( ´_ゝ`)兄者はバルトアンデルスのようです

493: 本編が一段落つくたびに番外編◆wUOiOOQQF. :11/29(水) 08:00 QoaFNQkwO
  

番外編書くけどなにかネタある?

494: 名無しさん :11/29(水) 08:13 RE8BvO2gO
  

ブーンとツンの絡みを一つ

495: 名無しさん :11/29(水) 10:54 oMNJyZyIO
  

遠足とか

496: 名無しさん :11/29(水) 11:17 3te005YsO
  

トムとケチャップ

499: ◆wUOiOOQQF. :11/29(水) 22:29 QoaFNQkwO
  

>>494+>>495+>>496

番外のタイトル:
遠足‐ツンとブーンのトムとケチャップ

でおK?



遠足‐ツンとブーンのトムとケチャップ



502: ◆wUOiOOQQF. :11/29(水) 23:12 QoaFNQkwO
  

今日は学年全体での遠足という事で、兄者達はバスに揺られて目的地へと向かっていた。

( ・∀・)「いいか、てめーら。これはあくまで授業の一環なんだって事だけは把握しとけよ」

川 ゚ -゚)「把握した」

( ´_ゝ`)「そんな建前は聞き飽きたわ!」

(,,゚Д゚)「どーせ帰りには“遠足は帰るまでが遠足”とか言うんだろ?」

( ・∀・)「うるさいぞそこの二人。ここから目的地まで歩かせるぞ?」

( ´_ゝ`)「やってみろよ。虐待で訴えてやるからな」

(,,゚Д゚)「そしたら困るのはアンタだぜ? 先生さんよぉ」

川 ゚ -゚)「うるさくて寝れん。少しは静かにしろ」

( ´_ゝ`)「はい」

(,,゚Д゚)「ラジャー!」



503: ◆wUOiOOQQF. :11/29(水) 23:40 QoaFNQkwO
  

( ´_ゝ`)「なんだ。クーはもう寝るのか?」

兄者が聞いてみるが、クーからの返事はない。

川  - )「すやすや……」

見ると、寝息(寝言?)を立てて眠っていた。

( ´_ゝ`)「寝るのが尋常じゃなく早えーな」

(,,゚Д゚)「つーか“すやすや”って口で言うのかよwww」

( ´_ゝ`)「そんなのいつもの事だ。気にしたらなんたらってヤツだ」

(,,゚Д゚)「そりゃサプライズだな」

( ´_ゝ`)「知らん」

(,,゚Д゚)「あっ、サプライズで思いだしたんだが……」

( ´_ゝ`)「なんだ?」

(,,゚Д゚)「国語担当のショボンって……捕まったって知ってたか?」

(#´_ゝ`)「知らん!」

(,,゚Д゚)「なんで怒ってるんだ?」

(#´_ゝ`)「忘れかけてた記憶をお前が掘り起こしたからだっ!」

(,,゚Д゚)「ハァ?」



504: ◆wUOiOOQQF. :11/29(水) 23:57 QoaFNQkwO
  

川 ゚ -゚)「私がkwsk説明してやろう」

クー復活。
寝るのが早ければ起きるのも早いのか。

(;´_ゝ`)「ちょ……やめれクー」

(,,゚Д゚)「頼む」

川 ゚ -゚)「把握した。実はな――」

(;´_ゝ`)「話しちゃらめえぇぇ!」

(,,゚Д゚)=○)´_ゝ`)デュクシ

(#)_ゝ`)「ぐあっ……!」

兄者は倒れた。

(,,゚Д゚)「安心しろ。峰打ちだ」

(,,゚Д゚)「……では、クー。kwsk説明頼む」

川 ゚ -゚)「うむ。少し前の話なのだが――」



506: ◆wUOiOOQQF. :11/30(木) 07:21 2LzVF6pzO
  

しばらくして――

( ´_ゝ`)「……ッ! らめえぇぇ!」

兄者生還。

(,,゚Д゚)「よう、兄者」

( ´_ゝ`)「……ギコ。クーから何を聞いた?」

(,,゚Д゚)「よく分からんかった。ショボンと新種の格闘技をしたとかなんとか……」

( ´_ゝ`)「そうか。ならどーでもいいや」

クーがksmsという言葉を知らなくて本当によかったと思う。
もし「ショボンからksmsの洗礼をうけかけた」なんてバレたら大変な事になってたかもしれない。



507: ◆wUOiOOQQF. :11/30(木) 07:27 2LzVF6pzO
  

そんなこんなしているうちに、バスは目的地に到着した。

( ・∀・)「はい到着。さっさと降りろてめーら」

( ´_ゝ`)「はーい」

川 ゚ -゚)「把握」

(,,゚Д゚)「よっしゃ!」

( ゚д゚)「みんなでかくれんぼしよーぜ!」

( ・∀・)「……なんか変なのが一人混ざってる件」

( ´_ゝ`)「ミルナ。なんでお前がここにいるんだ?」

( ゚д゚)「何をぬかすか兄者。登山家が山にいるのは当然の事だろ?」

( ´_ゝ`)「はいはい意味不明意味不明」



512: ◆wUOiOOQQF. :11/30(木) 21:59 2LzVF6pzO
  

――ほぼ同時刻

三組のバス、つまり弟者達が乗っているバスも目的地に到着した。

(´<_`;)「うぇっ……車酔いしたぜチクショウ……」

( ^ω^)「着いたおツン! 早速バドミントンでもやるお!」

ξ゚听)ξ「よし来た! 私のツイストサーブを見せてあげるわ!」

( ^ω^)「地面に落ちたら駄目だから意味ない件」

ξ゚听)ξ「ならツイストスピンショットでいくわよ!」

( ^ω^)「それも駄目だお」

(´<_` )「……若い連中は楽しそうだな」

楽しそうに遊ぶクラスメイト達を眺める顔色の悪い弟者。
車酔いのせいなのか軽く鬱になっているようで。

(´<_` )(俺も女の子と遊びたいな……)

彼女が欲しいとは言わない。
だからせめて遊び友達を……。

(*ノωノ)「弟者さん……大丈夫ですか? 顔色がよくないみたいですけど」

そんな弟者の願いが叶ったのか、弟者に優しく声をかける女の子が一人。

(´<_` )「おお……あぷーか。ぶっちゃけ全然大丈夫じゃないぜ」

(*ノωノ)「それは大変ですね」



513: ◆wUOiOOQQF. :11/30(木) 22:05 2LzVF6pzO
  

(*ノωノ)「あのー……よければ携帯の電話番号を教えてくれませんか?」

(´<_` )「うはwww全然かまわないっすよwwwww」

まさかこれは……
ついに春到来かッ!?

(*ノωノ)「兄者さんの」

(´<_` )

(´<_` )

(´<_` )

