( ^ω^)ブーンで学ぶ世界史
- 14: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:33:34.43 ID:YEUFrDqsP
- ●戦間期の中東地域
- ξ ゚听)ξ アタシ
- イギリス
- 年?
- 1920年代
- 外交?
- まぁ
- 当たり前に
- 上手い
- てか
- 下手なわけないじゃん
- みたいな
- 今回の元凶が何か申しているようです。
- 15: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:34:40.27 ID:YEUFrDqsP
- 第一次世界大戦中、イギリスが適当に約束してしまった事柄、覚えていますかね?
- まずはそれが中東地域に与えた影響を見ていきたいと思います。
- @サイクス=ピコ協定
- Aフサイン=マクマホン協定
- Bバルフォア宣言
- イギリスの「三枚舌」外交、忘れたとは言わせねえぜ!
- 16: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:35:44.68 ID:YEUFrDqsP
- それは第一次世界大戦中のこと………
- / ̄/ /_7_7 / ̄/ ./''7
- / ゙ー-;  ̄ / /
- ∧ / /ー--'゙ lニ゙゙゙コ lニ゙゙゙コ ___ノ /
- / ヽ /_/ lニ゙゙゙コ ノ,i__| lニ゙゙゙コ lニ゙゙゙コ ノ,i__| /____,./
- ,--` ´ー-、 ノ,i__| ノ,i__| ノ,i__|
- / 23. ヽ
- /ニニニニヽ ヽ
- !(0), (0), lllーr' ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
- | < lllll| ______
- _ril l [三])ヽ llllll! _〈〉_ ____|:━━:|:━━━:|___
- l_!!! ,、 ,..-ヽ ,,.. ' ノ`丶--'ー--、 -―--、 /___ヽ. (===( (===(~~~~~~~|:l二:二:l~~\
- | ! !_!|i::::::::: ゙^^ー''´:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::,..、::`ヽ (゚д゚|||)つ \==\___\==\: Oニニニl:| l\
- ! ', ,|!:::::::::::::::::|0::::::::::::::::::::::ヽ/---‐'´`\::::\ と' \ \==\ \==\ |:l二:l二:l l (;; ;; ;;
- !、_,イ:::ヽ:::::::::::::|0::::::::::::::::::::/::| \:::ヽ、_ し´ヽ _) \==\___\==\:_______(;; ;; ;;
- ',::::::',::::::|ヽ::::::::|0:::::::::::::::::/:::::::l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ' ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- ',:::::::',::::! ヽ::::|0::::::::::::___::,!、、、、、、、、、ヽ __ '、ノ、、、、、、、、、、、、、∧、、、、、、、、、、、、、、、、
- ',:::::::::::| ',□二二|__|/|、、、、、、、、、、ヽゞー'、、 ∧、、、、、、、、、,-`´-、、、、、、、、、、、、、、、
- ヽ_ ノ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::!、、、、、、、、、、、、、、 ,-`´-、、、、、、、 /__r===ヽ、、、、、、、、、、、、、、
- 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、/12=、__ヽ、、、、、、(|||´Д`)、、、、、、、、、、、、、、
- と(ДT lll) / つ つ
- ※ 第一次世界大戦のイメージAA
- 19: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:37:24.01 ID:YEUFrDqsP
- ('∀`*川 「イギリスwwww弱wwwすwwwぎwwwwだっていうwwwwwwwwwwwwww」
- ξ;^凵O)ξ 「オスマントルコ強すぎワロタwwwwwwww」
- なんとイギリスは、オスマン帝国を相手に苦戦していた。
- 20: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:38:28.47 ID:YEUFrDqsP
- ξ;゚听)ξ 「ワロタ………」
- そのためイギリスはなりふり構っていられなくなり、
- 結局、上述の3つの約束を結ぶことになってしまう。
- その内容はこんな感じ通りだ。
- 22: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:40:02.48 ID:YEUFrDqsP
