( ´_ゝ`)兄者は女装するようです
- 2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 20:04:44.21 ID:Kn7q6pw50
- うちの兄は少しおかしい
( ´_ゝ`)「弟者弟者弟者!」
(´<_` )「なんだ騒々しい」
( ´_ゝ`)「ちょっといい事思いついたんだ。聞いてくれよ」
(´<_` )「兄者のいい事=死亡フラグだから嫌だ」
( ´_ゝ`)「そういうな。まず聞け。俺な、ネット富豪を目指す」
(´<_` )「は?」
少しじゃない。おかしい。
- 3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 20:06:03.27 ID:Kn7q6pw50
- ( ´_ゝ`)「まず、俺のブログを作るとしよう。それでそこに俺の華麗なる美声を貼る」
(´<_` )「初音未来に喋らせた方がいいと思うぞ」
( ´_ゝ`)「そして掲示板で話したり、ファンとチャHをして交流を深める」
(´<_` )「男とチャHしたがるやつなんているのか。というかそれはまず誰を対象にしているんだ?」
( ´_ゝ`)「そしてそこにだな、俺のイケメンフェイスの写真とアフィを貼ればだな……」
(´<_` )「聞けよ」
(*´_ゝ`)「月に二万は確実に稼げると! うひょう俺ってジーニアス!」
(´<_` )「……」
ただおかしいんじゃない。かなりおかしい。
- 6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 20:07:11.03 ID:Kn7q6pw50
- (´<_` )「兄者。それは俗に言うネットアイドルってやつか?」
( ´_ゝ`)「あぁ、そんな感じだろ」
(´<_` )「ちょっとこれを見ろ」
ネットアイドル
〔(和製) net+idol〕
インターネット上で人気を得ている女性の総称。多くは芸能事務所に所属しない一般女性。
ホーム-ページ上で自身の写真などを公開し,チャットや掲示板などでファンとの交流を深める。ネトア。
〔芸能事務所が戦略的にこの手法を用いる場合もある〕
Σ( ´_ゝ`)「まさに今俺がやろうとしている事じゃないか! 先を越されていたとは!」
(´<_` )「兄者はリアルでもネットでも時代遅れだな」
- 14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 20:23:11.78 ID:rRLPnu+oO
- (´<_` )「とにかく、その細い目を開いてもう一度読め。音読しろ」
( ´_ゝ`)「…インターネット上で人気を得ている総称。多くは……」
(´<_` )「大事な所を飛ばすな」
(;´_ゝ`)「なんだよこれ! それじゃあ企画倒れしちゃうじゃんか! 弟者のインポ!」
(´<_`#)「黙れ!」
(´<_`#)「とにかくだな! 兄者は男! キモメン! 声だってアヒルを締めるときの声の方がまし!」
(´<_`#)「まずそんな事をやる気力があるならもっと他の事に向けろ! 童貞!」
( ;_ゝ;)「う… うわぁあぁぁぁあぁあぁん! 真っ向から否定しなくたっていいだろ!」
- 17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 20:25:34.43 ID:rRLPnu+oO
- 兄者はパソコンの前から立ち上がると、泣き喚きながら布団に突っ伏して足をばたばたさせ始めた。
これが女だったらまだ見れるかもしれないが、大の男がおいおい泣いているのを見ても何も思わない。
むしろ不快
( ;_ゝ;)「ぐすっ……ぐすっ」
(´<_` )「という訳だ。諦めろ兄者。それ以前にこの業界はそんなに甘くないと思うぞ」
( ;_ゝ;)「……」
足をばたつかせるのをやめて、兄者は黙り込んだ。
それでいい。それでいいんだ。無謀な事をせずに次はもっとまともな物にチャレンジして欲しいと、、弟は思うよ……
そこで黙って立ち去るんじゃなかった。
俺が去った後、兄者の部屋からは何やら物音がずっと続いていた。
- 18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 20:28:26.92 ID:rRLPnu+oO
- 数日後
( ´_ゝ`)「妹者妹者ー」
l从・∀・ノ!リ人「なんなのじゃー?」
( ´_ゝ`)「ちょっとこのマイクにな、この原稿通りの台詞を言って欲しいんだ」
l从・∀・ノ!リ人「えぇー」
( ´_ゝ`)「お菓子買ってやるから。な」
