( ^ω^)ブーンがハンドボールを始めるようです
- 532: ◆gk43jgqTBM :2006/12/02(土) 11:57:21
- 第二十話 新学期 そして・・
プギャーは対天国高校でボロ負けしてから考えていた。
(^Д^)「どう考えても、俺等が普通の練習を二年続けたところで、あのクックル率いる天国に追いつけるはずは無い」
それは仕方がないと言えば仕方が無いのかもしれない。
元からもった素質が違う。とでもいうべきなのだろうか。
(^Д^)「でも俺等の目標はあくまで全国優勝・・。
これは少し考えを改めないと絶対に無理だろうな。よし、ショボンにも相談してみよう」
プギャーはショボンに電話をかけた。何回かコールした後ショボンは電話にでる。
- 533: ◆gk43jgqTBM :2006/12/02(土) 12:02:44
- (´・ω・`)「やぁ、プギャーじゃないか」
プギャーはさっきまで考えていた事をショボンに相談してみる。
(^Д^)「実は・・カクカクシカジカプギャー」
(´・ω・`)「・・・なるほど。少し僕も考えてみる事にするよ。
僕等の今の実力ではおそらく、小さい大会一つ優勝する事も叶わない。
おそらく最初の大会はまぐれ、というか運が良かったんだろうな」
確かになぜ素人ばかりのチームが最初の大会で優勝できたのか。
それは運がよかったほかにも、自分達の地区はレベルが低いというのも考えられる。
簡単にいえば、自分達の地区くらいで苦戦してるようでは、話にならないのだ。
(^Д^)「じゃあ明日くらいまでに考えといてくれ。俺も考えとくからさ。
あ、後、祐とブーンにも知らせておくよ。あの二人も一応チームの核だからな」
(´・ω・`)「了解。しっかり考えておくよ」
- 534: ◆gk43jgqTBM :2006/12/02(土) 12:06:12
- ( ^ω^)「ん、メールかお?」
その頃、ブーンにもその話についてのメールが届いていた。
(; ^ω^)「僕も実力の無さについては痛感していたお。
なにか考えとかないといけないお・・」
祐にも同じ内容が届く。
(;´−`)「いい案か・・。よし」
祐は内緒でクーにも相談してみる事にした。
彼女から来たメール、その案とは・・?
次の日、休みの日だったが、部室に集合する四人。
- 535: ◆gk43jgqTBM :2006/12/02(土) 12:14:40
- (^Д^)「悪いな、休日なのに集まってもらって。
今のままじゃ全国出場どころか、地区大会突破さえままならないかもしれない
だから、もっともっともっと強くならなくちゃいけないんだ。
そのために皆の意見を聞きたいと思う。じゃあショボンから頼むよ」
プギャーは自分の胸の中をしっかりと話し、ショボンに意見を求めた。
(´・ω・`)「僕は・・やっぱり、今よりももっとキツイ練習をやるしかないと思う。練習試合も沢山くんで・・
その他に方法はないと思うよ。悪いけどこれしか思いつかなかった。すまない」
(; ^ω^)「僕は沢山考えたけど、思いつかなかったお。役に立てなくてすまんお」
(^Д^)「・・・そうか。じゃあ祐、頼む」
プギャーは少しがっかりしていた。もっとあっと驚くような答えを期待していたのに。
(´−`)「俺が考えたのは・・」
祐はクーにも相談して決めた意見をプギャーに話し始める。
(;^Д^)「それは・・!!」
(; ^ω^)「無茶って言えば無茶だお。でもやってみる価値はあるお」
(´・ω・`)「「確かに。試してみるかな?」
三人の意見はまとまったようだった。一体祐はどんな意見を出したのか。
時は流れ、彼等は二年になる。クラス分けは一年の頃とあまり変わりなかった。
- 536: ◆gk43jgqTBM :2006/12/02(土) 12:26:18
- ハンド部の仮入には四人の一年生がやってきた。
( ^^)山崎渉 < ゚д゚>キムチ ( `ー´)ネーノ (`Д) たけし の4人だ。
全員ハンド経験者らしい。これは即戦力になりそうな人材達だ。
もう彼等にはチームの方針を伝えてあり、了承を得ている。