- ξ#゚听)ξ 「クソッ、あんた達も見てないで手伝いなさいよ!」
- ミ;゚Д゚彡 「すぐに倒せるって話じゃ………」
- (;∀ ;) 「どうでもいいから早く助けてえええええ」
- ξ#゚听)ξ 「ええい、戦争が終わったらトルコを分けてやるからあんた達も戦いなさい!!」
- ξ#;凵G)ξ 「天下の大英帝国サマがこんな奴に屈する訳にはいかないのよ!!」
- フランス・ロシアと共に、オスマン帝国の分割を約束した『サイクス=ピコ協定』。
- 23: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:41:18.68 ID:YEUFrDqsP
- ξ#;凵G)ξ 「お前らも独立させてやるから反乱でも何でも起こしなさいよっ!!」
- ∧ ∧
- (*゚∀゚) 「ほんとだな? 本当に独立させてくれるんだな?」
- (=゚ω゚)ノ 「だったら手伝ってやってもいぃょぅ」
- オスマン帝国の支配下にあったアラブ人たちに、独立を約束した『フサイン=マクマホン協定』。
- 24: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:42:28.91 ID:YEUFrDqsP
- ξ;凵G)ξ 「お願いしますお金がないんです」
- 从'ー'从 「そうなんだ〜。それじゃあ貸してあげるよ〜」
- ξ;凵G)ξ 「ありがとうございます代わりにパレスチナでユダヤ人の町を造ることを認めます………」
- そして、ユダヤ人のパレスチナ入植を約束した『バルフォア宣言』。
- これらの矛盾した約束が、その後の歴史にいったいどのような火種を残したのか、一個ずつ確認していこう。
- 25: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:43:39.79 ID:YEUFrDqsP
- @サイクス=ピコ協定
- 。 。 + ∧ ∧ うわぁぁぁん!!
- ゜ 。・ 。 +゜ 。・゚ ( ;∀フ たすけてれーにん!!
- /( /
- ε≡Ξ / >
- ミ;゚Д゚彡 「お、おいちょっと!」
- ξ#゚听)ξ 「ちっくしょ! 使えねえなオイ!!」
- まず、ロシアは途中で『ロシア革命』が発生してしまったため、
- そもそも第一次世界大戦から脱落してしまっていた。
- そのためオスマン帝国の分割は、イギリスとフランスの手によって行われることになった。
- 26: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:44:48.90 ID:YEUFrDqsP
- ミ;゚Д゚彡 「で? 俺はシリアを手に入れるってことでいいわけ?」
- ξ゚听)ξ 「ええ、その通り。あたしは代わりにメソポタミアをもらうわ」
- ミ;゚Д゚彡 「そんで、ここには何があるの?」
- ξ゚听)ξ 「何もないわよ」
- ミ;^Д^彡 「な………何も?」
- ξ^凵O)ξ 「ええ、なーにも」
- 27: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:46:06.36 ID:YEUFrDqsP
- ミ#゚Д゚彡 「こんな何もない土地、もらっても仕方ねーだろ!」
- ξ゚听)ξ 「うっさいわね、貰えるだけありがたいと思いなさい」
- そんな訳でフランスは、トルコとイラクの間の狭い土地『シリア』を押し付けられることになった。
- >>11の地図で言えば、弟者が陣取っている辺りだよ。
- ちなみにこの頃、、まだイラクですら油田は見つかってません。
- まさに不毛の地ww
- 28: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:47:19.69 ID:YEUFrDqsP
- (´<_` ) 「独立させろー!」
- ('∀`*川 「wwwwwイwwwギwwwリwwwスwwwwwwwwざまあwwwwwwwwwwwwwww」
- ミ;´Д`彡 「てか、何もないどころか邪魔な奴らだらけじゃん…… マジ使えねーなこの場所………」
- さらにシリアでは反乱が頻発していた。
- その上、隣国の『トルコ共和国』も存在感を増していたこともあり、
- フランスは早々にシリアを放棄することに決めたのであった。
- 29: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:48:25.61 ID:YEUFrDqsP
- ミ;´Д`彡 「なぜフランス人がシリアのために死ななければいかんのだ………」
- (´<_` ) 「独立を勝ち取るとか、流石だよな俺ら」
- そのため第二次大戦の後、シリアは『シリア共和国』として独立することになる。
- ここに中東戦争のプレーヤーが一人現れた。
- 30: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:49:38.74 ID:YEUFrDqsP
- Aフサイン=マクマホン協定
- ∧ ∧
- (*゚∀゚) 「これでオレたちも独立できるなー!」
- (=^ω^)ノ 「ほんとに何年ぶりかわからなぃょぅ!
