( ^ω^)ブーンが阿部さんに掘られたようです
- 256 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 21:22:35.53 ID:+qSnBMnb0
- ぽつぽつと降りはじめた雨が、モーテルの軒下から水のしずくを滴らせていた。
少年のような髪型をした金髪の少女は、素敵に微笑んだ。
「途中で車がエンストしちゃって、三人であの荒野を歩いてきたんです……。
お部屋、空いていないでしょうか?」
デニムのジャケットを羽織った少女は、後ろの方にいたように見えた二人を笑顔で覆い隠した。
「私、下着まで汚れちゃってて……。お風呂だけでも貸していただければと思って」
男が二人に若い女が一人。メアリーはため息をついて、少女の差し出したドル紙幣を数える。
空いていた部屋の鍵を渡すと、メアリーは少女に施設について説明した。
「部屋の中のシャワーとテレビは有料。あそこの三つ並んだ自販機は氷と、ビールと」
コバルトブルーの瞳が印象的な美しい少女だった。
「最後のはコンドームの自販機だから」
少女は可愛く頭を下げて、鍵を受け取る。
何か煩わしそうに、遠くの方にいた二人に腕で指示をした。
二人の男はまるで、仲良く電車ごっこでもするように階段を上がっていく。
ホモかもしれない、と一瞬思ったメアリーに、少女はひまわりのような笑顔を見せた。
- 266 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 21:31:50.63 ID:+qSnBMnb0
- (# ^ω^)「お前らこれでも使ってろお」
ブーンはベッドの上に、さっき自販機で買ってきたコンドームの袋を放り投げた。
「いい男は生でするものだぜ」
二つしかないモーテルのベッドにジョニーを押し倒して、阿部さんがうそぶく。
ずっと連結していたくせに、臭い男汁がぴゅっぴゅっとジョニーの性器から垂れた。
(# ^ω^)「……変態警官は、セックスの前にやることがあるはずだお」
「あ、阿部さん、はやくぅ、早く入れてえ……」
気味の悪い声を出すジョニーに、ブーンはすらすらとモーテル備え付けのメモ帳に字を書いた。
( ^ω^)「このリストにあるもの、とりあえずウォルマートで買ってこいお」
「なんだい……? 下着にジーンズ、ジャケットか。女物でいいのかい?」
腰を振りはじめた阿倍さんに、ブーンは怒鳴る。
(# ^ω^)「当たり前だお!」
272 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 21:39:18.28 ID:+qSnBMnb0
- (# ^ω^)「シャワー浴びてくるお。僕が出る前に、ちゃんと服とか買っておくんだお」
バスルームに続いていたドアが、ぴしゃんと閉まった。
阿部さんは詰まらなさそうにその後ろ姿を見送ったが、すぐにいつものいい男の顔に戻った。
「よし、ウォルマートまで買い物に行くぞ」
そして、何かに気づいたようだった。
「警官の服を着ていると目立つな……。よし、お前全裸になれ」
「もちろん、いい男列車で行くんですよね?」
期待に胸を震わせて、ジョニーが訊ねる。
阿部さんは爽やかに微笑んだ。
「当り前だろう。ウォルマートでいい男をみつけたら、そいつも連結してやるさ」
- 292 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 22:00:10.95 ID:+qSnBMnb0
- 少女は、シャワーの湯けむりの中で吐息をついた。
かすかにのけぞらせた首筋を、温かいお湯がすべっていく。
精液と汗をシャワーできれいに洗い流して、少女は浴室に備え付けの鏡を見た。
ゆるやかに膨らんだ乳房の下で、かすかにあばら骨の浮き出た白い肌。
きゅっと引き締まった腰のあたりのくびれ、それに平べったいお臍のあたり。
金色の茂みの下で、すらりと伸びた脚。
「……」
シャワーを流しながら、少女はゆっくりと細い指を肌に沿って滑らせていく。
引き締まった太腿の筋肉のあいだに、バラ色の肉のひだが見え隠れしていた。
少女は唇で、人差し指を頬張るように舐める。
そして、ゆっくりとひだを押し開いて指先を沈めていった。
