ξ゚听)ξ帰ってこないようです

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/10(木) 23:37:36.52 ID:cwFXnSHFO
――ブーン宅――

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「はぁ」

ξ゚听)ξ「ブーン、遅いなぁ」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「はよ帰ってこいや」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「いや、ホントに」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/10(木) 23:38:57.46 ID:cwFXnSHFO
ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「今日の晩御飯、何にしよ」

ξ゚听)ξ「ブーン、何が食べたいって言ってたかな」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「ミラノ風ドリアだっけ」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「さすがに無理よね」

ξ゚听)ξ「帰ってきたら聞こう」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/10(木) 23:41:39.01 ID:cwFXnSHFO
ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「あぁ」

ξ゚听)ξ「お腹空いてきた。やばい」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「もういいや。なんか勝手に作ろう」

ξ゚听)ξ「とりあえず肉焼いときゃブーン喜ぶし、なんとかなるよね」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/10(木) 23:44:15.63 ID:cwFXnSHFO
ξ゚听)ξ「へい冷蔵庫♪へい冷蔵庫♪さっさと豚肉出しやがれ♪」

ξ゚听)ξ「御開帳〜♪」ぱかっ

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「……?」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ


ξ゚听)ξ「私のプリン無くなっとる」

ξ゚听)ξ「ブーンめ」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/10(木) 23:48:10.64 ID:cwFXnSHFO
ξ゚听)ξ「作ってる途中に帰ってくるかも知れないし、のんびり作るか」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「〜♪」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「〜♪」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「あかん、豚肉やとすぐ出来てもーた」

ξ゚听)ξ「やっちゃった、てへ☆」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「さみしい」



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/10(木) 23:50:45.78 ID:cwFXnSHFO
ξ゚听)ξ「みそ汁も作ろうかな」

ξ゚听)ξ「一つ料理が出来た後にやるってのもどうなの私」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「まぁいいや」

ξ゚听)ξ「さすがにみそ汁が蒸発して無くなるまでには帰ってくるよね」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「いやそれ何年後やねん」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「せるふつっこみ」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/10(木) 23:55:11.96 ID:cwFXnSHFO
ξ゚听)ξ「デレちゃんはおかあさんにおみそ汁を作りました」

ξ゚听)ξ「おかあさんに喜んでもらうために、頑張って作りました」

ξ゚听)ξ「おいしくなあれ、おいしくなあれ、とお味噌汁にたくさん魔法をかけて作りました」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「『こんな煮えたぎったみそ汁を飲ませて、私を早死にさせる気かえ!この鬼嫁が!!』お義母さんはデレちゃんにみそ汁をぶちまけました」

ξ゚听)ξ「デレざまぁ」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/10(木) 23:58:20.66 ID:cwFXnSHFO
ξ゚听)ξ「出来た!」

ξ゚听)ξ「ご飯、おみそ汁、豚のしょうが焼き、トマトサラダにキムチ」

ξ゚听)ξ「×2。ブーンの分ももちろん用意してまっせ」

ξ゚听)ξ「帰ってきたら彼女が料理作って待ってる。これ、男が本気スイッチを押したくなるシーンベスト3には入ってるよね」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「知らんけど」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/10(木) 23:59:26.70 ID:cwFXnSHFO

ξ゚听)ξ「……」

ξ゚听)ξ「はぁ」

ξ゚听)ξ「遅いなぁ」

ξ゚听)ξ「晩御飯、冷めちゃうじゃん」

ξ゚听)ξ「私の心は冷めないけど」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「さっきから誰にボケてんだ自分」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:02:06.74 ID:A4GsvtIiO


ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「テレビでも見よ」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「うわ、すごい」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「あはは」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「この俳優、めちゃくちゃイケメンじゃない。タイプだわ」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「いや、ブーンほどじゃないか」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:03:25.60 ID:A4GsvtIiO

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「遅いなぁ」

ξ゚听)ξ「……」

ぴっぴっ、ぴっ。

ぷるるるるるるるるる

ξ゚听)ξ

『ただいま電話に出る事が出来ません。ピーっとry』ブツッ

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「……どこで何してんのよもう」

ξ><)ξ「どこで何してんのよもおおおおおおお」じたばた



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:05:55.71 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ「……」

