('A`)が肝試しに行くようです

495: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 00:21:02.01 ID:Cc7N4gbP0
蒸し暑い夏の夜、オレはいつものようにテレビの電源を入れる。
そして何か面白い番組はやっていないものかと、新聞のテレビ欄をチラリと見た。
瞬間、オレの美しいボデーに8アンペアの電流が流れた。


('A`)「240時間の生心霊番組!? ポチッとな」


リモコンの電源ボタンを押すと、テレビの「ハァ……最近マジだるいわ……」という起動音が部屋に響いた。


( ・∀・)『それでは幽霊が出るとウワサの墓地に中継が繋がっています、クーちゃん?』

川 ゚ -゚)『はいはい、こちら超絶美人アナウンサーの素直クールです』

( ・∀・)『そちらの様子はどうですか?』

川 ゚ -゚)『幽霊が出るふいんきが満点ですね』

( ・∀・)『ん? クーちゃん、雰囲気でしょ雰囲気』

川 ゚ -゚)『うわ、ネタにマジレスとかないわー』

(;・∀・)『……』



497: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 00:23:25.39 ID:Cc7N4gbP0
川 ゚ -゚)『いやー、それにしても暑いですね』

(;・∀・)『そ、そうですか。周りの感じとかは?』

川 ゚ -゚)『暑い』

( ・∀・)『暑い以外に何かありませんか?』

川 ゚ -゚)『あっつ』

(#・∀・)『いい加減にしてくださいよ!』

川 ゚ -゚)『ちょwww怒らないでwwww落ち着けやカスwwww』



498: 祭り参加作品投下中 [>>496 マジで!?] :2008/08/29(金) 00:24:29.48 ID:Cc7N4gbP0
そのあまりのgdgd加減にイラついたMeは、通じるハズもないテレビに向かってBook Soundをぶち撒けた。


('A`)「どうでもいいから早く墓地行けよバカ」


川 ゚ -゚)『今なんて言った! 現場の怖さも知らんくせに!』

( ・∀・)『だったらアンタが行けよ! アンタが!』


あれ? なんか話が通じちゃってるような気がするんだけど。

うん、これは気のせいだ。偶然に決まってる。たぶん、おそらく、必ず、早漏。



500: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 00:26:10.86 ID:Cc7N4gbP0
川 ゚ -゚)『そうだ、コイツに肝試しさせない?』

( ・∀・)『超いい感じすぎて脱糞だよ〜』


え? コイツって誰? オレじゃないよね?
まさかねぇ、そんなハズないって。馬鹿馬鹿しいったらありゃしない。

そう自分に言い聞かせるが、テレビの中にいる小人どもは無情にもこのオレ、
セクシーポイズンこと鬱田ドクオに話しかけてきた。


川 ゚ -゚)『ドクオ君』


目の前にとてつもない非日常が展開されているにもかかわらず、オレは意外と冷静だった。
自分で自分に盛大な拍手とライガーボムをプレゼントしたくなった。


川 ゚ -゚)『単刀直入に言うと、お前に深夜の墓地に行ってもらう事になった』

('A`)「断るって言ったら?」

川 ゚ -゚)『君の黒歴史ノートに書き溜められていたハードボイルドアクション巨編、
     【今夜はじゃがりこ気分】が全国のお茶の間に晒されるぞ』

('A`)「行くしかないじゃんよ」



501: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 00:28:24.56 ID:Cc7N4gbP0
理不尽な脅迫を受けたオレは、死に掛けのザリガニの様なおとなしさで部屋の中に引き篭もっていた。


