( ^ω^)ブーンが復讐の感染をさせるようです
- 42: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 14:59:24.64 ID:eVSY6++J0
- 生存
- ( ・∀・) ( ´∀`) ( ,,゚Д゚) (*゚ー゚) ('A`)ξ゚听)ξ
- ( ゚∀゚) 从゚∀从('、`*川( ´ー`) ミ,,゚Д゚彡
- (*‘ω‘ *)( ´_ゝ`)(´<_` )
- (-_-) ( ^Д^) \(^o^)/(’e’)
- (´・ω・`)
- 死亡
- 教員 ( ゚д゚ ) / ,' 3
- 生徒 从'ー'从( ,_ノ` )y━・~~~(=゚ω゚)ノ( ><)
- 憑依(内藤が中にいる者)
- <ヽ`∀´>
- 44: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 14:59:59.15 ID:eVSY6++J0
- 一階南校舎・廊下
- 青ざめる男女のカップルと腐った眼をした男が対峙している。
- <ヽ`∀´>「こんな早く会えるとは思わなかったお」
- ヘラヘラとしてみせるニダー、もとい内藤が手に持っている物がこの舞台を狂わす。
- (;゚ー゚)「わ、私のカバン!!返して!!」
- ( ;゚Д゚)「馬鹿!近づくなゴルァ!!」
- 駆け出しそうになる彼女の腕を掴む彼氏。
- ( ;゚Д゚)「逃げるぞ!」
- <ヽ`∀´>「逃がすかお」
- 命を賭けた徒競走、『廊下を走るな』なんて校則は無視だ。
- しぃを引っ張りながら走るギコ、それを追う内藤。
- まさにサバンナ、エサのシマウマとハンターのチーターである。
- 46: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:00:57.48 ID:eVSY6++J0
- ( ;゚Д゚)(内藤の奴……そんなに足速くねぇ……逃げ切れる!)
- 分かれ道に差し掛かる、右は昇降口、左は家庭科室だ。
- <ヽ;`∀´>「ゼッ……ヒュッヒュッ……オェェェェエ」
- 内藤にはスタミナが無かった。
- <ヽ;`∀´>(僕じゃない……この糞ニダーの体力が無いんだお……オェ)
- 内藤には根性も無かった。
- だが
- 怨念と悪運だけはあった。
- (;゚ー゚)「キャッ!」
- ( ;゚Д゚)「ちょっ……おま……」
- しぃがスピードについていけず転倒、迫る内藤。
- 49: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:03:08.26 ID:eVSY6++J0
- 二択。
- 彼女を見捨てるか 一緒に死ぬか
- ( ;゚Д゚)「畜生……」
- ここまでか。
- <ヽ`∀´>「ぜぇ……っハヒッ……うぇチェッ……チェックメイトだお」
- ゼーゼー言ってるが確かに詰みだ、勝負は着いた。
- (#・∀・)「てめぇの負けだ内藤!!」
- ( ;゚Д゚)「モラッ……」
- <ヽ`∀´>「お前……っ!!」
- 左、家庭科室側の廊下から一人飛び掛ったのはモララー、手には包丁。
- (;´∀`)「やややややってやれモララー!!」
- その様子を家庭科室側廊下の角から応援するモナー、手ぶら。
- (#・∀・)「しねえええええええええええ!!」
- 52: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:04:31.10 ID:eVSY6++J0
- 内藤が倒れる。
- 胸に包丁が突き刺さったまま。
- ( ;゚Д゚)「モララーお前……」
- 目の前に立っているのは返り血を浴びた同級生、不気味だ、だが安心もした。
- (;・∀・)「ハッ……内藤のクセに……っ余計な体力使わせやがって……」
- (;゚ー゚)「……」
- ( ;゚Д゚)「……」
- (;・∀・)「何だんまりしてんだよお前ら……勝ったんだぜ」
- ガタガタと震えるカップルにそう言い放つと、モララーはモナーの方に足を運ぶ。
- (;・∀・)「おい終わったぜモナー、大体お前が張り切って家庭科室行ったクセに……」
- 返事がない。
- (;・∀・)「モナー?」
- 54: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:07:12.67 ID:eVSY6++J0
- (;´∀`)「あ、あばばばばば……」
- (;・∀・)「……おい……お前いくつ?」
- モナーは全身を硬直させたまま動けないようだ。
- 何故か足元には黄色い水溜りが。
- (;・∀・)「漏らすか普通……?」
- (;´∀`)「なかなかななかスススススススリリングなここ光景でししたモナ……」
- (;・∀・)「お前はダメだ……うんダメだ」
- (;゚ー゚)「や……やっと……」
- ( ;゚Д゚)「あっああ……終わったんだ……」
- (*゚ー゚)「やっとおにゃのこになれたお」
- ( ;゚Д゚)「――――――――は?」
- 58: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:08:40.33 ID:eVSY6++J0
- (;・∀・)「後は脱出の事を考え……」
- ギャッアアアアアアアア!!!
