( 'A`)・∀・)^ω^)゚Д゚)のバンド人生

  
40: ◆JBtqrByBDQ :12/25(月) 16:03 /4xt7CcZO
  




モララーとブーンが話してる頃、ドクオとミルナは喫茶店に居た
何故ドクオが喫茶店にいるのか?
それは今朝、ミルナに急に呼び出されたからだ
テーブルの上のアメリカンコーヒーを一口啜り、ドクオは訪ねる

( 'A`)「マリオネットってどんな曲だ?」

( ゚д゚ )「BOOWYの代表的な曲だよ」

そう言いながらミルナは鞄からCDを取出しドクオに渡した
ドクオは渡されたCDを見ながらミルナに気になっていた事を聞いた

( 'A`)「何で俺だけ呼び出されたんだ?」

いくらバンド仲間とはいえ、昨日会ったばかりの奴を呼び出す何て可笑しい



  
42: ◆JBtqrByBDQ :12/25(月) 16:16 /4xt7CcZO
  


( ゚д゚ )「まだ会ったばっかりだから、早く仲良くなりたいと思って」

( 'A`)「えっ?」

ドクオの足りない頭では、こんな単純な発想は出来なかった
普通なら誰でも予想は出来る答えだというのに

( ゚д゚ )「それ以外に何かある?」

ドクオの呆気に取られた顔に対して、ミルナが質問する

(;'A`)「あっ、いや……」

慌てすぎたのか、ドクオはろくに喋れてすらいない
もうここまで来ると、だだの間抜け野郎だ
そんな間抜け野郎の様子を見たミルナは、思わず笑い出した

( ゚д゚ )「普通噛む場面じゃねぇぞ、間抜けwww」

(;'A`)「悪かったな、間抜けでよ」

この後二人の小学生並の言い争いは30分程続いた



  
44: ◆JBtqrByBDQ :12/25(月) 23:35 /4xt7CcZO
  




空が暗くなり明かりが灯り始める夕方の街に、二つの影が並んでいた

( ゚д゚)「ふー、疲れたな」

( 'A`)「確かに」

二つの影はドクオとミルナ
昼過ぎからの言い争いでお互いの溝が埋まった二人は、石橋ギターに行く事となり歩いていた

何でミルナがこっちを見てないかって?
それは喫茶店の一件の時ドクオに
―こっち見るな―
と言われたからだ

( 'A`)「ところで何買うんだ?」

( ゚д゚)「ピックと弦」

( 'A`)「そんなの石橋以外にも売ってるだろ」

( ゚д゚)「1番近いから石橋だろ」

成る程、と納得したドクオにミルナは石橋について語り始めた
その熱弁は石橋に着く迄の十数分続いた



  
47: ◆JBtqrByBDQ :12/28(木) 11:22 rmnW7pJjO
  




ミルナから石橋に着く迄長々と熱弁を聞かされたドクオは、明らかに疲れた様子でミルナとピックを見ていた

( 'A`)「このピック良いんじゃないか?」

そう言って差し出したピックは、ルパン三世がデザインされたピック
ミルナはそれを手に取って感触を確かめる様に何度も握った

( ゚д゚)「やっぱり滑り止めは付いてた方が良いな」

( 'A`)「じゃあこれは?」

次にドクオが渡したのは、シンプルな白いピック
このピックには滑り止めがちゃんと付いている



  
49: ◆JBtqrByBDQ :12/30(土) 16:27 7WtLG1/6O
  


ドクオからピックを受け取り先程と同じ様に何度か握る

( ゚д゚)「うん、これで良い」

そう言って置いといた弦と一緒にレジに持って行く
その間にドクオはスコアーを眺めていた
暫くしてミルナが会計を終えて戻って来た

( 'A`)「もう終ったのか?」

( ゚д゚)「終ったよ」

( 'A`)「じゃ、帰るか」

ドクオの声と同時に出口に向かう
外はもう暗くなっていて、二人は足速に帰路に着いた



  
50: ◆JBtqrByBDQ :12/30(土) 16:42 7WtLG1/6O
  




こちらはブーンの家
ブーンは自分の部屋でドラムの基礎的な8ビートを練習していた

(;^ω^)「おっおっ、足も八拍子だと結構大変だお」

ブーンは今、右手でハイハットの八拍子、左手でスネアの二拍目と四拍目、足は右手と同じで八拍子で叩く事に挑戦していた

(;^ω^)「一の、二の、三の、四の」

リズムを数えてやるのも大切だが、楽器の音を口ずさむ方が大切と言う事をブーンは知らなかった

