( ^ω^)がドイツの独裁者になったようです
- 114: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 15:13:36.32 ID:fuoeZGJ40
- ( ><)の電撃戦 編
あっさりとポーランドを攻略した( ^ω^)は、有頂天だった。
( ^ω^)「さあ、ポーランド攻略を祝して、乾杯だお!」
(´・ω・`)「乾杯!」
从 ゚∀从「乾杯!」
( ><)「乾杯です!」
( ^ω^)「いやー嬉しいお!この調子でフランスも行っちゃうかおwwwwwwwwwwwwwwっうぇwwwwwwww」
- 115: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 15:20:40.22 ID:fuoeZGJ40
- (;><)「いえ、やっぱり待って欲しいんです総統!」
( ^ω^)「お?なんだおビビっちゃったのかお?」
( ><)「違うんです!もうしばらく準備期間が欲しいんです!」
( ><)「フランス軍の配置情報、兵士の補充・訓練、装甲車両の充足、etc・・・」
(#^ω^)「はっきりしてくれお!我がドイツ軍はいつになれば動けるんだお!」
( ><)「5月には、最高の状態で動けるかと・・・」
( ><)「で、それとは別に提案があるんです!」
( ^ω^)「kwsk」
- 117: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 15:28:58.06 ID:fuoeZGJ40
- ( ><)「ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの北欧三国があるんです」
( ^ω^)「ああ、垂れ下がったチンコとしなびた金玉の国ね」
( ><)「で、提案というのはノルウェーの攻略なんです」
( ^ω^)「ああ、チンコの上半分ね。なにゆえ」
( ><)「友邦スウェーデンから、ドイツは鉄鉱石を輸入しているんです!これは超重要な資源なんです!」
( ^ω^)「ああ、チンコの下半分ね。ノルウェー関係ないんじゃねーの」
(´・ω・`)「そうでも無いですね。スウェーデンの港は、冬になると凍結して使えないんです」
(;^ω^)「なんてこったい」
- 119: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 15:36:57.59 ID:fuoeZGJ40
- ( ><)「で、冬季はノルウェー経由で鉄鉱石を輸入しているんです」
( ><)「わが国はイギリスに宣戦布告されたんです。ここはルートを押さえられる前に、なんとかしときたいんです!」
( ^ω^)「なるほどだお。それでノルウェー侵攻なのかお!」
( ><)「はい!同時にデンマークを攻略し、バルト海の入り口を押さえた上で、ルートを確保する計画なんです」
( ^ω^)「おまwwwwwwwwwフランスの事もわすれんなwwwwwwwww」
(;><)「もちろんなんです!この作戦は1ヶ月で済ませます!」
( ^ω^)「・・・よし。許可するお。結果を出してみろお」
( ><)「ありがとうなんです!」
( ^ω^)「海軍にも期待」
- 120: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 15:45:11.84 ID:fuoeZGJ40
- 1940年4月。春を迎えたドイツ軍は、冬眠から覚めた熊のように再び動いた。
まずはドイツ北部、ユトランド半島の国、デンマーク。
陸続きのこの国には、陸軍の機甲師団が猛然と進入した。9日の早朝のことであった。
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(;;'⌒ ;; ヽ ,ノーγ⌒ヽγ⌒ヽγ⌒ヽγ⌒ヽγ⌒ヽ ゝ,,_,,/
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vi,,
- 121: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 15:48:55.41 ID:fuoeZGJ40
