( ^ω^)破壊王ブーンのようです

2: 祭り最高 :2008/08/31(日) 22:57:54.86 ID:KLEqa/rv0
作者は格闘に詳しくないので軽い気持ちで読んでください、

投下いきます



3: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:00:41.93 ID:KLEqa/rv0
―夕方、土手――

( `ω´) 「ツン好きだお、僕と付き合ってほしいお!!」

ξ゚听)ξ「いやよ、あんたみたいなチビでピザなブーなんかと。」

( ^ω^)「確かに僕はチビピザオタクだお。でも君を守るお。」

ξ゚听)ξ「どうやって?」

( ^ω^)「この熱いハートでだお!!」

ξ゚听)ξ「じゃあブーン、ニダー先輩と喧嘩して勝てるの?」

( `ω´)「うぐぐ!!」

ニダー先輩とはマ
ξ゚听)ξ「ニダー先輩はマッチョで背が高くてボクシング部のエースよ。あなたとは対極
にいるのよ。」
ツン説明乙。

( `ω´)「うぐ…」

ξ゚听)ξ「それにニダー先輩は『体格を維持するためにウリのマンマは三食ともプロテインなのニダ』とかなんとか言っていたわ!」

( ´ω`)「うう…」

ξ゚听)ξ「さらに口癖が『そうニダね、プロテインニダヨ』なのよ!
     悔しかったらあんたも少しはプロテイン飲みなさいよ!?私はニダー先輩LOVEなのよ、じゃあねブーン!」



4: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:02:22.79 ID:KLEqa/rv0
( `ω´)「ちょっと待つお!」

ξ゚听)ξ「なによ!?まだなにかあるの!?」

( ^ω^)「僕はがんばって強くなるお!そうしたら僕とつきあってくれお!」

ξ )ξ「ブ、ブーン…。」

ξ;゚听)ξ「な、何よあんたたち…!?」

( ゚ω゚)「うぇ!」
突然大きな衝撃を背中に受けて僕は前のめりに倒れてしまった。
すぐさま振り向くと一昔前の不良のような輩が僕のほうを睨んでいた。
背中をふいにどつかれた衝撃で僕はゲホゲホいいながら睨み返す。


( `ω´)「急になにするんだお!!」
DQN1「おぅおぅおデブちゃん!かっこいいのぅ!」

DQN2「泣かせる台詞吐くじゃねぇか!ははは!」

DQN1「わしらはなぁ」

DQN2「そういう青春ごっこをみると」

1と2「「虫唾が走るんじゃ!!!!!!!!」」

(x)゚ω゚)「ぶっ!!!!」



5: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:04:42.80 ID:KLEqa/rv0
(x)゚ω゚)「ぶっ!!!!」
今度は左ほほを始点にして体が吹っ飛んだ。
すぐに痛みが何が起こっているのかを僕に知らせる。
口の中は血がいっぱいで奥歯ががたがたいっている。
いや、僕のことよりもツンだ、ツンを守らなくちゃ…。
ズキンと顔面が痛む。
痛い、痛いのは嫌だ。

1「ツンちゃんはわしらと遊ぼうなぁ。うへへ。」
ξ;゚听)ξ「な、何で私の名前知ってるのよ!いやー!! 離してぇぇ!!」
2「そんなに嫌がらんでもいいわい、すぐにきもーちよーくしたるからなぁ。ぐふふ。」
ξ;;)ξ「やめて!!触らないで!」

痛いのは嫌だ、だけど…
( `ω´)「やめるお!ツンに触るなお!」
ツンを守るのだ!

⊂二二二( `ω´)二⊃「ブーーーーーーーーーーーーン!!!!」

何も考えずにツンと不良の間に割って入ろうとがむしゃらに突撃する。
しかしそれすらも敵わず気付いたら地面に転ばされていた。
お腹の中から痛みが全身に広がり僕は嘔吐していた。あ、今日の昼飯うどんだったんだ、僕。

どうやら腹に蹴りを入れられたらしい。

痛い痛い、怖い。



6: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:06:44.11 ID:KLEqa/rv0
ξ;凵G)ξ「やめて、やめてよ!」

1「もーういっち枚♪もーいっち枚♪」

あぁ、ツンがひんむかれていく。
やめろそれは僕が守るものだ。

やめろやめろ。

砂を噛んだ。

もう痛いのは嫌だ。

きっとツンも僕が痛いのは嫌なはずだ。
ここでもう少し寝ていたらDQNも僕だけは見逃してくれるかもしれない。

ツン二ハワルイケドココハヒトツ…



7: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:08:51.25 ID:KLEqa/rv0
DQN「ウヒョ、純白♪」

ツンがスカートを破かれて綺麗な白い肌が露になったそのとき、
ザッと巨大な人影がひとつ現れた。

<ヽ`∀´>「そこまでニダ、止めるニダ!」

その筋骨隆隆な腕が子分Aの腕を掴んだ。
ξ;;)ξ「ひ、ヒッグ。グスン。ニ、ニダー先輩!!」
DQN「なんだてめぇは!?」
DQN「このやろう!」
DQNが彼の腹に拳を突き立てるがびくともしない。

ニダーの体はTHE筋肉といっても差支えがないほどに鍛え上げられているのが遠くからでも分かる。
そう、それは全盛期のマッスル北村を彷彿させる。
筋肉が好きすぎて体脂肪率が3l切って死んでしまっても本望であったよ。

<ヽ`∀´>「ウリのポンポン筋の方が貴様の拳よりも堅かったようニダね。さて貴様ら覚悟はいいニダか!」
そういってニダーは両手を広げる。

<ヽ`∀´>「マッスルオブオールニダ!!」

そのまま張り手をぶちかました。
ぶちかまされた二人は「「モルスァアアアアアア!!」」とかなんとか叫びながら
空中で綺麗に円を描き土手の下へと転がっていった。



8: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:10:27.89 ID:KLEqa/rv0
人間はあそこまで吹っ飛ぶことが出来るのかなどと考える冷静さを持っていた僕は自己嫌悪に陥る。

行けたんだ。
ツンを助けに行けたんだ。
でも体が起きようとしないんだ。

頭ガ逃ゲルコトヲ考エテシマウンダ…

ふと自分の足元を見る。

するとそこには臆病な二本の足が仲良くガタガタガタガタと震えているのが見えました。



その場では僕は完全に空気だった。



10: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:12:16.50 ID:KLEqa/rv0
<ヽ`∀´>「ツン君、もう大丈夫ニダよ。」

ξ;凵G)ξ「ひ、ビダー先輩!!!ごわがったでず!クスン、う、ウェエエエエエエエエン!」

<ヽ`∀´>「ヨシヨシニダ、もう大丈夫ニダよ。ツン君はウリが守ってあげるニダ。」
ニダーのゴツゴツとした手がツンの頭を優しくなでる。
それによってツンは少し落ち着き、涙を拭うことができた。

ξ;凵G)ξ「ひ、ヒック。ニダー全廃ぃ。好きです。」
<ヽ`∀´>「ハッハッハッハッハニダ!!」
そうして二人は手を繋いで歩き出した。

遠ざかる。
二人が遠ざかっていく。



11: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:13:30.29 ID:KLEqa/rv0
( ´ω`)「つ、ツン!」
その空気に耐え切れなくなってつい彼女を呼んでしまった。
( ´ω`)「ツン…あの…」
しかし何を言っても惨めになりそうだったので口を閉ざしてしまう。
たちつくす僕のその姿は滑稽だったろう。
カラスが鳴いている。
夕日が土手の向こう側へと沈んでいく。

ツンはチラとこちらをみて冷たく言い放つのだ。
ξ )ξ「守ってくれるんじゃなかったの?」



ξ )ξ「私…弱い人嫌いなの…。」



『( ^ω^)破壊王ブーンのようです』



12: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:15:38.29 ID:KLEqa/rv0
〜〜翌日、学校放課後〜〜

キーンコーンカーンコーン。
ガララララ。やる気の無いHRが終わり担任が教室を出て行くと部屋の中はドッと元気になる。
帰宅に命をかけてる者、だらだらと仲間で談笑する者、すぐさま部活動に加わるもの。
学校とは実に様々な人種がいるものである。

VIP市立泉谷高校、ブーンの通うこの学校は市内で言えば成績は中の下。
特に進学校というわけでもなく平々凡々な学校ではある。
しかし全校生徒の数は普通の私立よりは遥かに多く、
そのお祭り気質な校風から年々受験者数は増え続けている。
しかし校長の嗜好(ガチムチ崇拝)により格闘技系の部活が大変盛んであり、
歴史のあるものではボクシング部、柔道部、空手部、弓道部、剣道部、相撲部…。
マイナーな競技ではテコンドー部、カバディ部、トンファー部といった玄人好みな
ものまで
武道と分類される部活だけで軽く50を超える。

↓おや、そんな校風とは無縁な2年生のチビピザが涙を流しているようですよ。


( ;ω;)「オロローン、オロローン」



13: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:17:18.47 ID:KLEqa/rv0
(;'A`)「うわ、なんだよブーン、涙と鼻水でなんかくせぇぞ、またエロゲのBADENDの夢でも見たのか?」

( ;ω;)「オロロロローン」(ぶわっ)

ブーンの机の上から鼻水が氾濫する。粘り気のある液体は んもーエイリアン誕生。

('A`)「キメェwwwww」

( ;ω;)「ドクオひどいお。なぐさめてくれお。グスン」

('A`)「ん、親友ドクオ様が悩みを聞いて進ぜよう。ただし産業で」

( ´ω`)「          ツンに振られる
                 DQNに絡まれる
       いまここ→     ニダーにツンとられる」



15: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:20:13.15 ID:KLEqa/rv0
(;'A`)「そんでお前はどーすんの?」

