( ^ω^)ブーンが生徒会に入ったようです

41:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:42:01.47 ID:vS4kjQUh0
3時間目・後編

 ***

その頃、ドクオはクーと共にグラウンドでニダーの到着を待っていた。

('A`) 「……へー、じゃあニー女って金持ちばっかりってわけじゃないんだ」

川 ゚ -゚)「マーネー」

('A`) 「そうなんだ、へぇ……」

川 ゚ -゚)「今のは金(マネー)と『まあね』をかけたダジャレだ」

(;'A`) 「……ああ、なるほどね」

川 ゚ -゚)「なかなか理解が早い。センスが近いということだな、嬉しいぞ」

時たま会話を試みるのだが、ドクオの話題が少ないことと
クーの返球がトリッキーすぎることが絡み合い、全く会話にならない。
加えて、クーには表情の変化が殆ど見られず、ドクオには快不快の区別がつかない。

時間と共に、ドクオの胃壁と神経はどんどん削られていった。

('A`) (うう……すげえ居づれぇ……)



42:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:43:13.67 ID:vS4kjQUh0
と、その時。校舎から人影が飛び出し、グラウンドを
砂煙を上げながらこちらに走り寄ってきた。

<;ヽ`∀´>「おおーい! ドクオ! クー!!」

ニダーである。

川 ゚ -゚)「あれ? 義兄さんじゃないか」

(#'A`) 「遅ぇよバカ……! 何してたんだよ」

見るとニダーはなぜか全身に傷を負っていた。
打ち身や擦り傷だけではなく、爪痕のような切り傷や歯形までこさえている。

<;ヽ`∀´>「階段を間違えて不思議な地下室に潜っちゃったニダ!
       階を上下するたびに構造が変わるせいで脱出が遅れたニダ!」

('A`) 「ふ、不思議な……? ホントになんなんだウチの学園」

<;ヽ`∀´>「昼飯の食べ残しのキムチおにぎりがなかったら
       飢え死にしてたニダ……」



43:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:43:53.34 ID:vS4kjQUh0
<;ヽ`∀´>「そ、そんなことよりクー! 無事ニダ!? ケガはないニダか!?」

ニダーはクーの肩に手をかけ、万力のように力を込めて
その体をゆすぶった。その鬼気迫る様子に、クーはいささか困惑気味に
顔を引きつらせた。

川 ゚ -゚)「や、やあ義兄さん……少し痛いぞ。
     どうした、何をそんなに慌てている?」

<;ヽ`∀´>「……へ?」

('A`) 「アッー、いっけね! 説明すんの忘れてた。
    義妹さん、実はね……」


 ***


ドクオはニダーの窮状を含め、一連の事情を説明した。

クーは淡々と頷くだけだったが、強請のくだりになるとわずかに身を震えさせた。
そして、全ての話が終わると、肩に置かれたニダーの手に
自らの手を重ね、静かに口を開いた。

川 ゚ -゚)「あの2人、そういうことだったのか……
     どうやら心配をかけたようだな。すまない」



44:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:44:29.23 ID:vS4kjQUh0
<ヽ`∀´>「いや、クーが無事ならいいニダ! よかったニダ。
      むしろ謝らなきゃいけないのはウリの方ニダ……」

クーの手をそっとのけ、ニダーはその場に跪いた。
土下座のようにうつむき、グラウンドの土を握り締める。

<ヽ`∀´>「すまないニダ……こういうことがあるから、お父ちゃんやウリと
      お前たちの関係は隠し通したかったニダ……やっぱり
      縁を切るべきニダ! お義母さんにも今夜話を――」

川 ゚ -゚)「やめてくれ!」

<ヽ`∀´>「!?」

('A`) 「!?」

思いがけず大声を上げたクーに、ドクオもニダーも
驚いた顔で固まった。大きく肩で息をしながら、自分の
昂ぶりを抑えるように、クーはゆっくりと言葉を続ける。

川 ゚ -゚)「……それには及ばんよ。亡くなった義父さんの仕事が
     そういうものだったということも、義兄さんが義父さんと
     同じ生き方を志していることも、全部承知の上だ。知ってるだろう?」



45:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:45:11.06 ID:vS4kjQUh0
<ヽ`∀´>「で、でも、お前もヤクザ者は好きじゃないって
      言ってたニダ! 好都合じゃないニダか?」


