('、`*川は君へ唄うようです

609: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 21:42:18.51 ID:1ajI+cZD0



カチカチカチ

カチッカチカチカチ

('、`*川「あぁ…」

('、`*川「モナーにピロリンされたい」


私はヴォーカル、彼はベース
記念日にライブが被って会えないなんてよくありました
彼は大学、サークル 私は学校を卒業してすぐ就職
忙しくて会えない日がほとんど
正直 寂しいと何度も思いました


(`-ω-´)♪


(-、-*川 ♪

それでも 音楽をやってるあの人が大好きでした



611: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 21:43:49.50 ID:1ajI+cZD0

('、`;川「また風邪ひいてー。ちゃんと寝てるの?」

(;`・ω・´)「ごめんお使いしてきてもらっちゃって…いくらした?」

('、`*川「病人は気ぃ使う前に寝なさい!ほらほら!」

(;`・ω・´)「うぐぅ…ごめん」

('、`*川「謝る事必要なし!ライブ控えてるんだし、さぁこれを食べるべし!」

(;`・ω・´)「……なに、この青々しいお粥」


('、`*川「ばあちゃん直伝ニラお粥!」

(;`・ω・´)「ばか!これ煮てないだろ!刻んだニラ入れただけだろ!」

('、`*川「まぁまぁ一口…」

グイグイグググイ

(;`゚ω゚´)「ちょ、ちょちょっとまってあっあっアッー!」



614: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 21:45:40.86 ID:1ajI+cZD0
モガガガモガ ウボァァッ

('、`*川「え、まずい…?」

(;`゚ω゚´)「生のニラ食わされてる気分だよ…」

('、`*川「(笑)」

(;`゚ω゚´)「笑うな!」

('、`*川「とりあえずお腹に栄養は入ったし、あとはコレ飲んで寝ててね」

('、`*川「明日も早いから行くね、おやすみ」ちゅっ

( `-ω-´)「む…うつったら大変だよ…ありがとう おやすみ…」

世界で一番幸せなんじゃないかって思うほど満たされた日々



616: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 21:47:01.30 ID:1ajI+cZD0





('、`*川「今度はいつ会えるんー?」

(`・ω・´)「ごめん、鬼のようにレポートがたまっててさ…終わらせなきゃ留年なんだ」

('、`*川「そっか…うん、わかった!がんばってね」

彼も大学3年生になり忙しくなってきて

私も慣れない仕事に疲れて

('、`*川(最近、いっつもその返事じゃん…もう。)

('、`*川「折角の休みなのにー!友達みーんな遠くに行っちゃったから暇だー!」

カチカチカチ…

('、`*川「よ・う・で・すっと…」

('、`*川「お!モナぼくきてるじゃん ラッキー!」


少しずつすれ2人は違ってきました



620: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 21:49:15.92 ID:1ajI+cZD0
('、`*川「じゃーん!給料はいりましたー!」

('、`*川「学生の頃はいっつも奢ってもらってたからね。愛しのヤツに今度は私がご馳走してやるんだ!」

ポチポチポッチポチ

('、`*川「ごはん食べにいかない?…っと」


ヴーッヴーッヴー

(`・ω・´)「ん…メールだ あいつか」

ポチポチポッチッチ


♪ohアイトユウーコトバニーヒヲツケテーモエアガラスー

('、`*川「返信っ!どれどれ…明日はサークルのライブのリハでPAとかやんなきゃダメだから無理…か」

('、`*川「くそう…なんてこった はぁ…」

(`・ω・´)「はぁ…」


こんな感じ。

そしてある日うっすら予想してた最悪の未来
全力で否定してた未来がきました



624: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 21:52:48.52 ID:1ajI+cZD0



「ごめん疲れちゃった 別れてほしい」



626: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 21:54:08.88 ID:1ajI+cZD0


('、`*川「…え?」

('、`;川「ちょ、ちょちょちょっとごめん電話すね?」

プルルルル プルルル ガチャッ

('、`;川「もしもし…?」

電話の向こうは

「ゔん…」

初めて聞いた 彼の涙声

('、`;川「ねぇ…嫌いになったん?好きな人…できたん?」

「ちがう…本当にごめん、ごめん わかって…」

('、`;川「わかんないよ!…わかんないよ」

「お前は…優しすぎるんだよ…」

「もっと自分の事…考えていいんだよ…」

何を言ってるのかまったく分からなかった



627: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 21:55:16.67 ID:1ajI+cZD0
('、`;川「……!」