l从・∀・ノ!リ人「仕方ないのじゃ」
l从・∀・ノ!リ人「えーと こんにちは! アニーシャです! 今日はファンの皆さんのために……」
- 20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 20:30:34.80 ID:rRLPnu+oO
- l从・∀・;!リ人「おっきい兄者…… これはいったい」
(;´_ゝ`)「いいの! 口答えしない! ほら早く続きを!」
l从・∀・;!リ人「は、母s」
(;´_ゝ`)「お菓子! お菓子いっぱい買ってやるから!」
l从・∀・#!リ人「んもー」
兄者が妹者を部屋に連れ込んで何かをしている。
俺は無視を決め込んだ。
- 29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 20:49:00.31 ID:rRLPnu+oO
- そのまた数日後。
姉者の部屋から、何か音がする。
この部屋本来の持ち主である姉者は、今は駅前のアパートで一人暮らしをしているため、
使用する者は誰もいない。なのに電気がついているのはおかしい。
便所に起きた俺は、こっそりと姉者の部屋を覗いてみる事にした。
姉者の部屋の扉が細く空いており、隙間から明かりと兄者の声が漏れている。
「……♪……〜♪」
(´<_` )「……?」
「…♪ いやこうじゃ……〜〜♪」
(´<_` )「……兄者?」
( ゝ )「……弟者?」
- 31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 20:50:52.86 ID:rRLPnu+oO
- (´<_`;)「……い……いったいなにを」
ξ;´_ゝ`)ξ 「こ……これはだ……な……」
(´<_`;)「は、ははしξ;´_ゝ`)ξ「シャオラッ!!」
しゃっと 残像でも見せそうな勢いで兄者は俺の元に飛ぶと、
そのままの勢いで俺の口を思い切り塞いだ。
(´< `;)「むぐぐぐぐぐ」
ξ;´_ゝ`)ξ 「いうないうなやめてくれせっかく軌道に乗ってるんだから!」
(´<_`;)「っばはぁ! じゃあ聞かせてくれ。何なんだその格好は!」
- 33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 20:54:16.27 ID:rRLPnu+oO
- ξ;´_ゝ`)ξ 「こ……これは……」
ξ´_ゝ`)ξ 「……チョベリバ?」
(´<_` )「俺は今、現代に生きるゴルゴンを見た」
ルーズソックス、金髪のカツラ、超ミニスカから覗くすね毛。
思わず吐き気を催す。俺は石になった。
ξ´_ゝ`)ξ「ほら、自作の歌も作ったんだ!」
ξ*´_ゝ`)ξ「あいをんぢゅーあいにぢゅーあいらぃう゛ゅーん♪」
(´<_` )「なんだその死にかけた蝉みたいな声は」
ξ ´_ゝ`)ξ「ひっど」
一発殴った後、これはいったい何事かと問いつめた。
ちなみにセーラー服は姉者の置いて行った物だ。
- 34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 20:57:09.23 ID:rRLPnu+oO
- (´<_` )「まずなんでそんな格好をしてるんだよ」
ξ´_ゝ`)ξ「だってだって、ブログ初めても男じゃアクセス数一日3しかないんだもの」
ξ;´_ゝ`)ξ「しかもユニークアクセス1。これって俺しか覗いてないって事じゃん!」
(´<_` )「誰がキモオタのブログなんて好き好んで覗くか童貞」
ξ´_ゝ`)ξ「うるせぇ童貞は余計だ」
ξ´_ゝ`)ξ「それで俺は考えたんだ。男だからいけない……女の格好になればアフィがっぽがぽになるんじゃね? と」
(´<_` )「最初に俺…ネットアイドルって女がなるものだって言わなかったけ?」
ξ∩´_ゝ`)ξ「あーあーきこえなーい」
(´<_`#)「兄者!」
- 36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:02:01.13 ID:rRLPnu+oO
- ξ´_ゝ`)ξ「とにかく俺は! 男性初おかまのネットアイドルを目指す! そしてこの野望は誰にも止められない! 弟者であってもだ!」
(´<_`#)「ははξ´_ゝ`)ξ「それはおーいーとーいーてー」
ξ*´_ゝ`)ξ「明日から本格的に活動するぜー!!」
(´<_`;)「……」
それからの兄者の猛進ぶりは凄まじかった。
姉者の部屋から姉者が置いて行った服を着ては自室で夜な夜な写真を撮って、
自分のブログにうpしているようだった。
声は妹者に録音してもらったのを自分の声として流しているようだ。
