( ^ω^)ブーンが阿部さんに掘られたようです

  
7 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 13:00:07.92 ID:+qSnBMnb0
  
阿倍さんのアバランチは、穴だらけの道路を飛びはねながら走っていた。
ブーンはウインドウを開けて、強い風に顔をなぶられていた。
ところどころが茜色に染まりはじめた空が、行く手いっぱいに広がっている。

「いいのかい? ホイホイ付いてきちまって。俺はノンケだって簡単に食っちまうような男なんだぜ」

ハンドルを握っていた阿倍さんが、助手席のブーンに訊ねた。

( ^ω^)「念のために言っておくと、僕は女だお」

二人のあいだに沈黙が流れた。
ガクンと、アバランチの速度が落ちる。路面を噛んだタイヤが、鋭い音をたてた。

「お前、降りろ」

阿倍さんはそう言った。乾いた、声だった。



  
8 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 13:06:24.08 ID:+qSnBMnb0
  
(; ^ω^)「ちょ、ちょっと待ってくれお! 僕にだってアナルはあるお!」

道路の脇には、赤い岩山が連なっている。
なだらかに連なったその稜線の向こうには、昇りはじめた朝陽の輝きがあった。
乾いた風が、丸まったブッシュをコロコロと転がして吹き渡ってゆく。

「悪いが、俺は男にしか興味がないんだ」

ハンドルを握ったまま、阿倍さんは冷たく告げる。

「金髪の美少年かと思ったが……アメリカは恐ろしい国だな」

(; ^ω^)「こ、こんな所で置き去りにされたらハゲタカの餌にされるお!」

荒野の上では、確かにハゲタカが嬉しそうに舞っていた。



  
10 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 13:17:33.74 ID:+qSnBMnb0
  
「降りろ」

ブーンの方を見据えたまま、阿倍さんはもう一度言い放った。

「俺のアバランチはハッテン専用だ。女を乗せるシートなどはない」

阿倍さんはサイドブレーキをかけ、エンジンを切ると車のキーをボンネットから抜いた。
ツナギを着た逞しい身体が北米の荒野に降り立つ。
そのまま阿倍さんはアバランチの前を横切ると、乱暴に助手席のドアを開け放った。

「力ずくでも降りてもらうぞ」

阿倍さんの指が、ブーンのデニムのシャツの襟をつかむ。

(; ^ω^)「い、いやだおー! こんな所で死にたくないお!」

叫ぶブーンは、ふと地平線を見やった。



  
11 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 13:26:00.63 ID:+qSnBMnb0
  
暑苦しく熱しはじめた埃まじりの大気の中に、一台の車の影が浮かんだ。
のろのろと亀が歩むような速度で、それは阿倍さんのアバランチに近づいてくるように見えた。

薄汚れたカーキ色に塗られたジープから、サングラスに警官の制服をつけた二人組の男が降りてきた。
一人が、アバランチの助手席の付近で押し問答しているブーンと阿倍さんのことを見つめる。

「お前ら、ここで何をしている?」

男は、ひどく太っていた。これもカーキ色の制服の腹は、はちきれそうなほどに膨らんでいる。
阿倍さんの目が、男の腰に付けていたデリンジャーのピストル――ではなく、
もっこりと膨らんだズボンの股間を見た。

「……たまにはデブもいいな」

ブーンの襟ぐりから、阿倍さんは指を離す。



  
12 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 13:31:34.46 ID:+qSnBMnb0
  
「よう。いい天気だな」

阿倍さんが、軽く警官に会釈をした。
ブーンは精一杯、すがるような目で警官を見つめる。

「そっちの男の子と、何かトラブルでも?」

胡散臭そうな目で、警官が阿倍さんに尋ねた。

「女なんだぜ、こいつは」

阿倍さんが説明する。

「そこでヒッチハイクしてたんで拾ったんだが、女だときた。まったく、紛らわしい恰好をする奴だよ」

警官が、じっとツナギを着た阿倍さんのことを見る。
車に乗っていたもう一人が、無線機で何かを喋っているのが聞こえた。



  
13 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 13:38:28.09 ID:+qSnBMnb0
  
「女だと、何か問題でも?」

警官の指が、そろりと腰のデリンジャーに伸びる。

「実は我々は、ツナギを着た東洋人の男を探していましてね。そいつはゲイ・バーで男娼にセックスを求め、
あろうことか自分のケツの中で放尿まで強要させた。暴行を受けたとの男娼の訴えを聞いて、
こうして捜査しているというわけです」

「……あうあう言ってたからよがっているのかと思ったが、違ったとは不覚だぜ」

阿倍さんが小さくつぶやく。

「失礼なことを聞くようだが、あなたはその東洋人に酷似している。外国人なら滞在許可証を。
 そして、どうしてこの荒野の真ん中でそんなツナギを着ているのかを聞かせてもらいましょうか」

