( ^ω^)ブーンが賞金稼ぎになるようです

  
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/22(金) 23:31:40.28 ID:lBPWFh980
  

第四話


( ^ω^)「これで……よしと」

翌日。
簡単な身支度を済ませ、家を出る。
腰に細身の長剣。懐にはジョルジュ☆ナイフ。

目的地は、賞金稼ぎのギルド。


( ^ω^)「ツンは反対してたけど……どうしても気になるんだお」

内藤は昨夜、あまり寝れなかった。
体が緊張していたというのもあるが、賞金稼ぎという職業が頭から離れなかった。

一晩考えた結果、とりあえず行動してみようと思い立ったのである。



  
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/22(金) 23:36:32.47 ID:lBPWFh980
  

( ^ω^)「(こんな自分でも出来るんだろうかお……)」

(;^ω^)「(な、なんか緊張してきたお。トイレ……)」

ギルドはもう目と鼻の先だったが、その前にコンビニに立ち寄ることにした。



('A`)「いらっしゃいませー」



(;^ω^)「(な、なんかだるそうな店員さんだお)」

( ^ω^)「すいません、トイレ借りますお」

('A`)「どうぞー」



  
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/22(金) 23:40:04.91 ID:lBPWFh980
  

( ^ω^)「ふーっ、すっきりしたついでになんか食べ物でも……」

(;^ω^)「……なんかやけに商品の少ないコンビニだお」

( ^ω^)「すいません、肉まん一つくださいお」

('A`)「ええと……あ、すいません。賞味期限切れみたいなんで……」

(;^ω^)「あ、そうですかお」



  
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/22(金) 23:42:21.50 ID:lBPWFh980
  

( ^ω^)「そういえば今日ジャンプの発売日だお……って、あれ?」

( ^ω^)「一冊もないお……」


( ^ω^)「すいません、あの、ジャンプって置いてないんですかお?」

('A`)「ええと……あ、すいません。賞味期限切れみたいなんで……」

(;^ω^)「あ、そうですかお」





( ^ω^)「……」



  
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/22(金) 23:46:58.07 ID:lBPWFh980
  

内藤が戸惑っていると、奥から別の店員が出てきた。

(´・ω・`)「いらっしゃいませー、って……ドクオ!? 何してるの!?」

('A`)「……バイト?」

(;´・ω・`)「わかってるよ!! なんで品だししないのさ!!」

('A`)「いや、ソレはちょっとむずいっしょ」

(;´・ω・`)「ああもう!! すいませんお客様。あ、ジャンプですか? 今用意しますので……」



  
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/22(金) 23:49:27.48 ID:lBPWFh980
  

('A`)「なんか慌しいヤツだな……あ、時間だわ。俺休憩行かなきゃ」

('A`)「じゃ、お客さんごゆっくり」

(´・ω・`)「……」

( ^ω^)「……」



  
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/22(金) 23:55:33.89 ID:lBPWFh980
  

(´・ω・`)「……」

('A`)「元気出せよショボン。ホラ、うまい棒食うか?」

(´・ω・`)「いらないよ……それより品だし手伝ってよ」

('A`)「そのウチ大きい仕事が回ってくりゃこんなバイト生活しないで済むさ」

(´・ω・`)「うん……いや、ていうか聞いてる? 品だし手伝ってってば」

('A`)「俺とお前ならいつかきっと……な!! じゃあ俺休憩行ってくるわ」

(´・ω・`)「……」



  
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/23(土) 00:04:10.35 ID:E5LPooTA0
  

(;^ω^)「き、緊張するお……」

内藤はギルドの前で深く深呼吸した。
重々しい扉を開く。
中からは独特の空気が漂ってきた。

(;^ω^)「(お……思った以上に暗い空気だお)」

壁のあちこちに貼られる賞金首の写真。
ショーケースに入った高そうな日本刀。

入り口付近のテーブルに腰掛けた男に睨まれ、内藤は後ずさった。



  
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/23(土) 00:08:18.42 ID:E5LPooTA0
  

(;^ω^)「(ま、負けちゃダメだお!! こちとら死線を乗り越えてきたんだお!!)」

(;^ω^)「睨みかえしてやるお……!!」





             ( ゚ω゚ )





男「……てめぇ何見てやがんだコラ」

(;^ω^)「ひぃっ!! すいません!!」



  
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/23(土) 00:16:51.45 ID:E5LPooTA0
  

( ><)「やめるんです!!」

男「……ちっ」

(;^ω^)「(あ、昨日のでっかい剣の人だお!!)」

( ><)「全く……ギルドで喧嘩とはいい度胸ですね」

男「なんでもねーよ」


( ><)「で、君は何のようですか?」

(;^ω^)「え? あ、あの……覚えてないんですかお?」

( ><)「?」

(;^ω^)「……なんでもないですお」



  
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/23(土) 00:24:55.26 ID:E5LPooTA0
  

( ><)「? 仕事ですか? 賞金稼ぎの方ですか」

(;^ω^)「え? あ、えっと」

( ><)「ん〜そうですね。今募集してるのはコレかな」

(;^ω^) 「あ……」



  
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/23(土) 00:35:09.06 ID:E5LPooTA0
  

( ><)「じゃあ頑張ってください!!」

(;^ω^)「は、はいだお」

いまいち納得いかない様子でギルドを出る内藤。

( ^ω^) 「コレ本当に賞金稼ぎの仕事なのかお……」



(*‘ω‘ *)「ぽっぽ」

( ><)「あ、ちんぽっぽちゃん!! 怪我は大丈夫ですか?」

(*‘ω‘ *)「平気っぽ。それより今のは?」

( ><)「? よくわかんないけど仕事紹介しておきました」

(*‘ω‘ *)「なんの?」

( ><)「のり工場です!!」

(*‘ω‘ *)「……」




( ^ω^)「しかも日当千円……」



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