('A`)「ウツダシノウ……」

('A`)「あ、時間だ、行かなきゃ」

('A`)「心の準備よし、懐中電灯よし、完全自殺マニュアルよし」


まったく、完璧すぎる。
たとえ何かあったとしても
「ぴぎいぃいいいぃぃ!! うんち出ちゃいまひゅぅうううぅぅうう!!」って言えば誰かが助けてくれるさ。


('A`)「準備万端、アソコも戦闘状態だ」

('A`)「おっと、フライングか」

('A`)「慌てるんじゃないドクオ、お前なら大丈夫だ、新記録だ」


めでたく世界記録を樹立したところでオレは体勢をブリッジに変え、玄関から野鳥の様に飛び出した。
無論、そんな体勢が長続きするはずもなく、泣きながら通常歩行モードへと移行した。



504: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 00:30:12.66 ID:Cc7N4gbP0
('A`)「改めて出発進行!」


このセリフを言い終わった時、既に目的地には到着していた。
何故かって? 家の隣が墓地だからさ、それも9万坪という無駄に広い感じ丸出しな。


('A`)「結構怖いよママン……」

シクシクシクシク   シクラメン ノ カホリ

(;'A`)「うおっ、いきなり何だ」


突然聞こえてきた不気味な泣き声に驚いたオレは、IQ.108の頭脳をフル回転させて対策を練る。
そこから導き出された答えはまさに逆転の発想。



    たいあたり
    かえんほうしゃ
    なきごえ
ニア   かくれる



506: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 00:32:10.17 ID:Cc7N4gbP0
早速作戦を実行し、木の陰に身を潜める。
そして声の主を自分の目で捉える為にその作戦をスルーした。

オレはこれでもかと身を乗り出しながら様子を窺う。


|A`) ネバリンチョ ハァハァ




  △
(´;ω;`)「チクショー……チクショー……」

  △
( ^ω^)「分かったからいい加減泣きやむお」

  △
(´;ω;`)「うるさい……君に僕のネガティブ in The パワーな気持ちが分かってたまるか……」


なんと二人の幽霊が話をしているではないか。
これは速やかにテレビ局とかその辺のアレに通報すべきである。
しかし、なにやら言い知れぬ神の力でも働いているのか、オレの体は全く動こうとしない。

こんな事は『小学校2年生のとき隣の席だったヨシト君にコスプレオナニーを見られちゃったよ事件』以来だ。

……ってウワアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああああ



507: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 00:33:21.01 ID:Cc7N4gbP0
何故あんなショッキングな出来事を思い出してしまったんだオレ。
クソ、もうあれだ、地の文なんか無期限停止処分だ。


  △
( ^ω^)「お墓の形なんてどうでもいいじゃないかお」

  △
(´;ω;`)「君のは立派なヤツだもんな、だからそんな事が言えるんだ」

  △
( ^ω^)「ショボンのも十分立派だお」

  △
(´;ω;`)「僕の墓が? 冗談はやめてくれよ」



511: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 00:46:03.62 ID:Cc7N4gbP0
  △
( ^ω^)「なんかこう……愛情が伝わってくるお」

  △
(´;ω;`)「愛情? まるい砂の山にでかいアイスの棒が突き刺さってるだけの墓に愛情?」

  △
( ^ω^)「……たぶんお金が無かったんだお」

  △
(´;ω;`)「いいやあったね、僕の保険金が」

  △
( ^ω^)「……生活が苦しくなって使っちゃったとか」

  △
(´;ω;`)「毎日イクラ食ってる」

  △
(;^ω^)「……」



|A`)(なんだよあいつら……幽霊のくせに全然怖くねーよ……)

|A`)(ってかここは肝試し的に考えて突撃すべきだよな……)



515: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 01:01:42.73 ID:Cc7N4gbP0
  △
(´;ω;`)「決めた」

  △
( ^ω^)「何をだお」

  △
(´;ω;`)「復讐さ、この世の生きとし生けるもの全てに復讐してやるのさ」

  △
( ^ω^)「ちょっと待って落ち着けお」

  △
(´;ω;`)「ペット扱いしやがって、ぶち殺してやる……ブツブツ……」

  △
( ^ω^)「誰かコイツを止めてくれおーーー!!」


| ミ ('A`)「それェ!」

  △
( ^ω^) ビクッ



517: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 01:05:01.07 ID:Cc7N4gbP0
('A`)「オレが来たからにはもう大丈夫! 全てのお悩みクラッシュアウトだ!」