太った警官は口調こそ丁寧だったが、ブルドックのように阿倍さんににじり寄ってきた。



  
15 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 13:43:57.37 ID:+qSnBMnb0
  
「ツナギは男のトレードマーク。アラスカだろうがキンバレーだろうが、これを脱いだら男がすたるってもんだぜ」

阿倍さんは一歩後ろに下がって、片手をあげた。

「俺は阿部高和。見ての通りの自動車整備工だ」

ブーンが助けを求めようか、どうしようか迷っているうちに、阿倍さんは言葉を続けた。

「残念だが俺はあんたらの探している男じゃないぜ。これからあそこの子をモーテルに連れ込んで、
ベッドの上でアンアン言わせようとしてたところだ」

( ^ω^)「ちょwwwwwwwwwwwwww」

今度は警官が、ブーンの方を見た。



  
17 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 13:56:28.90 ID:+qSnBMnb0
  
男の子のように短く切りそろえたブロンドの髪のあいだから、コバルトブルーの瞳が警官を見つめる。
柔らかそうな唇。ひょろりと痩せていた身体は、ここからでは男女の区別がつかなかった。

しかし、上に羽織っていたデニムのシャツの胸元からこぼれるゆるやかな膨らみや、
きゅっと引き締まったお尻、肉づきのいい太ももなどを見つめていると女の子だという感じはする。

長い睫毛のあいだから、すがるような瞳で少女は警官のことを見つめていた。

「モーテルに連れ込むねえ……」

警官は胡散臭そうにつぶやいていたが、やがて完全にデリンジャーを腰から抜き放った。

「あんたはどうやらホモじゃあないらしいな。だが、その子はどう見たって未成年じゃないか!
この変態、そのまま後ろを向いて、車のボンネットに両腕をつけ! 早くしろ!」



  
19 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 14:09:16.53 ID:+qSnBMnb0
  
「変態とは、うれしい事言ってくれるじゃないの」

銃を突き付けたまま、警官は阿倍さんを見据える。

「早くしろ! ここはアリゾナだ。外国人め、こんな女の子に手を出そうとしやがって……」

警官は、唾を吐きかけるように続ける。

「お前みたいなペドフィリアは、刑務所にぶちこんで男どもの慰み……」

警官の言葉は、そこで呻き声に変わった。
阿倍さんの拳が、警官の胃にめり込んでいた。ほとんど予備動作もなく、腕を振りかぶって叩きこんだブローの鋭さは、
引き金に指をかける時間も与えない。ブーンは目を見張った。

身体をクの字に折り曲げて、警官は痛みに呻いた。
足もとがよろけて、がくがくと膝が震える。
薄い砂が流れる荒野に、砂ぼこりが巻きあがった。

「悪いが、俺はペドじゃない。ガチホモなんだよ」



  
23 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 14:19:41.20 ID:+qSnBMnb0
  
警官は太った身体を芋虫のように苦悶させながら、地面に転げ落ちた。
それでもまだ掴んでいたデリンジャーを、阿倍さんのスニーカーが蹴りあげる。

「お、お前、やっぱり……」

苦しそうに喘ぐ警官の脇腹を、無造作に阿倍さんの足が蹴りあげた。
まだ、もう一人の警官は車の助手席に座ったまま、茫然として阿倍さんの方を見ている。

SIGザウエルP226。各国の特殊部隊や警察で採用されている、もっとも信頼できる部類の自動拳銃。
どうやら女らしい警官は、ようやく腰からその拳銃を抜き放って阿倍さんの方に突きつけようとした。

( ^ω^)「スライドを降ろしていないと、拳銃は撃てないお」

ブーンは横から、警官の女にそう告げた。
不本意ながら、ポケットに持っていたグロッグを女の眉間に突きつける。



  
24 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 14:30:42.52 ID:+qSnBMnb0
  
乾いた音がして、女の警官の後ろの砂地が舞った。
ブーンはグロッグの引き金を軽く引いている。

( ^ω^)「死にたくなかったら、銃はさっさと捨てるお」

恐怖のためか、そばかすまみれの女の顔を、汗が薄い膜をなして流れ落ちる。
銃を捨てて、哀願するような口調でつぶやきながら女はブーンと阿倍さんを交互に見た。

「お願い、撃たないで」

「悪いが、俺の股間のデリンジャーは男専用なんだ」

( ^ω^)「……お前はちょっと黙ってろお」

阿倍さんは、突然のハードボイルドな展開にむうと呻く。

( ^ω^)「ホモがホモに掘られたくらいで、警察が動くわけないお。
      こんなアリゾナの荒野に、どうしてお前たちはいるのかお?」

ブーンは拳銃を突きつけたまま、女に訊ねる。



  
27 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 14:36:56.88 ID:+qSnBMnb0
  
