( ^ω^)ブにも奇妙な物語のようです
- 50: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/03/10(木) 11:40:32 ID:PPw1Q34Q0
- 平日の昼間。スーパーはやけに静かである。
- これからはいつもの時間をずらしてこの時間に来るようにしようか。
- やけににぎやかで混雑しているのはあまり好きではない。
- まだ値引きのシールが貼られていない精肉コーナーの前を歩いていると、二人の子どもがいた。
- (・< ・)
- (・ゝ・)
- ミセ*゚ー゚)リ「……」
- どうやら双子のようだ。
- よくわからないが何か不気味な気がした。
- 51: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/03/10(木) 11:41:37 ID:PPw1Q34Q0
- ミセ*゚ー゚)リしゃべらないようです
- 52: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/03/10(木) 11:43:19 ID:PPw1Q34Q0
- じっとこちらを見つめてくる。いや、これくらいの子どもならよくあることだろう。
- ミセ*゚ー゚)リ「どうしたの、君たち迷子になったの?」
- しゃがんで顔を見合わせるように言った。
- (・< ・)
- (・ゝ・)
- この二人は何も喋らない。何も言わない。
- いや、正確に言うと口は動いている。しかし、何も言わないのだ。
- 恐怖が襲う。
- ミセ*゚ー゚)リ「大丈夫なの?」
- (・< ・)
- (・ゝ・)
- 向き合って話し合う。しかし何も言ってないのだ。
- 双子だからか同時にこちらの方を向く。
- 53: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/03/10(木) 11:44:41 ID:PPw1Q34Q0
- ミセ*゚ー゚)リ「何を言ってるの?」
- (・< ・)
- (・ゝ・)
- 無言。何も喋らない。
- ミセ;゚ー゚)リ「……」
- (・< ・)
- (・ゝ・)
- どうしたものか。怖くてたまらない。
- 私はまだ買い物は終わってはいないがすぐに外に出たくなった。
- ミセ;゚ー゚)リ「じゃあね」
- (・< ・)
- (・ゝ・)
- 自分にも聞こえないほどの声で言った。
- そそくさと、レジに向かう。
- 一度振り向いたが、あの双子はまた口だけを動かしていた――――
- 54: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/03/10(木) 11:47:08 ID:PPw1Q34Q0
- さっきはぐれた弟たちを見つけ出した。
- いつも必ず迷子になる。失敗すれば買い物よりも探すのに時間がかかる。
- ∬´_ゝ`) 「何してたの?」
- (・< ・)「ん。あのお姉ちゃんと話してたの」
- ∬´_ゝ`)「何を」
- (・ゝ・)「何だろ? 何を言っても一人で話しかけてくるだけなんだ」
- ∬´_ゝ`)「そういうのは、自分の声が小さいからだよ」
- (・< ・)「そーかな」
- (・ゝ・)「そーかも」
- (・< ・)「もう一度しゃべってこようかな」
- (・ゝ・)「いや、しゃべらないでいいでしょ」
- (・< ・)「さすがにいいか」
- (・ゝ・)「さすがにいいよ」
- 55: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/03/10(木) 11:48:42 ID:PPw1Q34Q0
- 何があったのかわからないが面白そうだ。
- こんな小さい子は毎日が面白いことの塊なのだろうか。
- ∬´_ゝ`)「そういえば、母者が今日はお肉料理にするって」
- ひとつパックをとって、弟たちに言う。
- (・< ・)「おー」
- (・ゝ・)「やったー」
- ∬´_ゝ`)「ただし、迷子になったりはぐれたりしたら食べさしてもらえないよ」
- さっきから流れている曲を音痴にだけど楽しそうに二人で歌い出す。
- やたら上機嫌で話を聞いてやいない。
- きっと話してた相手にもこんな感じだったのだろう。申し訳ないことをした。
- 今日の晩御飯も楽しそうだと思いながら、
- 彼らを逃がさないようにと目を光らせ買い物の続きをした。
- ミセ*゚ー゚)リしゃべらないようです 終
戻る/次の話