( ^ω^)ブーンがハンドボールを始めるようです

4: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 17:21:39.91 ID:SQVA89Ea0
  
第十七話 体育祭

あの試合から二週間後、定期テストがあり、彼らハンド部は試合もあってか忙しかったが、頑張っていた。

貞治のクラス

(;^Д^)「テスト取らないと親がマジ切れるんだよ・・」

(;゚∀゚)「俺んちもだ、将来のことばっかでうるさいよ。」

もう高校生だ。一年ももう半分近くまで来ていて、それくらい言われるのも無理はない。

(;^∀^)「ホント親はうるさいよな。二人とも夢とかあるの?」

貞治が質問する。



5: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 17:24:45.07 ID:SQVA89Ea0
  
(^Д^)「俺は・・先生とかいいかな〜って思ってるんだ。
まぁ公務員だし安定してるからな。それにハンド部とかあったらハンドに関われるし」

プギャーはどうやら、将来は安定した仕事がしたいみたいだ。

(^∀^)「ふ〜ん、いい夢もってるね。ジョルジュは?」

(゚∀゚)「俺は、おっぱい専門のAV男優だ」

二人とも沈黙する。そりゃそうだ。こんなこといわれたらなぁ。



6: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 17:28:35.19 ID:SQVA89Ea0
  
(;゚∀゚)「ちょww冗談だよ。さすがに」

(;^∀^)「冗談でも言っちゃダメだよ・・さすがに」

(^Д^)「プギャー!!!」

ジョルジュはプギャーに馬鹿にされて少し腹を立てながら話し出した。

(゚∀゚)「俺は、お店とか出したいよね。バーとかそんな感じの・・
なんか面白そうだからさ」

ジョルジュは面白い夢をもっている。

(^∀^)「ふ〜ん・・そういやショボンも似たような事言ってたよ。
同じ夢を持ってる者同士語るのもいいかもね」



7: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 17:32:36.51 ID:SQVA89Ea0
  
(゚∀゚)「そうなのか!!よし、今度ショボンに話してみるかな!!」

ジョルジュは凄く嬉しいみたいだ。同じ夢を持ってる人がいるからかな?

(^∀^)「結構雑談が過ぎちゃったね。じゃあ勉強に戻ろうか」

彼らは放課後まで残って勉強していた。

彼ら曰く「家にかえると絶対勉強しないから」らしい。

家には色々な誘惑があるから、それが無難だろう。

一方、ブーン達はと言うと・・



10: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 17:37:55.96 ID:SQVA89Ea0
  
( ^ω^)「ちょwwwこの問題ワカラナスwwww」

ξ゚听)ξ「あんたってホンッッットに馬鹿ね!!!
中学の頃からずっと思ってたけど・・」

ブーンは誰でも解けるような問題に苦戦していた。

これじゃあいつになったら、できるようになるのか分からない。

('A`)「まあブーンだからね。仕方ないよ」
(´・ω・`)「そうだね、昔からウルトラバカだったからね。
濱口ともはれるんじゃない?」

ショボンのキツイ言葉にブーンは、

( ^ω^)「ショボーン」

落ち込んでいた。顔とは全く正反対だ。



11: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 17:41:17.08 ID:SQVA89Ea0
  
(´−`)「全く、何のために勉強するのか俺には分からん。
将来の為なんだと思うけどさ。
そういや、皆は夢とかあるの?」

こちらでも夢トークが始まるようだ。

( ^ω^)「僕は超大金持ちになるお!!」

まるで小学生が見てるような夢に皆は大きなため息をはいた。

( ;^ω^)「ちょww何その反応ww」

ξ゚听)ξ「あんたじゃ無理よ」

ツンにバッサリ切られてしまった。ドンマイとしかいいようがない。



12: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 17:46:11.29 ID:SQVA89Ea0
  
