、いける!シュートに!!」

ドクオはぃょぅをいとも簡単に抜いていく。その姿は輝かしく見える。

('A`)「決める・・!うおおおおおお!!」

ドクオがシュートモーションに入る!!いけ!ドクオ!

(=゚ω゚)ノ「させないょぅ!!」

まだぃょぅは諦めてない!ドクオにしがみつこうと必死に手を伸ばす。

勝つのはどちらなのか・・



31: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 16:46:24.70 ID:qjXsm3ow0
  
('A`)「うっ・・・!!」

ドクオはぃょぅにしがみつかれ、6メーターライン近くに倒れる。

かなり危険なプレーだった。カードはでてもおかしくない。

審判「君、イエローカード!!二分間退場!」

(=゚ω゚)ノ「!退場!?イエローは分かるけど、退場は理解できないょぅ!!」

ぃょぅは必死に訴える。そりゃそうだ、ぃょぅが二分間といっても退場したら一人人数が減り

さらにチームの柱も消えることになる。

ちなみにイエローはチーム合計2(3?)枚でると、次のカードから退場になる。

だがこのプレーはまだ一枚目だが退場。どれだけ危険なプレーかというのを物語っている。



32: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 16:51:06.34 ID:qjXsm3ow0
  
だが、決まった判定が覆される事は無い。

ぃょぅは二分間退場。こちらには、PTが与えられた。

さて・・誰が打つのかな?

(´・ω・`)「僕が行こう。試してみたい事もあるし」

誰も文句は無い。ショボンならやってくれるはず。試したい事っつえのが何かわからないけど・・大丈夫だろう

ショボンが打つ場所に立つ。

皆が思ってる事はきっと同じ。ショボン、決めてくれ・・!!



33名前: ◆gk43jgqTBM 投稿日: 2006/11/23(木) 16:55:39.23 ID:qjXsm3ow0
  
(´・ω・`)「あの時の練習に教えてもらった事・・手首の使い方」

ショボンはどうやら、謎のおっさんに教えてもらっていた事を思い出す。

手首の使い方・・・フェイント・・・これさえ上手くいけば決められる・・。

ショボンは考えをまとめる。そして。静かに合図を待っている。

かなり落ち着いている。必ず決められる・・

決めた時の自分を頭の中にイメージする・・よし、いける!

「ピーッ!」

合図だ!!ショボンは一体どうでるのだろうか・・?



34: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:02:03.60 ID:qjXsm3ow0
  
笛がなってから一秒・・まだショボンは動かない。と次の瞬間。

シュートモーションに入る!打つのか・・!ショボン!

だがそのコースはキーパーが飛ぼうとしてた方向らしい。

まずい、キーパーは動きだしている。

(´・ω・`)「・・甘い、僕が狙ってたのは君の動きさ」

フェイントだ。多分あれは俺でも引っかかる見事なフェイントだ。さすがはショボン・・

キーパーはすでに反応してしまっている。

文句のつけようのないシュートがゴールをわる。俺らは歓声を上げた。



35: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:06:59.13 ID:qjXsm3ow0
  
「ナイスシュートショボン!!」

「お前、やるなあ!!」

皆から賞賛の声を受ける。ショボンは軽く頬を赤くしながら

(´・ω・`)「・・そんなことないよ」

というのが精一杯みたいだった。

このプレーが起爆剤となり、俺らは勢いに乗る。

相手の攻撃を全て見切り、俺の調子も元に戻っていた。

残り五分のところでようやく逆転に成功できた。だがまだ、油断しちゃいけないな・・



36: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:12:38.54 ID:qjXsm3ow0
  
だが、チャンスはピンチへと姿を変えてしまう。

どうやら、相手側は本来の動きを取り戻し、また攻めてきた。

あっという間に一点差に詰め寄られ、残りは一分。

(;^ω^)「しまったお!!」

ブーンはかなり決まりやすい角度からのサイドシュートを外してしまった。

(;^ω^)「マズイお!!」

ダッシュでディフェンスに戻ってくる。残り時間も少ない。

ここで入れられたら、PT戦になる・・だが、流れから行って、ここで止めて勝たないと、

完全に流れを持ってかれて、負けは確定したようなもんだ。

ここは今日ミスした分、俺がなんとかしないとな・・



37: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:15:59.25 ID:qjXsm3ow0
  
・・やはりここはキャプテンであり、信頼のあるぃょぅに打たせてくる・・

これはよく分からないが、確証があった。打ってくるのは絶対にぃょぅだ・・

パスが回されている。残り時間も少ない。

一度、流石兄弟が仕掛けようとしていたが、ディフェンスに阻まれ仕切り直しになる。

来い・・ぃょぅ、必ずお前がうってくるはずだ。勝負だ!!



38: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:20:36.77 ID:qjXsm3ow0
  
再びパスが回される。どうやら敵も慌てていて、小さなミスが目立つ。

審判が手を上げると同時に、ラスト三十秒の声があがった。

ここでついにぃょぅにパスが回される。でも何故かぃょぅはシュートを打つかどうかためらっている。

何故だ・・何故ここでためらう必要がある?お前しかいないんだぞ・・?

(; ´_ゝ`)「ぃょぅ、打て!!ここで打てるのはお前しかいない!!
頼む!決めてくれ!!」

(´<_` ; )「そうだ、お前しかいない!!チームの命運はお前にかかってるんだ!」

それでもぃょぅはシュートをためらう。なんでなんだ!?



