( ^ω^)ブーンが賞金稼ぎになるようです

  
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/22(金) 19:22:12.76 ID:lBPWFh980
  

第三話


( ゚∀゚) 「あ? なんだココ」

(;^ω^)「僕の家ですお」

「今日はもう遅いから」という理由で、内藤はジョルジュを自分の家に連れてきた。
自分の家がバレたらまずいというのも考えたが、今はそんなコト言っている場合じゃないだろう。

というより完全にテンパっていて頭が回らなかった。

( ゚∀゚) 「ボロいアパートだな……お邪魔しますよっと」

(;^ω^)「ど、どうぞ」



  
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/22(金) 19:23:10.14 ID:lBPWFh980
  

自分は部屋の隅っこに。
ジョルジュは内藤のベッドに腰掛けた。

( ゚∀゚) 「この写真の女、お前の彼女か? 可愛いな畜生」

( ゚∀゚) 「あ、タバコ吸っていい? 灰皿ある?」

( ゚∀゚) 「腹減ったな〜なんか食い物ないの?」

( ゚∀゚) 「お、エロ本発見」

(;^ω^)「……」



  
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/22(金) 19:24:30.71 ID:lBPWFh980
  

突如直面した非現実。
普段感じることのない「死」を目の当たりにした内藤。

(;^ω^)「お、お仕事は……」

( ゚∀゚) 「あ?」



(;^ω^)「殺し屋、なんですかお?」



自分でも気付かぬうちに、内藤はこの男に興味を持ち始めていた。



  
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/22(金) 19:32:52.68 ID:lBPWFh980
  

( ゚∀゚) 「ああそうだよ」

(;^ω^)「……」

「殺し屋ですか?」と聞かれて「はいそうです」とあっさりと答える様は、かなり異様なモノだった。
というよりもこのやり取り自体が充分異様なモノだったが。

( ゚∀゚) 「流石兄弟は爆弾魔だったな」

(;^ω^)「爆弾魔……」

( ゚∀゚) 「お前は違うのか?」

(;^ω^)「え!? いやあの自分は……」

(;^ω^)「まだ駆け出しなんでなにやったらいいかわかんなくて……」

( ゚∀゚) 「ははっ、なんだそれ」



  
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :New! 2006/09/22(金) 19:35:27.80 ID:lBPWFh980
  

( ゚∀゚) 「まぁ賞金稼ぎも殺し屋も大して変わんねーよな」

(;^ω^)「ど、どういう意味ですかお?」

( ゚∀゚) 「いやいや。だってそうだろ?」

( ゚∀゚) 「殺し屋は依頼を受けてターゲットを殺す。賞金稼ぎも賞金首を殺して金を貰うじゃねぇの」

( ゚∀゚) 「賞金稼ぎは他にも仕事あっけどな」

( ^ω^)「他にも?」

( ゚∀゚) 「ああ。護衛とかモンスター退治とか遺跡の発掘とか……」

( ゚∀゚) 「昔はそうでもなかったらしいけど、今じゃ何でもアリって感じだな」

( ゚∀゚) 「ハンター×ハン(ryと同じようなモンだろ」

( ^ω^)「へぇ〜……」

( ゚∀゚) 「へぇ〜、ってお前ホントに何も知らないのなwww」



  
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :New! 2006/09/22(金) 19:48:30.69 ID:lBPWFh980
  

( ゚∀゚) 「で、お前は何がやりたいんだ?」

(;^ω^)「え!? あ……え〜と……」

(爆弾魔? いや、待てよ。専門知識とか聞かれたらどうしよう)
(殺し屋? な、なんか柄じゃないな。疑われそうな気がする)

(;^ω^)「しょ、賞金稼ぎですお!!」



  
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :New! 2006/09/22(金) 19:49:44.13 ID:lBPWFh980
  

( ゚∀゚) 「……賞金稼ぎ……だと?」

(;^ω^)「は、はい……あれ?」

(lli゚ω゚)「(し、しまったおーっ!!)」

(lli゚ω゚)「(賞金稼ぎと殺し屋ってどう考えても対立してるお!! まずいお!!)」

( ゚∀゚) 「へー。いいんじゃねぇか?」

(;^ω^)「お?」



  
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :New! 2006/09/22(金) 19:50:46.39 ID:lBPWFh980
  

(;^ω^)「い、いいんですかお?」

( ゚∀゚) 「いいもなにも……あ、お前俺が殺し屋だから気にしてんのか?」

( ゚∀゚) 「さっきも言ったろ? 賞金稼ぎもピンキリだからな」

( ゚∀゚) 「賞金首狙うヤツもいるし、レアアイテム探すヤツもいるしな」

(;^ω^)「……」

( ゚∀゚) 「まーお前程度のヤツ目の仇にしてもしょうがないしwww」



  
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :New! 2006/09/22(金) 19:51:41.43 ID:lBPWFh980
  

( ゚∀゚) 「さてと……俺はそろそろ行くよ」

( ^ω^)「お? あの、流石兄弟は……?」

( ゚∀゚) 「気が変わった。よく考えたらあんまのんびりしてる暇ねぇんだよな」

( ^ω^)「そ、そうですかお……(ホッ)」

( ゚∀゚) 「そうだ。お前にもコレやるよ」

( ^ω^)「これは……?」

ジョルジュは懐から一本のナイフを差し出した。

( ゚∀゚) 「今日の記念だ。流石兄弟によろしく言ってといてくれ。じゃあな!!」



  
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :New! 2006/09/22(金) 20:00:28.97 ID:lBPWFh980
  

(;^ω^)「た、助かったお……」

安堵の溜息をつき、腰が砕ける。
内藤はジョルジュを見送ったあと、玄関に座り込んだ。


( ^ω^)「賞金稼ぎ、かお」

勢いで言ってみたものの、なんか引っ掛かるこの言葉。
この数時間で起こった出来事の後、内藤に残った感情は「死への恐れ」よりも「強者への憧れ」だった。


( ^ω^)「……ナイフ貰っちゃったお」

右手にしっかりと持つナイフを眺める。
貰ったときには気付かなかったが、ナイフには刻印があった。




「ジョルジュ☆ナイフ」



( ^ω^)「だせえwwwwwwwwww」


第三話終わり



戻る次のページへ