( ;^ω^)「あううう・・」

ξ゚听)ξ「まぁブーンはほっといて・・
私はCAとか憧れるわね。後は・・通訳かしら?
私割と英語とか好きなのよね。だから興味あるわ」

ツンは学年で十番以内を争う頭の持ち主だ。しかも英語に関しては目を見張る物がある。

テストだけでなく発音も完璧だ。一体どこで習ってきたのか、と聞きたくなるくらい・・

('A`)「俺は・・まだ決まらないな。なりたいものとか良く分からない。
これから探していくよ」

夢はなかなか見つかる物じゃない。今から持ってる人は凄いというべきか。

ξ゚听)ξ「ふ〜ん・・ショボンは?」

彼の夢。確かにこれは気になる。ショボンは口を開く。



14: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 17:50:03.77 ID:SQVA89Ea0
  
(´・ω・`)「僕はね、高校卒業したら、兄貴のバーボンを手伝おうと思うんだ。
前々から兄貴がどんな事やってるのか興味があったし。
早く働きたいんだ。親にあまり迷惑もかけたくないし」

ショボンは今時珍しい親孝行な高校生みたいだ。感動した!!

ξ゚听)ξ「偉いわねぇ。ブーン、少しはショボンを見習いなさい」

( ;^ω^)「・・・・」

ブーンは皆から夢を真っ向否定されたのでかなりガックリしていたので声を出せなかった。

哀れ、ブーン・・



15: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 17:54:39.62 ID:SQVA89Ea0
  
(´−`)「俺は警察かな。
親父がそうだから、親父に憧れてるんだ」

川 ゚ -゚) 「祐、まともな夢もってるな」

(´−`)「今までどんな目で俺を見ていた?」

祐は軽くショックを受けていた。


(´−`)「そういうクーは何になりたいの?」

ここは気になるところ。クーは少し言おうか迷っていたがゆっくりと口を開く。



16: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 17:57:47.94 ID:SQVA89Ea0
  
川 ゚ -゚) 「具体的ではないが・・人の命を助ける仕事かな?
医者でもなんでもいいんだ。とりあえずそういう系の仕事につきたい」

ξ゚听)ξ「へ〜クー、いい夢持ってるじゃない?
頑張ってね」

川 ゚ -゚) 「いや、まだはっきりはしてないさ。でも頑張るよ」

そしてしばらく雑談が続いた後、勉強に戻る。

ブーンはずっと小声でうなりながら数学の勉強を進めていた。



17: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 18:01:45.24 ID:SQVA89Ea0
  
( ;^ω^)「ヒイヒイ。今何時だお?」

ブーンは時計を見た。もうあたりは少しずつ暗くなっていた。

( ;^ω^)「もうこんな時間かお!皆、帰るお!」

(´・ω・`)「ホントだね。じゃあ帰ろうか」

皆は速攻で帰る準備をして、校門を出た。

もうすっかり暗い。少しずつ日が落ちるのが速くなっていた。

(´−`)「ただいま」

祐はようやく家に到着した。

カーチャン「おかえり」

祐のカーチャンはもうすっかり元気になったらしい。



19: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 18:05:16.38 ID:SQVA89Ea0
  
カーチャン「そろそろテストでしょ?ふざけた得点取ってきたらぶっ飛ばすからね」

祐のカーチャンは最近言葉の使い方が荒くなっているみたいだった。

何故か?理由は知らない。

(´−`)「う、うん。わかってるよ。カーチャンはいつもうるさいからなぁ・・」

カーチャン「なんかいった?」

(´−`)「いえ、何も」

祐はビクビクしながら夕飯を済ませ、風呂に入って今日は早く寝た。

明日しっかり勉強する為だろう。



21: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 18:09:31.66 ID:SQVA89Ea0
  
数日後・・

テストの日がやってきた。

( ^ω^)「あれだけ勉強したお!だから大丈夫だお!」

ブーンは自分を励ました。彼、根っからのプラス思考である。

そしてブーンは学校で勉強(最後の悪あがき)をするためダッシュで登校していった。

ブーンは初日の数学をひたすら勉強していたらしいが、果たして結果は出るのか?

