( ^ω`)ブーンが壊れたようです

  
187: 長ネギ :2006/12/13(水) 18:46:58.83 ID:QJOLrxFw0
  


(;^ω^)「う……うう……う……」


夕日が差し込む放課後の教室。
学生が勉学に励むべき神聖な学び舎で、ブーンは自分の一物を一心にしごいていた。

(;^ω^)「うう……こ、これでいいかお?」

川 ゚ -゚)「……正直気持ち悪いな」

(´・ω・`)「うわ、自分で頼んどいてすごい言い方だね」

川 ゚ -゚)「何を言う。ショボンが見せてくれないからじゃないか」

(´・ω・`)「そ、そりゃそうだよ。こんなの恥ずかしいもん」

そう言ってショボンとクーは軽蔑の目を向ける。
二人の目線が絡みつき、ブーンはしごく手を止めた。

(;^ω^)「も、もう、許して、くれお」



  
188: 長ネギ :2006/12/13(水) 18:47:21.51 ID:QJOLrxFw0
  

川 ゚ -゚)「ああ。こっちももう見たくない」

(´・ω・`)「それにしても、頼まれたからってよく出来るねブーン……」

(;^ω^)「そ、そんな……だって二人が脅すから……」

控えめに言った言葉に、二人の眉が釣りあがる。


川 ゚ -゚)「脅す……? 人聞きの悪い事を言うな」

(´・ω・`)「教室で下半身丸出しにして、明らかにただの変態だよブーン」

(;^ω^)「……早く、ズボン返してくれお」



  
189: 長ネギ :2006/12/13(水) 18:52:40.94 ID:QJOLrxFw0
  

「お〜い、ブーン!! どこだ〜!?」

(;^ω^)「あわわ、ジョルジュの声だお!! は、早く返してくれお!!」

(´・ω・`)「返すって、何を?」

川 ゚ -゚)「ああホラ、アレのことじゃないか? ショボン」

(´・ω・`)「ああ、アレね」

中々話を進めない二人に、ブーンは上着で下半身を隠しながら叫んだ。

(;^ω^)「ちょ、早く!!」

(´・ω・`)「あの雑巾なら、きちゃないから便所に捨てといたよ」

(;^ω^)「そ、そんな……!!」



  
190: 長ネギ :2006/12/13(水) 18:52:59.20 ID:QJOLrxFw0
  

( ゚∀゚)「おいブーン、ココか……ってうわ!!」

(;^ω^)「ちが、違うんだお!! コレは……違うんだお!!」

('A`)「うっわ……これはマジで引くわ……」

( ゚∀゚)「うわ〜っ!! 変態だ!! おい皆、露出狂が出たぞ〜!!」

(;^ω^)「ちょ、大声で叫ばないでくれお!!」

大はしゃぎのジョルジュはなかなかブーンを解放してくれなかった。

西日も沈み、校舎内も影が増えてきた頃。
便所ではびしょびしょになった学生ズボンを履いて、ブーンは一人佇んでいた。



  
191: 長ネギ :2006/12/13(水) 18:53:19.10 ID:QJOLrxFw0
  

衣替えも終わり、雪もちらつき始めた季節。
校門前にはジョルジュとドクオ、そして緊張した面持ちで俯くブーン。

( ゚∀゚)「おいブーン。ちゃんと書いてきたか?」

( ^ω^)「う、うんお」

('A`)「見せてみそ……うわっ、すげー」

('A`)「『あなたの流れるような御髪はまるで天女の羽衣のような……』」

( ゚∀゚)「きめえwwww」

('A`)「ちょwwwツンはストレートじゃないっすよwwwwww」

( ^ω^)「い、一生懸命書いてきたお」

('A`)「あ、ホラ、ツンが来たぜ」



  
192: 長ネギ :2006/12/13(水) 18:53:54.82 ID:QJOLrxFw0
  

ドクオの指差す先には、友達と談笑しながら登校してくるツンの姿があった。

