( ^ω^)さよならアスキーアートのようです

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:13:35.26 ID:QL3YwuzdP
【AAテンプレその1】
( ^ω^)内藤ホライゾン ξ゚听)ξツンデレ ('A`)ドクオ 川 ゚ -゚)素直クール ζ(゚ー゚*ζデレデレ
  _
( ゚∀゚)o彡゜ジョルジュ長岡 ノパ听)素直ヒート (´・ω・`)ショボーン (`・ω・´)シャキン


( ´∀`)モナー ( ・∀・)モララー (,,゚Д゚)ギコ猫 (*゚ー゚)しぃ (*゚∀゚)つー (#゚;;-゚)でぃ


/ ,' 3荒巻スカルチノフ ミ,,゚Д゚彡フサギコ ( ´_ゝ`)兄者 (´<_` )弟者


(*‘ω‘ *)ちんぽっぽ ( ><)わかんないんです=ビロード ( <●><●>)わかってます


<ヽ`∀´>ニダー ( ,,^Д^)タカラ ( ^Д^)プギャー *(‘‘)*ヘリカル沢近 川д川貞子


(・∀ ・)斉藤またんき (-_-)ヒッキー ( ´ー`)シラネーヨ (=゚ω゚)ノぃょぅ ( ゚д゚ )こっちみんな


从'ー'从渡辺さん ('、`*川ペニサス伊藤 从 ゚∀从ハインリッヒ高岡 ( ФωФ)杉浦ロマネスク


|゚ノ ^∀^)レモナ ( ∵)ビコーズ ( ゚∋゚)クックル lw´‐ _‐ノv素直シュール J( 'ー`)しカーチャン

※ショボーンはショボン、ツンデレはツン、デレデレはデレ、ハインリッヒ高岡はハイン、
素直クール・ヒート・シュールはそれぞれクー・ヒート・シューと書かれることが多い



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:17:09.98 ID:QL3YwuzdP
【大学の休憩所のようなところ】


ξ゚听)ξ「………………」

( ^ω^)「……………あの、すいません」

ξ゚听)ξ「!………な、なんですか?」

( ^ω^)「大学病院へはどうやって…」

ξ;゚听)ξ「あっ…えーっと…隣です。そこの坂を下ると広場みたいなとこに出るんですけど、そこを右に…」

( ^ω^)「え…駅から通るとこですかお?」

ξ゚听)ξ「え?あ、はい」

( ;^ω^)「そこから通ってきたんですけど…」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:19:44.35 ID:QL3YwuzdP
ξ;゚听)ξ「あ…いやその道を右に…いや右っていうか右寄りに…」

ξ;゚听)ξ「あっすいません!こっちから見れば左ですね」

( ^ω^)「あっ………なるほど」

ξ゚听)ξ「はい。そしたらすぐ見えると思うので」

( ^ω^)「わかりましたお…………あ」

ξ゚听)ξ「?」

( ^ω^)「ありがとうだお」

ξ*゚听)ξ「え?あっ………いえ…はい」



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:23:33.46 ID:QL3YwuzdP
【高校の教室】

( ´ー`)「はい、それじゃあ何か連絡のある奴はいないかー?」

ζ(゚ー゚*ζ「マジで―!?ウケるんだけど!!」

(*゚∀゚)「でしょ!?でそのときたっつんがさー!!」

(・∀ ・)「そうだ!ニダー!今日ひっ君の家に行こうぜ!!」

<ヽ`∀´>「良いニダねwwwたまには会うニダ!」

|゚ノ ^∀^)「やめときなってーwwww泣いてもしれないよwwww」

lw´‐ _‐ノv「銀杏3個だけ潰してぇ…」

( ;´ー`)「…………………かいさーん…」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:27:50.99 ID:QL3YwuzdP
(*゚∀゚)「シュー!!」

lw´‐ _‐ノv「んん?何だね?」

(*゚∀゚)「今からデレと一緒にカラオケ行くんだけど…来る?」

lw´‐ _‐ノv「銭湯……だ…と?」

ζ(゚ー゚*ζ「おけ違い」

lw´‐ _‐ノv「すまんが…今日は先生に呼び出しをくるぁってしまってね」

(*゚∀゚)「えー…?マジ?」

lw´‐ _‐ノv「おいどんが今まで嘘をついたことがあるでごわすか?」

ζ(゚ー゚*ζ「両国出身の人の話は信用ならないな…」

( ´ー`)「シュール!もう大丈夫か?」

lw´‐ _‐ノv「こっちの事情も知らないで…」

( ;´ー`)「…シラネーヨ」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:31:43.71 ID:QL3YwuzdP
lw´‐ _‐ノv「それで先生…今日はどこまでやるんですか?」

( ´ー`)「は?…何が?」

lw´‐ _‐ノv「酷いわ!私の体を散々弄んでおいて…」

( ´ー`)「(めんどくせぇ…)」

lw´‐ _‐ノv「それじゃあ行きましょうか」

(*゚∀゚)「シュー!バイバーイ!」

ζ(゚ー゚*ζ「バイバイ!!」

lw´‐ _‐ノv「また誘ってくれな皆の衆」

( ´ー`)「………行くぞ」

lw´‐ _‐ノv「あいあい」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:36:47.19 ID:QL3YwuzdP

【駅前の広場】

(,,゚Д゚)「………遅いぞゴルァ」

(*゚ー゚)「まぁまぁ…あと10分くらいでしょ?あっちにも都合があるんだし…」

(,,゚Д゚)「それにしても…もっと早く連絡くらいできなかったのか?」

(*゚ー゚)「うん…まぁそれは…」

(,,゚Д゚)「!!おっ…あいつらじゃないか?」

从'ー'从  (`・ω・´)

(*゚ー゚)「あぁ、そうみたい」

(,,゚Д゚)「お前…ちょっと声掛けてこい」

(*;゚ー゚)「ええ?私が…?」

(,,゚Д゚)「良いだろ?」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:41:37.77 ID:QL3YwuzdP

(*゚ー゚)「まぁ…いいけどさ……」

(*゚ー゚)「あのー……渡辺さん…ですか?」

从;'ー'从「ふぇ!?あっ…はい…そうですぅ…」

(`・ω・´)「え?あ…しぃさん…ですか?」

(*゚ー゚)「あっやっぱり!はじめまして!」

从'ー'从「あ、はいよろしくお願い…します……で良いのかな?」

(`・ω・´)「良いんじゃないかな?はじめましてシャキンです」

(*゚ー゚)「はい!よろしくお願いしますね!」

从'ー'从「あのー…しぃさんの…は…」

(*゚ー゚)「え?…ああすいません!ちょっとあっちにいるので今連れてきますね!」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:46:41.26 ID:QL3YwuzdP

(`・ω・´)「……よかったな。雰囲気のよさそうな人じゃないか」

从;'ー'从「ふえぇ…まだギコさんと話してないじゃん…」

(`・ω・´)「大丈夫だよ。あんな優しそうな人が恋人なんだから…」

从;'ー'从「だと良いんだけど…」


(*゚ー゚)「すいません!お待たせしました」

(,,;゚Д゚)「えーっと…はじめまして……ギコです」

(`・ω・´)「はじめまして。シャキンです」

从;'ー'从「わ渡辺です…よろしくお願いします……」

(*゚ー゚)「大丈夫ですよ!ギコ君は私にだけ怖いだけだから!」

(,,;゚Д゚)「お、おい!勝手なこと言うなよ…」

(*゚ー゚)「ですから…あまり緊張しないで下さいね」

从'ー'从「あ、……はい…」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:54:21.84 ID:QL3YwuzdP

(`・ω・´)「お二人はこういう事は良くするんですか?」

(,,;゚Д゚)「え?…こういう事…とは?」

(`・ω・´)「あ…ですから…その交換ですよ交換」

(,,゚Д゚)「あ…はいはい!交換は……たまにだよなぁ?」

(*゚ー゚)「そうですね…喧嘩中の時とかは…よく…」

从;'ー'从「え?じ、じゃあ今も喧嘩中ですか?」

(*゚ー゚)「ええ、まぁ…でもそんなに大したことはないですけど…」

(,,゚Д゚)「こちらのことは…あまり気にせず楽しんでください」

(`・ω・´)「はぁ………」

(*゚ー゚)「…………あっじゃあ立ち話もあれなんで…そろそろします?」

(`・ω・´;)「え?もうですか?」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:59:35.16 ID:QL3YwuzdP

从'ー'从「え?…ああ、はい!…お、お願いします」

(,,゚Д゚)「じゃあこっちも行くか」

(*゚ー゚)「じゃあまた家で」

(,,゚Д゚)「おう………あっシャキンさん!」

(`・ω・´)「あ、はい?」

(,,゚Д゚)「こういうのもあれなんですけど…付けて下さいね」

(`・ω・´)「え?な、何を……」

(,,゚Д゚)「ですから…ゴムですよゴム。するときはお願いしますよ」

(`・ω・´;)「え…いや…良いんですか?」

(,,゚Д゚)「良いというのは…何が?」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 03:04:36.09 ID:QL3YwuzdP
(`・ω・´;)「ですから…」

(,,゚Д゚)「あ、ああ。セックスですか?もちろんOKですよ」

(`・ω・´;)「え…ええええ…」

(,,゚Д゚)「ですがゴムなしは止めて下さい。性病や妊娠が怖いですから」

(`・ω・´;)「あ、はい…わかりました…」

(,,゚Д゚)「大丈夫ですよ。お宅の彼女もちゃんと付けますから」

(`・ω・´;)「あっ…はい………お願いします…」

(*゚ー゚)「それじゃあ、行きましょ」

(,,゚Д゚)「おう!じゃあな」

从;'ー'从「あ、シャキン君…じゃあね」

(`・ω・´;)「あ、ああ。また電話してくれ」

从'ー';从「う、うん。バイバイ」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 03:11:17.35 ID:QL3YwuzdP

【大学の休憩所のようなところ】

ξ゚听)ξ「…………………」

(#゚;;-゚)「…………………」

ξ゚听)ξ「………………………」

(#゚;;-゚)「…随分えぐいの読んでるね」

ξ゚听)ξ「あ…でぃ」

ノパ听)「おっす」

ξ゚听)ξ「あんたまた考古学サボったでしょ」

ノパ听)「頭痛かったんだからしょうがねーだろ」

(#゚;;-゚)「これって都市伝説関係?」

ξ゚听)ξ「まあね。こういう雑誌とかって結構混じってたりするのよ」

(#゚;;-゚)「混じってたの?」

ξ゚听)ξ「まぁちらちらね」

(#゚;;-゚)「見せて」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 03:17:07.51 ID:QL3YwuzdP
ノパ听)「ん?何が?」

ξ゚听)ξ「何がって何が?」

ノパ听)「何が混じってたんだ?」

ξ゚听)ξ「都市伝説」

ノパ听)「都市伝説って…噂のあれだろ?」

ξ゚听)ξ「まぁ…うん」

ノパ听)「ふーん…」

ξ゚听)ξ「…興味ないでしょ」

ノパ听)「無い」

(#゚;;-゚)「これ…あんまりおもしろくないね」

ξ゚听)ξ「まぁ…所詮ね」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 03:20:53.08 ID:QL3YwuzdP
ノパ听)「!!なぁなぁ!また電車止まってるってよ!」

ξ゚听)ξ「え?また?」

(#゚;;-゚)「事故かな」

ノパ听)「事故だってさ」

ξ゚听)ξ「へー…それって地下鉄のと関係あんの?」

ノパ听)「今度JR」

ξ゚听)ξ「マジで?どこ?」

ノパ听)「ナンシバのとこ」

ξ;゚听)ξ「近っ!」

ノパ听)「死者もいっぱい出てるらしいね」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 03:26:28.75 ID:QL3YwuzdP

(#゚;;-゚)「地下鉄の方は…死者出たのかな?」

ノパ听)「いや、そこまでは詳しく書いてないけどさ…」

(#゚;;-゚)「何?メール?」

ノパ听)「いやネットだよ」

(#゚;;-゚)「へぇ〜そういうのが見れるんだ」

ノパ听)「いや…見れるだろ普通に…」

(#゚;;-゚)「電話とメールしか使い方分からないんだよね…カメラとかも使い方良く分からないし」

ノパ听)「そういやツンはJRだっけ?」

ξ゚听)ξ「ちょっと歩けば地下鉄からでも帰れるけど…めんどくさいな…」

ノパ听)「なんなら泊めてやろうか?」

ξ゚听)ξ「モララーん家止まるから平気」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 03:31:41.21 ID:QL3YwuzdP

(#゚;;-゚)「これ持ってても意味ないんじゃない?」

ξ゚听)ξ「それがさぁ…これに内の大学病院のことが書いてあるのよ」

(#゚;;-゚)「嘘?どこどこ?」

ξ゚听)ξ「えーっとね…」

ノパ听)「ん?大学病院が何だって?」

ξ゚听)ξ「………この前話した大学病院の地下の話覚えてる?」

ノパ听)「この前っていつだよ」

ξ゚听)ξ「あんたんちに泊まった時よ」

ノパ听)「んん……?…あ、あのもしかして…病院の地下で…人体実験してるってやつ?」

ξ゚听)ξ「そう。それがこの雑誌に書いてあったの」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 03:35:41.38 ID:QL3YwuzdP
ノパ听)「マジで!?すごいじゃん!」

ξ゚听)ξ「いや別に私が考えたわけじゃないからね」

ノパ听)「でも…ただの嘘なんだろ?」

ξ゚听)ξ「嘘じゃないわよ都市伝説よ」

ノパ听)「一緒じゃん」

ξ゚听)ξ「違うわよ」

(#゚;;-゚)「あっそういえばあれ見たよ」

ξ゚听)ξ「あれって…?」

(#゚;;-゚)「アイドルアイドル」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 03:39:34.10 ID:QL3YwuzdP
ξ゚听)ξ「マジで?」

ノパ听)「え?何の話?」

(#゚;;-゚)「ほら、なんか新しくアイドルが入学してきたって…」

ξ゚听)ξ「へー…学校来てるんだ」

(#゚;;-゚)「来るでしょそれは」

ノパ听)「なぁどうだった?」

(#゚;;-゚)「うーん…どうだろ?テレビの方がいいかも」



( ,,^Д^)「おいーっす」

ノハ*゚听)「タカラ!」

ξ゚听)ξ「こん」

( ,,^Д^)「何の話?」

ξ゚听)ξ「いやーいろいろと…」

( ,,^Д^)「あっヒートさん」

ノハ*゚听)「お、おう?なんだ?」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 03:46:18.70 ID:QL3YwuzdP

( ,,^Д^)「あのしぃさんの結婚式のことなんですけど…」

(#゚;;-゚)「あっそういえば…CD大丈夫だった?」

(,,;^Д^)「いや…なんか幹事さんと連絡取りずらくて」

(#゚;;-゚)「幹事って誰がやってるの?」

( ,,^Д^)「えーっとしぃさんの親戚と、しぃさんの彼氏さんのあれだって、地元の友達だって」

ノパ听)「通りで連絡が取り辛いわけだ」

( ,,^Д^)「そうなんすよね…で、CDの件なんですけど何か無理らしくて…」

(#;゚;;-゚)「え?なんで?」

( ,,^Д^)「いや俺もよくわからないんすけど…なんかあれじゃないすか?事前に申し出とか必要だったんじゃないんですか?」

(#;゚;;-゚)「嘘…いやそんなことはないでしょう…」

( ,,;^Д^)「いや俺もそう思うんすけど、それで険悪な感じになるのもあれなんで…」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 03:49:46.56 ID:QL3YwuzdP
(#;゚;;-゚)「えー…ちょっとどうしよう」

ξ゚听)ξ「踊ればいいんじゃない?」

(#゚;;-゚)「それは絶対に嫌」

( ,,;^Д^)「踊れるスペースとか無いんじゃないんですかね」

ノパ听)「いや、何とかなるんじゃない?」

(#;゚;;-゚)「え………………踊る気なの?」

ノパ听)「だってそれしかなくないか?」

(#;゚;;-゚)「あるでしょ!もっと考えようよ!」

( ,,^Д^)「……漫才とか?」

ξ゚听)ξ「それはハードル高くない?……ん?」

(#;゚;;-゚)「ちょっと…他にもなんかあるよ…考えようよ…」

ξ゚听)ξ「ごめん、ちょっと電話」



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 03:56:48.17 ID:QL3YwuzdP
ξ゚听)ξ「もしもし?……えっ?ああ、うん。……いるよー…。」

( ,,^Д^)「アカペラで歌うとか…」

(#゚;;-゚)「それも厳しいなぁ……」

ξ゚听)ξ「うん。わかった。じゃあまたねー…。ばいばい」

ノパ听)「モララー?」

ξ゚听)ξ「うん。ドクオさんも一緒に来るって」

ノパ听)「そういえば…ツンはしぃさんの結婚式招待されてないんだっけ?」

ξ゚听)ξ「うん…まぁ私、しぃさんとはあんまり仲良くなかったから」

ノパ听)「ふーん……とりあえず踊ろう!」

(#;゚;;-゚)「え〜……嘘」

ノパ听)「タカラ、教室取った?」

( ,,^Д^)「あっはい。C棟の…203か204か小さい方」



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:03:27.50 ID:QL3YwuzdP

(#゚;;-゚)「じゃあ204だね」

ノパ听)「おし、じゃあ行くか」

(#゚;;-゚)「ツンはどうする?」

ξ゚听)ξ「あー私は会議があるからパス」

( ,,^Д^)「会議?」

(#゚;;-゚)「この子都市研の子だから」

( ,,^Д^)「ああ、都市研って都市伝説研究してる」

ξ゚听)ξ「まぁね」

( ,,^Д^)「都市伝説ってあれじゃないですか?都市じゃねぇやん!っての多くないすか?」

ξ゚听)ξ「はぁ?」

( ,,^Д^)「だから都市じゃねえやん!!っての多くないすか?」

ξ゚听)ξ「………………………」

(#゚;;-゚)「………………………」

ノパ听)「………………行くよ」

( ,,^Д^)「あ、はい」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:09:53.37 ID:QL3YwuzdP

【路上】

(*゚ー゚)「へー渡辺さんとはもう2年も交際してるんですね」

(`・ω・´)「うん。まぁね」

(*゚ー゚)「お仕事は何をされてらっしゃるんですか?」

(`・ω・´)「うーん外資系の会社を経営してるんだけど」

(*゚ー゚)「(馬鹿な…!!)すごいですねー!」

(`・ω・´)「まだあんまり稼ぎは少ないけどね。一応上場はしてるんだけど」

(*゚ー゚)「(コイツは………金持ち…!!)うわっなんか本当にビジネスマンって感じですね」

(`・ω・´)「いやいや…ところでしぃさん」

(*゚ー゚)「(誠実、金持ち、男前………)何ですか?」

(`・ω・´)「どこに行きましょうか?一応車をあっちに止めてるんですが」

(*゚ー゚)「(これは………)ああ!じゃあドライブしましょう!!」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:16:01.66 ID:QL3YwuzdP
【病院の一室】


川д川


*( ‘‘)*「………………………」


川д川


*( ‘‘)*「お母さん……………………」


川д川


*( ‘‘)*「急すぎるよ……………」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:21:54.51 ID:QL3YwuzdP
【交差点】

( <●><●>;)「ですから聞いてくださいお巡りさん!!この人が道路に飛び出て来たんですよ!」

( #ФωФ)「やかましい!!貴様は人を殺した事すらもわからんのか!」

( <●><●>;)「そんなことはワカッテマス!だけど…」

( #ФωФ)「話なら所で聞いてやる!おい!コイツを連れてくである!!」

( <●><●>;)「そ、そんな理不尽なあああああああああああああああああああああ!!」

( #ФωФ)「ったく………」

(  ∋ )

( ФωФ)「あんな奴に命を奪われてちゃたまらんであるな……」

(  ∋ )

( ФωФ)「……………仏さん……」

(  ∋ )

( 十ω十)「あの世で楽しくやってくれや……」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:26:51.81 ID:QL3YwuzdP
( ;´_ゝ`)「…………」

(´<_` ;)「大丈夫か?」

( ;´_ゝ`)「………最悪だ」

(´<_` ;)「…………………水、飲むか?」

( ;´_ゝ`)「いや……大丈夫だ」

(´<_` ;)「しょうがないさ…まさか目の前で交通事故が起きるなんて誰も思わないだろ」

( ;´_ゝ`)「糞…血が下に下がるような気がするんだ…」

(´<_` )「そいつはまずいな…………どこかで休もう」

( ;´_ゝ`)「すまないな…弟者せっかくの休みだったのに……」

(´<_` )「気にするなよ…俺たち兄弟だろ?」

( ;´_ゝ`)「ああ……そう……だな」

(´<_` )「さあ…どっかベンチでも探そう」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:28:23.29 ID:QL3YwuzdP
【病院の事務室】

( ^ω^)「…ここで働いていたのかお」

('、`*;川「!!………なんで分かったの…?」

( ^ω^)「母さんに聞いたお」

('、`*川「会ったの!?」

( ^ω^)「…久しぶりだおね」

('、`*;川「……何しに来たの?」

( ;^ω^)「え?…それは…も、もちろんお前に会いに来たんだお」

('、`*川「だったらもういいでしょ?帰って」

( ;^ω^)「いや…これからのこととか…」



( ^Д^)「伊藤さん!!」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:29:39.49 ID:QL3YwuzdP
( ;^ω^)「……………………」

('、`*川「あ……………………」

( ;^Д^)「あ、………いや、またあとで」

('、`*;川「ああ、大丈夫です!すぐ帰るんで」

( ;^ω^)「え?」

( ;^Д^)「え?あ、ああそうなの?」

('、`*;川「…あ、兄です」

( ;^Д^)「え?あ、ああ…………え?ああああ!!あ、こんにちは!プギャーと申します!」

( ;^ω^)「あ、どうも……妹がお世話になってますお…」

('、`*川「終わったでしょ?もう帰って」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:34:30.31 ID:QL3YwuzdP
('、`*;川「すいません!ドタバタしちゃって……」

( ;^Д^)「え?あ、ああいいよ別に…」

('、`*川「それで要件ってなんです?」

( ;^Д^)「あ、ああ……えーっと……た、大変らしいよ外科の連中」

('、`*川「え?」

( ^Д^)「みんな応援に行ってる」

('、`*川「ああ、電車事故の」

( ^Д^)「け、けっこう悲惨らしいよ現場…」

('、`*川「でしょうね………」

( ^Д^)「………………………」

('、`*川「…………………………」



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:42:12.52 ID:QL3YwuzdP

( ^Д^)「あっ、似てないねお兄さん」

('、`*川「えっあ、はいまぁ血は繋がってないので…」

( ^Д^)「え?あ…そうんなんだ…でも昔は父親代わりだったんじゃないの?」

('、`*川「ええ、まぁ子供の頃の話ですけど…」

( ^Д^)「……え?出てきたの?」

('、`*川「みたいですね」

( ^Д^)「……一緒に暮らしたり…するの?」

('、`*川「いや、それはないんじゃないんですか?ああいう性格なので」

( ^Д^)「あ、ああそうなんだ……」

('、`*川「……あの、誰か呼んでました?」

( ^Д^)「え?」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:43:38.89 ID:QL3YwuzdP