そのおかげか、兄者のブログは着々とそのアクセス数を伸ばしているみたいで、
いつの間にやらしょうたんブログと並ぶ程の巨大ブログとなっていった。
アフィの稼ぎも順調らしい。度々うちには密林から宅配便が届く。
表向きは本となっているが、その中身が漫画アニメ関係である事を俺は知っている。
- 39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:04:33.59 ID:rRLPnu+oO
- 「ふひ ふひひひひwwwww」
「弟者、ちょっと来いよ!」
そうやって兄者の自室に呼び出されたのは、
夜兄者を見つけてから一週間程たったある日の事だった。
午前中から兄者の気味の悪い笑い声が部屋から響いていたのだが、
少し途切れたと思ったら俺の名前を呼んで来た。何事だろうと部屋へ向かう。
∬ノ*´_ゝ`)「じゃじゃーん! 似合う? 俺似合うだろ?」
(´<_`;)「……!?」
∬ノ*´_ゝ`)「ふははははは 俺のあまりの美しさに声も出ないだろうそうだろう!」
∬ノ*´_ゝ`)「目を白黒させやがって。 はははこやつめ!」
- 40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:07:39.82 ID:rRLPnu+oO
- (´<_`;)「うわあああああ! 死ね! ちんこもげろ!」
∬ノ;´_ゝ`)「なっ! なんだ! いやでも今それ言われてもあんまりダメージないかも…」
そこにはおふざけではなく、本格的に女の格好をした兄者が立っていた。
前々から女の格好をしていたのは知っているが、今になって何故俺に見せに来たのかがよくわからない。
ではなぜ俺がこんなにも驚いたのか。
それは、今の兄者が予想以上に姉者の服を着こなし、女になりきっていたからだ。
むだ毛を剃り、カツラではなくエクステンションを装備し、どこで学んだのか、軽い化粧もしてある。
∬ノ*´_ゝ`)「ははははは 意味不明という顔をしているな!」
(´<_`;)「……」
∬ノ*´_ゝ`)「似合う? 化粧変じゃない? うふふふふふふ」
(´<_` )(きめぇ)
- 43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:09:17.11 ID:rRLPnu+oO
- ∬ノ´_ゝ`)「今日俺はな、ある男に会いに行ってくるんだ」
(´<_` )「どうせ掲示板に在中してる『万年喪男』とかいうやつだろ」
∬ノ´_ゝ`)「なんで知ってるんだ」
(´<_` )「……(ひっそり兄者のブログを観察してるのは秘密だ)」
∬ノ´_ゝ`)「まぁ、そいつがさ、お金くれるっていうから、会いに行ってくるんだよ」
(´<_` )「……どこに」
∬ノ´_ゝ`)「VIP駅からちょっと行った所の公園とか言ってたかな?」
(´<_`;)(……どうみても死亡フラグです本当にありがとうございました)
∬ノ*´_ゝ`)「五万円くれるっていうんだぜ! それで新しい漫画買いに行くんだ!」
- 49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:13:04.53 ID:rRLPnu+oO
- VIP駅周辺は比較的にぎわっているが、少し離れると昔ながらの家が建ち並んでおり、
その古びた雰囲気の中、これまた昭和の香りがするホテル街がある。
そして多分その万年喪男の言っている公園とは、ホテル街のすみっこに位置するゾヌ公園の事だろう。
兄者はあまり外に出ないので近所の地理ですら覚えていないはずだ。
しかもこの市の中では結構栄えている方のVIP駅。
兄者は普段こんな所に行かない。
なのでホテル街の事なんかまったく知らないはずだ。
∬ノ´_ゝ`)「とりあえず夕方から行って来るから。俺どこからどう見ても女だろ?」
(´<_` )「あぁ。女…っていうか姉者にしか見えないよ」
(´<_` )「まぁ姉者でもなんでもいいけどさ。……気をつけて行けよ」
∬ノ´_ゝ`)「ははは 大丈夫に決まってるだろ」
(´<_` )(嫌な予感がする……)
- 55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:16:29.55 ID:rRLPnu+oO
- 夕方になった。
兄者は母者がパートに行っている間にこっそり家を抜け出し、公園へ向かった。
不安なので俺もついて行く事にする。
∬ノ*´_ゝ`)「五万♪ 五万♪ 諭吉が五人♪」
柱┃_>▼)(不安だ……)
ネー アノ デンチュウノカゲニイルヒトナニー?