- 海軍戦艦は首都コペンハーゲンを砲撃し、空軍の降下猟兵(空挺)部隊がオールボグルへ降下した。
勝ち目がないと思ったのか、国王は開戦後2時間で降伏した。
幸か不幸か、これにより死者はドイツ軍20人、デンマーク軍13人しか出なかった。
( ^ω^)「デンマークしょぼすぎワロタwwwwwwwwwww」
(´・ω・`)「ずいぶんとアッサリですね」
- 125: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 15:56:48.91 ID:fuoeZGJ40
- デンマーク侵攻と並行して、ノルウェーにも海軍を中心とした上陸部隊が出発した。
北部キール軍港・リューベック軍港などから出撃した艦隊は、イギリス潜水艦の哨戒網をかわし、
一路ノルウェーを目指した。
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- 128: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 16:05:14.77 ID:fuoeZGJ40
- 首都であり、人口の多いオスロも重要であったが、本来の目的はナルヴィク、トロンヘイムなどの港でもあったから、
艦隊はいくつかに別れ、それぞれで上陸作戦を敢行した。
4月9日、オスロ、クリスティアスン、エゲルスント、トロンヘイム、アーレンダールに、ドイツ軍が上陸した。
アドミラル・ヒッパー、シャルンホストなどの戦艦群の援護砲撃をうけての上陸だった。
各地にはおよそ2000名からなる上陸部隊が侵攻した。空軍機が爆撃で彼らを援護した。
(*‘ω‘ *) 「だいぶ急降下爆撃にも慣れてきたっぽ。このスリルがたまらないっぽ」
また、200機以上の輸送機が軍需物資を輸送し、進撃を支えた。
- 133: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 16:20:54.22 ID:fuoeZGJ40
- まさしく電撃的な、迅速な攻略でノルウェーは占領された。
( ^ω^)「wwwwwwwwwあっけねぇwwwwww我が軍無敵すぎwwwww」
だが、輸送ルートの確保と引き換えに、いくつか痛い損害を負うことになった。
軽巡洋艦が1隻、砲撃と爆撃で沈没。もう1隻がイギリス潜水艦の雷撃で爆沈。
重巡洋艦が陸上雷撃で沈み、小型の戦艦までもが大破した。
( ^ω^)「海軍しょっぺぇwwwwwwwwww」
( ><)「ある程度の損害は・・・仕方ないんです!」
- 134: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 16:26:29.75 ID:fuoeZGJ40
- このころには、ドイツへの宥和を捨てたイギリスは、ノルウェー奪還を目指して逆上陸をかけた。
4月14日には北部トロンヘイムの北に上陸し、橋頭堡を築いたものの、すでにノルウェーを手中に収めたドイツ軍の激しい攻撃に遭い、
5月はじめには一掃されてしまった。
( ^ω^)「ノルウェー、GETだぜ!」
- 138: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 16:38:03.01 ID:fuoeZGJ40
- ( ^ω^)「カンパーイ!」
(´・ω・`)「イエーイ!」
从 ゚∀从「ばんざーいナーチースー!」
( ><)「まずは一安心なんです!」
いよいよ5月も迫ろうしていた頃、( ^ω^)たちはまたしても祝杯をあげた。
(*^ω^)「もうドイツのビールにも飽きたお!次はフランスワインが飲みたいお!」
(;><)「ギクリ」
- 143: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 16:44:56.04 ID:fuoeZGJ40
- ( ^ω^)「さて、5月にはいよいよフランスなわけですが」
(´・ω・`)「準備のほうはどうなの?」
( ><)「春になって、航空機が飛べるようになりました。空軍の支援体勢も整って、機は熟したんです!」
( ^ω^)「おk、説明してくれお!」
(;><)(なんでお酒飲んだまま説明を・・・!)