('、`*川「そうじゃないんですか?」

( ^Д^)「あ……あの……人手が足りなくて困ってるって…外科が」

('、`*川「あー……じゃあこの書類が片付いたら向かいます」

( ^Д^)「あ、ああうんよろしく」

('、`*川「ありがとうございました。それではまた後で…」

( ^Д^)「………………………」

( ;^Д^)「………………………い、」

( ;^Д^)「……いい………………伊藤さん」

('、`*川「………?なんですか?」

( ^Д^)「これを………」

('、`*川「?カセットテープですか……?」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:46:55.25 ID:QL3YwuzdP

( ;^Д^)「!!………いや!!また後で!」

('、`*;川「えっ!?」

( ;^Д^)「ごめん!後で!…ね!」

('、`*;川「え?はい…え?」

( ;^Д^)「じゃ!……ま、またね」

('、`*;川「……?」

('、`*;川「…………………何だったのかしら…」



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 04:55:27.63 ID:QL3YwuzdP
【喫茶店】

(,,゚Д゚)「つまり…式まであと10日くらいってことになるのかな?」

从;'ー'从「え……それなのにいいんですか?」

(,,゚Д゚)「何が?」

从;'ー'从「いやだって…結婚相手が他の男性と遊んでもいいんですか?」

(,,゚Д゚)「ああ、いや良いんだよ。俺達はいつもそうやってるんだから」

从;'ー'从「でも……」

(,,゚Д゚)「これは結婚前の最後の遊びでもあるし、けじめでもあるわけよ」

从;'ー'从「な、なるほど……」

ミ,,゚Д゚彡「お待たせしました。抹茶キャラメルラテのお客様は……」

从;'ー'从「あ、私です…」

ミ,,゚Д゚彡「それで…こちらがブレンドです」

(,,゚Д゚)「ああ、どうも」



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 05:01:51.74 ID:QL3YwuzdP
ミ,,゚Д゚彡「ご注文の品は以上でよろしかったですか?」

(,,゚Д゚)「ああ、はい」

ミ,,゚Д゚彡「ごゆっくりどうぞ」

从;'ー'从「なんか…いろんな愛の形があるんですね」

(,,゚Д゚)「まぁ……俺達は特殊なのかも…な」

(,,゚Д゚)「でも大丈夫だよ。俺達は愛し合ってるから。ギコハハハハハ」

从;'ー'从「ほぉ〜……」

(,,゚Д゚)「それで…渡辺さん…どうする?」

从'ー'从「ふぇ?…な、何をですか?」

(,,゚Д゚)「いや…もうホテルの予約してるんだけど…」

从;'ー'从「えっ…!!あ、…その………」



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 05:05:17.80 ID:QL3YwuzdP

(,,゚Д゚)「嫌?」

从;'ー'从「いや、嫌ではない…で、ですけど……!」

(,,゚Д゚)「?」

从;'ー'从「なんていうか…私…シャキン君以外の人とするの…初めてで…」

(,,゚Д゚)「ああ、なんだそのことか。大丈夫だよ」

(,,゚Д゚)「ちゃんと丁寧にやるからさ」

从;'ー'从「え……でも……でも」

(,,゚Д゚)「どうするの?行くの?行かないの?」

从;'ー'从「あ……………………」

从;'ー'从「い……………………行きます」

(,,゚Д゚)「決まりね。じゃあ、飲み終わったら行こうか」

从;'ー'从「は…はい!」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 05:11:37.82 ID:QL3YwuzdP
【とある家の2階】

(・∀ ・)「ヒッキーくーんwwwwww遊ぼうよーww」

|゚ノ ^∀^)「プッwアハハハハハハ」

<ヽ`∀´>「ずっと部屋に籠ってると体に悪いニダよwwww」

(-_-;)「………………」

(・∀ ・)「俺達ヒッキーが学校に来なくてすっげーさびしいんだぜ?」

<ヽ`∀´>「いい加減来るニダwwwwwwwww」

|゚ノ ^∀^)「いいよいいよwww録音ばっちりwww」

(-_-;)「(………消えてしまえ消えてしまえ消えてしまえ)」

(・∀ ・)「いい加減何とか言ったらどうなの?」

<ヽ`∀´>「そろそろうざいニダ」

|゚ノ ^∀^)「もっと言っちゃえ言っちゃえwwwwwwww」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 05:14:40.89 ID:QL3YwuzdP
【病院の事務室】

*( ‘‘)*「ペニサスちゃん………」

('、`*川「!…どうしたのヘリカルちゃん…?」

*( ‘‘)*「お母さんが…死んだみたいなの……」

('、`*;川「え…………………?」

*( ‘‘)*「死んじゃったの………」

('、`*;川「ちょ、ちょっとどこ行くの!?」

('、`*;川「ヘリカルちゃん!!ちょっと!!」



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 05:19:22.48 ID:QL3YwuzdP
【高校の職員室】

( ´ー`)「お前だけだぞ。進路希望表が出てないのは」

lw´‐ _‐ノv「私の将来なんて暗く薄汚れてます。あのジーンズのように」

( ´ー`)「なんでもいいんだぞ?OLとか…ケーキ屋とか…」

lw´‐ _‐ノv「じゃあ農家は?」

( ´ー`)「まぁ…それでもいいよ」

lw´‐ _‐ノv「いやぁ…面白さのインパクトを狙うとね…」

( ´ー`)「………シラネーヨ」

( ´ー`)「とりあえずプリントは渡すから…ここで書きなさい」

lw´‐ _‐ノv「わかった。じゃあちょっと待って」



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 05:25:11.46 ID:QL3YwuzdP
( ´ー`)「…なにをしてるんだ?」

lw´‐ _‐ノv「ヨガ」

( ´ー`)「じゃあその先まで聞こう。なんでヨガなんかやってるんだ?」

lw´‐ _‐ノv「こうすればお笑いの神は舞い降りるのさ。お台場に」

( ´ー`)「そうか。じゃあ後5分以内に降臨しなかったら机にちゃんと座れよ」

lw´‐ _‐ノv「御意」

( ´ー`)「…………………」

lw´‐ _‐ノv「……………」

( ´ー`)「………………………絶対に突っ込まないぞ……」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 05:37:16.51 ID:QL3YwuzdP
【大学の休憩所のようなところ】

ξ゚听)ξ「………………」

( ・∀・)「………わっ!!」

ξ;゚听)ξ「うわっ!!………何!?」

( ・∀・)「待った?」

ξ;゚听)ξ「なんだモララーか…驚かせないで……」

('∀`)「わっ!!」

ξ゚听)ξ「……………ドクオさん」

('A`)

('A`)「あ……今何時?」



65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 05:42:26.59 ID:QL3YwuzdP
( ・∀・)「約4時半」

('A`)「サンキュー」

( ・∀・)「ドクオさん…携帯は?」

('A`)「金払い損ねたら止められた」

( ・∀・)「金払いなよ…」

ξ゚听)ξ「あ、二人ともちょっと待っててトイレ行ってくる」

('A`)「え…どうする?」

ξ゚听)ξ「何が?」

('A`)「ここでする?それとも部室行く?」

( ・∀・)「いや…でも部室今フォックス先輩いるし」

('A`)「誰?」

( ・∀・)「いや、ほら…ツンの前の…」

ξ゚听)ξ「私は平気だけど」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 05:50:44.69 ID:QL3YwuzdP
ξ゚听)ξ「とりあえず私はトイレ行ってくるから」

( ・∀・)「じゃあ俺も行こうかな?」

('A`)「え?」

('∀`)「じゃ…じゃあ俺も行こうかな」

( ・∀・)「ドクオさん、さっき行ったじゃん」

('A`)

('A`)「あ、ああそうだったな……」

('∀`;)「お前なんでそんなこと覚えてんだよw!」

( ・∀・)「いや俺なんかそういうことは覚えてるんだよねw」

ξ゚听)ξ「ドクオさん、これ読んでおいてください」

('A`)「なにこれ」



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 05:55:11.78 ID:QL3YwuzdP
ξ゚听)ξ「次の会議の資料です」

('A`)「ああ…了解」

ξ゚听)ξ「それじゃあ」


( ・∀・)「お前、ベランダのサボテン締まっておいてくれた?」

ξ゚听)ξ「あ、忘れてた」

( ・∀・)「おいおい…今日雨降るんだぞ」

ξ゚听)ξ「良いじゃん水やる必要ないし」

( ・∀・)「あれ雨に弱い奴なの」

ξ゚听)ξ「いやだって砂漠にくらい雨降るでしょ」

( ・∀・)「だからそういう問題じゃ………」


('A`)



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 05:59:18.92 ID:QL3YwuzdP
【とあるマンションの一室】

从#゚∀从「姉貴!いい加減に嘘つくのやめろよ!」

川 ゚ -゚)「本当だ。私は父さんのモノには一切手をつけていない!」

(=゚ω゚)「ふざけんなょぅ!じゃあお前以外に誰が知ってるんだょぅ!!」

从 ゚∀从「あんたが一人で親父の世話してきたんだろ?あんたは知ってるはずなんだよ!」

川 ゚ -゚)「そんなに知りたければ本人から聞けばいいじゃないか!」

从 ゚∀从「あんなにボケちまったら話なんてできるわけねーだろ!!」

(=゚ω゚)「義父さんが死んだらもう誰も分からなくなるょぅ!」

从 ゚∀从「遺産を独り占めしようたってそうはいかないぜ…!」

川 ゚ -゚)「ハイン…ぃょぅ君…私は金庫なんて本当に知らないんだ」

从#゚∀从「あーもういいよ!!あんたにはがっかりだ!!」



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:03:53.23 ID:QL3YwuzdP
从 ゚∀从「明後日までに見つけろ!でないと業者を呼んでこの家をぶっ壊してでも探すからな」

川 ;゚ -゚)「なっ…!!ふざけるな!この家は母さんの…!」

从 ゚∀从「だったら全力で探せよ…!!」

(=゚ω゚)「頼んだょぅ」


川 ゚ -゚)「……………」

/ ,' 3「…………………」

川 ゚ -゚)「起こしたかな?お父さん…」

/ ,' 3「………………」

川 ゚ -゚)「大丈夫だよ。この家は…私が守るから」



73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:07:48.72 ID:QL3YwuzdP
【駅のホーム】

( ´∀`)『繰り返し申し上げます。只今……』

ζ(゚ー゚*ζ「……どうする?」

(*゚∀゚)「どうするって言われてもなー…こんな中途半端な駅で止められても…」

ζ(゚ー゚*ζ「これじゃあカラオケ行けなくない?」

(*゚∀゚)「んー確かになぁ」

ζ(゚ー゚*ζ「なんで事故るわけ?マジありえないんだけど…」

(*゚∀゚)「まぁしょうがねぇよ。とりあえず駅前でなんか食べ…」

(´・ω・`)「あの…すいません……」

ζ(゚ー゚*ζ「…はい?」

(´・ω・`;)「今さっきまでずっと寝てたんですけど…どうしたんですか?なにかあったんですか?」



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:10:38.88 ID:QL3YwuzdP
ζ(゚ー゚*ζ「今、電車止まってるんですよ」

(*゚∀゚)「なんか他の駅で事故ったらしいぜ」

(´・ω・`;)「ええ…そうなのか……」

(*゚∀゚)「おっさん…急用?」

(´・ω・`)「まぁね…会社に戻らなくちゃいけなかったんだけど…」

(*゚∀゚)「ついてねーなおっさんも。こんなチンケな駅で止められちゃってさ」

(´・ω・`;)「…ははっ…確かにそうかもしれないな」

ζ(゚ー゚*ζ「まぁ電車が動くまで気長に待ちましょうよ」

(´・ω・`)「ああ…そうするよ」



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:14:39.45 ID:QL3YwuzdP
【住宅街の公園】

( ゚д゚ )「……………………」

( ><)「それじゃあすべり台も飽きたし、砂のお山を作るんです!!」

(*‘ω‘ *)「わかったっぽ!」

( ∵)

( ゚д゚ )「………(ガキが親の目もなく遊んでいる…)」

( ><)「ちんぽっぽは水をくんできてください!」

(*‘ω‘ *)「わかったっぽ!」

( ゚д゚ )「………(こいつらを誘拐すれば…相当な額になりそうだな……)」

( ><)「ビコーズは穴を掘って下さい!」

( ∵)

( ゚д゚ )「………(いけるな………)」



76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:19:38.13 ID:QL3YwuzdP
【喫茶店】

(,,゚Д゚)「それじゃあ…ちょっとトイレ行ってくるね」

从'ー'从「ああ、うん。ごゆっくり…」



J( 'ー`)し「あの…すいません……」

ミ,,゚Д゚彡「いらっしゃ……あ、どうも…こんにちは」

J( 'ー`)し「あの…ドクオ来てます?」

ミ,,;゚Д゚彡「あ…今日はシフト入ってないんですけど…」

J( 'ー`)し「あら…そうだったの…ごめんなさいね…」

ミ,,゚Д゚彡「いえいえ…」

J( 'ー`)し「ほら、なんか立て続けに電車が事故にあってるじゃない?だから心配になっちゃって…」

ミ,,゚Д゚彡「あーそうですか……でも、この時間なら…大学にいると思いますよ」



77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:25:06.31 ID:QL3YwuzdP
J( 'ー`)し「そうですか…すいません。ありがとうございます」

ミ,,゚Д゚彡「あ、いや…何か飲んで行かれます?」

J( 'ー`)し「ああ、いえ大丈夫です…」

ミ,,゚Д゚彡「そうですか…」

J( 'ー`)し「いつもお世話になってすみませんね」

ミ,,゚Д゚彡「いえいえ…なんだったら連絡が来たら伝えるように言っておきます」

J( 'ー`)し「あ…お願いします……」

ミ,,゚Д゚彡「いえいえ…こちらこそ……」



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:31:02.21 ID:QL3YwuzdP
【大学の休憩所のようなところ】

( ・∀・)「お待たせ」

('A`)「ああ………?」

('A`)「あれ?ツンは?」

( ・∀・)「後輩と話してる。すぐ来るよ」

('A`)「ああ…そっか…」

( ・∀・)「………………ドクオさんさ…ツンのこと呼び捨てにしてたっけ?」

('A`)「え?……し、してたんじゃないかなぁ…」

( ・∀・)「ふぅん……いや、ちょっと気になって」

('∀`)「いや…俺ってさ誰でも呼び捨てにする癖あるじゃん?」

( ・∀・)「ああ…」

('∀`)「たぶんそれの延長じゃないかな」



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:35:03.09 ID:QL3YwuzdP
ξ゚听)ξ「お待たせ」

( ・∀・)「おかえり」

ξ゚听)ξ「そういえばドクオさんあれ聞いといてくれました?」

('A`)「ああ、病院の地下3階の奴?聞いたよ」

ξ゚听)ξ「どうでした?」

('A`)「いや…それがさ事務員みたいな人に聞いてみたんだけどさ…鼻で笑われた」

( ・∀・)「なんかあやしいね」

ξ゚听)ξ「何か隠してそうですね…あっ酢昆布食べます?」

('A`)「いや…いい。ただね…地下3階の噂は病院内でも存在するみたい」

( ・∀・)「きっと病院のコアな人しか知らないんだよ」



81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:38:39.79 ID:QL3YwuzdP
ξ゚听)ξ「たとえば?」

( ・∀・)「例えば…なにか病院の利益になるようなことで…でも世間には言えない奴とか」

('A`)「未納金とかかな」

( ・∀・)「だとしたらつまらないな」

ξ゚听)ξ「いや私はもっと危ないものだと思うな」

( ・∀・)「危ないものって…何よ」

ξ゚听)ξ「だから…………………」

  _
( ゚∀゚)


ξ゚听)ξ「…………………」

('A`)「…知り合い?」

ξ゚听)ξ「あの人…あれじゃない?アイドルの…」



83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:40:19.26 ID:QL3YwuzdP
('A`)「ああ、何とかッパーズの?」

ξ゚听)ξ「そうそう」

( ・∀・)「嘘!?今の?」

ξ゚听)ξ「…で、例えば地下では実験が行われていて…」

('A`)「あ…実験説なんだ」

ξ゚听)ξ「例えばアメリカ軍がウイルス兵器を開発してるんだけど、本国ではできないからよその国のよさそうな場所でやったり」

( ・∀・)「突拍子もないな、それも」

ξ゚听)ξ「じゃあモララーはどう思う?」

( ・∀・)「そうだな…その地下で行われてる実験は実は不老不死の実験で」

( ・∀・)「その実験に失敗した被験者がゾンビになったりとか」

ξ゚听)ξ「ゾンビになったら半分成功じゃ…ゲホッ!」



84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:42:45.63 ID:QL3YwuzdP
( ・∀・)「まぁそうだけどね」

ξ;゚听)ξ「エホッ!…それはモララーがゾンビとか好きだから…ゲホッ!ンンッ!…でしょ?」

( ・∀・)「まぁそれもあるけどさ」

('A`)「あるんだ」

ξ;゚听)ξ「モララーはゲホッゲホッ!…ブードゥーとか…ゴホッ!好きだから…!!」

( ・∀・)「いや、だけど俺は可能性のことを…………大丈夫?」

ξ;゚ー゚)ξ「酢昆布、酢昆布」

( ・∀・)「アホ」

('A`)「とにかく…病院のもっとコアな人に聞かないとな…」

( ・∀・)「だとしたら…そうだな…」

ξ; )ξ「ガフッ!!ゲホゴホッ!!」



85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:45:01.93 ID:QL3YwuzdP

( ・∀・)「…ちょっとツン?大丈夫か?」

ξ; ー )ξ「だ…大丈夫…大丈夫!!」

( ・∀・)「きっと酢昆布の粉が詰まったんだよ」

('A`)「ああ、あの旨み成分?」

( ・∀・)「だからとりあえず院長クラ…」

ξ; )ξ「ゲホッゲホッッ!!!!グガッ!!」

( ;・∀・)「ちょ…ちょっとツン…ほんとに大丈夫?」

('A`;)「え?どうしたの?」

ξ; )ξ「しゃ…洒落に…洒落に!なら…ない!!」

( ;・∀・)「え?ツン?おい!!」



86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:46:05.02 ID:QL3YwuzdP
ξ; )ξ「ゴフッ…ヒュー……カハッ…お…が…」

( ;・∀・)「え?…何?ツン…」

ξ; )ξ「お…が………おがみ…っ!!」

( ;・∀・)「おがみ?…何?ツン!」

('A`;)「ツン!?どうしたんだよ!!ツン!?」

ξ; )ξ「お……が……おが…み!!」

ξ )ξ

ξ )ξ





( ・∀・)「……………………え?」



88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:48:25.72 ID:QL3YwuzdP
ξ )ξ

('A`;)「え?え?ツン…?」

( ;・∀・)「おい…ツン?…ふざけんなよ!」

ξ )ξ

( ・∀・)「おーい、いい加減にしろよ!起きろって」

( ・∀・)「ほら、手握れよ!起こすから…………」

( ・∀・)「……………」

ξ )ξ

('A`;)「え…………」

( ;・∀・)「うわ…なんだこれ…え…?」

('A`;)「え?ツン…?え?」



89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:50:21.19 ID:QL3YwuzdP
( ;・∀・)「やばいって…おかしいよこれ……!!」

ξ )ξ

( ;・∀・)「………………………う」

( ;・∀・)「うわああああああああああああああああああ!!」

('A`;)「え?ちょっとモララー!?」

('A`;)「おい!どこ行くんだよ!!」

ξ )ξ

('A`;)「う…うわ…………」

('A`;)「うわあああああああああああああああああああああああああああ!!」



90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:52:48.04 ID:QL3YwuzdP

【喫茶店】

从;'ー'从「あれれー?お…おかしいなー」

从;'ー'从「さっきから腕の震えが止まらないよ…?」

从;'ー'从「あっ………コップが…!」

从;'ー'从「…………拾わないと」

从;'ー'从「………ん?」

从;'ー'从「え…?何これ……震えが…震えが止まらないよ…!」

从; ー 从「え?え?なんで?さっきまで……手だけだったのに!!」

((从; ー 从))「何で?なんで?なんで?あれ?あれ!?あれ!?」

ミ,,;゚Д゚彡「…!!ちょ…ちょっとお客さん!?」

((从; ー 从))「いや、ちょっと違うんですけど!!…あれれ!?」

ミ,,;゚Д゚彡「お客さん!?困りますよ!!ねぇ!!」



91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 06:57:48.88 ID:QL3YwuzdP

((从; ー 从))「あれ!?あれれ!?止まらない!止まらないよ!!」

ミ,,;゚Д゚彡「ちょっと!お客さん!!大丈夫ですか!?」

((从; ー 从))「あ…あ…ああああああああああああああああああ!!」



从; ー 从「あ……れ………?………」


从 ー 从

从 ー 从


ミ,,;゚Д゚彡「…………………?」

ミ,,;゚Д゚彡「お…お客さん?」

从 ー 从

ミ,,;゚Д゚彡「うわ……だ、誰か!…誰かあああああ!!」



93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 07:09:49.02 ID:QL3YwuzdP
【とある家の2階】

(・∀ ・#)「おい!そろそろ開けないとぶん殴るぞ!!」

(-_-;)「……………」

|゚ノ ^∀^)「またんきそこらへんにしときなってw」

(・∀ ・)「だってこいつ存在がむかつくんだもんw」

|゚ノ ^∀^)「本当のこと言ったらかわいそうじゃんww」

<;ヽ`∀´>「た…ただいまニダ」

(・∀ ・)「おう…お前どうしたんだよ」

|゚ノ ^∀^)「ヒッキーの家のトイレ臭かった?」

<;ヽ`∀´>「いや…なんかさっきからおなかの調子が悪くて…」



94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 07:15:48.47 ID:QL3YwuzdP
(・∀ ・)「おい、大丈夫かよwだっせぇなぁ」

<;ヽ`∀´>「マジできっついニダ……」

|゚ノ ^∀^)「あんたここの冷蔵庫でも漁ったの?」

<;ヽ`∀´>「いやマジで…や、やばいニダ!」

(・∀ ・)「………?何なんだよ」

<;ヽ ∀ >「やば…!!ちょっと…まっ!!」

<;ヽ ∀ >「ギャ…グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

(・∀ ・;)「に、ニダー!?」

|゚ノ; ^∀^)「ちょっ………」

(-_-;)「………………?」



96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 07:23:54.98 ID:QL3YwuzdP
<;ヽ ∀ >「痛い痛い痛い痛い!!!!痛いいいいいいいいいいいいいい!!」

