(´・ω・`)かま掘りたちの夜

160: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:40:43
  
カチッ

(´・ω・`)「なんとここにもスイッチが!」

( ^ω^)「おまwwwwwwwいい加減にしれwwwwwww」

不意に視界が沈みぼくのからだは半分埋まった、落とし穴かと思ったが違う
なんだか体が熱い。その上プスプス聞こえる、これはもしや


(; ^ω^)「硫酸だお!助けてくれお!!!」


(´・ω・`)「落ち着けブーン、周りをよく見ろ」

(; ^ω^)「これは・・・・・」

言われて見渡すと、ぼくの下半身は肥溜めにハマっており。なぜかその周りを豚が囲んでいた
時折聞こえるプスプスという音の正体は、豚の屁でありここはウンコ生産工場のホットラインだった。

(´・ω・`)「こいつぁ強烈な罠だ」

( ^ω^)「・・・・・・・・」



161: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:42:01
  
(´・ω・`)「フフ、やはり噂通り恐ろしい場所だな・・・・・」

(; ^ω^)「・・・・・・・・ん、あれは?」

また道が二つに別れていた、左は地下三階への階段。右の方には

アリマス シワヨセノハコ

見るからに怪しい文字が書かれた鉄製の扉が先に見えた。

(´・ω・`)「やめておけ、そんな所に皺寄せの箱があるはずないだろ」

( ^ω^)「いやいや意外と、あるかもしらんお」


この扉には鍵も掛かっておらず、すんなり開いた。

ガチャリ

地下26階直通

そう書かれた看板の隣にはエレベーターが見える。
それにしても随分とサイズが小さい、どうみても一人乗りだ。デブの入る隙間は無い。



162: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:43:13
  
(´・ω・`)「どちらにしろ、お前は入れそうも無いな。アディオスアミーゴ!」

( ^ω^)「うはwwwwwwwおkkkwwwwwwwwww」


下へ参りマース

ぼくを残してショボンはエレベーターに乗り込み、去っていった。
どうしたものか、置いてけぼりとは・・・この時ばかりは自分の体型が悔やまれた。

なにか使えそうなものは無いかと、周りを見渡すと。

地面に埃まみれの箱が見えた。これは

( ^ω^)「皺寄せの箱・・・・かお?」

埃をはたき、箱をの蓋を開けてみるすると


その中ではミニチュアの“ぼく”が喋り続けていた。
ぼくは突然始まったこの舞台を、口を開けながら見ていることしかできなかった。



163: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:44:06
  
( ^ω^)「はい!本日の初めのショーはこちら!このナイフの入った袋に手を突っ込んで貰おうというもの!」

( ^ω^)「このマジックは大変危険ですので小さなお子さんには絶対真似させないで下さいネ♪」

観客 おぉーう・・・・・

( ^ω^)「ではアシスタント入場!いらっしゃーいショボンちゃん」


観客 ピー ヒューヒュー

(´・ω・`)「今日入ったばかりなのに、いきなり舞台に立たせて貰えるなんて光栄ですわい」

( ^ω^)「はいっ!そこに手を置いてね・・・・・うんOK、動かないでね危険が危ないから」

観客  わっはっはっはははっは!!!

( ^ω^)「では、始めます。HEY!ミュージック!!」

ドンドコドコドコドコドココ

( ^ω^)「今だっ!」



164: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:45:25
  
(´・ω・`)「!!!!!!  うぎゃあぁぁああぁあ手がぁぁぁ!!!」

( ^ω^)「あははは、演技の上手いアシが来て嬉しいですね。ではショボン君にはご退場願います」

三( ^ω(;´・ω・)「痛ぇぇ!おい止めろ!どこに連れて行くんだ!医務室は逆の方向だろ!!!」

うぁぁあああああぁあああぁ

( ^ω^)「・・・・・・・・・・・・」

( ^ω^)「では、次のショーが始まるまでセッティングに少々時間を要しますので
       ここで皆さんお待ちかねのダンスショーに突入させて頂きます!」

観客 ワーワーー! ヒュー ヒュー

( ^ω^)「ムーディライトON!!」

カチリ ペカー

( ^ω^)「いやーいい雰囲気ですね。それではご登場願いましょうか!流石兄弟のお二人です!!」

( ´_ゝ`)´<_` )〜〜♪

( ^ω^)「おーっとこれは熱烈なチークタイムですねぇ!20禁でしょうか。
       どうですか皆さん?・・・・・・抜いても良いんですよ」

観客 ブラヴォー!パチパチパチパチ



165: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:47:08
  
( ^ω^)「ありがとう兄弟!お客様にも満足して頂けましたね。ではそろそろ用意の方が終わりましたので・・・・」

( ^ω^)「次の舞台はこちら!!地獄のギロチンマシーン!!」

観客 オォォォォー!

( ^ω^)「このマジックは大変危険なものです。一歩間違えばアレが飛ぶという
       命を懸けたイリュージョンです!!えぇもちろんこの仕事に全てを賭ける“あの人”の登場です!」

( ^ω^)「皆様方!盛大な拍手でお迎え下さい・・・・・・ショボン君です!!!!!」


観客 バチバチバチバチバチバチ!!!!!!