シッ ミチャイケマセン!!
yahuuでプリントアウトした地図を手に、ふらふらと公園へ向かって行く兄者。
商店や古い家が少しずつ減り、辺りは古ぼけたビルが並び、
その入り口には休憩云々と書かれた看板がついている。
前方にある怪しい建物から、二人の男女がくっつきながら出てくるのが見えた。
兄者は地図を見ているため、この異様な光景が目に入らないらしい。
- 59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:20:44.31 ID:rRLPnu+oO
- ∬ノ´_ゝ`)「ゾヌ公園……ここかぁ」
∬ノ´_ゝ`)「とりあえずあのベンチに……」
端の方、少し暗がりにあるベンチに兄者は腰を下ろす。
公衆便所の陰にあるので、公園の入り口からは見えない。
俺もひっそりと後を追い、植え込みの影にしゃがみ込む。
公園には誰もいない。
兄者を見ているのは口を開けたゾヌ像と、偵察を怪しまれないようにコート着込んだ俺だけだ。
- 62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:24:05.22 ID:rRLPnu+oO
- 遠くから、五時を伝えるチャイムの音が聞こえて来た。
それと同時に、兄者以外誰もいない公園の入り口、車止めの所にぬらりと人影ができた。
('A`) ハァ ハァ
草┃_>▼)(なんだあの男……どうみても変質者……)
('A` ) キョロ
( 'A`) キョロ
(゜A゜) !!
ベンチに座っている兄者の方向で顔が止まる。
一瞬男の目が大きく開かれたかと思うと、
指を揃えた競歩のような歩き方で、一直線にせかせかと兄者にの方に向かった。
- 66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:27:04.60 ID:rRLPnu+oO
- (*'A`)「……フッヒヒヒ ア、アニーシャたん? アニーシャたんかな?」
∬ノ´_ゝ`)' コクリ
(*'∀`)「フヒュッ! かぁいい! かぁいいよアニーシャたん!」
(*'A`)「ねぇアニーシャたん。こんな所じゃ寒いだろう。暖かい所に避難しようよ」
声から男だとばれる事が無いようにしているのか、兄者は首を動かすだけで喋ろうとしない。
気持ちの悪い男に促され、兄者はベンチから立ち上がる。
身長は俺より1cm高い兄者。男との身長差は、ざっと見て20cmほど
まるで母親と子供のようだ
- 68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:33:09.59 ID:rRLPnu+oO
- (*'A`)「ヒヒッ アニーシャたん、な、なんか背おっきいね! 僕おっきいこフェチだから嬉しいよ!」
∬ノ´,_ゝ`)ニッコリ
(*'∀`)「あぁああああ! アニーシャたんの笑顔! アニーシャたんの嫌味ったらしい笑い皺! 最高! 素敵!」
(*'A`)「それにしてもアニーシャたん喋らないね? その高身長であのロリ声ってのが最高なのに!」
(*'A`)「風邪気味? 風邪気味なのかな? 喉イガイガしてるのかな? それじゃあ尚更あったかい所に行かないとね!」
草┃_>▼)(あいつ絶対マザコンだろうな)
一人でべらべらとまくしたてると、男は兄者の手を引っ張り、公園を抜け出した。
肌が脂ぎった小汚い男は、まっすぐ迷う事無くどこかへ向かって行く。
そしてたどり着いたのは、さっき男女が出て来たあの建物。
ラブパレスVIP
- 69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:35:46.90 ID:rRLPnu+oO
- (*'∀`)「ア、アニーシャたん、寒いならホテル行こうか!」
∬ノ;´_ゝ`)「……!?」
ここでやっと兄者の表情が強ばる。
建物の看板、男の気味の悪い笑顔。
兄者は逃げ出そうとするが、その手を男がつかむ。
兄者がヒッと小さな悲鳴を上げた。
(*'∀`)「アアア アニーシャたん! こっ ここまでっ! 来たんだからっ! それはないでしょう!」
∬ノ;´_ゝ`)「……!!」
(*'∀`)「五万! いや、十万あげてもいい! さきっちょ! さきっちょだけだからねぇっ!」
∬ノ;´_ゝ`)「……!?」
(*'∀`)「あぁぁぁ抵抗するアニーシャたんもかぁいいよ! ほうら僕のドクーオがこんなになっちゃってる!」
∬ノ;´_ゝ`)「………〜!!っ」
- 73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:39:53.44 ID:rRLPnu+oO
- 腕を引っ張られスカートを引っ張られる兄者は、涙目になりながら必死に抵抗している。
男だから犯される事は無いとはいえ、流石にこれはやばそうだ。
汗┃_>▼)「……兄者っ!」
慌てて電柱の影から出て行こうとした時だ。
ホテル街には珍しい、スーツ姿の女性が俺の視界に目に入った。
そして目に入ったと思ったらその女性は子汚い男にドロップキックをかました。
(゜A゜(#「ズァン!!」
∬#´_ゝ`) 「あんた何女の子ホテルに連れ込もうとしてるのよ!!」