- (;・∀・)「…………ギコ?」
- 嘘だ。
- だって内藤は俺が確かに……
- (;・∀・)「確かに――――――……」
- (*゚ー゚)「おいすー」
- (;´∀`)「モララー!!」
- 嘘だろ?
- 60: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:10:19.34 ID:eVSY6++J0
- (*゚ー゚)「死んで貰うお」
- しぃ……ではなく内藤の拳が迫る。
- 武器は無い、避けるまで。
- モララーは「チィ」と舌打ちすると内藤の大振りの腕を回避してみせた。
- (;・∀・)「ヘッ、当たるかよ糞内藤」
- (*゚ー゚)「思ったよりムネが邪魔だお」
- (;・∀・)「……ん?」
- 周りを見渡した、間違い探し。
- さっきまでいた奴が今はいない。
- (;・∀・)(モナーあいつ逃げやがった!!!)
- 最悪だ。
- あいつも内藤もこの状況も。
- 62: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:11:37.77 ID:eVSY6++J0
- (*゚ー゚)「モララー……僕はお前が憎くて憎くて仕方が無いお……」
- (;・∀・)「くっそ……」
- (*゚ー゚)「何の縁か小学校の頃からずっと同じクラスで……」
- そんな昔話どうでもいい。
- 今はどう逃げるか……モララーの頭はそれでいっぱいだった。
- (;・∀・)(後ろに逃げれば家庭科室一直線……行き止まりだ……)
- (*゚ー゚)「暴力、陰口、教科書に落書き、画鋲は日常茶飯事だったお」
- (;・∀・)(前には内藤……触れれば感染……)
- 考える事が多すぎて内藤の言葉は届かない、脳はパンク寸前。
- そんなモララーの顎から一滴の汗が垂れた。
- その時。
- 65: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:13:37.27 ID:eVSY6++J0
- (*゚ー゚)「しn「喰らえ内藤おおおおおおおおお!!」(´∀`;)
- (;・∀・)「モナ……」
- 一瞬の出来事、目の前も頭も真っ白になった。
- 煙だ、それも並の量じゃない。
- (*゚ー゚)「消火器……!?畜生、あんにゃろ……殺すお!!」
- だが目を開けても閉じても何も見えない。
- がむしゃらに暴れる内藤だったが、壁に頭をぶつけて泣きそうになった。
- 「モナー!モナー!」
- 「モララーどこモナ!?」
- そんな声ばかりが聞こえる、自分を呼ぶ声はない。当然だが。
- もし自分が生きてて学校が火事になった時、自分を呼んでくれる人はいるだろうか。
- そんな事を少し考えた内藤だった。
- 70: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:15:46.80 ID:eVSY6++J0
- (*゚ー゚)(……逃げられたかお)
- 『逃がした』のかもしれない、その気になればすぐ追えた。
- (*゚ー゚)「そうだお……メインディッシュはラストに取っておくものだお……」
- とりあえずそう呟いておいた。
- 無理矢理自分を納得させた気もしたが。
- (*゚ー゚)「それより……出席簿……」
- ギコ〆
- (*゚ー゚)「あとこいつもかお」
- ニダー〆
- (*゚ー゚)「ふぅ、まだまだ殺さなきゃならん奴がたくさんいr……」
- ????
- (*゚ー゚)「ギコ……君」
- (*゚ー゚)「なっ……お前……なんな……」
- 71: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:16:14.41 ID:eVSY6++J0
- (*゚ー゚)「ギコ君……ギコ君……なんなんだお!!何喋ってるお!?」
- (*゚ー゚)「ごめんね、転んじゃってごめんね……
- お前これは僕の身体だお!!クソ!わけわかんねーお……!!」
- 誰かが見ていたら明らかにおかしい人に見えるだろう。
- 口調が変わったり、頭を押えたり泣きそうな顔をしたり。
- (*゚ー゚)「ハァ……一体今のは何だったんだお……?」
- とりあえず収まった、だが混乱がまだ消えない。
- (*゚ー゚)「持ち主の精神がまだ残って……?」
- 自分は無敵、そう考えていた内藤にまさかの課題が出来た。
- 73: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:16:50.67 ID:eVSY6++J0
- 二階北校舎・コンピュータ室
- ( ´_ゝ`)「………………」
- (´<_`;)「おい……」
- ( ´_ゝ`)「………………」
- (´<_`#)「おい!何か喋れ馬鹿!!」
- ( ´_ゝ`)「ああ悪い、斬専用絵板のクオリティがあまりにも高くて……」
- (´<_` )「兄者……俺はこの部屋に入ってから一度もお前に触れてない、
- 何故だが分かるか?」
- ( ´_ゝ`)「……?俺が大便の後に尻を拭かないからか?」
- (´<_` )「今その理由も加わった……が、一番の理由はお前に内藤が憑いてる
- 可能性もゼロじゃないからだ」