( ;^ω^)「ふいーついたお!」

ブーンは軽く汗をかきながら、教室に入る。まだ誰も来ていない。

( ;^ω^)「よし!勉強するお!」

彼は時間を忘れるほど、数学に集中した。



22: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 18:13:00.83 ID:SQVA89Ea0
  
気が付くと、もう皆揃っていて、テストの直前になっていた。

( ;^ω^)「「ハッ!時が流れるのは速いお!さぁやるお!
僕は精一杯頑張ったお!これでクラス1位だお!!」

かくしてテストは始まった。ブーンは果たしてどれだけ得点が取れるのだろうか。

確実に日程を消化していき、テストは終了した。

後は結果を待つだけだ。

( *^ω^)「全部の教科が完全な出来だったお!!」

ブーンはうきうきで帰宅した。この自信がどこから出てくるのかは分からない。



24: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 18:22:12.99 ID:SQVA89Ea0
  
また数日がたって、テストが全部返却された。

結果発表!

( ^ω^)・・・341/900 平均点35点

ξ゚听)ξ・・・814/900 平均点90.4点 

(´−`)・・・486/900 平均点54点

('A`)・・・671/900 平均点74.5点

(´・ω・`)・・・759/900 平均点84.3点

(゚∀゚)・・・465/900 平均点51.6点

(^Д^)・・・712/900 平均点79.1点

(^∀^)・・・560/900 平均点62.2点

川 ゚ -゚) ・・・745/900 平均点82点



25: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 18:28:08.15 ID:SQVA89Ea0
  
ブーンぶっちぎりの最下位である。

( °ω゜)「あうあう・・あうあう・・」

ブーンは生気を失っていた。あれだけ自信満々だったんだから当然だ。

(´−`)「へぇ〜マネさん二人は優秀だな。ブーンは・・まぁ気にするな」

祐は他に慰めの言葉が見つからなかった。ここまでヒドイとは予想GUYだった。

モナー先生が教室に入ってきた。

(´∀`)「テストはどうだったモナ?まあヒドくても気にするなモナ。
あ、放課後体育祭の種目決めがあるから、それぞれ色別に指定された場所に行くモナ!」

VIP高校の体育祭は色別対抗だ。赤、青、緑、紫に色分けされる。

ちなみに、体育祭は今から一週間後らしい。結構忙しいスケジュールだな。



27: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 18:36:47.01 ID:SQVA89Ea0
  
ちなみにハンド部の色分けは

赤・・貞治、プギャー、ツン 青・・ドクオ、ショボン 緑・・祐 紫・・ブーン、クー

である。

ハンド部はみな、運動部という理由から、騎馬戦、リレー、綱引きetc・・などに参加させられる事になった。

(;´−`)「ちくしょー・・騎馬戦だけはしんどいから、パスしようと思ってたのに」

川 ゚ -゚) 「私たちは女だからほとんど応援だ。頑張れよ」

ξ゚听)ξ「そうよ。皆色違うけど、ハンド部は関係なく応援するわ」

( ^ω^)「よし!大活躍するお!!」

ブーンが体育祭を楽しみにしているせいかこの一週間の練習は速攻中心の練習になっていた。

( *^ω^)「僕は走る事で活躍するお!だから速攻で鍛えるお!」

ほぼブーンの私欲のための練習だったが、試合であまり速攻が使われてないという理由から、バレなかった。



28: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 18:40:20.37 ID:SQVA89Ea0
  
一週間後・・

いよいよ体育祭の日である。

ブーンは他の体育祭を楽しみにしている人同様、いつもより早く目が覚めた。

( *^ω^)「体育祭で大活躍してモテモテだお!!」

あきらかに動機が不純だった。確かにブーンは足は異常に速いので活躍は出来るだろう。

だが、あのセンスのない走り方を見られたら、確実に引かれるだろう。

なんたってブーンだもの。

彼は自分に自信いっぱいだったのでその事には気がついていなかった。おめでたい奴である。



29: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 18:45:20.22 ID:SQVA89Ea0
  
( ^ω^)「よし!朝のアップがてらに学校まで走っていくお!!」

ブーンは帰りヘロヘロになって帰ってくることを考慮せずに走っていった。

ブーンズカーチャン「あら、あの子自転車に乗ってってないわね・・まあいいわ」

ブーンのカーチャンは大して細かいことは気にしなかった。

⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン !!