( ><)は、きたるフランス攻略作戦を説明し始めた。
- 147: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 16:54:32.75 ID:fuoeZGJ40
- ( ><)「フランス攻略に当たっての作戦は、私が決めました!」
(´・ω・`)「名づけて( ><)計画ってところだね」
( ><)「この作戦は、"本当の電撃戦"で行くんです!」
( ^ω^)「本当の?ポーランドでもうやったんじゃないのかお?」
(;><)「あれは・・・古参の人たちの反対で中途半端だったんです!」
( ><)が、ポーランド戦で行った「電撃戦」は、実のところ彼の提唱する理論とは大きくかけ離れていた。
むしろプロイセン軍時代からの伝統である殲滅戦理論(敵軍を逃さず完全に打ち破る)に則っていた。
これは、( ><)といえども国防軍上層部では新参であったことが原因だった。
戦車部隊は持ち前の機動力を生かして浸透することも無く、もっぱら歩兵を援護した。
急降下爆撃での援護など、いくつか強力な要素はあったが、持ち味を生かしきっているとは言いがたかった。
- 150: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 17:12:26.53 ID:fuoeZGJ40
- ( ><)「それに、対フランスとなると、あのやり方じゃ不味いんです!」
( ^ω^)「なぜだお?」
( ><)「フランスは先の大戦以来、防備を固めてるんです!」
( ><)「マジノ線、という大要塞線を築いているんです!また塹壕戦に持ち込まれると危ないんです!」
(;^ω^)「うーん、確かにあれには苦労したお・・・。そのマジノ線のスペックkwsk」
( ><)「15km間隔で、合計108の要塞があるんです」
( ><)「地下鉄で連絡され、弾薬庫は地下数十mにあるんです」
(;^ω^)「うわっ強っ!そこを戦車隊で突き破るのかお?」
(;><)「おそらく不可能なんです!要塞の前には対戦車障害と鉄条網がビッシリ」
( ><)「戦艦並みの大砲に、厚さ3メートルのコンクリートで固められてるんです!」
( ><)「いかな戦車隊でも歯が立たないんです!」
(;^ω^)「マジノ線強すぎワロタ」
- 174: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 17:50:11.68 ID:fuoeZGJ40
- (#^ω^)「ってかそれ無理じゃないかお!」
( ><)「そこは安心してください!秘策があるんです!」
( ^ω^)「??まあいいお。全体プランを頼むお」
( ><)「はい。今まではベネルクス三国(ベルギー・オランダ・ルクセンブルグ)が目標でしたが、変更してフランス本国を狙うんです」
( ><)「軍はABCの3つの集団に分けます。歩兵のBはベネルクス方面に、Cはマジノ線を叩いてもらうんです」
(´・ω・`)「Aは?」
( ><)「Aは・・・まぁ任せて欲しいんです。アッと言わせてやるんです」
なにやら秘策のある( ><)。1940年5月、遂にドイツはフランス侵攻作戦を実施することになった
- 189: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 18:15:26.56 ID:fuoeZGJ40
- ここで、大戦後のフランスについて、説明しておこう。
第1次世界大戦では、中立国ベルギーを通過したドイツ軍の奇襲攻撃を受けたフランスは、パリの東に位置するマルヌの地で
ドイツ軍の進撃を食い止めることに成功したフランスは、その後の長い塹壕線で、大勢の人命を失った。
そのダメージは本当に大きかった。若年男子が大量に死に、国民の心に傷を負わせた。
動員可能兵力も大幅に減った。悲惨な戦争の再来を恐れる心が、( ^ω^)がポーランドに侵攻したときに、
ドイツに対して攻撃することを躊躇わせたのである。
そこで、フランスはマジノ線という強力な要塞線を建造した。
またドイツが攻めてきても阻めるように、という理由であり、防御一辺倒の思想だった。
前述したような化け物スペックを誇るマジノ線は、フランス軍上層部に「マジノ線神話」を広めた。
だがしかし、マジノ線の悪影響もあった。高スペック=高価格の図式は要塞にもあてはまる。
マジノ線の建造費は、新型戦車や航空機の調達にも悪影響を及ぼしていた。
- 192: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 18:21:22.80 ID:fuoeZGJ40
- 1940年5月10日。
( ^ω^)「よっしゃー!宿敵フランスを倒すお!前大戦の恨みを晴らすお!」
ドイツ軍による、フランス攻略作戦が遂に発動した。
国境付近に集結したドイツ軍は、一斉に動き出した。
- 195: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 18:34:18.92 ID:fuoeZGJ40
- 3つに分けられた軍の一つ、B軍は、オランダやベルギー、などの低地国、ルクセンブルグなどに侵攻した。
低地地帯には運河や河川など、戦車の進撃を阻むものが多かったため、装甲車両の殆どは別の軍集団にまわされた。
