( ^ω^)内藤が友達と高校受験をするようです

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 22:37:45.20 ID:7XEoMzHP0
      /⌒ヽ
      (;^ω^)/ ̄/ ̄/
      ( 二二つ / と)   やばいお……
      |   /  /  /
       |    ̄| ̄ ̄


内藤は、人知れず思いあぐねていた。
中学三年生となり、進級時のテスト。それが返却されたのだ。


国語:43点 数学:38点 理科:57点 社会:48点 英語:39点


あまり良い点数とはいえない。むしろかなり悪い点数であった。



2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 22:40:18.52 ID:7XEoMzHP0
    _ _
   ( ゚∀゚ ) 「よう内藤! テストどうだった?」
   し  J
   |   |
   し ⌒J


進級して同じクラスになり、たまたま後ろの席だったので仲良くなった長岡が話しかけてきた。

(;^ω^)「全滅だお。理科は長岡君に教えてもらったお陰で少しはできたお……」
(;゚∀゚)「お!そうか……って57点かよ!?」
( ^ω^)「長岡君はどうだったお?」
( ゚∀゚)「俺も同じような点数だよ。あーあ、今年は受験だってのに……」

と言って、長岡は点数を見せてきた。

国語:25点 数学:48点 理科:100点 社会:17点 英語:36点

(;^ω^)「相変わらず理科は完璧だお」
(;゚∀゚)「理科だけだよ、他の教科はほとんど内藤より悪いじゃねーか」
( ^ω^)「一教科得意科目があるなんて、羨ましいお……」



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 22:43:20.72 ID:7XEoMzHP0
長岡は校内でも有名な理科ヲタクであった。
毎回夏休みの自由研究では賞を貰っていたし、学校のテストで今まで100点以外だったことはなかった。

( ´_>` )「二人ともどうだった?」
( ゚∀゚)「お! 弟者。訊くなよ〜、どうせお前今回も良かったんだろ?」
( ´_>` )「いや、理科に関しては長岡に負けるよ」

国語:86点 数学:95点 理科:94点 社会:92点 英語:98点

弟者の点数を見て、内藤は心底驚いた。

(;^ω^)「ちょwwwwwwwww点数タカスギワロタwwwwww」
( ゚∀゚)「流石弟者、ぐうたらな兄者とは大違いだぜ」
(#´_ゝ`)「ぐうたらで悪かったな長岡」
(;゚∀゚)「げっ……」
(;´_>` )「いたのか兄者……」
( ゚∀゚)「でもどうせ今回も点数悪かったんだろ? 見せてみろよ」
(;´_ゝ`)「お、おいやめろ!」



4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 22:46:40.34 ID:7XEoMzHP0
長岡はむりやり兄者から答案用紙を奪い取った。

国語:20点 数学:22点 理科:24点 社会:26点 英語:28点

( ゚∀゚)「随分低レベルな等差数列だな……。弟者とは大違いだ。お前らホントに兄弟か?」
(#´_ゝ`)「うるさいな……。お前だって理科しかできないじゃないか!」
( ゚∀゚)「それでも俺のほうが点数高ーよ。なあ内藤……あれ?」

そこにはすでに内藤の姿はなかった。



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 22:49:19.62 ID:7XEoMzHP0
(;^ω^)「まずいお……。世の中には流石君(弟のほう)みたいな人がいるのに……。僕は……」

家に帰ると、内藤はすぐに母親のところへ飛んで行った。

( ^ω^)「お母さん」
J( ^ω^)し「塾はお金がかかるからダメだお」
(;^ω^)「ちょwwwwwwwwwまだ何も言ってないお」
J( ^ω^)し「じゃあ何お?」
( ^ω^)「お母さん、僕、塾に行きたいお」
J( ^ω^)し「塾はお金がかかるからダメだお」
( ^ω^)「…………」

( ^ω^)「どうするお……。このままじゃ高校入試ピンチだお……」
     「でも塾には入れないし……。家庭教師も雇えないし……。あ、そうだお!!」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 22:52:54.64 ID:7XEoMzHP0
翌日。

( ^ω^)「長岡君、長岡君」
( ゚∀゚)「なんだよ内藤。目を輝かせているな」
( ^ω^)「僕に理科を教えて欲しいお」
( ゚∀゚)「なんだよ、この前のテストで分からない問題でもあったのか?」
( ^ω^)「そうじゃなくて、僕の高校入試対策の先生になって欲しいんだお」
(;゚∀゚)「え……? いや、内藤にはいつも迷惑かけてるし、力になってやりたいのは山々だけど、
     俺も理科以外は全く出来ないから、他の教科は自分でも勉強しなきゃいけないし、教えてる余裕なんてないよ」
( ^ω^)「長岡君って、理科は相当得意だおね?」
( ゚∀゚)「ま、まあな。自分で言うのもなんだが、理科だけだったら尾布高校にも受かるくらいの実力はあるぜ」