春は来なかったようです。



514: ◆wUOiOOQQF. :11/30(木) 22:14 2LzVF6pzO
  

( ^ω^)「どうせならもっと広い場所に行くお」

ξ゚听)ξ「そーね」

バドミントンをするのに充分なスペースを探して歩く二人。

すると……

( ^ω^)「……おっ? あそこに人が集まってるお」

ξ゚听)ξ「あら、ホントだ。何かあるのかしら?」

( ^ω^)「見れば分かる事だお。僕達も近くに行ってみるお」



515: ◆wUOiOOQQF. :11/30(木) 22:28 2LzVF6pzO
  

ざわ……

   ざわ……

ξ゚听)ξ「あらあら……」

( ^ω^)「これはwww」

観衆が見ていたものは……

( ´_ゝ`)「破滅への輪舞曲だ! 覚えときな!」

( ゚д゚)「なんのっ!」

バドミントンをしているミルナと兄者だった。

( ´_ゝ`)「なっ……? 打球がミルナに吸い寄せられるように向かっていくだと!?」

川 ゚ -゚)「それに……ミルナはその場から一歩たりとも動いていない!」

( ´_ゝ`)「まさか……!」

( ゚д゚)「これが……手塚ゾーンだ」

( ´_ゝ`)「ねーよwww」

( ゚д゚)「ヒント:羽のフォルス」

ξ゚听)ξ「……あれっ? なんでミルナがいるの?」

( ゚д゚)「登山家が山にいるのは当然だろ?」

ξ゚听)ξ「ハァ?」

( ´_ゝ`)「スキありっ! ダンクスマッシュだ!」

兄者のダンクスマッシュ(実際はただのスマッシュ)がミルナの顔面に直撃した。

(;゚д゚)「ぎゃん!」

( ´_ゝ`)「どーん」

ξ゚听)ξ「なにやってんだか……」



518: ◆wUOiOOQQF. :11/30(木) 23:30 2LzVF6pzO
  

( ゚д゚)「どりゃ!」

スマッシュのお返しとしてスマッシュを放つミルナ。

目には目を。
スマッシュにはスマッシュを。

( ´_ゝ`)「甘いッ!」

兄者は身をかがめてそれを回避した。

すると――

ξ゚听)ξ「……えっ!?」

三〇)3゚)ξ 

後ろにいたツンの顔面に命中した。

(;^ω^)「ちょwww」

( ゚д゚)

( ゚д゚ )

(゚д゚ )

( ゚д゚ )「予想GUYです」





















ξ#゚听)=○)д゚)