「や、やめてください! アッー!」

どうやら暇になってきた阿倍さんは、さっき殴り倒したデブの警官の上にのしかかって何かをはじめたようだった。

「男は度胸。なんでも試してみるものさ」

「やめて、やめてくれ! 俺には妻と娘がいるんだっ!」

「嬉しいこと言ってくれるじゃないの」

背後から、阿倍さんの嬉しそうな声が響いてくる。
ブーンは、答えない女にもう一度聞いた。

( ^ω^)「だんまりしてると撃っちゃうお」

「お、男の子を……。金髪の男の子を、捕まえてくるように言われました」

( ^ω^)「どうしてそんな命令を受けたのかお?」



  
30 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 14:43:20.25 ID:+qSnBMnb0
  
「それは、分かりません。私たちは金髪の男の子を探して連行してくるついでに、ツナギを着た東洋人の男を
探していただけですからっ……」

女のみぞおちに、ブーンは拳銃の銃底を叩きつけた。
呻いた女が、アリゾナの荒野に崩れ落ちる。

「ところで俺のキンタマを見てくれ。こいつをどう思う?」

「べ、ベリー……ビッグサイズ……」

ツナギを股のあいだまで阿倍さんのそそりたつマグナムを、もう一人の警官の男はうっとりと見つめた。
阿倍さんは、いい男なのだ。掘られたくなる男というものはいい男である。

しかし、ブーンは少なくとも生物学的には少女だった。
ビック・マグナムをデブの警官の口に咥えさせようとしていた阿倍さんの肩を、ブーンは掴む。

( ^ω^)「さっさとここから逃げるお。さっきの女、応援を呼んでいたお」

「どうしてだい? これから面白くなるところなんだぜ」



  
33 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 14:52:09.33 ID:+qSnBMnb0
  
阿倍さんは残念そうな顔をして、ブーンを見つめた。
その下では、愛おしそうな目をしたデブの男が阿倍さんのマグナムをしゃぶっている。
膨れ上がった阿倍さんの股間に、ブーンはかすかに頬を赤らめて目をそむけた。

( ^ω^)「図らずも二人とも警官に暴行を加えちゃったんだお。アメリカでは警官に暴行を振るうと重い刑になるんだお。
      刑務所に入れられたくなかったら、さっさとここから逃げるお」

「獰猛なノンケの囚人どもを食っちまうって言うのも、悪くはない……」

股間をしゃぶられている阿倍さんが、遠い目をして荒野の上に広がる大空を見つめる。
やはりハゲタカが、嬉しそうに舞っていた。

(# ^ω^)「アホなこと言ってないで、さっさとここから逃げるお!」

ブーンは阿倍さんの襟を引っ掴むと、無理やりアバランチの助手席に座らせた。
シートを調整し、ハンドルを握る。

「そいつは俺の車なんだぜ……」

最初とすっかり立場が逆転してしまったことに戸惑う阿倍さんが、目を白黒させながらつぶやく。
ブーンは乱暴にアクセルを踏み込むと、アバランチを発進させた。



  
40 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 15:12:27.45 ID:+qSnBMnb0
  
「あぉぉーっ! あおーーーっ! あふっ! おおふっ!」

阿倍さんの股間にスッポンのように食いついたまま離れなかった警官は、今や阿倍さんの腰の上で喘いでいた。
逞しい男の肉棒が菊門を出入りするたびに、警官の性器はビンビンに勃起して透明な液を先端からこぼす。

(; ^ω^)「く……臭いお」

肉のたるんだ警官のケツと、引き締まった阿倍さんの腰が擦れ合って淫らな水音を立てる。
濃厚な牡の汗の匂いと体臭が漂ってくるので、ブーンはアバランチの窓を開けていた。

「どうだい? 初めてのホモ・セックスの味は」

「すごく……ホットです……」

阿倍さんの逞しい男の指が、警官のマラの先をしごく。

「ケツとペニスで同時に感じて、達してしまってもいいんだぜ……」

「アッー! アッー!」

中で男の肉の饗宴を繰り広げながら、アバランチは荒野の一本道をひた走っていた。



  
58 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 15:25:53.47 ID:+qSnBMnb0
  
阿倍さんに掘られて感じまくっている警官――そう、彼はジョニーという名前だった。
鋼鉄のごとく尖った男の肉棒が、括約筋を無理やりにでも押し広げて腸内を貫くたびに、意識が飛びそうになる。
そして彼は、ヘテロだった。生まれながらのガチホモではなかったのだ。

情けない声をあげて感じてしまうたびに、横でハンドルを握っていた少女が顔を真っ赤にするのが分かる。
美しいコバルトブルーの瞳で、 蔑むように勃起した自分のマラを見られるたびに、興奮が加速する。