( ´ω`)「もういいんだお。ドクオに聞いてもらって楽になった気がするお。帰って中古ゲーム漁りにいくお。
       ジョイステのカクレダケゲーがいっぱいある店見つけたんだお」

('A`)「その店の場所携帯で送ってもらおっと、あとで赤外線で。(お前な、男だろ、男ならもちっと熱くなってもいいんじゃねぇの?
   なりふり構わずにさ、な、やってみろよ。今ルイズたんに注ぐ情熱を青い青春(笑)にかけてみろよ。
   少なくとも中学のときのお前はもっと泥臭くて男らしかったよ。)」

( ω )「ドクオ、僕は最低な男なんだお。もうツンに合わせる顔なんてないお。
      あと言ってることと思ってること逆の方が嬉しかったお」



16: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:21:43.74 ID:KLEqa/rv0
そういってブーンは鞄を持って立ち上がり、
…( ω)「ドクオ全国大会近いんだお?練習がんばってお。じゃあまた明日だお」
     トボトボと廊下のほうへ向かって歩き出していった。

('A`)「それでいいのか?」

ピク、と一瞬ブーンの動きが止まったように見えたが、その問いに帰ってきたのは扉を閉める音だけだった。

('A`)「俺だって責任感じちまうよ、ブーン」

ブーンが腑抜けになっちまったのはいつだったけか。

そうだ、中学3年の夏だ。最後の大会の前だったっけ。
俺たちはトンファーを汗が滴り落ちるのも忘れて振っていた。
トンファー界では『VIP中の荒ぶる鷹と豚』の二つ名が知れ渡っているほど有名だったんだ。

俺がトンファーレーザーからトンファーイレイザーへと永久コンボを繋ぐ練習をしている頃に事件は起こった。



18: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:23:50.48 ID:KLEqa/rv0
〜回想〜

('A`)「サンドバック、もう一度だ」

(@皿@)「ハイ、ドクオ先輩」

('A`)「ト ン フ ァ − レェエエエエエエザァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

(x)@皿@)「ぐばぁあああああああああ!!!!」

('A`)「そしてここからぁああ!ト ン フ ァ − イレェェェェイザァァァァ嗚呼アアアア!!!!」

(@皿@(x)「どっぴょおおおおおおおお!!!!」

(;'A`)「ハァハァ、どうだったサンドバック?」

(x)@皿@(x)「ゼ、ゼヒゼヒ…ハァハァ。正直脱帽ッス。威力パねぇッス…。」


夜、武道場で後輩と居残り練習をしてるときだった。


(@皿@)「ドクオ先輩…」

('A`)「ん?」

(@皿@)「団体戦は負けてしまって…個人戦の代表もブーン先輩に決まって…。どうしてもう大会に出られないのにまだ練習をやめないッスか?」



19: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:25:34.09 ID:KLEqa/rv0
('A`)「あぁ、トンファーが好きだから、だな。高校でもやるつもりだし。」

(@皿@)「そうじゃないッス! 
    あの、俺はブーンの奴なんかよりドクオ先輩の方が強くて代表にふさわしいとっ」

('A`)「おいそれ以上言うな!本気で怒るぞ!」

(@皿@;)「あ、スミマセ…」

('A`)「それにな、ブーンの方が代表にふさわしいよ。
    あいつ恵まれない体格であそこまで鍛えるのにどれくらい努力してると思う?」

(@皿@)「…」

('A`)「今もそして俺らが帰った後も毎日毎日走りこみだ。
    ブーンは努力の天才だよ。ホレ、この話は二度としない。もう帰るぞサンドバック」

(@皿@)「…(ドクオ先輩はああいうけどやっぱり代表はドクオ先輩じゃねぇとおかしい)」

(@皿@)「…(練習でもブーンがドクオ先輩に勝ったこと見たこと無ぇしな)」

(@皿@)「…(ドクオ先輩も口ではああいうけど悔しいに決まってる!
    俺が何とかしてやるッス!)」



21: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:27:35.53 ID:KLEqa/rv0
そして次の日事件が起きた。

煤i゚ω゚ )「ト ン フ ァ ー キッ !?  」グキィイ

(;´ω`)「う、うぐ…」

部員1「な、なんでこんな所にトンファーが!?」

部員2「ブーン、ブーン大丈夫か!?」

(@皿@)「(計画通り…。)」

(;'A`)「サンドバック!!お前!!」

('A`)「「ト ン フ ァ ー    銃   !! マンドクセ!マンドクセ!(×100)」

ド!ド!ド!ド!ド!

(x)@皿@(x)「ぐぁあああああああ!!!!」



(♯'A`)「二度とVIP中トンファー部の敷居をまたぐな!」


(@皿@)「(なんで、ドクオ先輩なんで!?俺先輩のために!)」



22: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:29:00.62 ID:KLEqa/rv0



医者「トンファー筋が断裂してます…。残念ですが、トンファーはもう二度と握れないでしょう…」




( ^ω^)「トンファー以外にも面白い物なんてたくさんたくさんあるお。ドクオ、僕のことは気にするなお!」




そう笑って言ったブーンの瞳は潤んでた。



〜回想終わり〜


('A`)「俺がサンドバックのやつをちゃんと教育してれば…」

こんなことを今更言ってもしょうがない、か。



23: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:30:13.37 ID:KLEqa/rv0
ちみにコレ以降サンドバックは出てきません

なんかウザいんで

作者



25: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:31:32.59 ID:KLEqa/rv0
〜廊下〜

昨日あんなことがあったのに僕が引きこもりのニートにならないのは、
ひとえにドクオのおかげと言えよう。
ドクオがいるから学校に来れる。
親友である。
今度お礼に抜き尽くしたエロゲでもあげよう。
さて今日はゲーム漁りにいくんだったお。
何かしてないと頭がおかしくなっちゃいそうだ。
近代建築のふいんきを出そうとして失敗したかのようなおかしな構造の校舎内をトボトボ歩き下駄箱を出て校門へ向かう。

すると自転車置き場でブーンにとって二度と聞きたくない声が聞こえてきた。

DQN1「やりましたね。見ましたかあの迫真の演技?」
DQN2「こんなに上手くいくとは思いませんでしたねぇ。」


ビクリ!!、とその声に反応しとっさにブーンは自転車置き場の薄いコンクリの壁に張り付く。


(;^ω^)「(あのDQNどもウチの生徒だったのかお…)」



27: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:32:42.40 ID:KLEqa/rv0
(;^ω^)「(でもブーンには関係ないお。見つからない内にサッサと帰…。)」

<ヽ`∀´>「よくやってくれたニダ、お前達のおかげで簡単にツンに近づけたニダ」

(;^ω^)「(ニ、ニダー!?)」

DQN1「それでそれで!!どうするんですか?すぐにヤっちゃうんですか!?」
DQN2「ニダーさん、僕らにも分け前下さいよぉ?」

<ヽ`∀´>「まぁ落ち着くニダ、ウリは決めているニダ。結婚する相手としかセッコーをしないと!」

DQN1「ニダーさんはなんておませなんだぁー!」
DQN2「今どきこんなウブな人いないぞー!ニダーさん俺とケッコーしてくださーーーーぃ!」

<ヽ`∀´>「でもそれじゃあお前達に悪いニダ、そこで…」

( ω)「(…。)」

<ヽ`∀´>「一ヶ月後、ちょうどウリが18歳の誕生日を迎えるニダ。
      そうなったら向こうが嫌がっても無理矢理中出しして孕ませて結婚するニダ。」
 
<ヽ`∀´>「ホルホルホルwwwwwwこれぞ究極の愛ニダ。」



29: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:34:35.06 ID:KLEqa/rv0
サンドバックは出ないけど本物のサンドバッグは出てきます

あっでもそうなるとサンドバックが偽者になっちゃって失礼か

人に偽者なんて言うの

作者



30: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:35:17.75 ID:KLEqa/rv0
<ヽ`∀´>「あ、そうそう、孕ませたらツンはお前らに貸してやるニダ。
      中出しし放題ニダよーwww」

( ω)「(…。)」

ブーンは来た道をそっと戻った。

遠くからDQNが嬉しそうに騒ぐ声が聞こえる。

戻る。 奇妙な構造の校舎内を。

一日の半分を過ごし終わった教室へとまた戻る。

夕日が教室にいた一人の男の影を長くする。



('A`)「ん…?ブーンか。」


( ω)「ドクオ…。」



31: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:36:32.17 ID:KLEqa/rv0


('A`)


( ;ω;)「強くなりたいお!僕は…強く、なりたいお!!」


('A`)「ブーン…」


( ;ω;)「僕はもう逃げないお!」


('∀`)「…おうよ、親友」


夕日が教室にいた二人の男の影をまた長くした



34: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:37:46.01 ID:KLEqa/rv0
〜翌日(ニダーの誕生日まで残り29日)〜

キーンコーンカーンコーン
キリーツ、ガラララララ、レイ、ワカレ。

今日も今日とて日常は変わらない。
やる気のないHRは更に過激度を増し、ついに担任が来なくなった。
そんなことを気にも留めず、クラスメイトは帰宅や部活に寿命を使う、放課後である。



('A`)「大体の話は聞いた。で、ホイこれがウチのガッコにある格闘系の部活全部だ。」

ドクオから渡された紙には地図と部活動の活動場所がビッシリ書かれてあった。



36: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:38:46.93 ID:KLEqa/rv0
( ^ω^)「ボクシング部はニダーがいるからダメだお。
       トンファー部ももうトンファー握れないから、それ以外の強いところを片っ端から回るお。」

('A`)「じゃあ空手部、柔道部あたりから回るか。」

( ^ω^)「ドクオ、気持ちは嬉しいけど僕一人で回ってくるお。コレは僕の闘いだお。
       それにドクオもう部活休むなお。」

('A`)「そうか…。わかった、俺はトンファー振るってるよ。何かあったら言えよな。」

( ^ω^)「じゃあ、一つだけお願いしたいことがあるお。」

('A`)「なんだ?」



37: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:40:15.66 ID:KLEqa/rv0
〜空手部〜

雄!雄!雄!雄!
セィヤァアアア!!セイヤァアアアア!!ボサツケーンボサツケーンマッハセイケーン!!