(´・ω・`)「冗談だろおい・・・・・止めてくれ・・・・・」

( ^ω^)「では首をセット・・・・・いやいやこの番組では趣向が違いますね」

( ^ω^)「モノにセッット!!!OK!!・・・・・・・では行きましょう」

(´゚ω゚`)「ノォォォォォォォオオオオオオ」



166: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:48:32
  
ここでようやく我に返ったぼくは、ギロチン台にモノをセットされたショボンを台ごと引っ張り上げた。
ついでにモノを切断寸前のギロチンからなんとかモノの救出にも成功した。


(; ^ω^)「だだ、だだだ台ジョイうぶかお?t手が、おおお」

箱の中にいた“ぼく”に傷つけられたショボンの手からは血が滴り落ちていた

(´・ω・`)「・・・・・・なるほど、ちんなだけにギロチンとかけた訳か。」

(´・ω・`)「助かったよ、ブーン。お前のお陰だ」

( ^ω^)「危ない所だったお、しかし今のは一体なんだお」

(´・ω・`)「ああ、何故かエレーベーターの着いた先がサーカス団の事務所でね
トップスターになれるからと乗せられてホイホイ着いていったらあの様だ」

( ^ω^)「テラアホスwwwwwwwwwwwww」

(´・ω・`)「あ?ぶちころすぞ、ところでそりゃなんだい汚い箱だね・・・・・
       !!!!皺寄せの箱!!!」

(; ^ω^)「この小汚い上に最悪な罠が、皺寄せの箱なのかお?」



167: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:50:06
  
(´・ω・`)「ということは俺は皺寄せの箱の中に居たわけか・・・・俺のお肌の具合はどうだいブーン」

( ^ω^)「すっげぇwwwwすべすべになってるおwwww10代の肌だおwwwwww」

(´・ω・`)「フッハハッハハハッハハハハ!!ついに手に入れたぞ!!
       これさえあればもう、こんな辛気臭い場所に居る必要も無いな。外に出るぞ」

( ^ω^)「待ってましたwwwww」

(´・ω・`)「あらよっと、離レ身斗」

( ^ω^)「!!!!おまwwwwwwそれwwwwダイナマイトwwwwwwwwwww」


         イ ""  ⌒  ヾ ヾ
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       ._-" ,.-:''ー''l"~:|'''ーヾ  ヾ
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168: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:51:37
  



(; ^ω^)「おえっ口の中が雪だらけだお・・・・・うめぇwwwww」


(# ^ω^)「ってちげーお!なんて奴だお!ぼくのことを殺す気かお!!!」

気がつけば爆発の後、ぼくは雪山にいた。あの地下はこんな場所の下に作られていたのか。


(´・ω・`)「ちっ、まだ生きてたのか。まぁいいか盗るもんとったしこれでオサラバよ」

( ^ω^)「待てお!」

ぼくの制止等聞く耳持たずに、そのままあいつはスノーモービルで遠くへと消えていった。

疲れた、とにかく疲れた。もう何もする気にならない

そのまま大の字に倒れて空を見ていると遠くから声が聞こえてきた。







ナイトーウ



169: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:52:55
  
(;´_ゝ`)「内籐!爆発があったから来てみたら貴方、こんな所に居たのね」

(´<_`;)「床に急に穴が開いてびっくりしたわよ。なんなのあのペンション姉歯製?」

ミ,,゚Д゚彡「んもう、そんな訳ないでしょ!あたしが一から作ったのよ。あのハウス」

( ^ω^)「助かったお・・・・・・」

ん?一から作った・・・・?ということは

(; ^ω^)「胡散臭いと思ったらあいつ、嘘しか言ってなかったのかお・・・・
       そうだ!ペンションの地下にあった皺寄せの箱が盗まれたお!!」

ミ,,゚Д゚彡「シワヨセの箱?・・・・・・あーそんな昔話もあったわねぇ」

( ^ω^)「へ?あれはフサギコさんの所有物じゃ・・・?皺取りでオカマ垂涎の品じゃないのかお」

ミ,,゚Д゚彡「知らないわぁそんなもの、あれば貰うけど。もうっ、それよりあんな地下があるんじゃ
      安心して経営も出来ないわん。埋め立てしないとねぇ」

(´<_` )「ろくでもない土地売りつけられたのねぇ、オーナー」

( ´_ゝ`)「オカマに粗悪品を売りつけるとはいい度胸ねぇ、私達の恐ろしさを見せてやるわ!」

(; ^ω^)「・・・・・・・」



170: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:53:59
  



(´・ω・`)「ウッヒッヒ、久々のお宝だね。こいつを元に美容整形の会社を立ち上げてあとは・・・・」

バガァン

(´・ω・`)「なんだっ」

ショボンの抱えていた皺寄せの箱の蓋が急に開くと、そのままショボンを吸い込んだ。




( ^ω^)「おっかえりぃ」


(´・ω・`)



171: ◆dG2ZFSg0s6 :2007/01/26(金) 21:56:03
  
ミ,,゚Д゚彡「ここに初めて来たときに下の町に住んでるお婆さんから、聞いたのよ
      皺寄せの箱はあらゆる、悪意を飲み込む箱だってね。箱の中には
      想像も出来ない位の恐怖が詰まっているそうよ」

ミ,,゚Д゚彡「悪事の皺寄せが来るから、シワヨセの箱っていうとか・・あぁそれと
      悪人は箱に飲み込まれて永遠に出てこれない、とかいうお話だったけど
      ・・・まぁおとぎ話ね」
       
( ^ω^)「恐ろしい話だお・・・・・さむっ」   


ミ,,゚Д゚彡「まぁ、鳥肌起ってて可哀想。内籐ちゅわぁんハグで暖めてあげるわぁ〜ん」

( ´_ゝ`)「今日は特別なんだからねぇ〜ん」

(´<_` )「通販で手に入れた、雪男の毛皮あったかいわぁ。さっオカマ同士抱き合って帰りましょ」


(; ^ω^)「ぼくはオカマじゃないお!!ちょおまえら止め・・・・・・・」






意味合いの違う二つの悲鳴が雪山に響いた。









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