( ^ω^)ブーンが復讐の感染をさせるようです

6: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:17:26.79 ID:Z+0hAoIg0

生存
( ・∀・) ( ´∀`) ('A`)ξ゚听)ξ
( ゚∀゚) 从゚∀从('、`*川( ´ー`) ミ,,゚Д゚彡
(*‘ω‘ *)( ´_ゝ`)(´<_` )
(-_-) ( ^Д^) \(^o^)/(’e’)
(´・ω・`)

死亡
教員 ( ゚д゚ ) / ,' 3
生徒 从'ー'从 (=゚ω゚)ノ( ><)( ,_ノ` )y━・~~~
   ( ,,゚Д゚) <ヽ`∀´>

憑依(内藤が中にいる者)
(*゚ー゚)



7: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:18:08.74 ID:Z+0hAoIg0
人が嫌がる事をしてはいけません。

人を仲間外れにしてはいけません。

人には優しくしなければいけません。

人は人らしく生きなければなりません。

よって人の命を奪う事は許されません。

でもあいつらは僕の嫌がる事をします。

仲間外れにもされるし優しくもしてくれません。

そうですかじゃあ仕方がありません。

そいつらが死ねば僕は人らしく生きていけます。

じゃあそいつらを殺して構いません。

そうですかありがとうございます。

いえいえ。



9: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:19:22.40 ID:Z+0hAoIg0
(-_-)「ではそいつらを始末したいと思います」

(-_-)『はいどうぞ』

自分の台詞と、声色を変えてカッターの台詞も喋る一人二役のヒッキー。

ξ;゚听)ξ「な、なんなのコイツ……!まさか内藤に?」

( ゚∀゚)「……いや、コイツは違う……」

(´<_` )「ああ、内藤はミルナの奴を触れただけで殺した……
      武器を持つ必要が無いし、なにより語尾の『お』が無い」

(;´_ゝ`)「ウッヒェェエェ〜内藤?マジ?ごめんなさいごめんなさい!!」

バキッ

(´<_` )「話聞けよ」

(#)´_ゝ`)「ごめんなさい」

(-_-)「四人……か、不足は無いかな」

カチカチと音を立たせ刃を出す、それには既に一人分の血が付いていた。



13: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:21:36.50 ID:Z+0hAoIg0
( ゚∀゚)「……よし、ではまずこの流石兄弟が相手だ!!」

ビキビキ(#´_ゝ`)(´<_`#)ビキビキ

(-_-)「死ね……長岡」

( ゚∀゚)「マジか」

一直線。
斬りつけるよりも突き刺す形で長岡に迫るヒッキー。

一応学級委員長、他の三人に「下がってろ」と指示すると
カッターの突きを間一髪回避する。

(;゚∀゚)「おせーよ、クズヒッキー(俊敏じゃねーかヒッキーのクセに……)」

(-_-)「黙って死になよ」

更にカッターを伸ばす。
カチカチという音が耳に残るもんだから気持ちが悪い。

(;゚∀゚)「ハッ、ビビらせてるつもりか?(こぇーよボケ!!!)」



15: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:24:41.83 ID:Z+0hAoIg0
(´<_` )「素直に下がっちゃったよな俺ら」

( ´_ゝ`)「ああ、しかも一つしかない出入り口の前で戦われるとはな」

ξ゚听)ξ「逃げられないじゃない!このバカ――――――!!」

(´<_` )「いや……逃げてはいけない、そんな気がしないか?」


(-_-)「お前を殺ったら次はあいつらだ」

今度は長岡の首目掛けカッターを振るう、『突き』から『斬る』にスタイルを変えた。

(;゚∀゚)(なんとか避けたが今のはやべぇ……風が来たぞ風が)

攻めなきゃ勝てない。

頭じゃ分かってる。
小柄なヒッキーだ、いつものように何も考えず殴り蹴ればいいじゃないか。

ただカッターを持ってるだけじゃないか。



18: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:25:50.66 ID:Z+0hAoIg0
何 も 考 え ず い つ も の 暴 力

( ゚∀゚)「ふぅ……」

(-_-)(動きが止まった……諦めたかクズめ)

(-_-)『マズヒトリ』

カッターを持つ右手が大きく振り被った。

( ゚∀゚)(こいつ――――――)

ξ;゚听)ξ「な、長岡!!」


肉を裂くような音――――――



ではなく


サンドバッグを叩くような鈍い音が響いた。

( ゚∀゚)(ケンカ慣れしてねぇ!)