(;^ω^)「あっー、また間違えたお」

更にブーンは間違えると叩くのを止めてしまう癖がある
確かに間違えると止めたくなってしまうが、そのまま修正し叩き続ける事が大切と言う事も知らなかった



  
51: ◆JBtqrByBDQ :12/31(日) 11:50 HUVa3QBNO
  


それから数十分間ほど練習したブーン

(;^ω^)「シャッフルできないおー」

エイトビートは完成したものの、エイトビートのシャッフルが出来ずにいた
シャッフルとはエイトビートを数拍毎にかえて叩くビートの事だ

(;^ω^)「シャッフル難しいお……」

ブーンはドラム教本と格闘しながら叩き続けた



  
52: ◆JBtqrByBDQ :12/31(日) 12:11 HUVa3QBNO
  




翌日、月曜日
何時もの様に騒がしい教室に、間抜けな顔と覇気の無い顔が教室に入って来た

( 'A`)「ういーっす」

( ^ω^)「お早うだお」

入って来たのはドクオとブーン
二人は何時も一緒に登校している
そんな二人に一人の男が話し掛けて来た

( ゚д゚)「オッハー」

ミルナだ
そんなミルナに対する二人の第一声は

( 'A`)「オッハーってwwwww」

( ^ω^)「古すぎwwwww」

( ゚д゚)「ですよねーwww」

先日知り合ったばかりの人間とは思えない砕けた口調で挨拶を交わす
ここまでだと、もう馬鹿としか言いようがない気がする



  
53: ◆JBtqrByBDQ :12/31(日) 12:38 HUVa3QBNO
  


(´・ω・`)「お前等席着けー」

チャイムと同時にショボン先生が教室のドアを豪快に開けて入って来た
その音を合図に皆が一斉に席に着いた
全員が席に着いたのを確認すると

(´・ω・`)「モララーはどうs」

(;・∀・)「スイマセン、遅刻しました」

ショボンの言葉を遮って、モララーが教室に飛び込んで来た

(´・ω・`)「何で遅刻したんだ?場合によって掘るぞ」

(;・∀・)「あっ、いや、コピーしてて……」

(´・ω・`)「ウホッ」

( ;∀;)「イヤァァァァァァー」

叫び声と共にモララーはショボンに引きずられて教室を後にした
そんな様子をみたクラスメイトは

( ゚∀゚)「一時間の数学は自習だな」

( ´∀`)「やったモナー」

( ^ω^)「それがVIPクオリティ」

皆授業が潰れる事の嬉しさにモララーの心配などしていなかった



  
55: ◆JBtqrByBDQ :01/02(火) 14:24 MxTtenfrO
  




一時間目の数学はクラス全員が遊んでいたが、終り5分前にボロボロになったモララーを連れて教室に入って来たショボンに怒られたのは言うまでもない

( 'A`)「モララー平気か?」

( ∀ )「」

( ゚д゚)「返事が無い、ただの屍の様だ」

(;^ω^)「カワイソス」

モララーの心配をするブーンを軽く流し、ドクオが話しを切り出す

( 'A`)「ところで、コイツ何コピーしてたんだ?」

( ゚д゚)「どうせスコアーだろ」

( ・∀・)「その通りだ諸君!」

(;^ω^)「復活速ぇ」

( ・∀・)「諸君、これがマリオネットのスコアーだ」

モララーはブーンを華麗に流してマリオネットのスコアーを配り始めた



  
56: ◆JBtqrByBDQ :01/02(火) 17:42 MxTtenfrO
  


( ゚д゚)「スコアーは良いとして、その口調はなんなんだ?」

( ・∀・)「フハハハ、新しい境地を開拓したんだ」

何かもう明らかに狂った様子で机に上り高々と叫び始めた
その様子を見たクラスメートが俺も掘ってくれと煽り、モララーは机から飛び降り襲い掛かった

(;^ω^)「僕は何も言ってないお」

( ・∀・)「や ら な い か」

( ゚ω゚)「アッー」

( ゚∀゚)「うはwww」

実際に言ったジョルジュはブーンを盾にいや、ブーンを犠牲に高見の見物をしている
説明が遅れたがジョルジュはこのクラスのリーダー的存在で、おっぱい好きの変態予備軍だ



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