519: ◆wUOiOOQQF. :11/30(木) 23:57 2LzVF6pzO
  

( ゚д゚)「待てツン。誠心誠意謝るから許せ」

ξ#゚听)ξ「断る!」

ξ#゚听)ξ「君がっ! 死ぬまでっ! 殴るのをやめないっ!」

( ´_ゝ`)「だとさ」

( ゚д゚)「羽のフォルスで逃げるから大丈夫」

ミルナは羽のフォルスの力を使い、ツンから逃げるかのように宙に浮かんだ。

ξ#゚听)ξ「逃げるなああぁぁぁ!」

( ゚д゚)「だが断る」

ξ#゚听)ξ「兄者! 鳥になってアイツ捕まえてきて!」

( ´_ゝ`)「お願いですから巻き込まないでください」

ξ#゚听)ξ「ならクーの極光で……!」

川 ゚ -゚)「拒否」

( ゚д゚)「やーいやーい」

ξ#゚听)ξ「ちくしょおおぉぉぉ!」

(;^ω^)「ツン、時に落ち着k」

ξ#゚听)ξ「ブーンは黙っときなさい!」

(;^ω^)「あうあう……」



524: ◆wUOiOOQQF. :12/02(土) 08:05 mq8hoaGHO
  

――時刻は昼

なんとかツンをなだめて昼食をとる事に成功した。

ξ゚听)ξ「まったく……ミルナのヤツ今度。あったら私刑(リンチ)に処してやるわ」

( ^ω^)「ツン。殺しは犯罪だからよくないお」

ξ゚听)ξ「バレなきゃいいのよ。バレなきゃね」

( ^ω^)「バルトアンデルスの力があれば……簡単に捕まえられたかもしれないお」

ξ゚听)ξ「な〜に言ってんのよ。ないほうがいいのよ、あんな能力なんか」

( ^ω^)「そうかお? 面白いし便利なのに……」

ξ゚听)ξ「その力を狙ったヤツに殺されかけたりしたのを……もう忘れたの?」

( ^ω^)「それもそれでなかなか面白かったおwww」

ξ゚听)ξ「……はぁ。アンタは気楽でいいわね」

( ^ω^)「それが僕のセールスポイントだおwww」

ξ゚听)ξ「……皮肉のつもりで言ったんだけど」



525: ◆wUOiOOQQF. :12/02(土) 08:19 mq8hoaGHO
  

ξ゚听)ξ「……私、悩んでるんだ」

( ^ω^)「何をだお?」

ξ゚听)ξ「バルトアンデルスの力を兄者に渡して、私達は襲われなくなったけどさ……」

ξ゚听)ξ「そのせいで……兄者が狙われるかもしれないのよ?」

ξ゚听)ξ「巻き込んじゃったみたいでイヤだなぁ……ってさ」

( ゚д゚)「負い目を感じるなら責任とれよ」

( ^ω^)「ツン」

ξ゚听)ξ「はい」

( ^ω^)「ちょっと偉そうな事を言うかもしれないけど……いいかお?」

ξ゚听)ξ「……? いいわよ」

( ゚д゚)「えっ、シカトですかぁ〜?」



526: ◆wUOiOOQQF. :12/02(土) 08:39 mq8hoaGHO
  

( ^ω^)「ツンがイヤだと思うなら……兄者に能力を返してもらえばいいお」

ξ゚听)ξ「でも……そしたら私やアンタが……」

( ^ω^)「僕はかまわないお。ツンがそれでいいのなら」

( ゚д゚)「それが彼の最期の言葉になるとは、誰一人として予想していなかった……」

空気をまったく読めない――いや、読む気のない男。
それがミルナ。