(・∀ ・;)「おい!落ち着けって!!」

|゚ノ; ^∀^)「どうしたの!?ニダー!!」

<;ヽ ∀ >「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

(・∀ ・;)「おい!救急車!!」

|゚ノ ^∀^)「え…!?え、ああうん!!」

<;ヽ ∀ >「ガ…ガア……ボ」

< ヽ ∀ >

< ヽ ∀ >


|゚ノ ;^∀^)「え……………?」



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 07:27:29.76 ID:QL3YwuzdP

|゚ノ ;^∀^)「ちょ…ちょっと…ねぇニダー……」

< ヽ ∀ >

|゚ノ ;^∀^)「……………」

|゚ノ ;^∀^)「ちょっと…やばいよ…またんき…」

(・∀ ・;)「うっ…あぁ……?なっ…」

|゚ノ ;^∀^)「…………………また…んき?」

(・∀ -;)「あ………頭が…っ!!」

|゚ノ ;^∀^)「ちょ…どうしたの…?」

( ∀ ;)「頭がっ!!…いたっ!うっ!!あ…」

|゚ノ ;^∀^)「またんき!!ねぇってば!!またんき!!?」

( ∀ ;)「ううう!!ああっ!!た…助け……助けて!!」



99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 07:33:20.07 ID:QL3YwuzdP
( ∀ ;)「うわあああああああああああああああああああ!!」

|゚ノ ;^∀^)「きゃああ!!ま、またんき!?」

( ∀ ;)「うわ…あ………あ……」

( ∀ )

( ∀ )

|゚ノ ;^∀^)「い………いやっ……いやああああああああああああ!!」

|゚ノ ;^∀^)「だ、誰か!!助けて!!助けてぇ!!」

|゚ノ ;^∀^)「助っ………………!!」

(-_-)「…………………」

|゚ノ ;^∀^)「ひ、ヒッキー………」



110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 11:58:44.84 ID:QL3YwuzdP
<ヽ ∀ >

( ∀ )

(-_-)「…………………死んでる」

|゚ノ;^∀^)「た…助けて!お願い!!」

(-_-)「…………そうだよな…うん良い気味だ」

|゚ノ;^∀^)「…………?ヒッキー…」

(-_-)「レモナさん………………」


(-_-)「どうして君は生きてるの?」

|゚ノ ^∀^)

|゚ノ;^∀^)「……………え?え?」



111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 12:06:21.17 ID:QL3YwuzdP
(-_-;)「うわっ…すごい…こんなに汚れるもんなんだ…」

|゚ノ ∀ )

(-_-)「血なんて…洗っても落ちないだろうな……」

|゚ノ ∀ )

(-_-)「………………」

(-_-)「……………まぁいいか」

|゚ノ ∀ )




(-_-*)「僕は…自由だ」



112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 12:14:41.93 ID:QL3YwuzdP
【204教室】

ノパ听)「とりあえず適当に机動かして始めるか」

( ,,^Д^)「ういっす」

(#゚;;-゚)「ねぇ…本当に踊るの?」

ノパ听)「他に何かある?」

(#゚;;-゚)「いや……そうだけど…でもさぁ……」

ノパ听)「お前らはどうかしらね―けどさ。私はね、しぃと一緒に入学して一緒に授業受けて」

ノパ听)「先に進級して、先に卒業されて、先に結婚までしらてるけど友情感じてんだよ」

(#゚;;-゚)「いや…私もしぃさんにはお世話になったし…」

( ,,^Д^)「俺も…」

ノパ听)「だろ?」

ノパ听)「踊ろうよ」



113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 12:19:43.74 ID:QL3YwuzdP

(#゚;;-゚)「あ…でも私、踊りとか踊れないし…」

( ,,^Д^)「踊れないっす」

ノパ听)「いいよ。私考えるから」

(#゚;;-゚)「あ、ヒートさんが考えるんだ」

ノパ听)「何だよ不満か?」

(#゚;;-゚)「いや…なんていうか…ヒートさんさ…」

(#゚;;-゚)「昔さ学生ホールで着物のストリップみたいなの踊ってなかった?」

ノパ听)「あー……そういうのもあったな」

(#゚;;-゚)「何かどんどんはだけていくみたいな」

ノパ听)「あーあれね!あれ難しいんだ!見えるとか見えないとかあるからさ」



114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 12:34:55.31 ID:QL3YwuzdP
ノパ听)「あれをするなら結構稽古しないと厳しいぜ」

(#゚;;-゚)「だから…ああいうのじゃないよね」

( ,,^Д^)「芸術性高すぎちゃうんじゃないですか?」

ノパ听)「ああ、おうもっとフレンチポップっぽくってことだろ?」

(#゚;;-゚)「ああうん…そうなのかな?」

ノパ听)「おっけおっけわかった!じゃあとりあえずやろう!二人ともそこに並んで」

( ,,^Д^)「ういっす」

(#゚;;-゚)「でも…私踊れないよ?」

ノパ听)「いいよいいよ。私の真似してくれれば」



115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 12:46:57.31 ID:QL3YwuzdP
ノパ听)「じゃあ歌って?」

(#゚;;-゚)「音楽ないのに歌えないよ…」

ノパ听)「大丈夫だって」

(#゚;;-゚)「しかもサビ以外のとこ良く分からないし…」

ノパ听)「ならサビだけ執拗に歌えばいいよ」

(#゚;;-゚)「それでいいの?」

ノパ听)「ほらいいからやるよ!……………いくぞ?さんっはい!」

(#゚;;-゚)「………?……?」

( ,,^Д^)「………?………?」



116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 12:55:26.93 ID:QL3YwuzdP
ノハ#゚听)「おい!ちゃんと歌えよ!」

(#゚;;-゚)「歌いづらい」

( ,,^Д^)「タイミングがちょっと……」

ノハ#゚听)「じゃあ私が手をあげたらスタートな」

ノパ听)「さん、はい!………………」

( ,,^Д^)「……………?……?」

(#゚;;-゚)「……………え?え?歌い出しどこ?」

( ,,^Д^)「全然わかんねぇ……」

(#゚;;-゚)「ヒートさんが歌わないから…」

ノパ听)「何だよ。私のせいかよ」

(#゚;;-゚)「うん」



118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 13:02:18.78 ID:QL3YwuzdP

( ,,^Д^)「あ、ちょっと歌詞カード…」

ノパ听)「はやくする」

( ,,^Д^)「あっはい」

ノパ听)「じゃあもう『さんはいっ』で歌い出しな!」

( ,,^Д^)「ああはい」

ノパ听)「……じゃあいくぞ?…さん、はいっ!!」

( ,,^Д^)(#゚;;-゚)「…しぃとギコお幸せに〜♪」

( ,,^Д^)(#゚;;-゚)「…ジャスマリッジ」

ノパ听)「こっからボックス踏んで!」

( ,,^Д^)(#゚;;-゚)「しぃとギコお幸せに〜♪」

( ,,^Д^)(#゚;;-゚)「えいえーんにー♪」

ノパ听)「ここで1回転!」



119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 13:12:17.66 ID:QL3YwuzdP

(#゚;;-゚)「え?今のどうやったの…?」

ノパ听)「だから…えいえーんにー…で1回転」

(#゚;;-゚)「え?え?」

ノパ听)「おい!じゃもう一回やるよ!」

( ,,^Д^)「あ、はい」

ノパ听)「さん、はいっ!」

( ,,^Д^)(#゚;;-゚)「しぃとギコお幸せに〜♪」

( ,,^Д^)(#゚;;-゚)「ジャスマリー」

ノパ听)「はい!はい!」

( ,,^Д^)(#゚;;-゚)「しぃとギコお幸せに〜♪」

( ,,^Д^)(;#゚;;-゚)「えいえーんにー♪」



120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 13:14:00.28 ID:QL3YwuzdP
ノパ听)「でぃ1テンポ遅い。タカラ今のベスト」

( ,,^Д^)「これ回転するときに…マイクのコードとか絡まっちゃうんじゃないですか?」

ノパ听)「…だったら…えいえーんにー…のとこでマイクスタンドに返せばいいよ」

( ,,^Д^)「あ、なるほど」

ノパ听)「でぃやるよ!」

(#;゚;;-゚)「え?…ああうん」

ノパ听)「じゃあ行くぞ!さん、はいっ!」

( ,,^Д^)(#゚;;-゚)「しぃとギコお幸せに〜♪」

( ,,^Д^)(#゚;;-゚)「ジャスマリー」

ノパ听)「はい!はい!」

( ,,^Д^)(#゚;;-゚)「しぃとギコお幸せに〜♪」

( ,,^Д^)(;#゚;;-゚)「えいえーんにー♪」



121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 13:14:56.17 ID:QL3YwuzdP

(#; ;;- )「うわ…っ」

ノパ听)「おいでぃ…わかったからやるぞ」

( ,,^Д^)「これ…あの回転した後に…手をあげるってのはどうですかね」

ノパ听)「どういうことだ?」

( ,,^Д^)「だから…えいえーんにーのとこで………こう」

ノパ听)「あーなるほどな…。でも結婚式だからあんまりカッコ良くするのはなぁ…」

(#; ;;- )「ハァ……ハァ……」

ノパ听)「もっとアンニュイな感じにした方が良いんじゃない?」

( ,,^Д^)「例えば?」

ノパ听)「こう……えいえーんにー………とか」

( ,,^Д^)「ああ、それだけで結構アンニュイになりましたね」

(#; ;;- )「うっ……!!」



122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 13:16:34.85 ID:QL3YwuzdP
ノパ听)「ちょっとでぃ大丈夫か?」

(# ;;- )「ああうん…急に動いたからかな…」

( ,,^Д^)「えいえーんにー………っと」

ノパ听)「タカラ、それだとちょっとフィニッシュ早すぎるんじゃないか?」

( ,,^Д^)「ああなるほど」

(#;;;- )「ハァ………ハァ……!!」

ノパ听)「……………ちょっとでぃ大丈夫か?」

(#;;;- )「へいひ……へいひ………」

( ,,^Д^)「大丈夫ですか?パンとか食べる?」

(#;;;- )「ひらない……ひらない!……」

ノハ;゚听)「おい!でぃ!しっかりしろ!」

(#;;;- )「ひしゃ…!!ひしゃ…」

ノハ;゚听)「え?何…?医者?…医者呼ぶか?」



124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 13:18:12.18 ID:QL3YwuzdP

(#;;;- )「ひしゃ!!」

ノハ;゚听)「呼ぶ!?呼ぶのか!?おい!…タカラ!医者!!」

( ,,;^Д^)「え?あ、はい!!」

(#;;;- )「いや!いや!いやああああああああああああああ!!」

ノハ;゚听)「ちょっとでぃ!?でぃ!!」

(#;;;- )「…………あ………………」

(#;;- )

ノハ;゚听)「……………………でぃ?」

( ,,;^Д^)「……………え」

(#;;- )

ノハ;゚听)「うわ……なんだこれ……やべぇ…やべぇよ!!」

( ,,;^Д^)「ハァ…ハァ…ヒュー…カッ…うっ!!」

ノハ;゚听)「……………?た、タカラ?」



125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 13:19:11.06 ID:QL3YwuzdP
( ,,; Д )「く…くるしぃ!!ガッ…カッ……!!」

ノハ;゚听)「タカラ…?おい!過呼吸?」

( ,,; Д )「ウガッ!!…カ…カ………」

( ,, Д )

ノハ;゚听)「……………タカラ?」

( ,, Д )

ノハ;゚听)「あ………ああ………ああああ…」

ノハ;゚听)「タカラあああああああああああああああああああ!!」

ノハ;゚听)「やべぇ…やべぇよ…………」

ノハ;゚听)「うわああああああああああああああああああああああああああ!!」



126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 13:29:47.78 ID:QL3YwuzdP
【病院の一室】

('、`*;川「ここにいて」

*( ‘‘)*「何で?」

('、`*;川「いいから」

*( ‘‘)*「何が起きてるの?」

('、`*;川「わかんない」

*( ‘‘)*「きっと医療ミスだよ…みんな適当だもん」

('、`#;川「だからわかんないの!!」

*( ‘‘)*「……………」

('、`*;川「……………」

*( ‘‘)*「……ねぇ」

('、`*川「………………」



127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 13:31:00.05 ID:QL3YwuzdP
*( ‘‘)*「ねぇ………」

('、`*;川「………………」

*( ‘‘)*「ねぇってば!!」

('、`*;川「うるさい!!」

*( ‘‘)*「ペニサスちゃんちょっと落ち着きなよ…」

('、`*;川「私…事務室に行ってくるからここでおとなしく待ってて」

*(;‘‘)*「ええ?やだよ!」

('、`*川「すぐ戻るから!!」

*(;‘‘)*「ちょっと!!」

*( ‘‘)*「………………」

*( ‘‘)*「私も行きたい……」



150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 22:45:00.62 ID:QL3YwuzdP
【警察署の一室】

( <●><●>;)「ですからね!?あの人が自分から突っ込んできたんです!」

( ФωФ)「……それで?」

( <●><●>;)「それで…だ、だから私は避けようがなかったんですよ!」

( ФωФ)「あんたがもう少し速度落としてればこんなことにはならなかったんじゃないか?」

( <●><●>;)「いや…僕は法定速度ないでしたよ!」

( ФωФ)「まったく…デルタは何をやっているんだ…」

( <●><●>;)「あの…ちゃんと聞いてくれてます…」

( #ФωФ)「おい!」

( <●><●>;)「は、はい?何ですか?」

( #ФωФ)「なんでさっきから電話が繋がらないんだ!」

( <●><●>;)「し、知りませんよ!朝の地下鉄の事故の影響じゃないですか?」



151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 22:57:06.54 ID:QL3YwuzdP
( ФωФ)「何故電車の事故が携帯に影響するんだ!」

( <●><●>;)「だから知りませんよ!ただみんな電話して…回線全体が込み合ってるんじゃないんですか?」

( #ФωФ)「ふん……」

( <●><●>;)「……………」

( ФωФ)「…………………」

( <●><●>;)「…………あ、あの」

( ФωФ)「なんだ」

( <●><●>;)「ちょっとトイレに行きたいんですけど…」

( ФωФ)「…………我慢しろ」

( <●><●>;)「いえ…もうそろそろ限界が……」

( #ФωФ)「チッ………行くぞ」



152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 23:04:38.83 ID:QL3YwuzdP
【喫茶店】

(,,゚Д゚)「……ん?」

(,,゚Д゚)「なんだ…………?」

(,,゚Д゚)「どうした渡辺さ………」

从 ー 从

(,,;゚Д゚)「え………?なっ…え?」

(,,;゚Д゚)「渡辺さん…?おい…しっかりしろ!おい!!」

从 ー 从

(,,;゚Д゚)「…死んでる……なんで……」

(,,;゚Д゚)「う、うう嘘だろ………?」

(,,;゚Д゚)「どうしよう…どうすればいいんだ?…?」

(,,;゚Д゚)「……そ、そうだ!し、しぃに連絡しないと……」



153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 23:13:14.99 ID:QL3YwuzdP

【住宅街の公園】

( ;><)「ふぅふぅ…ようやく完成ですね!」

(*‘ω‘ *)「最後に旗を掛けるっぽ!」

(*∵)

( ゚д゚ )「よし。行くか」

( ゚д゚ )「一人につき…そうだな3000万は固いな」

( ゚д゚ )「一体親は何をやってるんだか…」

( ゚д゚ )「…………まぁいい。恨むなら親を恨めよ」

( ><)「じゃあ山のてっぺんに旗をさしま……………」

( ;><)「あ…ああああああああああれ?」

(*‘ω‘ *)「早く刺すっぽ!!」

( ;><)「手が…動かないです!!たいへんなんです!!」

( ゚д゚ )「…………………………?」



154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 23:23:44.44 ID:QL3YwuzdP

(*‘ω‘ *)「びろーどどうしたっぽ?」

( ;><)「手が!手が!!ううわあああああああああああ!!」

(;∵)

( ゚д゚ )「なんだ…?喧嘩か?」

( ;><)「うわあああ…あ、足も曲がっ…て…うごかな…!」

(*‘ω‘ *)「びろーどなんかカッコ悪いっぽw」

( ;><)「グカッ!!………く…くひ…も……」

( ;∵)

( ;   )「カ……カカ…………モフッ」


(    )



155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 23:34:12.59 ID:QL3YwuzdP

(*‘ω‘ *)「何っやってんだっぽwさっさと旗を指すっぽ!」

(    )

(;∵)

(*‘ω‘ *)「あんまり面白くないっぽ!!早く刺すっぽ!!」

( ゚д゚ )「何だ?…様子がおかしいな…」

(    )

( ゚д゚ )「…なぁ君達」

(*‘ω‘ *)「なんだっぽ?」

( ゚д゚ )「そこの……砂山に顔を突っ込んでいる子は…どうしたんだい?」

(*‘ω‘ *)「さっきからずっとこんな感じっぽ!」



156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 23:42:50.91 ID:QL3YwuzdP

(;゚д゚ )「…………?おい、君?」

(;∵)

(    )

(;゚д゚ )「まさか……………」

(    )

(;゚д゚ )「し…死んでる…のか?」

(*‘ω‘ *)「びろーどは寝てるっぽ?」

(;゚д゚ )「あ、ああ…どうやらそうらしいな」

(;゚д゚ )「(この子たちに過失があったようには見えなかった…)」

(;゚д゚ )「どうなってるんだ………」



158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 23:53:29.44 ID:QL3YwuzdP

(*‘ω‘ *)「なんか砂場飽きちゃったっぽ。ビコーズ、びろーどなんかほっといて帰るっぽ」

(;∵)

(;゚д゚ )「や…ちょっと待ってくれ!」

(*‘ω‘ *)「…?」

(;゚д゚ )「(このままこいつらを帰したら…間違いなく俺が殺したと疑われる…)」

(;゚д゚ )「ケーキでも食べないか…?おじさんが御馳走するよ」

(*‘ω‘ *)「えー…でもママに知らない人についてっちゃだめって言われてるっぽ」

(;゚д゚ )「いや…大丈夫だよ…おじさんは…ビロード君の伯父なんだ」

(*‘ω‘ *)「そうなのかっぽ!?知らなかったっぽ」

(;゚д゚ )「だからさ…一緒に来ない?美味しいケーキを売ってる喫茶店に行こう」

(*‘ω‘ *)「んん……じゃあ行くっぽ!!」



160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 00:00:18.33 ID:ShGOEw+YP

(;゚д゚ )「そっちの君も来なさい」

( ∵)

(*‘ω‘ *)「こらビコーズ!一緒に行くっぽ!」

( ゚д゚ )「(とりあえずは…一安心か)」

(*‘ω‘ *)「びろーどの伯父さん!」

( ゚д゚ )「な…なんだい?」

(*‘ω‘ *)「びろーどはどうするっぽ?」

( ゚д゚ )「!!…ああ、ビロードは眠いそうだから…後で家に連れていくよ…」

(*‘ω‘ *)「こんなときに寝るなんて…馬鹿だっぽ!」

( ゚д゚ )「(まさかこんな形で誘拐が成功してしまうとは……)」



163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 00:09:26.35 ID:ShGOEw+YP
【警察署のトイレ】

( ФωФ)「さっさとしろ」

( <●><●>;)「そ、そんなに見ないでくださいよ…」

( ФωФ)「お前を見る以外に何故吾輩がトイレに入らなければならないんだ」

( <●><●>;)「そりゃそうですけど………」

( <●><●>;)「……………」

( ФωФ)「……………………」

( <●><●>;)「………………痛っ!!」

( <●><●>;)「え?……な、なんだこれ?」

( ФωФ)「どうした」

( <●><●>;)「ちょ…お、おしっこから…血が……」



164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 00:13:50.60 ID:ShGOEw+YP
( ФωФ)「お前…その歳で血尿か…」

( <●><●>;)「ち、違う!………なんで?なんでだ?」

( ФωФ)「溜め過ぎただけだ。じきに治る」

( <●><●>;)「と………止まりませんよ!!血が…血が止まりませんよ!!」

( ФωФ)「何を言ってるんだ…どうした?」

( <●><●>;)「え?ちょ…ちょっとちょっとちょっと!嘘!嘘!血が!血が!!」

( ;ФωФ)「おい、どうした!?ちょっと見せてみろ!!」

( <●><●>;)「や…みな…見ないで!!止めて下さい!!」

( ;ФωФ)「見ないと分からないだろう」

( <●><●>;)「いやそうですけ…あっうわあああああああああああああああ!」



165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 00:21:29.97 ID:ShGOEw+YP

( ;ФωФ)「おい!良いから早く見せろ!」

( < >< >;)「駄目です!見ないでください!!」

( ;ФωФ)「恥ずかしがってる場合か!!」

( < >< >;)「だめ…です!!…見ないで!!」

( ;ФωФ)「おい!ふざけるな!!」

( < >< >;)「見な…………いで………」

( < >< >)

( ;ФωФ)「……?おい……」

( < >< >)

( ;ФωФ)「どうした…?」



167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 00:28:14.13 ID:ShGOEw+YP
( < >< >)

( ;ФωФ)「な…」

( ;ФωФ)「死んでる…」

( ;ФωФ)「血が……流れ続けて………」

( < >< >)

( ;ФωФ)「…………うっ」

( ;ФωФ)「ぐっ…………おぇ…げぇえええええええええええええええええ!!」

( ;ФωФ)「はぁ…はぁ……」

( ;ФωФ)「久しぶりに…吐き気が湧いた……」

( ;ФωФ)「何が…どうなっているというのだ……」



168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 00:39:07.59 ID:ShGOEw+YP
【大学の駐車場に停めている車】

从 ゚∀从「おい、買って来たぜ」

(=゚ω゚)「サンキューだょぅ」

从 ゚∀从「コーヒーで良いんだよな」

(=゚ω゚)「微糖?」

从 ゚∀从「うん」

(=゚ω゚)「そういえば…ここの大学病院…この前うちの雑誌で特集してたょぅ」

从 ゚∀从「マジで?なんの?」

(=゚ω゚)「たしか…都市伝説みたいなやつ」

从 ゚∀从「あっ、そっちか」



169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 00:45:05.54 ID:ShGOEw+YP

