( ^ω^)ブーンがハンドボールを始めるようです
- 3: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 19:49:12.88 ID:lw4kgvCo0
- 第三十二話 本当の最後へ
( ^ω^)「う・・・ん」
ブーンが目を覚ます。今日はついに全国決勝の日だ。どうやらブーンは緊張のせいかいつもより早く起きてしまったようだ。
( ^ω^)「もう一回寝なおすかお・・」
もう一度ベットへもぐりこみ、二度寝しようとした。だが一度目が覚めてしまうと寝付くまでには意外と時間がかかってしまう。
(; ^ω^)「だ、だめだお。しかたないからまたホテルの中でも散策するかお」
ブーンはのんびり着替えてから、ホテルの中を回ることにした。
ゆっくりとした足並みで、のんびりと三階あたりにさしかかったその時、
「中はらめぇぇぇぇ!!」
という声が三階のどこかから聞こえてきた。ブーンの股間は思わず反応してしまう。
- 4: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 19:50:50.84 ID:lw4kgvCo0
- (; ^ω^)「ふひっ!!朝っぱらからセクロスするなお・・」
体は正直だったが、あきれてしまう。こんな朝早くからなんて・・ただの獣のようにしか、ブーンには思えなかった。
( ^ω^)「・・・・・・・」
なんだか無言になってしまったブーンだった。そのままロビーへと向かっていく。
( ^ω^)「外にでも出るかお・・今日はいい天気なんだお」
このホテルには大きな庭もあった。本当にいたれつくせりなホテルである。
ブーンは自動ドアを抜けて外にでた。爽やかな風と太陽が心地いい。
- 5: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 19:52:20.63 ID:lw4kgvCo0
- ( ^ω^)「本当にいい天気なんだお!!よし、のんびり歩くお」
またブーンはゆっくりと歩き出す。心地よい風は吹き続け、ブーンの髪の毛を揺らす。ふとブーンはある人影を見る。
金髪のカールが印象的だ。あれは・・ブーンは一目でそれが誰か確認できた。少し勇気を出してブーンは叫ぶ。
( ^ω^)「ツン!!」
思わず叫んだ。告白して以来、なんだか恥ずかしくて話していなかったみたいだ。声も少し震えていた。
ξ゚听)ξ「・・あら、ブーン。おはよう」
ツンもなんだか恥ずかしそうな様子でブーンに挨拶をする。頬が軽く赤い。
- 6: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 19:53:47.46 ID:lw4kgvCo0
- ( ^ω^)「なんか久しぶりに話したような気がするんだお。昨日は寝れたかお?」
ξ゚ー゚)ξ「ええ、今日は早く起きちゃったけどね。ここまで勝ってくれるとは正直思ってなかったわ」
( ^ω^)「あれだけ努力したんだお。これないはずがないんだお」
そう言った瞬間に、様々な思いが頭の中をよぎった。入学したての頃の部活。辛かった特別練習。そしてこの大会の今まで。
それぞれがブーンにとって、忘れられない思い出になっていた。中学時代帰宅部だった頃のブーンからは考えられない思い出たち。
( ^ω^)(・・本当にハンドボール部に入ってよかったお。ここの皆から色々と貰ったんだお。僕自身、大きく成長したんだお)
考える事はいろいろあった。本当に懐かしい。そしてブーンはある一つの決意をした。
- 7: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 19:55:49.76 ID:lw4kgvCo0
- ( ^ω^)(この前の答え、ツンにきくお)
( ^ω^)「あの・・t
ブーンが言う前に、ツンが話しだした。
ξ゚听)ξ「あ、あのね。この前の告白の件なんだけど・・」
思わずドキッとしてしまうブーン。一気に不安が襲ってくる。
( ^ω^)「う、うんだお。あの・・答えはどうなんだお?」
ξ゚听)ξ「・・・ブーンは昔からの幼馴染で、ずっと仲良くしてくれたよね?」
ブーンとツンは赤ちゃんの頃からずっと一緒だった。同じ病院で生まれて、家も近くで親が仲が良かったのでよく遊び・・
幼稚園〜高校までずっと同じだった。中学の頃はなんだかお互い恥ずかしくて、なかなか話さなかった二人。
- 8: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 19:57:46.86 ID:lw4kgvCo0
- ξ゚听)ξ「私がVIP高に行くって行った時あったじゃない?覚えてる?」
( ^ω^)「うん、良く覚えてるお」
ξ゚听)ξ「あの時、ツンがVIP高に行くなら僕もいくお!って言ってくれたじゃない?」
( ^ω^)「うんだお」
ξ゚听)ξ「あの時、なんか嫌そうなそぶり見せちゃったけど、本当は凄く嬉しかったんだー・・・」
意外な答えにブーンはビックリした。その頃からブーンは何となく、ツンに嫌われたのか?という不安を持っていたからだ。