  △
(´・ω・`)

  △
( ^ω^)


  △
(´・ω・`)「お……おぉ……」

  △
( ^ω^)「覚醒タ〜イム!」

  △
(´゚ω゚`)「おおぉぉぉおおおぉおおおお!!」


('A`)「マズッたな、武器が無い」

  △
(´・ω・`)「あっ、そこの裏に御札ありますよ」


('A`)「ホントだ」

  △
( ^ω^)(なんて紳士的なんだお)



520: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 01:09:10.33 ID:Cc7N4gbP0
  △
(´・ω・`)「それじゃ、叫ぶとこからいきますね」


('A`)「お願いします」

  △
(´゚ω゚`)「おおぉぉぉおおおぉおおおお!!」


('A`)「あの、靴ヒモが……」

  △
(´・ω・`)「親切にどうも」


('A`)「いえいえ、これくらい当然ですよ」

  △
( ^ω^)(幽霊 → 足無い → 靴履けねーお!)



521: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 01:11:57.67 ID:Cc7N4gbP0
  △
(´・ω・`)「今度こそいきますね」


('A`)「よし来い」

  △
(´゚ω゚`)「おおぉぉぉおおおぉおおおお!!」


('A`)「アニメ録るの忘れた」

  △
(´゚ω゚`)「おいィィイイイィィィイイイイイ!!!!
     何回目だよおおおぉぉぉぉぉお!!!」


('A`)「3回目」

  △
(´゚ω゚`)「律儀に答えやがって!! ふざけんじゃないよ!!」


('A`)「アンタ、一体何に怯えてるんだ?」

  △
(´・ω・`)「え?」



523: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 01:14:43.49 ID:Cc7N4gbP0
('A`)「大丈夫、怖くない怖くない……」

  △
(´・ω・`)「そういうのいいから」


('A`)「ノリ悪いな」

  △
(´・ω・`)「ていうかお前何だよ」


('A`)「人間」

  △
(´・ω・`)「生きてる?」


('A`)「うん」

  △
(´・ω・`)「殺すわ」

  △
( ^ω^)「酷い」



524: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 01:17:06.56 ID:Cc7N4gbP0
('A`)「喝っ!!」

  △
(´・ω・`)「極楽浄土へ産地直送!」

  △
( ^ω^)「あ、ショボンが消えていくお」

  △
(´・ω・`)「今までありがとう」

  △
( ^ω^)「さよならだお」




('A`)「ふう……彼の魂は無事に地獄へと送られました」

  △
( ^ω^)「アイツうざかったから別にいいお」


('A`)「友情とは儚いモノです」



525: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 01:20:40.91 ID:Cc7N4gbP0
  △
( ^ω^)「で、アンタは何をしに墓場に来たんだお?」


('A`)「肝試しだよ」

  △
( ^ω^)「肝試し(きもだめし)とは、人が本来持つ恐怖心を抱くような場所、
      すなわち暗闇や、恐ろしい場所を巡るなどして度胸を試す遊びである。(by Wikipedia先生)」


('A`)「でも全然怖くないんだよなぁ」

  △
( ^ω^)「幽霊が目の前にいるのに恐怖を感じないとか、お前アレだろ」


('A`)「そうか?」

  △
( ^ω^)「まあいいお、こうして出会ったのも何かの縁だし、ZATUDANでもするお」


('A`)(無駄に格好いい……)



527: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 01:23:18.07 ID:Cc7N4gbP0
−10分後−