こんな走り方だからバカにされるんだな・・

でもこうしないと速く走れないらしい。だから試合中もこの走り方だ。

正直、恥ずかしいと皆思っていたのは言うまでも無い。



31: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 18:50:52.69 ID:SQVA89Ea0
  
( ^ω^)「学校に着いたお!!グランドで皆をまつお!!」

今日は体育祭。なので教室には入れない。

ブーンは広いグランドで一人待つ事にしたのだが・・

( ^ω^)「おっ、誰かいるお」

どうやら体育委員が準備を行っているようだった。その中には貞治がいた。

(^∀^)「おはよう、ブーン。今日は早いな」
( ^ω^)「体育祭が楽しみで早くきちゃったお。今なにしてるんだお?」
(^∀^)「今はライン引きしてたんだ。一人でやるにはちょいシンドイ」
( ^ω^)「じゃあ僕も手伝うお!皆がくるまでひまなんだお!」

ブーンは貞治を手伝う事にした。ブーンはラインカーを借りてラインを引き始める。



32: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 18:56:36.15 ID:SQVA89Ea0
  
だが・・そのラインはとても競技で使われるような綺麗なラインではなかった。

グニャグニャに曲がり、とても使い物にならないラインだった。

(^∀^)「・・ブーン?」

( ^ω^)「なんだお?つかれたお〜会心の出来だお!」

何度も言うが、普段のブーンは自信満々なので、決しておかしいとは思っていない。

(^∀^)「・・そう。ありがとう」

貞治は哀れみをこめて礼を言った。

( ^ω^)「礼にはおよばないお!じゃあ僕はいくお!」

⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン !!

貞治はブーンがどこかにいくのを確認すると、静かにラインを引きなおした。

(;^∀^)「走る事以外はダメダメだな・・」



33: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 18:59:48.08 ID:SQVA89Ea0
  
ブーンはその後ひたすら走り続けていた。

( ^ω^)「フウフウ。もう疲れたお」

気が付くとそろそろ皆きてもいい時間になっていた。

( ^ω^)「グランドに戻るお!!」

⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン !!

ブーンはまた走り始めてグランドに戻っていった。

すでに開会式が始まり、校長先生の話に移っていた。



35: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 19:04:51.87 ID:SQVA89Ea0
  
( ;^ω^)「やべーお!!モナー先生に殺されるお!走りすぎたお!」

ブーンは急いで自分のクラスに向かう。当然遅れたので目だっていたせいか、皆がブーンに注目する。

(*^ω^)「そんなに見ないでお・・エクスタシィー・・」

ブーンは自分の新しいジャンルを発見したみたいだ。

(´∀`)「あっ、内藤君遅いモナ!!」

( ;^ω^)「ごめんなさいだお。走ってたら遅れたお」

その意味不明な理由をモナー先生なりに理解し、

(´∀`)「まぁいいモナ。早く列に入るモナ」

ブーンは言われた通り、列に入っていった。



38: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 19:24:15.98 ID:SQVA89Ea0
  
退屈な開会式も終わり、ついに競技に入る。

ハンド部は皆、ほとんどの競技に駆り出されている。

いくつかの競技がおわり、綱引きの時間になる。

最初は赤対青だ。

(^Д^)「おい!貞治!!必ず勝つぞ!!」
(^∀^)「分かってる!ショボンとドクオごときに負けはしない!!」

一方、青組では・・

(´・ω・`)「おうおう!言ってくれてるね!そう簡単には負けないさ!
こっちにはガタイMAXな先輩が揃っているからね」
('A`)「確かに・・このメンバーで負けるはずないか」

青組はマッチョの宝庫だ。ウホッ系の人にはもってこいの色だ。
毎年何組か男のカップルが出来るらしい。

先輩「そんなことよりこの俺の筋肉を見てくれ。こいつをどう思う?」
(*´・ω・`)「すごく・・マッチョです」

早速いけない世界が始まっているようだった。



39: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 19:28:26.83 ID:SQVA89Ea0
  
そんな様子を見ていた貞治たちは、

(;^∀^)「俺ら、普通の組でよかったね」
(;^Д^)「確かにな」

彼らは自分達の組はそうではないと安心していた。

先輩「おいおい、そうでもないぜ?俺らのとこの男子はアブノーマルな性癖の奴らが揃ってるのさ」

二人「・・・・・・」

自分の組もおかしいんだ。軽くショックを受けていたみたいだった。

そんな時、始まりの合図がでる。



40: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 19:33:10.52 ID:SQVA89Ea0
  
青の先輩「お前らここで負けたら全員掘るからな!覚悟しろよ!」

一年の大多数は恐怖しただろう。だが、

(*´・ω・`)(*'A`)「負けてもいいかも・・」

ショボンはとにかく、ドクオまでがいけない世界に目覚めはじめていた。

パーン!!