从 ゚∀从「この大学はやたらうるさかったイメージしかないな」

(=゚ω゚)「何がだょぅ?」

从 ゚∀从「俺んちの道路挟んだ先に敷地があって、そこが吹奏楽部の部室だったんだよ」

(=゚ω゚)「へぇー」

从 ゚∀从「興味ないだろ」

(=゚ω゚)「無いょぅ」

从 ゚∀从「………それにしても姉貴は何なんだよ」

(=゚ω゚)「お前が介護を放棄するからだょぅ」

从 ゚∀从「何言ってんだよ。お前がいっつも仕事で忙しいから帰れなかったんだろ?」

(=゚ω゚)「どうせ帰るつもりもなかったんだょぅ」



171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 00:52:24.37 ID:ShGOEw+YP

从 ゚∀从「うるせーよ。とっと車出せ」

(=゚ω゚)「………………?ちょと待てょぅ」

从 ゚∀从「どうした?」

(;ノω゚)「ちょっと目が痒くて……」

从 ゚∀从「何だよ」

(=゚ω゚)「ん…………おし、もう大丈夫だょぅ」

从 ゚∀从「お前めっちゃ充血してるぞ」

(=゚ω゚)「ほっとけょぅ。ほらシートベルト、シートベルト」

从 ゚∀从「あいあい…っと」

(=゚ω゚)「帰りも同じルートでいい?」

从 ゚∀从「おう」



173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 00:58:13.71 ID:ShGOEw+YP

(;=゚ω゚)「……………?……」

从 ゚∀从「とりあえず帰ったら建設会社に電話するか」

(;=゚ω゚)「あれ?…………あれ?」

从 ゚∀从「だから何だよさっきから」

(;= ω )「目が…目が見えないょぅ!!」

从;゚∀从「ああ?大丈夫かよお前……」

(;ノω )「な…なんでだょぅ!!なんで!!」

从;゚∀从「お、おい!!前見ろよ!」

(;ノω )「だから見えないんだょぅ!!」

从;゚∀从「前の車にぶつかる!!おい!ぶつかる!」

(;ノω )「なんで!?目が…目が!!え?ええ!え」

从;゚∀从「おい!ブレーキを踏めよ!お……おおおおおおおおおおおおおお」



174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 01:01:24.17 ID:ShGOEw+YP

从; ∀从「う……………」

从;゚∀从「おい!何やってんだよぃょぅ!!」

从; ゚∀从「道路だったら死ぬとこ…………」

(= ω )

从;゚∀从「………ぃょぅ?」

从;゚∀从「どうしたんだよ………おいぃょ…」

(=iωi)

从;゚∀从「ひっ!!……め、めめめめから…!!血ぃ!!」

从; ∀从「いや…いやああああああああああああ!!」

从; ∀从「だ、…誰か…助けて!!いやあああああああああ!!」



175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 01:08:06.01 ID:ShGOEw+YP

【高校の職員室】

( ;´ー`)「なんだ…?連絡がつながらない…」

( ´ー`)「シュール!いるか!?」

lw´‐ _‐ノv「いるよー」

( ;´ー`)「すまない!遅くなっ…」

( ´ー`)「……………」

lw´‐ _‐ノv「いや、御方の言いたいことは分かる」

lw´‐ _‐ノv「5分で終わらせる予定のヨガがまだ終わっていないことを突っ込みたいんだろう?」

( ;´ー`)「そんなことよりも!…シュール!お前は早く帰れ!」

lw´‐ _‐ノv「どうしなさった」

( ;´ー`)「学校にいる生徒や先生がバタバタと倒れていってるんだ」



176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 01:15:03.61 ID:ShGOEw+YP

lw´‐ _‐ノv「おやおや物騒なことだこと」

( ;´ー`)「だからお前も早く帰れ!」

lw´‐ _‐ノv「それは無理な注文で」

( ;´ー`)「悪いがお前のギャグに付き合ってる場合じゃ…」

lw´‐ _‐ノv「体が動かないのさ」

( ;´ー`)「………は?」

lw´‐ _‐ノv「数分前から筋肉が硬直し始めてしまって。足に回した手が抜けなくなってしまった」

( ;´ー`)「何を言ってるんだお前は…」

lw´‐ _‐ノv「それと、さっきから頭痛が痛い。頭痛が痛いよ」



179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 01:20:03.39 ID:ShGOEw+YP

lw´‐ _‐ノv「おそらく他の生徒と同じ症状が現れたんだろう」

( ;´ー`)「そんなのまだ分からないだろう?」

lw´‐ _‐ノv「わかるさ。とりあえず先生…手を握ってくれないか?」

( ;´ー`)「え…」

lw´ _ ノv「一人は…さびしいよ」

( ;´ー`)「…………………」

lw´ _ ノv「ありがとう」

lw´ _ ノv「私…将来は……先生のお嫁にでも……なろう…かな」

( ;´ー`)「……………………」

( ;´ー`)「(なんで…俺は…こんなヨガをしている生徒に…プロポーズされているんだろう…)」



180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 01:22:41.36 ID:ShGOEw+YP

lw´ _ ノv「もういいよ…先生……手を離しても」

( ;´ー`)「あ、ああ………」

lw´ _ ノv

( ;´ー`)「しゅ…シュール………」

lw´ _ ノv

( ;´ー`)「な………なんなんだよ……」



lw´ _ ノv



181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 01:27:21.28 ID:ShGOEw+YP

【大学の道】

( ; ∀ )「はぁ…はぁ………」

(; A )「はぁ…………はぁ……」

(;'A`)「い、医者呼ばないと…!」

( ;・∀・)「死んでたよ!」

(;'A`)「何で逃げるんだよ!」

( ;・∀・)「だって、自分も逃げたじゃん!!」

(;'A`)「だって…2人になるの…?2人になるわけには…いかないよ…」

( ;・∀・)「……」

(;'A`)「ツン……」



183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 01:30:19.93 ID:ShGOEw+YP

(;A;)「う…うわああああああああ!!ツン…ツーーーーーン!!」

(;A;)「ああああああああああああああ…ああああああああ」

( ;・∀・)「…………」

(;A;)「あああああああああああああああああああああ!!」

( ・∀・)「………おい」

(;A;)「な…なに………」

( ・∀・)「ツンは俺の彼女だ」

(;A;)「つ…ツン!!」

( #・∀・)「お前が泣くなよ!!」



184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 01:34:53.62 ID:ShGOEw+YP
(#;A;)「なんでだよ!!」

( #・∀・)「お前が俺より泣くなよ!!」

(#'A`)「お前…!!」

( #・∀・)「く…あああ!!」

(#'A`)「痛っ!!お前…!!!」

( #・∀・)「おらっ!!……っ!!」

(#'A`)「糞!!いい加減に…いてっ!!おい!!」

( ;・∀・)「痛っ!!く、糞!うわっ!!お…おい!!」

(#'A`)「ああああああああああああああ!!」

( ;・∀・)「う…うわああ…………っ!!」

(#'A`)「いい加減にし…………」



185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 01:40:04.77 ID:ShGOEw+YP

( ;∀;)「…………ヒッグ…うう…」

(;'A`)「………………」

( ;∀;)「うわああああああああああああああ」

(;'A`)「…………」

( ;∀;)「ツン!!ツーン!!」

(;'A`)「………………」

( ;∀;)「どうして……どうして!?」

(;'A`)「ツンって……なんか、あの…なんていうか…持病があったりした?」

( ;∀;)「……しらない」

(;'A`)「心臓が弱いとか…」

( ;∀;)「知らない!!」



187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 01:44:32.49 ID:ShGOEw+YP

(;'A`)「……………」

( ;・∀・)「!!…ツンは殺されたんだ」

(;'A`)「え?…なんで?」

( ;・∀・)「わかんないけど…だって死ななくない?そんな簡単に」

(;'A`)「…」

( ;・∀・)「あっ…もしかしたらまだ生きてるのかも!」

( ;・∀・)「俺ちゃんと分からないから本当に死んでるのかどうかなんて!」

(;'A`)「…確かめに行く?」

( ;・∀・)「え…」

(;'A`)「でも、なんかおかしいよ今日…電車の事故だって続いたし…」

(;'A`)「なんか…なんか起きてんじゃない?戦争とか…わかんないけど」



191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 02:05:57.19 ID:ShGOEw+YP
( ;・∀・)「せ…戦争?」

(;'A`)「わかんないけど……ウイルスかなんかじゃないのかな…」

( ;・∀・)「!!…病院の地下の…ツンが言ってた?アメリカ軍?」

(;'A`)「分かんないけど…それで、ツンが殺されたとしたら…」

( ;・∀・)「そんなわけないだろう?病気でしょ」

(;'A`)「あんな急に死ぬの?あの酢昆布毒だったんじゃないの?」

( ;・∀・)「酢昆布に毒!?なんで…」

(;'A`)「あれどこで買ったんだろう…駅前のスーパーかな…」

( ;・∀・)「知らないけど」

(;'A`)「……………俺達は?」



194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 02:10:09.26 ID:ShGOEw+YP

( ;・∀・)「え?」

(;'A`)「ツンが殺されたとしたら…俺達は?」

( ;・∀・)「いやいや殺されたって……」

(;'A`)「自分が言ったんだぞ」

( ;・∀・)「そうだけど…そんな…」

(;'A`)「どうすんだよ…」

( ;・∀・)「知らねぇよ」

(;'A`)「どうすんだよ!!」

( ;・∀・)「…………………」


( ;´_ゝ`)「おっ」

(´<_` )「………………人だ」



196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 02:13:17.18 ID:ShGOEw+YP

(;'A`)「あ………こんにちは」

(´<_` ;)「………」

( ;´_ゝ`)「こんにちは…」

(;'A`)「……」

( ;´_ゝ`)「…………」

( ;・∀・)「あの…何か知ってます?」

( ;´_ゝ`)「何かって」

( ;・∀・)「何が起きてるかとか」

( ;´_ゝ`)「さあ」

(´<_` ;)「今…ここまで歩いてきたんですけど」

(;'A`)「はぁ……………うっゲホッ!」



198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 02:20:40.93 ID:ShGOEw+YP

(´<_` ;)「いや、なんか人がいっぱいいて…何人か死んでる人もいて」

( ;´_ゝ`)「凄かったですよ…みんななんかパニックのような感じで」

( ;・∀・)「そうですか…僕らも」

(´<_` ;)「何が起きているんですかね…」

(;'A`)「さぁ…………ぐっ…ゲホッ…エホッ!!」

( ´_ゝ`)「…………………」

( ;・∀・)「……………」

(´<_` ;)「………………」

( ´_ゝ`)「…その人大丈夫ですか?」

( ;・∀・)「何がです?」

( ´_ゝ`)「その咳」



200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 02:23:56.27 ID:ShGOEw+YP

(;'Λ`)「いや…ん゛ん゛っ!!」

( ;・∀・)「………」

(;'A`)「ちょっとのどが渇いて張りついちゃっただけですよ」

(´<_` ;)「な、何が張り付いたんです?」

(;'A`)「……皮膚」

(´<_` ;)「…………」

( ;・∀・)「その人は大丈夫なんですか?」

( ´_ゝ`)「俺は…今日電車の事故をモロに見てちょっと気持ち悪くなっただけだから」

( ;・∀・)「本当ですか?」

( #´_ゝ`)「何で嘘つくんだよ」



201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 02:28:05.58 ID:ShGOEw+YP
(;'A`)「うっ!!……ゲホッ!!ガホッ!!グェッ!!」

( ;・∀・)「…………ドクオさん?」

(;'A`)「何が?」

(;'Λ`)「うっ!!………ん゛ん゛ん゛っ………ん゛ん゛っ!!」

( ;・∀・)「それ……」

(;'A`)「ちが、違うよ!!」

(;'A`)「グッ!!…ゴッホゲホガホ!!オェ…グェッホ!!」

( ;・∀・)「…………」

(; A )「もら…ら…」

∩ ;・∀・)∩「……………」



202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 02:30:39.48 ID:ShGOEw+YP
( ;´_ゝ`)「呼んでるぞ」

( ;・∀・)「………………」

(; A )「俺…だめだ…!」

( ;・∀・)「ドクオさん…」

(´<_` ;)「行こうか兄者」

( ;´_ゝ`)「そうだな…」

( ;・∀・)「ま、待って!」

(; A )「もら…ら…もらら……抱きしめて」

( ;・∀・)「え?」

(; A )「ゲホッ!!…グホッ!ゴホッゴホッ!!」



203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 02:34:08.33 ID:ShGOEw+YP

(; A )「苦しい……抱きしめて…」

( ;・∀・)「ええ!?」

( ´_ゝ`)「……抱いてやりなよ」

( ;・∀・)「………」

(; A )「モララー……ぐっううううううううっ!!」

( ;・∀・)「うつらない?」

(; A )「………」

(´<_` ;)「やっぱり…病気なのか?」

( ;・∀・)「なんかそういう噂があって…」

( ´_ゝ`)「噂?」

(; A )「モララー……もらら…ぁ…」

( A )



204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 02:36:01.99 ID:ShGOEw+YP

( ;・∀・)「なんかそういう、大学病院の地下で軍事用のウイルス作ってるみたいな噂が」

(´<_` ;)「え?それでこうなってるってことか?」

( ・∀・)「知らないですけど…、そういう都市伝説っていうか噂だから」

( ;´_ゝ`)「おい…」

( ・∀・)「え?」

( ;´_ゝ`)「お友達が…」

( ;・∀・)「え?…あ、ドクオさん…」

( A )

( ;・∀・)「……………ドクオさん…なんで…」

( ・∀・)「………いや違うな…」



239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 02:41:39.06 ID:ShGOEw+YP

( ;∀;)「わーんドクオさんわーん!!なんでー!!なんでー!!」

( ;∀;)「……………」

( ・∀・)「……………」

( ・∀・)「………終わりました」

(´<_` ;)「やっぱりウイルスなんですかね。もし…そうだとしたら俺達もやばいんじゃないんですかね」

( ;・∀・)「知りませんよ」

( ;´_ゝ`)「もうヤバいとして…どうしよう?何をすればいいんだ?」

( ;・∀・)「…………」

(´<_` ;)「何をすればいいんだろうな」

( ;・∀・)「死なないように努力するしかないでしょう」



240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 02:46:40.19 ID:ShGOEw+YP

(´<_` ;)「どうやって」

( ;・∀・)「分かんないですけど…」

(´<_` ;)「病気を治すんだったら…病院しかないでしょう」

( ・∀・)「あっ病院じゃないですかねやっぱり!」

( ・∀・)「ウイルスだったとしたらなんか解毒剤みたいな…なんていうんでしたっけそういうの?」

( ・∀・)「なんかそういうのがあるとしたらやっぱり病院だと思うんですよ」

(´<_` )「はぁ…どうする?」

( ´_ゝ`)「…でも他に行くとこもないしなぁ…」

( ・∀・)「僕は行ってみよう。どうせ、他にやることないし」



241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 02:50:49.08 ID:ShGOEw+YP

( ´_ゝ`)「じゃあ…行ってみようかな」

( ・∀・)「行きましょうよ」

( ´_ゝ`)「ああ」

( ・∀・)「モララーです」

( ´_ゝ`)「俺達は兄弟で…流石です。こっちが弟」

(´<_` )「どうも」

( ・∀・)「…どうも………」

( ・∀・)「あっじゃあ…行きましょう」

( ´_ゝ`)「ああ」



242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 02:56:53.28 ID:ShGOEw+YP

【駅のホーム】

( ; ∀ )『ガッ…グッ…!!ああああああ!!』

(  ∀ )

『………………………』

(;*゚∀゚)「…………」

ζ(゚ー゚*;ζ「…………」

(´・ω・`;)「…………」

(;*゚∀゚)「何…今の音」

(´・ω・`;)「アナウンスだね…」

ζ(゚ー゚*;ζ「な…なんなの?さっきから…」

(;*゚∀゚)「怖い…怖いよ…」



244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 02:59:52.94 ID:ShGOEw+YP

(´・ω・`;)「とりあえず…私が見てこよう」

ζ(゚ー゚*ζ「あっ…お願いできますか?」

(´・ω・`;)「君達は車内にいなさい。少なくとも外よりかは安全かもしれない」

(;*゚∀゚)「う…うん」

(´・ω・`;)「じゃあ…行ってくるよ」

ζ(゚ー゚*;ζ「はい………」

(;*゚∀゚)「…………………」

ζ(゚ー゚*;ζ「………………………」

(;*゚∀゚)「ねぇどうなってんの?」

ζ(゚ー゚*;ζ「わかんない…」

(;*゚∀゚)「今のも…駅前で人がたくさん倒れていたのと何か関係があるのかな」



245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 03:04:11.16 ID:ShGOEw+YP
ζ(゚ー゚*;ζ「そんなの分かるわけないじゃん!!」

(*;∀;)「怖いよ…助けて…パパ…」

ζ(゚ー゚*;ζ「何で…?何でこんなことに…」

(*;∀;)「………嫌だ…もうやだよ…」

ζ(゚ー゚*;ζ「………………」

(*;゚∀゚)「………………帰る」

ζ(゚ー゚*;ζ「え?」

(*;゚∀゚)「私家帰る」

ζ(゚ー゚*;ζ「駄目だよ」

(*;゚∀゚)「どうして?」

ζ(゚ー゚*;ζ「帰ってどうするの?」

(*;゚∀゚)「怖いもんこんなとこ。家帰る。それでママと相談する」



246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 03:10:14.86 ID:ShGOEw+YP
(*;゚∀゚)】「……………」

ζ(゚ー゚*;ζ「だれ?」

(*;゚∀゚)】「家…」

(*;∀;)】「デレ…駄目…駄目!」

ζ(゚ー゚*;ζ「な、何が?」

(*;∀;)「いない…親…いない」

ζ(゚ー゚*;ζ「あ……あれじゃない?電話全体が込み合ってるんじゃない?」

(*;゚∀゚)「ああ…そ、そうか…何かやばいからみんな電話してるんだ」

ζ(゚ー゚*;ζ「…………」

(*;゚∀゚)「……………」



249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 03:16:28.44 ID:ShGOEw+YP
ζ(゚ー゚*;ζ「ねぇ」

(*;゚∀゚)「な…何?」

ζ(゚ー゚*ζ「おしっこしたいんだけど…」

(*;゚∀゚)「行ってくれば?」

ζ(゚ー゚*;ζ「怖いから…ついてきてくれない…?」

(*;゚∀゚)「え?…い、嫌だよ!」

ζ(゚ー゚*;ζ「いいじゃん!お願い!」

(*;゚∀゚)「やよ!一人で行ってくればいいじゃん!」

ζ(゚ー゚*;ζ「無理よ!だって…そんな…こんな…あれじゃない!!」

(*;゚∀゚)「とにかく外に出るのは絶対にいや!お願い分かって!!」

ζ(゚ー゚#ζ「じゃあもういいよ!頼まないから」



250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 03:19:53.20 ID:ShGOEw+YP

(*;゚∀゚)「だ、だってしょうがないじゃない!」

ζ(゚ー゚#ζ「なんでいっつもそうやって自分を正当化しようとするの?」

(*;゚∀゚)「なっ…え?」

ζ(゚ー゚#ζ「つーのそういうとこ…私嫌い」

(*;゚∀゚)「ちょ…ちょっとデレ待って…」

(*;゚∀゚)「………………」

(*;゚∀゚)「何よ…デレの馬鹿…」

(*;゚∀゚)「……………………」

(*;゚∀゚)「…………………………あっ」

(*;゚∀゚)「そうだ……メール…!」



251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 03:25:57.04 ID:ShGOEw+YP

(*;゚∀゚)「メールなら…何とかなるかも…!」

(*;゚∀゚)「とにかく…お母さんに…めーr…」

(*;゚∀゚)「…………………え?」

(*;゚∀゚)「手が…震えて………打てない」

(*;゚∀゚)「な……何で?」

(*;゚∀゚)「ちょ…ちょっと…やめて……うっ!」

(*; ∀ )「な…何?なんなの?」

(*; ∀ )「震えが…止まらないよ…」

(*; ∀ )「だ…誰か……」


(* ∀ )



254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 03:33:53.82 ID:ShGOEw+YP
ζ(゚ー゚*ζ「ふぅ…」

(´・ω・`)「あっデレちゃん」

ζ(゚ー゚*ζ「あっショボンさん…どうでした」

(´・ω・`;)「…車掌さん…死んでたよ」

ζ(゚ー゚*;ζ「やっぱり……」

(´・ω・`)「とにかく…この駅から出た方がいい」

ζ(゚ー゚*;ζ「えっ…でも」

(´・ω・`)「このままここにいてももう2度と電車は動かないと思う」

ζ(゚ー゚*;ζ「でも…どうするんですか?」

(´・ω・`)「とにかく…君達は家を目指して帰りなさい。できる限り付き添うから」

ζ(゚ー゚*ζ「あ…はい…。じゃあつー呼んできますね」

(´・ω・`)「ああ、僕も鞄を置いてきたから一緒に行くよ」



255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 03:37:24.38 ID:ShGOEw+YP
(* ∀ )

ζ(゚ー゚*;ζ「う…嘘…」

(´・ω・`;)「まさか……そんな」

ζ(;ー;*ζ「つー!!いやあああああああああああああ!!」

(* ∀ )

ζ(;ー;*ζ「なんで…なんでよぉ…!!」

ζ(;ー;*ζ「ごめん…つーごめんね…!!」

(´・ω・`;)「……行こうか」

ζ(;ー;*ζ「わああああああああああああああああ!!」



257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 03:41:39.09 ID:ShGOEw+YP

【喫茶店】

*( ‘‘)*「…………」

*( ‘‘)*「誰もいないのかな……」

从 ー 从

*(;‘‘)*「うわ…店内にも…」

*( ‘‘)*「この飲み物…飲んでいいのかな」

*( ‘‘)*「…いただきま…」

ミ,,;゚Д゚彡「誰だ………?」

*( ‘‘)*「!!…………」

ミ,,;゚Д゚彡「あ……こ、こんにちは」



258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 03:45:39.69 ID:ShGOEw+YP
*( ‘‘)*「…お店の人?」

ミ,,;゚Д゚彡「え?…まぁ…君は?」

*( ‘‘)*「病院から来ました…。」

ミ,,;゚Д゚彡「………」

*( ‘‘)*「あの…ここにあった飲み物いただきました」

ミ,,;゚Д゚彡「あっ…いやいいよそれは」

*( ‘‘)*「…じゃあさよなら」

ミ,,;゚Д゚彡「!!どっかに行くの?」

*( ‘‘)*「…うん、まあ」

ミ,,;゚Д゚彡「どこへ行ったって同じだよ、みんな死んでる」

*( ‘‘)*「海へ行きます」



260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 03:50:57.37 ID:ShGOEw+YP
ミ,,;゚Д゚彡「え?」