ξ゚听)ξ「もうやばい。そろそろ泣きそう」

ξ゚听)ξ「ヤバいわ私。ブーン好き過ぎる」

ξ゚听)ξ

ξ><)ξ「んああああ!!早く帰ってきてよぉ!!早くいつもみたいに撫で撫でしてよぉ!!」

ξ><)ξ「……」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「私きめぇ」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:09:22.29 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「あー」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「電話で乙女トーク(笑)でもすっかな」

ξ゚听)ξ

ぴっぴっ、ぴ。

ぷるるるるるるるる

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「あ、もしもし?デレ?ああ、うん。うん……いや、別にフツー」

ξ゚听)ξ「ん?あぁ、うん。いや……あぁ。うん」

ξ゚听)ξ「お預けなう。」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:12:25.30 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ「いや、うん。ごめんなさい。切っちゃダメ。切っちゃダメよ今。私いま物凄い泣きそうだから。ものっそぉい泣きそうだから」

ξ゚听)ξ「いや、うん。あ、ありがとう」

ξ゚听)ξ「うん、……うん」

ξ゚听)ξ「え?浮気?」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「ないない。ブーンに限ってそれはない」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「うん」

ξ゚听)ξ「いいじゃん別に間があっても」



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:16:59.54 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「デレはどう思う?」

ξ゚听)ξ「……ん?あ、もう付き合って半年だよ。同棲はいま始まって1ヶ月……いや、もうすぐ1ヶ月かな」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「はっ」

ξ゚听)ξ「もうすぐ1ヶ月記念日じゃーん!もしかしてブーン、なんかサプライズとか用意してたりー!?」

ξ゚听)ξ「やだもー、ブーンったらー!」

ξ゚听)ξ「いや、1ヶ月記念日、今日じゃねーや」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:20:02.58 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ「ですよねー。そんなの帰ってこない理由にゃなりませんよねー。はいはい、デレさんの言う通りどすえ」

ξ゚听)ξ「ごめんって。だからごめんってもう」

ξ゚听)ξ「もし電話切ったら今度からアンタの事冷めたみそ汁って呼ぶからね」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「いや、うん。今目の前にあるものを言っただけなんだけどね」



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:22:44.37 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ「うん……うん、電話も繋がらないんだ」

ξ゚听)ξ「だから、兄者くん当たりと飲みに行って潰れてんのかなって……うん。え?」

ξ゚听)ξ「あ、メール?」

ξ゚听)ξ「いや、送ってないや」

ξ゚听)ξ「デレ、あんたそんな頭良かったっけ?」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「いや、胸は関係ねーよ。言うなし」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:26:31.43 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ「……」

ξ゚听)ξ「なんて送ろっかな」

【早く帰ってこいやばかー!】

ξ゚听)ξ「……いや、なんかなぁ」

【ご飯、冷めてるよ。まだなの?ねぇ】

ξ゚听)ξ「……なんか怖いな。ヤンデレじゃあるめーし」

【遅いぞっ☆ 1ヶ月記念に、なんか用意してたり?(^0^)笑】

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「あざといけどこれいいかも」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:30:20.07 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「でも絵文字が気に食わんな」

【遅いぞっ☆ 1ヶ月記念に、なんか用意してたり?(^∀^)笑】

ξ゚听)ξ「いや、こんなにこやかじゃない。私はいまこんなに心中穏やかじゃない」

ξ゚听)ξ

【遅いぞっ☆ 1ヶ月記念に、なんか用意してたり?\(^0^)/笑】

ξ゚听)ξ「……いや、何も終わってないし。何一つ終わらせる気ねーし」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「どうせならあれ作ろっかな。女の子にありがちな、キラキラした感じを醸し出すやつ」

ξ゚听)ξ「【*゚。】←こんな感じのやつ」

ξ゚听)ξ「可愛いかもしれない」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:32:07.23 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「ううん」