「どうだい?」

ペニスをしごく阿倍さんの指は、それだけで絶頂を迎えそうになるくらいに優しい。
ジョニーは軽く達しそうになって――。なにか鋭い音が車体の横の方で鳴ったのを聞いた。



  
72 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 15:43:28.08 ID:+qSnBMnb0
  
もう一度、鋭い音が車体を叩いた。
握っていたハンドルを取られそうになって、ブーンは慌ててステアリングを切る。

「おい、ちゃんと運転してくれよ」

剣呑な阿倍さんの声が、横から響く。
危険を感じさせる鋭い音。金属と金属が擦れ合うその音を、ブーンは聞いたことがある。
銃弾。銃弾が車のボディに食い込む音。

また一発。阿倍さんのアバランチが水面に浮かぶ木の葉のように揺れる。
掘られまくっていた警官が、ぎょっとしたように後ろを振り向いて叫んだ。

「バイクだ!」

リアミラーを見て、ブーンはほとんど同時に心の中で毒づいた。
警察ではない。警察は、威嚇もなしでいきなり発砲するようなことはしない。



  
74 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 15:55:25.07 ID:+qSnBMnb0
  
砂ぼこりの立ち込めるアスファルトの道路に、昇りはじめた太陽が白い影を落としていた。
熱気で揺らぐ大気をかき分けて、黒いオフロードタイヤが唸り声を上げる。

阿倍さんのアバランチを追ってきたのは、一台のバイクだった。
ブーンはカタログで見たことがあった。日本のカワサキとかいう会社のバイクだ。
ハーレーのような馬力はないが、軽量で俊敏な動きをする。

火花が運転席のドアにひらめいた。
堅牢なアバランチのドアに、細い裂傷のような穴が開く。

(# ^ω^)「阿倍さん! ちょっとハンドルを持っててくれお!」

「ああ……次は俺の穴だ……」

阿倍さんが事態を把握しているのかどうか怪しかったが、ブーンはグロッグを構えてアバランチの窓から身を乗り出す。
さっきの警官の女から、ザウエルを奪っておけばよかったと心のどこかで思った。



  
75 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 16:08:51.05 ID:+qSnBMnb0
  
細身のバイク。昆虫を思わせる薄緑色の車体の上で、大型の拳銃を構えているライダーの姿が目についた。
フルフェイスのヘルメットに黒い革のツナギ。
一瞬のうちに、ブーンは片腕で構えた拳銃の狙いを、その男の胴体に定めていた。

炸裂したパラペラム弾の衝撃に、バイクに乗っていたライダーはわずかにバランスを崩したようだった。
だが、すぐに何事もなかったかのように大型の拳銃を構える。
身を乗り出していたブーンの頬を、熱い鉛の感触がかすめた。

( ^ω^)「防弾チョッキかお……!」

慌てて身体を引っ込めたブーンに、阿倍さんのアバランチが左右に激しく震動した。

「ん? サスペンションの調子が悪いようだな。ちょっと停めて調べるか」

片腕でハンドルを握っていた阿倍さんが、不思議そうにつぶやく。

(# ^ω^)「銃撃だお! 銃撃されてるんだお!」

叫ぶブーンに、阿倍さんは事もなげに告げた。

「いいことを思いついた。お前、ちょっと俺と運転を代われ」



  
79 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 16:18:14.39 ID:+qSnBMnb0
  
阿倍さんはジョニーのケツからマラを抜いて、アバランチのハンドルを掴んだ。
寂しそうな顔をするジョニーに、

「心配すんな、後でモーテルで可愛がってやるからな」

とフォローするのも忘れない。阿倍さんはいい男なのだ。
阿倍さんはビンビンに勃起させたままの男性器をツナギの中から屹立させたまま、ブーンの膝の上を乗り越える。
アバランチが右に左に乱暴に揺すぶられた。

ブーンもそれと同時に、ジーンズの膝を持ち上げて助手席の方へと滑りこむ。
運転中に席を替わるという事は、銃撃を受けていなくても危険なことだった。
アバランチが致命的なくらいに右によろける。道路を外れて、荒野に乗りあげそうになったその時。

生暖かい感触が、ブーンのジーンズの股間を汚した。

(; ^ω^)「お、お……?」



  
83 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 16:28:32.29 ID:+qSnBMnb0
  
驚いたのはジョニーも同じだった。
サイドブレーキの上を乗り越えてきた少女は、震動したアバランチによろけて、
ジョニーの胸の中に飛び込むような形で助手席に滑り込んできた。

肉づきのよい太腿が、ぎゅっと自分の膝の上を踏みしめる。
さっきまで阿倍さんに抱かれていた時とは違う、甘い匂いが鼻腔をくすぐる。
そして、大きく開いた少女のジーンズの股の間が、勃起したままのジョニーの男性器に擦れて――。