*( ‘‘)*「海に」

ミ,,;゚Д゚彡「な、なんで?」

*( ‘‘)*「さあ」

ミ,,゚Д゚彡「み、みんな死んでるんだよ?」

*( ‘‘)*「…はあ」

ミ,,゚Д゚彡「俺達も死ぬかもしれないんだよ?」

*( ‘‘)*「だって、そんなの当たり前でしょ?みんな死ぬのなんて」

ミ,,;゚Д゚彡「そうだけど…何もしてないのに」

*( ‘‘)*「何かしても、何もしなくても死ぬんじゃないの?」



263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 04:05:10.06 ID:ShGOEw+YP
ミ,,゚Д゚彡「………海…何しに行くの?」

*( ‘‘)*「別に何ってわけじゃないけど…見たいから」

*( ‘‘)*「……それじゃあ」

ミ,,゚Д゚彡「ねぇ…俺も行っていい?」

*( ‘‘)*「……駄目だよ」

ミ,,;゚Д゚彡「なんで?」

*( ‘‘)*「だって一人が良いから」

ミ,,;゚Д゚彡「なんで?こんな時一人は嫌でしょ…」

*( ‘‘)*「私は一人が良いの」

ミ,,;゚Д゚彡「え、なんで」

*( ‘‘)*「だって…そうだから」



267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 04:13:17.40 ID:ShGOEw+YP
ミ,,;゚Д゚彡「じゃ、じゃあ少し離れてついて行くよ」

*( ‘‘)*「どれくらい?」

ミ,,;゚Д゚彡「え?」

*( ‘‘)*「どれくらい離れれば一人?」

ミ,,゚Д゚彡「…どれくらい離れれば一人?」

*( ‘‘)*「………100m」

ミ,,゚Д゚彡「…………………」

ミ,,;゚Д゚彡「それだと遠いよ!」

*( ‘‘)*「じゃあ50m」

ミ,,;゚Д゚彡「もうちょっと近くがいい」

*( ‘‘)*「だってそれ以上近かったら一人じゃない感じがするよ」



268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 04:18:39.68 ID:ShGOEw+YP
ミ,,゚Д゚彡「うん、そうだろうけど…俺今、一人になりたくない派だから…」

ミ,,゚Д゚彡「君は一人になりたいわけだろうけど、俺は一人になりたくないでしょ?」

*( ‘‘)*「……」

ミ,,゚Д゚彡「だから間を取って、一人だか一人じゃないんだかわからないくらいの距離に居れたら良いんじゃないかな?」

*( ‘‘)*「それってどれくらい?」

ミ,,;゚Д゚彡「分からないけど…」

*( ‘‘)*「………ここは?」

ミ,,゚Д゚彡「……あっ一人じゃない気もするけど」

*( ‘‘)*「本当に?」

ミ,,;゚Д゚彡「いや…そう言われると一人な気もするけど」



270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 04:24:01.29 ID:ShGOEw+YP
*( ‘‘)*「じゃあ…ここは?」

ミ,,゚Д゚彡「ここなら…一人じゃない気がする」

*( ‘‘)*「じゃあこのくらいの距離ね」

ミ,,゚Д゚彡「いいよ」

ミ,,゚Д゚彡「……どこ行くの?」

*( ‘‘)*「だから海」

ミ,,゚Д゚彡「遠いよ?」

*( ‘‘)*「知ってる」

ミ,,゚Д゚彡「大学の中を抜けて行った方が近いかも」

*( ‘‘)*「知ってる」



273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 04:35:43.37 ID:ShGOEw+YP
【道】

( ゚д゚ ;)「まずいな……」

(*‘ω‘ *)「おじちゃん大丈夫っぽ?」

( ゚д゚ ;)「だ…大丈夫だ…!」

(*‘ω‘ *)「すっごい汗かいてるっぽ!」

( ゚д゚ ;)「ああ、そうだね…」

( ∵)

( ゚д゚ ;)「もう…長くはないのかもしれないな…」

( ゚д゚ ;)「ん?………誰かいるな」


从;゚∀从「…はぁ…はぁ…」


( ゚д゚ ;)「女性……よし……」



275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 04:40:18.19 ID:ShGOEw+YP

( ゚д゚ ;)「あの…」

从;゚∀从「は?」

( ゚д゚;)「突然…申し訳ありません…。折り入っての…いえ後生の頼みがあるのですが」

从;゚∀从「は?な、なんなんだあんた」

( ゚д゚;)「この…この子達を…あなたに…面倒を…お願いします…」

从;゚∀从「は?なんの話だよ!」

( ゚д゚;)「実は…私は…もうすぐ…死ぬようでして…」

从;゚∀从「いやいや!だからって私に押し付けるなよ!」

( д ;)「もう…意識を保つ事すら…危うい…」

从;゚∀从「おい!死ぬな!おっさん生きろ!!」

(  д ;)「あとは…よろしくお願いしますよ…名も知らぬ方」

从;゚∀从「やめろ!!私はガキなんてみねーからな!おい!」



276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 04:49:32.50 ID:ShGOEw+YP

( д )

从;゚∀从「おい…!おいおっさん!!」

从;゚∀从「嘘だろ…冗談じゃねぇよ……!」

( д )

(*‘ω‘ *)「おじちゃんも寝たっぽか?」

从;゚∀从「どう見ても死んでるだろうが!!」

(*‘ω‘ *)「死んでる…?」

从;゚∀从「うっ………」

(*‘ω‘ *)「……?」

( ∵)

从;゚∀从「糞…どうすりゃいいんだよ…それどころじゃないのに…」



277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 04:52:01.43 ID:ShGOEw+YP

【とあるマンションの一室】

川 ゚ -゚)「お父さん…体調は大丈夫かい?」

/ ,' 3「…………」

川 ゚ -゚)「…もうそろそろ夕飯の支度をするよ」

/ ,' 3「……………」

川 ゚ -゚)「…実はな…私はお父さんのことが嫌いだった」

川 ゚ -゚)「私の生涯で私の選択をすべて否定し続けたのはあなただけだ」

川 ゚ -゚)「高校も…大学も…結婚相手も…全て」

/ ,' 3「………………」

川 ゚ -゚)「私はハインのように心から抵抗できるような人間じゃなかった」

川 ゚ -゚)「おかげで私は今まで波乱万丈な人生など掠る事もせずに順風満帆に生きているよ」

川 ゚ -゚)「あなたが私の人生の舵を切ったと言ってもいいだろう」



280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 04:57:37.37 ID:ShGOEw+YP
川 ゚ -゚)「だがある日あなたは胃癌を患った」

川 ゚ -゚)「私は長女だ。介護をするのは当たり前だと思った」

川 ゚ -゚)「しかしあなたはそれを拒んだ」

川 ゚ -゚)「あなたはまた私の選択を否定したのだ」

/ ,' 3「……………」

川 ゚ -゚)「これだけは知っていてほしい」

川 ゚ -゚)「私は遺産などいらない。無くてもいい」

川 ゚ -゚)「私があなたの看病をしている理由は一つ」

川 ゚ -゚)「反抗だよ」

/ 3



281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 05:04:47.12 ID:ShGOEw+YP
川 ゚ -゚)「私はあなたが息を引き取るまで介護をしよう」

川 ゚ -゚)「そしたら私は私の思った通りに生きていく」

川 ゚ -゚)「あなたは天国で幸せな私を見て唇をかみしめるんだ」

/   3

川 ゚ -゚)「もう…寝てしまったか…」

川 ゚ -゚)「夕飯ができたらもう一度起こすよ…」

川 - )「ただ…その前に1度だけ…寝させてくれ…」

川 - )「なんだかとても…眠いんだ……」

川 - )「………お父…さ…ん」

川 - )



282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 05:11:08.25 ID:ShGOEw+YP

【大学の休憩所のようなところ】

ノハ;゚听)】「なんで…なんで誰も出ないんだよ…」

ノハ;゚听)「………ん?」

ξ )ξ

ノハ;゚听)「ツン…!!わ…あ……ええ…」

ノハ;凵G)「うわああああああああああああああ!!」

ノハ;凵G)「ど…どうして…!?」

  _
( ;゚∀゚)「……………………」
  _
( ;゚∀゚)「…………(通り辛い…)」



284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 05:19:16.78 ID:ShGOEw+YP
  _
( ;゚∀゚)「とりあえず…行こう…」
  _
( ;゚∀゚)「俺もピンチだし……」

ノハ;凵G)「わあああああああああああああああああああああ!!」
  _
( ;゚∀゚)「……………」

ノハ;凵G)「あああああああああああああああああああああああ!!」
  _
( ;゚∀゚)「……………………」

ノハ;凵G)「いやああああああああああああああああああああああああ!!」
  _
( ;゚∀゚)「………………………………………」




  _
( ;゚∀゚)「あの…大丈夫?」



285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 05:29:28.07 ID:ShGOEw+YP
ノハ;凵G)「………ツンが…死んでる…でぃも、タカラも…」
  _
( ;゚∀゚)「え、え?……ああ、そう…可哀想に…」

ノハ;凵G)「うわあああああああ!!こえええええええええええええ!!」
  _
( ;゚∀゚)「う、うん」

ノハ;凵G)「ものすげええええええええええええこえええええええええええええええええ!!」
  _
( ;゚∀゚)「お、落ち着いて、どうしたの?」

ノハ;凵G)「知らない!踊ってたら死んだ!」
  _
( ;゚∀゚)「踊り?何で踊るの?」

ノハ;凵G)「え?え?…踊らないといけない時があるから?」
  _
( ;゚∀゚)「ああ、そうか…え?」

ノハ;凵G)「携帯が通じないの、花火大会の時みたいに、電話がかからない…どっから来た?」
  _
( ;゚∀゚)「わかんねぇ…俺ずっと学校にいたから…」



286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 05:34:00.39 ID:ShGOEw+YP
ノハ;凵G)「……………」
  _
( ;゚∀゚)「………………?」

ノパ听)「…………ジョルジュ?」
  _
( ;゚∀゚)「……」

ノパ听)「VIPPER’sの…ジョルジュ?」
  _
( ;゚∀゚)「うん…まぁ」

ノパ听)「……………」
  _
( ;゚∀゚)「……………」

ノパ听)つ】「…………」
  _
( ;゚∀゚)「……………」


ノパ听)つ】<カシャ「………………」



295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 10:26:02.07 ID:ShGOEw+YP
ノパ听)つ】「……………」
  _
( ;゚∀゚)「………………」

ノハ )つ】「…………………あ」

ノハ;凵G)「わああああああああ!ありがたくねー!今、ありがたみねー!」
  _
( ;゚∀゚)「うん、ごめん。ごめんね」

ノハ;凵G)「わあああああああああああああああああああああ…うっ」

ノハ; )「い……嫌だー!!嫌だああああああ!!」
  _
( ;゚∀゚)「ど、どうしたの?」

ノハ; )「死にそうだあああ!!」
  _
( ;゚∀゚)「え」

ノハ; )「死にそうになっちゃったあああああ!!」



296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 10:34:08.61 ID:ShGOEw+YP
  _
( ;゚∀゚)「え、頑張って!頑張って!」

ノハ; )「苦しいいいいいいいいいい!!」
  _
( ;゚∀゚)「う、うん!」

ノハ; )「………………」
  _
( ;゚∀゚)「…………………?」

ノハ; )「……………………お」
  _
( ;゚∀゚)「お?」





ノハ; )「お母さん?」



297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 10:46:49.09 ID:ShGOEw+YP
  _
( ;゚∀゚)「うん?…俺、お母さんじゃないよ」

ノハ; )「お母さん…ごめんなさい…」
  _
( ;゚∀゚)「え?」

ノハ; )「お母さん…ごめんなさい…知らなかったの」
  _
( ;゚∀゚)「え?」


( ^ω^)「……………?」


ノハ; )「知らなかったんだよ私」
  _
( ;゚∀゚)「え?何を?何を知らなかったの?」

ノハ; )「うう………う…う…」

( ;^ω^)「……………?」



298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 10:52:56.18 ID:ShGOEw+YP
ノハ; )「許してお母さん…」

( ^ω^)「あの…ちょっと通っちゃっていいですかお?」
  _
( ;゚∀゚)「あ、ちょ、ちょっと待ってもらえますか?」

ノハ; )「おかあさん………」
  _
( ;゚∀゚)「……な、なあに?」

( ;^ω^)「あ、この人?」
  _
( ;゚∀゚)「うん、ちょっと」

ノハ; )「……」
  _
( ;゚∀゚)「いいのよ、いいのよ。お母さんが悪かったわ」

ノハ; )「じゃあ…許してくれるの?」
  _
( ゚∀゚)「もちろんよ、お母さんはいつでもあなたの味方よ」



300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 11:01:11.92 ID:ShGOEw+YP
ノハ;゚听)「……………」

ノハ;゚听)「……………おま」
  _
( ;゚∀゚)「おま?」

ノハ;゚听)「おまえ………」




ノハ;゚听)「だれだ……」

ノハ )

  _
( ;゚∀゚)「…………………」

( ;^ω^)「………………」



302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 11:07:55.55 ID:ShGOEw+YP
( ^ω^)「え、お知り合い?」
  _
( ;゚∀゚)「あ、いや、あの僕ちょっとテレビとか出てるんで…あの、それで、あ…VIPPER’sのジョルジュです」

( ^ω^)「ああ、そう、あ、ビッパーズの」
  _
( ;゚∀゚)「ええ」

( ^ω^)「俺あれなんですお、ちょっとお勤めしててテレビ見れなくて」
  _
( ;゚∀゚)「あ、サラリーマンの?お忙しい?」

( ;^ω^)「あ、ま、ええ違うんですけど」
  _
( ;゚∀゚)「ああ…」

( ^ω^)「ちょっと妹探してるんだお」
  _
( ;゚∀゚)「ああ」

( ^ω^)「何してんですかお?」
  _
( ;゚∀゚)「いや、ちょっと、全然わかんなくて、ちょっとうろうろ、病院とか」



303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 11:13:37.21 ID:ShGOEw+YP

( ^ω^)「やっぱわかんないですおね」
  _
( ;゚∀゚)「はい…」

( ^ω^)「あ、じゃあちょっと」
  _
( ;゚∀゚)「あ、待って!」

( ^ω^)「ん?何ですかお?」
  _
( ;゚∀゚)「あのちょっと、すいません、なんかあれなんですけど」

( ^ω^)「何?」
  _
( ;゚∀゚)「いやあの…ちょっとお尻から何かちょっと出ちゃったみたいで…」

( ^ω^)「え?」
  _
( ;゚∀゚)「いや…あのちょっとお尻からなんか出てきちゃてるみたいなんすけど」

( ^ω^)「え?え?…トイレ行ってくれば?」



305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 11:16:20.38 ID:ShGOEw+YP
  _
( ;゚∀゚)「いや、いやそうじゃなくて…何か中身的な」

( ;^ω^)「ええ……」
  _
( ;゚∀゚)「ちょっと見て」

( ;^ω^)「は?やだよ」
  _
( ;゚∀゚)「ちょっと…こっから」

( ;^ω^)「嫌だって!ズボンあげろお!」
  _
( ; ∀ )「あ!……………あ…」
  _
( ; ∀ )「ああ………」

( ;^ω^)「……………?どうしたんだお?」
  _
( ;゚∀゚)「うん、あ、俺そろそろちょっと死にそうなんで、すいません、ほんと見守って貰ってもいいですか?」

( ^ω^)「いや、だから急いでるから」



307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 11:23:51.24 ID:ShGOEw+YP
  _
( ;゚∀゚)「すぐ!すぐ!」

( ;^ω^)「ほんとにすぐ?」
  _
( ;゚∀゚)「はい!」

( ;^ω^)「…でも本当に急いでね、俺急いでるから」
  _
( ;゚∀゚)「何をそんなに急いでるんですか?」

( ^ω^)「いや、あの…だから妹がさ…この近くにいるはずなんだお。だから会いたくて…」
  _
( ;゚∀゚)「会ってどうするんですか?」

( ;^ω^)「どうするって、どうもこうもないけど…だって会いたいじゃん」
  _
( ;゚∀゚)「妹に?」

( ^ω^)「いやほらあのー、あの義理だから、義理のあれだから」
  _
( ;゚∀゚)「ええ、関係ないんじゃないすか?妹でしょ」



308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 11:31:05.54 ID:ShGOEw+YP

( ;^ω^)「いやいや、親父死んですぐ後だから…てかまだかお?」

( ;^ω^)「あの、あれだったらちょっと悪いんだけどそろそろ…」
  _
( ;゚∀゚)「待って待って待って下さい!す、すぐだから!」

( ;^ω^)「あのー…ちょっとこれ、なんだろ…すごく良い事かも知れないんだけど…」
  _
( ;゚∀゚)「はい」

( ^ω^)「……なんか回復してないかお?」
  _
( ;゚∀゚)「いやいやいや、全然!虫の息ですから!」

( ^ω^)「じゃあ行くから…」
  _
( ;゚∀゚)「ええ!」

( ;^ω^)「いやいやちょっと待って、あの行くけど…ついてくればいいお」

( ^ω^)「そして、その…途中で?あの、あれしたら…あの逝ってくれて構わないから…そしたら見守るお」
  _
( ;゚∀゚)「ええ…でもホント歩くのも辛い…」



310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 11:41:00.90 ID:ShGOEw+YP

( ^ω^)「ちょっと…あれだけど…ちょっとわがままなんじゃないかお?」
  _
( ;゚∀゚)「は?いやだって僕死にそうなんですよ?」

( ^ω^)「いやわかるけど、俺だって何時死ぬかわからないお。その時間を?ってか命を?」

( ^ω^)「命って言うとあれかもしれないけど…そんな誇張してないと思うお」
  _
( ;゚∀゚)「え、でもだってまだ元気じゃない」

( ;^ω^)「いや、いやいや全然…お腹とか痛いし、頭もさっきからちょっと痛いし」
  _
( ;゚∀゚)「嘘だ」

( ^ω^)「でもほんと待ってらんないお…だからついてくるかついてきて良いところであれするか?」

( ^ω^)「今すぐあれするかだから、後は一人で、あのちゃんとしてくれるか」



311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 11:45:13.42 ID:ShGOEw+YP
  _
( ;゚∀゚)「やだよ!ずるいよ!待ってよ!」

( ;^ω^)「いやほんとごめん…ちょっとばたばたしちゃってすまんお」
  _
( ;゚∀゚)「待って!待って!ほらもう…待って!」

( ^ω^)「じゃあお大事に」
  _
( ;゚∀゚)「あ、まっ……あ!」
  _
( ; ∀ )「ああ……あ…あ」
  _
( ; ∀ )「……………………」
  _
( ; ∀ )「……………………」


  _
( ;゚∀゚)「あ、駄目だ、やっぱちょっと待って…!」



313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 11:50:19.03 ID:ShGOEw+YP
【道】

(-_-)「本当にみんな死んでる…」

(-_-)「…世界が終るのかな…」

(-_-)「……なんかわくわくする」

(-_-)「……………」

(-_-)「とにかく…片っぱしからクラスのみんなに会いに行こう」


J(;'ー`)し「……………ドクオー」

(-_-)「……」

J(;'ー`)し「ドクオー?どこにいるのー?」

(-_-)「まあ…いいや………」

J(;'ー`)し「ドクオー!!」



314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 11:54:26.45 ID:ShGOEw+YP
【広場】

(,,;゚Д゚)「どうなってんだよ…みんな死んでやがる…!」

(,,;゚Д゚)「ふざけんなよ…!くっそ!」

(,,;゚Д゚)「しぃ…どこだ………………あ」


(`・ω・´)「…………」

(,,;゚Д゚)「シャキンさん!!」

(`・ω・´;)「え?あ、ああギコさん!」

(,,;゚Д゚)「あの…しぃは?」

(`・ω・´;)「あ、今そこのトイレに行ってます…すぐに帰ってくると思いますよ…」

(,,;゚Д゚)「よ、良かった…もう会えないかと思った…」

(`・ω・´;)「…………」



315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 12:00:49.91 ID:ShGOEw+YP

(`・ω・´;)「あの…アイツは……」

(,,;゚Д゚)「え、あ、ああ…喫茶店に行ったんですけど…俺がトイレに行ってる間に…」

(`・ω・´;)「ま、まさか……」

(,,;゚Д゚)「死んで…ました……」

(`・ω・´;)「そ…そうですか…やっぱり」

(,,;゚Д゚)「え?」

(`・ω・´;)「いや、ほら…ここまで人が死んでると…薄々は」

(,,;゚Д゚)「ああ…ですよね……」


(*;゚ー゚)「あっ……………」

(,,;゚Д゚)「あ…しぃ………」



316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 12:07:44.04 ID:ShGOEw+YP
(*;゚ー゚)「………………」

(,,;゚Д゚)「よかった…生きてて…」

(`・ω・´;)「……………」

(,,;゚Д゚)「よし、帰ろう!なあ…」

(*;゚ー゚)「…一人で帰れば?」

(,,;゚Д゚)「………………え?」

(*;゚ー゚)「あの……私は…この人と一緒にいるから」

(`・ω・´;)「………………」

(,,;゚Д゚)「は?え…いやちょっと…え?」

(*;゚ー゚)「だから…!私はシャキンさんといるから一人で帰って!」



317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 12:17:51.90 ID:ShGOEw+YP

(,,;゚Д゚)「何言ってんだよ!だって…え?」

(*゚ー゚)「シャキンさん…私が会ってきた中で一番理想のタイプなんだもん!」

(*゚ー゚)「一緒にいて楽しかったし…なによりイケメンだし!」

(,,;゚Д゚)「は?お前…ふ、ふざけんなよ?」

(*゚ー゚)「ふざけてない!私は本気だから…」

(,,;゚Д゚)「だってお前…俺達もうすぐ結婚するんだぞ!?」

(*゚ー゚)「そんなの知らないわよ。だってまだ届け出してないし」

(,,#゚Д゚)「お前…っ!!」

(*;゚ー゚)「痛っ!!……最低!!」

(,,#゚Д゚)「うるせぇ!最低なのはどっちだよ!!」

(`・ω・´;)「止めましょうギコさん!」



318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 12:20:29.93 ID:ShGOEw+YP

(,,#゚Д゚)「お前は関係ないだろ!」


(`・ω・´;)「すいません…ギコさん…お嫁さんを僕に下さい!」

(,,;゚Д゚)「な、何言ってんだよ!」

(`・ω・´;)「だってアイツが死んだってことは僕は一人じゃないですか」

(`・ω・´;)「こんないつ死ぬかもわからない状況で…一人は…ちょっと」

(,,;゚Д゚)「何言ってんだよ!駄目に決まってるんだろ!」

(*;゚ー゚)「あんたが勝手に決めないでよ!」

(`・ω・´;)「嫁さんの気持ちも尊重してください」

(,,#゚Д゚)「おま…ばっ!…はあ?」



319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 12:23:52.04 ID:ShGOEw+YP
(,,;゚Д゚)「なんなんだよ…なんなんだよ!お前らふざけんなよ!!」