【遅いぞっ☆ 1ヶ月記念に、なんか用意してたり?*∵;・(^0^)笑】

ξ゚听)ξ「なんか血ぃ吐いてるみたいになった」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:34:56.54 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ

【遅いぞっ☆ 1ヶ月記念に、なんか用意してたり?^^笑】

ξ゚听)ξ「結局こうなってしまった」

ξ゚听)ξ「どーして私はこうも可愛らしさが無いのか」

ξ゚听)ξ「なんだかなぁ」

ξ゚听)ξ「ホントにブーン、私の事好きなのかな」

ξ゚听)ξ



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:37:41.75 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「ほんとはこういうの、あんま好きじゃないけど」


【もうすぐなんの日か、覚えてる?】


ξ゚听)ξ「これでいいか」

ξ゚听)ξ「送信……と」



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:39:21.77 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「ブーンが私の事、ホントに好きなら」

ξ゚听)ξ「きっと覚えててくれてるよね」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「一人よがりかな」

ξ゚听)ξ「……」

ξ゚听)ξ「なんか むなしく なってきたなぁ」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:42:28.36 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「……」

ξ゚听)ξ「返信、来ないな」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「いや、飲み潰れてるなら返せないよね」

ξ゚听)ξ「自分で言ったのに、何をしてんだ自ぶ【ピロリロリーン!ユーガッタメーゥ!】

ξ゚听)ξ「!!」



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:48:46.20 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ「どきどき」


デレ【ん?アンタの誕生日……じゃない、よね?wwなんかあったっけ?】

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「うわあああああああ間違えたあああああああ!!」

ξ゚听)ξ「NO!!NO!!NOOOOOO!!」

【忘れて。今すぐ忘れて】

ξ゚听)ξ「やばい!落ち着け!落ち着け私!」

デレ【ん?なに?もしかして今の、彼氏君に送るつもりだったり?(笑)】

ξ゚听)ξ「火にガソリン注いでしまったああああああ!!!」



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:52:10.67 ID:A4GsvtIiO
デレ【うっかりミスってレベルじゃないじゃんwよく見なさいよー(笑)】

ξ;><)ξ「忘れろおおおおおおお!!」

【ホイミ!ホイミ!】

デレ【別にホイミに記憶を消す力はないよ……。あんた、ホイミを何の魔法だと思ってんの(笑)】

ξ;><)ξ「やばい!!私の黒歴史が秒速550mで大量生産されとる!!これはまずい!!」



61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:55:26.34 ID:A4GsvtIiO
デレ【まぁ、見なかった事にしといてあげるよ。でも最愛の人と親友のアドレスを間違えるかフツー……(笑)】

ξ゚听)ξ「ああもう勝ち誇りやがって!どや顔が浮かんでくるよ。ダメだよこいつ。もうこいつデレじゃなくてドヤだよ」

ξ゚听)ξ「でも、間違えたのも仕方ないじゃん。デレとは、しょっちゅうメールするし……」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「うん?」



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 00:58:53.01 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「あれ」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「なんでだろ」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ


ξ゚听)ξ「今気付いたけど、ブーンとのメール、意外と少ないなぁ私」

ξ゚听)ξ「なんで?」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:01:38.29 ID:A4GsvtIiO

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ

――――浮気してるんじゃないの?(笑)

え?浮気?

――――そう、浮気。

……。

ないない。ブーンに限ってそれはない

――――なに今の間(笑)もしかして、思い当たる節が?(笑)


ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「ううん、やめよこういうの」



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:03:35.66 ID:A4GsvtIiO



【ピロリロリーン!ユーガッタメーゥ!】




ξ゚听)ξ「あ」



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:05:28.68 ID:A4GsvtIiO


ξ゚听)ξ「……」

ξ゚听)ξ「どきどき」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「あ」

ξ゚听)ξ「ブーンからだ……!」



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:06:58.01 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ


ξ゚听)ξ








ブーン【ごめん、何の事だかわかりませんお。】

ξ゚听)ξ



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:11:30.19 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ「まぁ、当然よね。ブーン、頭悪いし」

