(´・ω・`)かま掘りたちの夜
- 148: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:27:11
- めいきゅ編
ぼくの名前はブーン。ハム工場で働くイケメンだ。ぼくはこの会社で偶然出会ったオカマの兄弟と
ふとしたきっかけで仲が良くなり、三人でよく行動を共にするようになったんだお。
一緒にカラオケに行って音痴を晒しあったり、某遊園地に男三人で遊びにいって某ネズミを取り囲んだり。
常に行動を共に出来るベスツフレンズになったのだ。
そして今日もぼく達は有給を利用し、とあるペンションに来ていた。
ペンションしゅぷーる★。
ここのオーナーが作る食事の評判が大変良く、グルメ番組にも取り上げられる程、味への拘りがある
食べる事が趣味であり生きがいのぼくにとっては打って付けの場所って事だお
その記事を見つけた兄弟がぼくのためにわざわざ辺境の地まで連れてきてくれた。
- 149: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:27:42
- そしてしゅぷーるへ行くのは、もはや毎年の恒例イベントとなり。今年もあの雪山へと向かう。
・
・
今日で何度目の来訪だろうか・・・・忘れてしまった。あそこには時間を忘れさせる程の魅力がある。
( ^ω^)「おっおっおっ、あの看板が見えたお!」
(´<_` )「やぁ〜っと着いたわぁぁ〜ん・・・・」
( ´_ゝ`)「何時までも不便な場所にあるわねぇこのペンション・・・・」
(´<_` )「直行便とか作られないかしら」
( ^ω^)「人が少ないお陰でこの時期はぼくらの貸切なんだし、多少の不便は我慢したほうがいいんだお」
( ´_ゝ`)「そうねぇ、あの過疎っぷりがしゅぷーる★の魅力ですもんね」
雑談をしながら歩いているうちにぼくらは、目的地に到着し、しゅぷーる★の扉を開く。
ガチャリ ガララーン
- 150: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:28:59
- ( ^ω^)「お邪魔しまんこ」
(´<_` )「もうっ内籐ったら、あたし達にはそんなものついてないのよ」
( ´_ゝ`)「ぶら下がってるのはムスコだけよねぇ」
(´<_` )「子供を生める体じゃないのに、生まれながらにして子持ちなんてやぁねぇ・・・・」
いつもならここでオーナーが奇声をあげて歓迎してくれるのだが、今日に限ってお迎えは無しだった
( ^ω^)「電気もついてないし真っ暗だお・・・・・誰もいないのかお?」
(´<_` )「お出かけ中かしらん」
( ´_ゝ`)「みんなで何処かに遊びにいってるのかもね、戻ってくるまで勝手にお邪魔しときましょ」
( ^ω^)(´<_` )「把握した」
3人がペンションに不法侵入した時。今入ってきたばかりの入り口の外側から、ガタッ という音が聞こえ一斉に振り向く。
- 151: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:30:14
- ( ^ω^)「なんだお、今の音?・・・・・・うげっドアが開かないお!」
(´<_`;)「あらら・・・・拘束プレイ?まだそんなのには目覚めてないわよあたし」
( ´_ゝ`)「ドアの外にソリが立て掛けてあったし、それが倒れたんじゃない?」
慌ててドアノブを回し、ガンガンとドアを叩く。
(;^ω^)「誰かいたら出してくれおー!」
いくら叫んでも、ドアを叩いても何の反応も返ってこない
・・・・・・仕方がない、出れないのならやるべきことは一つしかない。
食事だ
このペンションで出されるメニューはどれも美味しく。これの為に毎年足を運んでいる様なものだ。
(* ^ω^)「いや〜閉じ込められてラッキーだったお。これで食い放題の口実ができたお」
(´<_` )「危機感ってものが内籐には無いのね・・・・・・」
- 152: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:30:58
- ( ´_ゝ`)「いいじゃない、どうせあたしたちも朝ご飯も食べずに来たからお腹すいてるし」
(´<_` )「たしかに、お客様を腹ペコのまま待たせておくなんてなってないわね
内籐、適当に食材をかっぱらって料理してしまいましょう」
( ^ω^)「うはwwwwwwwおkkkwwwwwwwみwwwなぎっwwwてきたおwwwwww」
内籐は冷蔵庫の中身を全て食い尽くすつもりだった。
もはや閉じ込められた事などは忘れ。全員で厨房へと侵入する。
(* ^ω^)「頂きまっs」
挨拶を済ませ冷蔵庫の扉を開けた瞬間。
突然フローリングが開き内藤は奈落の底へと落とされた。
(;´_ゝ`)(´<_`;)「ナイトゥゥーーーーウ!!!!」
⌒ ⌒ ⌒
_⌒ ⌒ ⌒__
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/:::::::( / :::::::/ チャラッチャラッチャーン
- 153: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:32:15
- 釜堀の階層 地下一階
ヒュー ズゴッ
(; ^ω^)「ひぎぃ!」
どれ位の距離を落ちたのかはわからないが、尻から勢いよく地面に叩きつけられた。
(; ^ω^)「うぐむむ・・・・尻が6つに割れたお・・・・・・」
( ^ω^)「ここは一体・・・・・・えっとそうだお冷蔵庫を開けて・・・・・」
(; ^ω^)「そうだお、行きなり地面が消えたんだお!・・・・おーい!!兄弟助けてくれおー!!」
力の限り叫ぶが返事は返ってこない。
どうなってるんだ?何故ペンションの下にこんな空間が・・・・・・?
