( ^ω^)ブーンが賞金稼ぎになるようです
- 19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/01(日) 20:25:34.14 ID:4KaYp6XL0
第十二話
先輩賞金稼ぎのドクオに誘われ、喫茶店に入った二人。
適当にメニューを注文し、内藤はドクオに話を聞いていた。
('A`)「なんだお前、アーティファクトも知らないのか?」
( ^ω^)「すいませんお」
('A`)「駆け出しだもんな〜」
('A`)「いいか、アーティファクトってのはな……」
( ^ω^)「……」
('A`)「……」
( ^ω^)「……?」
('A`)「……なんか……こう、凄い感じ」
( ^ω^)「……」
- 20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/01(日) 20:27:26.07 ID:4KaYp6XL0
('A`)「原理は知らないけど、特殊な力を持った道具ってトコかな」
('A`)「それは剣だったり盾だったり指輪だったり……」
( ^ω^)「どこで売ってるんですかお?」
('A`)「普通は売ってないよ。まぁそういうの売ってる商人もいるけど」
('A`)「大体が高いからな。遺跡とかで発掘するのが手っ取り早い」
( ^ω^)「遺跡ですかお」
('A`)「つってもいいヤツはあんま見つからないぜ〜」
内藤はポケットのアーリマンを見た。
そして自分は凄いものを貰ったんだと実感した。
- 21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/01(日) 20:28:58.18 ID:4KaYp6XL0
「ドクオ〜!!」
('A`)「やべっショボンだ」
「ドクオ〜!!」
('A`)「また今度な。俺は見つかる前に行くわ」
( ^ω^)「あ、ありがとうございましたお」
席を立ち、喫茶店の裏口から出て行くドクオ。
窓の外を、エプロンつけたままのショボンが通り過ぎた。
(;^ω^)「ショボンさんも出てきちゃってお店は大丈夫なのかお」
内藤は一人呟き、席を立つ。
伝票を持ってレジに向かう途中で気付いた。
(;^ω^)「……ここ僕の奢り?」
- 22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/01(日) 20:31:01.92 ID:4KaYp6XL0
( ^ω^)「賞金稼ぎについて知らない事が多すぎるお」
●「賞金稼ぎってツラじゃねぇしな」
(;^ω^)「……ひどいお」
●「ったくヒッキーも何でこんなヤツに俺を譲ったんだか……」
( ^ω^)「? そういえばなんでだお」
●「こっちが聞きたいね。とにかく俺様の召喚主らしくもっと貫禄つけろよ」
( ^ω^)「う〜ん……」
- 23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/01(日) 20:32:19.67 ID:4KaYp6XL0
( ^ω^)「そうだお!!」
●「あ?」
( ^ω^)「パレードまでまだ日にちがあるお。その間にもっと仕事して経験値アップだお!!」
( ^ω^)「そうと決まればさっそくギルドだお!!」
●「馬鹿みたいに前向きだなぁ……」
( ^ω^)「なんか言ったかお?」
●「いや。せいぜい頑張っとくれ」
(;^ω^)「ちょ、他人事みたいに言うなお。頼りにしてるお」
●「はぁ……」
- 24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/01(日) 20:34:26.38 ID:4KaYp6XL0
(´<_` )「兄者、材料仕入れてきたぞ」
( ´_ゝ`)「うむ。ご苦労弟者」
とあるアパートの一室。
爆弾魔の流石兄弟のアジトとして使われてるこの部屋で、兄者はいそいそと作業に励んでいた。
顔は手元に向けたまま、弟者から材料を受け取りながら兄者は呟く。
( ´_ゝ`)「ニュー速街のパレードか……今回は中々大きい仕事だな」
(´<_` )「それなんだがな兄者。今回は他の奴らも動いているらしいぞ」
兄者が手を止め、弟者に振り返った。
( ´_ゝ`)「何?」
- 25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/01(日) 20:35:24.02 ID:4KaYp6XL0
(´<_` )「パレードに一人有名人が来るらしいじゃないか」
(´<_` )「ソレを狙って他の暗殺者が派手にやらかすかもしれん」
( ´_ゝ`)「それは……面白くないな」
「爆弾魔」というあだ名のついた流石兄弟。
二人の本業は爆弾を使ってターゲットを狙う殺し屋だが、
人の集まるトコロを狙っては仕事ではない殺しをやることがある。
(´<_` )「ああ。せっかくの舞台で、主役をかっさらわれる事になる」
(´<_` )「どうする? 兄者」
( ´_ゝ`)「……注目されるのは俺らだけでいい」
( ´_ゝ`)「ソイツの動きを調べて……俺らが先に要人とやらを一緒に吹き飛ばしてしまおう」
(´<_` )「仕事を奪うというわけか。流石だな兄者」
- 26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/01(日) 20:36:08.18 ID:4KaYp6XL0
(´<_` )「だがどうする? 俺らでは情報を集められない」
( ´_ゝ`)「そうだな……アイツに頼むか」
(´<_` )「アイツか!! 久しぶりだな」
弟者が不意に顔を綻ばせる。
古き友との再会。
(´<_` )「ジョルジュ……連絡を取ってみるか」
- 27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/01(日) 20:37:02.21 ID:4KaYp6XL0
(;´_ゝ`)「え? ジョルジュ? あ、ごめんそっち?」
(´<_`;)「……誰のつもりだったんだ?」
( ´_ゝ`)「いや、なんとなく言ってみたんだ。ホラ、俺ら友達少ないから、誰かいるかな〜って」
(´<_`;)「流石だな兄者……」
第十二話終わり
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