( ^ω^)「内藤ホライゾンといいますお、強くなりたいんですお、お願いしますお。」

(部長 ・−・ ) シーン 

(;^ω^)「(うるさくて聞こえてないのかお?)
       内藤ホライズンといいますお!強くなりたいんですお!お願いしますお!!」
雄!雄!雄!雄!
セィヤァアアア!!セイヤァアアアア!!ボサツケーンボサツケーンマッハセイケーン!!

(部長 ・−・ ) シーン 

雄!雄!雄!雄!
セィヤァアアア!!セイヤァアアアア!!ボサツケーンボサツケーンマッハセイケーン!!

(;^ω^)「(耳元で全力で言ってみるお。)」
      
( `ω´)「内藤ホライズンといいますおぉおおおお!!
       強くなりたいんですおわぁああああああああ!!!!!!!!
        お願いしますおわぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!!」

( ♯・−・ )つ「うるさいんじゃあ嗚呼ああヴぉけぇぇええええぇぇぇぇえぁあああああああ!!!!!!」

ドゴォ(x)゚ω゚)「ジェロムレバンナッ!!!!!!!!!!!」



38: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:41:02.03 ID:KLEqa/rv0
〜柔道部〜


( `ハ´)「柔道は日本のお家芸アル、北京オリンピックで実況がそう言っていたアル。
      柔道をやるにはまず日本の心を学んでもらうアル」

(x)^ω^)「語尾アルの人から教えてもらうのは無理かもしれんね」

(x)^ω^)「自分より体格の良いマッチョを倒したいんですお」

( `ハ´)「まず、柔を持って剛を制すという言葉があるアル。」

(x)^ω^)「あるアルとか…もう…耐えれん…」



40: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:41:48.83 ID:KLEqa/rv0
〜カバディ部〜

( ゚∀゚)「カバデイは格闘技だ!」

( ゚∀゚)「例えばさ、巨乳ちゃんがカバディをやるとするだろ?」

( ゚∀゚)「それに俺がマーク付くわけね。」

( ゚∀゚)o「ウヒョヒョヒョヒョホヨホヨヒョwwwwwwwww」

( ゚∀゚)o彡゜「おっぱい!おっぱい!」

( ^ω^)「個人的にまた来ますお!!」



41: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:43:06.98 ID:KLEqa/rv0
〜校舎裏〜

さらに相撲部、テコンドー部、といった県大会でも上位に食い込むような部活動を巡ったが、
たいした成果は得られなかった。

(;^ω^)「なかなか自分に合った部活ってないもんだお…」

( `ω´)「でもあきらめないお。なんとしても1ヶ月で強くならないと…。お?」

ふと、部室棟から離れたところにポツンと木造の小屋があるのを見つけた。
壁はペンキがはがれ落ち、穴だらけで中が見えそうだ。
雨が降ってもここでは雨宿りしないだろう。
屋根のベニヤがすのこのようになっていた。
ただ、風通しは良さそうだ。

( ^ω^)「なんだお、このボロ小屋。部室かお?ホームレスでも住んでたりしてwwww」



42: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:44:01.04 ID:KLEqa/rv0
ブーンがその小屋の壁の隙間から中をのぞこうとするとビュッと風が眼に吹き付いてきた。

( ^ω^)「扇風機でも回してるのかお?」

少し大きめの穴からもう一度中を覗いてみる。
そこから吹き出してくる風に負けないように眼を開く。

そこには扇風機などは無く、真っ赤なサンドバッグが大きく体を揺らしていた。

動けない。激しく動くサンドバッグを蹴り続ける力に圧倒されてブーンはそれを食い入るように見つめた。

シッ!! バスン! ッシッ!!  バスン!
セッ!!ドッ!
そのとき一際大きい声がしたと思ったら、次の瞬間天井から吊るされていたその砂袋は壁に叩きつけられ横たわった。



43: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:45:03.33 ID:KLEqa/rv0
(;^ω^)「決めたお」

そう呟くともう体は動いていた。
斜めを向いている閉まりのないガタガタのドアをくぐり抜ける。

(´・ω・`)「やれやれ、また壊してしまったな…フゥ…」

そこには見た目も頭もショボくれているおっさんが地に伏したサンドバッグを見てため息を付いていた。

おっさんが入り口でたたずむ僕を見つけた。

(´・ω・`)「おや、入部希望者…かな?」

(;^ω^)「ぼ、僕は内藤ホライゾンと言いますお。
       みんなはブーンって呼びますお、ってそうじゃなくって!」



44: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:46:26.17 ID:KLEqa/rv0
;^ω^)「あの…強く、強くなりたいんですお!!」

(´・ω・`)(ふむ、いい眼をしている。彼は…。)

(´・ω・`)「分けアリのようだね。話を聞こうか。」



47: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:47:24.11 ID:KLEqa/rv0
〜ボロ小屋〜

かくかくしかじか(←便利

(´・ω・`)「期限は1ヶ月か…」

(;^ω^)「ところであなたは何者なんですかお?さっきの蹴りすごかったですお」

(´・ω・`)「僕はショボン中山だ。この部の顧問をしている」

(;^ω^)「して、ここは何部なんですかお?」

(´・ω・`)「表の看板を見ずに入ったのかい?…っと失敬。ここに落ちてたわ」

( ^ω^)(看板地面に置いとくなよ)

ポンポンとショボンが看板の埃を払う。

(;^ω^)「蹴 道 部…?」

(´・ω・`)「伝統ある我がキックボクシング部へようこそ。ブーン君」



48: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:48:27.18 ID:KLEqa/rv0
(´・ω・`)「さて、とりあえずズボンを脱いでもらおうか」

(;^ω^)「ウホッ、ktkr。ksmsフラグ!?」

(´・ω・`)「強くなりたいんだろ?早く脱げ。ぶ ち 殺 す ぞ」

(;^ω^)「ヒィッ!わかりましたお!」

(´・ω・`)ノシ サワサワサワサワサワサワサワサ

( ゚ω゚)「アッー!」

(´・ω・`)(ニヤリ☆)

(;^ω^)「何か分かりましたかお?」

(´・ω・`)「や ら な い か」

( ^ω^)「このクソオヤジ」



49: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:49:24.87 ID:KLEqa/rv0
〜〜〜


(´・ω・`)「ブーン君…。一ヶ月でボクシング部のニダー君を倒す…か…。
     相当やっかいだ。よりによってヘビー級のボクサーとは…。」

(´・ω・`)「しかし、あのブーン君の足…。今は少し衰えたようだが相当鍛えられていた跡があった…」

(´・ω・`)「もしかしたら化けるかもしれないな…」


〜〜〜



50: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:50:13.34 ID:KLEqa/rv0
〜ブーン自宅〜

(;^ω^)「キックボクシング…。あそこで僕は大丈夫なのかお…」

( ^ω^)「いや、直感がきたんだお!きっとあそこなら強くなれるお!それにもう逃げないって決めたんだお!」

(;^ω^)「弱気になる前に今日ショボン先生からもらったビデオでも見るお」

(´・ω・`)(明日から本格的に練習を開始する。それは徹夜で全て見ておくように)

( ^ω^)「って言ってたからキックボクシングの名試合とかに違いないお。
       袋一杯入ってるから一つくらいムフフなやつもあるかもしれないお。フヒヒ」

ガサガサ

( ^ω^)つ[兄貴のガチムチPレスリング]

ガサガサ

(;^ω^)つ[ガイルVSザンギエフ〜くんずほぐれず〜]


(;`ω´)「ク ソ ジ ジ イ !!」



52: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:51:04.03 ID:KLEqa/rv0
〜2時間後〜

( ω)「ベツニキョウミガアルワケジャナイオ」

( ω)「先生が見ろって言うから…」



( ゚ω゚)「アッー!!」



53: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:51:45.54 ID:KLEqa/rv0
〜翌日(ニダーの誕生日まで残り28日)〜

この小説には放課後しか出てきません。
というわけで鐘鳴らします。
え?今日も担任の描写だけは書け?
担任はJCとウハウハ!とかなんとか言いながらバックレました。

キーンコーンカーンコーン
キリーツ、ガラララララ、レイ、ワカレ。


('A`)「ブーン、部活決まったか!?」

( ^ω^)「キックボクシングだお!今日から練習だお!」

そう言ってブーンはすぐにいなくなった。

('A`)「ウチってキックボクシング部なんかあったっけ?」



56: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:53:11.01 ID:KLEqa/rv0
〜ボロ小屋〜


(´・ω・`)「さてブーン君、まずはローキックを教えようと思う」

ローキックは、連発(によるダメージの蓄積)・単発でKOを狙うだけではなく、
顔面へのパンチによる攻撃との連携により、相手のガードの意識を上下に散らしたり、
脚へのダメージで動きを鈍くして飛躍的に効果を高めることが可能である。
また、脚の外側を蹴るものをアウトロー、内側を蹴るものをインローという。
単にローキックと言った場合、アウトローを指すことが多い。(wiki大先生より)


(´・ω・`)「このローがなければまず他の技は当たらない。相手の動きを止める。けん制する。
      ボクシングで言うジャブのように素早く出せる。
      鍛えたローならガードの上からでも有効な防御不可避の攻撃手段にもなる」

( ^ω^)「もっと派手なハイキックやらかかと落としやら一発で仕留める技を覚えたいお。」



57: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:54:59.92 ID:KLEqa/rv0
(´・ω・`)「一発食らった方がわかり安いか。よしシンガードをつけてみて。」

そういって綿の入った大きなスネあてを渡された。

( ^ω^)(こんな固いスネあて付けてたら効くわけないお。たかがおやじのローwwwwww)


(´・ω・`)「いくよ」

ぎゃりっっとショボンの軸足が地面を噛む。ローキックも回転蹴りの一種である。
ショボンの体は限界までひねられ足を加速させる。

シュバッっと鞭が空気を切り裂くような音がしたかと思うとすでにブーンは天井とにらめっこしていた。


(;;^ω^)(な、何が起きたんだお!?全くわからなかったお!)

