俺と姪っ子! のようです

505: 俺と姪っ子! のようです :2008/09/21(日) 17:59:03.19 ID:Y2NWFfvy0
0.俺と姪っ子 零歳

 2004年8月6日、兵庫県のとある町。

少子化の影響か、『限りなくヤブ医者』と噂される医師の腕前でかはいざ知らず
数時間放置された玉ねぎのように寂れきった産婦人科病院で、一人の赤ん坊が生を受けた。
昼下がりの、太陽が真上で高笑いする一番暑い時間帯だった。

うだるような夏の熱さにも負けずに産声を上げるその子は名前を長谷川空音と言い、
抱き上げた彼女の父親にまず一言「うおサルみてぇ」!Σ(´∀` )と言われた程の可愛い女の子だ。



ナレーター(俺。)とは、姪っ子と叔父の関係となる。



      *(‘‘)*姪っ子と! のようです



506: 俺と姪っ子! のようです :2008/09/21(日) 18:00:51.59 ID:Y2NWFfvy0
1.俺と姪っ子 二歳夏

時期はノロウィルス最盛期。
家へ遊びに来ていた姪っ子の泣き声を聞き二階へ上がると、
一人で遊んでいたはずの姪が泣きじゃくっていた。

( ^ω^) 「おー、どしたどした。よしよし(優しく背中を摩る)」
*( ;;)*「びゃぁぁぁぁああぁぁぁあああ!!!!!!!」

( ^ω^)「大丈夫だお、どうした? どっか打ったのかお?」
*( ;;)*「びゃぁぁぁああぁぁぁぁゴボブビャッッ(吐いた)」


―――ここから俺の顔ハイライト―――
    /\___/ヽ   ヽ
   /    ::::::::::::::::\ つ
  . |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::| わ
  |  、_(o)_,:  _(o)_, :::|ぁぁ
.   |    ::<      .::|あぁ
   \  /( [三] )ヽ ::/ああ
   /`ー‐--‐‐―´\ぁあ

――――――――山折り―――――――



507: 俺と姪っ子! のようです :2008/09/21(日) 18:02:21.76 ID:Y2NWFfvy0
 
( ゚ω゚) 「ゴフッ……ゴボオ゛ロオ゛ロオ゛ロ(貰いゲロ)」

*( ;;)*「ゴボブビャッッブビャ(吐きつづけている)」

俺と姪っ子、ゴミバケツに顔つき合わせながら吐いた。

( ゚ω゚) 「ゴボオ゛ロオ゛ロオ゛ロ(貰いゲロ)」

*( ;;)*「ゴボブビャッッブビャ(吐きつづけている)」

ζ(゚ー゚*ζ「ちょ、何、どしたn…………お゛お゛お゛いい!!??」

異変を察知して駆けつけた長女いわく、地獄絵図。
そしてパートから帰宅した母に事後報告をすると。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「で、どうや2歳から貰いゲロした感想は」
( ^ω^) 「すごく……なさけないです……」

畜生、俺は死ぬまで2歳から貰いゲロした男と言うレッテルを持ちながら生きていくんだ。
吐いたあとの姪の顔がケロリとしていたのがまたむかついた夏の日。



508: 俺と姪っ子! のようです :2008/09/21(日) 18:05:22.07 ID:Y2NWFfvy0
2.俺と姪っ子 二歳秋

( ^ω^)・*(‘‘)* 「「今日は楽しい」」

( ^ω^)・*(‘‘)* 「「パー (^ω^)/」」

( ^ω^)・*(‘‘)* 「「ティー \(^o^)/」」


俺と姪
   ノ         ノ
   (^ω^)ターイ  *(‘‘)*  ターイ
   ( (7      ( (7 
   <⌒ヽ      <⌒ヽ

从'ー'从 「…………」

人の真似をする癖が抜けない姪っ子へ、これは好機とばかりに
俺の持ちギャグを教え込んでいたら姪の母もとい次女に無言で脛を蹴られた秋の日。



509: 俺と姪っ子! のようです :2008/09/21(日) 18:07:45.97 ID:Y2NWFfvy0
3.俺と姪っ子 二歳冬
姪は誰かが『パラッパッパッパー』って言うとアイラービニって返す。
マクドナルドのCMを真似するから。

