(´・ω・`)分岐点のようです

196: (´・ω・`)分岐点のようです :2008/09/21(日) 00:20:11.00 ID:R9S+qHuv0
(´・ω・`)「…」

(´・ω・`)「これはまだ僕が小学生のころの体験」

(´・ω・`)「まあ、そんな怖い話じゃないからそう身構えないで聞いてほしい」

(´・ω・`)「そしたら…話そうか」



197: (´・ω・`)分岐点のようです :2008/09/21(日) 00:22:02.40 ID:R9S+qHuv0
あの日、僕は学校帰り、いつものように仲の良い友達の家に遊びに行っていた。
もちろん、数人の友達と一緒さ。
ただ、その日はちょっと、ほんのちょっとだけ、いつもとは違った。

( ^ω^)「今日は何して遊ぶお?」

(,,゚Д゚)「俺はスト2がいい!」

(´・ω・`)「ギコが強すぎるから却下の方向で」

( ´_ゝ`)「ドラゴンボールで勝ち抜き戦、お前ら俺の家に来るんだから決定な」

(´<_` )「自分の得意なゲームとは、流石だな兄者」



199: (´・ω・`)分岐点のようです :2008/09/21(日) 00:23:58.73 ID:R9S+qHuv0
まあね、ここまではどこにでもいる小学生だね。
ここからだ。ここからが僕の分岐点、おそらくね。確信はないよ。
ただ、本当にただなんとなく、そう思うんだ。

( ´_ゝ`)「ところで諸君!今日は特別にわが家への隠し近道を教えよう!」

( ^ω^)「マジかお!超wktkだお!」

(´<_` )「ただの裏道だろ…。しかも昨日俺が見つけたんじゃないか」

(#´_ゝ`)「うるさい!それを言うな弟者!」

(,,゚Д゚)「ま、そんなことだろうと思ったけどな」



201: (´・ω・`)分岐点のようです :2008/09/21(日) 00:25:27.71 ID:R9S+qHuv0
…うん。もう分かると思うけど、この裏道が問題だったんだ。
まあ、聞いててほしい。


( ^ω^)「どっちでもいいお!早く行くお!」

(´・ω・`)「そんなに慌てなくても裏道は逃げないよ」

( ´_ゝ`)「こっちだ、こっち」

(,,゚Д゚)「これは…ただの林じゃねーか」

(´<_` )「そう言うなって。こっちに回ると…」

(´・ω・`)「道がある!結構広いじゃないか」



202: (´・ω・`)分岐点のようです :2008/09/21(日) 00:26:33.25 ID:R9S+qHuv0
( ´_ゝ`)「どうだ?」

(,,゚Д゚)「こりゃすげえな…」

( ^ω^)「お、お、まるでゲームのダンジョンだお」

(´・ω・`)「こんな道があったなんて…」

(´<_` )「見つけた俺、流石だな」

( ´_ゝ`)「まて。それを言うなら俺『達』だろ」

(´<_` )「見つけたとき兄者はいなかったじゃないか…」

( ´_ゝ`)「ほー、怖くて呼びに来たのはどk(´<_`;)「そ、そんなことより入ろうぜ!」

( ^ω^)「レッツゴーだお!」



203: (´・ω・`)分岐点のようです :2008/09/21(日) 00:27:48.51 ID:R9S+qHuv0
まあ、道自体はたいしたことないよ。ただの雑木林の中を通ってる1本道さ。
その道の途中に小さな小屋があってね…

(,,゚Д゚)「おい、小屋みたいなのがあるじゃねーか」

( ´_ゝ`)「ああ、そこは木とか蔦がはえてて入れないぞ」

( ´ω`)「つまらんお…」

(´<_` )「しかたないだろ。それにコードネームGがうじょうじょいるかもしれないんだぜ」

(;^ω^)「それは勘弁願うお」

(´・ω・`)「君子危うきになんとやらだよ。さ、早く兄弟者の家に行ってゲームしようよ」



205: (´・ω・`)分岐点のようです :2008/09/21(日) 00:29:52.52 ID:R9S+qHuv0
その小屋を通りすぎる。

そのとき、視界が、揺れた。

いや、視界だけじゃない。
体全体が、なにか大きな、柔らかいものを突き抜けたような感覚。
目の前に空気の壁があるような感じ…

非常に説明し難い何かが……


(;´・ω・`)「!?」

(´<_` )「?ショボンどうした?」

(;´・ω・`)「いや、いまここを通ったときに変な感じが…」

(´<_` )「?俺はなんともないが…。おーい兄者、ここ通るとき変な感じしなかったか?」

( ´_ゝ`)「別になんともないが…あれか?霊感ってやつじゃないのか?」

( ^ω^)「お、お、それはないと思うお」

(,,゚Д゚)「そっか、お前は分かるとか言ってたもんな」

(´・ω・`)「そう…。まあ、確かにそんな感じじゃなかったよ。ただ一瞬不思議な感じがしただけで…」

(´<_` )「どんなだ?」



219: (´・ω・`)分岐点のようです :2008/09/21(日) 00:50:04.23 ID:R9S+qHuv0
ショボン説明中…



207: (´・ω・`)分岐点のようです :2008/09/21(日) 00:31:23.88 ID:R9S+qHuv0
(´・ω・`)「というわけなんだ…」

( ´_ゝ`)「ふーん、壁ね…」

(´・ω・`)「いまはなんともないけど…」

(,,゚Д゚)「なら大丈夫じゃねえのか?気のせいかもしれないぜ?」

( ^ω^)「そうだお。きっと気のせいだお」

(´・ω・`)「そうかもね。よし、そしたら気を取り直して兄弟者の家で遊ぼうよ」

(´<_` )「もうすぐ、ここも抜けるからな。そしたら家まですぐだ」



215: (´・ω・`)分岐点のようです :2008/09/21(日) 00:44:34.52 ID:R9S+qHuv0
これでこの話はお終い。


そのあと?別になんともなかったよ。何回か通ってみたけどなんともなかったしね。



たださ、その後から身の回りでいろいろ起こり始めたよ。
いや、人が死んだとかじゃなくて…なんというか…人生の分岐点?っていうのかな?次々に出てきたよ。

例えば?そうだね…
親が起業して忙しくなった。それにともなって、僕もずっとやっていたサッカーをやめて、急に勉強をするようになった。
その結果、有名私立に行ったよ。ま、1年で止めたけどね。
ほかにも色々あるんだけどさ、その当時からは予想もつかないようなことになってるよ。

だからというか今になって思うんだ。
あれは気のせいなんかじゃなく、もう一つの世界。
パラレルワールドに来てしまったんじゃないかってね。


さあ、僕のお話は本当にお終いだ。





あ、最後に一つ。来年、この地元に帰る予定なんだ。暇ができたら行ってみるつもり。
いまはもうないかもしれないけど…
僕の、もう一つの世界への扉なのかもしれない場所へ



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