甘い喜びが背筋をつき抜けて、ジョニーは少女の股間を自分の精役で汚していた。

「ひっ……」

ぬるぬるした液で濡れたジーンズの股の間の生地に、少女の細い指が汚らわしそうに触れる。
その様子を見ていて恍惚となったジョニーはもう一度、こんどは少女の胸元に射精してしまった。

「い、嫌っ……」

いまにも泣きだしそうにコバルトの瞳を潤ませて、白濁液にまみれた少女がつぶやく。
何発か殴られたような気がしたが、ジョニーは至福だった。



  
90 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 16:41:18.87 ID:+qSnBMnb0
  
(# ^ω^)「このエロ警官、ぶち殺してやるお!」

太った警官の胸倉をつかむブーンを尻目に、阿倍さんは平然とハンカチで自分の男性器を拭った。

「さて……楽しませてもらおうじゃないの」

前方の道路は、荒野の中に一直線に連なっていた。
アバランチのフロントウィンドウからは、まばゆい陽光が差し込んできている。
阿倍さんはバイザーを降ろした。
踏み込んだアクセルは、さながら自分の身体と一体になったかのように車を加速させる。

素早くギアを切り替えると、エンジンのトルクが急激に高まった。
しかし、バイクはぴったりと、アバランチとの距離を保ちながら追走してくる。

焦らすように、阿倍さんはハンドルを小刻みに揺らした。



  
94 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 16:48:57.10 ID:+qSnBMnb0
  
「車の運転なんてものは、セックスと同じなのさ」

つぶやいた阿倍さんの後ろで、アバランチの後ろの窓に直撃した弾丸が紙吹雪のようなガラス片を車内に舞わせた。
ブーンと、警官がくんずほぐれずの状態になったまま悲鳴を上げる。

「……ずいぶんと仲良くなってるじゃないの」

かすかな嫉妬を込めて、阿倍さんはつぶやく。
また、焦らすように急ハンドルを切った車のフロントガラスに、弾丸が穴を開けた。

( ^ω^)「もっと車体を小刻みに振って回避機動をとれお!」

デブの警官と抱き合った状態になっているブーンが、金髪を振り乱して叫ぶ。

「俺は、うるさい女は嫌いだぜ……」

阿倍さんはアクセルを限界まで踏み込んだ。
それでも、バイクを振りきれない事は分かっている。

「さて。次は俺の番だな」

何を連想しているのか、股間を勃起させながら阿倍さんがつぶやく。



  
96 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 16:59:34.77 ID:+qSnBMnb0
  
加速するアバランチ。腰を振るように追いすがるバイク。
阿倍さんはそれを見て、かつて公園のトイレで性交した少年のことを思い出していた。

「あの時は俺が前だったんだよな……」

阿倍さんはつぶやくと、左手でハンドルを目いっぱい回した。
アバランチの車体がバランスを失って横転するよりも前に、続けざまにサイドブレーキをかけ、
フットペダルを思いっきり踏みしめている。

サイドターンと呼ばれるテクニックだった。車輪を急激にロックされ、氷の上を走るような状態になった車は
さながらスピンするように急旋回して、道路から飛び出した。

アバランチの赤い車体が原野の中ですべる。つかの間、巻きあがった土煙が視界を遮った。

(# ^ω^)「も、もう嫌だお……」

助手席のブーンが、ついに泣き出してしまう。
阿倍さんはデブの警官の方を向いて、叱るように言った。

「おいおい。お前は俺よりも、そんな女の子の方がいいのかい?」



  
100 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 17:12:49.08 ID:+qSnBMnb0
  
グロッグを自分の頭に突きつけて、何かを少女が叫んでいた。
ジョニーにはその声は届いていない。ただ、自分の精液で濡れた少女の股間を見つめている。
阿倍さんに掘られていたせいで、興奮しきっていたジョニーのペニスはいつもよりも多くの精液を噴出させていた。

藍色だったジーンスはその部分だけしっとりと濡れて黒ずんでおり、ジョニーは下に履いた下着を、
そしてその内側に隠された少女の柔らかい肉のひだを、自分の精液が汚している姿を想像してしまう。

「へ、変な顔しないでよ……」

悦楽に顔を歪ませていたジョニーを、突然左に揺すぶられるようなサイドターンの衝撃が突き抜けた。
バランスを崩した少女が、シートに腰かけているジョニーの上に倒れこんでくる。

突然のことに、脚に力が入らなくなった少女。相変わらず屹立したジョニーの男性器。
その先端に、少女の股のあいだの布地が触れる。
少女の身体は下に落ちる。ジョニーのペニスはそそり立ったままだ。
一瞬だけ、硬いジーンズの布地の中で柔らかい感触がして、少女が悲鳴をあげた。