つまり、B軍は歩兵が主体だったのである。
それでもB軍は存分に成果を発揮した。
オランダを攻めたドイツ軍は、順調に軍を進めた。途中、大都市のロッテルダムを爆撃した。
死者は1000人に上ったが、「死者は3万人」とのデマがオランダ司令の耳に入り、全土が焦土になるのを恐れた司令は、
爆撃から6時間で降伏した。
5月14日、オランダは降伏した。兵力はほとんど無傷だった。都市への爆撃が心理的ショックを与えるという実例である。
( ^ω^)「爆撃うめぇwwwwwwwwwwwww」
- 198: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 18:44:13.54 ID:fuoeZGJ40
- オランダ侵攻と同時に、ベルギーにもドイツ軍は進撃した。
ベルギー攻略戦で有名なのはエバン・エマール要塞攻略戦であろう。
この要塞は、対ドイツ防衛のために建造された要塞であり、旧式であるが、ドイツ軍には脅威であった。
そこで、( ^ω^)はとある作戦を考え付いた。
( ^ω^)「横が堅いなら、上から攻めればいいじゃない」
( ^ω^)の立案で、極秘に特殊部隊の養成が進められた。
彼らは、互いの名前も知らずに、グライダーでの潜入、破壊工作を身に付けた。
- 201: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 18:57:13.62 ID:fuoeZGJ40
- /\
/ \
/ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/\ ̄λ=λ ̄/\ < グライダーで潜入だー
/ \( ´∀`)/ \ \______
/ 〇__〇 \
/_____ノ ノ ノ_\_____\
(__)_) (画像は違います)
5月10日未明、真っ黒なグライダーは、要塞の20km手前で分離された。
そのまま滑空し、正確に、9機のグライダーは要塞の屋上に着地した。迎撃は無かった。なにしろ、わずか8機の機銃しかなかったのだから。
78名の特殊部隊員がグライダーから飛び出て、寝込みのベルギー兵をまたたくまに制圧した。
彼らは火炎放射器や手投げ弾でベルギー兵を脅かした。ベルギー兵は戦意を失った。
当初の目標の要塞砲も、指向性爆薬で破壊した。翌日、要塞は到着したドイツ軍の手に落ちた。
- 205: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 19:03:32.89 ID:fuoeZGJ40
- B軍はベルギーに大打撃を与え、防御のため進出してきたフランス戦車隊も打ち破った。
そのド派手な攻撃は、フランス軍の目を北に向けさせることになった。
さて、そのころ。
( ><)(ふふふ・・・フランスはマジノ線を信じきっているんです)
( ><)「A軍集団、出動せよ!」
( ><)の秘策が、ついに明らかになろうとしていた。
- 213: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 19:15:32.09 ID:fuoeZGJ40
- 1940年5月10日。不運にもこの日は、イギリスとフランスの政局が大混乱している時期だった。
それはドイツ軍の攻勢に対しての反応を遅らせた。
フランスでは弱腰内閣が非難され、ちょうど総辞職した日であったし、
ドイツの攻勢を聞いたイギリスでは首相が交代する事態になった。
さて、( ><)の指示で、3つのうちの1つ、C軍集団はマジノ線に正面からぶつかった。
だが、( ><)の姿はそこになかった。
ドイツ軍の装甲車両の殆ど(全体の7割)を引き抜いたA軍集団が消えていた。
- 219: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 19:29:36.56 ID:fuoeZGJ40
- ベルギー南部国境とフランス国境の間に「アルデンヌの森」と呼ばれる、鬱蒼とした森林地帯があった。
この森林は、昔から天然の要害とされていた。
30年戦争でも、普仏戦争でも、この森は大軍を通すことはなかった。
軽量な歩兵ですら突破できないのなら、戦車など通れるはずもなかった。
実際フランス軍は、ここには少数の防衛部隊しか置いていなかった。
そこに( ><)は目を付けた。彼は調査の結果、アルデンヌの森をドイツ軍戦車が通過できることを知った。
( ><)「マジノ線は突破できない・・・しかし戦車部隊なしでは勝てない・・・それなら・・・・!」
( ><)「森を突破して、フランス軍の裏を掻いてやるんです!」
- 222: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 19:41:04.75 ID:fuoeZGJ40
- 5月10日未明、夜間任務から帰る途中の、フランスの偵察機は、100kmにも及ぶ車列が、
アルデンヌへ向けて移動しているのを発見、連絡した。
だがフランスの上層部は本気にしなかった。彼らの脳内では「マジノ線神話」が健在であった。
先遣隊によって障害を取り除いたA軍は、11日ついにフランスへ進撃を開始した。
__
⊥___iii スピードが命なんです!さあ進むんです!
