( ^ω^)ブーンが生徒会に入ったようです

67:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 05:55:49.74 ID:/onODdnN0
3時間目 極道寮の死闘 前編


(;^ω^)「なんでだお……?
      なんでこんなことになったんだお……」


 ***


――話は、12時間前に遡る。


地獄谷温泉の儀から3日後の夜。
内藤の居候先、元内藤組舎弟頭(現武運建築社長)・武運長次郎邸。

(ヽ^m^)「坊ちゃん、相談がありますよって、ちょお座って下さいな」

( ^ω^)「オジキ? なんの話ですかお」

(ヽ^m^)「いやー実はな、ワシ嫁はんと離婚しよったんですわ」

(;^ω^)「は?」



68:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 05:57:01.49 ID:/onODdnN0

(ヽ^m^)「でな、ウチ慰謝料代わりに取られてしもたんですわ。いやー
      嫁の弁護士がもう舌の回る回る! ワシすっかりいてこまされてもうてな」
(;^ω^)「は?」

(ヽ^m^)「しゃーないから坊ちゃん、悪いんですけどVIP学園の学生寮の方に
      移ってもらいますわ。申し訳あらへんけど、カンニンしてつかあさい」

(;^ω^)「は?」

(ヽ^m^)「ウチももー金のーて家ものーて、坊ちゃんの面倒見れまへんねや。
      あ、学費は大学分まで払い込み済みやさかい安心してな。ほな!」

 ***


(;^ω^)「……というわけで気がついたら勝手に入寮させられてたお。
      ていうか元ヤクザのくせに弁護士に押し負けるってオジキ……」


一旦ため息をつき、それにしても、と言葉を続ける。

( ^ω^)「まぁ、経済的な問題もあるだろうししょうがないけど……
       家賃とかやっぱりバイトしないとダメかお……?」

と、口ではなんやかやと言いながらも、内藤は初の一人暮らしにかなりwktkしていた。



69:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 05:57:58.86 ID:/onODdnN0
極道寮は『極道たるもの、心身とも健やかなれ』がモットーであり
心身の健康状態を保つため、間取り、清潔感、施設など様々な面で
寮生の意向を最大限尊重した形で設計されており、住み易さでは一般の
賃貸住宅を遥かに上回るパフォーマンスを誇っていた。

内藤の部屋は2階の7110号室だった。

ドアを開け放って少ない荷物を搬入し、軽く掃除をしていると
なんと目の前の廊下をドクオが通りかかった。

('A`)「あれ? 内藤じゃねーか。何でお前が極道寮にいるんだ?」

( ^ω^)「ドクオこそ、寮生だったのかお? 全然知らなかったお」

('A`)「ちょwwおまwww、極道生徒会執行部のメンバーは
    全員寮生だろ? 役員権限で食事付き、家賃光熱費も免除されるしな」

( ゚ω゚)「                 は?」

(;'A`)「え? ちょ、知らなかったの? ていうか誰も説明してなかったのか……
    すげえなウチの学園。じゃあ、なんで今ごろ極道寮に転居してんだ?」

内藤は極道寮に入居するに到るまでの一部始終を話した。



70:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 05:58:49.21 ID:/onODdnN0
( ^ω^)「――というわけなんだお」

('A`)「なるほど、お前も大変だなあ。ま、これからは
   お互い寮生ってわけだ! よろしく頼むぜ」

( ^ω^)「こちらこそだお。分からないこととか教えてくれお」

内藤が軽い気持ちで発した言葉に、ドクオは
予想外に真剣な面持ちで受け答えた。

('A`)「そうだな。差し当たって覚えておかなきゃならないことは
    ……『幹部会』には気をつけろってことだ」

( ^ω^)「……かんぶかい?」



71:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:00:26.38 ID:/onODdnN0
('A`)「ウチの学生の中には、執行部メンバーを初めとして
    既に各組の幹部名簿に名を連ねてる奴らがいるんだ」