尾布高校というのは、全国でもトップクラスの高校で、偏差値は78もある。
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 22:55:22.80 ID:7XEoMzHP0
( ^ω^)「凄過ぎだお。でも他の教科は全く出来ないお」
(;゚∀゚)「お前が言うな! でもまあその通りなんだがな」
( ^ω^)「そこで提案があるお。長岡君みたいに、ひとつの教科だけがズバ抜けて出来る人たちを集めて、
      みんなで勉強を教えあったらいいと思うんだお」
( ゚∀゚)「お! それは良いアイディアかもな。でもあと残りの4教科の達人は誰がいる?
    俺友達少ないからわからないんだよねー……」
( ^ω^)「大丈夫、心当たりがあるお」

そう言って内藤は、長岡を連れて隣のクラスの3組の教室に入った。



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 22:58:14.64 ID:7XEoMzHP0
( ^ω^)「東風はいるかお?」
(;゚∀゚)「えー!? 誰を呼ぶのかと思ったら東風かよ!」

東風実菜、実菜という名前だが、男である。

( ^ω^)「東風君、君に折り入って相談があるんだけど……」
(  ゚д゚ )「…………」
( ゚д゚ )「…………」
(;゚∀゚)「こっち見んな!」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:01:19.05 ID:7XEoMzHP0
東風はこれまた学年でいろんな意味で有名だった。
小学2年生のころに親の仕事の関係でアメリカ過ごし、2年前にまた戻ってきたのだ。
おかげで英語のレベルはMAXだが、むこうで何を見てきたのか、アメリカに行く前とは違い、
無口で無表情な性格になって帰ってきた。



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:04:22.24 ID:7XEoMzHP0
( ^ω^)「東風君、君は英語がとても得意だったおね?」
(  ゚д゚ )「…………」
( ^ω^)「僕たちも今年で受験生だお。でも東風君はずっとアメリカに行っていて、
      英語以外の教科は苦手だおね?」
(  ゚д゚ )「…………」
( ^ω^)「僕たちはそんな君に目をつけたんだお。是非僕たちの仲間になって、英語を教えて欲しいお」
(  ゚д゚ )「…………」
( ゚∀゚)「内藤……。何を話したって無駄だぜ。何があったか知らんが、こいつはもう昔の明るい東風じゃなくなったんだよ」
( ゚д゚ )「…………」
(;゚∀゚)「こっち見んな!」
(  ゚д゚ )「…………いいよ」
( ゚∀゚)「!!!」
( ^ω^)「おっおっ! ありがとうだお!」
(  ゚д゚ )「…………」
(;゚∀゚)「ホントかよ……。ま、まあ良かったんだけどな、よろしくな、東風」
( ゚д゚ )「…………」
(;゚∀゚)「こっち見んな!」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:06:23.71 ID:7XEoMzHP0
( ゚∀゚)「さて、これで理科と英語はなんとかなるが、残りの教科はどうなんだ? 数学と、社会と、国語」
( ^ω^)「大丈夫だお、僕の人脈は広いんだお」
(  ゚д゚ )「…………」
( ^ω^)「東風君、このクラスの斉藤君はどこだお?」
(  ゚д゚ )「…………」
( ゚∀゚)「わからないってことか……?」
( ^ω^)「まあどうせ彼のこと、屋上で独りでお弁当でも食べてるお」