( *^ω^)「そうだったのかお!嬉しいお」
思わず声が出てしまった。その様子をよそにツンは話を続ける。
- 9: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:01:52.00 ID:lw4kgvCo0
- ξ゚ー゚)ξ「高校に入ってからブーンは凄く変わったよね。なんか頼りになるようになった。
これもチームの皆のおかげなのかもね。そんなブーンから告白された時は嬉しかったよ」
ブーンは黙ってその話を聞き続けていた。
ξ///)ξ「・・・目、つぶってくれる?」
( ‐ω‐)「つぶったお〜」
ふと、ツンとの距離が近くなったような気がした。そして唇に柔らかいものが当たる。
( ^ω^)「!!!!!!」
ξ///)ξ「・・・これが答えよ。これからヨロシクね」
( *^ω^)「・・ツン」
ブーンは優しくツンを抱きしめた。こうして二人は付き合う事となったのだ。その頃・・
- 11: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:03:25.16 ID:lw4kgvCo0
- 川 ゚ -゚) 「やっぱり見に来て正解だったな。なぁ、祐」
(´―`)「ふぁーぁ。確かにそうだな。でも眠い・・」
この二人、ひそかにこの様子を観覧しにきていたのだった。さすがはクー。全く抜け目がない。
川 ゚ -゚) 「あの二人を見てたら私も変な気分になってしまった。祐・・」
(´―`)「ちょwwwwこんなとこで・・アッー!!!!!!!!!!」
この二人が後でどうなったか皆さんの想像に任せよう。
時が過ぎるのは早いもので、もう朝食の時間になっていた。先ほど何か変な気を起こした二人は妙に艶やかになっていたが、誰も突っ込まなかった。
- 12: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:05:10.87 ID:lw4kgvCo0
- 川*゚ -゚) 「今日は一段と激しかった・・」
思わず独り事のもれるクー。
ξ///)ξ「・・・・・・・・」
(*゚ー゚)「・・・・・・・・」
そのクーをツンは恥ずかしそうに赤くなりながら、しぃ先生はなんか妖しい目つきで見つめていた。
朝食の時間もすぐにおわり、選手たちはグランドへと向かっていく。
('A`)「今日の相手は・・ニャー速高校?あの名門高校か」
ニャー速高校。ハンドの聖地と言われるFOX市の中でも超有名高校である。去年の全国覇者でもある。
地域ではここに敵う高校はいないという。ピンキーはここと去年戦い、惜しくも敗れている。
- 13: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:07:46.40 ID:lw4kgvCo0
- ('A`)「相手がどこであろうと、負ける訳にはいかないんだ。今日で最終の試合なんだから、優勝を自分たちのとこまで持ち帰らないとな」
珍しくドクオが前向きな言葉を口にしていた。
(´・ω・`)(ドックンも成長したんだね。僕、本気になるかも・・)
ショボンがまたガチホモ回路を起動させている。ドクオはそのショボンの熱い視線に気が付いた。
(*'A`)「どうしたの、ショボン。またしたいの?」
(*´・ω・`)「・・・・・!!」
ショボンは顔を真っ赤にして走っていった。彼男なのにね。この二人の恋(?)も少し気になるところだ。
- 14: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:09:16.13 ID:lw4kgvCo0
- 色々なイベントがあった後、メンバーは会場へと向かう。
今日は決勝戦。TVもちゃんとした所で放送されるらしい。毎年、観客も沢山くるらしので、緊張もいつもより高まる。
( ^ω^)「今日でここに来るのも最後かお・・なんだか寂しいお」
まだ試合も始まっていないというのに、ブーンはもう感傷に浸りだしていた。
(゚∀゚)「おいおい、感傷に浸るのは早いぜ、今日勝ってからにしないとな」
ジョルジュがブーンに声をかけた。慌ててブーンはジョルジュに話す。
( ^ω^)「ご、ゴメンだお。集中しなおすんだお」
(^∀^)「キャプテーン、頼むよ?」
皆から言われてしまったブーンは何か恥ずかしい気分になった。だが、気持ちを切り替え、練習に集中し直した。
- 15: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:09:52.16 ID:lw4kgvCo0
- VIP高がしばらく練習を続けていると、ついにきた。全国最強と噂される、ニャー速高校が。
皆かなり体格もいい。オーラも漂っている。ふと、マネージャーが声をかける。
(´‘ω‘ `) 「さあ、早くみんな準備するっぽ!試合も近いっぽ!!」
なんだかどことなくちんぽっぽに似ているとジョルジュは思った。だが何か違う。ちんぽっぽほどの可愛さはない。胸も小さい。ジョルジュは、
(゚∀゚)「やっぱちんぽっぽが一番だな!!」
そう呟いてしまった。この幸せ者が!!
