川゚ -゚)残酷なリアルのテーゼようです
- 395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/21(日) 11:59:27.01 ID:2X2d9uPJO
- ある夏の日だった
今までの平和なんて、幻想だったんだ
理不尽なリアルを、いきなり突き付けられた―
川゚ -゚)残酷なリアルのテーゼようです
- 398: 残酷なリアル のテーゼ :2008/09/21(日) 12:03:14.95 ID:2X2d9uPJO
自分の名前はクー
高校一年だ
自分は普段から周囲と一定の距離を置きもめ事は避けてきた
抜かりはない…、はずだった
はずだったのに………。
事は学園祭準備期間に起きた――
- 400: 残酷なリアルのテーゼ :2008/09/21(日) 12:07:22.31 ID:2X2d9uPJO
キーンコーンカーンコーン
(´・ω・`)「みなさん、おはようございます。
今日は学園祭三日前です
なので今日から三日間はすべての時間を準備時間にあてます」
ざわざわ…ざわざわ…
三日後は楽しみにしていたVIP高校の学園祭
高校に入ってから初めての大きい行事だ
皆は張り切り、口々に「楽しみだね」などと言っていた
- 401: 残酷なリアルのテーゼ :2008/09/21(日) 12:11:06.73 ID:2X2d9uPJO
川゚ -゚)(そりゃグループも出来てる時期だしな…
楽しみだろうな)
(*゚ー゚)「クー!」
川゚ -゚)「うおっ、どうした?」
しぃは入学して初めて出来た友達だ
個性的で面白い子だ
(*゚ー゚)「ぼーっとしてどうしたの?
初めての学園祭楽しみだね!」
川゚ -゚)「ああ、わくわくするな」
(*゚ー゚)「ほら、早く準備いこ」
川゚ー゚)「そうだな」
ああ、こんないい友達が出来て幸せだ
入学前に不安がっていた自分がバカみたいだ
- 404: 残酷なリアルのテーゼ :2008/09/21(日) 12:15:13.24 ID:2X2d9uPJO
(*゚ー゚)「あ、もうみんな集まってる」
川゚ -゚)「皆おはよう」
从'ー'从「あ、おはよ!遅いぞー!」
('、`*川「おはよ、準備頑張ろう」
(*^-^)「早速準備にとりかかろうよ」
自分らは五人グループだった
どこにでも居そうな、普通のグループ
しぃのおかげで三人と少しだが打ち解け、話したり出来るようになった
- 405: 残酷なリアルのテーゼ :2008/09/21(日) 12:19:04.07 ID:2X2d9uPJO
ふざけたりお喋りしながら作業をしていく
とても楽しい時間だ
ちなみに自分らの担当はちぎり絵だ
喋りながらも作業は順調に進んでゆき、あっという間に昼休みになった
从'ー'从「ちぎりすぎて手痛いー、お腹すいたー」
('、`*川「お弁当取りに行こう」
(*^-^)「私も行くー」
(*゚ー゚)「ちょっと待ってよー!クーも行こっ」
川゚ー゚)「ああ」
(これが自分が望んだ学校LIFEだ!楽しいなあ)
- 408: 残酷なリアルのテーゼ :2008/09/21(日) 12:22:29.99 ID:2X2d9uPJO
皆でわっかになって、色々な話をして食べる飯はうまい!!
