( ^ω^)ブーンがハンドボールを始めるようです

109: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 16:04:22.23 ID:x+CAvwKw0
  
第十八話 兆し

訳の分からない体育祭も終了し、もう邪魔するものが無くなった彼等は、

練習に没頭していた。

(; ^ω^)「ハアハア・・もう一本だお!!」

今日もいつもと変わらず速攻の練習をやっていた。

しぃ先生は、速攻の強化に重点を置いていた。

確実に速攻が出来れば、九割方得点は取れる。

走れるチームほど厄介なものはない。

メンバーもメンバーでこの前の試合で体力の違いというものを実感したのだろう。



110: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 16:09:04.96 ID:x+CAvwKw0
  
(´−`)「ブーン、行くぞ!!」

祐もここ最近はずっと速攻練習のパサーをやっていたので、スローインはこの前よりもよくなっている。

速攻は何よりもキーパーのスローが大事だ。ここがしっかり決められなければ、話にならない。

最近は少しずつ、ライナーボールで前線に投げられるようになっていた。いい兆候だ。

(; ^ω^)「よしッ!!」

ブーンは祐の投げたボールをしっかり貰い、ボールへと一直線に突撃していく。

ちなみにこの練習は攻撃のみに重点をおいた練習なのでディフェンスなどのいない、少し実践的ではない練習だ。

だが、あえてここからやらせているのだろう。

基礎が出来てなければ話にならない。



111: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 16:14:58.68 ID:x+CAvwKw0
  
(; ^ω^)「おっ!!」

ブーンは思い切りキーパーのいないゴールへシュートを打ち込んだ。

だがやはりキーパーが居ないのでどうしても狙いが甘くなる。

(*゚ー゚)「何回言ったら分かるの!!内藤君!!
そんなシュートじゃ実戦では入らないわ!しっかり想定しなさい!!」

しぃ先生もあれから気合が入っているのか、注意の仕方も厳しくなっている。

(; ^ω^)「くっ・・!!はいだお!!」

ブーンはしっかり受け答えをし、またスタート地点に戻り、


(; ^ω^)「もう一本だお!!」

納得の行くまで練習を続けるのだった。



112: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 16:19:38.45 ID:x+CAvwKw0
  
そんなブーンの性格を皆理解してるので、何も言わず他の練習に取り組んだり、見守ったりしている。

(゚∀゚)「あいつもよくやるよなぁ。そこがいいとこかね」

(^Д^)「そうだな、あいつ結構納得いくまでやり続けるからな

すでに速攻練習からあがっていたジョルジュとプギャーは、ブーンの様子を見守っていた。

思えば始めてまだ半年と少し。よくここまでうまくなったもんだとプギャーは思った。

だがまだまだ足りない。全国を目指すには、さらにさらに上に行かなくてはいけない。

(^Д^)「・・・・・」

プギャーは副キャプテンとして、チームの一員として、考えていた。



113: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 16:23:52.50 ID:x+CAvwKw0
  
これからどうすればもっと上にいけるのか・・

やっぱり色々な戦術を身に付けて、試合の経験を沢山積む。

本番になれば、やはり実力と経験、戦術がものをいう。

ましてやここは高校からハンドを始めた人が多い部活だ。

例え、他の部活で色々な修羅場をくぐりぬけてきた奴がいるとしても、ここはハンド。

その経験がハンドの試合でものを言うかというと、やはり保証は無い。

(^Д^)「まずディフェンスの種類から増やすべきかな。今まで0−6ディフェンスしかやっていなかったからな。
後で提案でもしてみるかな」

経験者はやはり違う。



114: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 16:35:01.59 ID:x+CAvwKw0
  
ここでディフェンスについて説明しておこう。


1―5       2ー4       0ー6
     ○         ○ ○ 
  ○ ○ ○      ○ ○       ○○○○
 ○     ○   ○     ○   ○       ○

1―2ー3
     ○
   ○   ○
     ○
 ○      ○

それぞれ種類があるのだが、今までVIP高校がやっていた0−6ディフェンスは、

図のような感じで配置し、全体で守るディフェンスになる。

横に広がる事がしやすいため、サイドシュートなどには強くなるが、

ロングシュートは前にディフェンスが居ないので、打たれやすいという特徴がある。

なので、結構体格のいい人が多いチームが使いやすいディフェンスになる。



117: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 16:48:15.07 ID:x+CAvwKw0
  
