( ^ω^)ブーンが切ない恋をするようです

2:◆wVoxvyek5Q:11/21(火) 23:50 3haVqMNzO
  


…出会い…

彼の名は内藤ホライゾン
皆からはブーンと言う愛嬌のある名で呼ばれている
身長は高めのこれと言って取り柄のない人間
フリーターで夢も彼女もいない寂しい人間
彼は寒空をみながら呟く

( ^ω^)「はぁ今年もクリスマスは一人かお…」

彼は毎年クリスマスを一人で過す
何故かって?出会いもなければ彼女もいないからさ
けして彼の理想は高くない
紹介されても長続きせず
合コンに誘われても一人盛り上げやくになり
最終的には酔い潰れる
それが彼の日常
それが彼の普通だった



3:◆wVoxvyek5Q:11/22(水) 00:05 GISWwBE5O
  


出会いは唐突に訪れる
この時出会はなければ
傷や後悔などしなかったのに
寒空の下煙草を吸っていると携帯が鳴る
サブディスプレイには中学からの親友の名前が表示されている
('A`)「もし〜もしお」
この一件鬱そうな男の名前は鈴木哲 通称 【ドクオ】
である
( ^ω^)「もしもしどうしたんだお急に?珍しい事もあるもんだお」
ドクオから電話がくる事は半年に一回あるかないかなの珍しいでき事
('A`)「おう用つうのはさぁ…お前は嫌いかもしんないけどキャバとかいかね?。」
( ^ω^)「ちょwww前作を彷彿させるなおwww」
('A`)「前作?w何言ってるんだお前w行こうぜ気晴らしにw」
( ^ω^)「う〜ん考えておくお…」
('A`)「そっかぁわかった。明日迄に結論くれなぢゃあな〜ノシ」
( ^ω^)「ちょwww待っt」

ブツ

言い終わらないうちに電話はきれていた



4:◆wVoxvyek5Q:11/22(水) 00:16 GISWwBE5O
  


( ^ω^)「はぁ………キャバかお…」
溜め息をつきながら煙草をふかすブーン
少なからずブーンも男だ
行ってみたいと言う好奇心はある
だけどブーンはあまりキャバに良いイメージを抱いてはいなかった
典型的なマスメディアでえた知識しかないからである
( ^ω^)「どうするかお…ドクオからの誘いだし…」
ブーンはしばらく葛藤していた
だがやはり好奇心旺盛な御年頃のブーン
( ^ω^)「行ってみるかお…」
その決意を胸にドクオにメールお打つ

to:ドクオ
....................
キャバ行くお!!可愛い子がいるとこ頼むお!!!
...................



12:すみません今から行きます(´・ω・`)◆wVoxvyek5Q:11/22(水) 19:22 GISWwBE5O
  


返信は三分も待たないうちにきた

from ドクオ
.....................

うはwwwwおkkkkww来週の土曜だから金貯めてwktkでもしとけwwwww
.....................

( ^ω^)(うはwwテンション高須クリニックw)

ブーンは迷いのない笑顔を浮かべていた
そう何かをふっきたかのように。

新しい出会いを求めるのが人間
恋をして失恋しても更に新しい恋を求めて傷を舐めあう
そうブーンのように
古傷を誰かに舐めて貰いたくて

( ^ω^)(****…………僕は………新しい恋を探すお……許してくれお………)

心の中にいる誰かにそっと呟くブーン
その表情は切なげで寂しい影のある顔だった

( ^ω^)「悩んでも仕方ないし
行くってきめたからには明日から仕事しまくるお!!!」
ブーンにある一つの重大な問題が生じた…。



13:◆wVoxvyek5Q:11/22(水) 19:29 GISWwBE5O
  


(^ω^ )

( ^ω^)

(゚ω゚)b

(;^ω^)「着ていく服neeeeeeeee!!!。」
そうブーンは今まで服やお洒落に気をつけた事など一度もなかった。
必要がなかったから。
いつも着の身着のままのあるがままの姿だった。

(;^ω^)「ポーズしてる場合ぢゃないお…
どうするお…
きったねぇ作業服はたくさんあるけど流石にこれはないお…。」

おろおろしながらうろつくブーン
行くのは来週なのに。
これだから童貞は(ry

( ☆ω☆)「ひらめいたお!!!!!!!!!!」

( ^ω^)「ショボンに聞くお」

ショボンとは彼の親友でくそみそ大好きな素敵で夢のあるバーテンさん。
一説ではドクオと付き合っているとかこれはまた別のお話
(;^ω^)「あっ…電話番号しらねぇお…。」



14:◆wVoxvyek5Q:11/22(水) 19:44 GISWwBE5O
  


久しぶりに親友に会いに行こう。
彼は昔から僕の相談役だった
人柄もよく喋りやすく
優しい顔をしている彼

電話番号もついでにそこで聞けば良いだろう。

身支度を整え家をでる。

( ^ω^)「行ってくるお…」

呟くブーン
だが返答はない。
これはブーンの家が特殊な環境にあるから。
その話はまた次回

バーボンハウス

繁華街から少し離れた場所にある
少し寂れているが
どこか哀愁のある店
客足もまばらだが
何処かなくなると寂しいと思わせるような店
お客に安らぎと笑顔を与える店。
そんな素敵なバーで彼は働いていた。