(`・ω・´;)「お願いします!分かって下さい!」

(,,;゚Д゚)「分かるかよ!そしたら俺が一人じゃないか!」

(*;゚ー゚)「んん………う………っ!」

(`・ω・´;)「大丈夫ですよ!ギコさんならすぐにまた新しいのができますから…」

(,,;゚Д゚)「しらねえよ!ってか…お前の方がイケメンじゃねぇか!」

(`・ω・´;)「でも、でも僕達は双方同意の上なので…」

(,,;゚Д゚)「しらねえよ!俺が認めねぇよ!だってお前…人の恋人取って良いと思ってんのかよ!!」

(*; ー )「グッ……カカッ…グゥ……!」

(`・ω・´;)「それは…………仰る…通りで…………す?」



320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 12:30:37.92 ID:ShGOEw+YP
(,,;゚Д゚)「何聞いてんだよ!仰る通りだよ!」

(`・ω・´;)「とにかく、ここは3人で話し合いましょう…!」

(,,;゚Д゚)「話し合いで決められるようなものじゃねぇだろうが!」

(*; ー )「グ…カッハッ…クワッ!!」

(,,;゚Д゚)「とにかくお前は消えろ!さもないと………ん?」

(*; ー )「うっ…ううっ!!」

(,,;゚Д゚)「しぃ!!大丈夫か!!」

(`・ω・´;)「しぃ!」

(,,;゚Д゚)「おい!」

(`・ω・´;)「はい、な、なんですか?」

(,,;゚Д゚)「お前が呼び捨てにするなよ!」



322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 12:35:48.49 ID:ShGOEw+YP

(`・ω・´;)「いや…でもこういうときは、フレンドリーに…」

(,,;゚Д゚)「とにかくやめろ!!むかつくんだよ!」

(*; ー )「あ…………………」

(* ー )

(`・ω・´;)「いや、私…学生の頃医学を少々学んだんですけど…こういう瀕死の方の声掛………あ」

(,,;゚Д゚)「あ?……え、あ、し……しぃ!」

(* ー )

(,,;゚Д゚)「おい!しっかりしろ!しぃ!!」

(`・ω・´;)「しぃ!起きるんだ!!しぃ」

(,,;゚Д゚)「だから呼び捨てにするなって!!…しぃ!!」



323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 12:40:59.00 ID:ShGOEw+YP

(* ー )

(,,; Д )「あ……………し、しぃ」

(`・ω・´;)「う、うわあ…………………」

(,,;Д;)「ちくしょう…しぃ……うわああああああああああああ!!」

(`・ω・´;)「………しぃ」

(,,;Д;)「だから呼び捨てでいうなあああああああああああああああああ!!」

(,,;Д;)「う………うう………」

(`・ω・´;)「…?何やってるんですか?」

(* ー )(,,;Д;)

(,,;Д;)「俺…しぃの隣で死ぬ……」



324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 12:43:52.73 ID:ShGOEw+YP

(`・ω・´;)「ええ?」

(,,;Д;)「じゃあな」

(`・ω・´;)「ちょっと…何で死ぬんですか?」

(,,;Д;)「なんでって?」

(`・ω・´;)「なんでって…何が原因で…」

(,,;Д;)「知らねえけど…みんな死ぬんだろ」

(`・ω・´;)「ええ」

(,,;Д;)「この街の奴ら全員死ぬんだろ」

(`・ω・´;)「…なんで」

(,,;Д;)「だってみんな死んでたじゃねぇか!」



325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 12:45:49.90 ID:ShGOEw+YP

(`・ω・´;)「でもまだ…生きてるじゃないですか」

(,,;Д;)「それも…時間の問題だろ?」

(`・ω・´;)「ええ…でもどうにかして生き残る努力しないと…」

(,,;Д;)「うるせぇ!もうさっさとどっか行けよ!!」

(`・ω・´;)「ええ……………」

(`・ω・´;)「………………」


(`・ω・´;)「わ、分かりました……」



326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 13:01:09.82 ID:ShGOEw+YP
【警察署前の通り】

(´・ω・`;)「はぁ…はぁ…」

ζ(゚ー゚*;ζ「大丈夫…?ショボンさん…」

(´・ω・`;)「いや…大丈夫大丈夫」

ζ(゚ー゚*;ζ「顔色悪いよ…?」

(´・ω・`;)「ああ…さっきの坂を上がったからかな」

ζ(゚ー゚*ζ「無理しないでね……」

(´・ω・`;)「うん…ありがとう……」

ζ(゚ー゚*ζ「ショボンさんは…どこに住んでるの?」

(´・ω・`;)「僕は…マツムケの方かな…」



327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 13:05:10.23 ID:ShGOEw+YP
ζ(゚ー゚*ζ「そっか…じゃあまだまだだね…」

(´・ω・`;)「うん………」

ζ(゚ー゚*ζ「ショボンさんは奥さんいるの?」

(´・ω・`;)「あ、ああ…いるよ?」

ζ(゚ー゚*ζ「……美人…?」

(´・ω・`;)「ああ……君くらい美人だ…」

ζ(゚ー゚*ζ「ふふっ!止めてよ…」

(´ ω `;)「んん…デレちゃん…」

ζ(゚ー゚*ζ「何?」

(´ ω `;)「ごめん…もう、これ以上歩けなくなってしまった…」



328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 13:10:55.17 ID:ShGOEw+YP
ζ(゚ー゚*;ζ「え……………?」

(´ ω `;)「足の痙攣が止まらないんだ…心臓も痛みだした…」

ζ(゚ー゚*;ζ「嘘…ねぇ死なないでよショボンさん!」

(´ ω `;)「ごめん…本当に…ごめん」

ζ(;ー;*ζ「いや!死なないで!ショボンさん!」

(´ ω `;)「ごめん…本当に…ごめん」

ζ(;ー;*ζ「止めて!生きて!生きて!」

(´ ω `;)「ごめ……………ん」

(´ ω `)

ζ(;ー;*ζ「や……………いや!いや!」



329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 13:14:02.80 ID:ShGOEw+YP
ζ(;ー;*ζ「ショボンさん!やめてよ!起きて!生きて!生きるの!」

(´ ω `)

ζ(;ー;*ζ「お願い!!ねぇ……ってば…………」


( ФωФ)「……………ん?」

ζ(;ー;*ζ「うわああああああああああああ」

( ФωФ)「どうした?」

ζ(;ー;*ζ「ショボンさんが…ショボンさんが……!」

( ;ФωФ)「………」

ζ(;ー;*ζ「怖いよぉ!死にたくないよぉ!!」

( ;ФωФ)「落ち着くである!とにかく…警察署の中に入って…」



331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 13:19:02.26 ID:ShGOEw+YP
ζ(;ー;*ζ「ひっく…ひっく……」

( ФωФ)「…お茶、買ってきたから飲むである」

ζ(;ー;*ζ「………いらない」

( ;ФωФ)「………」

ζ(;ー;*ζ「今…何が起きてるの?」

( ;ФωФ)「すまぬ…しばらく前から連絡が取れなくなってしまったのだ…」

ζ(;ー;*ζ「あなた…警察の方?」

( ;ФωФ)「ああ…まぁ…」

ζ(;ー;*ζ「……………」



332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 13:31:08.64 ID:ShGOEw+YP
( ;ФωФ)「とりあえず…吾輩は……行くから…ここで待っていてくれ」

ζ(;ー;*ζ「行くって…どこに…?」

( ;ФωФ)「いや…行くって…この状況を見に……」

ζ(;ー;*ζ「……………」

( ;ФωФ)「…………………」

ζ(;ー;*ζ「うう……………」

( ;ФωФ)「……そういうわけだからおとなしく待っているである」

( ;ФωФ)「…ここなら安全だ………じゃあ」

ζ(;ー;*ζ「………………」



333: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 13:39:19.63 ID:ShGOEw+YP
( ФωФ)「さて……どこに行くか…」

( ФωФ)「……………ん?」

ζ(;ー;*ζ「……………」

( ФωФ)「おい……だから中で待ってなさいって」

ζ(;ー;*ζ「安全な場所なんてどこにもないよ」

( ;ФωФ)「………」

ζ(;ー;*ζ「私も…つれてって」

( ;ФωФ)「嫌…駄目だ」

ζ(;ー;*ζ「なんで…?」

( ;ФωФ)「君がいても…足手まといだ」

ζ(;ー;*ζ「ついて行くだけだから…お願い」



334: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 13:45:22.05 ID:ShGOEw+YP
( ;ФωФ)「いや…そういう問題では…」

ζ(;ー;*ζ「お願い…!!一人は嫌なの…」

( ;ФωФ)「ううむ…………」

ζ(;ー;*ζ「お願い…!」

( ;ФωФ)「……………」

( ;十ω十)「…………………」

( ;ФωФ)「好きにするがいい」

ζ(;ー;*ζ「…………」

ζ(;ー;*ζ「ありがとう…」



335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 13:51:04.62 ID:ShGOEw+YP
【とあるマンションの一室】

从;゚∀从「姉貴!姉貴!」

从;゚∀从「おい!どこにいるんだよ!姉……」


/   3 川 - )


从;゚∀从「あ…………親父…姉貴…」

从 ;∀从「あ…ああ…あああああ!」

(*‘ω‘ *)「お姉ちゃんどうして泣いてるっぽ?」

从 ;∀从「どうして……どうして…!」

(*‘ω‘ *;)「ちょっと、お姉ちゃん苦しいっぽ!離してっぽ!」

从 ;∀从「うわあああああああああああああああ!!」



336: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 13:57:07.54 ID:ShGOEw+YP
从 ;∀从「誰か…誰か助けて…!!」

( ∵)

从 ;∀从「もう嫌だ…何でこんなことに…」

(;∵)

从 ;∀从「うっ………ううう…」

(*‘ω‘ *)「お姉ちゃん駄目っぽ!大人は泣いちゃいけないっぽ!」

(;∵)




(;∵)「ゴエェ………」



338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 14:00:32.12 ID:ShGOEw+YP
(*‘ω‘ *)「ビコーズ、どうしたっぽ?」

从 ;∀从「…?」

(; .)「ゴエェ……」

从 ;∀从「…坊主?」

(; .)「…ゴ………ゴエ……ゴ…」

从;゚∀从「おい!坊主!しっかりしろ!」

(; .)「ゴ………………」

( .)

从;゚∀从「え…………」

( .)

从;゚∀从「おい…坊主……」



339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 14:05:50.31 ID:ShGOEw+YP
( .)

从;゚∀从「死…死んでる…」

从 ;゚∀从「う……うわっ……」

从;゚∀从「なんでだよ…なんでなんだよ…!!」

(*‘ω‘ *)「お姉ちゃん?」

从;∀从「………………」

从 ∀从「………………行こう」

(*‘ω‘ *)「どこに行くっぽ?」

从 ∀从「どこでも…いいよ」

(*‘ω‘ *)「じゃあ…図書館にいきたいっぽ!」

从 ∀从「ああ…じゃあそこに行こうか…」



341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 14:11:10.92 ID:ShGOEw+YP
【広場】

(-_-)「……」

(* ー )(,, Д )

(-_-)「綺麗に並んで死んでる…」

(-_-)「珍しいな……」

(-_-)「…それにしても…クラスのみんな…ほとんど死んでたな…」

(,, Д )「誰だ?」

(-_-;)「!!」

(,, Д )「何してんだ?」

(-_-;)「え…さ、散歩」

(,, Д )「街は?…何か変わったか?」

(-_-;)「え…いつから?」



342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 14:20:19.37 ID:ShGOEw+YP

(,, Д )「まだ…人は死んでるのか?」

(-_-;)「死んでます…」

(,, Д )「…散歩?」

(-_-;)「ええはい、まあ」

(,, Д )「俺よ…もうすぐ死ぬんだけど…なんか目が…見えないんだ」

(-_-;)「え?」

(,, Д )「目が見えなくなっちまったみたいなんだよ…」

(-_-;)「…な、なんで」

(,, Д )「わからねぇ…怖いんだ」

(-_-;)「た、大変ですね…」



344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 14:27:30.17 ID:ShGOEw+YP

(,, Д )「すげぇ怖い…」

(-_-;)「はぁ…あの、隣の人は…」

(,, Д )「俺の嫁だ」

(-_-;)「へぇ…」

(,, Д )「なぁ…死ぬまで傍にいてくれないか」

(-_-;)「え?い、嫌ですよ!」

(,, Д )「なんで」

(-_-;)「だって…あとどれくらいかかるんですか?」

(,, Д )「分からないけどよ…もうすぐだから。頼むよ…一人で死ぬのは怖いんだ」

(-_-;)「ええ……」

(,, Д )「頼む…」



346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 14:30:10.61 ID:ShGOEw+YP
(-_-;)「ちょ、ちょっと離して…」

(,, Д )「頼む!すぐだから…」

(-_-;)「……………」

(,, Д )「……………」

(,, Д )「ありがとな…」

(-_-)「……」

(,, Д )「俺…こうして今めちゃくちゃ辛いけど…それでも少し…幸せな…」

(-_-)「……」

(,, Д )「うん…?何だよこの鉄板みたいなのは…」

(-_-)「…包丁です」



347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 14:32:17.84 ID:ShGOEw+YP

(,, Д )「え?」

(-_-)「ふっ!!」

(,,; Д )「ガアッ!!……え?……え?」

(-_-)「っ!!」

(,,; Д )「いっ…痛い…痛い…!何……」

(-_-;)「ハァ…ハァ…ふんっ!!」

(,,; Д )「ああ!……………あ…あ…」

(,, Д )

(-_-;)「ハァ…ハァ…」

(-_-;)「…………………」



348: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 14:36:38.71 ID:ShGOEw+YP

(-_-;)「どうしよう…殺しちゃった…」

(-_-;)「無関係の人を……」

(-_-;)「……………」

(-_-*)「なんだろう…とてもすがすがしいや…」

(-_-*)「…………うん、そうだよ…どうせみんな死ぬんだし…」




(-_-*)「殺しても…構わないよね」



349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 14:39:34.70 ID:ShGOEw+YP

【大学の道】

J(;'ー`)し「ドクオ………!!ドクオ!!」

( A )

J(;'ー`)し「私のドクオー!あっ…ああああ!!」

J(;'ー`)し「ドクオ!ドクオ!ドクオー!!」

( A )

J(;'ー`)し「ドクオ…!!どうして…どうして…!!」

J(; ー )し「あああ…ああああああああああああああああああ!!」



369: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 22:53:06.22 ID:ShGOEw+YP
【道】

( ФωФ)「……ここにも生きてる人はいないか…」

ζ(゚ー゚*;ζ「……………」

( ФωФ)「……次、行くぞ」

ζ(゚ー゚*ζ「え…あ、はい…」


(`・ω・´;)「あ…………」

ζ(゚ー゚*ζ「あ………」

( ФωФ)「よかった…ここにも生き残っていた人がいたのか」

ζ(゚ー゚*ζ「どうも、」

(`・ω・´)「あ…こんにちは」



372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 22:59:54.77 ID:ShGOEw+YP

( ФωФ)「あなたは…今までどこに?」

(`・ω・´;)「あっ…いえそこら辺と適当に…」

( ФωФ)「そうか………」

(`・ω・´;)「あの…何か知ってます?このこと…」

( ФωФ)「…いや…ただこの街だけではなく国内で起きてることだけは分かっている」

(`・ω・´;)「そ…そんな……」

ζ(゚ー゚*;ζ「私達は助からないんですか…?」

( ФωФ)「さあな……」



373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 23:04:46.08 ID:ShGOEw+YP
( ФωФ)「…とにかく、吾輩はできる限り生きてる人を探そうと思う」

(`・ω・´;)「確かに…それが一番良いかもしれませんね」

( ФωФ)「あなたも都合がなければ一緒にいてほしいのだが…」

(`・ω・´;)「ええ!もちろん!ご一緒させてください!」

( ФωФ)「そうか…それは良かった…」


(-_-)「……………あ」

ζ(゚ー゚*ζ「あ…ヒッキー…君?」

(-_-)「デレさん……」

( ФωФ)「…知り合いか?」

ζ(゚ー゚*ζ「あ…はい同じクラスメートです…」



376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 23:12:04.82 ID:ShGOEw+YP
(-_-)「……………この人たちは?」

ζ(゚ー゚*ζ「えっと…刑事のロマネスクさんと……」

(`・ω・´;)「あっ…えっとシャキンです………あ、外資系の企業を経営しています…」

(-_-)「ふぅん……」

ζ(゚ー゚*ζ「ヒッキー君…どうしたの…?この血…」

(-_-)「あ、ああ…さっきまで一緒にいた人が…血を流して死んじゃって…」

(`・ω・´;)「そ、そんなことがあるんですか…」

( ФωФ)「吾輩も…体験した。よくあることだ」

(`・ω・´)「ああ…」

ζ(゚ー゚*ζ「その…その人は?」

(-_-)「ああ………僕が殺したよ」

ζ(゚ー゚*ζ「え?」



378: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 23:20:12.39 ID:ShGOEw+YP
ζ( ー *;ζ「え………………」

(-_-)「………よっかった…僕、デレさんに会えて…」

(`・ω・´;)「え…………え?え?」

( ;ФωФ)「き、貴様!!何をやってる!!」

ζ( ー *;ζ「あ………あ?……あああ…」

(-_-)「僕を…クラスから迫害して楽しかった?いじめを傍観して面白かった?」

( ;ФωФ)「おい!貴様!」

(-_-)「…何って……ねぇ」

ζ( ー *;ζ「あああ………………」

( ;ФωФ)「おい!大丈夫か?」

(`・ω・´;)「う…うわあ…ち……血が……」



380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 23:29:08.13 ID:ShGOEw+YP
ζ( ー *ζ「う……………」

ζ( ー *ζ

(`・ω・´;)「え?………ちょ…ちょっと……」

( #ФωФ)

( ;ФωФ)「貴様…何をしたのか分かってるのか?」

(-_-)「あなたには関係ないでしょ…」

( ;ФωФ)「なっ…!ふざけっ……」

(-_-)「こっちにはこっちの事情があるんですよ。黙ってて下さい」

( #ФωФ)「き……貴様!!」

(-_-;)「痛っ!!……な何するんですか!」

( #ФωФ)「黙れ!…お前は一度反省をしろ!」



382: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 23:41:15.96 ID:ShGOEw+YP

(-_-)「反省してどうするんですか?…もうすぐ死ぬんですよ?」

( #ФωФ)「ふ…ふざけるのもいい加減にしろ!!」

(`・ω・´;)「ちょ…ちょっと!止めましょうよ…あなた」

(-_-)「胸倉を掴むのは良いですけど…あまり近付かない方がいいですよ」

( ;ФωФ)「ぐっ………!!貴様…!!」

(`・ω・´;)「あ…足に!!ちょ…ちょっと二人とも止めましょうよ!!」

(-_-)「時間が無いので…あなたも殺しますね」

( ; ω )「ぐあっ!!……がっ……」

(`・ω・´;)「えっ…あ…ちょ、ちょっと…」

( ; ω )「はぁ…はぁ……」



384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 23:48:12.91 ID:ShGOEw+YP

(-_-)「僕はこの人に虐められていたんですよ」

(-_-)「この人だけじゃない…クラス中に」

(-_-)「僕の復讐が終わってないのに…どうしてみんな死んで行くんですか?」

( ; ω )「ぐ………」

(-_-)「僕の復習を邪魔するなら誰であっても殺しますよ」

(`;ω;´;)「う…うわ………あああ……」

( ; ω )「はぁ…はぁ………や…止めろ…!」

(-_-)「無様ですね……もういいですよ。殺しますから」

(`;ω;´;)「や、ああ……ああ!」



388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 00:01:48.86 ID:Ki71cw5ZP
(-_-)「………………?」

( ; ω )「………………」

(-_-;)「え、いや…嘘…だろ…………」

(`;ω;´;)「……………?」

(-_-;)「なんで………急に…」

(-_-;)「お……お腹が………!」

(`・ω・´;)「………え?え?」

(-_-;)「い…痛っ!!…痛いよ!!」

( _ ;)「痛い痛い痛い痛い痛い!嫌だ嫌だ嫌だああ!!」

( _ ;)「死にたくない!まだ死にたくないよ!」

( _ ;)「ああ………!!」



391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 00:09:26.73 ID:Ki71cw5ZP
( _  )

(`・ω・´;)「……………え…」

(`・ω・´;)「な…何……?」

(  ω )

(`・ω・´;)「あの………え?」

ζ( ー *ζ

(`;ω;´;)「ひっ……!…いやっ…うわっ!」

(`;ω;´;)「やだ………嫌だ………」



(`;ω;´;)「うわああああ!!誰か!誰かあああ!!」



394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 00:15:45.52 ID:Ki71cw5ZP
【住宅地】

(*‘ω‘ *)「いろんな人が寝てるっぽね〜」

从;゚∀从「……頭いてぇ……」

(*‘ω‘ *)「お腹すいたっぽ…ハンバーグ…」

从;゚∀从「ああ、そうだな…もうすぐ晩御飯だもんな……」

从; ∀从「うっ………ぐうう…!!」

(*‘ω‘ *)「どうしたっぽ…お姉ちゃん……」

从; ∀从「お前は…ちゃんと…生きろよ……」

(*‘ω‘ *)「…………?」

从; ∀从「うっ…くっ…はぁ…はぁ…っ!!ううう!!」

从; ∀从「あ……………………」



395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 00:20:38.49 ID:Ki71cw5ZP
(*‘ω‘ *)「………お姉ちゃん?」

从 ∀从

(*‘ω‘ *)「そんなところで寝ると汚れちゃうっぽ?」

从 ∀从

(*‘ω‘ *)「………………う」

(* ω *;)「く…くるし……あ…あ…!!」

(* ω *;)「あ…………ああ……」


*( ‘‘)*「!!……………あの子」

ミ,,;゚Д゚彡「え?あ…………」



397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 00:26:13.79 ID:Ki71cw5ZP
(* ω *;)「く………うえ………いや…」

*( ‘‘)*「……………」

ミ,,;゚Д゚彡「ど、どうしよう……」

*( ‘‘)*「………………」

ミ,,;゚Д゚彡「えっ…どうするの?」

(* ω *;)「!!……え…?な…に……くび…」

*( ‘‘)*「……………」

(* ω *;)「うう!!がっ…ああ!ああ!!」

*(;‘‘)*「………………」

ミ,,;゚Д゚彡「ちょ、ちょっと……!!」

(* ω *;)「ああああああ!がっ!かっ!……か」



400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 00:30:41.63 ID:Ki71cw5ZP

(* ω *)