後はブーンが直接しぃ先生に話すだけだ。ブーンはしぃ先生の下に向かう。
(*゚ー゚)「あら、ブーン君、どうしたの?」
(; ^ω^)「実は・・・」
ブーンは話し合ったことをしい先生に話した。
(*゚ー゚)「そんな無茶なことを・・?でも私も今のままではいけないって思ってたの。
なんとかしてみるわ」
(* ^ω^)「ホントですかお!?ありがとうございますお!!」
やっぱりこういう時はしぃ先生は頼りになる存在だ。
一体ブーンたちが何を考えているのか。まだ分からない。
- 537: ◆gk43jgqTBM :2006/12/02(土) 12:30:16
- 数日後・・
ハンド部はハンドコートから姿を消した。
朝練は学校でやっているのだが、放課後になると絶対に姿を消してしまう。
しぃ先生も自分の仕事をさっさと済ませると、どこかに行ってしまうのだ。
他の生徒、先生にはハンド部がどこでなにをしているのか知らない。
聞いても固く口を閉ざしたままで、何もいってくれないのだ。
彼等はその年の試合には全く出場しなかった。
他の高校もVIP高はどうしたのか?と言う疑問でいっぱいだったみたいだ。
結局、その一年間でVIP高校ハンド部の行方をつかめたものはいなかったのだ。
- 538: ◆gk43jgqTBM :2006/12/02(土) 12:35:44
- そして時間はあっという間に過ぎて、三年、最後の県総体の季節がやってくる頃に、
VIP高校は再び自分の高校のハンドコートへ姿を表す。
その雰囲気は一年前の彼等とはまるで別人になっていた。
全員体は昔に比べ、かなり引き締まり、顔つきもどこか変わっている。
(*゚ー゚)「ここに立つのも久しぶりよね、皆」
( ^ω^)「そうですお、全く使われなくて荒れちゃってますお」
誰もいないハンドコート。そこはミニサッカーのグランドにも使われてしまい、荒れに荒れていた。
(´・ω・`)「まぁ仕方ないよ。とりあえずグランド整備して、練習始めよう。
試合近いからね」
< ゚д゚>「そうですね、じゃあ僕等4人で準備しておきます」
もう試合は一週間前、彼等の最後の戦いが今始まろうとしていた。
- 539: ◆gk43jgqTBM :2006/12/02(土) 12:43:09
- 彼等はまるで昔と違う雰囲気で練習を始めだす。
全く昔の初心者の面影は残していなかった。
(´−`)「やっぱ、一年のはんば山篭りと同じような練習は効果あったな」
( ^ω^)「確かにだお。それに僕等の情報が流れないように、試合は行わなかったお。
しぃ先生が頑張って掛け合ってくれた、社会人の人たちとしか練習試合してないお」
どうやら、彼等は誰も来ないような場所で練習を行っていたらしい。
毎日十時くらいまでみっちり練習を行い、休日は毎回のように社会人チームと練習試合を行っていた。
最初は大敗ばかりだったが、その内実力もつき始め、自分達の弱点も克服し、
敵いはしないものの、接戦を繰り広げられるようになった。
経験も豊富になり、もうそう簡単には動揺もしなくなった。夏に指導してもらっていた、和漢内、コッチにももう一度来てもらい、しっかり指導してもらっていた。
何故二人のコーチは自分も忙しいのに練習に付き合ってくれたのか?きっと彼等にもっと強くなって欲しいという願いがあったからだろう。
しかもVIP高の情報は全く外部には漏れていない。最後の試合にまさにかけている、と言った感じだ。
- 540: ◆gk43jgqTBM :2006/12/02(土) 12:45:56
- 彼等はVIP高で最終の調整を一週間続けて、ついに試合に挑むことになる。
全く情報がないチームと対戦するというのはなかなか厄介だ。
彼等は鬼のような強さを見せ付け、一回戦、二回戦と簡単に勝ち進む。
そして三回戦、相手はラウンジ。
かつての最大のライバルとの勝負が、今、幕を開ける。
第二十話 新学期 そして・・ 完
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