( ^ω^)ブーンは教祖様のようです

19: 1 ◆q4MnCVw5po :2006/12/15(金) 13:39:52.21 ID:6e/L8LMFO
  
――もう何も僕には残っちゃいない――

――死のう――

( ´ω`)「ドクオ……ショボン……。
今、そっちに行くお……」

ダッ!

――翌日の新聞の見出し――
『ピザ教教祖、自殺未遂』

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――ニュースは瞬く間に日本中に広がった。
先日のテレビ番組の影響か、ソワカ会陰謀説すら上がったのだ。
そのあおりを喰らって、ソワカ会は日に日に信者を減らしてしまう結果となった――

从'ー'从「ブーン教祖、インタビューを」
( ´ω`)「……」
从'ー'从「駄目だこりゃ」

病院のベッドに横たわるブーンは、喋ることが出来なくなっていた。
特に声帯を痛めた訳ではなかったが、精神の方がぼろぼろだったのだ。

( ´ω`)「ドクオ……ショボン……」

――彼が話すことが出来るのは、この二語だけだった――

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20: 1 ◆q4MnCVw5po :2006/12/15(金) 13:41:03.44 ID:6e/L8LMFO
  
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〈;`∀´〉「ソワカ会は何も関知してないニダ!」

ウソダ!
ウソダ!
ウツダ!

〈;`∀´〉「もう、抑えられんニダ……。
ブーンとかいう奴は、身を呈して、ソワカ会を潰そうとしたとでも言うのか!?」

――ニダの予想は外れていた――

ニダがあがこうにも奔流は止まらず、
終にソワカ会に警察の手が入るという破滅的な事態にまで陥った。

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「私は今日、悪行を犯してしまいました……」
( ´ω`)「ドクオ……」
「おお、許して頂けるのですね!?」

ブーンの病室では、日増しに懺悔に訪れる者が増えていた。
世間では、ブーンは自らの危険も省みずソワカ会を否定したということで英雄扱いになっていたのだ。
ソワカ会信者と反比例するように、ピザ教は信者の数を増やしていった。



21: 1 ◆q4MnCVw5po :2006/12/15(金) 13:42:37.91 ID:6e/L8LMFO
  
ξ;凵G)ξ「許して下さい……私は貴方の友人を殺しました……。
私が貴方の宗教を否定しても、貴方の宗教に嵌っている姉が心配で……でも姉は宗教を止めなくて!
憎かったんです!貴方たちが……!」
( ´ω`)「ドクオ……」
ξ;凵G)ξ「こんな私を許してくれるんですか……?
貴方をここまで追い込んだ私を……?
私、自首して来ます……」

タッタッタッ

( ´ω`)「……ショボン」

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ブーンの元を訪れる人は後を絶たない。
しかし、ブーンは宗教を日本に根付かせたのだ。

――自らが神になることによって――

( ^ω^)ブーンは教祖様のようです

――終――



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