そうではない、とクーの首が揺れた。
屈み込み、泣き笑いの表情を浮かべるニダーの肩に優しく手を添える。


川 ゚ -゚)「私が嫌いなのは、そのジョーンズやマララーとかいう外道どもが
     極道を名乗ってのさばっていることだ。義兄さんや義父さんじゃない。
     義兄さんは……まぁ少しは卑怯ではあるが、断じて奴らとは違う」

川 ゚ -゚)「私も母さんも、こういった事が起きることを覚悟した上で
     義父さんの、そして義兄さんの生き方を受け入れたんだ。

     ……そういう道を歩む2人と、家族になりたかったからな」

<ヽ`∀´>「そうだったニダか……」

川 ゚ー゚)「だから、縁を切るだなんて冗談でも言わないでくれ。
     私も母さんも、義兄さんがいないと駄目なんだ。理解してくれたか?」



46:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:45:42.65 ID:vS4kjQUh0
<ヽ`∀´>「うう……いい義妹を持って幸せニダ……アイゴー!!」

号泣するニダーの背中を、クーの手がいつまでも優しく
さすり続けていた。その姿を前に、ドクオはどこか遠くを
見るような眼差しで呟くのだった。


('A`) 「……おれ、もう帰っていいかな……」


その呟きに答えるものなどいるはずもなく、ドクオはただ
ひたすら『いらない子オーラ』を発し続けていた。


 ***


その頃、極道寮の裏手では内藤とツンが再び2人きりになっていた。



47:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:47:37.26 ID:vS4kjQUh0
生徒会メンバーは『制裁』を加えた生徒たちの学生番号を控え
『学園会議』の場へと向かった。

( ゚∀゚)『クーさんのことなら心配いらない。
     彼女の義兄がじきじきに送り届けるそうだ』

(´・ω・`)『で、僕らはこれからさっきの彼らの正式な処分を
       教職員も含めて話し合わなきゃいけないんだ。
       だから内藤、そのお嬢さんのことは頼んだよ』

ξ゚听)ξ「……なーんて言ってたけど」

( ^ω^)「やれやれだお……すんごく疲れたお。
       強請りを抑えただけでこんな大事になるとは思わなかったお」

内藤が肩をほぐしながら軽い声音で呟くと
ツンが噛み付くような口調で畳み掛けた。

ξ゚听)ξ「フン、それはこっちのセリフだってのよ!
      おかげでこっちまで余計な運動しちゃったじゃないの!
      大体、アンタが後腐れないようにキッチリ始末しないからこうなったんでしょ!?」



48:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:50:16.69 ID:vS4kjQUh0
(;^ω^)「あうあう、申し訳ないおニー女の人……」

内藤が頭を下げると、ツンはポツリと、呆れたような
照れているような複雑な声を漏らした

ξ゚听)ξ「……ニー女の人、じゃないわ。私の名前はツンよ」

( ^ω^)「! そうかお、僕は内藤ホライゾンだお…ってもう知ってるかお」

ξ゚听)ξ「プッ……アハハ、お互いフルネームも知らずに大立ち回りして
      今さらようやく名前を教えあうなんて、どうなってるのかしら!」

( ^ω^)「うはwwwwwwwwっうぇwwww」

ひとしきり笑い合うと、内藤はグラウンドの方角を見ながら呟いた。

( ^ω^)「じゃあ、とりあえず外まで送るお! ……と言っても
       校門から結構な距離を走ってきてしまったお」

VIP学園は広大な敷地の中にいくつもの施設が立ち並ぶ
複雑な構造になっている。極道寮からグラウンド……その向こうの校門までの
道のりは曲がりくねっており、まっすぐ帰ろうとすると余計な時間がかかった。



49:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:52:04.30 ID:vS4kjQUh0
( ^ω^)「敷地内を歩いて戻ると時間がかかるから
       そこの裏口から出るといい……お?」

内藤がツンを裏口へと促したその時、突然背後から
野太い男の雄叫びが聞こえてきた。

/ ,' 3 「ツゥゥゥゥゥウン! 無事かぁぁぁあッ! 返事せぇぇええ!」

(;^ω^)「だ、誰だお!? まだ舎弟連合が残ってたのかお?」

ξ゚听)ξ「お父さん!?」

(;゚ω゚)「な、なんだってー!?」

/ ,' 3 「アッー! 見つけたぞツゥゥゥゥゥン!!」

声の主は、ツンの父・荒巻であった。
マル暴で鍛えられた逞しい体を一心不乱に揺すり
娘の元へと走り寄ってくる。

ξ゚听)ξ「ここに来るとき、一応場所が場所だし、何かあったら困るから
      お父さん呼んでおいたんだったわ……忘れてた」

(;^ω^)「ちょ、え? え?」



50:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:53:22.70 ID:vS4kjQUh0
/ ,' 3 「ツ、ツン! 生きとったか! ん?
     な、なんじゃこれは! ツン、お前その服どないしたんや!?」