立ち上がろうとするが足がビリビリして全く動かない。
頭も痛い。

(´・ω・`)「ぶっ倒れたときに頭をうっちゃったみたいだね。大丈夫かい?」



58: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:56:23.10 ID:KLEqa/rv0
( ^ω^)「す、すごかったですお!ローキックの撃ち方、僕に教えてくださいですお!」

(´・ω・`)「うん、わかってくれてよかった。じゃあ早速サンドバッグを蹴ってみようか」

( ^ω^)「ハイですお!えい!」

ぼすん。
ブーンの蹴りは勢いがなく、サンドバッグはびくともしない。

(´・ω・`)「軸足のかかとを前に出すようにひねって体に目一杯遠心力がかかる様に蹴ってごらん」

( ^ω^)「こうですかお!?」

びしり。

( ^ω^)「おお」
相変わらずサンドバッグは動かないが先ほどよりも力が入った。
上手くはいえないがこう地面にしっかりと踏みこめたような気がする。

(´・ω・`)「うんわかった。サンドバッグはもういいから次は走るよ。
      足腰を鍛えるために最初の一週間は走って走って走りまくるんだ」

( ^ω^)「はいですお!」

(´・ω・`)「じゃあとりあえず15キロ。行っておいで」

(;^ω^)「は、はいですお」

(´・ω・`)「さて邪魔者もいなくなったし、ksmsテクニックでも磨くか…」



59: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:57:39.61 ID:KLEqa/rv0
⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン


(;^ω^)(オゥフオフ、走るのは好きだお、ハフハフでも大分体がなまってるお。ムチャクチャ体重いお…)

ブーンは走る。巨体を震わせて15キロを走る。昔は日常的に走っていた距離だったはずなのだが思うように体が動かない。

ブーンの体は完全にピザだった。



60: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:58:17.02 ID:KLEqa/rv0
1キロを走るのに当初は15分

15キロを走り終えるまでに初日は3時間以上を費やした

走り終えれば倒れるようにボロ小屋に戻ってくる

次の日また走るを繰り返す日々

一週間を過ぎた頃、異変に気付く

15 キ ロ 走 っ て も 日 が 暮 れ て い な い

約7日を越えて完全に羽化

感謝の15キロ完走、2時間を切る!!

かわりに

祈る時間が増えた



61: 祭り最高 :2008/08/31(日) 23:59:06.45 ID:KLEqa/rv0
〜(ニダーの誕生日まで残り21日)〜
⊂二二二(;^ω^)二⊃ブーン(今日も15キロ走ったお。さて残りは祈るかお)



(;^ω^)「って祈ってる場合じゃないお!先生、早くキックを教えてくれお。時間がないんだお!」

(´・ω・`)「お、15キロ走っても倒れなくなったね。じゃあ次の段階へ行こうか」

( ^ω^)「はいですお!」

(´・ω・`)「じゃ、土手で練習やるから今から走っていくよ」

(;^ω^)「え、すぐにリングにあがれ!とかじゃないんですかお」



63: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:00:11.04 ID:keb1ix6E0
〜土手〜

(´・ω・`)「さて、ブーン君そこに立って」

(;^ω^)「はいですお、ここですかお?」

言われるがままに僕は土手のはじに立った。

(´・ω・`)つ「えい」

ドン( ゚ω゚)「コンサドォオオオオオオレェエェェェェェ!?」

ゴロゴロゴロゴロ
(´・ω・`)「おおよく転がる」

(メ`ω´)「何するんですかお!」
堤防の下へと突き落とされた僕は抗議の眼差しを高いところにいる先生へと送る。

(´・ω・`)「さてブーン君これを見たまえ」

(;^ω^)「そ、それは…」



64: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:01:11.10 ID:keb1ix6E0
(´・ω・`)「そう君の『黒 歴 史 ノ ー ト』さぁぁぁああああ!!」

(;^ω^)「きぃいい!机の奥深くに眠っているはずなのにぃいいい!」

(´・ω・`)「さて、早くここまで登って来ないと…」

(´・ω・`)「V I P に 晒 す」

( ゚ω゚)「堪忍やぁああああああああ!!それだけはぁああああ堪忍してぇええええええええ!!!!」

(´・ω・`)「何々?俺ノジャキガンガウズクゼ…電磁レールガン?」

(メ゚ω゚)「ぬわぁああああああああ!!!!」

怒涛の勢いで土手を駆け上がる。

そして先生の手にあるノートを奪いとっ



65: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:01:49.87 ID:keb1ix6E0
(´・ω・`)つ「えい」

ドン(メ゚ω゚)「フロォオオオンタァアアアレェエェェェェェ!?」
ゴロゴロゴロ

(´・ω・`)「なになに、俺の妹はHUTAGOのぷりんせす…」


(メ゚ω゚)「邪気眼よ俺に力をぉおおおおおおおおお!!!!」
怒涛の勢いで(ry

(´・ω・`)つドン
ゴロゴロゴロ



('A`;)「お、あれブーンか、なに転げまわってんだあんな所で」

( ゚ω゚)オオオオオオオ

('A`)「必死じゃねぇか。がんばれよブーン…」



67: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:03:22.62 ID:KLEqa/rv0
〜(ニダーの誕生日まで残り15日)〜

(♯`ω´)「もう半月過ぎたってのにまだ何も教えてもらってねぇお!もしかしてあのおやじ僕を見捨てやがったのかお!?」


(´・ω・`)「お、今日も15キロ終わったみたいだね、じゃ、土手行こうか。」

(♯`ω´)「おやじ、ふざけんなお!闘い方を教えてくれお!時間がないんだお!」

(´・ω・`)「ふむ…もうそろそろいい頃か。じゃあサンドバッグもう一度蹴ってみよう。」

(♯`ω´)「前蹴ったときから一度も練習してないお。
       上手くなってるわけないお。」

( `ω´)(軸足のかかとを前に出して…)

ぎゃり

( `ω´)(体に遠心力を…)

ぶるん

( `ω´)(地面を蹴る!)

ド!
ぐにゃりとサンドバッグが形を変えた。
ぐわんとサンドバッグの上下が入れ替わったと思うとサンドバッグが天井を再度破壊し地面に落ちてくる。
ドシャーーン!



68: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:04:20.92 ID:keb1ix6E0
(´・ω・`)(想像以上だ。)


(;^ω^)「ぼ、僕強くなってるのかお?」

(´・ω・`)「よし!明日から最後の秘密特訓にかかる!」
( ^ω^)「はいですお!」



69: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:05:03.68 ID:keb1ix6E0
〜(ニダーの誕生日まで残り10日)〜


<ヽ`∀´>「ブーンのやつがウリを倒すためにキックを始めたニダ!?」

<ヽ`∀´>「ホルホルホル、ピザの癖に面白いことを考えるニダ。お前達暇つぶしに偵察してこいニダ!」

DQN1と2「イエッサー!」

〜ボロ小屋前〜

DQN1「ウヒャ、すっげぇボロ小屋だな。こんなとこにあのキモピザがいるのか?」
DQN2「壁穴だらけだから外から覗いてみようぜ」


(´・ω・`)「さて特別講師をお呼びした。僕の友であり師でもある講師の阿部さんだ」

N| "゚'` {"゚`lリ 「ックックック」

(;^ω^)「なんか笑ってますお。」

(´・ω・`)「これから阿部さんには最近僕がはまっているこのガチムチパンツレスリングシリーズ全32話を全て解説してもらう」

N| "゚'` {"゚`lリ 「もちろん実践をまじえてなw」



72: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:06:56.76 ID:keb1ix6E0

DQN1「なんか奇声とか聞こえるけど大丈夫かコレ」

( ゚ω゚)!