21: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:27:19.62 ID:Z+0hAoIg0
(;´_ゝ`)「な、なんか今『ドムッ』……て音が……」

『カチャン』
次は金属が床に落ちる音。

(;-_-)「ッがぁ……」


力なく倒れ、うずくまるヒッキー。

( ゚∀゚)「よく見りゃ隙だらけなんだよ……
     ケンカの基本はいかに速くコンパクトに……だ」

ξ;゚听)ξ「ヒヤヒヤさせないでよ馬鹿!!」

(´<_` )「俺は勝つと信じていました」

( ゚∀゚)「にしても一発腹にブチこまれただけで立ち上がれないようじゃ……」

(;-_-)「……」

『チクショウ』
『チクショウ』
『チクショウ』
『チクショウ』



24: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:28:26.44 ID:Z+0hAoIg0
屈辱
・・・・・・・・・・・
どんなに時間が経とうと
・・・・・・・・・・・
それだけは消えない
・・・・・・・・・・・
消えてくれない
・・・・・・・・・・・



小学校五年だったか。

クラスの女の子の財布が盗まれた。

先生は言った「誰か犯人の心当たりはないか」って。

( ゚∀゚)「ハイハイハーイ!!俺ヒッキーの奴が財布盗むところ見ましたー!!」

(;-_-)「え……?どういう……」

( ^Д^) 「あ、それ俺も見た見た見た!!!」

「俺も見た」「俺も見た」「俺も見た」「俺も見た」

(;-_-)「なっ……僕知らないよそんなの!」

( ゚∀゚)「じゃあカバン中見せてみろよ!!」



27: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:29:51.58 ID:Z+0hAoIg0
あるわけないじゃないか。

だって僕はそんな事していないのだから。



( ゚∀゚)「あーッ!財布めーっけ!!」

( ^Д^)「お前が犯人だったのかよー!!」

(;-_-)「な、なんで……?嘘だよ……」

(’e’)「うわぁ〜」

なんてシンプルな罠だ。

誰かが財布を勝手に僕のカバンに入れただけ、それだけの話だ。

それだけで……飛び交う罵声、辛い……苦しい。

(;-_-)「僕じゃないんだよ!違うよ!信じてくれよ!!」

ヒッキー\(^o^)/オワタ

先生「ヒッキー君……後で職員室にきなさい」

ダレカシンジテクレヨ……



30: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:31:29.19 ID:Z+0hAoIg0
『チクショウ』
『チクショウ』
『チクショウ』
『チクショウ』
・・・・・・・・・・


(#-_-)「チクショオオオオオ!!」

腹の痛みなんていずれ消える。
しかし一生消えない痛みがヒッキーを再び動かした。

落ちていたカッターを握り直し、アッパーの形で長岡を切り裂いた。

(;゚∀゚)「がっ……」

血が噴き出ているのは左肩、すかさず右手で庇うが止まらない。


血もヒッキーも。




またも鮮血が飛び散る、今度は腹部か「まいったねどうも」。



33: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:33:12.96 ID:Z+0hAoIg0
『「がアあアあアあアあアあアあ!!!」』

狂う、ヒッキーが狂う。

迫る、カッターが迫る。

長岡の喉に、瀕死の長岡の喉に。





(´<_`#)「やめんかボケナス!!」


弟者の飛び蹴りが炸裂、派手な音を立てヒッキーが吹っ飛んだ。

( ´_ゝ`)「ナイス弟者!お前がオンリーワンだ!」

(´<_`#)「ナンバーワンじゃないのか……」

ξ;゚听)ξ「長岡!しっかりしてよ、ねえ!!」

馬鹿兄弟のやりとりをよそに血塗れの長岡を起こそうとするツン。

(;゚∀゚)「う……るせ……生きてるよ……」



34: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:35:07.69 ID:Z+0hAoIg0
(;-_-)「あぅぅ……」