从'ー'从 「パラッパッパッパー」
*(‘‘)*「アイラービニー!」

ζ(゚ー゚*ζ「パラッパッパッパー」
*(‘‘)*「アイラービニー!」

从'ー'从 「パラッパッパッパー」
*(‘‘)*「アイラービニッ!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「パラッパッパッパー」
*(‘‘)*「アイ、ラービニ!」

ζ(゚ー゚*ζ「パラッパッパッパー」
*(‘‘)*「アイッ、ラっ!」
( ^ω^)「やめて! 姪のライフはとっくに0よ!!」

ょぅじょ虐待、いくない。



510: 俺と姪っ子! のようです :2008/09/21(日) 18:10:15.34 ID:Y2NWFfvy0
そして一段落付いて、姪っ子が昼寝し始めたころ。


*( - -)*「ZZZ……」


( ^ω^)「……パラッパッパッパー(小声)」


*( - -)*「あいらーびに……(寝言)」


……不覚にもちょっとキュンとした冬の日。



511: 俺と姪っ子! のようです :2008/09/21(日) 18:12:12.81 ID:Y2NWFfvy0
4.俺と姪っ子 二歳春
*(‘‘)*「ブーン、ブーン。ブーンには尻尾ついてるのん〜?」

( ^ω^)「尾骨ならあるおー」

*(‘‘)*「ふーーん。パパにはあるよー」

この時点で空気読めてきた俺。 しっぽ=?

( ^ω^)「ママには?」

*(‘‘)*「ないー」

しっぽ=ちんこー!

( ^ω^)「……そりゃあまあ、あるよね。男なら」

*(‘‘)*「……使ったりするんか?」


何この三歳児にしてセクハラ親父。
ま、まあ、たまには、ねえ……?  使うよ。

( ^ω^)「一人でな!!」

姪っ子にばれないように歯を食いしばった春の日。



512: 俺と姪っ子! のようです :2008/09/21(日) 18:13:28.95 ID:Y2NWFfvy0
5.俺と姪っ子 三歳夏


( ^ω^)「いちまーい……(食器棚から器出す)」



513: 俺と姪っ子! のようです :2008/09/21(日) 18:14:18.10 ID:Y2NWFfvy0
 


( ^ω^)「にーまい……(もう一枚同じの出す)」



515: 俺と姪っ子! のようです :2008/09/21(日) 18:15:43.19 ID:Y2NWFfvy0



( ^ω^)「さんまーい……(もう一枚出す)
  一人分たりなーい……それは――」



517: 俺と姪っ子! のようです :2008/09/21(日) 18:29:34.17 ID:DKBAdC+QO
 

( ゜ω゜)「お前の分だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁ!!!!!!!」


*( ; ;)*「びぁぁぁぁぁぁぁああぁぁああ!!!(泣き、絶叫しながら逃走)」

やり遂げた顔して姪っ子の背中を見送ってたら、
一部始終を見ていた母に頭思いっきり殴られた夕食前の夏の日。



518: 俺と姪っ子! のようです :2008/09/21(日) 18:30:52.42 ID:DKBAdC+QO
6.俺と姪っ子 三歳秋


( ^ω^)「なあ姪っ子、もしもお前がこの先成長してメタモルフォーゼして
 可愛いくて綺麗でスタイル良い姉ちゃんになったら俺と結婚してく」


*(‘‘)*「いや」


最後まで言わせろよ三歳児。



521: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/21(日) 18:34:17.92 ID:DKBAdC+QO
7.俺と姪っ子 そして現在


懐かれてるんだか同格と思われてるんだか見定められない今この時でも、
姪っ子は次女とちっさい妹を連れて家へ遊びに来る。

そして彼女は玄関で乱雑に靴を脱ぎながら、
俺の姿を認めるなりにへらとだらしのない笑顔で開口一番にこう言うのだ。


*(‘‘)*「たーいま! ブーン!!」


だから俺も、おいおいここはお前のウチじゃねぇぞと思いながら、
いつだって笑い、こう返す。


( ^ω^)「おかえり。」


ってさ!



522: 俺と姪っ子! のようです :2008/09/21(日) 18:37:02.00 ID:DKBAdC+QO
『後書きに』
今まさに姪っ子が遊びに来ています。
べらんぼうに可愛いです。たまにイラッと来ます。
でも八割方は可愛いので問題ないです。

ニヤニヤしつつ後書きとします。
子供、いいね!!



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