( ^ω^)「そういえば会長はシャキン先生の組の若頭だったお」

('A`)「その中でも武闘派・過激派のタチの悪い連中がつるんで好き勝手やっててな。

    そいつらの事を  『幹部会』  なんて呼んでるのさ。

   ……生徒会でも取り締まろうとはしてるんだが、肝心の悪事の証拠がつかめねぇ」

( ^ω^)「なるほど、悪知恵の働く悪党ほど厄介なものはないお。
       その人たちに挨拶して心象をよくしておけってことかお?」

内藤の言葉に、ドクオは大げさに脱力して嘆息した。

('A`)「……逆だよバカ。気に入らなきゃ教員だろうが生徒会だろうが
    見境なくリンチにかけるブッとんだ連中に進んで関わってどうすんだ」

('A`)「いいか、『絶対に』話しかけるな。話しかけられたら挨拶だけして
    すぐに立ち去れ。どうしてもダメならバッジを見せろ。絶対関わるな。
    ……それと、寮内では私服で歩け。それじゃ目立つからな」



72:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:02:33.15 ID:/onODdnN0
ドクオの埒外に真摯な態度に、内藤も慎重に頷いた。

( ^ω^)「わかったお。確かにこの制服だと目立って仕方ないお」

内藤の服装は、役員専用の真っ白な制服に金バッジという有様だった。
なんていうかインテリヤクザ風味。

これでは「私に絡んでください!」と触れ込みながら歩くようなものだ。

内藤が地味なTシャツに着替えると、ドクオは照れたように
鼻をこすってはにかんで言った。

('A`)「じゃ、俺これからアキバ行くから。へへ……今日は授業が終わったら
   先行予約販売のエロゲーを買い……迎えに行く約束だったんだ!ノシ」

( ^ω^)「ちょwwwエロゲ買いに行くだけなのにそんな
       死亡フラグみたいな捨て台詞吐くなお。ノシ」

ドクオを見送りに玄関まで出てきた内藤は、ふいに
見知った人影を見つけた。

<;ヽ`∀´>「……」

( ^ω^)「? あれはニダー君だお。どうかしたのかお?」



73:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:03:23.84 ID:/onODdnN0
ニダーは内藤には気づかず、周囲を気にするそぶりでコソコソと……
指定時間外は利用禁止のはずの浴室へと消えていった。

( ^ω^)「……? 今はお風呂は使えないお。
       あいつ何やってんだお?」


不審に思った内藤がニダーを追うと、浴室で
2人の男にニダーが何かを差し出している現場に遭遇した。

<ヽ`∀´>「も……持ってきたニダ!」

(;^ω^)(あれは……お金だお!?)



74:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:05:17.12 ID:/onODdnN0

(’e’)「うわぁ……何? こんだけなの? しかも遅いよお前」

<ヽ`∀´>「か、勘弁するニダ、ジョーンズさん! ウリは見習いだから
      給料なんてすずめの涙ニダ……これ以上は出せないニダよ」

( ・∀・) 「出せないィ? そこを曲げて出さないかんとちゃうんかボケがァ!
      ……お前、なんの為にオレらにミカジメ払ってんだっけェ?」

<ヽ`∀´>「こ、ここに住まわせてもらうためと、家族を……」

(’e’)「かわいい義妹のクーちゃんの為だよなぁ。あ?」

( ・∀・) 「だからよぉ……お前の可愛い可愛い妹ちゃんの身の保障は
     たったの5000ペリカなんですかっつってんじゃゴルァ!」

<;ヽ`∀´>「ヒィィ! す、すまないニダ! 来月はこの倍……いや3……」

(’e’)「おーっとぉ、はい録音成功ー。言ったね? 3倍持ってくるんだね?」

( ・∀・) 「じゃ、15000ペリカね。足りなかったらクーちゃんの
     恥ずかしいビデオ製作決定な。カメラ買っておこうっと!」

<;ヽ`∀´>「ぜ、絶対払うニダ! だから義妹には……」

その時、カシャッ パシャッ! と写メの音が浴室に反響した。



76:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:07:17.31 ID:/onODdnN0
(’e’)( ・∀・) 「だ、誰だ!?」

(#゚ω゚)「……神聖なる極道寮ん中でぇぇぇぇ……なんばしょっとか
      こんクサレガキャアアァアァァアーッ!? ンぶるはぁ…(cv若本)」

<;ヽ`∀´>「な、内藤ニダか!?」

(#゚ω゚)「全部撮ったっちゅーねん! 録音もしたっちゅーねん!
      言い逃れでけへんぞクソたわけども! ぶるぁぁぁあああ!!」

(;’e’)「うわぁ……」

(;・∀・) 「え? マジで? 何これ?」


 ***


浴室の密会からわずか30分後、内藤の働きで『幹部会』のツートップであった
関東セント会若中・ジョーンズとマタンキ事務所若中・マララーが退学・放校に処され、
ついでに幹部会そのものもこれを期に撲滅された。