N| "゚'` {"゚`lリ 「!!!!!!」

(´・ω・`)「!!」



DQN2「とりあえずニダーさんに報告しとくか」



〜ボクシング部〜


<ヽ`∀´>「ホルホルホルホルホルwwwwwwwこのウリに勝つためにホルホルwwwwwksmswwwwwwgtmtwwwwwww」


<ヽ`∀´>「ホルホルホルホルホルモンッガッフガッフガッフホルwwwww」


<ヽ`∀´>「笑いすぎてむせた」



73: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:07:49.35 ID:keb1ix6E0
〜(ニダーの誕生日まで残り5日)〜


( ゚∀゚)o彡゜「おっぱいおっぱい!」

( ^ω^)o彡゜「おっぱいおっぱい!」

( ゚∀゚)o彡゜「自分におっぱいがあると思え!お前のおっぱいは何人のおっぱいだ!?」

( ^ω^)o彡゜「モンゴル人ですお!おっぱいおっぱい!」

( ゚∀゚)o彡゜「俺はブルガリアだぁああああ!おっぱいおっぱい!」

('A`;)「ブーンが蹴道部入ったって言ってたから見に来たのに…カバディーやってやがる…」
('A`;)(本当に大丈夫なのか、ブーン?)

DQN1「なぁ…これもニダーさんに報告するのか?」
DQN2「い、一応…」


「お前のおっぱいは何カップだぁああああ!」
「Gですおぉおおおおお!おっぱいおっぱい!」
「俺はPだぁああああ!!おっぱいおっぱい!」



74: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:08:51.12 ID:keb1ix6E0
〜ボクシング部〜

<ヽ`∀´>「ブーンが今度はカバディー部に入った?」

<ヽ`∀´>「気が狂ったんじゃないニダか?ホルホルホルwww」

<ヽ`∀´>「まぁ計画になんら支障はないニダ。もしウリの邪魔をするのなら…」

ニダーが右手を振りかぶる。
振り下ろす。
ニダーが殴ったパンチングボールは爆発したように綿がはみ出て何度も床を跳ね、そして動かなくなった。

<ヽ`∀´>「ツンの前であいつをボコボコにしたらツンも大人しくなるかもニダね」



76: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:09:39.56 ID:keb1ix6E0
ξ゚听)ξ「ニダー先輩!どうしたんですか?」

<ヽ`∀´>「お、ツン君。マネージャーご苦労ニダ。少し緊張しちゃってニダ。」

ξ゚听)ξ「次の試合のことですか?」

<ヽ`∀´>「そんなところニダ。ホルホルホルw(この体と交わるまであと5日ニダね。笑いが止まらんニダ)」

<ヽ`∀´>(そうニダ、ブーンをボコしてツンに効果があるか聞いておくニダ)

<ヽ`∀´>「ツン君、ブーンがウリを倒すためにキックボクシングを始めたみたいなのニダ」

ξ゚听)ξ「えっ!?」

ξ;゚听)ξ「でも、私には…関係…ない」

<ヽ`∀´>(ほぅ…まだ未練があるニダか…?)



77: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:10:40.08 ID:keb1ix6E0
ξ;゚听)ξ「今の私にはニダー先輩がいますし…関係ないです。ニダー先輩、もしブーンが来てももうほっといて下さい」
<ヽ`∀´>(戦って勝って!とは言わないニダね…)


ξ )ξ(もう、ブーン…今更頑張ったってもう遅いんだから…)

ξ )ξ(あんたは戦わなくていいから一生逃げてなさいよ!いまさら遅いんだから!)



78: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:11:33.77 ID:keb1ix6E0
〜ニダーの誕生日〜


学校が終わり夕焼けが帰り道の土手を真っ赤に色づける。

風が心地よく吹き河から赤い光がテラテラと反射する。

('A`)(懐かしいな、中学もいつもブーンとツンと3人でこの道歩いて帰ってたんだ)

('A`)(あの頃はブーンもうちょっと痩せてたんだよな、トンファーやってたし。)

ブーン照れながら言ってたな。なんでか俺だけに聞こえるように…
ありゃ完全にツンも気付いてたけどな…
俺もあのとき誓ったんだぜ。お前らは俺が護るってな。



79: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:12:31.83 ID:keb1ix6E0
まだ遠くに見える土手を歩く大柄な男と華奢な女の子の人影。
カップルなのだろうと普通は思うだろう。
しかしガッチリした体格の男の、その2m近い身長で女の子を抱きしめていたら熊が人を襲っているようにしか見えないだろう。
それぐらいニダーの上背と筋肉は風格を持っていた。
しかし女の子の方はかわいらしい笑顔を振りまいている。

あいつ、ブーンの前では中々笑わなねぇのになぁ

ドクオはその土手の坂に高々と生い茂る雑草へと身を隠した。

('A`)(ブーンに頼まれたことは3つ。
    1.ツンには何も言うな。
    2.ニダーとサシで闘いたい
    3.もし僕が負けてしまったらどんな手を使ってでもツンだけは助けてくれ)



82: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:14:17.48 ID:keb1ix6E0
ひどく不似合いなシルエットのカップルが歩みを進める。

('A`)(お?)

やがてドクオが二人の表情を読み取れるか、というくらいの距離でふとニダーが歩みを止めた。

ξ゚听)ξ「どうしたんですか、ニダー先輩?」

<ヽ`∀´>「ツン君、いや、ツン!」

<ヽ`∀´>「君に言いたいことがあるニダ!!」
ニダーの真剣な言い回しにぴりとツンも気持ちが張り詰める。
ξ;゚听)ξ「は、はい」

<ヽ`∀´>「ウリと結婚してほしいニダ!今すぐに!」

(;'A`)(やばい、やばいぞ!始まっちまった!まだブーンが来てねぇっていうのに)

ξ;゚听)ξ「え、あの?その…?」
急な婚約の申し込みにツンは狼狽を隠しきれない。
「ほ、本気ですか先輩?でもまだあの私達高校生だし…あの、その…」



84: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:15:26.72 ID:keb1ix6E0
<ヽ`∀´>「ホルホルホル」
グニャリとニダーの笑顔が醜悪なものへと変わる。
<ヽ`∀´>「お前の意見は関係ないニダ」
ξ;゚听)ξ「キャアッ」
ニダーはツンの腕をぐいと引き寄せる。
ξ;゚听)ξ「イタイイタイイタイ!!どうして!?ニダー先輩どうして!?」
<ヽ`∀´>「どうしてもくそもないニダ。ウリは最初からこうする予定だったニダ」
持ち上げられた宙ぶらりんのツンをなめまわすように見る。
<ヽ`∀´>「さ、このままホテルいこうか」

ξ;凵G)ξ「いやぁいやぁ!!」



85: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:16:42.93 ID:keb1ix6E0
<ヽ`∀´>「うるさいニダ!殴って気絶させるニダか。

      次目覚めたらツンはママになってましたーwwwこれうけるニダwww

      結婚したらウリのことはあ・な・たって呼ぶニダよ」

ξ;凵G)ξ「ひ…」

ツンは恐ろしいことを平然と言ってのける目の前の大男に驚愕を覚えた。

昨日まで…いやついさっきまであんなに優しかった先輩が急に変貌を遂げた。

いやだいやだいやだコレは悪い夢だ絶望が心を覆う。

<ヽ`∀´>「じゃあおやすみニダ、お・ま・えw」

(;'A`)(俺が行くしかねぇ!ええい!ままよ!)

咄嗟にドクオは土手上へと飛び出した。



86: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:17:46.40 ID:keb1ix6E0
('A`;)「や、やめろ!ニダー!」

ξ;凵G)ξ「ヒ、ヒッグ…ド、ドぐオ…」

<ヽ`∀´>「おや、君はトンファー部のエース君じゃないニダかwww」

('A`)「ツンを離せ!この外道!」

<ヽ`∀´>「ホルホルホル、トンファー部がトンファーも持たずによくそこまで虚勢を張れるニダ」

('A`)「トンファーを持ってないだぁ?俺が命の次に大切なトンファーを忘れるわけ…」

ん?あれ?

俺のトンファーホルダーから重みが伝わってこない。

霊験豊かなご神木を削って作られたからと駅前の専門店の兄ちゃんにすすめられて買った最高の俺の相棒「双頭の雷蛇」ことmyトンファー。

('A`)「トンファー学校に忘れちゃった」テヘ



88: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:18:54.03 ID:keb1ix6E0
<ヽ`∀´>「お前ら!とりあえずあいつフルボッコしとくニダ!」

ニダーがそういうともうおなじみのDQNどもが反対側の茂みから飛び出してきた。

DQN1と2「イエッサー!」

DQN1と2どっちでもいいや「オラオラ!なめた真似しくさりやがって!」

(メ'A`)「ぐはっ!ちょっやめっ、うげっ!」

ξ;凵G)ξ「ドクオ!ドクオ!ニダー先輩もうやめてください!」

<ヽ`∀´>「ツンが大人しくするというなら考えてやるニダ。汝ウリの嫁となることを誓うニダか?www」

もうどうにもならない、その言葉を口にするのにはツンの心は弱すぎた。
その言葉を言わんとツンは唇を離す。

ξ )ξ「ツンは…誓い…」

<ヽ`∀´>「声が小さいニダねホルホルホルwwwwドクオ死んじゃうニダよwww



91: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:19:57.00 ID:keb1ix6E0

ツンは



ξ )ξ「誓…誓いま…」



僕が守るお!



ξ;凵G)ξ「ブーン、助けて…」





ξ;凵G)ξ「ブーーーーーン!!助けてぇええええ!!」

<ヽ`∀´>「ホルホルホル!wwwあのピザは来ないニダ!ウリが怖くて逃げたニダ!
さぁツン、いくニダよ。」

そういってニダーは無理やりツンの手首を掴みぐいとツンを引き寄せ、ツンの顎へと指を
這わす。



92: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:21:06.14 ID:keb1ix6E0
そのときだった。

ひゅと風を切るような音が足元から聞こえたかと思うと

ξ;凵G)ξ「!?」

<ヽ`∀´>「ぐっ!」

急に鉄球が猛スピードで膝へと直撃したかのような衝撃をうけた。

<ヽ`∀´>(何が起こったニダ!?)

