( ^ω^)ブーンがハンドボールを始めるようです

201: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 19:00:26.01 ID:YOUztvcF0
  
第十二話 新学期

I wanna be a VIP star 君w・・・カチ。

ん〜眠いお・・まだ夏休みだお。もう一度寝るお・・。あれ、そしたらなんでアラームなんかかけたんだお?

まあ細かいことは気にしないお・・おやすみだお。

ん、ドアが開く音がするお。こんな朝早くから誰だお・・

まだ夏休みで部活も休みなんだお・・



202: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 19:03:39.98 ID:YOUztvcF0
  
カーチャン「ブーン!いつまでねてんの!起きなさい!!
今日は新学期が始まる日でしょ!?」

( ^ω^)「え、違うお、今日はまだ休みだお・・」

カーチャン「いつまで寝ぼけてんの!携帯で見れば分かるわよ!」

・・携帯、携帯。あったお!ええと、今日は・・

(;^ω^)「九月一日・・・ヤバイお!今日、新学期じゃないかお!
カーチャンごめんお!今すぐ起きるお!!」

僕は焦ったお。まさか今日が新学期とは予想GUYだお・・



203: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 19:08:01.63 ID:YOUztvcF0
  
そういや、僕はいつから肉親からブーンって呼ばれるようになったんだお?

多分ツンが僕を起こしに入ってくるとき、いつもブーンっていうからだお。

僕は急いで準備をして、下に降り朝飯を食べるんだお

( ^ω^)「ハフッ!ハフハフッ!ハムッ!」

カーチャン「きめぇwwwwwwww」

( ^ω^)「ちょwwwwそれじゃ行ってくるお!」

カーチャン「ちょっと!弁当忘れてるわよ!ホントおっちょこちょいね・・」

あっ、そういや今日は部活があるから、弁当必要だったんだお。

ブーンは弁当を貰い、急いで外にでた。



204: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 19:11:48.01 ID:YOUztvcF0
  
ブーンは自転車に乗ってるとき、考えていた。

・・まさか、祐が付き合い始めるとは意外だお。ちょっと焦ったお。いきなりメールが来て、

「ブーンありがとう。俺クーと付き合う事になった。ブーンのおかげだよ」

なんて来たから僕はベットから転がり落ちたお。

「これからが大事だお、彼女大切にするんだお!」

って返信しておいたお。うん、我ながらあれはファインプレーだったお。

・・僕はどうするべきなんだお。最近悩んでるお。

ツンのこと、スキだけど・・すぐには踏み出せないお。



205: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 19:17:50.44 ID:YOUztvcF0
  
まあ、僕は焦ることないお。ゆっくりいくんだお。

おっ、もう学校だお。考えごとしてるとつくの早いお。

今日も一日頑張るお!!!

教室に入ろうとすると、クーと祐が廊下で話してたお。祐が僕にきがついたお。

(´ー`) 「お、おはよう。ブーン」
川 ゚ -゚) 「おはよう」

・・なんか祐が妙にニヤニヤしてて気持ち悪かったお。まあ、いいお。彼女出来ればそんなもんだお。

キーンコーンキーンコーン

あ、早く教室入らないと遅刻だお。



206: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 19:24:03.42 ID:YOUztvcF0
  
ξ゚听)ξ「あらっ、おはよう、ブーン」

( ^ω^)「おはようだお」

ツンはいつ見ても可愛いお。思わず見つめてしまったお。

ξ///)ξ「な、なによ。見つめないでよ」

ツンが赤くなってたお。可愛いお。

(*^ω^)「・・・・・」

ξ///)ξ「・・・・」

この状態が十秒くらい続いたお。

ガラッ!僕は思わずその音で目をそちらに移してしまったお。



209: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 19:31:03.06 ID:YOUztvcF0
  
(´∀`)「皆、おはようモナー。久しぶりだモナー
夏休みは楽しめたモナ?部活に明け暮れた人、バイトに明け暮れた人
さまざまだと思うけど、今日から切り替えて頑張るモナ」

モナー先生、ホントに久しぶりに見たお。

(´∀`)「あ、それと、ハンド部が大会で優勝したみたいじゃないか
おめでとう」

僕らハンド部は思わず赤面してしまったお。

(*^ω^)「あ、ありがとうございますお」

(´∀`)「これからも頑張るモナ!それじゃ、これからLHR始めるモナ!」

今日は退屈な一日になりそうだお・・



211: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 19:35:31.26 ID:YOUztvcF0
  
グー・・グー・・グー・・g・・・

(´―`) 「おい、ブーン、起きろ」

(‐ω‐)「もう少しだけ寝かせてお・・」

バシッ!!!

