( ^ω^)ブーンが切ない恋をするようです

103:◆wVoxvyek5Q:12/05(火) 20:12 X+4L86qvO
  

……………最後の恋………………


川゚ー゚)「君は人の家の前で何を騒いでるんだ?」

(゚ω゚)「フヒヒヒ」

川゚ー゚)「喋れないのか?」

(゚ω゚)「し…べ…る…お」


川゚ー゚)「ふむ…とりあえずうちにくるか?」

(゚ω゚)「帰る…」

川゚ー゚)「そうか…またな」



この人は誰だろう

どうして自分に話かけてきたんだろう

この時僕が関わらなきゃ

興味をもたなければ

彼女の歯車は狂わなかったのに…

ごめんお



105:◆wVoxvyek5Q:12/06(水) 20:18 TSoSsekKO
  

クー

あの時君の人生をだめにしたのは僕だね

ごめんね

償いにならなくても

ずぅっとそばにいるから

死が二人を分つその時迄

僕はそばにいるからね

安心して

僕の時間を君にあげるから

だから早く起きて

君の笑顔がみたいよ…

君が好きだったあの歌

また一緒に歌おうよ

幸せを感じたらいけない僕に

幸せをくれたのは君なんだよ

君の好きな歌

今では僕の支えになっている

僕が生きる上での最後の支え


HY;AM11:00

「目を覚ましてよ
君の声が僕を包み
窓を開けて
そよ風が君の髪をなびく
部屋から出る
僕の腕を掴みながら
もう少しだけ
もう少しだけ
と君は呟く
この世界が闇に染まる前に
この想いお
だからお願い
僕のそばにいて
くれないか
君が好きだから
この想いが君に届くように
願いが叶いますように」


君が起きるまで


何度でも


声が枯れても


喉が切れても


歌い続けるから


だから目を覚まして



106:歌詞うろ覚えなんで間違ってたら脳内修正お願いします◆wVoxvyek5Q:12/06(水) 20:29 TSoSsekKO
  

出会いはあの時まで逆上る

クーと僕の出会い

と別れをこれから記していくお

僕はバーボンハウスにドクオに連れてこられていたんだお
何故かって?

ここならなんとかなるそんな気がしていたかららしいお

現に変わったんだけどねいろいろと

( ゚ω゚)「………」

(´・ω・`)「こりゃ重症だね…」

('A`)「あぁ…」

ドクオとショボンがうなだれながらカウンター越しに会話してたんだその時急にドアがあいたんだ


川゚ー゚)「バーボンハウスとはここであってるのか?」

(´・ω・`)「そうだけど今は準備中なんだすまないお客ならもう少ししてから来店してくれないかい?」

川゚ー゚)「いや客ぢゃなくて…面接できたんだが…約束の日付は今日なはずだが?」

奥からシャキンさんの声が響く

(`・ω・´)「お〜きたかいwまぁ入ってくれ」

(´・ω・`)「ちょっと兄さん今はブーンが…

(`・ω・´)「五月蠅い。この子の面接が先だなぁにすぐ終わる」

シャキンさんの強引さには流石のショボンも勝てなかったなぁw

川゚―゚)「なにやら取り込み中なら出直すが…」

(`・ω・´)「大丈夫大丈夫気にするなw」



107:◆wVoxvyek5Q:12/07(木) 21:44 yUPJ2zLdO
  

彼女がバーボンハウスで働き出してから僕の病気は悪化したんだよな…

医者に癌まであるなんて言われたらもうね普通絶望するよ
けど絶望より僕は安心したんだ

これで開放されるって

まぁそんな考えすぐにクーに打ちのめされたけどね

( ゚ω゚)

川 ゚ー゚)「おぉ君はこの間の発狂少年ぢゃないかw久しぶりだな」

('A`)「ブーンを知ってるのか?」

川 ゚ー゚)「ああうちの前で発狂したのを見つけたんだ」

(´・ω・`)「そんな事が…」

( ゚ω゚)「う …る

川 ゚ー゚)「ん?」

(#゚ω゚)「うるせぇえええええ!!!」

川 ゚ー゚)「ふふまるで子供だな」

僕が覚えてる彼女への第一印象は最悪

次の瞬間彼女に優しく抱き留められた

川 ゚ー゚)「ムリするな…強くあろうと抗うな…疲れたろ?重荷はもう卸していいんだぞ?」

母のような愛を彼女は無償で僕にくれた

僕はそれがとても嬉しくて

自然に泣いていた

今まで押し殺していた

感情や想いが

溢れでた



109:◆wVoxvyek5Q:12/10(日) 16:24 zC9i4fUlO
  

程なくして
半ば強制だったがクーと付き合いクーとの生活が始まった
最初は些細な事で言い争っていたが
次第にそれもなくなった

クーは

川 ゚ー゚)「ブーンはそのままでいいんだ私はいつまでも待つから」

こう言ってくれた
この言葉が欲しかった
甘えられる人が欲しかった
理解者が欲しかった

僕はただ自分の欲望に負けた
ツンとの記憶に鍵をかけ

しいとの記憶にも鍵をかけ

逃げていた

幸せは長くは続かない

やはり僕は疫病神だった

生きてるだけで不幸を振りまく存在

クーが交通事故にあい

意識不明になった

犯人は今現在も逃走している
毎日を幸せに暮らしているんだろう

犯人を何度も呪った

自分を何度も呪った

その日から僕はずぅっと病院に居る

面会時間ギリギリまで

ずっとクーのそばで

歌い

話かけ続ける

飯も

水も

トイレも

クーの病室にいる間は

どの行動も行わなかった

一秒でも長く居たいから



110:◆wVoxvyek5Q:12/10(日) 16:29 zC9i4fUlO
  

僕はどんどんやつれた

もう限界が近いだろう

だからここに書き記す

生きていた証しとして

生きていた謝罪として

(ヽ^ω^)「クーずっとそばにいるお」

彼女は答えない

(ヽ^ω^)「クー愛してるお」

彼女は動かない

(ヽ^ω^)「クー…ごめんお」

彼女の頬から一筋の涙が流れ落ちた

(ヽ^ω^)「泣かしてすまんお…もうブーンは…」

ドクオ
ショボン
しぃちゃん
おばぁちゃん

ツン

みんなごめんお…




…………fin…………



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