- ξ゚听)ξ 「ご歓談中のところ悪いけど」
- (=゚ω゚)ノ 「あ、イギリスさんじゃないかょぅ」
- ∧ ∧
- (*゚∀゚) 「ちょうどいいなー。独立したら何をするか考えてたところだぞー」
- ξ゚听)ξ 「ふーん。 …………でもねぇ」
- フサイン=マクマホン協定によると、アラブ人は統一政権を樹立することになっていた。
- ところがこの約束は、サイクス=ピコ条約やバルフォア宣言とは矛盾しているように見える。
- 31: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:50:49.72 ID:YEUFrDqsP
- しかし………
- ξ ゚听)ξ 「アラブ人はまとまって独立できると約束したな」
- ξ^凵O)ξ 「あれは嘘だ」
- (;゚ω゚)ノ 「な」
- ∧ ∧
- (;゚∀゚) 「なんだってーーっ!!」
- 32: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:51:52.70 ID:YEUFrDqsP
- (#゚ω゚)ノ 「ふざけるなょぅ!」
- ∧ ∧
- (#゚∀゚) 「なんのために反乱を起こしたと思ってるんだー!!」
- ξ#゚听)ξ 「うるせえぞクソ土人どもが! お前ら好き勝手に騒ぎたいだけだろーが!!」
- そもそも統一政権を樹立するということ自体が絵空事だったこともあり、
- そのためアラブ人たちは、統一した政権を樹立することができなかった。(ヒント:部族社会)
- 33: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:53:02.85 ID:YEUFrDqsP
- その結果アラブ人は、イギリスの影響下にある地域において、複数の政権を確立することになった。
- ∧ ∧
- (*゚∀゚) 「オレはメソポタミアに行くぞー」
- (=゚ω゚)ノ 「アラビア半島にはおいらが行くょぅ」
- こうして成立したのが、
- ・イラク王国
- ・ヨルダン・ハシミテ王国
- ・ヒジャーズ王国 (→その後サウジアラビアに征服される)
- これらの王国である。
- 34: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:54:06.37 ID:YEUFrDqsP
- Bバルフォア宣言
- 从*'ー'从 「という訳で、パレスチナにお引越しする準備ができたんだよ〜」
- ξ ゚听)ξ 「はいはいいってらっしゃい(棒)」
- 第一次世界大戦のあと、ユダヤ人はこの宣言に基づき続々とパレスチナに入植をし始めた。
- 彼らの合言葉は「シオンの丘に帰ろう」であり、
- こうしたユダヤ人の移住運動のことを『シオニズム』とも呼んでいる。
- 35: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:55:11.73 ID:YEUFrDqsP
- 从;'д'从 「でも、あんまり大人数で押しかけちゃうと、今住んでる人たちに怒られたりしないかなぁ?」
- ξ ゚听)ξ 「まあ、流石に人数の規制はかけさせてもらうわよ。といっても向こうは『友達がふえる』って喜んでた(曲解)けどね」
- 从*'о'从 「ほ、本当!?」
- ξ ゚听)ξ 「アラブ人の偉い人も勝手にしろって言ってた(意訳)し。とりあえず挨拶だけはちゃんとしなさいよ」
- 36: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:56:11.34 ID:YEUFrDqsP
- 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- こんにちわ〜! いらっしゃいなのじゃ!