合図の音がなる!皆はいっせいに縄へと飛び掛り、引っ張り始める。

(;^∀^)「ぐぅ・・強い!!」

やはり青はマッチョが揃っていて、かなり強い。

(´・ω・`)「余裕だな!!」

それから数秒であっという間に赤は中央のラインまで引きずられてしまい、負けが確定した。

この綱引きは一本勝負で場所替えはない。

青、綱引き決勝進出決定!!



41: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 19:37:47.47 ID:SQVA89Ea0
  
一方、緑対紫は・・

( ^ω^)「僕がいるからには絶対勝つお!」

ブーンは気合充分だ。綱引きは一人の力だけではどうにもならないが・・

(´−`)「そう簡単には負けんよ」
川 ゚ -゚) 「祐、頑張れよ」

クーはブーンでなく祐を応援していた。

(; ^ω^)「なんでだお?」

パーン!!勝負が始まる!この二色、あちらに比べて、大きな特徴は無い。

一つ言うと、どちらの大将も少し変わっているくらいか。

勝負は接戦になる。どちらも硬直状態が続く。



42: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 19:41:43.58 ID:SQVA89Ea0
  
だが、緑が徐々に徐々に引かれて行く。体力の消耗が緑の方が早かったようだ。

結局、時間切れで、紫の勝ちになる。

(* ^ω^)「やったお!」
川 ゚ -゚) 「チッ・・・」

クーはまるでブーンを敵のような目つきで見ていた。

(; ^ω^)「ちょwww仲間じゃないのかおwww」

紫が緑に勝ち、決勝進出を決めた。

おそらく、青が優勝だ。皆そう思っている。



56: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 23:05:38.13 ID:SQVA89Ea0
  
が、なにか紫は異様なオーラを放っている。そのオーラ・・それは闘気だった。

青大将「ふん・・貴様もオーラをまとう程になったか」

紫大将「俺が今まで戦ってきた強敵・・彼らが俺の血を変えた!!」

青大将「シン!シンの事だな!?」

勝手な北斗ワールドが始まっている。解釈しておこう。

紫がケンシロウなら、青はジャギ。簡単に言うとそんな感じになる。

青「フハハハハハ!愛などいらぬ!!」

紫「ならば俺等は愛のために戦おう・・」

・・完全に出来上がってしまった世界だ。



58: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 23:10:40.97 ID:SQVA89Ea0
  
(´・ω・`)「掘るならシンがいい・・」

ショボンは切実な思いを声にした。ある意味正論だろう。

これでジャギとか言われたら作者の目玉が飛び出る。

両チームが準備に入る。

( ^ω^)「北斗神拳は無敵!!」

ブーンのキャラまで変わり始めたとき、合図はなった。

全員は縄に飛びかかり、縄を引く!!

紫大将「精鋭孔!!」

精鋭孔とは、もの凄い力を一瞬手に入れる事ができるが、使ったものの命を奪う非情の秘孔!!

それを何故ついたか・・紫の大将は綱引きだけにかけていたのだ。

大将は足は遅ければ、騎馬戦に出るほどの力量を持っていない。

それなら今!と思ったのだろう。だが大将は気が付いていない。



59: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 23:14:07.21 ID:SQVA89Ea0
  
たかが一人が精鋭孔をやったところで、あまり実力に変わりは無い事が。

確かに完全に健康な大将だろう。もの凄い力は出ていた。アソコもバリバリだ。

だが、状況はまだ互角。

('A`)「うぬの力はその程度か!!」

ドクオはブーンに問い掛けるように聞く。

( ;^ω^)「も、もうダメだお・・のわぁ!!」

ブーンは手にこめた力を抜いてしまった。



60: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 23:18:11.19 ID:SQVA89Ea0
  
ξ゚听)ξ「ブーン!!」

ツンは何故かブーンの名を叫んでいた。

( ^ω^)「・・・!!うおおおおおおお!!」

ブーンは一度離し掛けた手を、縄に戻す。

( ^ω^)「はぁ!!」

ブーンはある秘孔をつき、いつもより三割増しの筋肉になった。

これで紫はやや優勢になる。このままいけるか!?