( ゚∀゚)「ホラ、早く行ってこいよオラ!!」

(;^ω^)「わ、わかったお……行くからぶたないでお……」

背中に蹴りを入れられながら、 ブーンはツンの元へ駆け寄る。
それに対し、あからさまな反応を示すツンとクラスメイト。

(*゚ー゚)「うわ、なんかこっち来た」

ξ゚听)ξ「な、何? 何か用?」

(;^ω^)「あ、あの……ツン……その……」

ξ;゚听)ξ「(はぁ? ツン? 何コイツ、なんで呼び捨てなの?)」


(;^ω^)「コレ……読んで欲しいお」


差し出した手には、可愛らしい便箋が握られていた。



  
195: 長ネギ :2006/12/13(水) 18:55:11.46 ID:QJOLrxFw0
  

硬直する二人。
後ろには笑いを堪えているジョルジュとドクオ。

ξ;゚听)ξ「……」


そっと受け取ると、ツンは封を切らずに荒々しくブーンの恋文を破り捨てた。


(;^ω^)「……!!」

ξ;゚听)ξ「……勘弁してください」



  
196: 長ネギ :2006/12/13(水) 18:55:51.34 ID:QJOLrxFw0
  

( ゚∀゚)「あはっ!! あはははっはははは!! やっべ、マジウケる!!」

('A`)「ぷっははは!! ツ、ツンさんそりゃないっすよ!! はっははは!!」

(;^ω^)「……」


ブーンは地面に散らばったそれを必死にかき集めた。

手にはいっぱいのブーンの想い。

昨晩寝ずに考えた、ブーンの愛の言葉達。


( ゚∀゚)「よこせよ!!」

(;^ω^)「あっ!! ちょ、やめてお!!」



  
197: 長ネギ :2006/12/13(水) 18:57:52.69 ID:QJOLrxFw0
  

( ゚∀゚)「いやっほおおおおおい!!」

('A`)「ちょwwwジョルジュ便所が汚れっからwwwww」

(;^ω^)「やめてお!! やめてお!!」

女子トイレに舞う紙吹雪。
ブーンはドクオに羽交い絞めにされ、黙ってそれを見ているしかなかった。


そしてその後、女子トイレでかき集めるブーンの姿を見て、女子達はそれを非難した。

(*゚ー゚)「え、何コイツ!! 何で女子トイレにいんの!?」

川 ゚ -゚)「完璧な変態だな」

(*゚ー゚)「マジありえないんだけど!! カメラとか仕掛けてんじゃないの!?」

(;^ω^)「そ、そんなコトしないお……ちょっとだけ待ってお……」

(*゚ー゚)「ふざけんなよ!! 早く出てかないと先生呼ぶからね!!」

(;^ω^)「ごめんお……」



  
198: 長ネギ :2006/12/13(水) 18:59:09.85 ID:QJOLrxFw0
  

学校からの帰り道。
国道沿いの道を歩く三人。

('A`)「いや〜、今朝はマジ笑ったわ」

ξ゚听)ξ「勘弁してほしいわ……あんたらも馬鹿な事させてんじゃないわよ」

( ゚∀゚)「まぁまぁ、ブーンが好き好きうるさかったんだよ」

ξ゚听)ξ「こっちの迷惑も考えなさいよ……」

('A`)「お、噂をすれば影ってか。あれブーンじゃね?」

反対側には、悲痛な面持ちで歩くブーンの姿が見えた。。

( ゚∀゚)「おい、いい事考えたぞ」



  
200: 長ネギ :2006/12/13(水) 18:59:29.10 ID:QJOLrxFw0
  

ξ゚听)ξ「え〜イヤよ面倒くさい」

( ゚∀゚)「なんでだよ、いいじゃん。一言二言でいいからさ」

('A`)「『あたし、前からあなたの……目がキモかったですwwwもうこっち見ないで下さいwwwwww』」

( ゚∀゚)「『もう金輪際私に話しかけないでねwwwwww息臭いからwwwwww』」