- ( ´_ゝ`)「失敬だな、俺に内藤が?ねーよwwwwwwww」
- (´<_` )「ああ、あくまで可能性だ
- だが内藤が教頭からニダーに取り憑いた時、俺は思った」
- 75: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:17:18.12 ID:eVSY6++J0
- 暫く二人の間に張り詰めた空気が漂う。
- (´<_` )「今、俺達は内藤が誰に憑いているかが分からない」
- ( ´_ゝ`)「ニダーだろ……常識的に考えて……」
- (´<_` )「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない
- つまり俺が言いたいのは……」
- ガラララッ
- ( ゚∀゚)「今後誰に会おうと内藤じゃないと判断するまで、決して身体に触れるな」
- ( ´_ゝ`)「!!」(´<_` )
- ( ゚∀゚)「だろ?」
- 77: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:17:53.94 ID:eVSY6++J0
- (#´_ゝ`)「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」
- (´<_`#)「死にさらせ!死にさらせ内藤!!」
- (;゚∀゚)「ちょwwwwwお前らwwwwwwwww」
- とにかく手元にある物を投げつける兄弟、椅子、パソコン、ペンにフロッピー。
- (;゚∀゚)「俺だよ!長岡だよ!学級委員長の!」
- (#´_ゝ`)「んなの忘れたわ!!」
- (´<_`#)「騙されんぞ!騙されんぞ内藤!!」
- (;゚∀゚)「ちょっwwww騙してるつもりは……痛い!痛い!」
- ξ#゚听)ξ「いい加減にしなさいよ馬鹿兄弟!!」
- 長岡の影からひょっこり現れたのは……
- ( ´_ゝ`)「あ……?ツンことツンデレさんではありませんか」
- ξ#゚听)ξ「ホラ、私長岡に触れてるでしょう!まず話を聞きやがりなさい!!」
- ( ´_ゝ`)「あーいとぅいまてぇーん」(´<_` )
- 79: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:18:55.34 ID:eVSY6++J0
- (´<_` )「ふーむつまり偶然長岡と遭遇したツンは当ても無く歩き
- フラフラとしていたら図書室が荒され&何者かの死体があった……と」
- ξ ゚听)ξ「ええ、だから隣りの部屋にいたあんたらの話が聞きたいの、
- 図書室で何があったの?あの緑色に腐乱した死体は誰……?」
- ( ´_ゝ`)「確かに大きな音がしたとか弟者が言ってたが空耳じゃなかったのか」
- (;゚∀゚)「ビックリするくらい、お前ら何のヒントも持ってないな……」
- (´<_` )「だが死体の正体は推理できるな、図書室は普段鍵が掛かっているハズ、
- そう考えると図書委員のいよぅの説が濃厚じゃないか?」
- ξ ゚听)ξ「ふーん……いよぅね……あいつならまぁいいか」
- (´<_` )「あくまで『可能性』だがな」
- ( ´_ゝ`)「昔っから好きだな、その『可能性』って言葉」
- (´<_` )「何を今更」
- ( ゚∀゚)「それより考えなきゃいけねーのは内藤の攻略法だ
- いつまでもこんなパソコンばっかの部屋に閉じこもってるワケにもいかん」
- ( ´_ゝ`)「俺はオールおkだがな」
- 81: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:19:35.48 ID:eVSY6++J0
- 「キヒッ……ヒヒヒッ……」
- 「なんだろうあの部屋……電気ついてる……」
- 「人がいるのかな……」
- 「いっぱいいればいいなぁ」
- 「なぁお前もそう思うだろう?」
- 「人一人の血なんかじゃ満足できないよなぁ」
- 『モットモットチガホシイヨ』
- 「そうかそうか……じゃあ頑張ろうなぁ……」
- 『ウン、ヒッキー・ザ・リッパー』
- 「僕とお前のコンビは最強だよな」
- 『ウン、テキナシテキナシ』
- 85: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:20:44.77 ID:eVSY6++J0
- ξ ゚听)ξ「ねぇ……電気つけっぱなしってやばくない?」
- 『チ』
- ( ゚∀゚)「確かに人がいますって言ってるようなモンだぞ」
- 『ガ』
- ( ´_ゝ`)「だって画面を見るときは部屋明るくして離れて見ないと……」
- 『ホ』
- (´<_` )「そういや鍵も掛けてね―な、不用心にも程があるよな俺ら」
- 『シ』
- ガラララッ
- (-_-)『イ』
- 87: ex17落とさないでね :2006/11/12(日) 15:21:37.24 ID:eVSY6++J0
- ( ゚∀゚)「……あ?ヒッキー?」
- ξ ゚听)ξ「何よ、あんたの居場所なんてここには――――――」
- (-_-)「居場所なんて……いらないから」
- 血をくれよ
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