  △
(´・ω・`)「そんでさーwwwww」

  △
( ^ω^)「ワロスwwwwww」


('A`)「いや、おかしいじゃん」

  △
( ^ω^)「何が?」


('A`)「成仏させたハズの奴がいるし、オレもなんか死んでるし」



529: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 01:27:10.79 ID:Cc7N4gbP0
  △
(´・ω・`)「一緒に亡霊ライフをエンジョイしようよ」


('A`)「あのな、オレが死んだら泣いて悲しむ輩が8万人はいるような気がする予感がキュピーンなんだよ」

  △
(´・ω・`)「じゃあ質問しよう、君はコンニャクが好きかい?」


('A`)「……好きだが」

  △
(´・ω・`)「フフ、つまりはそういう事さ」


  △
( ^ω^)(マジ意味分かんねんだけど)



531: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 01:29:57.58 ID:Cc7N4gbP0

('A`)「そうか……そういう事だったのか!」

  △
(´・ω・`)「ククククク……」

  △
( ^ω^)(え、何これ、ボクだけ分かんないのかお!?)


('A`)「こなああああああゆきいいいいいいい」

  △
(´・ω・`)「オヒョーwwwwww」

  △
( ^ω^)「うわぁ、果てしなくキモい」



537: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 01:45:11.60 ID:Cc7N4gbP0
  △
(´・ω・`)「あ、ツマミがもう無いよ」


('A`)「オレちょっとコンビニ行ってくるわ」

  △
(´・ω・`)「おお、サンキュ」


('A`)「他に何か買ってくるモンある?」

  △
(´・ω・`)「酒よろしく」


('A`)「おk」

  △
( ^ω^)「なんで急にそんな仲良くなってんのおお!
      オレの立場ないじゃあああん!!」



541: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 01:48:33.21 ID:Cc7N4gbP0

('A`)「だって話してみたら意外といい奴だったんだもん」

  △
(´・ω・`)「ネー」

  △
( ^ω^)「何『ネー』とか言ってんの? キモいんだけど。
      っていうかお前、墓のことはどうしたの? メッチャ気にしてたじゃん。
      ああそうかアレか、開き直りってヤツですか。そうですよね。
      金魚の墓にも劣るぐらいの酷さですもんね。キモくないとやってられませんよ」

  △
(´・ω・`)「早口すぎワロタ」


('A`)「あっ、オレ生き返った」



542: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 01:52:59.35 ID:Cc7N4gbP0
  △
(´・ω・`)「おうコラ金玉袋wwwww」

  △
( ^ω^)「なんじゃwwww」

  △
(´・ω・`)「覚悟は出来てんのか?」

  △
( ^ω^)「あ゛?」

  △
(´・ω・`)「“地獄行き超特急”に乗せてやんからよぉ!」

  △
( ^ω^)「ふざけろぉ!! テメーがぁああ!」


('A`)(すごく……ダサ坊です……)



543: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 01:56:27.57 ID:Cc7N4gbP0
  △
(´・ω・`)「うぇえああああ!」

  △
( ^ω^)「おおぅああああ!」


男たちの憎しみを帯びた咆哮が墓地全体の空気を震わせる。

そして二人の怒り狂う姿を見たオレは何故か、『彼らを成仏させなくてはならない』という衝動に駆られていた。


('A`)「やらなくちゃ……いけない……」


二人には聞こえぬよう小声でそう呟いた後、八枚の御札を懐から取り出し、足元に勢いよく投げ付けた。
御札が地面に張り付く、と同時にオレの周囲に八つの白く発光する魔法陣が音も無く浮かび上がる。
当然やる事は一つだ、こいつらを『成仏』させる為の、攻撃。



545: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 02:00:06.29 ID:Cc7N4gbP0
  △
(;´・ω・`)「な!?」