ミ彡゚ω゚ミ「そうですよ。相手もここまで勝ち上がるほどの強豪です。早くアップはじめなさい!ここの皆はのんびり過ぎてこまる・・」
監督らしき人も話していた。どこにでもいそうな感じの先生といえば分かりやすいだろうか。だがこの先生が何度もニャー速を全国へ導いている先生である。
- 17: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:12:31.58 ID:lw4kgvCo0
- (*゚ー゚)「あれがどっこい氏さん・・生で会えるなんて夢にも思わなかったわ」
しぃ先生はやはり知っているらしい。知らなければ逆におかしいだろう。ハンドを代表する先生といっても過言ではないのだから。
ニャー速はゆっくりと準備を始めた。いつもこんな感じらしいから驚きだ。
( ^ω^)「な・・なんであの人一人だけ背広なんだお」
何故か一人だけ背広の選手がいる。しかもやたら目立つ。表すのなら・・こんな感じだ。
- 18: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:12:49.02 ID:lw4kgvCo0
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- 19: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:15:55.87 ID:lw4kgvCo0
- ・・ダンディーすぎるだろ。常識的に考えて。
|(●) (●)、.:| 「ごめんな!すぐ着替えるからっ!待っててなっ!」
妙に口調がハキハキしてるのが印象的だ。プレーも気になるところだ。
( ^ω^)「・・とりあえずシュートの練習を続けるんだお」
皆に指示をだして、ニャー速のボール練習が始まるまで様子をみていた。偵察も勝つ為の重要な行為だ。
だがノンビリ屋なニャー速高校。未だランニングの途中で全くボールを使った練習をする気がないらしい。
(# ^ω^)「・・さすがに練習始めるの遅すぎるお」
ブーンも少し切れ気味になっている。そこへプギャーがやってきた。
- 20: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:20:39.25 ID:lw4kgvCo0
- (^Д^)「しょうがないんだよ。あれがニャー速だから。去年の決勝戦すらこんな感じだったって話だぜ?だからノンビリ待ってよう」
( ^ω^)「・・・そうなのかお。仕方ないお。じゃあ練習に集中するお」
ブーンは今日、怒ってはいてもあまり緊張はしてないように見える。昨日の試合で自信でもついたんだろう。
早くもVIP高はポジションシュートの練習を終わらせて、逆速攻二対一の練習に入っている。
しい先生いわく、今日はミーティングの練習を長めに取りたいから、早く練習を切り上げてちょうだい。との事だからだ。
('A`)「ついに今日でおしまいになるのか・・勝っても負けても」
- 21: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:24:05.11 ID:lw4kgvCo0
- ドクオは順番に並びながら考えている。彼もこの三年間で大きく成長した一人だ。精神的にも身体的にも。
始めの頃は、どもったり困惑するだけだった彼は、今ではどんな場面にも動じにくくなり、体も随分筋肉がつき丈夫にもなった。
いまだ彼女居ない暦=年齢なのが玉にキズなのだが。
('A`)「・・最後なら有終の美で飾りたいな」
(゚∀゚)「そうだな、優勝して、いい思い出として帰りたいよな」
ジョルジュが口を挟んだ。彼は他のメンバーに比べて、そこまで大きい成長はしていない。元が良すぎたからだ。
だが、人格的にはもう充分大人の域に達している。過去一度しか出てこなかった彼女ともいまだに仲良くしている。
- 23: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:28:10.50 ID:lw4kgvCo0
- (^∀^)「必ず勝とうな?」
貞治。彼は言わずとも分かる成長をしてきている。この三年間しっかりと部活を続け、中途半端人間からの卒業をした。
チームの中でも頼れる一人となった。
最初はほとんど0から始まっていたVIP高メンバー。ここまで来れたのはしぃ先生のおかげも大きいのだが、