19:皆ヤサシスwww :2006/07/16(日) 23:15:01.53 ID:7XEoMzHP0
予想通り、斉藤は屋上で独りお弁当を食べていた。

         ∧ ∧
        (・∀ ・) < 何のようだよ
        ノ(  )ヽ
         <  >

( ゚∀゚)「内藤、誰だよこいつ」
(・∀ ・)「誰だよこいつ、はこっちのセリフだよバーカ」
(#゚∀゚)「なんだとこのやろう」
(;^ω^)「ちょ、喧嘩はやめるお。今日は斉藤君にお願いがあっt」
(#゚∀゚)「おい内藤、こんなムカつく奴に何を教わるつもりだ?」
( ^ω^)「斉藤君は、数学の達人なんだお。なんと!中3にして数検1級なんだお!!」
(;゚∀゚)「マジかよ!! どんなけだっつーの!!?」
(・∀ ・)「お前なんかじゃ一生かかっても受からねーよ」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:18:53.23 ID:7XEoMzHP0
(#゚∀゚)「この……あれ? そういえばそんなに数学できるのに、なんで学校で有名じゃないんだ?」
(・∀ ・;)「し、知るかよ」
( ゚∀゚)「ははぁ、さてはお前友達いないな? だからこんなところで飯食ってるんだろ」
(・∀ ・;)「ち、ちげーよ」
( ゚∀゚)「はっは、無理すんなよ。だから誰も知らないんだな、お前の数学の能力、悲しい奴だな」
:(ノ∀ ;):「うう、なんだよバーカ……」
(;^ω^)「ちょ、長岡君なに泣かせてるんだお」
(;゚∀゚)「ご、ごめん、つい……」
:(ノ∀ ;):「こっから出てけー!」
(;^ω^)「うわー!!!」



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:21:41.52 ID:7XEoMzHP0
(;゚∀゚)「ごめん内藤、貴重な一教科を……」
(;^ω^)「どうしよう……実は国語、社会がすごく出来る人は知らないお」
(  ゚д゚ )「…………僕知ってるよ」
(;゚∀゚)「うおっ!!! びっくりした!! お前いたのか!!!」
( ^ω^)「誰なんだお?」
(  ゚д゚ )「…………うちのクラスの小本」
( ゚∀゚)「え? 小本が!?」
( ^ω^)「知り合いかお?」
( ゚∀゚)「あ、ああ、奴とは腐れ縁でな、小学6年間はずっと同じクラスだったんだ。
    でもあいつ勉強できたっけ……。東風、小本は何の教科が得意なんだ?」
(  ゚д゚ )「…………国語」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:24:09.20 ID:7XEoMzHP0
( ゚∀゚)「国語か……。そう言われれば、小学校のときも、読書感想文とかの賞をむちゃんこ貰ってたなあいつ」
( ^ω^)「よし! じゃあさっそく行ってみるお!」
( ゚∀゚)「斉藤はどうすんだ? 数検1級を上回る奴はいないだろう……」
( ^ω^)「大丈夫、斉藤君はきっと仲間になってくれるお。じゃ、いくお!」
( ゚∀゚)「なんの根拠があるんだ……。ま、今は小本って奴のところへ行くか」


そして、内藤と長岡と東風は、また3組の教室へと向かった。



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:27:19.71 ID:7XEoMzHP0
( ^ω^)「君が小本君かお?」
(´・ω・`)「やあ、ようこそ、3年3組へ。この本は川端康成の伊豆の踊子だから、まず読んで落ち着いて欲しい」
(;゚∀゚)「誰だよ川端康成って……。こりゃいきなり本物そうだな」
( ^ω^)「唐突だけど、君の得意教科は国語だって聞いて飛んできました」
(´・ω・`)「うん、『国語』なんだ。すまない」
(;゚∀゚)「いや、別に謝ることなんてないんだが……」
( ^ω^)「そこで、折り入って相談があるお。君を……」
(´・ω・`)「僕に受験のために国語の教師になって欲しいんだろう?」
(;^ω^)「!!! なんでわかったお!?」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:30:39.91 ID:7XEoMzHP0
(´・ω・`)「君は今、理科がクラストップの長岡君と、帰国子弟で英語がペラペラな東風君を連れている。
       そして、さっきは斉藤君について話していたね。皆は斉藤君の実力を知らないみたいだけど、
       去年斉藤君に数学のテストの点数で馬鹿にされたから僕は知っている。そして、僕に国語の話で来た。
       失礼だけど、内藤君、君は成績があまりよくないね? そして、きっと五教科の各方面の
       達人に勉強を教わろうと考えているのだろう?」
(;^ω^)「う……、その通りだお」
(´・ω・`)「そして君の予想通り、僕は国語以外の教科は壊滅的に出来ない。この話は僕にとっても好都合で、
       是非君たちの力を借りて、僕も受験に望みたい。仲間にしてくれるかい?」
( ^ω^)「も、もちろんだお!」
(;゚∀゚)「すごいな……。こっちは何も話してないのに、全てを察知した……」
(´・ω・`)「ふっ、その場の空気、人の表情、話し方、仕草などで、大抵のことはわかるさ。
       そうでなければ、国語の達人にはなれないよ。文章を読むのも、
       同じようなことだ」
( ゚∀゚)「随分頼もしいな。しかもあっさり承諾してくれた。よろしくな!小本!!」
( ^ω^)「よろしくだお!」
(´・ω・`)「こちらこそよろしく、内藤君、長岡君、東風君」
(;゚∀゚)「うおっ!! そういえば東風いたな。なんもしゃべらないから忘れてたぞ」
(  ゚д゚ )「…………よろしく、小本君」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:34:12.75 ID:7XEoMzHP0
( ^ω^)「さて、後は斉藤君をどうするかだお……。長岡君が泣かせちゃうから……」
(;゚∀゚)「す、すまん……。まさかあんなことで泣くとは」
(´・ω・`)「彼は非常に繊細な子だからね」
(;゚∀゚)「あれのどこがだよ」
(´・ω・`)「ここはひとつ、僕にまかせてみてはくれないか?」
( ^ω^)「え? 小本君は数学もできるのかお?」
(´・ω・`)「いや、そうじゃなくて、彼をこちら側に来てもらうように説得するのさ」
( ゚∀゚)「国語が得意なんだから、説得はお手の物かもな」
( ^ω^)「よし! じゃあ屋上に行って……」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:36:42.62 ID:7XEoMzHP0