ξ゚听)ξ「ブーン……」

( ^ω^)「まあ、ツンの思う通りにすればいいお」

( ^ω^)「僕はそれについていくから」

ξ゚听)ξ「……いいの?」

( ^ω^)「もちろんだお」

( ゚д゚)「……あれれ〜? これって愛の告白じゃないの〜?」

ξ゚听)ξ「……えっ?」

無視を決めこんでいたのだが……やっぱり聞こえるものは聞こえてしまうようで。

ξ゚听)ξ

ξ*゚听)ξ

ξ////)ξ

ξ////)ξ「うわああぁぁぁ!」

ツンは走りさった。

( ゚д゚)「勝った」

( ^ω^)「死ね」

( ゚д゚)

( ゚д゚ )



530: ◆wUOiOOQQF. :12/02(土) 17:54 mq8hoaGHO
  

ツンがっ! 走るのをやめるまでっ! 追いかけるのをやめないっ!

とりあえずツンが落ち着くまで走らせておいた。
何がしたいのか分からないが、ミルナはそれを追っかけまわしていたようで。

( ^ω^)「おっおっ。……そろそろ帰る時間かお?」

( ゚д゚)「ウィー」

ξ゚听)ξ「そうかもね。人も減ってきた感じだし」

( ^ω^)「なら僕達もゴートゥーバスだお」

ξ゚听)ξ「そうね。でも、その前にッ……!」

( ゚д゚)「アッー!」

ツンは突然ミルナにとびかかり、その場に押し倒した。

ξ゚听)ξ「頑丈なワイヤー!」

( ^ω^)「ねーよwww」

ξ゚听)ξ「ならロープ!」

( ^ω^)つ「ほいさ」

ブーンは即座に応答し、どこから取り出したのか分からないロープをツンに渡す。

ξ ∀ )ξ「ニヤ(・∀・)ニヤ」

(;゚д゚)「ちょっ……! 一体なんのマネだ!?」

ξ ∀ )ξ「ウフフ……さっきのお返しよっ!」



531: ◆wUOiOOQQF. :12/02(土) 18:07 mq8hoaGHO
  

――三組が乗っているバス内

とうに走りだしており、乗り忘れたヤツがいたりしたら……もはや取り返しはつかない。

( ・∀・)「いいか……てめぇら。遠足は帰るまでが遠足だぞぉー!」

( ´_ゝ`)「……あーあ。やっぱり言っちまったか」

(,,゚Д゚)「ほらな。俺の言った通りだったろ?」

川 ゚ -゚)「それも想定の範囲内だッ!」

( ´_ゝ`)「……あれ? 誰か足りなくないか?」

( ・∀・)「そ れ は な い 。さっき数えたら全員揃ってたからな」

( ´_ゝ`)「だが……何か足りない気が……」

川 ゚ -゚)「私もそんな気がするのだが」

( ・∀・)「気のせいだろ。常識的に考えて……」

( ´_ゝ`)「気のせい……なのだろうか?」



532: ◆wUOiOOQQF. :12/02(土) 18:23 mq8hoaGHO
  

――とある木

その根本には、ツンの怒りに触れてしまった男がくくりつけられていた。

( ゚д゚)「……置いてかれちゃった」

( ゚д゚)「誰かほどいてくれないかなー」

( ゚д゚)「…………」

( ゚д゚)「これが……放置プレイというヤツか」

( ゚д゚ )「人生\(^O^)/オワタ」



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