(#^ω^)「痛いお!!祐、何すんだお!!」

(´―`) 「もう放課後だよ。お前、良く寝てたな。
早く弁当食って、部活いくぞ」

もう放課後かお?いつの間にねてたんだお・・まあいいお。早く弁当食うお!



212: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 19:40:17.01 ID:YOUztvcF0
  
( ^ω^)「ハフッ!ハフハフッ!ハムッ!!」

川 ゚ -゚) ξ゚听)ξ(´―`) 「きめぇwwwwwww」

(^ω^)「ちょwwww今日二回目だお!言われるの・・」

軽くショックだお。おいしそうに食べてるようにみえるはずだお・・

弁当も食べ終わり、皆で軽く雑談をしていた。

祐・・見せ付けてくれるお。僕の前ででデレデレしちゃうなんて・・

ξ#゚听)ξ「・・・・・・」

ツンも明らかに不愉快そうだお。この二人、相当なバカップルになる可能性があるお・・



215: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 20:16:02.77 ID:YOUztvcF0
  
(´―`) 「ん・・?もう時間か、行くか!」
川 ゚ -゚)「そうだな。行こうか」

この二人・・部活行く時まで一緒かお。冗談じゃないお・・

ξ゚听)ξ「・・ハァ。あの二人、おあつい事・・
しばらくずっとあのままよ?やんなっちゃう・・」

( ^ω^)「確かにだお・・。まあいいじゃないかお。好きにやらせてあげるお」

・・僕って大人だおね?

ようやく、部室についた。カギを取りに行って、部室を開ける。

数分後・・皆もやってきたお



216: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 20:16:35.33 ID:YOUztvcF0
  
(´・ω・`)('A`)「やあ」

(゚∀゚)「おっぱいおっぱい!」

(^Д^)「プギャー!!」

相変わらず、ジョルジュは変態で、プギャーは元気だお。

あれ・・?一人居ないお。貞治・・?どうしたんだお?

ん・・電話がかかってきたお。誰からだお・・??



217: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 20:17:04.99 ID:YOUztvcF0
  
(^∀^)「あ、ブーン?」

貞治からだったお。

( ^ω^)「どうしたんだお?早く部活くるお」

すると、貞治は少し黙り込み、こういった。

(^∀^)「・・話があるんだ。悪いんだけど、俺のクラスまできてくれないか?
重大な相談があるんだ」

嫌な予感がするお・・。貞治、なんかあったのかお?

(´―`) 「おい、ブーン、誰からだ?」

(;^ω^)「ごめんだお。ちょっと貞治が話があるみたいなんだお
僕はちょっと行ってくるから、祐、プギャー、先に練習始めててお」

(^Д^)「あっ、!ブーン!」

僕はブーンをしながら急いで貞治のクラスにむかったお



218: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 20:24:03.38 ID:YOUztvcF0
  
( ^ω^)「遅くなってスマンだお!!」

僕は貞治のクラスにやってきたお。もう貞治以外は誰も居なかったお。

(^∀^)「あっ、ブーン。とりあえず座ってよ」

・・どこか貞治の雰囲気が違うお。やっぱり何かあるのかお?

( ^ω^)「・・それで、話ってなんなんだお?」

貞治はしばらく沈黙を守っていたお。

彼は、重たい口を開きゆっくりと語りだす・・



220: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 20:29:38.14 ID:YOUztvcF0
  
(^∀^)「・・なぁ。俺の存在ってなんなのかな?」

(;^ω^)「・・・・・?」

僕は一瞬、貞治のいってる事が、理解できなかったお。

(^∀^)「・・俺は、途中から入ったから、なかなか皆のなかに溶け込めなかった。
今でも正直、微妙な時もある。
試合でも大して活躍してない。いつも他の六人が居れば勝てる。
俺なんか必要ない・・試合のたびに思うんだ」

( ^ω^)「・・・・・」

貞治がそんな風に思ってたなんて予想外だお・・

いつもニコニコして、明るい貞治が・・

貞治はそんなブーンの様子を気にすることもなく、続きを語りだす。



222: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 20:34:28.07 ID:YOUztvcF0
  
(^∀^)「元々、俺には他に入りたい部もあった。
でもなんか知らんが、無理矢理ハンド部に入れられた・・
正直、少しお前らを恨んでる面もある」

・・そんな風に思ってたのかお。

(^∀^)「だから・・優勝したのがいい機会だから、
俺のあり方を少し考えさせてもらえないか?」

(;^ω^)「貞治がそんな風に思ってたなんて・・感じてあげられなくてごめんお・・
僕に貞治を止められる権利はないお」

・・そんなの当たり前だお。キャプテンなのに部員一人の様子さえわからないなんて・・



223: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 20:38:03.31 ID:YOUztvcF0
  