*(;‘‘)*「………………」

ミ,,;゚Д゚彡「……………」

*( ‘‘)*「うわ……汚ね…なんかついた…」

ミ,,;゚Д゚彡「こ……殺したのか?」

*( ‘‘)*「見てなかったの?」

ミ,,;゚Д゚彡「なんで………」

*( ‘‘)*「だって…もう死にはじめてたから、苦しそうだったし」

ミ,,;゚Д゚彡「……………」

*( ‘‘)*「ちょっと…手、洗ってくる」

ミ,,;゚Д゚彡「え?あ、…………ああ」



405: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 00:37:00.26 ID:Ki71cw5ZP
【大学病院に続く道】


( ・∀・)「それで、兄者と弟者って呼ばれてるんですね」

(´<_` )「まぁ」

( ´_ゝ`)「弟者は本当に親しい人以外に弟者って呼ばれるのが嫌なんだ」

(´<_` )「いや…そんなことはないぞ」

( ´_ゝ`)「…………」

(´<_` ;)「あっ…いや、そんなことないって言うのは親しい人以外にも呼んでる奴がいるってことで」

(´<_` ;)「別に呼んでる人が親しくないってわけじゃないぞ」

( ´_ゝ`)「誰?」

(´<_` )「え?」



408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 00:46:09.51 ID:Ki71cw5ZP
( ´_ゝ`)「親しく無いのに弟者って呼んでる奴って誰?」

(´<_` ;)「え………いやガナーって奴とか」

( ´_ゝ`)「誰、ガナーって」

(´<_` ;)「学生の頃の友達だよ」

( ´_ゝ`)「いつの?」

(´<_` ;)「え…大学の」

( ´_ゝ`)「へー」

(´<_` ;)「あ、でも本当に親しいってわけじゃないぞ」

( ´_ゝ`)「大学の何の知り合い?」

(´<_` ;)「いや、サークルのだけど」

( ´_ゝ`)「何の?」

(´<_` ;)「あ…鉄道模型…」

( ´_ゝ`)「ふーん…知らなかった」

(´<_` ;)「言ってなかったか」

( ´_ゝ`)「ああ、血が下がるなぁ…」

( ;・∀・)「あ、大丈夫すか?」

( ´_ゝ`)「ああ、ありがとう…」

( ´_ゝ`)「………………………」

(´<_` ;)「!あ、ああ…大丈夫か?」

( ´_ゝ`)「そんな取ってつけたような心配はいらないよ」



409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 00:58:48.34 ID:Ki71cw5ZP

(´<_` ;)「そ、そんなことないさ」

( ・∀・)「頭を少し下げたらどうです?」

( ´_ゝ`)「なるほど、足を上げて頭を下げれば血は上がるってことか」

( ・∀・)「ええまぁ」

( ´_ゝ`)「………………それじゃあやってみようかな」

(´<_` ;)「…………」

( ;´_ゝ`)「ふん!!………うっ!!……………えいっ!!」

( ;´_ゝ`)「駄目だ…上がらない…」

( ・∀・)「あっじゃあ足、持ちますよ」

( ´_ゝ`)「ああ……ありがとう」



410: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 01:02:35.45 ID:Ki71cw5ZP

(´<_` ;)「も…モララー君!」

( ・∀・)「はい?」

(´<_` ;)「それ……!」

( ・∀・)「え?」

(´<_` ;)「だから……それ!」

( ・∀・)「あっ……足…代わります?」

(´<_` ;)「ああ……」

( ´_ゝ`)「…………」

(´<_` ;)「大丈夫か?」

( ´_ゝ`)「ああ、モララー君が色々気を使ってくれるから大分いいよ」

(´<_` ;)「あ…いや……ああ、うん……」



411: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 01:07:18.14 ID:Ki71cw5ZP

( ;^Д^)「大丈夫か!!」

( ・∀・)「え」

( ´_ゝ`)「え?…何すか?」

( ;^Д^)「お前ら何ボーっとしてんだ!!友達が戦ってるんだぞ!」

( ;・∀・)「……あ」

( ;^Д^)「悪いが!シャツを破かせてもらうぞ!」

( ;´_ゝ`)「え………?わっ!」

( ;^Д^)「分かってる!分かってる!頑張れ!!」

( ;´_ゝ`)「いや…ちょっ、ちょっと!!」

(´<_` ;)「え?え?」



412: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 01:10:33.08 ID:Ki71cw5ZP

( ;・∀・)「ちょっと!何してるんですか!」

( ;^Д^)「胃をマッサージするから力を抜いて!」

( ;・∀・)「や、止めて下さい!!兄者さんに何するんですか?」

( ;^Д^)「うわっ!…何だ君は!?」

(´<_` ;)「え?…え?足どうすればいいんだ?」

( ;^Д^)「は、離せ…!!おい!!ちょっと…!!」

( ;・∀・)「お…落ち着いてください!!」

( ;^Д^)「おい!馬鹿…っ!止めろ…!」

( ;´_ゝ`)「…………………」

( ;^Д^)「何するんだ…!!おい!…だからっ…!」

(´<_` ;)「…………………」



415: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 01:19:06.03 ID:Ki71cw5ZP

( ;^Д^)「いい加減にしないか…!!糞!!」

( ;・∀・)「……………………」

( ;^Д^)「離せ!!やめろって!ぐっ…!!おい!」

( ;^Д^)「馬鹿…!おい!止めろ!おい!」

( ;^Д^)「だから…!お………い………」

( ;´_ゝ`)「………」

(´<_` ;)「………………」

( ;・∀・)「………………………」

( ;^Д^)「…………………………」

( ;^Д^)「…………わ」

( ;^Д^)「私は医者だ!!」



416: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 01:25:28.84 ID:Ki71cw5ZP

( ・∀・)「あっ…ああそれで」

( ;^Д^)「緊急事態だから…」

( ;・∀・)「え、あ、その…この状態っていうか…今のあれは…何かやっぱり…その」

( ;・∀・)「ウイルス的なあれが…原因っていうか…あれしてこうなったんですか?」

( ;^Д^)「いや、それはわからない…」

( ;・∀・)「………………………」

( ;^Д^)「っていうかまだ分からない。ちゃんと検査してみないとそんなのわかるわけないだろう」

( ;・∀・)「はぁ…」

( ^Д^)「この彼はいつからこうなんだ?」

(´<_` ;)「え、…彼はずっと以前からこんな感じです」

( ^Д^)「………………」



419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 01:28:31.37 ID:Ki71cw5ZP

( ・∀・)「あの…どこの病院ですか…うちの大学病院の…?」

( ^Д^)「そうです…え、ソク大の学生さん?」

( ・∀・)「ええ、僕は」

( ^Д^)「ああそう、僕もソク大出身なんだ。えっ医学部?」

( ・∀・)「いや、僕は」

( ^Д^)「あ、そう」

( ;´_ゝ`)「あの、俺は病気ですか?」

( ^Д^)「え?」

( ;´_ゝ`)「俺は病気ですか?」

( ^Д^)「いやわかんないけど」



423: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 01:38:39.72 ID:Ki71cw5ZP

( ^Д^)「というか僕、耳鼻科だし」

(´<_` )「あ、じゃあ耳や鼻のことに詳しいんですね」

( ^Д^)「………まあ」

( ・∀・)「あの…何か知ってます?」

( ^Д^)「何が?」

( ・∀・)「あのソク大の病院って地下2階までですよね」

( ^Д^)「……ああ、地下3階まであるって噂?」

( ・∀・)「ええ」

( ^Д^)「何かそういう噂あるよな」

( ・∀・)「あれ、嘘なんですか?」



424: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 01:41:42.54 ID:Ki71cw5ZP

( ^Д^)「僕はあそこに通って結構になるけど…3階には行ったこと無いね」

( ;・∀・)「じゃあ、あるんですか?」

( ^Д^)「あるみたいだよ、地下3階」

( ;・∀・)「そこで米軍がウイルスを作ってるって」

( ^Д^)「米軍?」

( ;・∀・)「知らないですけど…そういう都市伝説ってか噂があって」

( ^Д^)「へぇそいつは知らなかったけど、なんか地下で不老不死の実験でうちの院長は3回生き返ってるってのを聞いたけど」

( ;・∀・)「え?」

( ^Д^)「不老不死の霊薬でうちの院長は3回生き返ってるっていう噂」

( ;´_ゝ`)「………んん!?」



426: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 01:45:40.35 ID:Ki71cw5ZP

( ;・∀・)「そうなんですか?」

( ^Д^)「そんなことないだろう」

(´<_` ;)「どうした……?」

( ;´_ゝ`)「……いや」

( ;´_ゝ`)「!!……うわあ!!」

(´<_` ;)「兄者?…なんで跳ねてるんだ?」

( ;´_ゝ`)「止まらない…弟者、止まらない!!」

(´<_` ;)「兄者!!」

( ;´_ゝ`)「うわ!うわ!うわあああ!!」

(´<_` ;)「兄者!どうしたんだよ!!」



428: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 02:01:23.45 ID:Ki71cw5ZP
( ;・∀・)「え、え、どうしたんですか!?」

( ;^Д^)「おい!どうした!!」

(´<_` ;)「兄者!!兄者!!」

( ; _ゝ )「弟者……俺……おれ……」

(  _ゝ )

(´<_` ;)「あ………兄者?」

(  _ゝ )

(´<_` ;)「兄者…?兄者!!兄者ーー!!」

( <_  ;)「あ……………あああああ…」

( ;・∀・)「……………」

( ;^Д^)「……………」



430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 02:07:12.76 ID:Ki71cw5ZP

( <_  ;)「あ……あ……あ…」

( <_  ;)「兄じy( ;´_ゝ`)「うぉあ!!!」

( ;´_ゝ`)「はぁ…はぁ…はぁ………うん?」

(´<_` ;)「え?………あ」

( ;´_ゝ`)「あ、なんかちょっと…楽になった」

(´<_` ;)「あ、ほんと……」

( ;・∀・)「………」

( ;^Д^)「…………………………う」

( ; Д )「カハッ!!……うわ!!」

( ;´_ゝ`)「!!」

( ;・∀・)「あっ…この人…!」



431: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 02:14:40.72 ID:Ki71cw5ZP

( ; Д )「ぐ…くくっ…!!」

(´<_` ;)「えっ…ちょっと!!」

( ; Д )「…君達……頼む……これを……こ、これを…」

( ;・∀・)「え?え?」

( ; Д )「これを…ペニサス…ペニサス伊藤という人に…」

( ;・∀・)「え?なんすかこのカセットテープ…」

( ; Д )「これを……ペニサス伊藤という人に…」

( ;・∀・)「え、無理っす無理っす!!」

( ; Д )「頼む!ここで待ってたら通りかかるから頼む」

( ;・∀・)「ええ…」



436: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 02:20:36.94 ID:Ki71cw5ZP

( ; Д )「ぐわっ!!はあああああああ!!くわっ!!」

( ;・∀・)「ちょ、ちょっと…!!」

( ; Д )「がっ…ぐぐっ!!…い…い…」

( ; Д )「生きろ―ーーー!!」

(   Д )

( ;・∀・)「………」

( ;´_ゝ`)「……………」

(´<_` ;)「…………………」

( ;´_ゝ`)「俺は…聞き取れなかったことにしようと思うんだけど」

( ;・∀・)「あ、僕も」



438: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 02:25:54.99 ID:Ki71cw5ZP

(´<_` ;)「ペニサス伊藤って人にそれを渡せって言ったように思うんだが…」

( ;・∀・)「…………」

( ´_ゝ`)「そしたら弟者がここで待ってて渡せばいいさ」

(´<_` ;)「え?」

( ;・∀・)「そのペニサスさんって人が生きてるかどうかも分からないし」

(´<_` ;)「そうだけど…」

( ´_ゝ`)「俺は嫌だなそんなのは」

(´<_` ;)「そりゃ俺だって嫌だよ…で、でもこれ遺言じゃないか…」

( ´_ゝ`)「そうだけどさ、俺達この人のこと知らないし…。ただ声のでかい医者ってことしか」



442: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 02:32:13.54 ID:Ki71cw5ZP

( ・∀・)「これ……どうぞ」

(´<_` ;)「い、嫌だ!受け取らないぞ!」

( ・∀・)「でも弟者さんが持ってたら良いんじゃないですか?」

(´<_` ;)「モララー君はどうするんだ?」

( ・∀・)「僕は…この事件の真相を探ってみようかなあなんて」

(´<_` ;)「どうやって?」

( ・∀・)「だから病院の人にあって色々聞いてみたらなんか分かるんじゃないかな」

(´<_` ;)「でもこの人だって病院の人なのに全然何も分からなかったぞ」

( ・∀・)「だってこの人…人望なかったんじゃないかな…」

(´<_` ;)「…………………」

( ´_ゝ`)「その人…人望なかったと思うぞ」



443: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 02:36:05.60 ID:Ki71cw5ZP
(´<_` ;)「でも、じゃあこのペニサスって人に会ってみたら一石二鳥じゃないか?」

( ・∀・)「ああそっか…それでもいいけど面倒くさいな、もうすぐ死ぬかもしれないのにこんな見ず知らずの人の為に…」

(´<_` ;)「……」

( ´_ゝ`)「そのテープ…何が入ってるんだろうな」

( ・∀・)「テープだしなー…」

(´<_` ;)「俺はてっきり、そのペニサスさんへのこの人のプロポーズが吹き込まれてると思ったけど…」

( ・∀・)「ああ」

( ´_ゝ`)「まあそんなところだろうな…流石だなとっさにそんなことまで考えてたとは」

(´<_` )「いやいや…これくらい」

( ・∀・)「……………あっ!」



445: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 02:41:08.13 ID:Ki71cw5ZP
(´<_` )「どうしたんだ?」

( ・∀・)「あ、僕、テープレコーダー持ってたから」

(´<_` )「なんで?」

( ・∀・)「ああ、今日ミーティングしようと思ってて、それをテープにとって後で、文章に起こして卒論に載せるんです」

(´<_` )「へぇ……あ、4年生?」

( ・∀・)「はい…」

(´<_` )「じゃあもうすぐ卒業か…」

( ・∀・)「ええ、まあ」

( ;´_ゝ`)「お取り込み中のところ悪いんだが」

(´<_` )「どうしたんだ?兄者」

( ;´_ゝ`)「ああ、どうやら俺…死にそうみたいなんだ…」



447: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 02:52:26.90 ID:Ki71cw5ZP

(´<_` ;)「え?」

( ;´_ゝ`)「うん、なんかちょっと…」

(´<_` ;)「でも、さっき兄者は死にそうになって…そこから元気になったじゃないか!」

( ;´_ゝ`)「ああ、実はさっきからどうもお腹全体が痛くて…」

(´<_` ;)「と、トイレに行っても治らないのか?」

( ;´_ゝ`)「ああ」

(´<_` ;)「ええ…」

( ; _ゝ )「ぐっ…ぶあっ!!ああああうっ…うっ!!」

(´<_` ;)「あ………兄者!?」

( ;・∀・)「大丈夫ですか!?」

( ; _ゝ )「大丈夫じゃ……ぐっ!!…無いね…!」



452: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 02:59:15.70 ID:Ki71cw5ZP

( ; _ゝ )「うっ…!!ぐあああああ!!ああ!あ!」

(´<_` ;)「おい!兄者!!俺を一人にしないでくれよ!!兄者ぁ!!」

( ; _ゝ )「弟者……最後に………お前と一緒に入れてよかったよ…」

( ; _ゝ )「ぎっ!!ぐっ…うう…ふっ!…ごふっ!」

(  _ゝ )

(´<_` ;)「あ…あ……兄………者…………」

(;<_; )「兄者ーーーーーーー!!」

(;<_; )「うわあああああああああああ!!あああああああ!!」


('、`*;川「……………………ええ」



455: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:04:54.56 ID:Ki71cw5ZP

( ;・∀・)「あっ………こんにちは」

('、`*;川「どうも」

( ;・∀・)「どうも…」

(;<_; )「兄者ああああああああああああ!兄者ああああああああ!!」

('、`*川「あの…」

( ;・∀・)「はい」

('、`*川「ずっとここにいました?」

( ;・∀・)「ずっと…ていうか…5分から10分くらいですけど…」

('、`*;川「寝巻姿の女の子、見ませんでした?」

( ;・∀・)「いや、見てないです…弟者さんは?」

(;<_; )「知るかよおおおおおおおおおおおお!見てねえよおおおおお!!」

( ;・∀・)「だそうです…」



456: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:12:08.36 ID:Ki71cw5ZP

('、`*川「そう………」

(   Д )

('、`*川「その人と…話した?」

( ;・∀・)「はあ…お医者さんだって」

('、`*;川「ええ」

( ・∀・)「知り合いですか?」

('、`*川「ええまあ」

( ;・∀・)「あの…!ベニサスさん?」

('、`*川「ペニサスですけど……」

( ;・∀・)「そう!ペニサスさん!!」

('、`*;川「…?」



458: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:18:37.53 ID:Ki71cw5ZP

( ・∀・)「弟者さん!ペニサスさんです!!」

(;<_; )「え?…誰?」

( ・∀・)「ほら、耳鼻科の人の……」

(´<_` ;)「あ、…ああ!耳鼻科の人の!」

('、`*;川「?」

( ・∀・)「弟者さん!」

(´<_` ;)「え?あ、ああ…うん、あの…これ、なんかこの人が多分、あなたにって…」

('、`*川「あ…このカセットテープ…」

( ・∀・)ノ■「あ、それでこれ、テープレコーダー…よければ」

('、`*;川「……何ですか?これ」

( ・∀・)「さあ、その人が死ぬ前にペニサスって人に渡せって言って…」



459: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:21:45.50 ID:Ki71cw5ZP
('、`*川「何だろう…」

■―wwヘ√レvv〜──wwヘ√レvv〜─wwヘ

■<『あーあー…ん゛ん゛っ!……ペニサスさん…聞いてください…』

■<『…………ワンッ…トゥッ…スリッ…』

■<『ララララ ララ〜♪』

■<『きみはかわいーい、僕の黒ネーコ〜♪』

■<『赤いリボン―が、よく似合うよ〜♪』

■<『だけど、ときどーき爪を出して〜♪』

■<『僕の心を悩まーせーる〜♪』

■<『黒猫のタンゴッタンゴッタンゴ〜♪』

■<『僕のこいびーとは黒い猫〜♪』

■<『黒猫のタンゴッタンゴッタンゴ〜♪』

■<『ネコの目のように気まぐれだよ〜♪』

■<『ララララ ニャーオ〜♪』



462: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:30:38.57 ID:Ki71cw5ZP
('、`*;川「………………………」

■<『素敵なきみーが、街をあるけーば〜♪』

( ;・∀・)「………………」

■<『悪いどらネーコ、声をかける〜♪』

(´<_` ;)「……………………」

■<『おいしいエサーに、いかれちゃーって〜♪』

('、`*;川「……いや、ほんと、別に頼んだ訳じゃないんですよ?」

( ;・∀・)「どういう意図があったんだろう…」

(´<_` ;)「もう今となっては…わからないな…」

■<『後で泣いても知らなーいーよ〜♪』

('、`*;川「………………」



464: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:38:48.27 ID:Ki71cw5ZP
( ;・∀・)「うわ!!………くっ…くっ…!」

(´<_` ;)「!!モララー君?」

■<『黒猫のタンゴッタンゴッタンゴ〜♪』

( ; ∀ )「う……苦しい!」

('、`*;川「………」

■<『僕のこいびーとは黒い猫〜♪』

( ; ∀ )「う…うがあああ!!あっ…あっ…!!」

(´<_` ;)「大丈夫!?大丈夫か!?頑張れ!!」

■<『黒猫のタンゴッタンゴッタンゴ〜♪』

( ; ∀ )「こんな知らないおじさんの、う、歌を聞きながら死にたくなかった…」

(´<_` ;)「モララー君!!」

■<『ネコの目のように気まぐれだよ〜♪』



465: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:42:34.04 ID:Ki71cw5ZP

( ; ∀ )「母さん…母さん…もう一度……あたたかい…クリ…」

(  ∀ )

■<『ララララ ニャーオ〜♪』

(´<_` ;)「あ…あたたかいクリってなんだよモララー君!!モララーくーん!!」

('、`*;川「………………」

■<『夜の明かりーが、みんな消えてーも〜♪』

■<『君の瞳―は、銀の星よ〜♪』

■<『キラキラひかーる、黒ネ…カチッ』

■('、`*;川「……………」

(´<_` ;)「……………」



467: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:49:47.55 ID:Ki71cw5ZP
('、`*;川「……クリームシチューじゃないかな」

(´<_` ;)「死ぬ寸前にそんなどろどろしたクリームシチューなんか食べたいだろうか…」

(´<_` ;)「もっとサラサラしたものが食べたくなるんじゃないかな」

('、`*;川「………………」


( ;^ω^)「お……………!!」

( ;^ω^)「ペニサス!!ペニサス!!」

('、`*;川「え………!!」

(´<_` ;)「……?」

( ;^ω^)「ようやく見つけたお…!」

(´<_` ;)「え…お知り合い?」

('、`*川「……ええまあ」



468: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:54:38.70 ID:Ki71cw5ZP
( ^ω^)「………彼氏?」

('、`*;川「違う!」

( ^ω^)「……………………どうも」

(´<_` ;)「…どうも」

( ^ω^)「ペニサス…安心するお!俺は…お前が俺を守るお!俺が…早くこの街から出るお!」

('、`*;川「は?」

( ^ω^)「この街から出るお!」

('、`*;川「知らないの?」

( ^ω^)「何がだお?」

('、`*;川「ここだけじゃないんだよ」



472: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 04:01:29.74 ID:Ki71cw5ZP

( ^ω^)「え…」

('、`*;川「世界中こうなの!」

( ;^ω^)「な、何で?」

('、`*;川「知らないよそんなの…調べてる時間もなくみんな死んでるんだから」

( ;^ω^)「なんで……」

('、`*;川「…………………」

(´<_` ;)「ウイルスじゃないのか…?」

('、`*;川「なんの?」

(´<_` ;)「なんか病院の地下3階で米軍がウイルス作っててそれが漏れたって」

('、`*;川「そんなのあるわけないじゃん!それってなんか都市伝説になったやつでしょ?」

(´<_` ;)「そこまでは知らんが…」



473: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 04:08:46.51 ID:Ki71cw5ZP

('、`*;川「私が学生の頃、都市研…都市伝説研究会ってサークルがあって」

('、`*川「そこの子が卒論書く為に都市伝説を作ってばら撒いた事があって」

('、`*;川「その一つだよ、その伝説。私、その話作った時一緒にいたもん。そこの喫茶店で考えたんだよ」

(´<_` ;)「へー…え?じゃあこれは何で、みんな死んでるの?」

('、`*;川「知らない!テレビもネットもほとんど機能しなくなっちゃったから」

(´<_` ;)「ああ…そうか…」

( ^ω^)「なんか…話が見えてこないお…」

('、`*;川「みんな死ぬんじゃないってこと」

( ;^ω^)「そんなことはないお!だって…俺達はまだ生きてるじゃねーかお」

('、`*;川「………」



474: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 04:14:44.50 ID:Ki71cw5ZP
( ;^ω^)「もうすぐ、警察とか…自衛隊とか助けに来るお!」