- 305 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 22:09:34.38 ID:+qSnBMnb0
- ウォルマートの赤い看板が遠くに見えた。
パトカーのサイレンが聞こえたような気がして、ジョニーは身体をこわばらせる。
町をゆく人々が、ジョニーの肥えた身体を唖然として見つめるのが分かった。
「可愛いな、ジョニー。そんなに締め付けるんじゃ、俺ももっと腰を振っちまうぜ」
嬉しそうな声で、阿部さんが後ろから囁く。
図太い肉の柱が、括約筋から腸内に熱い感触を伝えてくる。
「あ、阿部さんっ……」
先端から牡汁を滴らせるジョニーのチンポを、通りすがりの幼女が不思議そうな目で見つめた。
だが、今のジョニーは阿部さんのものだ。
射精していいのは、阿部さんが許してくれた時だけなのだ。
通行人があちこちで、携帯電話で何かを通報しているのが見えた。
血相を変えた親が、さっきの幼女を引っ掴むように連れ去っていく。
- 313 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 22:16:25.80 ID:+qSnBMnb0
- ウォルマートの中に入ると、阿部さんはジョニーのケツを離した。
「いいかい、ジョニー。俺はこれからいい男をちょっと探してくる。お前はそのまま買い物を続けろ」
阿部さんはそう言って、ジョニーの菊門にアナルプラグをねじ込む。
いい男のたしなみである。
「お前のケツは俺のものだからな、誰にも掘られるんじゃないぞ」
「阿部さん……」
優しさに泣きだしそうになったジョニーの肩を、阿部さんがしっかりと抱き締める。
ツナギのジッパーを上にあげて、阿部さんはウォルマートの人ごみの中へと消えていった。
周りに人垣ができている事に、全裸のジョニーは気づかなかった。
- 325 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 22:28:02.00 ID:+qSnBMnb0
- 空のバスタブの縁に腰かけて、少女は時々小さな呻き声を漏らす。
熱っぽく潤んだコバルトブルーの瞳が、淫靡な色に染まる。
指で押し開いた肉のひだのあいだからは、シャワーのお湯とは違う潤みがこぼれていて、
少女は人差し指をゆっくりと自分の膣内に沈めていく。
「んっ……」
はっきりとした声がこぼれる。
シャワーのお湯は温かくて。自分の大事な場所を指先がなぞるたびに、快感がこみ上げてきて。
男同士のホモセックスを延々と見続けたせいかもしれない、と少女はかすかに思った。
ともすれば自分のひだの中を、淫らにかき回してしまいそうになる指先を少女は必死に抑える。
モーテルのバスルームにもたれかかった身体が、ひどく熱い。
眉をかすかにひそめて。少女はさらに奥へと、自分の指を挿入していく。
湯気の中にぴんと反り返った足の裏が、弱々しくふるえた。
- 337 名前: 愛のVIP戦士 投稿日: 2007/02/23(金) 22:36:02.12 ID:+qSnBMnb0
- 「すいません。ブラジャーください。あ、Aカップで。あと下着も……そこのパンティください」
下着売り場には色々な客が訪れる。しかし、女の店員は未だかつてこのような客を見たことがなかった。
男。全裸。勃起した男性器から透明な汁。アナルにはプラグを装着。
「は、はい……。サイズはAカップで宜しかったでしょうか?」
警備員、取り押さえなさいよと心の中で毒づきながら店員はにっこりと営業スマイルで微笑んだ。
「あー。えーと、メモメモ……。うん、Aカップで間違いないです」
男は尻に挟んでいた紙切れを見て、頷く。
「あ、ありがとうございました……」
下着を紙袋に包んでバーコードを張ると、店員はおそるおそる男にそれを手渡した。
受け取った男は、口笛を吹きながら向こうの方の売り場に移動しようとして――。
カーキ色の保安官の服を着た二人組の男が、その肩をぐっと掴んだ。
- 348 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 22:46:01.89 ID:+qSnBMnb0
- 「やあ。今日は雨だね」
保安官助手が、笑顔を作ってジョニーに会釈した。