(^∀^)「とりあえず・・来週の県大会まで考えさせてくれ。
その間部活にはいかないと思う。
来週、ウチで行われるその試合に、俺が来なかったら・・
その時は俺はハンド部を辞めるって事で認識してくれ」

本気でいってんのかお?貞治・・

(;^ω^)「・・わかったお」

僕はその一言を言うことで精一杯だったお。

(^∀^)「それじゃあな・・」

教室から出て行く貞治。その背中は徐々に小さくなっていく。



224: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 20:44:25.01 ID:YOUztvcF0
  
・・僕は言わなくちゃいけないことがあるお。

貞治が辞めようが、やめまいが、彼には確実に伝えなきゃいけない事・・

僕は教室から飛び出し、人目を気にせず、貞治に向かって叫ぶ。

(;^ω^)「貞治!!!!」

貞治はこっちは向かなかったが、足を止めた。

(つω`)「ハンドは・・七人揃って初めてチームだお!
・・一人でも欠けたらチームじゃなくなるんだお・・。
貞治は大切な仲間なんだお!!皆そう思ってるお!!
だから・・だから辞めないでお!!」

僕はいつのまにか涙を流していたお。



225: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 20:49:52.85 ID:YOUztvcF0
  
(;^∀^)「・・・・・・・」

貞治は足がすくんで動かなくなった。

でもその足を無理矢理動かして、ブーンの視界から消えた。

(つω`)「うっうっ・・貞治・・!」

(;ω;)「うわああああああああん!」

人目もはばからず僕は泣いたお。それは自分の不甲斐なさから来るでもあったのかもしれないお。

僕は泣いてしまったから目が赤くなっていたお。

そんな目をこすりながら、もう一度部活へ向かったお・・。

なんて説明するべきなんだお・・?



227: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 20:55:14.87 ID:YOUztvcF0
  
部活に戻ると皆は1対1の練習をしていた。

僕が戻ってくると、皆は僕の近くによってきたお

皆「貞治、なんだって!?」

やっぱり気にしてるみたいだお・・僕は無理に明るい顔を作り、

(^ω^)「そ、それは後で説明するお!とりあえず練習するお!!」

と言っといた。みんなはしぶしぶ練習に戻っていった。

当然僕はこの日の練習、貞治のことが気になって全く集中できなかったお。



229: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 21:13:10.07 ID:YOUztvcF0
  
練習も終わり、皆も集合してる。あぁ・・言わなくちゃいけないんだお

(;^ω^)「貞治は・・辞めるかもしれないお。
来週、県大会にこなかったら、辞めるみたいだお・・」

皆は困惑の表情を浮かべた。

(´・ω・`)「マジか・・代わりはどうするんだい?」

(´−`)「そだな・・どうする?」

('A`)「ん・・思いつかない。なんでこんな時に・・」

皆はまるで、貞治のことを心配していないように感じたお。

代わりがいればそれでいい・・そんな薄情な考えに僕は・・



230: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 21:16:26.45 ID:YOUztvcF0
  
(#^ω^)「・・なんでそんな代わりとかいうんだお!!
貞治が来るって信じられないのかお!?」

・・久しぶりに切れてしまったお

(´・ω・`)「そ、そんな事言われても。来る保証はないよ」

内藤が本気で怒っている姿に、ショボンはビックリしていた。

(#^ω^)「皆がそんなに薄情な奴だなんて思ってなかったお!!!
悪いけど先帰るお」

僕はすぐ帰る準備をして、部室を飛び出した。

なんで・・なんで貞治を信じないんだお。



231: ◆gk43jgqTBM :2006/11/24(金) 21:21:12.77 ID:YOUztvcF0
  
僕は家に帰って、風呂に入り、ベットにねっころがっていたお。

なんで皆にあんな事いっちゃったんだお・・凄く後悔してるお。

・・ん、携帯がなってるお。誰からだお。

「あんただけのせいじゃないわよ・・あんまり一人で背負い込んじゃだめよ」

・・ツンからだお。普段なら嬉しいはずなのに、今日は返事を返す気にならなかったお。

ξ゚听)ξ「・・・・・」

ツンはいつもならすぐ帰ってくる返事が返ってこないから心配になっていた。

僕はその日、枕を涙で濡らしたお。一日に二回もなくなんて情けないお・・

これからどうなっちゃうんだお・・

第十二話 新学期 完



戻る第13話