61: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 23:21:41.81 ID:SQVA89Ea0
  
青大将「まだだ!まだ退かぬ、媚びぬ、かえりみぬ!!」

青も最後の力を振り絞って縄を引く!!

勝負は全くの互角に戻った。

もう時間は少ない。タイムアップになってもおかしくは無い。

二チームは死力を出し尽くして闘った。

そして・・

ピーッ!!時間切れだ。果たしてどっちが勝ったのか。



62: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 23:24:21.43 ID:SQVA89Ea0
  
判定の結果が出ました。判定は・・

もう紫の大将は地面に突っ伏していた。精鋭孔をついたツケが回ってきたのだ。

(; ^ω^)「頼むお!!この大将の為にも僕等に勝利を!!」

判定の結果はまだ発表されない。

ブーンはじれったそうに、判定を待っている。

判定は・・・



65: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 23:35:38.66 ID:SQVA89Ea0
  
青!!勝利!!

大将はもう虫の息だ。何かをブーンに語りかけていた。

紫大将「どっちが勝ったんだ・・」

( ^ω^)「すみませんお・・負けちゃいましたお」

紫大将「ふふ・・そうか。俺にはもう何も聞こえん」

(; ^ω^)「・・・!」

紫大将「ブーン・・俺のかあちゃんととうちゃん、頼んだぜ・・」

紫大将「ふっ、俺かっこよすぎるかな・・」

(; ^ω^)「全然かっこよくないお」

紫大将は事切れた。どうやら気絶しただけみたいだ。

最初は青がリードを勝ち取った。



66: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 23:40:03.21 ID:SQVA89Ea0
  
なんかもう半場ギャグみたいになっていた綱引きは放っといて・・

マネージャー二人は障害物競走に出場していた。

川 ;゚ -゚) 「あむ、はむはむ」

クーはパン食いに凄く苦戦していた。

そんな姿を祐は心配というよりも

(*´−`)「モエス」

なんかいやらしい目つきでみたいた。

ツンはツンで、

ξ 凵@)ξ「・・・・」

小麦粉の中に入っている雨を口で探していて、払いもしていなかったので、顔が真っ白になっていた。



68: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 23:44:39.85 ID:SQVA89Ea0
  
そんなツンを見つけてブーンは、

(; ^ω^)「ちょwwww妖怪のっぺらぼうwww」

その発言をした二秒後にツンの鮮やかなアッパーによって沈められていた。

ξ 凵@)ξ「ブーンのバカッ!!」

ツンはそのままどこかにいってしまった。

ブーンはしばらく気絶していて、ツンのことを追いかけられないばかりか、

二番目のメインイベント、騎馬戦にもおくれてしまった。



69: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 23:50:52.89 ID:SQVA89Ea0
  
(; ^ω^)「ハッ!!ここは広いお花畑・・
しかもアソコには死んだひいひいじいちゃんが手をふってるお
おーいじいちゃーん、いまいくお・・っていくかーい!!」

ブーンは訳の分からない夢を見ていた。天国に行きかけてたんだと思う。

(; ^ω^)「ハッ!!今のは・・マズイ!騎馬戦もう組んでるお!!」

ブーンは急いで騎馬戦の方へ向かった。

だがあまりにも遅かった為、訳の分からないキモオタ達と組まされる事になってしまった。

キモオタ「ねえ、君、ハルヒ好き?」

(; ^ω^)「わけわかんねぇお・・」



70: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 23:55:18.92 ID:SQVA89Ea0
  
結局ブーンは、一番体が筋肉質だという理由だけで上にされてしまう。

(; ^ω^)「ちぇっ、確かに上半身は裸だから、僕の絞られた体を見せつけるチャンスだお。
でも騎馬戦は殴られたりするから嫌だお・・」

最初の相手は青。早速因縁の対決なのだが、

ドクオとショボンは二人とも下だ。

そう、この騎馬戦は全学年混合なので、普通は一年が上になることはないのだ。

ブーン、やっちまったな!!!