柔らかい窪みのようなものが少女の股間に生まれて、ジョニーの性器はそれに、
わずかに包み込まれるような感覚を味わう。

当然のごとく、ジョニーはまた射精してしまった。



  
104 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 17:19:50.25 ID:+qSnBMnb0
  
(# ^ω^)「殺してやる、絶対に殺してやるお……!」

泣きながら、ブーンが凄惨な瞳でデブの警官の方を見ていた。
ドクドクと脈打ったジョニーの男性器は、これまでにない量の子種を少女のジーンズの上にこぼしていた。
お漏らししたように濡れたジーンズと、そこにまとわりついていたネバネバを見て、ブーンは泣き出してしまっていた。

「わ、悪気はなかった……」

弁解するデブの警官。
阿倍さんは、傾いたまま停止したアバランチの窓から、前方の道路を見た。
後ろを追走していたライダーは突然のことに反応が遅れ、数十メートルほど先を走っている。

「さて、今度はこっちから行かせてもらうぜ……」

阿倍さんはアクセルを踏み込む。今度は逆に、アバランチがバイクを追うような形になった。



  
114 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 17:34:20.60 ID:+qSnBMnb0
  
( ^ω^)「そのまま道路に出るんだお! もう一度狙って撃ってみる」

平静を取り戻して叫んだブーンに、阿倍さんはアバランチを原野に進ませていた。
幾度となく車輪が砂ぼこりを巻きあげるたびに、無骨な車体が左右に軋む。

前方の道路で、ライダーは車体を止めて方向転換しようとしていた。
今度は両腕で、ブーンがデリンジャーを構える。

車輪が固いアスファルトの路面を踏みしめた。震動が軽くなって、車体が安定する。
華奢な身体つきの少女は、無骨な44.マグナムを装填したリボルバーを正確に射撃していた。

飛翔する弾丸のエネルギーは、さっきのグロッグから放たれたパラペラム弾とは比べようがない。
数十メートル離れたライダーが、巨大な見えない何かで殴られたように後ろに弾き飛ばされるのが見えた。

「や、やった!」

ブーンが射撃する姿を見て、また性器を勃起させたデブの警官が叫ぶ。



  
122 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 17:46:54.49 ID:+qSnBMnb0
  
( ^ω^)「そのまま突っ込んで、バイクごとあいつを轢くんだお!」

ブーンは、作者の書き間違いでデリンジャーにされてしまったS&Wのリボルバーをもう一度構える。

「だが、あいつは死んでるみたいだぜ?」

訝しげな表情をした阿倍さんの右足を、精液で汚れたブーンのジーンズが踏みつけた。
アクセルがかかって、アバランチは再び道路の上を疾走しはじめる。

崩れ落ちた男と、バイクが一緒に寝ころんでいる路上へ。
ハンドルを横から奪い取ったブーンは、正確にバイクと男の両方をアバランチのフロントに捉えた。
ジーンズの太腿が、やはり勃起したままの阿部さんの性器に触れる。

デブの警官が羨ましそうな顔をした。
だが、阿倍さんは女の身体には何も感じないようだ。鉄の男である。



  
126 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 17:55:32.35 ID:+qSnBMnb0
  
衝撃は前輪からつたわってきた。
ボンネットに乗りあげたバイクが、ひびの入っていたアバランチのフロントガラスを粉々に叩き割る。
ブーンと阿部さんはほとんど同時にブレーキを踏もうとして、
不自然な姿勢だったブーンは股を大きく開いたまま天井に頭をぶつけた。

何か嫌なものを踏みつけた感触がして、割れたガラスの細かい破片と、舞っていた土煙が収まった。
車内の三人は激しく咳きこむ。

( ^ω^)「シャワーを浴びたいお……ついでに新しい服も欲しいお」

最初に口を開いたのはブーンだった。
デブの警官をねめつけるように睨みながら、汚れていた自分のジーンズを指し示す。

「そうだな……約束通りジョニーをモーテルで可愛がってやらないとな」

阿倍さんが、感慨深げにつぶやいた時。
ボコンと、アバランチの車体が軋んだ。



  
128 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 18:03:10.42 ID:+qSnBMnb0
  
阿部さんは、一瞬だけ我が目を疑った。
車に押しつぶされて生き延びられる人間などいない。
だが、何かがアバランチの車体を下から持ち上げている。

「タ、ターミネーターだ!」

デブの警官がそんな事を叫んだ。
阿倍さんは、ひとまずカリフォルニア州知事の尻の穴の感触を想像しようとしてみる。
ぎりぎりと持ち上がる車体に、ボンネットに引っ掛かっていたバイクが運転席に落ちてきそうになる。