ξ゚听)ξ「え? あ、ヤダ何これ! スカートが破れてる!?」

先ほどの大立ち回りが効いたのか、ツンの制服はあちこちが破れ
ボロボロになっていた。スカートが縦に半分ほども裂け、白い太ももが
露わになっている。内藤の格好も、概ね似たようなものであった。

周囲には争ったような形跡がありありと刻まれ、おまけに2人とも泥だらけである。
途端、荒巻の瞳に殺気が宿り、内藤を鋭く射すくめた。

/ ,' 3 「……おう、そこのチンピラぁ。貴様、ワシの可愛い娘に
    何さらしよった……!? 事と次第によっちゃタダじゃ済まさんぞ……」

/ ,' 3 「わしゃあ丹生即都警・暴力団担当刑事の荒巻っちゅうもんじゃ……
    さぁ、まるっと吐かんかいゴルァァア!」

ξ゚听)ξ「ちょっと、お父さん!?」



51:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:54:49.16 ID:vS4kjQUh0
(;^ω^)「ご、誤解があるようだお! 僕はただ……」

内藤は荒巻を刺激しないよう、ごく丁寧な態度で
極道寮の裏口とツンを指差してこう言った。



( ^ω^)「お嬢さんを(裏口に)マワそうと思っただけですお」



ξ゚听)ξ「ちょwwww」

/ ,' 3 「ビキビキ……ひとりで輪姦宣言たぁええ度胸やんけクソガキャアア!!!
     しかも青カンだあ!? どこのチョコボール向井じゃワレぇぇえあ!!

見る見るうちに荒巻の顔面が赤く染まり、血管が浮き上がる。

/ ,' 3 「上等じゃブルァァア……輪廻転生の7度は覚悟せぇよ……
     ワレの罪状は誘拐軟禁暴行傷害強姦未遂親父侮辱罪で即日死刑じゃあ!!」



52:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:55:36.35 ID:vS4kjQUh0
内藤の言葉少なな弁明を完全に誤解した荒巻は、スーツを脱ぎ捨て
シャツを引き裂き、岩肌のように盛り上がった逞しい裸体を
さらけ出した。怒りで上気した肌は、火山のように赤く燃え滾っている。

/ ,' 3 「ふしゅるるる……貴様に本当の恐怖をプレゼントしちゃるけんのう……」

(;^ω^)「ちょっ、まだ誤解してるお!! 軟禁なんてとんでもないお!
       いいですかお、落ち着いて聞いてくださいお?」



( ^ω^)「僕は、ちゃんと外に出そうとしましたお(娘さんを)」



ξ;゚听)ξ「ちょwwwwww主語wwwwwwwお前もう喋るな、殺すぞ!
       ねぇお父さん! 頼むから落ち着いて、私の話を聞いて!」

/ ,' 3 「調子こいてんじゃねえ小僧ォ!! マワすのに中出しも外出しもあるかいッ!
    もはや問答無用じゃあああ!! 40代舐めんじゃねえぞおおお!」

誤解に誤解を重ね、荒巻はもはや仁王の如き形相となって
内藤に掴みかかろうとしていた。



53:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:57:29.56 ID:vS4kjQUh0
(#^ω^)「だから……さっきから……誤解だって……!!!」

そして、内藤もまた

( ゚ω゚)「……だぁぁぁらっしゃあああ!!
      わしゃなんもしてへんっちゅーとろうがあ!
      この歩く更年期障害が……ちったぁ落ち着けェやァァァア!
      人の話ば聞かんかァァァあい!!!」

/ ,' 3 「逆切れかァァクソガキャああ!
     話ィ!? おおっ、一語一句漏らさず聞いとるわボケェェェッ!!
    あんだけ喋ってまだ自白し足りねぇってかゴルァ!
    桜の代紋舐めんじゃねえぞォォア!!」

ξ;゚听)ξ「ちょ……ねえ、落ち着……」



54:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:58:39.16 ID:vS4kjQUh0

(#゚ω゚)「きひゃえええええええええええええええええええええい!!!
      (訳:メアリー、どうか落ち着いてください。それは誤解です)」

ξ#゚听)ξ「だから……落ち着け……ってんだろ……」

/ ,' 3 「ユニバアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーース!!!
      (訳:いいえトム、誤解ではありません。それはマヨネーズです)」