(^Д^)「123ディフェンスは正直難しい・・とりあえず、1−5ディフェンスからだな」

1−5ディフェンスは、上の図のように、一人が上に浮いて、ディフェンスする方法である。

上がパスカットや、ロングシュートを潰せたりできる面では優秀だが、

一人人数が減り、下は横に守れる範囲が狭くなる。よっとサイドシュートには弱くなる。

(^Д^)「色々な相手に対応する必要がある。だからやらなきゃな」

プギャーは練習が終わったらしぃ先生に提案する事にした。

次は攻撃面でのシュートの練習をする事になった。



119: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 17:03:46.32 ID:x+CAvwKw0
  
(*゚ー゚)「ポストはバックシュート、倒れこみシュートの練習、45、センターはロング、ステップ、クイック、ブラインドシュートの練習、
サイドはサイドシュートの練習して!祐君は全部止められるようにね!」

それぞれ説明しよう。

倒れこみシュートはその名の通り、倒れこみながらシュートする事。

ポストはよく掴まれたりして、満足に普通のシュートを打たせてくれない。なのでつかまれたとき、倒れてもシュートできるようにするのだ。

バックシュートは、ゴールに背を向けて、腰のひねりと、腕の遠心力を利用してシュートを打つ事。

キーパーは予測できてないと反応の遅れるシュート。ポストが出来ると凄く強いが、

ゴールを見なくても、予測出来ないと、打つのは難しいので練習が必要だ。

ロングはその名の通り九mくらいの少し遠目からのジャンプシュートやステップシュートである。

クイックは、ハンドボールはボールを貰ってから、ドリブルしないと三歩までは歩ける。
その一歩目くらいからすぐに打ち込む、素早さのいるシュートだ。キーパーの不意をつくことも出来る。

ブラインドは敵の間からキーパーから見えないようにシュートを打ち込む。
だがこれもキーパーが見えないように、プレーヤーもゴールが見えないので練習が必要。

サイドシュートはサイドから打つシュートのことだ。



120: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 17:11:08.94 ID:x+CAvwKw0
  
最初はサイドの練習から始まった。

ギリギリまで打つ角度を狭くし、そこから入れられるようにするらしい。

(*゚ー゚)「ブーン君がシュート入るまで、次には進まないかもね」

しぃ先生はブーンにプレッシャーをかける。このくらいでシュートが入らなくなるようでは、試合では話にならない。

(; ^ω^)「大丈夫ですお!必ず十本打つまでに決めますお!」

心強い言葉だが、本当に上手くいくかは分からない。

(*゚ー゚)「じゃあ始めて!」

ブーンはシュートを打つ体制に入る。



121: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 17:19:26.83 ID:x+CAvwKw0
  
だが、思った以上に角度がない。ブーンは思い切り飛び、精一杯角度を広げようとする。

だが、

(*゚ー゚)「ラインよ!!そんな初歩的なミスしないの!!」

(; ^ω^)「はいだお!!」

ブーンはシュートを打つ事に精一杯だったせいかラインまでは目がいっていなかった。

二本目。

今度はちゃんとラインを見て思い切り飛ぶ。そして、シュートを打ち込もうとするも、

祐が前に出てきて、動揺したせいか、見事にシュートをふかしてしまった。

ちなみにふかすとは思い切りゴールの上らへんにシュートを打ち込んでしまう事だ。



122: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 17:24:11.11 ID:x+CAvwKw0
  
(´−`)「ブーン、キーパーはちゃんと居るんだ。実戦になれば俺よりも上手い奴は沢山いるんだ。
ちゃんと、行動を把握しないと今みたいに動揺することになるぞ」

(; ^ω^)「うっ・・だお」

ブーンは今まで、キーパーがどうしてくるかなど考えないでシュートを打ち込んでいた。

だから、外れる率も高かったのだ。

特に、対アマゾンの時は5本中、一本もサイドシュートを決める事が出来なかった。

これがブーンの今の実力だ。アマゾン、いや、もう少ししたのキーパー。

祐あたりにも簡単に止められてしまう。

(; ^ω^)「しっかり相手を見て、考えなきゃいけないお」



123: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 17:29:23.54 ID:x+CAvwKw0
  
だが、どうしてもシュートを打つとき、ブーンの頭の中は真っ白になってしまう。

普通のコースにしか打ち込めず、この後、15本くらいまでシュートをふかしたり、

祐に阻まれたりして、結局決める事は出来なかった。

(; ^ω^)「うぅ・・だお」

(*゚ー゚)「課題は再認識できた?今日はもう次に行くわ。
次の練習試合までに、改善策をしっかり考えときなさい。それじゃ、次ドクオ君!いくわよ!」

ブーンは果たして答えを見つけることが出来るのか?

