( ^ω^)ブーンが賞金稼ぎになるようです

  
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/28(木) 19:37:33.56 ID:VTcnFfDu0
  

第十話


(;^ω^)「やっとギルドに着いたお」

びしょ濡れの姿のままギルドの前に立つ内藤。
ポケットから、宝石の姿に戻った目玉が話しかける。

●「さっさと報酬受け取ろうぜ」

(;^ω^)「それはいいんだけど……あれ?」

●「ん?」

( ^ω^)「名前聞いてなかったお」

●「ああ俺か。アーリマン様だ」

( ^ω^)「アーリマン、中で喋っちゃダメだお」

●「あ? なんでそんなコト……」

( ^ω^)「ヒッキーさんの事ばれちゃうお。アーリマンの事聞かれても上手い嘘つけないお」

●「なんだよ。適当に言っときゃいいじゃねぇか」

(;^ω^)「嘘つくの苦手なんだお」



  
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/28(木) 19:38:18.26 ID:VTcnFfDu0
  

渋るアーリマンを説得し、ギルドの扉を開ける。

( ><)「あっ、お帰りなさいです。どうでした?」

( ^ω^)「えっと……無事退治してきましたお」

( ><)「お疲れ様です。えっと、報酬は一応、この先一ヶ月間被害が無ければ渡せるという形なんですが……」

( ><)「内藤さんは初めてですしね。嘘つくタイプにも見えないから即金でお渡しします」

内藤は封筒を受け取った。

( ^ω^)「テラウレシスwwwwwwwありがとうございますお!!」



  
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/28(木) 19:39:05.05 ID:VTcnFfDu0
  

( ^ω^)「……」

( ><)「? どうしました?」

( ^ω^)「なんか忘れてる気がするお……」



その頃洞窟では……。

(´;ω;`)「内藤くーん!! 内藤くーん!!」

(´;ω;`)「ど、どうしよう。戻って捜索隊編成するべきかな……」



  
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/28(木) 19:40:33.75 ID:VTcnFfDu0
  

ギルドから出た内藤は、そのまま自分のアパートへと向かった。

( ^ω^)「なんだか久しぶりの我が家だお〜」

●「コレお前の家か? 随分ボロいとこに住んでんだな」

(;^ω^)「うっさいおwwwwジョルジュさんといいアーリマンといい……馬鹿にすんなお」

●「そういやお前、そのナイフどうやって手に入れたんだ?」

( ^ω^)「あ〜コレは……中でゆっくり話すお」



  
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/28(木) 19:44:41.45 ID:VTcnFfDu0
  

ガチャ

( ^ω^)「ただいm


(;^ω^)「……お?」

ξ#゚听)ξ「あらお帰りブーン……」

(;^ω^)「ツ、ツン!? どうしたんだお!?」

ξ#゚听)ξ「どうもこうも……あるかーっ!!」

(;^ω^)「ちょwww待っwwwwwごめwwwwww」




(;゚ω゚)「ぎゃああああああああああああああっ!!」



  
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/28(木) 19:45:29.55 ID:VTcnFfDu0
  

内藤の幼馴染であり彼女でもある、ツン。
内藤のコトをブーンと呼ぶ唯一の人物である。

ξ#゚听)ξ「なんでアンタ勝手に賞金稼ぎなんかやってるのよ」

(;^ω^)「それで怒ってるのかお」

ξ#゚听)ξ「反対したじゃない!!」

(;^ω^)「ちょ、何でダメなんだお? 今日も初めての仕事を無難にこなしたお!!」

ξ゚听)ξ「あんたねぇ……」


ξ;凵G)ξ「あたしのお父さんが賞金稼ぎで命を落としたって知ってるの!?」

(;^ω^)「マ、マジかお……!! じゃあツンは僕の身を案じて……?」

ξ゚听)ξ「嘘よ」

(;^ω^)「ちょwwwwwwwwww」



  
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/28(木) 19:48:30.44 ID:VTcnFfDu0
  

ξ////)ξ「べ、別にアンタが心配でとめようとしてるわけじゃないんだからねっ!!」

( ^ω^)「ツン……」

ξ゚听)ξ「マジで」

(;^ω^)「ちょwwwwwwwwww」


ξ゚听)ξ「ちなみにあたしにはツンデレの要素はないからね」

(;^ω^)「キャラが違うおwwwwじゃあ何で反対なんだお!?」

ξ゚听)ξ「稼ぎが少なそうだから」

(;^ω^)「……」



  
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/28(木) 19:51:12.42 ID:VTcnFfDu0
  

(;^ω^)「ほ、ほらコレ今日の給料だお!!」

内藤は報酬の入った封筒をツンに渡した。

ξ゚听)ξ「どれどれ……う〜ん、正直微妙ね」

(;^ω^)「初めての仕事だし仕方ないお」

ξ゚听)ξ「その剣はどうしたの?」

( ^ω^)「ああコレは……」

●「俺にも聞かせてほしいね」

ξ;゚听)ξ「!! 何!? 誰!?」

(;^ω^)「ツ、ツン落ち着くお!! ちゃんと全部話すお!!」



  
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/28(木) 19:53:18.54 ID:VTcnFfDu0
  

内藤はジョルジュに出会った夜の事。
それがきっかけでこの世界に興味を持った事。
洞窟でヒッキーに会った事。
その際このアーリマンを貰った事等を全て話した。

ξ゚听)ξ「そんな事があったの……」

●「アーリマンだ。よろしくなお嬢ちゃん」

ξ゚听)ξ「よろしく。あたしは……」

●「聞かなくても大体わかるぜ。内藤の女だろ?」

ξ゚听)ξ「そうらしいわね」

( ^ω^)「……」



  
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/28(木) 19:54:44.33 ID:VTcnFfDu0
  

( ^ω^)「僕の話は終わりだお。アーリマンのコトも教えてほしいお」

●「あ? 俺か? そうだな……」

●「さっきも言った通り俺はこの『召喚石』っていう宝石に入ってる召喚獣だ」

●「召喚石に封印されて使役されてる訳じゃなくて、元々がこの召喚石を作る目的で……」

( ^ω^)「??」

●「ああもういいや。コレだけ説明するわ」

●「お前の精神力だと、俺を召喚出来るのは一日一回ぐらいだ」

●「時間もそんなに長くない。持って10分位かね」

( ^ω^)「テラショボスwwwwwww」

●「しょぼいのはテメーだろうが。食うぞコラ」

( ^ω^)「サーセンwwwwwwww」



  
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/28(木) 19:56:23.21 ID:VTcnFfDu0
  

ξ゚听)ξ「ねぇ。さっきから気になってたんだけど……」

( ^ω^)「お?」

ξ゚听)ξ「ショボンって人はどうなったの? 一緒に洞窟行ったんでしょ?」

(;^ω^)「!!」

(;^ω^)「すっかり忘れてたお!! 報酬も一人でもらっちゃったお!!」

●「いいじゃねーか別に」

(;^ω^)「よくないお!! 急いでギルドに戻るお!!」

アパートから飛び出す内藤。
ギルドへと慌てて走っていった。



ξ゚听)ξ「……」


ξ゚听)ξ「あの宝石……いくらで売れるかしら……」


第十話終わり



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