(><(+)
,lニニニi二!、
,_,___,-:─'''"~l ̄: ̄: ̄:~!---t,
@ニニニニニニニlニl二il l_/ :|_:_:_:_l l!
`゙-/\___,,;;!_;;;___!ー:--イ___
━=i二二二l_____imi___!二二ii___!_,,
//ili-il-ili-ili-ili-@ili-ili-ili-ilil-@ili-ili-ili-il-@ili`;、\
~ili;[il◎].. .:. .:: .:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::. ::. :. .[il◎>)"~
`;、`ーilil-(@)-ilil-(@)-ilil-(@)-ilil-(@)-ilil-(@)イ
''"''"''"''"''"''"'"''"''''"''"''"'"''"''"''"''"''"'"'"
- 226: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 19:50:26.06 ID:fuoeZGJ40
- アルデンヌの森は、戦車が通行できるといっても本当にギリギリだった。
おかげで、車両は1列になってノロノロ進撃せざるをえず、フランスが即座に反撃すれば
この攻勢を食い止められるはずだった。
だが、フランス軍はそうしなかった。戦車部隊がアルデンヌの森を通過しているというのは与太話か、
もしくは牽制くらいにしか思っていなかった。
〜 〜
〜
〜 ∧_∧___ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(´∀` ) / | < 補給で足が止まるから、反撃はそれからでも遅くないんじゃねーの?
~━⊂ へ ∩)/ .| \_____
i'''(_) i'''i ̄,,,,,,/
 ̄ (_)|| ̄ ̄
現実に戦車部隊の進軍を知っても、そのように楽観的にしか思っていなかった。
- 230: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 19:58:53.77 ID:fuoeZGJ40
- もちろん補給の問題は( ><)も承知していた。
だが、補給のために進軍をとめることはなんとしても避けたかった。
とにかく、敵の防衛ラインを突き破ることが最優先だった。
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \ そうだ!自前で補給物資を持っていけばいいんです!
(><)
ノヽノヽ
くく
そこで、戦車部隊は燃料や修理機材も運搬した。補給部隊を使うことは避けた。
途中のガソリンスタンドで給油し、使えそうな部品があれば、放置車両からかっぱらっていく、という具合だった。
- 234: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 20:10:45.00 ID:fuoeZGJ40
- ( ><)の機甲師団は進んだ。とにかく進んだ。猛然と進んだ。
それだけが彼の軍団、ひいてはこの作戦が生き残る術だった。
フランス軍の妨害を退け、渡河したA軍は、ついにフランス軍の防衛線に穴を開けることに成功した。
ここで、彼は意外な選択をした。
背後からマジノ線を攻め、C軍の援護をすることも、北進してフランス軍を攻撃することもしなかった。
( ><)「諸君、ここからパリまではずっと平原地帯が続いているんです!」
( ><)「つまり、我が戦車部隊を阻むものは何も無いんです!」
戦車乗員「おっしゃあああああああああ!!!!!!!!!!!」
5月14日、防衛線を突破した( ><)は、猛然と西進を始めた。
このことが、フランス侵攻作戦の行方を左右することになるのであった。
- 241: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 20:21:54.77 ID:fuoeZGJ40
- B軍のルクセンブルグ攻略によって、フランス軍は北部に集結しつつあった。
彼らはやがて来るであろうドイツ軍の襲来を待っていた。
西進した( ><)のA軍は、彼らの補給線を次々分断することに成功したのである。
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───────/ \ ∧_∧,〜 ──‐───────‐──── \  ̄\ \ 補給線/ / /
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─────−──ヽ  ̄ `ヽ |─────‐───────‐───── | \ \/ / |
──―──────\ `ー'ヽ, -'⌒\─‐──────────── |____\ /____|