内藤と荒巻が互いに両手を組んだ瞬間
2人の頭を魔神の手がわしづかみにした。

ξ#゚听)ξ「ぶるぁぁあああああああああああああああああああああああああ!!
      (訳:はい、スミスさんのお父さんは医者です)」

( ゚ω゚)「」

/ ,' 3 「」


 ***


ξ#゚听)ξ「落ち着けっつってんでしょうが! ブチ殺すぞ!」

5分後、ツンにボコボコにシバき倒された内藤と荒巻は
ジャリだらけの荒れ野の上に正座させられていた。
ツンの適切な説明を聞き、みるみるうちに荒巻はしぼんでいった。



55:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/01(土) 23:59:23.97 ID:vS4kjQUh0
/ ,' 3 「そうじゃったのか……いや、ワシャあてっきり
     ツンがいてこまされてしもたんかと……」

ξ#゚听)ξ「いいから! ほら、2人ともお互いに謝んなさい!」

(;^ω^)「はい……あの、本当にすみませんでしたお。僕もちょっと
       言葉が足りなかったっていうか……興奮しすぎでしたお」

/ ,' 3 「いえ、こちらこそすみません……私もその、娘のことが
    心配でして、頭に血が……え? いや、キレてないっすよ。
    ワシを切れさせたら大したもんですよ」

ξ゚听)ξ「全く……何でこうそそっかしいのかしら!?
      恥ずかしいったらないわよ! ほら立って父さん!
      さっさと帰るのよ! スーツ拾って!!」

鼻息も荒く、ツンは荒巻の首根っこを引っつかんで
引きずるように歩き出した。

/ ,' 3 「す、すまんのぅツン。ワシャあ本当にお前が心配で……」

ξ゚听)ξ「わかってるわよ! ……帰ったらおソバゆでたげるから。
      あ、それと内藤……さん!」



56:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/02(日) 00:00:41.47 ID:KurR+l150
2人を見送ろうとしていた内藤は、ツンのぎこちない呼びかけに
笑ってこう答えた。

( ^ω^)「別に呼び捨てでいいお、ツンさん!」

ξ゚听)ξ「あっそ。……悪かったわね、誤解で追っかけまわして。
      でもアンタがさっさと弁解しないから悪いのよ? おかげで
      とんだとばっちり食ったわ! 反省しなさいよ!」

(#^ω^)「ご、ごめんなさいだお」ビキビキ

ξ゚听)ξ「あと……さっきのアレ、ちょっとカッコよかったわ」

(;^ω^)「え? 聞こえなかったお」

ξ゚听)ξ「な、なんでもないわよ! 顔だけじゃなくて耳も悪いのね!
      ……もう帰るわ。生徒会の人にもお礼を言っておいてよ!
      ――じゃあ、またね!」



57:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/02(日) 00:01:43.24 ID:KurR+l150
/ ,' 3 「また!? またってどういうこっちゃツン!
     まさかお前あんなナヨっちいシャバ僧と……許さん、わしゃ許さんぞ!!」

ξ#゚听)ξ「な、何勘違いしてんのよ! やっぱりおソバゆでたげない!
       そのスーツも自分でアイロンかけてよね! あーヤダヤダ!」

/ ,' 3 「ちょwwwおまwwwww何キレてんだwwwwww」

言葉を荒げながら、しかしどこか楽しげな様子で
ツンと荒巻は去っていった。

( ^ω^)「うらやましいお……僕も父ちゃんと
       あんな風にしていた時期があったお……」

( ^ω^)「さて、ニダーは義妹さんに会えたかお?」


 ***


内藤がグラウンドに戻ると、ちょうどクーがニダーを立たせ
膝の土を払っているところだった。



58:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/02(日) 00:03:09.36 ID:KurR+l150
<ヽ`∀´>「あ、な、内藤! これはその……
      クー、もういいニダ! 子供じゃないんだからニダ」

ひとりで照れるニダーを尻目に、ドクオがなぜか
救いを求めるような眼差しで内藤に話しかける。

('A`)「……よう、話は兄貴たちから聞いたぜ。大変だったな」

( ^ω^)「あれ? ドクオ、お前なんでいるんだお?」

(#'A`)「ビキビキ」

(;^ω^)「じょ、冗談だお……何でそんなムキになるんだお」

何故か憎悪のこもった眼光のドクオにものすごいメンチを切られている
内藤の肩に、顔を涙でぐしょぐしょにしたニダーの手が伸びた。

<ヽ`∀´>「内藤、今日は本当に迷惑をかけたニダ……紹介するニダ。
      これがウリの義妹のクーニダ。妹と言っても歳は同じニダが。
      ……クー、こいつがウリを助けてくれた内藤ニダ」