キーンコーンカーンコーン

(;^ω^)「ちょwwwwwwww鐘wwww空気嫁wwwww」
(´・ω・`)「まあ放課後があるからね、そのときにでもまた」
( ゚∀゚)「おう! じゃあまた後でな」
( ゚д゚ )「…………」
(;゚∀゚)「こっち見んな!」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:42:12.53 ID:7XEoMzHP0
そして放課後。

( ^ω^)「斉藤君、待つお」
(・∀ ・)「なんだよ、また内藤か」
(;゚∀゚)「さっきのことは謝るからさ、どうか俺たちに数学を教えてくれよ」
(・∀ ・)「イヤだね。お前みたいなバカに俺の説明が理解できるとは思えないよー」
(#゚∀゚)「なんだとこのやろう」
(´・ω・`)「まあまあ長岡君、落ち着いて……」
(・∀ ・)「お前は確か同じクラスの……」
(´・ω・`)「小本だよ、斉藤君。君は数学検定の1級に合格したんだってね」
(・∀ ・)「まあなー。ま、俺は天才だからな」



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:45:30.37 ID:7XEoMzHP0
(´・ω・`)「中学3年生で、1級はまさに天才だ。きっと、努力もかなりしたんだろうね」
(・∀ ・)「まあなー。小学校のころは独りで算数ばっかりやってた……。
     でも、算数じゃだんだん飽きてきて、中学校の数学に挑戦したんだ……。そして高校のも……」
(´・ω・`)「でも、独りで、だったんだろ? 勉強」
(・∀ ・)「ぐっ……」
(´・ω・`)「僕たちみんな、君を必要としているんだ。僕たちも君に協力するから。一緒に勉強しようよ」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:48:42.77 ID:7XEoMzHP0
(・∀ ・)「い、イヤだね。僕は独りでも優秀な高校に受かって見せるさ」
(´・ω・`)「古文の文法を把握してるかい? 英語の仮定法は? どうやって植物は光合成を行っているんだ?」
(・∀ ・)「…………わかったよ、教えてやる」
( ^ω^)「や、やったお!」
( ゚∀゚)「やったぜ!!」
(´・ω・`)「ありがとう、斉藤君」
(・∀ ・)「べ、別に、お前らを助けるためじゃないからな。あくまで、俺が優秀な高校に入学するためなんだからな!!」
( ゚∀゚)「(意外と……)」
( ^ω^)「(ツンデレだお……)」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:51:55.21 ID:7XEoMzHP0
(´・ω・`)「よし、決まった。改めて紹介すると、僕が小本、国語の担当だ。
       こっちが内藤君、ただの人。こっちが長岡君、理科のプロフェッショナルだ。
       そして彼が東風君。帰国子弟の英語担当だよ。そして君が、数学担当さ」
(;゚∀゚)「うおっ!! お前いたのk(ry」
( ゚д゚ )「…………」
(;゚∀゚)「こっち見ん(ry」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:55:18.27 ID:7XEoMzHP0
( ^ω^)「…………」
( ゚∀゚)「…………」
( ゚д゚ )「…………」
(´・ω・`)「…………」
(・∀ ・)「…………で、社会は誰がやんだよ」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/16(日) 23:58:44.38 ID:7XEoMzHP0
(;^ω^)「参ったお……。社会だけは、心当たりがある奴がいないお……」
( ;゚∀゚)「俺も知らんなぁ……。もともと俺は友達が少ないし……」
(・∀ ・)「(俺は友達いないし……)」
( ゚д゚ )「…………」
(´・ω・`)「う〜ん、先生にでも訊いてみる? 今回の進級テストで、一番社会の点数が良かった人は誰かって」