ニダーは気付いたときには膝を地に付けていた。
その状況把握に実に0.5秒、顔を上げ立ち上がるのに更に0.5秒ほどを要した。

ニダーが顔をあげるとそこには、


( `ω´)「ニダー!!立てお!!僕はこんなもんじゃお前を許さないお!!!!」



94: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:22:02.64 ID:keb1ix6E0
<ヽ`∀´>(今こいつがウリを転ばしたニダか?どうやって!?)

ξ;凵G)ξ「ブーン!」

( ^ω^)「ツン、言ったお?僕は君を守るお。危ないからドクオの方へ行ってるお」

ξ;凵G)ξ「ブーン…嬉しぐなんがっ…嬉じぐなんがないんだがらっ!でも…」
( ^ω^)「なんだお?」

ξ;凵G)ξ「WIN!(勝って!)」

( ^ω^)(こくり)

<♯ヽ`∀´>「ウリを空気扱いニダか!いい度胸ニダ!心も体もフルボッコしてやんよ!!!」



95: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:23:17.28 ID:keb1ix6E0
(´・ω・`)「どうやら間にあったようだね」

(メメメ'A`)「あ、あなたは…」

DQN1にしとく「何邪魔してんだてめぇ!」
DQNじゃあ2で「おいおやじ!お前もボコすぞ!」

(´・ω・`)「だ ま れ ぶ ち 殺 す ぞ」

DQN「ひ!」
(メメメ'A`)(なんて威圧感だ…)
(´・ω・`)「せっかくだから君達もこの戦いを見届けるといい。お願いだから僕の手を煩わせないで欲しいな」

DQN「はい!(逆らったらヤられる…)」

(´・ω・`)「さて、ドクオ君。ブーン君から話は聞いている。
      ああ自己紹介が遅れたね、僕は蹴道部顧問のショボン中山だ」

(メメメ'A`)「あ、あなたが顧問の…。助けてくれてありがとうございます」



96: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:24:53.02 ID:keb1ix6E0
(´・ω・`)「礼にはおよばないよ。さてツン君といったかな。君もこっちにおいで。一緒に見届けようじゃないか。我が部のホープ、ブーン君の初陣さ」

ξ;゚听)ξ「は、はい」

2m近い身長の体格の良い男と160ほどのお世辞にも背が高いとは言えない男がタイマ
ンを張る、傍から見たら勝敗は歴然。
賭けは成立しないだろう。

しかもよく見たらブーンは大きめのグローブにムエタイのパンツという公式戦に出るかの
ような出で立ち。
ただの喧嘩でニダーはもちろん素手(ベアナックル)。
対照にそのブーンの姿は滑稽でもあった。
そのことが怒り心頭であったニダーを少しだけ冷静にさせた。

それはニダーの心に余裕という形となって現れた。



99: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:27:50.83 ID:keb1ix6E0
<♯ヽ`∀´>(落ち着くニダ、落ち着いて考えるニダ。
       あいつの貧相な体をよく見るニダ。
       あんなんじゃウリにダメージを与えられるはずがないニダ)

<♯ヽ`∀´>「さっきのはただのスリップダウンニダよ。ピザが!」

<ヽ`∀´>「好きなところを殴らせてやるニダ!(ウリにはどんな攻撃も効かないことを教えてやるニダ!)」

ここまでニダーに自信があるのには理由があった。

ニダーは上半身はもちろんボクシングで鍛え、
更にボクシングでは攻撃されることのない下半身まで筋肉の鎧で固めていた。

中学の頃は喧嘩百戦錬磨。

ヘビー級のアマボクシングの試合では全戦KO(すべてノーガードの打ち合いで)
といったメチャクチャな経験がこんな喧嘩もしたことのないようなチビに負けるはずがないと考えるのもうなずける話ではある。



100: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:28:51.82 ID:keb1ix6E0
<ヽ`∀´>「さぁどこでもいいニダよ!顔面か、みぞおちか!」

( ^ω^)「じゃあローキックで」

<ヽ`∀´>「ロー!?ホルホルホル!!wwwwローキックなんかでイイニダか!?
        せっかく殴らせてやるっていってるのに!wwww」


ξ゚听)ξ「な、なんで折角顔面殴れるチャンスなのにローキックなのよ!?」

(;'A`)「ローキックによほどの自信があるのか…それとも他に何かあるのか…?」

(´・ω・`)「見れば分かるよ。彼のローはもうただのジャブじゃない」

( ^ω^)「お言葉に甘えて一発蹴らせてもらうお」



101: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:29:44.98 ID:keb1ix6E0
ギャリ( `ω´)「シッ!」

<ヽ`∀´;>「ぐっ!」

パァアアアン!と風船が割れるような音がニダーの左足から周囲へと響く

<ヽ`∀´;>(ビリビリとすごい衝撃が骨まで響くニダ…何発も何発も受けたらさすがのウリでも足があがらなくなるニダね。でももう二度と食らわないニダ!)

ブーンはローキックには絶対の自信があっただけに動揺を隠し切れなかった。
その点ではニダーの目論見は成功したといえよう。

(;^ω^)(効いてないのかお!?あれが効かないとなるとやばいお!)

二人の考えが交錯する。



109: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:36:54.62 ID:keb1ix6E0
N| "゚'` {"゚`lリ 「違う!」

(メメメ'A`)「うわびっくりした!!」

(´・ω・`)「ウン、ちょっと違うね」

N| "゚'` {"゚`lリ 「あれは俺のレクチャーを活かしきれていない蹴りだ!」

(メメメ'A`)「あんた誰よ」


<ヽ`∀´>「遊びの時間はもう終わりニダよ」

ニダーがどっしりと構える。



110: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:38:14.77 ID:keb1ix6E0
両腕を体の正面へと持って行き磐石の態勢の筋肉団子がじりじりブーンとの距離を縮める。

そして様子見のようなジャブの嵐がブーンを襲う。

しかしジャブといってもヘビー級のボクサー。

一撃受けただけで体の芯に大きな衝撃を与え戦闘不能になる可能性もある。

そんなパンチの速射砲である。

ピッピッとベアナックルの拳がブーンの肌を切り裂いていく。

( `ω´)「うう…」



112: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:39:08.97 ID:keb1ix6E0
〜〜〜
(´・ω・`)「はっきり言おう」

(;^ω^)「急になんですかお?」

(´・ω・`)「君がニダー君のベアナックルをまともに受けた場合、一撃で肉は裂かれ骨を粉砕される」

(;^ω^)「mjd!?」

(´・ω・`)「ボクサーの拳は凶器だ。グローブってのは刀の鞘のようなものなのさ」

(;^ω^)「そんなんじゃ勝負になんないお!ど、ど、ど、どーするお!?」

(´・ω・`)「だから今からそうならないようにカバディ部に行ってもらう」

(;^ω^)「か、カバディ…?」


〜〜〜



113: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:40:46.03 ID:keb1ix6E0
<ヽ`∀´>「もういいニダ、つまんないニダ」

ブーンは亀のように体を丸めて体をまもっていたが度重なるジャブをグローブの上から連続して浴びせられ右腕のガードがだらりと下がってしまった。

(;`ω´キ)(やばいお、右腕が上がらないお。)

<ヽ`∀´>「これで終わりニダ!」

そういったニダーのモーションがジャブよりも少し大きなものとなる。
ストレートがくる!しかしブーンはガードを上げることができなかった。

( ゚∀゚)o彡゜「内藤!!おっぱいおっぱい!!!!」

( ゚ω゚)!
その声を聴いた瞬間にブーンは腰を落としグローブを前に突き出してグニャリと上半身を曲げた。

<ヽ`∀´;>「かわされたニダ!?」

( ^ω^キ)o彡゜「おっぱいおっぱい!」



115: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:44:55.77 ID:keb1ix6E0
(´・ω・`)「あれぞカバディー部特訓の成果…」

(´・ω・`) ( ゚∀゚)o彡゜「お前の理想何カップ!?

『カ バ デ ィ お っ ぱ い デ ィ フ ェ ン ス』 だ!」

(メメメ'A`)「なんだ…あのブーンの一瞬の奇妙な動きは。」

(´・ω・`)「説明しよう、カバディとは南アジアで主に行われるチームスポーツである。
     インドの国技でありインドから発祥した。
     もっとも大きな特徴として、
     競技中に攻撃者は「カバディ、カバディ、カバディ……」と連呼し続けなければならないというルールがある。(wiki大先生より)」

(´・ω・`)「要するに複雑なルールの鬼ごっこなんだが…
     見て欲しいのはあの腰を落として爪先立ちになる姿勢だ。」



117: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:47:46.90 ID:keb1ix6E0
( ゚∀゚)「カバディってのは相手にタッチされたら駄目なスポーツなのだが、
     どんな動きからも体をひねり、避けることが出来なければいけない。
     あの姿勢は一番相手の攻撃をよけることに適しているのだ!」

(メメメ'A`)「うを!?急に説明乙!」

(´・ω・`)「ただ、攻撃に耐えるような姿勢ではないから一撃でももらったらGAMEOVER。
      そういう諸刃の構えさ」

( ゚∀゚)「ちなみにウチの部ではカバディではなくおっぱいと連呼する!
     あのブーンのグローブはおっぱいを模しているのさ!」

(´・ω・`)「いや、グローブは防御できる範囲を広くしているだけだ。
     今回ブーン君にはパンチを教えていないから素手であるメリットがないのさ」

(メメメ'A`)「説明乙」



118: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:49:15.20 ID:keb1ix6E0
( ^ω^)o彡゜「おっぱいおっぱい!」