('A`)「ちょwwwww何そのご都合主義展開wwwwwwwwwww」

死亡フラグを立てつつも無事にエロゲーを買って帰ってきたドクオは
事の次第を聞かされてぶっ飛んでいた。



78:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:08:29.58 ID:/onODdnN0
<ヽ`∀´>「本当に助かったニダ……ウリはまた内藤に救われたニダか……。
      自分の情けなさに呆れ返るニダ。迷惑かけたニダね……」

( ^ω^)「そんなことはどうでもいいお。
       それより、一体どういう理由でミカジメなんて
       取られてたんだお?」

<ヽ`∀´>「話すと長くなるニダ……昔々あるところに田中ぷにえと言う」

( ^ω^)「3行で」

<ヽ`∀´>「ニダーにはクーという義理の妹がいるニダ。ニー女に通ってるニダ。
      素性は隠してたはずなんだけどあいつらにバレたニダ。
      妹に手を出されたくなかったら金を払えといってきたニダ」

('A`)「なるほどな。相手は腐っても役職付き、片やニダーは盃も貰ってない
    舎弟見習い……金以外で妹の身を守ろうにも、限界があったってことか」

<ヽ`∀´>「そうニダ。払ってたお金も必死でバイトをして、少ない給料……
      というかアニキからのお小遣いを前借りしたものニダ。限界だったニダ」

(#'A`)「あのクソたわけどもが……退学喰らって当然だぜ!」



79:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:09:24.08 ID:/onODdnN0
( ^ω^)「あれ……? ちょっと疑問があるんだけどお」

<ヽ`∀´>「どうしたニダか?」

( ^ω^)「いや、そんな外道を退学にして野放しにしたらあれだお。
       反省とかするわけないし、むしろ逆切れしたり形振り構わなくなって
       余計に妹さんの身が危ないんじゃないかお?」

('A`)「……あー、ああ」

<ヽ`∀´>「……言われてみれば」

( ^ω^)「……だお?」

(゚A゚)「」

<ヽ゚A゚>「」

(゚ω゚)「」

3人「テラヤバスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


***


事の重大性に気づき、生徒会に緊急召集をかけた3人だったが
時すでに遅く、ジョーンズとマララーの行方はようとして知れなかった。
そして、とにかくクーの身辺を警護しようという話が持ち上がった、ちょうどその頃……



80:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:10:00.92 ID:/onODdnN0


都内某所。
3人の危惧通り、外道2人は完全に自棄になっていた。

(’e’)「うわぁ……マジありえねぇ、なにこの仕打ち!?
     なんであんなバカチョンのために俺らがこんな目にあう訳よ?」

(#・∀・) 「あの内藤とか言うカス……確か極道入りした新参ヤローだったな……
     んだよ畜生! あいつのせいで全部めちゃくちゃじゃねえか!
     ああもう……オヤジになって言えばいいんだよ……ぜってー怒られるよ!」



(’e’)「……ニー女に行こうぜ……久々に……キレちまったよ……」

(#・∀・) 「……もう退学になったんだしバレるとか何とか関係ねーよな! な!」

かくして、外道2人が乗った単車は一路ニーソク女学院へと向かった。


 ***



81:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:10:35.00 ID:/onODdnN0
ニーソク女学院・校門前。

外道2人は、下校中の女生徒を捕まえては手当たり次第に
クーの居場所を尋ね、呼び出すよう脅しつけていた。

「ちょ、やめてください! なんなんですか!? クー先輩とどういうご関係……キャッ!」

(#・∀・) 「だからさぁ……痛い目見ないうちにクーってヤツ呼んで来いって!
      それとも何? 痛い目にあわせて欲しいからそうやってるの? ドM?」

(’e’)「もう俺ら怖いもんナシだからさぁ、この際お前だっていいんだぜ?」

「ひ、ひぃ……!」

その時、校舎から外道へと駆け寄る2つの影があった。
ツンと、問題のクーである。

ξ゚听)ξ「ちょっと! アンタたち何やってんのよ!」

川 ゚ -゚)「ふむ……後輩のわかちゃん(わかんないです)が何やら
     青ざめて震えていたから問いただしてみれば、原因はこれか」



82:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:11:23.77 ID:/onODdnN0
(#・∀・) 「あっれぇー? もしかして君がクーちゃん? 出てきてくれたのォ?」