ドクオは逆45だが、ステップ、ロングは日ごろから良く使っていて、

結構いいシュートを放っていた。

(*゚ー゚)「だけど・・ディフェンスに邪魔されたらどうなるかしらね?」



124: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 17:33:53.53 ID:x+CAvwKw0
  
そう、ドクオは今までロングはディフェンスが上がってこない位置から余裕を持って放っていた。

このシュート練習には、何人かディフェンスを入れて行う。

(*゚ー゚)「ディフェンス、集合!」

しぃ先生はこっそり指示を出し、元の位置に戻らせた。

('A`)「・・?まあいいや。始めるぞ!!」

ドクオは早速シュート体勢に入るが・・

ディフェンスがいきなり上がってきて、ドクオの前に立ちはだかる。

(;'A`)「!!ちっ!!」

シュート体勢に入ってしまった。もう辞めるわけにはいかない。

バシッ!!そのシュートは見事にディフェンスにはじかれてしまった。



125: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 17:39:56.39 ID:x+CAvwKw0
  
(*゚ー゚)「試合では相手が1−5ディフェンスや2−4ディフェンスの時もあるわ。
いつでも簡単にシュートを打たせてくれる訳じゃないわよ」

ドクオはその事をすっかり忘れていた。大体、そういうディフェンスの時はショボン、プギャー任せなので、シュートをあまり打ってなかったのだ。

(*゚ー゚)「もう少し、ジャンプシュートでロング打てるように練習しなさい。
あなたはクイックやステップは平気よ。それが課題ね」

ドクオもこの後、ジャンプシュートでシュートを打つが、あまり慣れていないせいや、ディフェンスにも阻まれる場面があり、

全くシュートが入らなかった。

(*゚ー゚)「今日は仕方ないわ。なるべく早く出来るようにね。じゃあ次はブラインドやるよ。
ドクオ君、頑張ってね。コツは相手の隙を上手く見つけて、その隙間から打つことよ」

('A`)「要は、奇襲でシュートを打てばいいのか・・」

ドクオはこういう時は冷静になる。始まってからも冷静に隙をうかがっていた。



127: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 17:46:58.74 ID:x+CAvwKw0
  
('A`)「・・そこだっ!!」

ドクオは動くディフェンスの間に隙間が出来たのを発見した。

('A`)「うおっ!!」

ドクオはその隙間に思い切りシュートを打ち込んだ。ボールは見事にその間を通過していった。

(;´−`)「ちっ!!」

祐は来る事はわかっていたものの、やはり虚を取られ、反応が遅れ、そのシュートは見事に入った。

('A`)「こいつは使えるかもな・・」

ドクオは新しいシュートを覚えたみたいだ。

その後センターのプギャー、45ショボン、逆 サイド ジョルジュはこのシュートを簡単に決めて見せた。

(; ^ω^)「ジョルジュ・・凄いお」

ブーンは軽くヤバイという感情に襲われた。

残りは貞治だけだ。



128: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 17:52:36.76 ID:x+CAvwKw0
  
(;^∀^)「俺、普通のシュートしか打ってなかったからな。倒れこみとか出来るかな・・」

(*゚ー゚)「さあ倒れこみから始めて!!」

貞治はディフェンスに捕まりながらもパスを貰う。

(*゚ー゚)「出来るかしらね・・」

しぃ先生が心配そうに見守っている。

(;^∀^)「倒れこみ・・たおr・・ウッ!!」

倒れこみだけに完全に意識がいっていたせいで、相手に捕まってしまった。

(;^∀^)「なんとしてもシュートに行かないと!!」

貞治はディフェンスを引きずるような感じでシュート体制に入る。

だがディフェンスは普通にしても、離れてはくれない。

(;^∀^)「くそっ・・・そうだ!!」



130: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 17:58:12.90 ID:x+CAvwKw0
  