川 ゚ -゚)「うむ、クーだ。義兄が世話になったな……。
     ほぉ……やはり君だったか」



59:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/02(日) 00:03:50.32 ID:KurR+l150
クーはそうひとりごちると、内藤を品定めするように見回し
満足したように何度も頷いた。

(;^ω^)「は? やはりって……」

戸惑う内藤の手を取り、クーはうっとりと呟いた。


川 ゚ -゚)「内藤……キミ、私のペットになってくれんかね」


( ゚ω゚)「」

<ヽ゚∀゚>「」

(゚A゚)「」

(;゚ω゚)ヽ゚∀゚>゚A゚)「はあああああああああああああああ!?」

3人の驚愕をよそに、クーは感極まった様子で内藤に抱きつき
その背中を愛玩動物を可愛がる調子で撫で回す。



60:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/02(日) 00:04:49.72 ID:KurR+l150
川 ゚ -゚)「一目見たときから私はキミの虜になっていた。
     このなんとも言えないさわり心地の体! だらしない目つき! 猫口!
     どれを取っても理想の『ペット』だ。ああ……やっと巡り会えた……」

クーの華奢な体は、内藤の決して大柄ではない体にすっぽりと収まってしまった。

(;^ω^)「ちょwwwwいきなり抱きつかないで欲しいおwww
       ニ、ニダー? ここここれはど、どういうことなんだお!?」

<ヽ`A´>「知るかっ! クー、は、離れるニダ!! こんなのに触ったら妊娠するニダ!
      内藤! 恩人だからって妹にセクハラは許さんニダ! ファビョーン!!!!」

('A`)「……俺やっぱ帰るわ……ノシ」

騒ぎ立てる3人を置いて、ドクオは今にも死にそうな顔で
ひとり寂しく歩き去っていった。

(;^ω^)「ちょwwwドクオ、置いてくんじゃないお!!」

川 ゚ -゚)「なぁ内藤君、私と一緒に来い。カツオブシとマタタビをやろう」

<#ヽ`A´>「内藤ォォォ! 一歩でもウチの敷居を跨いだら鉛でブチ貫くニダァァ!!」

(;^ω^)「なんなんだお一体……」

夕暮れの中、3人の喧騒はいつまでも続いていた。



61:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/02(日) 00:05:44.43 ID:KurR+l150
 ***


その頃、生徒会室にて。
職員を交えた学園会議を終えた極道メンバーは
一旦生徒会室に集合していた。

ドモン『師ィィィィ匠ォォォォォォォォォオオ!!』

(=;ω;)ノ「師ィィィィ匠ォォォォォォォォォオオ!!」

ぃょぅ兄貴はスパロボをやり始めたようです。

(´・ω・`)「ぃょぅ、そのインターミッションでセーブして交代してね。
       次は僕が『火多留2』やる番だから」

( ´_ゝ`)「待て会長殿、次は俺がアインハンダーをやる番です」

(´・ω・`)「そうか、済まない」(チッ、これだから■信者は)

(#´_ゝ`)「聞こえたぞ! いくら会長殿でもそれは聞き捨てなりませんな!」



62:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/07/02(日) 00:07:37.61 ID:KurR+l150
(´・ω・`)「うん、ワザとなんだ、済まない。
       でも、プレステのSTGはフィロソマしか認めるつもりはない。
       アインハンダーなんて所詮B-WINGのポリゴン版だしね」

(#´_ゝ`)「ムキー!! 会長なんてレッドアラームでもやってりゃいいのよ!」

(=゚ω゚)ノ「♪れっどあらーむ れっどあらーむ」

(´・ω・`)「♪れっどあらーむ れっどあらーむ」

(#´_ゝ`)「クァアアー!! マジムカツクゥゥー!!」

(;゚∀゚)「ねぇ……誰か書類作り手伝ってくれない?」



(´<_` )「う……うう……俺の人生、しょせんは夢だったのか・・・
      悪い夢・・・いや・・・いい夢だった・・・」

医者「あ」

その頃病院では弟者が危篤状態に陥ってました。




3時間目・終わり



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