  △
(;^ω^)「なんだお!?」


さすがにこの異変に気付いたのか、二人は殴り合う手を止め、大層な御尊顔をこちらに向けた。
へっ、気付いたところでもう遅い、遅すぎるんだよ。

オレは両腕を伸ばして未だに呆けているマヌケ二人に照準を合わせた。


('A`)「むん!」


掛け声に魔法陣が反応する。
全てのそれが構えた掌の前で寸分の狂いもなく重なった。



547: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 02:03:15.20 ID:Cc7N4gbP0
('A`)「……!」


両腕にありったけの力を込める。
白色の魔法陣が純な空色へとその姿を変えた。


('A`)「これで……」

  △
(;´・ω・`)「ひ、ひゃああぁぁぁあ!!」

  △
(;^ω^)「おお、お助けぇぇええええ!!」


今頃になって恐怖感を覚えたのか、二人は傍らに置いてあったスノーモービルに乗り込み一目散に逃げ出した。
あのなお前ら、さっきも言ったろ? 遅すぎるんだよ。



549: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 02:05:51.29 ID:Cc7N4gbP0
('A`)「終わりだァァァアアーー!!!!」


オレの雄叫びと共に、魔法陣の中心から真っ青な光が轟音を撒き散らしながら放たれた。
闇夜に不釣合いな蒼い閃光が漆黒の空間を切り裂いていく。


  △
(´゚ω゚`)「――――!!!」

  △
( ゚ω゚)「――――!!」






声にならない断末魔

響き渡る爆発音

視界の全てが蒼く染まった



550: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 02:09:33.93 ID:Cc7N4gbP0
川 ゚ -゚)「ブハッ! 眠っていた力が目覚めたようだな」


墓地が再び静寂を取り戻したとき、突然地面から顔を出した超絶美人アナウンサーな女性が話しかけてきた。
どこかで見たことがある、でも思い出せない。


('A`)「眠っていた力? 何のことだ?」

川 ゚ -゚)「まぁ、君にもいずれ分かるだろう」

('A`)「……?」

川 ゚ -゚)「近いうちにな」


そう言った次の瞬間、
腸舌微陣阿耶雲鎖亜な女性の姿は爬虫類虐待ゲームである『ワニワニパニック』に変わっていた。



552: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 02:12:15.85 ID:Cc7N4gbP0
ヾ('A`)ノシ   ズバババン!!!!

『イテッ! イテイテッ!』


次々と穴の中から現れるワニを両手で思い切り叩いていく。結構痛い。
付属のハンマーなんて飾りですよ。偉い人にはそれが分からんのです。


('A`)「人食いワニがいる墓地なんかにいられるか! オレは家に帰るぞ! 」


出口に向かいながらポケットの中の携帯電話を取り出した。
そして番号を押していき、通話ボタンをダブルクリックする。
数回の電子音の後、掠れたデスボイスが聞こえてきた。


『もしもし』

('A`)「あぁ、オレだ」

『ドクオか、久しぶりだな』

('A`)「おう、ところでさ、ちょっと頼みたいことがあってな」

『何だ?』

('A`)「とある墓地を空爆してほしいんだが」



553: 祭り参加作品投下中 :2008/08/29(金) 02:15:22.21 ID:Cc7N4gbP0
数分後、墓地周辺は心地よい爆撃音に支配されていた。
ああ、まるでクラシックコンサートの会場にいるみたいだよ。
ってオイオイそんなワケねーだろ(笑)


「うわああああああああ!!!」

「逃げろ逃げろちんこおおおおおおお!!」

「それが世界の選択か……」

「邪気眼が共鳴しているだと……“堕天使”が目覚めたようだな……」


まあオレには何も関係ないよね、そう思いながら玄関の扉を開けた。


  △
(´・ω・`)


「……!!」
 ……チガウ……今までの幽霊とはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がオレのカラダを
駆け巡った……。「……(ヤバイ……!!……これって万事休す……?)」
男は地縛霊だった。連れていかれてレイプされた。「キャーやめて!」焼香をきめた。
「ガッシ!ボカッ!」オレは死んだ。シャーマン(笑)



終わり



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