∬ノ;´_ゝ`)「……姉者!?」
- 76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:42:02.72 ID:rRLPnu+oO
- ∬;´_ゝ`) 「大丈夫……って…兄者!? 何やってるのよこんなところで!」
∬ノ;´_ゝ`)「いや……これは……そのう」
∬#´_ゝ`) 「ってあーっ! それあたしの服!」
∬ノ;´_ゝ`)「ギクリ」
スーツ姿の女性は、仕事帰りの姉者だった。
低いとは言えヒールで顔にドロップキックをかまされた男はうなり声をあげながら地面を転がっている。
- 79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:44:09.24 ID:rRLPnu+oO
- ∬#´_ゝ`) 「何これは! 説明しなさい!」
∬ノ;´_ゝ`)「あ、あー この男が俺に無理矢理女装させたんだよ!」
∬#´_ゝ`) 「こいつ? ふーん…… 」
(゜A゜;) 「ア、アニーシャたんが二人!? というかアニーシャたん声ひくっ!」
∬´_ゝ`) 「まぁいいわ。うちの弟に妙な真似をした罰を受けてもらうから」
この後の様子はあまりにも悲惨だったので、ここで言うのは控えておく。
(//A(#)「ヒュー ヒュー」
(▼<_▼; )「まてまて姉者。死にかけてるぞ」
∬´_ゝ`) 「仕方ない。この位で勘弁しておいてあげるわ」
∬´_ゝ`) 「そして兄者」
∬ノ;´_ゝ`)「ひゃい」
∬´_ゝ`) 「あんたもよ」
- 82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:48:13.54 ID:rRLPnu+oO
- この後俺たちは男を路上に放置し、姉者と別れ家に帰る事にした。
姉者の手により服を路上で全部脱がされ兄者は、
コートから生足を出した姿で商店街を歩くと言う変質者一歩手前の姿で帰宅する事となった。
兄者にコートを貸した後、俺は兄者から3m離れた所を歩いていた。
(´<_` )「はぁー 今日は散々な一日だった」
(;´_ゝ`)「待って 置いてかないで そんな離れた所を歩かないで!」
(´<_` )「ほらもう家が見えて来た。それまでの辛抱だ、俺」
( ´_ゝ`)「俺は? 服ひっぺがされた俺はどうでもいいの?」
(´<_` )「うん」
- 85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:51:26.09 ID:rRLPnu+oO
- ( ´_ゝ`)「そう言えばなんで今日はあそこに弟者がいたんだ?」
(´<_` )「ん…… たまたまさ。たまたま」
( ´_ゝ`)「フーン」
(´<_` )(心配で着いて来たなんて恥ずかしくて言える訳無いだろう……jk)
(;´_ゝ`)「あっ! あそこホテル街だったみたいだし、弟者もしや……!」
(;´_ゝ`)「客引きやってたとか!?」
(´<_` )(やっぱこいつどうなってもよかったかな)
今日は色々な事がありすぎたせいか、我が家がやけに懐かしく見えた。
辺りはすっかり暗くなり、家の窓から明かが漏れている。
勢い良く玄関を開けたときだ。
母者が目の前に立っていた。
- 90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:56:36.42 ID:rRLPnu+oO
- @@@
@#_、_@
( ノ`) 「……」
(;´_ゝ`)「た……ただいま」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「……兄者、こっちにきな」
(;´_ゝ`)「……」
ヤメテェェェエ フローリングデオナカヒエチャウノォォォォ
ナンダイコレハ アネシャノシタギナンカキテ!!
ダッテ カンペキニオンナノカッコウシタホウガ オンナニナリキレルト オモッタンダモン
コンナ バカムスコニ ソダテタオボエハナイヨ!!
アッー
- 94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 21:58:40.48 ID:rRLPnu+oO
- (´<_`;)「妹者、なんで兄者が怒られてるか知ってるか?」
l从・∀・ノ!リ人「おっきい兄者がいつまでたってもおかし買ってくれないから母者に言いつけたのじゃ!」
(´<_` )「なんて?」
l从・∀・ノ!リ人「おっきい兄者が女の人の格好しながら、妹者に変な事言わせたって言ったのじゃ」
(´<_` )「……流石だよな妹者」
l从・∀・ノ!リ人「えっへん!」
その後兄者のブログは閉鎖された。
理由は、母者にPCを破壊されたため、更新が難しくなったからだそうだ。
おわり
- 97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/01(月) 22:00:29.72 ID:rRLPnu+oO
- パソコンが連打規制で規制リストに入れられたり
携帯だとAAがひどい事になったり色々ありましたが、これで終わりです。
少ないのに投下遅くすいません
支援ありがとうございました
戻る