(’e’)「いいねぇ、上の特上! 写真よりずっと凛々しくて可愛いよー。
     こっちのは……ま、中の上か」

ξ#゚听)ξ「ちゅ、中の……!? って、写真ってどういうこと……アッー!
       その制服、VIP学園ね! これだからヤクザは困るのよ!
       どうせクーをナンパしに来たんでしょ?」

川 ゚ -゚)「妙な殺気やら血走った目やら、明らかにナンパ男の域を
     逸脱しているような気がしないでもないが」

ナンパ、という単語に、外道コンビは狂ったように
笑い出した。

(#・∀・) 「ナンパァ!? プギャーwwwwwwwwwwwwwwwww
     うんそーそー、ナンパしにきたのぉ。デートしたいのォ! ベッドの上で!」

(’e’)「素っ裸でテラヤバイビデオとか撮ってもいいかなー? カナー?」

ξ;゚听)ξ「……え? 何、ちょ、ビデオって……きんもーっ☆
      こ、こいつら変よクー。目がイッちゃってる!」

川 ゚ -゚)「アダルトビデオのスカウトというわけでもなさそうだな。
     出演料を払ってくれそうな甲斐性のあるツラではない」



83:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:12:05.65 ID:/onODdnN0
(#・∀・) 「ああ!? あーもう! ゴッチャゴッチャうるさいねェー!
     なんでもいいから俺らに拉致られて犯られちまえよ!」

(’e’)「恨むんならVIP校の『内藤』を恨んでねー。全部アイツのせいだからー!」

ξ# )ξ「ない……とう? 誰よそいつ。
      ていうか何なのこいつら。キモ過ぎて本気で反吐が出そう」

川 ゚ -゚)「とりあえずブチのめして問題のある人種ではなさそうだ。
     恨みを持てるほど記憶力も良く無さそうだしな」

いくら脅し(?)つけても他の女生徒の――あるいは今まで脅してきた
"被害者"のように――従順にならないツンとクーに、外道コンビの怒りは
頂点に達した。


(#・∀・) 「……メス豚がごちゃごちゃ言ってんじゃねえぞコラァァァァアア!」

(’e’)「うわぁ……うぜえからお前ら死なすわ!!」


マララはスタンガンを、ジョーンズはナイフを取り出し
その軽薄な態度とは裏腹に、堂に入った機敏な動きで2人の少女に襲い掛かった。



84:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:12:26.88 ID:/onODdnN0
ξ゚听)ξ「そうね……じゃあぶちのめして、ついでに警察に突き出しましょうか」

川 ゚ -゚)「いよ、待ってました大根役者」

ξ#゚听)ξ「……それを言うなら千両役者で……しょ! っと」

ツンの気合一閃、2人目がけて殴りかかってきた外道コンビは
ツンがその腕に触れた瞬間、揃って宙を舞い――

(・∀・) 「……え?」

(’e’)「あ……?」

そのままコンクリートの地面に頭から突っ込んだ。ゴッと鈍い音が鳴り
激しい痛みと共に、何が起きたかも分からぬまま間接を決められ、拘束される。
スタンガンとナイフは放物線を描いて宙を舞い――柄の部分がクーの手にすっぽりと収まった。

川 ゚ -゚)「いや、実に頼もしい。拍手! ぱちぱちぱち」

ξ;゚听)ξ「……あんたバカにしてない?」



85:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:13:03.32 ID:/onODdnN0
(・∀・) 「え? 何? ちょ、痛いっ! 嘘? 痛ッ、痛い痛い痛い! 許してって!」

(’e’)「うわあ……は、歯!? 歯折れた!? 鼻も? 痛えええええええええ!!」

ツンは2人の腕を器用に片手で押さえつけながら、もう片方の手で携帯を取り出し
どこかへと掛け始めた。その間、クーはしゃがみこみ、外道コンビに哀れみのこもった
視線を投げかける。