そして、5人は職員室へと向かった。



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/17(月) 00:02:27.61 ID:pvPUAMG70
( ^ω^)「先生、ちょっといいですか?」
先生「なんだ内藤。職員室に、大勢でぞろぞろと入ってくるなよ」
(;^ω^)「す、すみませんお。この前、進級テストを行いましたよね?」
先生「進級テストがあったかどうかも覚えてないのか。ついにボケたか内藤」
( ^ω^)「(このやろう)いや、そうじゃなくて、その結果について訊きたいことがあるんですお」
先生「なんだ?」
( ^ω^)「社会のテストが一番良かった人は誰でしたか?」
先生「社会か? あれは皆酷かったな……。ちゃんと春休み中に復習してこいって言ったのに……ブツブツ」
(;^ω^)「グチはいいですから、さっさと言ってくださいお」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/17(月) 00:05:25.29 ID:pvPUAMG70
先生「流石の弟のほうはかなり良かったな。92だか93だか……そのくらい点数とってた」
( ^ω^)「ということは、流石君が一番よかったんですか?」
先生「そういうことだな。……いや、まてよ、そうだった、ひとり100点がいたぞ」
( ^ω^)「え? それは誰ですかお?」
先生「確か1組の新都読男だったっけ? ちょっと待ってろ……。そうだそうだあいつだ。
   他の教科は壊滅的だったが、なぜか社会だけは完璧だったぞ」
( ^ω^)「わかりましたお。ありがとうございますお」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/17(月) 00:08:27.32 ID:pvPUAMG70
1組に行くと、そこには独りで本を読んでる少年がいた。

('A`)「…………」

(・∀ ・)「独りで教室に残って本読んでるなんて、陰湿な奴だな」
( ゚∀゚)「まあとりあえずあいつに聞いてみようぜ」
( ^ω^)「すみません、このクラスの新都っていう人はいますか?」
('A`;)「!」

その男子生徒は、すごく驚いた様子で黙ってこちらを見ていた。というより、おびえていた。



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/17(月) 00:11:28.11 ID:pvPUAMG70
('A`;)「……俺が新都だけど」
( ^ω^)「え? そうなのかお!?」
( ゚∀゚)「おいおい都合が良すぎねえか? なんだって、こんなところで独りで本なんか読んでるんだ」
('A`;)「ほ、本を読むのが、s好きだから」
(´・ω・`)「あ、君とは仲良くなれそう……」

内藤は、彼にかくかくしかじか話した。



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/17(月) 00:20:23.15 ID:pvPUAMG70
('A`;)「え……? 俺なんかに無理だよ……。社会だって、勉強なんかしてないよ……」
( ゚∀゚)「じゃなんで100点なんて取れるんだよ」
( ^ω^)「何か秘訣でもあるお?」

内藤がそう言うと、新都はその読んでいた本を内藤たちに見せた。

('A`)「三国志とか、古代ギリシャの神々の話が好きで、ちっちゃいころからよく読んでたんだけど……
   そのせいか……な?」
( ゚∀゚)「すごいな……。それでテストが100点か……」
(・∀ ・)「俺と同じで天才肌なんだな」
(´・ω・`)「僕もよく本は読むけど、歴史の本は難しくてわからないな……。尊敬するよ」
('A`)「そ、sそうかな? あり、ありがてう」
( ^ω^)「で、どうかお? 僕たちと一緒に勉強しないかお?」
('A`;)「お、俺なんて、クラスのみんなからもキモがられてるし、や、役になんて……」
(´・ω・`)「たてるよ」
( ゚∀゚)「そうだぜ! 俺まったく社会はわからん……。教科書読んでもまるで覚えられない……」
('A`)「いや、覚えるんじゃなくて、流れをつかんで……」
( ゚∀゚)「ほら! お前すごいんだぜ? きっと。じゃ決定な」
(´・ω・`)「うん」
( ^ω^)「おっお」
('A`;)「え〜!?」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/17(月) 00:24:51.57 ID:pvPUAMG70
( ^ω^)「よし! これで、五教科全ての人がそろったお!!
      高校受験まで、あとたったの9ヶ月だお! 死ぬ気で頑張るお!!」
( ゚∀゚)「おー!!」
(´・ω・`)「うん!!」
(・∀ ・)「ま、やるか!!」
('A`;)「え〜!?」
( ゚д゚ )「…………」
( ;゚∀゚)「うおっ!? お前いt(ry」

―仲間集め編― 終わり

続く



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