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─────‐∧ ∧,〜 / / ) `ヽ、 ──────────‐──── | / / \____
──−──(Д゚(⌒ ̄ `ヽ' _/ )───────────‐── ( / /____ )
──―───‐\ \ `ー'"´, -'>__ノ ───────────── / / / /
―‐――──‐ /∠_,ノ _/.__)──) )──‐────────‐─ / / __//
─────‐ /( ノ ヽ、∧ ∧,〜──(__ノ ───‐───‐────− // ( /
────‐ 、( 'ノ( (><)⌒ ̄`ヽ、 ──────────── // )/
───‐‐/` ―\__( ー\ _」_,∠⌒`ヽ────── __// し′
───/───―‐/__〉\ 、 ( ノ 、ー'⌒` \──‐─ ( /
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─/────────−──/'` く \─────── し′
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──────────≠ /──(_/─────‐──────────
─────────∠__ ノ―────────────────‐──────
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- 246: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 20:36:59.31 ID:fuoeZGJ40
- そして5月19日。遂に( ><)のA軍はドーバー海峡に到達した。
フランス北部の軍は、パリからの補給を断たれ、いよいよ窮地に陥った。
パリへ総退却しようとした時には、すでに退路は断たれ、彼らは戦車部隊に追い立てられた。
もはや行き先はドーバー海峡方面しかなかった。
ここはなんとしても退路を切り開くしかなくなったフランス軍は、イギリス軍と合同で南に進撃を開始した。
後にアラスの戦いと呼ばれる戦いである。
(二フ
(゚〜゚,Q 絶対に勝つぞ!!!
く⌒ノとlフ
,___iニニi_、
/ニニニイ i i8┐|
.・ニニニニiニニ} _)( |/|ヽr`l、 ,___
_>`ニニニ`iノ___.,l-)ニニニ`―く__( )
,-――‐/ニiコニ,―,┴――――┴――┴―\_r'
lr,ーr' フ 0)_ 0l-―l、 [;;;;;;;;] [;;;;] [;;;;] [;;;;] [;;;;] 「
(==(i、|___i==(( `コ、 /1
ヽ=ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ==\(`ー――――――――')ノ
` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´
- 249: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 20:48:21.21 ID:fuoeZGJ40
- A軍に立ち向かった英仏軍は、数こそ少なかったが、突出したA軍の横腹を突き、大いに暴れまわった。
電撃戦の特徴である、戦車部隊の進撃が、裏目に出た形だった。
イギリスの戦車隊は、新鋭の将軍ミ,,゚Д゚彡の部隊の真横を突いた。
ミ,,゚Д゚彡の部隊は直ちに反撃したが、彼らの対戦車砲は、イギリスのマチルダ戦車には歯が立たなかった。
∫ ∫
∫∫
\ ∧_∧ ,_ ∬ _∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Σ(´∀`;l lコ,|o| l・∀・)< 効いてません!!
/ \,|゙||| |=| |||゙|ノ \_______
〉=====L|lニlニ二ニlニl|」=====〈
ミ,,゚Д゚彡の率いる戦車部隊は突出しすぎ、その場にいなかったのだ。
- 251: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 20:54:50.77 ID:fuoeZGJ40
- ミ,,゚Д゚彡が慌てて帰ってきた頃、歩兵部隊は圧倒され、あわや突破されるかという事態だった。
ミ;゚Д゚彡「戦車はまだか!!」
兵士「戻ってきてはいますが、間に合いません!」
ミ;゚Д゚彡「くそ・・・このままでは・・・」
兵士「高射砲部隊は到着しましたが、敵の航空機はいません・・・」
ミ,,゚Д゚彡「ん?・・・そうかその手があったか!」
兵士「どうしました?」
ミ,,゚Д゚彡「きみ、我が軍の高射砲の口径を答えてみたまえ!」
兵士「88mmですが・・・・・・ あっ!」
- 255: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 20:57:56.16 ID:fuoeZGJ40