( ^ω^)「扉を開けて、外に逃げるんだお! 早く!」

ブーンが、デブの警官の身体を抱きかかえて乱暴にアバランチのサイドドアを開けた。
仲睦まじい二人の様子に少しだけ嫉妬して、阿部さんもアバランチの外に飛び出す。



  
137 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 18:22:45.42 ID:+qSnBMnb0
  
太陽に灼かれたひび割れた荒野が、目の前に広がっていた。
アバランチの車体を持ち上げている黒い影。
やっとのことで車から這い出したブーンたちに、影はアバランチの車体をぎしぎしと軋ませた。

「握りつぶすつもりか……」

阿部さんのキンタマは、しかし縮みあがってなどいない。デブの警官のもそうだが、これはブーンに抱かれているせいだ。
ワイヤーがスパゲッティーのようにこぼれて、車体から滴った燃料がアスファルトの上に黒い被膜を作った。

デブの警官を突き飛ばして、ブーンがリボルバーを構える。
両腕で正確に射撃する。膨れ上がっていたツナギの身体に、火花が飛んだ。

(; ^ω^)「駄目かお……」

バイクに乗っていた時は細身に見えた男の身体は、ぶくぶくと膨れ上がって今や大きく変質していた。
ところどころが破けたツナギの中からは、にぶい銅の色に光る何かが露出している。
不気味な方向に折れ曲がっていた首が、かすかな音を立てて水平に戻った。

「や、やっぱりターミネーターだ!」

デブの警官が、放心したようにつぶやく。



  
142 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 18:34:10.42 ID:+qSnBMnb0
  
「金属のアナルか……。こいつは掘りがいがありそうだな」

かつて、単独でエベレストを制覇したある登山家は、新聞記者の『どうして、山に登るのですか』という質問にこう答えた。

――そこに山があるから。

阿部さんも心は同じである。そこに穴があるから、ホモは穴を掘るのだ。
しかし、それは男性のものに限る。

( ^ω^)「訳の分からない解説しなくていいお!」

女の子のブーンが、リボルバーを乱射する。
飛び散る火花。銅褐色の男の身体は、弾丸を全て弾いてしまう。
歯噛みしたブーンに、銅褐色の男はアバランチの車体を向こうの荒野に放り投げた。
フルフェイスのヘルメットを被ったまま、男はブーンたちにじりじりとにじり寄ってくる。



  
149 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 18:56:32.78 ID:+qSnBMnb0
  
男は、両腕を水平に伸ばした。
黒い革手袋を付けていた指が一斉に弾け飛んだ――のではなく、指先から衝撃がほとばしった。

砂ぼこりが舞って、ブーンたちの立っていた右後方の道路が、えぐられたように陥没する。
アスファルトと、土の塊がバラパラと空に噴き上がった。

「ひ、ひぃ!」

デブの警官が、ここぞとばかりにブーンに抱きつく。
ボーイッシュな外見の金髪の少女は、無造作にそれを突き飛ばしてリボルバーの狙いをヘルメットに定めた。

銃身から、衝撃が腕の骨を通して背中に抜けた。
ヘルメットに下ろされていたサンバイザーにひびが入る。
サラサラと砂のようにこぼれたプラスチックの破片の向こうには、赤い単眼が不気味な光を放っていた。

( ^ω^)「駄目かお……」

つぶやいたブーンの前に、すっと阿倍さんが立つ。

「やらないか」

言葉は静かに、埃っぽい大気の下を、アリゾナの荒野に駆け巡った。



  
155 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 19:08:13.11 ID:+qSnBMnb0
  
(; ^ω^)「阿部さん……?」

「ビッグな股間の兄貴……!」

ブーンとジョニーが、同時に驚きの声を上げる。
身にまとっていたツナギのファスナーを投げ捨てて、引き締まった男の全裸の身体が露わになった。

(* /ω/)「あ、あの下は裸だったのかお……。下着も付けていないなんて」

かすかに頬を桜色に染めて、ブーンが顔を恥ずかしそうに背ける。
ジョニーは横にいる少女のことも忘れて、その男を体現するかのような精悍な肉体に心を奪われた。

「お、俺は今まで……なんてすごい人に掘られていたんだ!」

引き締まった尻。全身にあますところなく付いた筋肉が、アリゾナの大地を蹴って脈動する。
全裸でこちらに歩み寄ってくる阿倍さんの姿に、ヘルメットの下の単眼が判断に困ったように明滅した。

阿部さんは男の肩に手をかけ、ゆっくりとツナギを脱がしていく。

(* /ω/)「み、見ていられないお……」

男が身に着けていたズタボロのツナギを脱がすと、そこにはやはり銅褐色の身体があった。
阿部さんの指がゆっくりと男の尻にあたりそうな部分をなぞる。
表情のない単眼を、困ったように明滅させたまま、男は阿部さんの方を振り向く。