(;^∀^)「こういう時に倒れこみがあるんだな!!よし!!」

貞治は思い切り前に倒れこむ形にシュート体勢を変え、

(;^∀^)「おらぁ!!」

思い切り前に突っ込んでシュートを打ち込む。

さすがにポストシュートを止めるのは難しいばかり、ほとんど真ん中で打たれたので、祐には成す術がなかった。

その倒れこみシュートはあっさりとゴールを割る。

(;^∀^)「なるほど・・こういう風に使えばいいんだな」

貞治はその後、何度か倒れこみシュートを練習していた。まだ習得まではいかなかったみたいだ。

(*゚ー゚)「よし!!いいわよ!その練習、毎日やれば必ず出来る様になるわ!
じゃあ次はバックシュートやって!これ出来る様になったら大きいわよ!」



131: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 18:03:33.29 ID:x+CAvwKw0
  
正直このシュートが一番厄介なはずだ。

ポストは貰っても、6mラインはすぐそば。

よって、45みたいに、打つ前に勢いをつけて投げられない。

よって、その場でジャンプしてシュートを打ち込まなければならないので、一瞬の筋肉がかなり重要になり、

体の捻りもかなり重要になってくる。この二点をしっかりやらないと、このシュートは思うようには行かないだろう。

最初はディフェンス入りでやると難しいはずなので、ディフェンス抜きでやる事になった。

貞治はゴールに背を向けながら、定位置に入る。

(;^∀^)「俺はあんまり筋力のあるほうじゃない。厄介だな」

貞治は自分のことを良く分かっていた。だからこそ、これは難しい。



132: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 18:08:35.74 ID:x+CAvwKw0
  
練習が始まった。貞治はボールを貰う。

(;^∀^)「うおっ!!」

思い切り腰を回し、勢いをつける。そして捻りでボールに力をこめた。

確かにボールはゴールを割った。だが、あまりにも力の無いボールだった。

(;^∀^)「ぐ・・これじゃあダメだ」

貞治はどうすれば威力のあるシュートを打てるか悩んでいた。

そんなとき・・

(*゚ー゚)「私が手本を見せるわ。ちょっとヨロシクね」

しぃ先生が出てきた。今までプレーを見せた事のないしぃ先生がシュートを打つ。

部員全員は興味深々だった。



134: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 18:14:24.21 ID:x+CAvwKw0
  
早速しぃ先生は位置に入り、早速始めた。しぃ先生にボールが渡る

(*゚‐゚)「こうやって打つのよ!!」

しぃ先生の顔つきが変わる。いつもの温和な顔じゃない。まさに勝負に行く顔だ。

(;´−`)「うおっ!!」

祐はそのシュートを止めるために前にでたが、それも無意味だった。

もの凄い体の使い方から生まれる球の速さ、正確さ。そしてしぃ先生の気迫。

思わず、祐はビクついてしまい、ボールから目を逸らしてしまった。

またも簡単にゴールを割られた。

(*゚ー゚)「ふぅ、祐君もまだまだね」

その細い、美しい体から一体どうやってあのシュートを打ったのか・・

メンバーには理解できなかった。



135: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 18:18:10.77 ID:x+CAvwKw0
  
(;^∀^)「な、なんてシュート・・」

(; ^ω^)「ぼ、僕より球があきらかに早いお」

皆はしぃ先生の凄さに驚嘆した。

(*゚ー゚)「これでも現役時代は全部のポジションをやってたわ。
久しぶりにシュート打ったわね。
貞治君、筋肉はすぐにつかないわ。だから今は体の使い方を覚えなさい。
体の使い方さえ分かれば、私のシュートなんてすぐに超えられるわ」

(;^∀^)「・・・・・」

貞治はしぃ先生の凄さに言葉を失っていた。



137: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 18:24:48.00 ID:x+CAvwKw0
  
貞治はその後、何回か練習したが、やっぱり上手くはいかなかった。

(*゚ー゚)「今日やった事は一ヶ月後の練習試合までにはマスターしなさい!!
じゃないと、その後にある大会で、また同じ結果になるわ!
しっかり復習する事が重要よ!
それじゃ、トレーニングに移るわね」

VIP高に不足しているのは、やはり体力、ポテンシャル。

通用する体つきなのは、ショボンくらいなものだ。

特に祐、ブーンは体格がなさ過ぎる。この二人に重点的にやらせるみたいだ。

(*゚ー゚)「じゃあ最初は腕立て、腹筋、背筋をそれぞれ五十を二セットね。
あ、ちなみに祐君とブーン君は一セット追加ね。何故かは自分の体を見てみなさい」

(; ^ω^)「え、ジョニーはg・・」

ボカッ

(#´−`)「そういうことじゃねぇ!体格だよ!!」

ブーンは思い切り祐に殴られていた。



138: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 18:30:08.93 ID:x+CAvwKw0
  