- ミ,,゚Д゚彡「対戦車砲が効かないのなら、高射砲で直接撃てばいいじゃないか!」
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レ"・ /  ̄ヽ=..○ |o| .| (ニ9 0 | . ;; ;;; ;;;;
( つレ"´Д`) J) ,)] | :; i ; : | ;;;;;;;;;;;;;;
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なんと、ミ,,゚Д゚彡は、本来航空機用の高射砲を水平に向け、敵戦車を撃つという荒業をしてみせた。
さすがのマチルダ戦車もこれには敵わず、英仏軍の進撃は阻止された。
- 256: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 21:01:39.07 ID:fuoeZGJ40
- (*‘ω‘ *) 「英戦車は足が遅くて楽だっぽ」
_,, ィヵ
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/' il .ト、 / /
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/,' i .| / ノ:`ヽ
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/ >、 (/ンヘ<(__;; イ-‐ァ
ミ / / 7':::::/' 〉:: ノ
ヾ /⌒ヽ,ィツ /:::/' ,-( ノ) )
ヾ / / ,ィツ、__)`ー(彳ヽ/ :ノヽ 'ー '
/ ヽ、 ツ .:::) >、ヽ''/フ
/ .:>ー'" ⌒)ヘ(/:::::〉::: /
(( ヽ--‐'"彡 '~"( ノ))
ヾ' `ー'ー'
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..ミ
さらに、駆けつけた急降下爆撃隊が、英戦車隊を追撃した。
こうして、英仏軍の反撃はわずか半日で終わったのであった。
- 257: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 21:07:06.90 ID:fuoeZGJ40
- さて、イギリス軍とフランス軍は、いよいよ北部ダンケルクに追い詰められた。
あとはAB軍で一斉に攻撃し、追い落とすだけであった。
が、ここでドイツ軍は決定的なミスをおかすことになった。
(;^ω^)「( ><)、すぐに進撃を中止するお!」
( ^ω^)は、今まさに英仏軍を撃滅せんとするドイツ軍の進撃に待ったをかけたのだった。
- 261: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 21:19:42.78 ID:fuoeZGJ40
- (;><)「な、なにを言ってるんですか総統!敵は弱り果てて、あとは殲滅するだけなんです!」
(;^ω^)「手痛い反撃を受けたと聞いたお!ここで精鋭部隊を失うのはきついお!」
(;><)「もう彼らには反撃能力がありません!我が軍は絶対に勝てるんです!」
( ^ω^)「陸軍だけが手柄を独り占めは、なんとも体裁が悪いお」
(´・ω・`)「私の空軍が、彼らを粉砕するよ」
(#><)「爆撃だけで何とかなるわけ無いでしょう!それに・・・」
(#><)「ここでイギリス軍をまるまま捕虜にしたら、イギリスも講和を飲まざるを得ないんです!」
( ><)の訴えは切実だった。ここでイギリス軍を撃滅しておけば、
イギリスの軍事力は激減し、今後数年間のドイツの優位が予想できたからである。
- 264: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 21:26:00.63 ID:fuoeZGJ40
- (#^ω^)ビキビキ
(#^ω^)「おい、お前は誰に物を言っているんだお!」
(#^ω^)「フランス軍を倒して調子に乗るんじゃないお!講和どうこうは余が決める事だお!」
(;><)「!!!!!!」
(#^ω^)「とにかく!陸軍の進撃はそこで停止!戦線を維持せよ」
( ><)「・・・・・・分かったんです」
(;><)(総統の考えが分かんないんです・・・)
結局、この( ^ω^)の命令は、陸軍の進撃を3日も止めることとなった。
- 266: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 21:35:01.72 ID:fuoeZGJ40
- この3日、という時間はイギリスに大きなチャンスを与えることになった。
ドイツ空軍の執拗な爆撃にあったものの、イギリス軍を完全に撃滅することはかなわず、
ダンケルクの防備を固める暇を与えてしまったのである。
ii
_/⌒ヽ |_/
∧__∧∧〓∧ |ニニ| ̄ ̄|__/ それ逃げろ!!!!!