<♯ヽ`∀´>「ばかにしてるニダか!?ええい、くそ!この野郎!」

( ^ω^)o彡゜「おっぱいおっぱい!」

<♯ヽ`∀´>「があああああ!」

グニャリグニャリとブーンは動く。
怒りのあまりに直線的となったニダーのパンチを余裕を持って避けていく。

一瞬ニダーのパンチが止まった隙を見逃さずブーンはするりとニダーの死角に、

  そして自分の蹴りの間合いへと潜り込んだ。



120: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:50:40.00 ID:keb1ix6E0
N| "゚'` {"゚`lリ「今だ!内藤! 新 日 暮 里!」

( ゚ω゚)「!!」

その言葉を聞くや否やブーンはすぐさまローキックの体勢へと入る。

先ほど見たローキックとなんら変わらない。

ひとつ違うところを挙げるとすればブーンの掛け声が違うってことかな。

( ゚ω゚)「アンカケチャァアアアアハァアアアアンン!!」

ブーンのローはそう、
ニダーの右足を最初に撃ったローキックと全く同じように心地よい音を響かせた。

しかし先ほどと大きく違うことがあった。

ニダーがしりもちをついたのだ。

しかもあきらかに顔を苦痛に歪ませて、だ。

<♯ヽ`∀´>「ぐぅ…(早さも威力もさっきと同じニダ!なんでこんなに違うニダか!?)」



121: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:53:27.20 ID:keb1ix6E0
(´・ω・`)「あれぞ…初日からブーン君にいかがわしいビデオを見させ、
      阿部さんにも鍛えてもらった成果…」

(´・ω・`)N| "゚'` {"゚`lリ「俺の目は鷹狩りの鷹の目だ!!

 『ガ チ ム チ パ ン ツ レ ス リ ン グ ア イ』!」 

(メメメ'A`)「顔が近ぇ…」

ξ゚听)ξ「どうして…!?
     さっきと同じローのはずなのにあきらかに今の方が効いているわ!」

(´・ω・`)「説明しよう。
     ブーン君には練習初日からとにかくガチムチマッチョがくんずほぐれず
     兄貴ああ兄貴ィ愛を育むVTRを見せ続けた。」

N| "゚'` {"゚`lリ「そして俺が男の体という物を教え込んだ!



122: 祭り最高 :2008/09/01(月) 00:55:21.74 ID:keb1ix6E0
(´・ω・`)「それによって今の彼には筋肉の付き方が、
     触らなくても見ただけでわかる!」

N| "゚'` {"゚`lリ「今回のローキックは最初のローキックと着弾するポイントが違うのさ。
          つまりブーンはどんなに鍛えても筋肉の付かない『筋肉という盾』の薄い場所を見抜き、
          ローキックで打ち抜いたのだ!」


N| "゚'` {"゚`lリ「ちなみにどうやって男の身体について
          レクチャーしたかというととりあえず舐…」

ξ゚听)ξ「聞きたくNEEEEEE!」

(メメメ'A`)「説明乙」



124: 祭り最高 :2008/09/01(月) 01:00:06.22 ID:keb1ix6E0



DQN1「ニダーさん!ここはアウトボクシングに切り替えましょう!」

DQN2「ニダーさんのロングレンジならあいつの短足なんて届きませんよ!」

<♯ヽ`∀´>「うるさいうるさいうるさい!わかってるニダ!!」

そういってニダーはガクガクと震える右足に喝を入れヨロヨロと立ち上がる。


<♯ヽ`∀´>「悪いけどもうウリには触らせないニダ。
遠くからじっくりと料理してやるニダ」

右足をかばうようになっているので多少不自然だが,
左足でしっかりと地面を踏みしめステップを開始するニダー。

(´・ω・`)「好都合だ。」

ξ゚听)ξ「どうしてですか!?二人のリーチ差は歴然です!!
動き回られて遠くから拳の弾幕を張られたらブーンには対処できないんじゃ。」



125: 祭り最高 :2008/09/01(月) 01:01:26.22 ID:keb1ix6E0
(´・ω・`)「確かにニダー君の動きを見る限り、
ヘビー級にしては上手く動けるボクサーだと思う。」

ξ゚听)ξ「ならどうして好都合なんて!?」

(´・ω・`)「その理由はドクオ君が一番理解できるんじゃないかな?」

(メメメ'A`)「腕力でならブーンは敵いっこない。

…でも足を使った勝負なら」

(メメメ'A`)「あいつはずっとずっと走って来たんだ! 

ブ ー ン は 負 け な い !」



126: 祭り最高 :2008/09/01(月) 01:03:13.15 ID:keb1ix6E0
<♯ヽ`∀´>「シャッ!」

相変わらずニダーは少し遠目のからけん制のようなジャブを小突くように繰り返し、
ストレートで僕の顔面を射抜こうと狙っている。

きっと少しでも気を逸らしたら
そのおおきな拳が僕のイケてる面に突き刺さるだろう。

(´・ω・`)b「ブーン君、邪気眼開放だ!」

ニダーが小突くようなけん制のジャブを突き出し、それをすぐに引っ込める。

ショボン先生からの合図が来た!

右足を思い切り前へそして右足が地面に着地する前に左足を前へ!

ただ真っ直ぐとニダーへ向けて!



127: 祭り最高 :2008/09/01(月) 01:05:09.81 ID:keb1ix6E0
(;゚ω゚)「VIPの住人の皆さん!ぼくをぉお!
ぼくをいじめないでぇええええええ!!!!
ちょっと妄想が過ぎただけなんです!
若気の至り!だから黒歴史なんですぅううう!!!」

<;ヽ`∀´;>(ニ、ニダ!?
ウリのジャブの戻るスピードについてくるなんてそんなアホな!?)

ニダーのもう一方の手のジャブも紙一重でかわし、距離を一気に0にする。
そしてローキックの連打を叩き込む!

( `ω´)「坂道発進ロぉおおおおキぃいいック!!右アウトロー!左インロー!」

鞭を打つような音が夕日の中何度もこだまする。



129: 祭り最高 :2008/09/01(月) 01:07:14.53 ID:keb1ix6E0
(´・ω・`)「あれぞ坂道無茶ダッシュ特訓の成果…」

(´・ω・‘)「邪 気 眼 開 放 ゼ ロ 距 離 ダ ッ シ ュ
坂道発進ローキックだ !」

(´・ω・`)「説明しよう。
     普通の人だったらあんな無茶な坂での走りこみは絶対しない。
       すぐに足首が壊れてしまうからね。
       でもブーン君の足はもう完全に出来上がっていた。
       強靭な足腰だよ。
       毎日15キロ走った後にあの特訓を続けていたんだから…」

(;'A`)「じゅ、じゅうごきろ!?」

( ゚∀゚)「カバディ部の過酷な練習についてきたのも頷ける…」

(;'A`)「あんたまだいたの」



130: 祭り最高 :2008/09/01(月) 01:10:25.66 ID:keb1ix6E0
距離が遠いんだったら近づけばいい、

一歩が小さいのならその分足を早く動かせばいい、

弱いんだったら、

( `ω´)「強くなるんだお!!!!」
蹴って蹴って蹴りまくる。
ここが最後のチャンスかもしれない。蹴れ、蹴るんだ。


<;;ヽ`∀´>「ぐ、ぐぐぐ…ぐぅうううううう!!!」

ニダーの両足はもう立っているのがやっとなくらい疲労が蓄積していた。
侮っていた。ローキックのダメージの蓄積を。

もう足はパンパンに腫れ上がり全く動かない。
一歩でも動いたらつんのめって倒れるだろう。

だが目の前には我を忘れてローを撃ち続けるピザがいる。

<;;♯ヽ`∀´>(クソックソッ!!もう足が動かないニダ!
         こうなったらしょうがないニダ!
         前へ重心をかけて倒れざまに拳を突き出してやるニダ!
         クソ馬鹿足ぃいいい!動きやがれぇその筋肉は飾りかぁああ!)



132: 祭り最高 :2008/09/01(月) 01:12:18.47 ID:keb1ix6E0
ブーンがローを出し終わった後に前のめりになりのしかかるように倒れこむ。

それでも馬鹿正直にブーンはローを蹴ってくる。

<;;♯ヽ`∀´>「くそがぁあああああああああああ!」

倒れこみながら無理な体勢で渾身のアッパーが繰り出される。


これまでは全てショボン先生の考えどおりだった。
きっとニダーは最初はなめてかかるだろう。
ニダーは途中でアウトボクシングに切り替えてくるだろう。

そういったショボン先生の作戦のとおり動いていたら奇策は見事功を奏した。

しかし偶然ともいえるムチャクチャな体勢から繰り出される
ニダーの予測不可能な攻撃にはブーンは全く対処できなかった。



133: 祭り最高 :2008/09/01(月) 01:13:39.20 ID:keb1ix6E0
お?

なんだお?

これ、ニダーの拳かお?

なんでこんなところから拳が生えて来るんだお?

拳の花かお?