前方の道はは果てし無く長い一方通路で先がまったく見えない。進む事しかできないらしい
上を見上げても闇が広がっているだけで高さもまるで分からない。
- 154: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:33:04
- ( ^ω^)「天井が見えないなんて、どれだけ深い場所なんだお・・・・」
兄弟の返事が無いのが心配だ、自分と同じで大変な目に遭ってるのかもしれない。
( ^ω^)「お腹も減ったし早く上に戻りたいお・・・・どこかに階段があるかもしらんし探すかお」
そう呟き内籐は通路を歩き始めた。
数分も歩くと道幅も広がり、走り回れる位の空間に出た。
それから更に前へと進むと今度は道が二手に別れている。
ご丁寧に看板付だ、 右は地上。 左は工事中。
( ^ω^)「バーローwwwwww右に行くにきまってるおwwwwwww」
と言い放ち、右の通路に足を進めた瞬間、あるものが目に留まった。
それはフランスパン。
丁寧にスライスされガーリックトーストされたパンは左の道の奥に点々と続いている。
- 155: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:33:54
- ( ^ω^)「天の恵みktkrwwwwwwwwwww」
ヒョイヒョイとパンを拾い続けるうちに、何時の間にか地下へと向かっている事に内籐は気づかないらしい。
そして階段を落りきった時・・・・・・
(^ω^ 三 ^ω^)「・・・・まだまだ足りないお、どこかに残りは」
ガッシャン!!!!
轟音が鳴り鉄の扉が下り。その扉は今降りて来たばかりの道を塞いだ。
(; ^ω^)「孔明の罠だったのかお」
釜堀の階層 地下二階
内籐はどうにかして上の階へと戻ろうと鉄の扉を叩いたり捻ったり舐めてみたりしたがビクともしない。
実は横にスライドするんじゃね?という無駄な発想でその他にも色々とやってはみたが結果は
- 156: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:35:05
- (; ^ω^)「体力を消費しただけかお・・・・いや!まだ揉んではいなかったお!」
(´・ω・`)「おい」
( ^ω^)「すべすべしてて揉みにくいお、この扉を作った奴は何にも解ってないお」
(´・ω・`)「なぁ、ちょっと」
( ^ω^)「まさか揉んだと見せかけて舐める必要があるのかお・・・?ペロっ!・・これは鉄!」
(#´・ω・)「聞けやピザ野朗ぉぉぉお!!」
ぼくが怒声に振り返ると人相の悪い男がこちらを睨み付けていた。
(; ^ω^)「ハヒッ!スミマセンスミマセン・・・・・ってあんた誰だお」
(´・ω・`)「俺は通りすがりのどろぼ、・・・風来人のショボンだ。一度階段から降りたらもう上の階には
戻れない・・・・・・常識だろうが、お前素人か?無駄な事は止めろ、よだれを拭け」
(; ^ω^)「まじっすか、じゃあ・・・・・どうすれば出れるんだお」
- 157: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:36:59
- (´・ω・`)「俺の持ってる離レ身斗の巻物さえ使えば一瞬でバビュン!さ、もうほんと一瞬」
( ^ω^)「うっへほwwwww神ktwwww早速使ってくれおwwwwww」
(´・ω・`)「だが断る、無駄飯喰らいの5段腹糞デブに読ませる巻物はない
餓死するか、自分の肉を食って死ぬか選べ」
( ^ω^)「ペタヒドスwwwwwwwwwwwwwww」
(´・ω・`)「だが、そうは言ったものの自分の食料も狩る事が出来ず、ゲージの外から落とされる
餌しか待つことしか能の無い、哀れな家畜の君にもチャンスはある。
何事にも平等に。が俺のモットーだしね。」
(; ^ω^)「はぁ、チャンスですかお」
(´・ω・`)「いま俺は、この釜掘の階層地下26階を目指して進んでいる。
26階には、ある箱が置いてある、その名も“皺寄せの箱”ありとあらゆる
体中の皺を吸収してくれるというマダムドリーム。それがここにある訳よ」
( ^ω^)「なるほどなるほど」
(´・ω・`)「そんな素晴らしい物を放置しておくのは非常に勿体無い!
そう思うだろうお前も?思っとけ?な?とにかくソレが必要なんだよ
だから手伝え、おっとお前の名前は?」
- 158: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:38:52
- やばそうな奴だ。そう直感で思ったぼくはとっさに思いついた名前をショボンに伝えた。
(; ^ω^)「・・・・・ブーンですお、でも人の敷地の物を勝手に持ち出したら泥棒だお」
(´・ω・`)「そうかブーンだな、持ち出しに関してはありなんだよ。この辺り一体の山は
俺の物だ、上のペンションも俺があのオカマに貸してるんだしな」
( ^ω^)「知らなかったお、じゃあこの地下の事もしっていたのかお?」
(´・ω・`)「まぁな、もう良いだろ。おら行くぞブーン」
そんなわけでぼくは、ホイホイこの男の後に着いて行ったお
道中は酷い目に遭いっぱなしだったお・・・・・
- 159: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:39:44
- カチッ
(´・ω・`)「やべぇ、なんか踏んだわ」
( ^ω^)「へ?」
ヒュン キュポ
( ^ω^◆──
(´・ω・`)「トイレのズッポン・・・・!これが矢だったら即死だな・・・
・・・・・臭っ・・身付きか、やるな。」
( ^ω^)「・・・・・」
カチッ
(´・ω・`)「うぬ!またしても」
ショボンがまた何かを踏むのと同時に、壁から霧状のなにかが勢いよく噴出した
(; ^ω^)「睡眠ガスかお?!」
(´・ω・`)「・・・・いや、これはただの霧吹きだな。体中ベタベタで気持ち悪いったらない」
( ^ω^)「・・・・・・・・」
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