皆は筋トレを始めだした。

この二人以外はなかなかみんな余裕そうだ。

この二人以外は皆結構体格がいい。

こんな筋トレは楽勝みたいだ。それとは対照的で、

(;;; ^ω^)「フギギギギギ・・・」

(;;;´−`)「うああああああ・・」

二セット目の途中だというのに、既にバテていた。

ξ゚听)ξ「ったく、いつも筋トレしてないからいけないのよ」

川 ゚ -゚) 「そうだな。これを毎日やった方がいいぞ、祐。
私はそこそこ体格がいい男の方が好きだからな」

こんな様子でいわれたい放題いわれてた。



139: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 18:34:09.68 ID:x+CAvwKw0
  
ようやく二人が終わったので次の筋トレに移るようだ。

(*゚ー゚)「じゃあ次は懸垂ね。鉄棒の方にいってね」

懸垂はかなり効果がある。筋トレにはもってこいである。

(*゚ー゚)「じゃあ今日は・・初めてだから十回ワンセットでいいわ」

それでも充分きついのだが。

皆が始めだした。やはり、ブーンはきつそうだ。祐はすいすい回数を重ねていく。

(;;; ^ω^)「な、なんで、祐そんなにできるんだお?」

(;´−`)「野球部の時毎日やってたから余裕だよ」

結局、苦戦したのはブーンだけだったらしい。



140: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 18:39:25.55 ID:x+CAvwKw0
  
(*゚ー゚)「じゃあ今日はダッシュで終わりね。
とりあえず・・コート往復を今日は5本でいいかしらね」

80m×5本。このくらいなら余裕なはずだ。

ピッ!!どうやらダッシュが始まったみたいだ。

( ^ω^)「これなら余裕だお!!」

ブーンは思い切り飛ばしているが、このダッシュはインターバル方式で、

休める時間は1分からスタートし、どんどん短くなる。

最初は余裕だったブーンだが、三本目から疲れ始めた。

(;;; ^ω^)「ひぃひぃ・・」

(;´・ω・`)「お先に!」

あっさりショボンに抜かれ、残り二本は皆に抜かされた。

(;;; ^ω^)「あ、あうあう・・」

ブーンは終わった頃にはボロボロになっていた。



142: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 18:45:52.33 ID:x+CAvwKw0
  
(*゚ー゚)「よし、良く頑張ったわ!ちなみにこの筋トレは二日おきにやるのでヨロシクね。
ダッシュはこれから毎日ね。週が変わる事に本数も増やしていくからそのつもりでね」

(; ^ω^)「ひぃひぃひぃ・・」

キャプテン、ブーンが一番疲れていた。正直しんどいらしい。

(*゚ー゚)「じゃあ今日は終わりね。しっかりストレッチして、来週の練習に疲れ残さないようにね」

( ^ω^)「きをつけ!礼!」

これで練習は終了した。ちなみに今日は休日練だった。

( ^ω^)「ふう・・疲れたけど、祐、ちょっと居残り練に付き合ってくれないかお?」

(´−`)「ん、いいよ。サイドシュートの練習?」

ブーンはさっきの失敗を気にしているみたいだった。

( ^ω^)「そうだお。ちょっとジョルジュに差をつけられちゃったから、頑張るお」

(´・ω・`)「それなら僕がパサーやってあげるよ」

三人は居残り練習を始めだした。ブーンはすこしでも自分のシュートを改善できるろうか・・



143: ◆gk43jgqTBM :2006/11/28(火) 18:49:52.73 ID:x+CAvwKw0
  
結局日が暮れるまで練習は続いた。

途中しぃ先生がブーンにアドバイスをくれて、少しいい感じになってきた。

(;´−`)「ん、もう暗くてボール見えないよ。帰ろう」

(´・ω・`)「そうだね。そうしよう」

( ^ω^)「来週も頑張るお!!」

さっさと片付けを済まし、三人は帰っていった。

こんな感じに練習は行われていった。

一ヶ月後の練習試合までにどれだけ上手くなれるだろうか。

そして、次の大会で勝てるかどうかは彼等次第だろう。

第十八話 兆し 完



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