早速騎馬戦がスタートし始めた。



71: ◆gk43jgqTBM :2006/11/27(月) 23:59:40.25 ID:SQVA89Ea0
  
(´・ω・`)「先輩・・あそこの一年を狙うべきです。ほら、あそこの少し太り気味の・・」

早速ショボンはブーンの情報を先輩に言ってる。

だがブーンはそれもおかまいなしに自信満々だ。

(*^ω^)「ふっふっふっ・・こんな時のために、必殺技を用意しているんだお」

ホントか?ブーン。

早速、ショボン、ドクオが下になっている騎馬が突撃してくる。

先輩「その帽子を早くよこした方がいいぜ!!」

早速攻撃を仕掛けられた。あーっと、ブーンの脳が揺れるほどの右ストレートだ!!

(; ^ω^)「ぶふぅ!!」

ブーンはあまりの衝撃でしたに落ちそうになるが、何とか持ちこたえた。



72: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 00:02:54.19 ID:x+CAvwKw0
  
(; ^ω^)「ここでまけるわけには・・」

そう言ってる間にも二発目が飛んでくる。

これを食らってまた揺れればもう支えきれないだろう。

(; ^ω^)「仕方が無い!使うお!マトリックス!リローデット!!」

彼は器用にに背中を後ろに持っていく。

その姿はさながらマトリックスだ。ブーンは見事に先輩の二回目の打撃をかわす。

(; ^ω^)「どうだお!!」

キモオタ「さ、支えきれない・・」



74: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 00:06:15.28 ID:x+CAvwKw0
  
(; ^ω^)「ちょwwwこの状態で落としたら確実に死ぬお!!
絶対落とすなお!!」

キモオタ「りょ、了解・・気合入れるぞ!あーやなみ!!」

やはりオタクだ。だがその声で少し支える力が強くなる。

(; ^ω^)「ふいー助かったお・・ぶふぅ!!」

ブーンは油断していた。また先輩のアッパーが入る。ツンと同じ位協力なのを。

(;  ω )「アッー!!!」

ブーンは悶絶し、気絶した。



75: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 00:10:34.42 ID:x+CAvwKw0
  
(; ^ω^)「またここはさっきの綺麗なお花畑・・
あっ、先に居るのは死んだはずのつぶやきシローが・・おーい!!」

シロー「し、し、し、死んでないわっ!!」

(; ^ω^)「うわっ!ハアハア・・」

ξ;゚听)ξ「あっ!ブーン!よかったぁ・・」

気が付くとブーンはツンに介抱されていた。

(; ^ω^)「騎馬戦は!?」

ξ゚听)ξ「プギャー達の居る赤が勝ったわ。それより大丈夫なの?」

ブーンは今日二回目の気絶をしていたので、さすがに心配になったのだろう。



76: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 00:13:52.23 ID:x+CAvwKw0
  
(; ^ω^)「大丈夫だお。それより・・」

ξ゚听)ξ「ん?何?」

( ^ω^)「ありがとうだお。お陰で死なずにすんだお」

ξ////)ξ「べっ、別にあんたの為じゃないんだからねっ!
ここで死人が出られたら困るから、介抱しただけなんだからねっ!」

これは明らかに分かりやすい嘘をつきますね・・

さすがはツンデレの王道、ツン!!

ま、それはおいといて・・

中間順位を発表する!!



77: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 00:17:54.18 ID:x+CAvwKw0
  
1位 青 二位 赤 三位 紫 四位 緑

(;´−`)「げっ、俺等ビリじゃん・・」

噂によると、ビリになった色には屈辱的な罰ゲームが待ってるらしい。

1位の色の生徒には得点がつく。保健体育(保健だけ)が十になるらしい。

正直、微妙な得点である。

この順位は入れ替わることなく最後のリレーにまで持ち込まれていった。

色部リレー・・それは1位になれば、ビリでも1位に這い上がれる恐ろしい競技設定になっていた。

もちろんハンド部の男子は全員出場している。



78: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 00:26:34.25 ID:x+CAvwKw0
  