  
164 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 19:20:14.49 ID:+qSnBMnb0
  
「俺は穴さえあれば、機械だって掘っちまうような男なんだぜ」

阿部さんは優しく、さっきの指から出る衝撃波を撃とうとした男の腕を押しとどめる。
ギンギンに怒張したマラが、金属の尻の中にずっと侵入する。

男は、なにかこう、機械がいかれる寸前のような金切り声をあげた。

「ん? どうした、腹の中が苦しいのかい?」

阿部さんは優しい、同性にだけ見せる微笑みで男の半分割れたヘルメットをなぞる。
男は頚部をがくがくと揺すりはじめた。ヘルメットの中から湯気が噴き出す。

赤い光を放っていた単眼が、突如としてハート型のマークになった。

「どうだい? 男同士の方が感じるだろう? そのままイッちゃってもいいんだぜ……」

腰を動かしはじめた阿部さんは、恍惚とした表情を浮かべる。

「グレイト……グレイト!」

感極まってスタンディングオペレーションをしながら股間をしごきはじめたジョニーを、
ブーンは頭痛がするといった風情で嫌そうに見つめる。



  
171 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 19:30:28.94 ID:+qSnBMnb0
  
ハート形に明滅していた男の単眼が、ふいに消えた。
がくっと首がうなだれて、両腕がだらりと下に垂れさがる。

「お、おい……まだ終わってないぜ」

阿部さんは、崩れ落ちそうになる男の身体をひしと支えた。
穴のあいたヘルメットから、ゴボコボと茶色い液体がこぼれる。

「そうか……イッちまったんだな」

阿部さんの男前な顔を、一筋の涙がつたった。
荒れ果てた荒野の上で輝く太陽が、まぶしかった。
砂ぼこりの舞う土の地面に優しく、男の身体を横たえて阿部さんは立ち上がる。

「あ、兄貴……」

何も言うなと、阿部さんはジョニーを押しとどめる。
ジョニーも、阿部さんも泣いていた。二人の男は股間を勃起させたまま、男泣きに泣いた……。

( ^ω^)「もう付き合いきれないお……」

ブーンは呆れ果てて荒野に立ち尽くすしかなかった。



  
187 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 19:45:51.64 ID:+qSnBMnb0
  
荒涼とした風景の中を、二人の男と一人の少女が歩いていた。
アスファルトの車線はどこまでも、一直線に荒野の中を伸びている。
向こうの方の尾根から巻き上がった砂埃が、大気をかき曇らせるように空の中へと舞いあがっていた。

「お……おふっ……あと数キロ歩けば、モーテルのある小さな町……です」

ケツの穴を阿部さんの剛直に貫かれたまま、ジョニーが喘ぎまじりの声を漏らす。
パンパンと腰を振りながら歩く阿倍さんは、離れて歩くブーンの方を見て冷酷に告げた。

「悪いが、ホモ列車はいい男だけの特権なんだ。お前はそのまま歩いていろ」

( ^ω^)「……頼まれたってやらないお」

照りつける太陽の日差しが、少女のうなじに朝露のような汗のしずくをきらめかせる。
ブーンは、ため息をついて空を見上げた。

ゆるやかに流れはじめていた雲は、少女の心を映すかのように不安げな空模様に変わりはじめていた。
もうすぐ、雨が降る。
かすかに吹いた風が、少女の金髪をそよがせて、荒野に吹き渡っていった。



  
198 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 20:04:05.76 ID:+qSnBMnb0
  
「破壊されました。ええ。いえ、ブーンにではありません。一緒にいた男にです」

レースの入った日傘が、浅い影を地面に投げかける。
おおよそその場にはふさわしくない刺繍の入った黒いドレスを、細い指がつまみあげた。

「シュワちゃんは最後に、a.b.eという三音のアルファベットを繰り返し送信してきていました。
恐らくはその男の名前だと思われます……。はい。それでは引き続き、追撃を続行します」

携帯電話から顔を離した少女は、向こうの道路の脇に倒れていた銅褐色のロボットを見つめた。
美しい少女だった。赤褐色の瞳の向こうで、絹のような長い黒髪がそよぐ。
少女は、差していた日傘を置いて、さっきシュワちゃんと呼んだロボットの傍らに膝をついた。
赤いルージュを塗った唇から、かすかに感嘆するような吐息がこぼれた。

「男……」

細い少女の指が、銅色のロボットの尻の中に挿入される。
ねばねばした黄色い恥垢と、かすかに残っていた精液を、少女の指がすくいあげた。

少女はそれを、愛おしそうに唇で味わう。
もう片方の指が、スカートの中にゆっくりと沈んでいく。

('A`)「私のシュワちゃんを犯した、男……」

つぶやいた少女の瞳には、狂気が宿っていた。



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