ξ゚听)ξ「物覚え悪いし馬鹿だし」

ξ゚听)ξ「こういうとこで気が効かないのは、いつもの事だよ」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「……あ、だめだ……」

ξ;;)ξ「……うぅ」

ξ;;)ξ「うぅ……ひっ……ひぅう……ううううううう……」



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:15:48.60 ID:A4GsvtIiO
ξ;;)ξ「もうぜーたくいわないよ。でも、さみしいよ。早く帰ってきてよ」

ξ;;)ξ「大好きなのよぉ……うううううう…ぐすっ」

ξ;;)ξ

【早く家に帰ってきて!!】

ブーン【?? 何でだお?】

【いいから早く!】



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:17:11.44 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「泣き止んだ」

ξ゚听)ξ「でも、ブーンの顔みたらまた泣いちゃうかも」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「ちゃんと我慢する」



83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:19:37.01 ID:A4GsvtIiO
初めて会ったのは、半年前。

大学の講義で隣に座ったあなたを一目見て、恋に落ちた。

そこから、頑張ってたくさんお喋りした。
たくさんお手紙も書いた。

不器用で素直になれない私だけど

ブーンを大好きな気持ちだけは、誰にも負けなかった。

これだけは、自信がある。



86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:22:39.78 ID:A4GsvtIiO
ブーンの家に住み始めたのは、1ヶ月前。

夢のようだった。

大好きなブーンの部屋。

大好きなブーンの匂いに包まれて。

大好きなブーンの家具に包まれて。

幸せの絶頂だった。

……なんか、気持ち悪く聞こえちゃうね。


ξ゚听)ξ

いつからかな、それがすれ違いを生んだのは



87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:26:05.24 ID:A4GsvtIiO

いつからか、起きた道違い。
それに気付いてたのか、気付いてなかったのか。

それでも私は、きっと同じ。

今も昔も、きっと同じ。

変わらず、あなたを愛してる。

ξ゚听)ξ

ガチャ

「ただいま……ふいぃー……」

ξ゚听)ξ「……あ」

ブーン。



89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:27:56.13 ID:A4GsvtIiO
(;^ω^)「疲れた……ん?」

ξ゚听)ξ「……あ」

ブーン。

ξ゚听)ξ「ブーン」

ブーン。ブーン。ブーンが。ブーンが。ブーンが。ブーンが。ブーンが。

帰ってきた。


遅いよ。

ξ;;)ξ「遅いよぉ……」



92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:30:51.68 ID:A4GsvtIiO




ξ;;)ξ「お帰りブーン。遅いよ。遅すぎるよ……」

( ^ω^)






(;^ω^)「え、ちょ……どちら様ですかお?つーか、人ん家で何やって……え?え?」


ξ;;)ξ



98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:34:41.57 ID:A4GsvtIiO
ξ;;)ξ


ねぇブーン



愛してる



だから早く




帰ってきてよ






102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:37:20.18 ID:A4GsvtIiO








――拘置所――

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「はぁ」

ξ゚听)ξ「ブーン、遅いなぁ」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「はよ帰ってこいや」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「いや、ホントに」



104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:40:05.08 ID:A4GsvtIiO
('A`)「おい人殺し。独り言なら静かにやってくれや。ラジオが聞こえやしねぇ。競馬、聞き逃しちまった」

ξ゚听)ξ「あ、丁度いいや。そこのお兄さん」

('A`)「ん?」

ξ゚听)ξ「ブーンはまだ帰ってこないの?」

('A`)「……」



107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:42:53.90 ID:A4GsvtIiO
ξ゚听)ξ「まだ、帰ってこないの?ほら、お味噌汁、冷めちゃってる」

('A`)


('A`)「……あぁ」


('A`)「お前の好きなブーン君はもう、帰ってこないよ」


('A`)「そして、お前ももう帰れないんだ」


ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「あぁ」


――――ブーン、遅いなぁ。



108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/11(金) 01:43:50.88 ID:A4GsvtIiO


ξ゚听)ξ帰ってこないようです


終わり。



戻るあとがき