( 'A`)・∀・)^ω^)゚Д゚)のバンド人生

  
58: ◆JBtqrByBDQ :01/03(水) 17:32 jV0rpvaOO
  




結局あのあとブーンはモララーにトイレに連れていかれ、2時間目の中程で教室に戻って来た

( ・∀・)「いやー、疲れたよ」

(;'A`)「そんな清々しい顔で言うな」

( ・∀・)「ドクオも経験してみるかい?」

(;'A`)「丁重にお断りいたします」

そんなやり取りを交わす二人に対して、屍となったブーンを弄るミルナとジョルジュがいた

( ゚ω゚)「」

( ゚∀゚)「いくら叩いても反応が無いな」

( ゚д゚)「これはもう駄目かも分からんね」

( ゚∀゚)「まぁ此処に置いといても邪魔だし、後に転がしとくか」

( ゚д゚)「だな」

ジョルジュの言葉に頷いてミルナがブーンの足を持ち、ジョルジュが腕を持つ
そのまま勢いをつけて、教室の後方に放り投げた



  
59: ◆JBtqrByBDQ :01/03(水) 23:09 jV0rpvaOO
  




そんなこんなで騒がしい一日も半分程過ぎ、学生の待ち焦がれた昼休み
未だに屍として寝ているブーンを無視してモララー、ミルナ、ドクオが話している

( ゚д゚)「やっぱりギター難しいな」

( 'A`)「まぁボーカルは何とかなるかな」

( ・∀・)「俺はもう普通に出来るぞ」

( ゚д゚)「まぁこれなら俺も何とかなるな」

( 'A`)「と、なると……」

ドクオは横目でチラリと横たわるブーンを見る

( ・∀・)「まぁ何とかなるだろ」

( ゚д゚)「つか、そろそろ起こそうぜ」

( 'A`)「だな」

言いながらドクオは横たわるブーンに近づき、ブーンの顔の目の前に弁当を置いた



  
60: ◆JBtqrByBDQ :01/03(水) 23:20 jV0rpvaOO
  


弁当を置いてから数瞬、今まで何の反応もなかったブーンが

( ゚ω゚)「フォォォォ」

奇声を発しながら弁当を物凄い勢いで食べ始めた
その様子を見たクラスメートが

キメェwww

と言ったのは言うまでもない事だろう



  
61: ◆JBtqrByBDQ :01/04(木) 00:25 ZvtrCzMSO
  




時は過ぎ放課後
それぞれの生徒が思い思いに行動する
部活に打ち込む者、意味も無く学校に残る者、早々に帰路に着く者……
人の居なくなった一年五組に四つの影

( ・∀・)「で、ブーンは出来そうか?」

(;^ω^)「正直かなり難しいお」

申し訳なさそうに顔を俯かせ答える
それを見てドクオが

( 'A`)「まぁスコアーはあくまで参考だろ」

ミルナが続ける

( ゚д゚)「確かにスコアー通りにする必要はないからな」

ドクオとミルナの言葉を聞きブーンが顔を上げて二人を見る
そんな三人の空気を全く読まずにモララーが切り出す

( ・∀・)「まぁ次の日曜日にスタジオ練習な」



  
62: ◆JBtqrByBDQ :01/04(木) 00:44 ZvtrCzMSO
  


( ゚д゚)「何処のスタジオだ」

( ・∀・)「スタジオニエル」

スタジオニエルとはVIP高校から10分程度の時間で行く事の出来る小さいスタジオだ

( 'A`)「スタジオって会員制だろ?」

( ・∀・)「俺が会員だから」

成る程と呟きモララーに対して更に質問する

(*^ω^)「スタジオって初めてだから緊張するお」

( ゚д゚)「そんな楽しいモノでもないぞ」

多少興奮気味のブーンを宥めるミルナ
宥められてるブーンは構わずにスタジオについてミルナに色々聞いていた
因みにブーンの質問攻めは八分程続いた

( ・∀・)「それまで各自で練習な」

そう言ってブーンの質問中にモララーは教室を後にした



  
63: ◆JBtqrByBDQ :01/04(木) 20:32 ZvtrCzMSO
  


( ^ω^)「あれ?モララーは何処だお?」

( 'A`)「なんか帰ったぞ」

( ゚д゚)「多分ドラムの事を調べに行ったんだろ」

未だに少し興奮気味のブーンの肩を抑えながらミルナが理由を言う

( 'A`)「そーいや、ブーンが死んでる時に言ってたな」

ドクオは怠そうに机に突っ伏し答える

( ^ω^)「モララーもドラム叩くのかお?」

もちろんこの間抜けな質問に対し二人は同時に突っ込んだ
そして突っ込まれたブーンは椅子から派手に転げ落ちた



  
64: ◆JBtqrByBDQ :01/04(木) 22:47 ZvtrCzMSO
  




そんなこんなで日曜日
モララー達四人はVIP高校の校門にいた
モララーの肩にはベース、ミルナの手にはギター、ブーンの手にはスティック、ドクオは手ぶらだ

( ・∀・)「うっし行くか」

( 'A`)「早く行こうぜ」

相変わらず怠そうなドクオの声で、四人はダラダラとモララーを先頭に歩き始めた

(;^ω^)「まだ完璧じゃないから不安だお……」

( 'A`)「俺なんてたまに裏返るぞ」

( ゚д゚)「まぁ何とかなるだろ」

校門からスタジオニエル迄の道のりで、各自自分の完成状況を話し合った



  
65: ◆JBtqrByBDQ :01/04(木) 23:16 ZvtrCzMSO
  




スタジオニエル、B部屋
モララーが慣れた感じで受け付けを済ませ案内されたのがこの部屋だった

(*^ω^)「おっおっ、これがスタジオかお」

やっぱりブーンははしゃいでドラムを叩いていた
そんな中で残りの三人は静かに準備していた

(;・∀・)「シールド忘れた……」

( ゚д゚)「バカスwww」

シールドってのはギター、ベースをアンプに繋ぐためのコードである
これが無いと音が出せない為、必須アイテムだ

(;・∀・)「シールド予備ある?」

( ゚д゚)「百万なwww」

( ・∀・)「掘るぞ?」

モララーの異様な気迫にミルナは尻を抑えながらシールドを渡した



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