(´・ω・`)はスズメを助けるようです
- 825: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/22(月) 10:38:39.83 ID:Z8q53OcUO
- 乙!
投下するよー
これは小学五年生の時の話しだ。
ある日のの日曜日。
朝起きて朝ご飯食べてアニメ見て、ゲームして、いつもと変わりのない日曜日。
変わったこともなく一日が終わろうとしていた夕方、事件は起きた。
Σ(´・ω・`)「あっ、スズメが落ちた」
(´・ω・`)はスズメを助けるようです
- 826: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/22(月) 10:39:46.36 ID:Z8q53OcUO
- この時家にいたのは父、姉、自分の三人で最初にスズメに気が付いたのは俺だった。
(´・ω・`)「わぁ」
家には小さい庭があるものの周りを家が取り囲んでおり、虫は多いが、鳥が来ることはなかった。
そのため、初めは家族はスズメが落ちたことに信じてはいなく笑っていた。
(父´・ω・`)「ほほほ、スズメかい」
(姉^Д^)「ねーよwww」
俺は家から飛び出し、庭へと駆け寄る。
やはり、スズメは力なく倒れ込んでいる。
夢なんかじゃない。
(;´・ω・`)「どうしよう」
- 827: (´・ω・`)はスズメを助けるようです :2008/09/22(月) 10:41:33.16 ID:Z8q53OcUO
- すぐさまスズメを両手ですくい、家の中に連れていき賢人の知恵を聞いた。
自分より長く人生を送った父ならば何か対処の仕方が分かるかもしれないと。
(父´・ω・`)「うむむ……」
(姉^Д^)「木のバスケットにタオルか敷いてその上に乗せたら?」
(´・ω・`)「タオルよりはティッシュの方がいいよ! 濡らしてさ」
(父´・ω・`)「それが良い」
(´・ω・`)(さすが賢人、良い案だ)
(姉 ´Д`)「お姉ちゃんは?」
(´・ω・`)「黙れ」
以前、食パンなどのパンを入れるために買った木のバスケット。
しかし現在は使っておらず埃にまみれていた。
- 828: (´・ω・`)はスズメを助けるようです :2008/09/22(月) 10:42:31.69 ID:Z8q53OcUO
- ティッシュを濡らし、敷き詰めて優しくスズメを乗せる。
さらにティッシュで掛け布団を作り優しく乗せた。
簡単な処置だったがスズメは安心した顔に見えた、表情なんてあるかわかんないけど。
(父´・ω・`)「後は水をあげて庭のポストの上に置いておこう。飼うわけにはいかんしな」
(´・ω・`)「うん!」
スポイトを取りだし、スズメの口元に押し付ける。
(´・ω・`)「飲むんだ、飲むんだジョー」
(姉 ´Д`)「強く押し付けたらかわいそう」
(´・ω・`)「おk」
2粒、3粒だったかスズメは水を飲んでくれた。
後はそっと、家の中から見つめていたよ。
- 829: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/09/22(月) 10:43:46.05 ID:Z8q53OcUO
- 30分経った頃、スズメは飛び立っていった。
(´・ω・`)「良かったね」
(姉 ´Д`)「うん」
(父´・ω・`)「そうだね」
今思い出しても不思議だ。
スズメは本当にどこか怪我をしていたのだろうか?
数分もしない内に飛び立ったということは俺が何もしないでも大丈夫だったのかろうか?
真相はあの日のスズメしか知らない。
だれど、俺は信じてる、スズメは助けを求めていたのだと。
- 830: (´・ω・`)はスズメを助けるようです :2008/09/22(月) 10:45:47.50 ID:Z8q53OcUO
- それからというもの、スズメが庭にやってくるようになった。
1羽でチュン、2羽でチュン、3羽でお祭り騒ぎじゃ。
何をするでもなく辺りを見渡して飛び去って行く。
数年後、俺は高校二年生になっていた。
ある大雨の日のことだ、家に帰ると庭に一羽のスズメが倒れていた。
すぐさま自転車を置き、スズメの元に駆け寄った。
残念ながら既に息をしていなかった。
(´;ω;`)「どうしよう……」
俺は考えた末に庭にスズメを埋めることにした。
スコップで地面を掘り、スズメを埋めた。
どうして、この場所で死んでいたのだろう。未だに分からない。
- 831: (´・ω・`)はスズメを助けるようです :2008/09/22(月) 10:48:21.73 ID:Z8q53OcUO
- 社会人になった今でも庭にスズメはやってくる。
何をするでなく庭を見渡して飛び去っていく。
(´・ω・`)はスズメを助けるようです 完
あとがき:タイトルをメル欄に書いたりとかアホだ自分。
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