川 ゚ -゚)「君たち、喧嘩を売る相手の選択は間違ってなかったよ。
     現に私相手なら100%勝てたろうな。ただ、時と場合を間違えた」

(・∀・) 「あぎぎぎ……え?」

(’e’)「うがあ……は?」

         ツンデレ
川 ゚ -゚)「時、私が詰手零流柔術の達人であるツンと一緒にいるときに来たこと。
     場合、そのツンのお父上が丹生即都警の暴力団担当刑事であったこと。

     凶器所持に目撃者多数。やれやれ……君たちは実に、運がない」



86:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:13:30.57 ID:/onODdnN0
外道コンビが呆気にとられていると、校舎の方から大慌てで駆け寄る
警備員の姿が見えた。通話を終えたツンがため息と共にもらす。

ξ゚听)ξ「とりあえず電話しておいたわ。ここは今ごろやってきた
     のん気な警備員さんと父たちに任せましょう」

(;・∀・) 「あ、あの……すいません」

(;’e’)「俺ら、さすがに警察はNGなんすけど……はは」

ξ )ξ「」
川 - )「」

ツンとクーが無言で持ち上げたカカトは、外道コンビの急所に、
十分な速度と控えめな重量でもって、ほぼ同時に踏み下ろされた。



87:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:14:21.57 ID:/onODdnN0
::: ノ::::::::::::::::::::::::::::/ヽ=- ' i ヽ- i lヽ、、' ヽ-
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:::::::'::::::ヽ_:;::: i  ト-‐ ―- .,`ヽ, i /::::::::::::::::ヽ  戦場でな! 女に玉を踏まれる時と言うのはなあァァ!
::::::::::::::::::(:l:: ! l __     `/  /:::::::::::::::::::::::
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:::ム ''7´::::ヽ.   ヽ、_   ,/ /:::::::::::::::::::::::::::::
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ヽ、r- '::::l::::::::::ヽ.   ̄ ´  ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::: 
  `ヽ、:::!::::::::::::`ー.. __ ,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ミギム=キンタマム(本体名:佐伯ジョーンズ善郎)
     \:::::::::::::::::::::::ー'´/-- 、:::::::::::::::::::::::::::::           …再起不能
\      \:::::::::::   /    `ヽ::::::::::::::::::::::


  ノ        /ヽ=- ' i ヽ- i lヽ、、' ヽ-
/        ( .レ'"´oヾ:、 l!, ___l   ヽヽl丶、
       r '`ヽ´   ̄ l、iヽ.oヽ´7ヽ
        !   , -  `'´ ィi   ヾl   )     み、右のォォー!?
   ,.ヘー ,-':、_/、,.. --- 、  、   ! (   〃  おのぉぉぉぉれぇぇぇーーー!!!
  '  ヽ_:;::: i  ト-‐ ―- .,`ヽ, i /     ヽ
      !:l:: ! l __     `/  /
  ,.....,r l:::!:   !´ ` ー ''ヽ/ //
 ム '7´::::ヽ.  ヽ、_   ,/ /
  l {::::|:::::::ヽ.  ` ー ̄イ ./
ヽ、r- '::::l::::::::::ヽ.   ̄ ´  ,'           ヒダリ=キンタマム(本体名:刈谷マララー)
  `ヽ、:::!::::::::::::`ー.. __ ,.イ                    …再起不能
     \:::::::::::::::::::::::ー'´/-- 、
\      \:::::::::::   /    `ヽ



88:5910 ◆mHUt89/Bdc :2006/06/30(金) 06:14:44.53 ID:/onODdnN0

ξ゚听)ξ「それにしても、何て言ったかしら……内藤? そう、内藤だわ」

ξ#゚听)ξ「要するに、そいつが手下のこいつらを使って、クーのことをあの…
      その……アレしてナニしようとしたってことよね? ……許せないわ!」

川 ゚ -゚)「ふむ? 私はその内藤某に面識も心当たりもないわけだし、先ほどの
     彼らの論調などから見ても、若干の事実誤認があるような気もするが」

ξ#゚听)ξ「もうダメ。アッタマきたわ……卑怯者! ヤクザが何だっての?
      そっちが出てこないって言うなら、こっちが乗り込んでやるわ!」

川 ゚ -゚)「……まぁ、会って直接聞けば手っ取り早いだろう」

ξ#゚听)ξ「待ってなさいよ内藤とやら……ボッコボコにして
       警察に突き出して……きっちり引導渡してやるわ!」

川 ゚ -゚)「いいのかなぁそれで」



ちっともよくない事になってしまったようです。


後編に続く



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