ξ゚听)ξ「はぁ……馬鹿くさ」



  
201: 長ネギ :2006/12/13(水) 18:59:57.79 ID:QJOLrxFw0
  

ξ゚听)ξ「ブーンくーん!!」

( ^ω^)「? ツ、ツン!?」

ツンの声に反応したブーンが顔を上げる。

( ^ω^)「!! ツン!! 危な―――――」




ξ゚听)ξ「え?」





  
203: 焼き豆腐 :2006/12/13(水) 19:00:16.36 ID:QJOLrxFw0
  

タイヤが地面を擦る音も、周りの通行人の悲鳴も、全てブーンには届いてなかった。

耳に残るのは、トラックが頭蓋にぶつかる瞬間の、ツンの「あ゛」という声だけ。


(;゚∀゚)「マ、マジかよ……」

(;'A`)「うわわわっわわ……や、やべぇよ、俺知らね……」

(;゚∀゚)「あ。おい、ドクオ……!!」


( ^ω^)「ツン。起きないと。こんなところで寝てちゃ風邪ひくお」



  
204: 焼き豆腐 :2006/12/13(水) 19:01:35.70 ID:QJOLrxFw0
  

( ^ω^)「ツン? 聞いてるかお? ツン……」


ブーンはツンの髪を掴んだ。
それでもツンは目を覚まさない。


ブーンはツンの髪を引っ張った。
それでもツンは目を覚まさない。


ブーンはツンの髪を掴む手に力を込めた。
ツンの髪は頭皮ごとごっそりと剥がれた。


糸の切れた人形のように横たわるツン。
手足は有り得ぬ方向に曲がり、虚ろな瞳がいつまでもブーンを見続けていた。



  
209: 焼き豆腐 :2006/12/13(水) 19:10:37.30 ID:QJOLrxFw0
  

(;゚∀゚)「おま……何、してんだ。それ遺体損傷だぞ……」

( ^ω^)「遺体? 遺体……遺体……ツンの……」

( ^ω^)「ツン、の? 遺体……?」



( ^ω^)「何言ってるんだおジョルジュ」

( ^ω^)「ツンならここにいるお。見てくれおこの綺麗な髪……」



ブーンはすくっと立ち上がると、指に絡みついた頭髪を優しく撫でた。



  
210: 焼き豆腐 :2006/12/13(水) 19:10:56.77 ID:QJOLrxFw0
  

(;゚∀゚)「いや、おま……」

( ^ω^)「ああ、こんなに汚れが付いてるお……」


( ^ω^)「そうだお。これからはブーンが綺麗にしてあげるお」


(;゚∀゚)「あ、オイ!!」

走り去るブーンを追う事が出来ないジョルジュ。

それからブーンは、学校に来なくなった。



  
212: 焼き豆腐 :2006/12/13(水) 19:13:10.53 ID:QJOLrxFw0
  

( ゚∀゚)「よ、よう久しぶりだな」

( ^ω^)「……なんの用だお」

冬休みも終わり、事件のコトを誰も話さなくなった頃。
先生から様子を見て来いという名目で、ジョルジュ達はブーンの家を訪れていた。

('A`)「何お前不登校なんかになってんの?」

( ゚∀゚)「……」

( ^ω^)「もう構わないでくれお。ブーンは忙しいんだお」

('A`)「……あ?」

( ^ω^)「ブーンは大切にしなきゃならない相手が出来たんだお。早く戻らないと寂しがってるお」

(;゚∀゚)「……!!」

('A`)「は? なにお前、彼女出来たの!?」



  
216: 焼き豆腐 :2006/12/13(水) 19:16:19.20 ID:QJOLrxFw0
  

( ^ω^)「ブーンの大事な大事な人だお。あの子もブーンのコト大事って言ってくれてるお」

('A`)「はぁぁ!? なんだよそれ聞いてねーよ!!」

(;゚∀゚)「……おい。それ、まさかツンの事じゃねぇだろうな」

