( ・∀・ )は一日お父さんのようです

35: 【70】投下 :2008/08/30(土) 20:33:05
( ・∀・ )は一日お父さんのようです

( ・∀・ )「えーと・・・詳しく教えていただけますか?」

僕は今、とても面倒くさい事にまきこまれている。
いや、正確にはこれからか。

('A`)「本当にすまない。実は義母が倒れたという知らせがあっていますぐ
妻の実家に帰らなくてはいけなくなったんだ」

焦って話すドクオさんは何故か背中に虫取り網、腰に浮き輪、
頭に麦わら帽子と訳のわからないファッションだった。

川 ゚ -゚)「何だその服装は、早くしないと間に合うものも間に合わないぞ」

クーさんはこの状況でも冷静だった。



36: 【70】投下 :2008/08/30(土) 20:38:29
('A`)「すまないね。モララーくん。子供の世話を頼んだよ」

ジャックバウワーの真似をしている芸人の口調っぽいな、
と思いながらため息をついた。

( ・∀・ )「あの〜ちょっと色々とわから・・・」

川 ゚ -゚)「早くしろドクオ」

('A`)「は、はい!今行きます」

ああ、そういうことか。俺ははめられたんだな。
そんな事を思いながら今までの事を思い出す。



37: 【70】投下 :2008/08/30(土) 20:48:24
最初のげいいん(何故か変換でry)は兄の書置きだった。

( ゚∀゚)「おう、モララー。元気にしているか?兄ちゃんは元気だ。兄ちゃんは1週間ほど
急な出張だ。まあ、俺が居ない間は今月で14歳なんだから、なんとかしておいてくれよ。あと、机の上に
置いておいた金は好きに使ってくれ。」

机の上を見ると、綺麗な福沢さんが4人ほどいた。

( ・∀・ )「7日間で4万円って・・・そんなに使わねえよ」

1人ごとを言いながら兄の書置きをゴミ箱に捨てようとする。
すると、下から1枚の紙が落ちていった。
拾い上げてみると、それはもう一枚の書置きだった。

( ゚∀゚)「PS この書置きを見たらすぐにドクオさんの家に行ってくれ。急用だそうだ。」

明らかに走り書きの文字を見て、僕はためいきをついた



38: 【70】投下 :2008/08/30(土) 20:59:43
ドクオさん関係でまともなことはない。
が、仕方が無い。4万円の分、兄の面子をたてるために行かなくては。
そうして僕は家を出たわけだ。


( ・∀・ )「仕方ないか。これも運命だ。」
納得していない自分に言い聞かせるように喋り、家の中へと進んでいく。

( <●><●>)「・・・」

( ・∀・ )「おおっ!君はこの家の子かい。なんて利発そうな子なんだ。
さぞかし将来は素晴らしい子に育つんだろうな。はっはっは」

慣れない誉め言葉に舌がつりそうになる。まあ、今後の事を考えて、
頑張るか。

( <●><●>)「・・・こっち」

8歳くらいの子供は一言だけ言うと居間のほうへ向かって歩いて行く。

( ・∀・ )(真面目そうな子だな。この子なら大丈夫か。)

そうして、僕はこの子供についていく。



39: 【70】投下 :2008/08/30(土) 21:14:21
扉を開けると、そこは雪国でした。
なんて事は無く、僕の目の前にあったのは散らかったDVDや人形類だった。

( ><)「だめなんです。次は絶対アンパンマンを見るんです。」

(*‘ω‘ *)「いやだっぽ。プリキュアをみるっぽ。」


同じ歳くらいの兄弟が喧嘩をしていた。
アンパンマンのDVDってあるんだ、そんなことを思いながら喧嘩の仲裁に入ろうとしたら、

( <●><●>)「2人とも喧嘩はやめなさい。ビロードも勝てないんだから、
やめなさい。それと、ちんぽっぽも姉らしくふるまうんです。
お客さんが来ているんだから、みっともない事をするんじゃない。」

最近の子供は凄いな。こんな大人びているんだから。
そんな事を思いながら簡単な自己紹介をする。

( ・∀・ )「どうも、今日は君たちの世話をするモララーです。よろしく。」

( ><)「お客さんなんですか?じゃあお土産持って来ているんですよね?」

しまった。お土産なんて考えてもいなかった。
大体何をすればいいのかも聞かされていなかったんだから買って来てるはずも無い。
さて、どう答えるべきか。



40: 【70】投下 :2008/08/30(土) 21:25:12
( ><)「お土産は何ですか。教えて下さい。」

wktkしすぎだろ、答えづらいなぁ。

( <●><●>)「ビロード、そんな事を言ってはいけません。
お土産は催促するようなものじゃありません。人の家に来る時に
お土産の1つも持ってこないような人もいるんですから。
失礼ですよ。」

プチッ。頭の中で何がはじけるような音がした。

( ・∀・ )「いやいや、俺だってお土産の1つや2つくらい、ねぇ。」

( ><)「本当ですか。じゃあ早くください。」

しまったぁぁぁ!!何で俺はみずから墓穴をほったんだぁぁぁ!!!