第一走者 (一年)赤 貞治 緑 祐 青 ドクオ 紫 無名の騎士

第二走者 (一年)赤 プギャー 緑 酒場の欽ちゃん 青 ショボン 紫 ブーン

第三走者(二年) 赤 オタコン 緑 ビックボス 青 雷電 紫 ソリッド・スネーク

第四走者(二年) 赤 承太郎  緑 ホル・ホース 青 ソリダス・スネーク 紫 リキット・スネーク

第五走者(三年) 赤 ジョセフ(若) 緑 トキ 青 ジャギ 紫 ユダ

第六走者(三年) 赤 大将(ケンシロウ) 緑 大将(ラオウ) 青 大将(DIO) 紫 大将(仙水)

豪華な顔ぶれとはまさにこのことか。



79: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 00:30:12.49 ID:x+CAvwKw0
  
このリレーに全てがかかっていると言っても過言ではなかった。

一人150mの勝負だ。

(´−`)「負けない!!」

緑の祐は罰ゲームもかかってか、かなり真剣になっていた。

(;^∀^)(;'A`)「負けない!!」

第一走者がスタートラインについた。

よーい・・パァァァン!!いよいよ運命の勝負が開始された!!



80: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 00:33:37.82 ID:x+CAvwKw0
  
(´−`)「もらった!!」

それぞれの走りはほぼ互角だった為か、スタートダッシュをしっかり切れた祐が先頭に立つ。

なかなか差はなくならない!

(´−`)「頼んだ!!」

祐は酒場の欽ちゃんにバトンを託す。が・・

「うええええっ!!」

欽ちゃんは二日酔いだった為、一回吐いた。そのせいでビリに転落してしまった。

めちゃめちゃ走り方はキモいがハンド部一足の速いブーンが主導権を握る。



81: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 00:37:34.08 ID:x+CAvwKw0
  
⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン !!

きのせいかブーンがういてたような気がしたが、きっと気のせいだろう。

もの凄い速さで次の二年、ソリッド・スネークにバトンを渡した。

「こちらスネーク、VIP高に進入した」

どうやら通信しながら走っているようだ。後ろからさまざまなメンツが追いかけてくる。

雷電「スネーク!!」

ビックボス「スネーク!!」

オタコン「うわああああ・・」

オタコンは何かにビビって、ションベン漏らしながら走っていた。

そして、スネークは順位を落とさずに、次にバトンを渡す。



83: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 00:43:26.93 ID:x+CAvwKw0
  
が、

リキッド「スネェェェク!!!」

スネーク「リキットォォォォ!!」

と二人は仲間同士で殴りあいを始めたのだ。これのせいで、紫は一気にビリ候補に転落した。

その間に承太郎があっさり抜かしていった。

「やれやれだぜ・・」決めゼリフを吐きながら。

ホルホースは承太郎にはおいつけず、順位には紫以外、変動はない。

次のランナー、トキは病気だったので、吐血した。そして緑は三位に降格していた。

紫のユダがサイコクラッシャーもどきをやっていたが、結局抜かせなかった。

勝負はラストのランナーに託された。



84: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 00:48:36.92 ID:x+CAvwKw0
  
最後のランナー、大将ケン、ラオウは、

「ここで決着をつけよう」

と言わんばかりに闘気を放っていて、レースどころではなくなっていた。

DIOはDIOで、第四走者の承太郎と戦い負けていた。

「このDIOがァァァァァー!!!」

青は大将が消えてしまった。

ケンシロウとラオウも相打ちで、二人とも倒れていた。

よって、仏水が普通に走ってゴール。紫が優勝というなんともあっけない幕切れに終わった。

反則と言う事で他の色は全部同じ順位になり、結局罰ゲームをやらされるはめとなった



85: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 00:52:27.38 ID:x+CAvwKw0
  
罰ゲームの内容?それはいえないんだ。すまない。

そんなこんなで訳の分からない体育祭も終わり、

今年はもう冬にある試合だけとなった。

彼等は気持ちもリフレッシュし、この前の試合で自分の弱点も発見できた。

後は練習、試合慣れをしていけば必ず強くなれる。

(; ^ω^)「ふう、疲れたお。でも今度こそ明日から頑張るお!」

ブーンの頭の中には希望の二文字以外はなかったのだった

第十七話 体育祭 完



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