すべてがうまくいっている
すべてが―
- 409: 残酷なリアルのテーゼ :2008/09/21(日) 12:24:58.41 ID:2X2d9uPJO
- ('、`*川「お腹いっぱいー」
从'ー'从「本当、動けないーとか言ってw」
(*^-^)「ふー、もう食べれない」
(*゚ー゚)「食べたあとは食後の運動でしょ常考w」
川゚ー゚)「うむ、風船で遊ばないか?w」
从'ー'从「元気ねw
あたしはパスw伊藤は?」
('、`*川「私も、運動したくないし」
(*^-^)「カナも行かなーい」
(*゚ー゚)「そっかぁ、んじゃクー行こっ!」
川゚ー゚)「おう、暴れるぜ!」
- 410: 残酷なリアルのテーゼ :2008/09/21(日) 12:27:53.56 ID:2X2d9uPJO
いったいこの間に教室で何があったんだろう
何も知らないで一時の幸せを味わっていた
甘い甘い、甘ったるい
けど実は、中身に苦く辛いものが入っていたとも知らずに
おいしいと頬張っていた自分が馬鹿らしい…
- 411: 残酷なリアルのテーゼ :2008/09/21(日) 12:31:35.09 ID:2X2d9uPJO
- ※書き忘れたけど、廊下で遊んでます
川゚ -゚)「暑くなってきたな、ちょっと扇子とってくる」
(*゚ー゚)「わかった!待ってるね」
ガララッ
川゚ -゚)「えーっと団扇っと」
从'ー'从「あっ、本人来たからまた後でねw」
(*^-^)チラッ「クスクスwわかったw」
('、`*川「クスクス」
川゚ -゚)「…?」
- 414: 残酷なリアルのテーゼ :2008/09/21(日) 12:35:54.94 ID:2X2d9uPJO
-
何だこの違和感は…?
本人が来たからって、自分の事か?
いやまさか…な…
まさか………
空気が重い…
空気が重くなったと感じるのは気のせいか?
なぜ目眩と足の震えが止まらない
自分は冷や汗なのかわからない汗を拭い
素知らぬ顔で教室を出た
その後も聞こえるクスクスという笑い声に、思わず耳を塞いだ
- 418: 残酷なリアルのテーゼ :2008/09/21(日) 13:06:36.01 ID:2X2d9uPJO
- なぜ!?何故!?
自分は何かしたか?いや、してない!
けどじゃあ何で…
川゚ -゚)「…」
(*゚ー゚)「クー?クーどうしたの?」
川゚ -゚)「いや、何でもない…
あのさ、み(ry」
ガララッ
从'ー'从「しぃー!ちょっと来てー」
ビクッ
川゚ -゚)「!?」
(*゚ー゚)「え?どうしたの?」
- 421: 残酷なリアルのテーゼ :2008/09/21(日) 13:09:27.63 ID:2X2d9uPJO
- 从'ー'从「ちょっとねー」
川゚ -゚)「…」
やめてくれよ…
(*゚ー゚)「え、なんだろ」
从'ー'从「良いからー早くっ」
(*゚ー゚)「ん、わかった!クーちょっと待ってて」
ちょっ、まって行かないで
川゚ -゚)「…えっ、うん」
ドキッドキッと心臓が大きく鳴るのがわかった
目眩・冷や汗・震え―
ははっ、何を心配している?
きっと戻ってくる
いつもの笑顔でごめんねクー、待たせちゃったねと…
- 423: 残酷なリアルのテーゼ :2008/09/21(日) 13:13:14.30 ID:2X2d9uPJO
- 川゚ -゚)「遅い…な…」
10分たっても戻ってこない…
どうしたのだろう?
教室に…、行ってみるか?
行くのか?
行くしか、ないだろう
耳に響く足音
教室に近付く程に足が重くなる
呼吸も苦しくなってきた
頭の中が点滅する
行くな、行くなと…
もう、中学の時のような悲しい学校生活は送りたくないのに―
ガララッ
- 426: 残酷なリアルのテーゼ :2008/09/21(日) 13:19:27.70 ID:2X2d9uPJO
川゚ -゚)「しぃ、どうした…」
(゚、゚*川「…」
从゚―゚从「…」
(^‐^)「…」
(*゚‐゚)「…」
扉を開けると
ひどく冷たい視線が自分を突き刺し
ぐるぐると
見ている風景が回るだけだった
- 429: 残酷なリアルのテーゼ :2008/09/21(日) 13:26:20.25 ID:2X2d9uPJO
それから一年生の間、四人にシカトされ続けた
理由はまったく謎のままだ―
なんてくだらない女どもだ…
それから川゚ -゚)は長い髪をmen's hair風に切り、髪を立て男らしく生きることを決めた
川゚ -゚)残酷なリアルのテーゼのようです
終
- 432: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/21(日) 13:30:06.29 ID:2X2d9uPJO
- 皆捕手とかありがとう
質問とかあったら受け付けるよ
ちなみに理由少しだが先日聞いた
中学でいじめられてたお前が何で私らよりモテるのムカつく
からだと/(^O^)\
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