39: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:24:54.83 ID:qjXsm3ow0
  
<;`∀´>「なんでためらうニダ!!頼む、打ってくれニダ!!」

わかってるょぅ。でもここで俺が外したら・・チームが負けるょぅ・・。

俺にはそれだけの覚悟が・・ないょぅ。

(; ´_ゝ`)「お前はこのチームのキャプテンだろ!?
皆をまとめるキャプテンなんだろ!?
だったらこれくらい平気だろ!シャキっとしろよ!!」

!!・・でも・・

(´<_` ; )「キャプテンがそんなんじゃダメだ!
ここでやらなきゃ絶対後悔する!外してもいいから打て!
俺らは何も攻めたりしない!チームだろ!?」

・・そうだぃょぅ。だけど・・



40: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:28:41.79 ID:qjXsm3ow0
  
時は戻り、中学三年の最後の試合。

ツーアウト三塁。最終回、ここで押さえれば俺らの勝ちだ。

頼む、ぃょぅ・・

(=゚ω゚)ノ「これで・・終わりだょぅ!」

ぃょぅが振りかぶって、投げる。だがその球はど真ん中近くに投げられた。

(=゚ω゚)ノ「!!!!」

カキーン!!レフトオーバー!!ランナーは余裕でホームに帰ってきた。

あと一人で勝ちだった・・あと一人押さえてれば・・

この試合は結局負けてしまい、俺らは引退となったょぅ。

悔やんでも悔やみ切れない結果となった。



41: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:32:39.46 ID:qjXsm3ow0
  
この試合があって、ぃょぅは推薦を全て蹴り、ラウンジ高校への進学を決めた。

何故左に持ち替えてたかって?それは祐に悟られないためだ。

肘を壊したと思われれば、攻められることもない。

こんな経験があって、ぃょぅはこういう寸前に弱くなってしまっていた。

ダメだ・・打てない・・ごめんだょぅ・・皆。

<;`∀´>「見損なったニダ!なんでやる前から諦めるニダ!!
そんなんじゃ何も変わんないニダ!!」

!!確かにそうだょぅ、ダメ元でもやってみなきゃだめだょぅ!!

何かやらなきゃ、何も変わらないょぅ!!



42: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:35:03.27 ID:qjXsm3ow0
  
・・ん?ぃょぅの目つきが変わった・・あいつ打ってくる!!

(=゚ω゚)ノ「祐、勝負だょぅ!!!」

ぃょぅはそういうと、自分の限界シュートをゴールに打ち込んできた!!

俺はこれを止めなきゃ・・勝てない!!

そんなプレッシャーに負けそうになる。

でも・・やらなきゃ!俺が止めなきゃ!誰がやるんだ!?



43: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:41:00.84 ID:qjXsm3ow0
  
さすがにぃょぅのシュートは速い。しかも正確でしっかり角を狙ってきたシュートだ。

(;´−`)「くっ!!うわああああああ!!]

俺は思い切り、地面を蹴りボールへ向かっていく。

ぃょぅか・・それとも俺か・・?

くそっ!届け届け届け!!!!届いてくれ!!!

そんな俺の願いも虚しく、ボールは俺の横を通過していった。



44: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:44:38.13 ID:qjXsm3ow0
  
・・終わった。ここで終わりなのか。

PT戦でも俺はもう止められるはずはない。こんな状態じゃ・・

ごめんよ、皆、ごめんよ、クー・・約束、守れなかった。

「ガァァァァァァァン!!!!」

!!

いつもとはまるで違う、凄い轟音がする。

もしや!!と思い俺はポストの方へ目をむける。

どうやらハンドの神様は最後に俺の味方をしてくれたみたいだ。

ぃょぅのシュートはギリギリ、ポストにはじかれていた。



45: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:47:52.13 ID:qjXsm3ow0
  
(^∀^)「も〜らい!!」

貞治が跳ね返りのボールを取り、思い切り相手のゴールの方に投げた。

ピッピッピッー!!!!!!試合終了!!

ああ・・危なかった。なんとか勝てたみたいだ・・。ホッとした。

「ありがとうございました!」

二つのチームの声が重なりあった。ん、一人、泣き声が混ざってる。



46: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:51:01.56 ID:qjXsm3ow0
  
(=;ω;)ノ「皆、ゴメンょぅ・・」

ぃょぅだ。きっとさっきの事だろうな・・。

( ´_ゝ`)「あんまり気にするなよ。お前の活躍は充分だったよ。
また練習やり直して、次勝とう。な?」

流石兄が優しくぃょぅを慰めていた。

(=;ω;)ノ「・・うん。次頑張るょぅ・・」

ま、次当たっても負けないからな!!絶対!!




47: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:54:17.24 ID:qjXsm3ow0
  
ん・・ぃょぅがこっちにやってくる。

(=;ω;)ノ「ゆ、祐。つ、つぎやる時はぜ、絶対まけないょぅ・・」

ぃょぅが声をしゃくらせながら俺に話し掛けた。こんなぃょぅ見るのは初めてだ・・

(´−`)「おれらも負ける気は無いよ。今日はいい勝負だった。ありがとう」

俺はぃょぅと握手を交わした。ぃょぅはまだ泣き止まずに去っていった。

・・よし。次も頑張ろう。ぃょぅ達の分まで・・



48: ◆gk43jgqTBM :2006/11/23(木) 17:58:16.07 ID:qjXsm3ow0
  
その後、皆はすぐに片付けをし、すぐに解散した。

ブーン曰く、早く疲れをとるお!!ということらしい。

すぐに試合だもんな・・

家に帰って、クーに。

「今日勝ったよ。危なかったけどね」
と勝利報告しておいた。

「安心したよ。報告が遅いから、落ち込んで報告できないのかと思ってたよ。
今日は早く休めよ」

「それはクーもだよw 早く風邪治してね」

数通メールを繰り返し、寝ることにした。

次の相手はまだわからないけど、勝つからな・・

そう自分で誓いベットに入った。必ず・・優勝するぞ

第九話 最大のライバル 完



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