('、`*川「なんで今来ないの?」

( ;^ω^)「え?なんか準備とかしてるんだお…きっと」

('、`*;川「なんの?」

( ;^ω^)「え…でも最悪アメリカ人が助けに来てくれるから…」

('、`*;川「アメリカ人もみんな死んだんじゃない?」

( ;^ω^)「アメリカ人何人いると思ってんだお!!」

('、`*;川「知らないけど…みんな死ぬんだよ…」

(´<_` ;)「…?どこに?」

('、`*;川「そこのベンチに座る」

(´<_` ;)「じゃあ…俺も座ろうかな…」

( ;^ω^)「ええー……嘘だお……」



476: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 04:18:25.87 ID:Ki71cw5ZP
【道】

*(;‘‘)*「はぁ……はぁ………」

ミ,,;゚Д゚彡「大丈夫…?」

*(;‘‘)*「平気」

ミ,,;゚Д゚彡「…どっかで休む…?」

*(;‘‘)*「平気だって…」


( ;´ー`)「………………」

ミ,,;゚Д゚彡「………………」

*(‘‘)*「何してるの?置いてくよ」

ミ,,;゚Д゚彡「あ…うん………行くよ……」

( ;´ー`)「……もう…駄目か…………糞…」



478: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 04:21:45.84 ID:Ki71cw5ZP
(`;ω;´)「だ…誰か…!!助けて…!!」

(`;ω;´)「し、死にたくないよ…!!」


( ;´ー`)「うう…うううううう…ぐっ…!」

(`;ω;´)「あっ…!!あ、あ、あの!!」

( ;´ー`)「…え……?」

(`;ω;´)「大丈夫ですか!?」

( ;´ー`)「え?いや……誰…」

(`;ω;´)「お願いします!た、助けて下さい!!」

( ;´ー`)「え?いや…何…?」

(`;ω;´)「死ぬのが怖い…怖いよ…!!」



479: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 04:25:58.44 ID:Ki71cw5ZP

( ; ー )「いや、ちょっと…っぐっ…!」

(`;ω;´)「だ、駄目ですよ!死なないで!死なないで!!」

( ; ー )「そ…そんなこと、い、言われても…アグッ!!」

(`;ω;´)「嫌だ!嫌だ!死なないで!死なないで!!」

( ; ー )「ぐっ…っくっく……お………おま……し…」

(`;ω;´)「お願いします!どうか助けて!!ねぇ!お願い!!」

( ; ー )「し……し…し……」

( ; ー )「シラネー……ヨ」

(  ー )

(`;ω;´)「あ……………ああああああ!!」



481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 04:31:02.91 ID:Ki71cw5ZP

(`;ω;´)「あっ…ああああっ!!……………痛っ!」

(`;ω;´)「な…何…?何が…」

4(`;ω;´)「あ…これ…さっきの子の…包丁…とっさに持ってきちゃったのか…」

4(`;ω;´)「…………………………」

4(` ω ´)「………………ふっ」

4(` ω ´)「ふふふふふふふふ…あはははははははははw」

4(` ω ´)「僕は…僕には…もう無理だあああああああああ!あっははははは!!」

(` ω ´;)

(` ω ´;)「ほーら…血がいっぱい…いっぱいだあ!!あはははははは!」

(` ω ´)「僕の首から!血があっはははははは!」

(` ω ´)「あっははははははh…………」

(` ω ´)



484: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 04:38:50.93 ID:Ki71cw5ZP

【大学病院に続く道】

(´<_` )「やっぱり…最後の言葉みたいなあれは言った方がいいのかな」

('、`*川「え?」

(´<_` )「いや、何人か看取って来たんですけど、なんかみんな最後の言葉みたいな?あれを言ってから死ぬんで」

('、`*川「ああ」

( ^ω^)「俺は考えたお」

(´<_` )「え、今?」

( ^ω^)「だお」

('、`*川「え?何?」

( ^ω^)「駄目だお最後に言うんだから」



486: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 04:46:12.82 ID:Ki71cw5ZP
('、`*川「だって、この中で最後に死ぬとしたら誰にも聞かせられないよ」

( ;^ω^)「…じゃあ、俺が最後に死ぬとして、俺の前の人が死ぬときに、その人に聞かせる」

('、`*;川「ええ、止めてよ…」

( ;^ω^)「だってしょうがないお…」

(´<_` )「どんな感じの言葉なんですか?」

( ^ω^)「え?」

(´<_` )「参考にしたくて」

( ^ω^)「でも…言ったらばれちゃうしなー…………」

('、`*川「……………あ、私に関することは止めてよ」

( ´ω`)「……………」



487: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 04:51:32.76 ID:Ki71cw5ZP
(´<_` )「俺は電車のことについて言うつもりです」

('、`*川「電車好きなんですか?」

(´<_` )「ええ…」

( ^ω^)「乗るのが?」

(´<_` )「乗るのも好きですし、写真を撮ったりするのも好きです。あとプラモとか」

('、`*川「ああいう趣味ってお金とか結構かかるの?」

(´<_` )「そうですね…乗りたい電車の為に海外旅行とか計画しますし…」

('、`*川「へぇ…すごいね」

(´<_` )「ええ、まあ」

( ;^ω^)「…………………」



492: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 04:57:43.15 ID:Ki71cw5ZP
( ;^ω^)「ちょっとゴメンいいかお?」

('、`*;川「え」

( ;^ω^)「ちょっと良いかお?」

('、`*川「どうしたの?」

( ;^ω^)「いや、ちょっと俺来たみたいだお…」

('、`*;川「え、ええ?」

( ;^ω^)「ゴメン、ゴメン!ちょっときてるんだお…」

('、`*;川「何、やめてよ!!」

( ;^ω^)「だって…しょうがないお…!」

('、`*;川「……………」



494: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 05:03:28.83 ID:Ki71cw5ZP
( ;^ω^)「それで…悪いんだけど…水入らずで死なせてくれお……」

(´<_` ;)「…………………」

( ;^ω^)「…?ねえ、ねえ」

(´<_` ;)「え?え?」

( ;^ω^)「あの、ごめん…俺達兄妹」

(´<_` ;)「え?…あ、はい!俺達みんな兄弟!」

( ;^ω^)「いや、違う、あの…兄妹」

(´<_` ;)「え?あっ…ああああ!…似てないですね」

( ;^ω^)「あの、水入らずでね?二人きりでね?死なせてくれお」

(´<_` ;)「あっ…どっか行けってことですか?」

( ;^ω^)「うん…うん!早く…」



495: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 05:08:49.11 ID:Ki71cw5ZP
(´<_` ;)「でも…そうしてる間に、僕も死んじゃったらどうするんですか?」

( ;^ω^)「君は他人じゃねぇかお…」

('、`*;川「勝手なこと言わないでよ!マンツーマンで死なれるのなんて私、嫌だから」

( ;^ω^)「じゃあ……もういいお!!」

( ; ω )「ペニサス…俺は悪い兄貴だったおね…」

('、`*;川「何?なに?」

( ; ω )「ぐっ…!!ぺ、ペニサス…俺は…悪い…あ、兄貴だったおね…」

('、`*;川「うん、そうだけど…それが何?」

( ; ω )「俺は………悪い…兄貴……だっ!」

(  ω )

('、`*;川「ちょっちょっと!!兄さん!!」



498: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 05:13:19.06 ID:Ki71cw5ZP
(;、;*川「兄さん……うっうっ……うわああああああ」

(´<_` ;)「…多分最後の言葉長すぎて言えなかったんだな…」

(;、;*川「悪い兄だってことしか、分からなかったじゃない!!」

(´<_` ;)「その後に、逆説的なことを言うつもりだったんだろうな…」

(;、;*川「うううっ…グスッ…うう…」

(´<_` ;)「悪い兄貴だった、でも…みたいな……ちょっと文章が長すぎたな」

(´<_` ;)「死にそうなんだ、無理だろ…そんなにしゃべるのは…簡潔にしないと…」

(;、;*川「ヒッウ…ヒック…グスッ……」

(´<_` ;)「…………」

(´<_` ;)「あの…」

(´<_` ;)「あの、僕と、付き合って下さい!!」



500: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 05:16:23.30 ID:Ki71cw5ZP

(;、;*川「え?」

(´<_` ;)「僕と」

(;、;*川「……お断りします」

(´<_` )「あ、はい」

(;、;*川「………………………」

(´<_` )「………………」


  _
( ;゚∀゚)「あ………………」

(  ω )
  _
( ;゚∀゚)「あ、あの、あ、その人」

('、`*;川「え?」
  _
( ;゚∀゚)「その人」



502: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 05:20:20.48 ID:Ki71cw5ZP

('、`*;川「あ、兄のお知り合いですか?」
  _
( ;゚∀゚)「あ、ええまあ…一応……うっ!」
  _
( ; ∀ )「う、うわっ…!!」

(´<_` ;)「大丈夫ですか?」
  _
( ; ∀ )「いやなんかちょっと、あの」

(´<_` ;)「え?」
  _
( ; ∀ )「見守って貰っちゃっていいすかね?もう死ぬんで」

(´<_` ;)「……」

('、`*;川「良いよ別に…」
  _
( ; ∀ )「あ、じゃあすいません、ちょっと…手を握ってもらっても…」

(´<_` ;)「あ、ああわかった」
  _
( ; ∀ )「あ、いやあなたじゃ…」

(´<_` ;)「集中して!」
  _
( ; ∀ )「あ、はい」



503: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 05:26:23.40 ID:Ki71cw5ZP
(´<_` ;)「……………………」

('、`*;川「……………………」
  _
( ; ∀ )「あ、そんなに見ないで、恥ずかしいから」

('、`*;川「あ、ああ」
  _
( ;゚∀゚)「いやー、見られるのには慣れてるはずなんですけどね」

('、`*川「何ですか?」
  _
( ;゚∀゚)「いや、見られるのには慣れている職業なんですけどね」

('、`*川「え?なんですか?」
  _
( ;゚∀゚)「あ、いや…あのちょっとそういう仕事で僕」

('、`*川「え?何だろう…」
  _
( ;゚∀゚)「じゃあ、ヒント出しますね…あ、でもこれだとわかっちゃうかな?」

(´<_` ;)「……………………う、」



505: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 05:30:35.93 ID:Ki71cw5ZP
(´<_` ;)「あ、あの…集中してもらえますか?」
  _
( ;゚∀゚)「え?え?」

('、`*;川「ちょっと…」

(´<_` ;)「いや、あの…僕もちょっと来てるみたいで、急いでもらっていいですか?」

('、`*;川「ええ…じゃあ私最後になっちゃうじゃない!!」

(´<_` ;)「あの、できるだけ生きますから、存命しますから、延命」
  _
( ;゚∀゚)「あ、じゃあちょっと、集中した方がいいですかね」

(´<_` ;)「すいません…お願いします…」
  _
( ;゚∀゚)「ひっひっふー…ひっひっふー…」

('、`*;川「ええ、私一人嫌だ…」



507: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 05:37:26.99 ID:Ki71cw5ZP
(´<_` ;)「どう?…どう?」
  _
( ;゚∀゚)「あ、あ、来てます、来てます…あ、じゃあちょっといいすか?」

('、`*;川「え?」
  _
( ;゚∀゚)「いいすか?」

('、`*;川「何が?」
  _
( ;゚∀゚)「あ、じゃあちょっと…」
  _
( ; ∀ )「ぐっ…ぐわっ!があっ…!づづっ…!!」

(´<_` ;)「………………………」

('、`*;川「………………………」
  _
( ; ∀ )「ぐっ…ぐっ………あ…あ……」


  _
( ; ∀ )「ありがとう…世界」
  _
(  ∀ )



511: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 05:40:38.64 ID:Ki71cw5ZP
('、`*;川「…………………」

(´<_` ;)「あ、それ俺も言おうと思ってたのに…なんだよ!」

('、`*;川「あ、…残念」

(´<_` ;)「あ、じゃあすいません…自分、逝かせてもらってもいいすか?」

('、`*川「ええ…我慢できないの…?」

(´<_` ;)「あ、はい」

('、`*;川「じゃあ…いいよ…」

(´<_` ;)「あじゃあ、ちょっと失礼して…あの、手を握ってもらっていいすか?」

('、`*;川「…………いいよ」

(´<_` ;)「ありがとうございます………」

(´<_` ;)「………………………」

(´<_` ;)「あ、あれ?でもなんか、さっきより、ちょっと楽になってきまし」

( 、 *;川「う゛!!」



512: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 05:44:20.33 ID:Ki71cw5ZP
(´<_` ;)「…え」

( 、 *;川「が……ぐぐ…」

(´<_` ;)「ちょっとペニサスさん…」

( 、 *;川「ぐげ………がぁっ」

(´<_` ;)「ペニサスさん、俺と付き合って下さい!!」

( 、 *;川「嫌だ……痛い…!苦しい…!」

(´<_` ;)「ペニサスさん!俺と、俺と、付き合って下さい!!」

( 、 *;川「嫌だー!!がっぁっく…!!ぐあ!!」

(´<_` ;)「ペニサスさん!ペニサスさーん!頑張って!頑張って!死なないで!ちょっとペニサスさーん!!」

( 、 *;川「嫌だぁ……」

( 、 *川



515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:02:18.90 ID:Ki71cw5ZP
(;<_; )「わ…わああああああああああああああああああああああ!!」

(;<_; )「ああああああああああああああああああああああ!!」

(;<_; )「ああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ……」

(´<_` ;)「………………」

( 、 *川

(´<_` ;)「……………………」

( 、 *川

(´<_` ;)「唇……」

( 、 *川

(´<_` ;)「おっぱい………」

( 、 *川



518: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:05:58.47 ID:Ki71cw5ZP
( 、 *川     (´<_` ;)))

( 、 *川  (´<_` ;)))

( 、 *川 (´<_` ;)))

( 、 *(´<_` ;)))

( 、(´<_` ;)))

( 、(´<_` ;)「………………」



(;<_; )「わあああああああああああああああああああああああ!!」

(;<_; )「誰か―!!誰か―!!あ、兄者!!兄者!!兄者ー!!」

(  _ゝ )

(;<_; )「兄者!!生き返れ!!兄者!!生き返れ!!」



519: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:06:59.01 ID:Ki71cw5ZP
(;<_; )「兄じ…………………っ!!」

( <_ ;)「あ…あれ…なんで…なんで…」

( <_ ;)「何で…今頃……痛っ…痛いよ…!!」

( <_ ;)「頭が…!!あああ!く……」

( <_ ;)「……ぅう……ぐっ………」

( <_ ;)「…ありが………」

( <_ ;)「……サンキュウ……………世界」


( <_ ;)「……………………」

( <_ ;)「…………………………」



( <_ ;)「電車」

( <_  )



520: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:07:59.67 ID:Ki71cw5ZP
【道】

*(‘‘)*「静かだ……」

ミ,,゚Д゚彡「そうだね……」

*(‘‘)*「海って見たことある?」

ミ,,゚Д゚彡「あるよ」

*(‘‘)*「私もあるよ…」

ミ,,゚Д゚彡「好き?」

*(‘‘)*「好きって言えるほど知らないけど…好きだと思う」

ミ,,゚Д゚彡「どこの海?」

*(‘‘)*「え?」

ミ,,゚Д゚彡「見たの?」



522: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:08:59.23 ID:Ki71cw5ZP
*(‘‘)*「熱海」

ミ,,゚Д゚彡「熱海か……」

*(‘‘)*「…………疲れたからちょっと座る」

ミ,,゚Д゚彡「あ、ああ、うん」

*(‘‘)*「…………………」

ミ,,゚Д゚彡「……………」

*(‘‘)*「病気になる前に一度行ったの家族で」

*(‘‘)*「そんでその後すぐ病気になって、そんでなかなか死ななくて」

*(‘‘)*「それで、そろそろ死にそうって思ったら、みんな死に出した」

ミ,,゚Д゚彡「………」



523: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:09:59.36 ID:Ki71cw5ZP
*(‘‘)*「みんな死ねば怖くない気がする」

ミ,,゚Д゚彡「なんで?」

*(‘‘)*「だって死ぬってことは自分の世界が無くなるのと一緒でしょ?私が死んだあとに世界が無いってことだから」

ミ,,゚Д゚彡「よくわからないけど…自分が死んだあとに誰もいないってのは…なんか嫌じゃない?」

*(‘‘)*「そういうもんかね」

ミ,,゚Д゚彡「分からないけど」

*(‘‘)*「………海まだかな」

ミ,,゚Д゚彡「だって全然歩いてないよ」

*(‘‘)*「…………何でついて来るの?」

ミ,,゚Д゚彡「…………だって…一人は嫌だから」

*(‘‘)*「…なにそれw」

ミ,,゚Д゚彡「うん…まあ…」



524: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:11:00.43 ID:Ki71cw5ZP
J( ー ;)し「あ…ああ…………」

ミ,,゚Д゚彡「あ…………」

J( ー ;)し「ああああ…ああ…」

*(‘‘)*「知り合い?」

ミ,,゚Д゚彡「え、ああ、うんまあ」

J( ー ;)し「………こ、ろ、し、て」

ミ,,;゚Д゚彡「!!…………」

J( ー ;)し「こ、ろ、し、て………」

ミ,,;゚Д゚彡「あ…ああ………」

*(‘‘)*「………………」

ミ,,;゚Д゚彡「!……………」

J( ー ;)し「あは…………あり、が…と、う」

*(‘‘)*「……………」



525: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:11:59.20 ID:Ki71cw5ZP
J( ー ;)し「がっ…かっ…かか………」

*(‘‘)*「…………………………」

J( ー ;)し「あがががが!っかぁ!…が…ごっ…!」

*(;‘‘)*「……………」

ミ,,;゚Д゚彡「あ…ああ…………」

J( ー ;)し「ああああ…がっ…かっ……」

J( ー ;)し「か………………か……………」

J( ー )し

*(;‘‘)*「……………」

ミ,,;゚Д゚彡「……………」



526: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:12:59.23 ID:Ki71cw5ZP
ミ,,;゚Д゚彡「…殺したの?」

*(‘‘)*「……………うん」

ミ,,;゚Д゚彡「凄いね……」

*(‘‘)*「別に凄くないよ……」

ミ,,゚Д゚彡「………………」

*(;‘‘)*「………………」

ミ,,゚Д゚彡「俺…分かんないけど……」

*(;‘‘)*「はぁ…はぁ……はぁ……ぐっ!」

ミ,,;゚Д゚彡「!!」



527: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:14:00.65 ID:Ki71cw5ZP
*(;‘‘)*「がっ…がああ…!う゛…ああああ……苦しい…」

*(; )*「あああああああ!!助けて…!!お願い!」

ミ,,;゚Д゚彡「…………………」

*(; )*「ああああああ!!嫌だ!!助けて…!ああああ!!」

*(; )*「嫌!嫌!嫌!ぎゃああああああああああああああ!!」

ミ,,;゚Д゚彡「……………………………」

*(; )*「ああ……ああああああああ……」

*( )*

ミ,,;゚Д゚彡「……………………」

*( )*

ミ,,;゚Д゚彡「………………………」

ミ゚Д゚;,,彡「……………………………………」



ミ,,゚Д゚彡「…………………あ」



536: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:47:20.03 ID:Ki71cw5ZP
【AAテンプレその1】
(  ω )        ξ )ξ     ( A )    川 - )      ζ( ー *ζ
  _
(  ∀ )o彡゜        ノハ )      (´ ω `)      (` ω ´)

(  ∀ )    (  ∀ )     (,, Д )    (* ー )   (* ∀ )   (# ;;- )

/  3                   (  _ゝ )   ( <_  )

(* ω *)      (    )              ( < >< >)

<ヽ ∀ >    ( ,, Д )    (  Д )    *( )*       川д川

( ∀ )       ( _ )     (  ー )     (= ω )ノ    ( д )

从 ー 从     ( 、 *川       从 ∀从         (  ω )

|゚ノ ∀ )    ( .)     (  ∋ )     lw´ _ ノv       J( ー )し





       ミ,,; Д 彡「あ……………ああ…」



546: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:55:39.69 ID:Ki71cw5ZP
【AAテンプレその2】

\( o )/      |  o |      |  o  |         / o \

 @@@
@# 、_@     、_
 (  ノ )   ( ,_ノ )y━・~         ∬ _ゝ )   l从 ∀ ノ!リ人   o川* ー )o

 彡⌒ミ
(  _ゝ )   / 、 /        |;;;;|  っノVi ,ココつ        (- ∀ )     ( 3 )

ミセ* ー )リ    ( 、 トソン      (´ _ゝ `)       (  3 )      (  )     ( 3 )

<_フー )フ           ,( )( ),        (  ω)          (  )

( ハ )    ( _L )       ( □ )    ハハ - )ハ       【+  】ゞ )

( e )         |( ),  、( )、|       (  ω )        川 々 )

(( ∀ ∩     爪 ー )y‐     (/// )       ▼ ェ ▼     マト# Д )メ       ( (エ) )    ⌒*リ´ - リ

       ∧_∧
   ⊂⌒(   ω )
     `ヽ_っ⌒/⌒c


               ミ,,; Д 彡「あ、あああ、あああああああああああああ」



547: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:56:36.87 ID:Ki71cw5ZP
【AAテンプレその3】

N| " '` {" `lリ     (  ∀ )    ( д @     彡 v ミ   (  v )

〈:: − 〉   (; Д )    | | ‐ | |レ       (  ∀ )    i!iiリ ヮ ノル

イ从 ー ノi、   从 ヮ 从ト    リi、 ー イ`!    (  ヽ )

リハ ∀ ノゝ     从リ д ノリ     li イ - ノl|    (ノリ_ _- ノリゝ      ヽiリ,, ヮ ノi

|::━ ┥    ( )    /      /  ) =| )    [ Д ]

爪 ー )   瓜 ∀ )   爪 A )   ( − )    ノリ, ー )li

( W )      (  ∀  ∀ )       (;; ∀ ;;)      リ − ル

<( _ <人ノ        < Д =>       (= д )     < _・ >

ハソ − リ      (   ¥ )     (  ー )    (  A )

( A * )      | l| ー ノl     ミ* ∀ 彡   ¥ ∀ ¥

ィ'ト―-イ、
以` 益 以

             ミ,,; Д 彡「ああああああああああああああああああああ」



549: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:58:15.02 ID:Ki71cw5ZP










             ( ^ω^)さよならアスキーアートのようです

                          完










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