資料などが入ったダンボールに激突したヒッキー、自分が散らかしたみたいだ。
そいつに近づく弟者と兄者。

(´<_` )「コイツは回収だ」

それはヒッキーの唯一のパートナー。
相棒は刃をしまわれ、ポケットに入れられた。

(;-_-)「く……そ……」

あっけなさ過ぎた結末、『ヒッキー・ザ・リッパー』の面子が丸潰れだ。
(元々面子など無いが)

( ´_ゝ`)「とにかく!凶器を持ってないヒッキーなんて
      ノートを持ってない月みてぇなモンだ、つまり丸裸!コイツどうする?」

(´<_` )「そーだな……放っておくとまた武器を見つけて暴走するかもしれん」

(;゚∀゚)「……ッゲフッ!この下の技術作業室にロープあったろ……あれで縛っとけ」

( ´_ゝ`)「おk行って来る、なぁに一人で大丈夫さ」

(;゚∀゚)(心配過ぎる……)



38: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:37:47.25 ID:Z+0hAoIg0
( ´_ゝ`)「行って来まーすwwwwwwwwww」


ズゴッ


ドデドデドデ……ガシャン!


(;゚∀゚) ξ;゚听)ξ(´<_`;)


(´<_`;)「ツン、悪いが兄者を追ってくれ……俺がヒッキーを抑えとくから」

ξ゚听)ξ「イヤ、私がヒッキーを抑えとくから弟者が行ってよ」

(´<_`;)(やだなぁ……そっちの方が明らかにデンジャラスだもん……)

「おとじゃー!ちょっとこっちきてー、ヘラクレスオオカブト見つけた!!」

ξ゚听)ξ「お呼びよ」

(´<_`;)(やだなぁ……あいつといると常に死亡フラグが付きまとうんだよなぁ……)

下に降りるだけなのに泣きそうになる弟者、漂う負のオーラ。



41: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:39:42.13 ID:Z+0hAoIg0
ξ゚听)ξ「さて馬鹿が消えたし、大人しくしててよねヒッキー……」


『イヤマダダヨ』


ξ゚听)ξ「――――――え……?」

(;゚∀゚)「ツ……」

(-_-)「お前という馬鹿がまだ消えてない!!」

ツンの後ろを取るヒッキー、手にはカッターじゃない――――――パソコンのコード。




「きゃああああああっ!!」




(´<_`#)「変な声出すな馬鹿!」

(;´_ゝ`)「だって……カブトじゃなくてゴキブリだったんだもん!!」



44: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:40:50.42 ID:Z+0hAoIg0
一階北校舎・技術作業室

ガラッ

(;´_ゝ`)「およ?鍵が開いてるぞ?」

(´<_` )「ああ、閉まってたら職員室から鍵パクるつもりだったが……」













(´<_` )「先客がいたな」

(´・ω・`)「…………何か?」

(´<_` )「まず手に持ってるノコギリ、そいつを元の場所に戻しとけよ、『使った後は』」



49: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:42:20.72 ID:Z+0hAoIg0
三階北校舎・二年一組教室

('A`)「……いねぇか……」

教室中を見渡すが元・教頭と元・渡辺、元担任の緑の塊があるだけだ。

('A`)「腐臭が酷くなってんな……」

思わず鼻をつまむ、あまり見ない事にする。
そうしていると隣りの教室から「待ってました」と言わんばかりの笑顔野郎が来た。

( ^Д^)「お……?なんだドクオか」

('A`)「……!プギャー……いや内藤か?」

とりあえず疑う、そして構える。

('A`)「とりあえずお前がプギャーだとしよう、なぜここにいる?」

(;^Д^)「おいおいそりゃねぇだろ……俺は内藤の攻略法が分かったんだぜ?
      そいつを内藤の馬鹿に見せて絶望させようと待っていたのさ」

('A`)「内藤の攻略法……?」

( ^Д^)「ああ、後でお前にも教えてやるよ」



52: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:43:40.80 ID:Z+0hAoIg0
('A`)「目的は違えど探してる者は一緒か……」