こりゃうまいこといったお!おっおっおっおっwww
みんな何慌てて…るんだ…お…


(;´・ω・‘)「!!――!」

ξ;;゚听)ξ「…!−ン!!」

(;'A`)「…!―!」



134: 祭り最高 :2008/09/01(月) 01:15:19.23 ID:keb1ix6E0
〜〜〜

<;;ヽ`∀´>「ハアハア…終わってみれば一撃だったニダ…」

<;;ヽ`∀´>「さぁ、ツンとホテルに行くニダ。ハァハァ…」

そう呟きながらニダーはずりずりと巨体を地面と摩擦させながらツンの方へにじりよる。

<;;ヽ`∀´>「もう足パンパンで歩けないニダ、だから這ってホテルまで行くニダ。
       ツンに動いてもらうニダー!」

ξ;;゚听)ξ「ブーン!ブーン!立ってブーン!」

(メメメ'A`)「ニダー!」
ニダーとツンの間に割り込もうとする。しかし肩を掴まれて止められた。

(メメメ'A`)「何をするんですか!」

(´・ω・`)「これはブーン君の勝負だ。邪魔をするな」

(メメメ'A`)「そんなこと言ってる場合じゃないでしょう!ツンが、ツンが!」

(´・ω・`)「まだ勝負はついて無いと言っているんだ!」



136: 祭り最高 :2008/09/01(月) 01:16:50.93 ID:keb1ix6E0



〜〜〜

夕日が、真っ赤だけど優しい光が、僕ら3人を包む

( ^ω^)「またドクオに負けちゃったお」

('A`)「トンファーさばきはまだ俺のほうが上だな」

ξ゚听)ξ「あんた達お疲れさんっ。今日ウチにご飯食べにこない?」

ξ ////)ξ「別にあたしが言い出したわけじゃないんだからね、
        ママが誘いなさいっていうから仕方なく…」

( ^ω^)「もちろんいくお!ツンのママのご飯は最高だお!」

('A`)(ツンデレ…)



137: 祭り最高 :2008/09/01(月) 01:17:48.03 ID:keb1ix6E0
( ^ω^)「夕日綺麗だお…」

('A`)「おぅよ」

ξ )ξ「ハンターはいつ再開するのかしらね…」

( ^ω^)「なぁドクオドクオ」
(;'A`)「なっ!?お前ツンシカトすんなよ!殺されるぞ!」

ξ )ξ「神様冨樫様どうか私が死ぬまでに完結しますように…」

( ^ω^)「僕は夕日に誓うお」
('A`)「何をさ」

ξ )ξ「ところでジャイロの伏線はいつ消化されると思う?」

( ^ω^)「僕はツンを守るお」
('A`)「くっさーwwww
     お前それツンに聞こえるように言えんのかwwwww」



148: 祭り最高 :2008/09/01(月) 02:16:57.58 ID:keb1ix6E0
(;^ω^)「ツンに聞かれたら恥ずかしくて悶死するお」

ξ゚听)ξ「ねぇ!ブーン聞いてるの!?」

(;^ω^)「ハッ」

ξ )ξ「シカトたぁいい度胸だなゴラァアアアアア!」

(;^ω^)「先ツンの家行ってるお!ブーン!」

ξ♯)ξ「逃げんなごらぁああああああ!」

('A`)「…で、聞こえてたんだろ?」

ξ ////)ξ …


〜〜〜



149: 祭り最高 :2008/09/01(月) 02:18:24.83 ID:keb1ix6E0
あのときは言えなかったお


でも今は言える気がするお


だ か ら 寝てる場合じゃねえんだお!

ガバッ!


(メメ`ω´)僕は、ツンを守るんだお!



151: 祭り最高 :2008/09/01(月) 02:24:21.57 ID:keb1ix6E0

(メメメ'A`)「立った…あいつ立ちやがった!」


(´・ω・`)「しかしここからが問題だ」


(メメメ'A`)「え!?でもニダーはもうフラフラですよ!いけますよコレ!」

(´・ω・`)「フラフラなのはブーン君も同じさ。
     ニダー君の体勢がムチャクチャだったとはいえ顎を打ち抜かれたんだ。
     効いていないはずがない…それに…」

(メメメ'A`)「それに何なんですか!?」

(´・ω・`)「それに彼にはフィニッシュブローと言うべき技がないんだ。
      彼にはローキックしか教えていないんだ。
      この状態ではローキックじゃニダー君はKOできまい。
      たとえローでダメージを与えたとしてもニダー君の意識を刈ることはできないだろう。」

(メメメ'A`)「ブーン!?」


<;;ヽ`∀´>「まだかかってくるニダか!?いい加減しつこいんだよおおおおおお!来いよ、コレで最後にしてやるニダァアアアアアアア!」

(メメ`ω´)「行くお!」


(メメメ'A`)「ブーン行くな!ローじゃニダーはKOできないんだ!」
ξ;凵G)ξ「ブーン!ブーン!」



153: 祭り最高 :2008/09/01(月) 02:27:03.61 ID:keb1ix6E0
⊂二二二(メメ`ω´)二⊃「ブーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!」


<♯ヽ`∀´>「ニダァアアアアアア!!」

もうボクシングの型など無視したニダーの力任せのパンチは僕の顔面向けて真っ直ぐと伸びる。

だが見える

何だろうこの感覚は
自分が踏みしめる大地から夕日まで何もかもが見える

ニダーのパンチが見える

僕のほうが速い

ニダーの腕が伸び切る

この間合いからじゃ僕の四肢はニダーへと届かない

距離が煩わしい

じゃあ0にしちゃえ

飛んでしまえ

飛べ!

飛ぶお!



154: 祭り最高 :2008/09/01(月) 02:29:30.24 ID:keb1ix6E0
(;´・ω・`)「そうか!!人間には拳よりも足よりも重い場所があった!」

(;´・ω・`)「説明しよう!パンチ力はリーチの長さ(遠心力)とパンチの大きさ(重さ)で決まる。
      足の短いブーン君はそのハンデを超えるため、体を腕に、頭を拳にした!言うなれば全身フック!」

(メメメ'A`)「まさに名付けて…」

(メメメ'∀`)(;´・ω・`)「ゴ ー ル デ ン ハ ン マ ー フ ッ ク!!!!!!!!」


(メメメ'A`)(結構楽しい…)



156: 祭り最高 :2008/09/01(月) 02:35:26.79 ID:keb1ix6E0
<;;ヽ`∀´>「ぐぇ…」
(メメ`ω´)「うう…」

そうして両者ともは倒れこんだ。
ただニダーの意識は完全にブーンのヘッドバッドにより断ち切られていた。


ξ;;)ξ「ブーン!!ブーン!!」

ツンはすぐにブーンへと駆け寄り抱きかかえた。

(メメ^ω^)「ニダーはどうなったんだお!?まだ立ってくるなら、やってやんお!」

ξ;;)ξ「何言ってんのよ!もう立つ力なんか残ってないくせに!
    勝ったのよ!あんた勝ったのよ!」

(メメ^ω^)「ツン何泣いてるお、僕勝ったんだお」

(メメうω^)「でも疲れたお…ちょっと眠る…お…」

(メメメ'A`)「ブーン!ブーン寝るな!寝たら死ぬぞー!!」

ξ;;)ξ「ブーン、ブーン!嘘でしょ!ねぇ!返事なさい!私あんたのこと…」



157: 祭り最高 :2008/09/01(月) 02:38:54.56 ID:keb1ix6E0
(メメ´ω`)「グガァアアアアア(←いびき」ブリブリ

ξ゚听)ξ「クセェ…」

(メメメ'∀`)「こいつwwwwwクソもらしやがったwwwwwwwwwwwキメェwwww」

ξ゚听)ξ「最 低 wwwwwwww」

(;´・ω・`)「極度の緊張が解けて肛門様も緩んだんだろう。それに、かの徳川家康も(ry」

(´・ω・`)(それにしても大した奴だ。最後のフィニッシュブローの発想、勝手に体が動いたのだとしたらセンスの一言では片付けられない…)

(´・ω・`)「こいつと一緒に世界制覇…か…」

N| "゚'` {"゚`lリ「ブーン、面白い奴だ。中山、何かあったらまた呼んでくれよ」

( ゚∀゚)o「カバディ部もうかうかしてらんないな!」






158: 祭り最高 :2008/09/01(月) 02:40:09.84 ID:keb1ix6E0
ブーンがボクシング部のニダーをタイマンで倒したという噂は

次の日泉谷高校格闘系部活動全体にあっという間に広まり、

ブーンのもとへぞくぞくと腕に自信のある挑戦者が集うようになるのだが、

それはまた別のお話。

( ^ω^)「ツンは僕が守るお〜」

ξ゚听)ξ「私、次は拳法部フィレンクト先輩LOVEなのよ〜」

('A`)「俺、トンファー部やめよっかな…」








お わ り



160: 祭り最高 :2008/09/01(月) 02:43:26.86 ID:keb1ix6E0
絵No.43でした。

最後まで支援くださった方々、
最後まで読んでくださった方々、
そして絵師様、
本当にありがとうございました

(それにしてもあの絵からこんな話が生まれるなんて絵師様もどビックリしそうだなぁ)



162: あとがき :2008/09/01(月) 03:01:51.28 ID:keb1ix6E0

実家に帰ったら「破壊王ノリタカ」を発見
破壊王ブーンって何か語呂よくね?
タイトル決まったのでラノベ祭り参加決定
最後の方の坂道発進やゴールデンはもろパロディー
パクリではなく敬意を払ってのパロディー
生まれて初めてブーン系を投下
生まれてはじめてのサルさん
生まれてはじめての支援

体が震えました、なんせ好きな映画はウォーターボーイズ、
好きなドラマはウォーターボーイズ2の
青春スウィーツ野郎(笑)なもので。
こんなだらだら長い文を最後まで呼んでくれた皆さん本当にありがとうございました。



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