「別れてください…」



( 、 *川「―――」


頭が一瞬で真っ白になった

でも、彼を泣かせたのは自分のせいだ
彼が忙しいって知ってるのに何度も何度も会いたいって我が侭言って負担をかけたのは私なんだ
私が居なかったら彼は苦しまないんだ なんて思っちゃって。

( 、 *川「…はい」

私は心と真逆な答えを選んだ。



629: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 21:56:28.21 ID:1ajI+cZD0


('、`*川「…」

それから数時間 まだ現実として受け止められなくてボーっと座ってました
だけどなんかソワソワして、何かしてなきゃ落ち着かない感じで…

('、`*川「モナぼく…きてる」

('、`*川「ギッコとツー…別れちゃった」

('、`*川「ギッコも彼も同じベーシストだな…」

カチカチカチカチ

「今日ベーシストの彼との1年の恋が終わった
ギッコとツー ヨリ戻してほしいです」

('、`*川「書き込み完了っと…」

場違いもいいところ だけど なんとなく書き込みたくて書き込んでしまったコメント



631: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 21:57:53.94 ID:1ajI+cZD0
('、`*川「レスがきた…」

「その前に自分の行動を見直してみろ」


('、`*川「…」


(;、;*川「シャキン……」

ごめんね、本当にごめんね と私は泣き続けた
それから4日間寝れなくてずっと自己嫌悪に浸ってた
仕事も睡眠不足でフラフラ ミスの連発

  _
( ゚∀゚)「ペニサスさん、最近おかしいよ。かえって休みなさい」

('、`*川「…はい…すみません、失礼します」



634: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 21:59:45.30 ID:1ajI+cZD0
お店にも迷惑かけて愛する人も失って最悪じゃないか
でもこれは全部自分が原因、私が全部悪いんだ
明日があるさ?本当に?
上を向いて歩こう?上を向いたってなんもないよ なんいもなんないじゃないか


('、`*川「吐き気が…とまらないよ…」


色々なストレスのせいか、私は自律神経失調症になって病院からもらった薬を飲むようになりました


('、`*川「……。」

('、`*川「いつの間に私はこんなに弱くなったのだろう…か。」

鬼束ちひろが異様に脳に染みる

仕事も続けられなくなって、1ヶ月後に辞めました。



636: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 22:01:24.26 ID:1ajI+cZD0
別れてから3ヶ月後
彼と仲のよかった人から電話がきました
「いま大丈夫?」

('、`*川「大丈夫…ですよ」

「アイツの事なんだけどさ」

('、`*川「!? あ、はい」

「この前の飲み会で泣いてたよ」

('、`*川「…え?」

内心、新しい彼女が出来たとかそうゆう情報だと思っててビクビクしてた私にとって以外な言葉でした

('、`*川「どどど、どうしてですか?」

「アイツなこう言ってたよ」



637: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 22:02:19.23 ID:1ajI+cZD0

(`;ω;´)「なんで…こんな俺なんかの為にアイツはあんなに我慢してくれてるのに、なんで…」


(`;ω;´)「俺は…俺は……」



ドキドキしながら洋服選びに3時間半かけた初デート
冬の帰り道 冷え性の手を繋いで歩いた月の夜
体調を崩して倒れた時、道路が凍って危ないのに原チャで駆けつけてくれたあの日
来年もお花見しようねって笑いながら約束したあの散歩道
目を細くして笑うあの笑顔
そして別れた時の

「お前は…優しすぎるんだよ…」

「もっと自分の事…考えていいんだよ…」

とゆう言葉


('、`*川「優しすぎるのは…アンタだよ…」



640: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 22:03:43.07 ID:1ajI+cZD0
全部 鮮明に思い出した



私は何が出来るだろう
きっと彼の性格を考えると今何したってダメだろうと思い
何度も何度も考えました


('、`*川「…そうだ」

('、`*川「私には」

('、`*川「唄がある…!」



641: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 22:04:37.97 ID:1ajI+cZD0

その日から私は

('、`*川「こんばんわ、今日は皆さんのおかげで素敵な夜になりそうです」

全ての気持ちを唄に込めて

('、`*川「それでは聞いてください」

いつか いつか彼に届きますようにと願いながら

「明日君が消えても 僕は目をつむり
何度も 何度も 思い出すだろう…」

唄い続ける オシマイッ



644: ('、`*川は君へ唄うようです :2008/09/21(日) 22:06:22.55 ID:1ajI+cZD0
支援してくれて本当にありがとうございます…!
初めての投下で心臓バックバクのドッキンチョでした
次の方を支援します!

>>638 着信音ですw

ちなみに現代文の授業はお絵描きの時間でした(^q^)
ありがとございましたっ



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