何より自分達の努力が身を結んだからだ。回りよりも三倍、四倍以上のきつい練習に全員耐え、色々な苦難を乗り越えた彼等だからこそ出来たことだった。
- 24: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:29:39.21 ID:lw4kgvCo0
- (´・ω・`)「さ、そこ話さない!練習中だよ!!」
ショボンがその三人に注意をする。ショボンは名目上の役割は無いもののその働きは充分評価できるものだった。
ハンドボールに対してもひたむきに一生懸命。真面目だった。ksms趣味さえなければ立派な人間なのだが。
ドクオがハーフラインまで走っていく。逆の方から走ってきたブーンはディフェンスのを引き寄せて、ドクオがシュートを打てるくらいのスペースを作る。
そしてドクオにパスをだし、ドクオもそれに答えるように見事にシュートを決めて見せた。
- 25: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:32:25.88 ID:lw4kgvCo0
- ('∀`)「昔の俺はもうここにはいないさ」
ドクオは少し笑顔を見せながらそう呟いた。
(´−`) 「相変わらず皆調子いいみたいで安心したよ」
祐は呟く。思えば彼も最初はやる気の無い少年だった。それを変えたのは部活であり仲間でありクーでありカーチャンだったり・・
彼は一番仲間や家族、彼女に助けられてきてここまで来れたのかもしれない。
ようやく彼は自立できるまでの精神力を手に入れられたようだ。
(´−`) 「今日は必ず勝つ。仲間、クー、家族・・何より自分のために」
他のメンバーと同じように祐も決意した。その時、ようやくニャー速がシュートの練習を始めだした。ブーンはもの凄い勢いで観察しだした。
- 26: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:36:03.85 ID:lw4kgvCo0
- ( ^ω^)「やっぱり決勝に上がってくるだけのチームだお。まとまってるお」
全員しっかりとした動きをしている。基本の身体能力もかなり高いと思われる。だがブーンは一際目立つ選手を確認した。
( ^ω^)「あれは・・背広のひとかお?」
明らかに一人だけ動きが違う。観客が見たらあまり変わらないように見えるかもしれない。
だが経験者が見れば一目でわかるそのステップ。あまりにも綺麗で思わず見とれてしまうようなそんな感じの動きを見せている。
|(●) (●)、.:| 「ほら、パスしてっ!!こっちこっちっ!!」
彼はもう今すぐシュートを打ちたいんだといわんばかりにパスを強要している。ようやくパスが回ってきた。
- 27: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:40:53.74 ID:lw4kgvCo0
- |(●) (●)、.:| 「ありがとうっ!!」
それだけいうと彼はシュートモーションへと移る構えを見せる。ディフェンスの手間の手前くらいまで間を詰めると、ジャンプする。
思わずVIP高はその高い、綺麗なジャンプに思わず見とれてしまう。さながらプロバスケ選手のジャンプのようだ。
( ^ω^)「・・凄いお」
思わず言葉が漏れる。それほど綺麗なジャンプだったのだ。
そしてすぐに腕を振る。ビコーズ張りのシュートがゴールへと向かっていく。腕の振りが速すぎて一瞬消えるように見えるそのシュート。
今までもビコーズやわかってますが使用していたが、そのたびに祐は苦しめられてきた。
- 28: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:45:11.56 ID:lw4kgvCo0
- ( ^ω^)「あのシュート、ホントにロングなのかお。祐、どう見るお?」
(´−`) 「あれは多分今までで一番厄介なシュートだと思う。ビコーズは確かに球は速かったけどコントロールがイマイチだったからまだ止められた。
わかってますはビコーズの逆だった。だからこれもなんとかなった」
一息おいて、祐はまた話し始めた。
(´−`) 「彼は・・その二人のいい所をどちらも持ち合わせている。こいつはかなり厄介だ・・」
