( ・∀・)いきづまるようです

257: ( ・∀・)いきづまるようです :2008/09/21(日) 01:51:22.72 ID:QQ+M0ydA0
( ・∀・)いきづまるようです


あれは俺が小学生低学年の頃だったろうか。
その日は正月真っ只中、お年玉も貰い終えた俺は暇を持て余していた。
そういう暇なとき、つい出てしまう悪い癖が俺にはあった。

(* ・∀・)「ふくのえりうめぇ」 ガジガジ

とにかく何かをガジガジガジガジ噛みまくる。
襟以外にも、抜き取ったズボンの紐なんかを噛んでは親に叱られていた。
筆箱の中の鉛筆は全部かじり倒してやったものだ。

( ・∀・)「…でも、えりかむのもあきたな」

ふと俺の目に止まったのは、中くらいサイズのビー玉。

(* ・∀・)「…これ、うまそうだよなぁ」

きらきら光るそれが飴玉のように見えたわけだ。

( ・∀・)「くっちゃえ」

今にして思えばそのビー玉は床に転がってたやつなわけで、ばっちいよ俺。



259: ( ・∀・)いきづまるようです :2008/09/21(日) 01:52:04.44 ID:QQ+M0ydA0
ところで皆、何かの拍子に飴を飲み込んでしまったことってないか?
あれ、軽く喉に詰まってびっくりするよな。

同じことが、この時起きた。

(# ゜∀゜)「…!!」

ビー玉は、小さな俺の喉を塞ぐには十分すぎる大きさで。
息が詰まる。苦しい。声も出ない。部屋には俺だけ。
どうにか取り出そうと指を突っ込んだが、指先に少しかする程度だ。

本気で死ぬと思ったその時。

(´・ω・`)「おーいモララー…ってどうした!何があったんだ!」

(# ゜∀゜)「…!!」

間一髪親父が来てくれた。
身振り手振りで、ビー玉が詰まってしまったことを必死に伝える。

(;´・ω・`)「ビー玉が詰まったって…全くアホかお前は」

はい、ごめんなさい。俺はアホの子です。
それ以上責めることもなく、親父は俺の背中を優しく何回も叩いてくれた。
そのおかげで、少しずつ空気が通るようになっていく。
ああ良かった、俺は助かるんだ。



260: ( ・∀・)いきづまるようです :2008/09/21(日) 01:52:42.15 ID:QQ+M0ydA0
( ;∀;)「…?」

安心した瞬間、喉の異物感は綺麗さっぱり消えてしまった。
その代わり、今度は食道を何かが降りていく感覚。

あー別件でも怒られるわこれ、と冷静に思った。

( ;∀;)「…おとうさん」

(´・ω・`)「良かった、喋れるようになったんだな。というかビー玉はどうした?」

( ;∀;)「……」

( ;∀;)「のんじゃった」

(´・ω・`)

( ;∀;)

(´・ω・`)

( ・∀・)「ごめん」



262: ( ・∀・)いきづまるようです :2008/09/21(日) 01:53:21.29 ID:QQ+M0ydA0
(´・ω・`)「…とりあえず、う○ちの中捜すか」

( ・∀・)「…うん」

それから何回か、親父は俺の排泄物の中を調べたのだが…。
そういえば「やりにくいから」って言っておまるに座らされたこともあったっけ。
あれは小学生心には結構効いたな…。

結局ビー玉は見つからないまま、捜索は行き詰まってしまった。
というか俺のそれを割り箸でほぐす親父の姿が正直見てられなかったので止めてもらった。
だって、四十越えた親父がトイレでぐにぐにやってるんだぜ?俺のせいだけど。

そして現在。たまに、この時のことを思い出して考えることがある。
俺の胃腸が弱いのは、ビー玉がゴロゴロやっているせいかもしれないと。
俺が慢性的に便秘気味なのは、ビー玉が栓をしているせいかもしれないと。

( ・∀・)「あいつはきっと、俺の中で生き続けているんだ…」

最後に一言。

( ・∀・)「食事中のみんな、本当にすまんかっ」

(・∀(⊂= タバァ!


( ・∀(#)いきづまるようです   終



266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/21(日) 01:56:45.67 ID:QQ+M0ydA0
投下終了

俺にとってはすごく切実でトラウマな話だったんだ…
下ネタみたいになっちゃったけど…
支援ありがとうございました



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