('A`)「おいおい、何言ってんよジョルジュ。ツンはもう死んじまっ」

( ^ω^)「そうだお」

('A`)「……え?」



  
217: 焼き豆腐 :2006/12/13(水) 19:16:40.46 ID:QJOLrxFw0
  

(;゚∀゚)「っおい!! ふざけんなよテメー!!」

ジョルジュがブーンの髪を掴み、タバコの火を顔に近づけた。

(;^ω^)「ちょ、やめてくれお……危ないお……」

('A`)「お、おい。何マジになってんだよジョルジュ……」

(;゚∀゚)「うるせー!! こ、こいつきめーんだよ!!」

(;゚∀゚)「お前、まさかまだツンの髪を……!!」

(;^ω^)「やめろお!!」

ブーンが一際激しく抵抗した。

バランスを崩したジョルジュの手は、吸い込まれるようにブーンの左眼に入っていった。



  
218: 焼き豆腐 :2006/12/13(水) 19:17:08.70 ID:QJOLrxFw0
  

( ^ω゚)「がっ」

(;゚∀゚)「あっ……」

(;'A`)「うわっ……」




( ゚ωヾ)「ぎゃあああああああああ!!」





  
221: 焼き豆腐 :2006/12/13(水) 19:18:07.38 ID:QJOLrxFw0
  











そうだお。

あの日から、ブーンの計画は始まったんだお。











  
223: 焼き豆腐 :2006/12/13(水) 19:18:59.91 ID:QJOLrxFw0
  

(´;ω;`)「ううっ……気持ち悪い……気持ち悪いよぅ……」

川 ; -;)「うぅ……う、ううう、う?」


川 ; -;)「う゛〜っ!! う゛〜っ!!」

(´;ω;`)「ど、どしたのクー……!?」


( ^ω`)「ツン、説明してなかったかお? ショボンはクーのまんこで10回射精しろって言ってあるんだお」

( ^ω`)「ちなみにそろそろクーの腹から虫が飛び出てくるはずだお」



  
224: 焼き豆腐 :2006/12/13(水) 19:19:25.78 ID:QJOLrxFw0
  

川 ; -;)「う゛〜っ!! う゛〜っ!!」

(´;ω;`)「クー!? 大丈夫!? 苦しいの!? クー!?」


( ^ω`)「南米で発見された新種らしいお」


川 ; -;)「うげおっ!!」

(´;ω;`)「うわ!! うわああああああああああ!!」



  
225: 焼き豆腐 :2006/12/13(水) 19:19:55.80 ID:QJOLrxFw0
  

「ショボン……抜いちゃダメって言ったお?」

(´;ω;`)「だ、だって!! こんな、こんなの無理だよ!!」


「無理? さっきまで回虫まんこに突っ込んでたくせに?」

(´;ω;`)「それはあああああブーンがあああああ」


「人聞きの悪い事言うなお。ショボン、お前はただの変態だお」

(´;ω;`)「ひっ、ひぐっ、は、早く……薬を……」


「薬? ああ、さっき間違えて便所に捨てちゃったお」

(´;ω;`)「そん……な……」



  
226: 焼き豆腐 :2006/12/13(水) 19:21:41.06 ID:QJOLrxFw0
  

動かなくなったクーの上で、口から盛大に血を吐くショボン。
それを見て、ブーンは満足気に腕を組んだ。

( ^ω`)「ふふ……すごいお、ブーンはやるときはやるんだお」





( ^ω`)「ツン、ちゃんと見てるかお?」





安らぎと愛しさで満たされたブーンの心中。

最愛の人を見つめる目で、ブーンは長い黒髪を優しく撫でた。






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