少し弱音が出てしまう祐。ブーンも言葉を出せずにいた。それだけ彼は凄い選手なのだ。
二人が少し弱気になってたところでその彼が突然VIP高の方へむき出す。そして指をさしてこう叫んだ。
|(●) (●)、.:| 「私はダディクール!!海賊王になる男だ!」
ちょっとボケたつもりのダディクールだが、仲間に引き戻された。そして仲間の人たちがこっちを向いて謝っていた。
( ^ω^)「ちょっとお馬鹿さんなのかお・・?でもいい人達っぽいお」
これから戦う相手が極悪校だったらさすがに嫌だったので安心したVIP高一同だった。
- 29: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:49:38.01 ID:lw4kgvCo0
- (*゚ー゚)「はーい!皆、集まれー!!ミーティング始めるよー!!」
しぃ先生の高い透き通った声が響く。その声につられ、メンバーもしぃ先生のところへ集合した。しぃ先生が話しはじめる。
(*゚ー゚)「ついにここまでやってきたわね。ここまでやってくれるとは私自身、思っていなかったわ。まずそこを誉めるわ」
チームメイトたちは少し頬を赤く染めながら軽く頷く。しぃ先生はその様子を笑顔で見つめる。そして視線を戻し、また話しはじめる。
(*゚ー゚)「でも!!ここで負けたら準優勝よ?とてもじゃないけど満足いかないでしょ?ここまできといて負けたら・・」
この話には全員首をすぐに縦に振る。どんな相手がこようがモチベーションは上がり続けている。
本当に成長したなとしぃ先生は思って、感無量の状態になった。声が震えるのを押さえてまだ話す。
(*゚ー゚)「皆そう思ってるなら、今日は必ず勝ちましょうね!地元まで、勝利を持ち帰りましょう!」
- 30: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:52:35.97 ID:lw4kgvCo0
- 「「「「「「おーっ!!」」」」」」」
全員が共鳴した。その気合はいつもの何倍もの声となり、グランドへと響き渡った。もう準備は出来ている。
(*゚ー゚)「じゃあ選抜発表するよ!」
サイド( ^ω^) 45(´・ω・`) センター(^Д^) 逆45('A`)
逆サイド(゚∀゚) ポスト(^∀^) キーパー(´−`)
いつものメンバーで固められたレギュラー。二年も準備を怠っては居ない。
選抜発表を受けたメンバー達はそれぞれの場所へ散っていく。
- 31: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:53:41.77 ID:lw4kgvCo0
- ^ω^)「・・・・・・・・」
ブーンは珍しく一人でいた。目をつぶり、今までのことを振り返っているみたいだ。
( ^ω^)(ギコ先輩・・今まで打ち勝ってきた高校の皆・・。それぞれの意思は絶対に無駄にしないお。僕等の最後の戦い、見ててくれお)
ξ゚听)ξ「ブーン!!あんまり思い込むんじゃないわよ?」
いきなりツンに話し掛けられて少しビックリしたブーン。慌てて言葉を返した。
( ^ω^)「わかってるお。心配しないでおくれお」
その言葉にツンは少し微笑んで、
ξ゚ー゚)ξ「ならよかった。じゃあ頑張りなさいよ」
- 32: ◆gk43jgqTBM :2007/01/07(日) 20:54:05.50 ID:lw4kgvCo0
- そう言って、元の場所へと帰っていく。
( ^ω^)「・・・・勝つんだお!!」
そう呟き、ブーンもそろそろ時間が来るので、グランドの方へと向かっていった。その頃・・
( ´_ゝ`)「早く早く!決勝始まるぞ!!」
(=゚ω゚)ノ「ごめんよう!早くつけるよう!!」
この日はいいタイミングで土曜日だった為、ラウンジ高校元ハンド部の三年で集まって、VIP高の試合を観戦しようという計画を立てたらしい。
(´<_` )「ようやくTVついたな、おっ、まだ始まってないみたいだ」
<`∀´>「VIP高、必ず勝つニダ!!負けたら謝罪と(ry」
VIP高はやっぱり、他の高校からの期待も背負っている。簡単には負けられない。
ブーンたちにとって、最後の試合。有終の美で飾ることが出来るだろうか。試合時間は刻々と近くへとやってきている・・
第三十二話 本当の最後へ 完
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