( ・∀・ :)「おお、僕のお土産はなぁ・・・」

そんな時に彼の言葉を思い出した。

('A`)「すまないね。モララーくん。子供の世話を頼んだよ」


( ・∀・ )「僕のお土産は料理だ!!魂こめた料理食わせてやる。
さあ、何が食べたいんだ?」

3人が意見を出し。

卵料理、お肉、みかんだっぽ。

この3つが揃った料理は・・・親子丼だな。みかんはデザートか。

よし、作るとするか。腕がなるな。



41: 【70】投下 :2008/08/30(土) 21:33:33
( ・∀・ )「・・・」

まさか冷蔵庫の中に何も無いとは。
買い物に行くしかないのか。今日何回目になるかわからないため息をついた。

( ・∀・ )「よし、皆買い物に行くぞ。」

僕の財布には数人の福沢さんがいる。お金に困る事は無い。

( ><)「買い物なんです。お菓子を買って欲しいんです。」

(*‘ω‘ *)「みかん買ってくれるっぽ?ありがとうだっぽ。」

( <●><●>)「・・・」

3人が多種多様の反応を見せる。留守番させる訳にも行かない以上
苦肉の策だったが反応は良かった。僕が子供の頃は家にいるほうが
好きだったのに。時代は良くなっているのか?



42: 【70】投下 :2008/08/30(土) 21:42:57
市内でも大手のスーパーに到着した。3人のテンションは大変な事になっている。
まあ、1人暗い顔をしている子がいるが。

( ・∀・ )「どうしたんだいワカッテマスくん。もっと
テンションを上げようよ。」

( <●><●>)「すみません、これでも楽しいんです。」

しまった。地雷を踏んだか?と思ったが、ワカッテマスはスーパーへ
向かっていった。大丈夫だったようだ。
彼の機嫌を損ねてはいなかったようだ。

( ><)「早く来るんですモララーさん。」

( ・∀・ )「走ると危ないよ。」

彼の後ろから車が迫ってくるのに気付いたのは0・2秒ほど後だった。



43: 【70】投下 :2008/08/30(土) 21:48:07
( ><)「えっ・・・」

目の前に車があった。
何故だか時間がゆっくり流れていたような気がした。

そして、気付いたら僕の身体は宙に浮いていた。

あれ、意識が・・・



44: 【70】投下 :2008/08/30(土) 22:02:05
从 ゚∀从「危ないっ!!」

買い物帰りに駐車場へ行くと子供が車に轢かれそうになっていた。
間に合うかは分らない。買い物袋を投げ捨て、子供を救い上げる。
なんとか子供は助かったようだ。

( ・∀・ ;)「すっ、すみません。大丈夫で・・・」

从 ゚∀从

( ・∀・ )「あっ、ハインお前か。よかった、ありがとうな」

気絶しているビロードを起こし、その場から立ち去ろうとする。
が、彼女にそんな事は関係ない。

从#゚∀从「おい、てめぇ!!子供助けてやって、礼がそれだけか!!
こちとら、買ったプリンが全部台無しになっているんだ!!弁償しろ!!」

( ・∀・ )「わかったわかった、三井堂のプリン買ってやるからさ。
許してくれよ。」

その言葉に彼女が反応したのを僕は見逃さなかった。

从 ゚∀从「し、仕方ねぇーな。そ、それで勘弁してやるよ。」



45: 【70】投下 :2008/08/30(土) 22:10:09
扱いやすい人間というのはいいな。とりあえず僕はビロードくんを
くすぐってみる。

( ><)「ブハハハハ!!!くっ、くすぐったいんです!!」

良かった。怪我は無いようだ。ビロードを心配していたちんぽっぽと
ワカッテマスもほっとしたようだ。

( ・∀・ )「よし、誰も怪我は無いようだし、材料買って帰るか。」

从 ゚∀从「プリンを忘れるなよ。」

この後、
ワカンナインデスが迷子になったり、
ワカッテマスが親子丼で喉を詰まらせたり、
チンポッポが1人でみかんを15個ほど食べたり、
ハインが子供達の前で僕に告白してきたりと
色々あったが、それはまた別の機会に語ることにしよう。



戻る