チリンチリン
ドアにつけた鈴が鳴ると同時にドアが開く。

(´・ω・`)「やぁいらっしゃいこのバーボンはサービスだから受け取ってくれ」

( ^ω^)ノ「おいす〜繁盛してるかお?」

席につきバーボンを受け取り少し口に入れる
何度飲んでもうまい
それでいて心に染みる深い味。

(´・ω・`)「さぁブーン今日のオーダーをきこうか
いつもの奴にしとくかい?。」

グラスを磨きながら優しく尋ねるショボン

( ^ω^)「いや今日は烏龍茶で…お願いするお」

(´・ω・`)「仕方ないな
君が酒を頼まない時には大抵何かあった時だよねどうしたの?」

流石と言うべきか
親友の成せる技なのか

( ^ω^)「相変わらずするどいおショボン相談があるんだお。」



15:◆wVoxvyek5Q:11/22(水) 19:55 GISWwBE5O
  


(´・ω・`)「なんだい?話てごらん」

相変わらずの優しい口調で尋ねる彼。

( ^ω^)「実はドクオに誘われてキャバに行く事になったお…。」

少し言い辛そうに
喋るブーン

(´・ω・`)「随分唐突だね。
で彼女は***は吹っ切れたのかい?」

( ^ω^)「…………お……」

いきなり確信を疲れ言葉に詰まるブーン

(´・ω・`)「まぁ吹っ切れる訳がないね
失言だったすまない忘れてくれ」

( ^ω^)「いいお気にしないで…ショボンは悪くないお」

全てを知っている
彼の言葉だからこそ
ブーンの心には余計に響いた
(´・ω・`)「ふふふありがとう。
それでブーン、君はキャバに行くと決めて
後は何が不安なんだい?
何も問題はなさそうだけど」

(;^ω^)「そっそうだったお!
悩みと言うのは着ていく服がないしお洒落もわかんないんだお…ショボン教えて欲しいお。お願いだお!!」

(´・ω・`)「お洒落か僕もあまりお洒落には疎いからねぇ…」

その言葉を聞きうなだれるブーン

(´・ω・`)つ□ 「気を落とさないでよブーン
かわりにこの番号に電話しなよ、そうすれば良いアドバイスをくれるから。」

( ^ω^)「すまないお…ほんとにありがとうだお…恩にきるお」

ブーンは心の底から礼の言葉をだしつくした



17:◆wVoxvyek5Q:11/22(水) 22:28 GISWwBE5O
  


バーボンハウスを後にしたブーン木枯らし舞う寒空の下一人歩く。
一歩一歩過去を踏みしめながら新しい自分へ変わるために。

( ^ω^)「寒いお
ショボンから貰った番号にかけてみるかお」

弱冠緊張しながら悴む指を使い番号を押す

090********

プルル

一回二回とベルは鳴り続ける
\(****)/「はいもしもしどちらさまですか?」

( ^ω^)「あの〜ショボンから紹介された内藤ホライゾンですお。ブーンって呼んで下さいお」

\(^O^)/「あぁ君かぁ
ショボンさんから話は聞いてるよ!!
一緒に人生終わりたいんだって?」

( ^ω^)「ちょwwwwそんな事言ってなすw
お洒落について教えてほしいんだお…」

/(^O^)\「なんてこったい間違えたお洒落になりたいなら俺に任せろyo」

( ^ω^)「お願いしますお…」
(大丈夫なのかお?でもショボンの紹介だから無下にはできないお…)

\(^O^)/「俺についてこい」



18:◆wVoxvyek5Q:11/22(水) 22:37 GISWwBE5O
  


その後 尾腸に連れ回されお洒落について延々語られ
服を買いワンポイントのアクセサリーを買い
初めての美容室に行き
髪型まで変えた

\(^O^)/「パーフェクトだよブーン最高だww」

( ^ω^)「ありがとうございますお
自信もてそうだお」


初めてのお洒落
ブーンは喜んでいた
尾腸の話は覚えてないが
ショボンの優しさに降れ心底心が暖まった
ありがとうショボン
僕の大切な友達
明日からまた頑張れるよ
過去を少しずつ受け止めて成長するからね。


(´・ω・`)「大丈夫かなあの人で…でもブーンが少しずつでも前へ進められそうでよかったよ」

一人バーボンハウスでグラスを磨きながら呟くショボン

(´・ω・`)「頑張れブーン…僕はいつでも味方だよ」



友達の優しさ
あの時全て話せていたら
僕はもっと彼女との未来を見れていたのかな
強がらないで話をしていれば



19:◆wVoxvyek5Q:11/22(水) 22:46 GISWwBE5O
  


僕は家路を急ぐ
明日からまた仕事だ
今の僕には仕事しかない
けどドクオがきっかけをくれた
ショボンが優しさをくれた
少し涙がでそうだった
次の日も次の日も僕は精一杯仕事をした
一生懸命に働いた
ただひたすら友達の思いに答えるために。

( ^ω^)「今日も仕事頑張るお!!」

周りの人から見てもブーンは変わった。
雰囲気が
後ろ向きなまなざしから
前向きなまなざしに。
今迄は仕事も適当にこなしていたのに
今では仕事もただひたすら一生懸命に頑張った
手探りだけど進んでいった。

あの時はほんとに充実してたお
全てが輝いてみえたお
ほんとにそう思うお


そして運命の日のはやってきた。

波乱と切なさと恋心を連れて
期待だけが先行していた

この日がこなきゃ良かったなんてこの時は微塵も思いもせず。



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