協力しない手は無い、不安要素はいくつかあるが。

( ^Д^)「俺を利用しようってか?」

('A`)「そういうつもりはねーんだがな……」

気になるのは内藤の攻略法、
成績も決して優秀とは言いがたいプギャーが本当に発見したのなら凄い。

('A`)「問題は……今、内藤の魂が誰に憑いているかだ……」

教頭からニダーへと器を入れ替えた内藤、他の奴に取り替えても不思議じゃない。

――――――――
<ヽ`∀´>「あーでも良く考えたらおにゃのこに乗り移るのが良かったお」
――――――――

そんな事も言っていたっけか。

('A`)(女……)



54: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:46:00.85 ID:Z+0hAoIg0
(;゚∀゚)「……ン……」



(;゚∀゚)「ツン!!」

(;-_-)「ヒ……ヒヒッ……見ろよ、死んッ……死んだぞコレ!!!」

長岡の目の前で倒れる少女。

見た目こそきつそうだが細い身体で、か弱い少女。

(;゚∀゚)「おい……!!」

自分の傷、出血など忘れて叫ぶ長岡だが少女の顔に赤みは戻らない。

(;-_-)「そりゃ思いっきり首絞めてやったんだ……もう無理だよ……ヒヒッ……」

(;゚∀゚)「て……め……」

痛みで動かなかった身体、だが   今なら動く。  動かさなきゃいけない。

(#゚∀゚)「うあああああああああああ!!!」



56: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:48:34.17 ID:Z+0hAoIg0
(;-_-)「なっ、ヒヒィ!ヒッヒィ!!」

マリオみたいな声を上げて逃げる逃げる、
ヒッキーは涙目で南−北校舎間の渡り廊下へと走り出す。

(#゚∀゚)「ああああああああああああああ!!!」

運動神経は長岡の方が圧倒的に上、だがこの修羅場ではヒッキーも必死。

ほぼ互角のレースが繰り広げられる中、『傍観者』は存在した。

南校舎二階・視聴覚室

( ´ー`)「おいおいおい、ありゃ長岡とヒッキーじゃねぇのかーヨ?」

小声で、確かめるように他の二人に話を振る。

(’e’)「本当だ〜うわぁ〜」

( ´ー`)「すげぇ形相でヒッキーの野郎逃げてるーヨ……まさか長岡が内藤……?」

だとしたらヒッキー\(^o^)/オワタ

(’e’)「オワタ君がそう言うならうわぁ〜」

この三人、クラスでも目立たない仲良し三人組。
ずっとこの部屋に引きこもり、ドアの窓ガラスから僅かに顔を出して外の情報を得ていた。



57: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:49:54.06 ID:Z+0hAoIg0
( ´ー`)「こりゃチャンスかもしれねーヨ……」

(’e’)「うわぁ〜どういう事?」

( ´ー`)「長岡……いや、内藤の身体ボロボロで血も出ていたーヨ、
    今なら僕らでも仕留められると思うんだーヨ……」

そうして内藤を倒した暁には……

ξ゚听)ξ『シラネーヨ君が内藤を倒したの?ステキ!結婚して!!』

(*゚ー゚)『スゴーイ!ギコなんてもうどうでもいいから私と付き合って!!』

('、`*川『あの……前から好きでした!!!』

( ´ー`)『ハッハッハ……悪いねぇ、皆と付き合いたいけど僕は一人しかいないんだーヨ』

ウヒヒヒヒ……

( ´ー`)「これは……人生最初で最後のアタックチャンスかもしれねーヨ!」

(’e’)「うわぁ〜」

人生\(^o^)/ハジマタ



60: ◆R38CE/IWYU :2006/11/19(日) 00:53:58.66 ID:Z+0hAoIg0
( ´ー`)「決定、内藤は長岡、直ちに討伐部隊を派遣しますーヨ!」

金属バット隊長(’e’)セントジョーンズ!!

リコーダー隊長\(^o^)/オワタ!!

その辺に落ちてた変な鉄の棒隊長( ´ー`)シラネーヨ!!


俺の武器リコーダーとか\(^o^)/オワタ

( ´ー`)「触れずに殴れればそれでいいんだーヨ!!」

(’e’)「オラワクワクしてきたぞうわぁ〜」

( ´ー`)「内藤、奴の野望もここで終わりだーヨ!!」



何もしないだけの者が戦いに加わる。

それだけで戦場は変わる、狂い始める。



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