( ^ω^)ブにも奇妙な物語のようです
- 102: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/03/17(木) 18:23:27 ID:nvnhbpZM0
- 十数年前の話です。子どもたちがきちんと外で遊ぶようなそんな時の話です。
- 空は真っ赤に燃えあがっていました。
- かくれんぼの鬼をしていた女の子は神様を見つけました。
- *(‘‘)*「見つけました」
- ( ・∀・)「見つかりました」
- 神様は別にかくれんぼに参加していたわけではありませんが、人から隠れていました。
- 神様を見つけれるのは、心が綺麗な人間のみだそうです。
- 一切の罪を行ったことも罪の意識に駆られることもない、綺麗な心を持った人間です。
- ですので特別に何か願いを一つかなえてあげようと思いました。
- 103: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/03/17(木) 18:24:08 ID:nvnhbpZM0
- *(‘‘)*いかがわしいようです
- 104: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/03/17(木) 18:25:28 ID:nvnhbpZM0
- ( ・∀・)「私は神様です」
- *(‘‘)*「あなたがかみか」
- ( ・∀・)「そうです」
- *(‘‘)*「しんじません」
- ( ・∀・)「……嘘をつきました。私は神様の手先です」
- そう言って神様は手から四葉のクローバーを一つ、生み出して彼女に手渡しました。
- 子どもでも現実味がない話には到底ついていきません。現実性とそして餌をあげないと。
- *(‘‘)*「しんじましょう」
- ( ・∀・)「ありがとうございます。では、見つかったので一つ願いをかなえましょう」
- *(‘‘)*「なんでもいいのですか?」
- ( ・∀・)「不老不死や殺生、死者蘇生や願いの数を増やす事、気持ちや記憶、時間を変えるというのは如何わしいのです」
- *(‘‘)*「よくいみがわかりません」
- 105: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/03/17(木) 18:27:11 ID:nvnhbpZM0
- 夕方。月がもう昇っています。この日は立派な満月となるみたいです。
- 神様が意味を説明している間にも、まだ子供たちは隠れています。
- そして、ようやく意味が伝わりました。
- もう少しで日が暮れそうです。影法師はどんどん伸びます。
- *(‘‘)*「では、むかしからいつもかなえたかったおろかな人がいないせかいへいわをねがいます」
- ( ・∀・)「いいでしょう」
- *(‘‘)*「せかいのへいわはわたしが生きているうちに見たいのです」
- ( ・∀・)「わかりました」
- *(‘‘)*「できればそのときにはちゃんと見れるようにけんこーでいたいのです」
- 影法師が消えたころ、こうして一人の女の子は一時的に不老不死を手に入れたのでした。
- そして、もう隠れていた子は見つかりにくいところで死体となっていました。
- 仕方がないのです。彼女のような綺麗な心を持たない愚かな人なのですから。
- ( ・∀・)「やはり世界の大半の人々を亡くすには時間がかかりますね」
- そう言うと、今まで死んでいた子供たちは蘇りました。
- 106: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/03/17(木) 18:29:58 ID:nvnhbpZM0
- ( ・∀・)「すみませんが、他の願いに変えてくれませんか?」
- *(‘‘)*「むりです」
- 神様は数秒悩んだ上で、もう一度お願いしました。
- ( ∀ )「願いの回数を二つにしてあげます」
- *(;‘‘)*「い、いやです」
- 神様は困り果てました。
- この女の子からは、神様の顔は見えなくなりました。
- するといきなり神様のことが怖くなったのです。
- ( ∀ )「願いの回数を三つにしてあげましょう。いやですか?」
- 女の子はとても怯えました。
- 何故かあの神様が怖く思えるのです。物怖じしましたが勇気を出してもう一度言いました。
- *(;‘‘)*「いやです」
- 神様はもうなす術がありません。
- 自分に対する気持ちを好奇心から恐怖に変えたのに女の子の願いに対する気持ちは変わりはしなかったからです。
- 107: 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/03/17(木) 18:32:00 ID:nvnhbpZM0
- ( ・∀・)「では、今までのことがなかったことにしましょう」
- するとどうでしょう。さっきまで行っていた会話を女の子は忘れてしまいました。
- そして女の子は驚きます。いきなり真っ暗になったように感じるわけですから。その上で月は怪しげに光ります。
- *(‘‘)*「あれ? くらいや」
- ( ・∀・)「これでは駄目だ。時間を戻してあげないと」
- すると時は少し戻って夕方に。月はひそかに照らします。
- 人から隠れていた神様はもう女の子の目の前から姿を見えないようにしています。
- 女の子は甦った子供たちを捜しに行きます。
- ふと女の子の手の中に四つ葉のクローバーが握られていることに気づきました。
- それを見て女の子はいつものように祈ります。でも、今日からは少し違います。
- *(‘‘)*「いかがわしい人がいないへいわなせかいがおとずれますように」
- 如何わしい神様はそれを見て微笑み、また姿を隠しました。
- *(‘‘)*いかがわしいようです 終
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