(^(∀・ (∀` /⌒) |三三|三l ̄|/ _ _
\英軍仏軍 / |_ |  ̄|¶¶ニlニl // //
゜ < ̄ ̄ ̄`゙゙'''ー---!、、l..,,|ヒヒヒヒ|⌒>=/ ̄|‐i/
。 ヾ ̄ ̄ ̄`゙゙'''ー--- 、、...,,,,_ ̄脱出 ̄ ̄l□l ̄ ̄| ゜
。o |。 ゚ o 。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|。 ゚ 。
____ノl_ノし_,ノじノl_、、ノlノしノl_ノし_,ノl_ノl_,_ノし_,ノl_,ノl_,_,ノし_,、__ノl__,ノし_ノl_ノし__,、_
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この隙に、イギリスはダイナモ作戦を発動、軍艦民間船、漁船にヨット、イカダ。
あらゆる手段を使って35万人の兵士を脱出させることに成功した。
重装備はほとんど置いていったが、育成に一番時間のかかる兵士の命だけは、無事回収できたのであった。
これは「ダンケルクの奇跡」とよばれた。
- 268: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 21:38:32.41 ID:fuoeZGJ40
- (*^ω^)「やったお!イギリス人どもはケツまくって逃げたお!」
( ^ω^)「捕虜も3万人wwwwwwwwwwwwwwwwっうぇえwwwwwwww」
( ><)「・・・」
_,..-――-:..、 ⌒⌒
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:::::::::::::::::::::::::::: ( ::;;;;;;;;:) 30万人も・・・逃がしちゃったんです・・・
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-―'――ー'''‐'ー'''―‐'―''''\,./ / .::;;;;;;:/‐'| :;|'''ー'-''――'`'
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- 269: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 21:46:47.18 ID:fuoeZGJ40
- 5月28日にはベルギーが降伏した。
6月5日には、やっとダンケルクに突入したものの、すでにもぬけの殻だった。
(;><)「・・・・・・」
( ^ω^)「さあ、次はいよいよパリだおwwwwwwww」
ドイツ軍は軍を反転し、一路パリに向かった。
フランス首脳は10日にはパリを放棄、南フランスのヴィシーに移った。
1940年6月14日。ドイツ軍はパリに入場した。
前大戦で叶わなかったことが、ついに現実のものとなったのである。
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- 270: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 21:51:38.31 ID:fuoeZGJ40
- フランス政府は崩壊した。真っ二つに分裂した。
片や( ^ω^)との和平を叫び、方や( ^ω^)への徹底抗戦を叫んだ。
抗戦派はイギリスに逃れ、6月21日、ついにフランスはドイツに降伏した。
降伏文書が調印された場所は、奇しくも第1次世界大戦でドイツが降伏文書に調印した場所と同じであった。
( ^ω^)「同じ目にあってやんのwwwwwwwwwwwフランスざまぁwwwwwwww」
- 272: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 21:55:52.47 ID:fuoeZGJ40
- この作戦は、ドイツ軍が研究を進めてきた電撃戦が、もっとも成功をおさめた作戦であった。
∧(O)ミ)
( ・∀・)
と<ヽi/~>つ
 ̄,iニニニニニニi ̄ . ∧(0)ミ)
___|三三三三l___(∀` )
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l,,「./、 日./| .|厂((◎|〉日 .〉 ヾと丿
丿./`\.. ゙{,,二二二/″. /.|/
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llllllllllll゙゙゙゙!!!!liiiiiiiillliiiiiiliiillll!!lllllllllllllllllllllllllllllll!!!!lllllllllllll!!!!!lllllllllllllllllllllllllll゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙′
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戦車部隊の突破力や機動力、空地一体となっての進撃、司令官の果断などが実を結んだ結果であった。
- 274: 愛のVIP戦士 :2007/02/12(月) 22:00:02.54 ID:fuoeZGJ40
- 以降、ヨーロッパにおけるドイツの勢力は最盛を誇るようになる。
ドイツ国民は歓喜に酔いしれ、( ^ω^)はますます指示された。
( ^ω^)「ドイツ第3帝国は、宿敵フランスを遂に打倒した!これからも、永久に繁栄してゆくであろう!」
国民「( ^ω^)総統万歳!!!!」
国民「総統ばんざーい!!!」
( ><)の電撃戦 編 完
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