- 从 'ー'从ノ l从・∀・ノ!リ人
- あいさつするたび ともだちふえるね
- 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- ○
- o
- 从 'ヮ'从
- 38: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:57:19.81 ID:YEUFrDqsP
- 从*'ー'从 「そうか〜、ついに私たちの国を作れるんだねぇ…… 嬉しいなあ………」
- こうして入植したユダヤ人たちは、
- イギリスが念願の「ユダヤ人国家」の建設を認めてくれたのだと喜び、
- いつしか『イスラエル』の独立を心待ちにするようになっていった。
- まあ、イギリスが言ってたのは「ユダヤ人居留地」なんだけどね。
- 40: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 19:59:00.79 ID:YEUFrDqsP
- ところが1933年。
- −=≡ _ _ ∩
- −=≡ ( ゚∀゚)彡 ゲルマン! ゲルマン!
- −=≡ ⊂ ⊂彡
- −=≡ ( ⌒)
- −=≡ c し'
- ∩ _ ≡=−
- ミ(゚皿゚ ) ≡=− ユダヤは消毒だ〜!
- ミ⊃ ⊃ ≡=−
- (⌒ __)っ ≡=−
- し'´ ≡=−
- ドイツにおいて『国家社会主義ドイツ労働者党』(通称ナチス)が権力を掌握すると、状況は一変する。
- 彼らはユダヤ人を敵視したため、ドイツから大量のユダヤ人が逃げ出し始めたのである。
- 41: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 20:00:08.07 ID:YEUFrDqsP
- そしてそのユダヤ人の一部は、一気にパレスチナに押し寄せた。
- この入植は命が懸かっていたから、そのほとんどが不法に行われたものであった。
- 从;'д'从 「ふぇぇ、ドイツ人こわいよ〜」
- 从 ;д;从 「は、早く逃げないと………」
- ξ ゚听)ξ 「おいちょっと待て。なに勝手に移住してるのよ」
- 42: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 20:01:16.97 ID:YEUFrDqsP
- 从;>д<从 「だったら早く入植規制を撤廃してよぉ! じゃないとドイツ人に………」
- ξ ゚听)ξ 「ここはなぁ、『イギリス委任統治領パレスチナ』よ。好き勝手にやってもらっては困るわ」
- 从;'д'从 「だって、だって…… そのうちユダヤ人の国を認めてくれるんじゃ………」
- ξ ゚∀゚)ξ 「ユダヤ人国家の建設だぁ? ………ハッ」
- 43: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 20:02:21.52 ID:YEUFrDqsP
- ξ -∀-)ξ 認めた……!
- 認めたが…
- 今回 まだ その時と場所の
- 指定まではしていない……
- そのことを
- どうか諸君らも
- 思い出していただきたい
- 从;'д'从 ・・・・・・
- 44: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 20:03:33.28 ID:YEUFrDqsP
- ξ ゚∀゚)ξ つまり…
- 我々がその気になれば…
- ユダヤ人国家の建国は
- 10年後 20年後ということも
- 可能だろう…………ということ……!
- 从;゚д゚从 「そ、そんな………それじゃあ私たちは黙ってドイツ人に殺されろと………」
- 45: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 20:04:46.70 ID:YEUFrDqsP
- 从;>д<从 「……きさまらっ………
- きさまらっ……… きさまらっ………っ!」
- 从 ;д;从 「それでも………人間かっ………!?」
- イギリスはアラブ人の反発(=ドイツに味方する)を受けることを恐れたため、
- ユダヤ人の不法入植を取り締まろうとした。
- しかしそうした規制はあまり意味がなかったようで、結局ユダヤ人人口は急増し、
- ユダヤ人とアラブ人、そしてイギリスとの間の対立はますます激しいものとなってしまった。
- 46: ◆ImMEukpfHw :2011/06/19(日) 20:05:56.49 ID:YEUFrDqsP
- 从 д 从 「なんで…… なんで私だけがこんなに苛められなきゃいけないんだろう………」
- 从 ∀ 从 「はは…… ははは……… あはは………」
- そして第二次世界大戦後、こうした問題が一気に噴出することになる。
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