「君は服を着ていないようだけど、どうしたんだい?」
ジョニーはちらりと保安官助手の方を見て、傲慢な微笑を返した。
「……なにか、問題でも?」
二人の男は顔を見合わせる。しばらく流れた沈黙をかき消すように、今度は保安官の方が口を開いた。
「ちょっと、我々は君と話がしたいんだ。いいかな? ここでは人が多いから、スーパーの従業員控室に行こう」
ジョニーはわずかに後ずさりしようとして――数時間前まで自分も保安官だったことを思い出した。
ポケットに入っているはずの身分証明書を出して、二人の男に事情を説明しようとする。
なかった。そういえば、全裸だった。
屈強な二人の男に引きずられていくジョニーに、さっきの店員は胸をなでおろした。
- 363 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 22:58:54.76 ID:+qSnBMnb0
- 「あんた、保安官だったんだろ? 何があったんだ……」
呆れたように、カーキ色の制服を着た男がつぶやく。
「阿部さんと出会って、変な女が股間を……そうしたらターミネーターが襲ってきて……」
ジョニーは正直に答える。
従業員部屋に連行されたジョニーは、保安官の持っていたノートパソコンで指紋を調べられ、
あろうことかその指紋は隣町の保安官のジョニーのものと一致したのだった。
「ジョニーさんは正直な保安官だったと聞いていたのに……一体何が……」
悪夢を振り払うように、助手が生まれ変わったニュージョニーを見つめる。
屈強な男二人に密室で囲まれて、ジョニーのあそこはもう射精寸前だった。
「とりあえず、署まで行こう。な」
優しくジョニーの肩を叩こうとした保安官の無線機が、突然音を立てた。
『た、助けてくれ! 肉の列車が……! う、うああ、寄るな! オフウッ!』
「……おい、どうした?」
保安官が無線機に向かって呼びかける。応答はない。
二人の男は、全裸のジョニーを前にして顔を見合わせた。
- 383 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 23:12:02.96 ID:+qSnBMnb0
- 「なかなか、アメリカも悪くないな」
満足したように、阿部さんはうなずく。
「いいか、掘るのは18歳以上の男だけだ。女子供などに用はない」
「無差別に、やっちまうんですか?」
統治者たる威厳を溢れさせて、阿部さんは白い歯を見せて笑った。
「いい男ってのは、ノンケだってほいほい食っちまうもんなんだぜ」
全裸の男たちから、ウォォと歓声が上がる。
ウォルマートの裏には、グレーで塗られた掘立小屋のような建物があった。
いわゆるホモ用の映画館である。
アメリカでは同性愛者は公然と差別されている。男たちはそのような暗い部屋に押し込められ、
おのれの性欲を発散することもなく、抑圧された性生活を送っていたのだ。
そこに現れたのが、我らが阿部高和ことツナギの男であった。
- 395 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 23:24:06.92 ID:+qSnBMnb0
- 映画館に集っていた男たちに、阿部さんは呼びかけた。
曰く、
「インキンの諸君、元気であるか?」
とである。
男たちは激怒した。この彗星の如く突如として現れた男にインキンなどと呼ばれる筋合いはない。
何人もの屈強な男が、阿部さんを掘ろうと一斉に押し寄せたのである。
「諸君らは、今はただのインキンである」
良く通る声で、阿部さんは続けた。
「なぜならば諸君は――ただ男を愛するという理由だけでこのような暗い部屋に閉じ込められ、
趣味を同じくするものと傷を舐め合うようなセックスを続けているからである!」
怒りに震えていた男たちの動きが、不意に止まった。
阿部さんは優しい口調で続ける。
「諸君らがインキンたらんと欲するならば、ここで私を掘るがよい。しかし、あくまでも栄光あるガチホモの一員だという
自負があるのならば、いますぐ服を脱ぎ棄てて私についてこい!」
「ホモセックスとは素晴らしいものである。その素晴らしさを、万人に分け与えることが我々の使命である!
服を脱げ! ヘテロという安穏の座に安住している男たちを、まだ見ぬ我々の同士を、
肉の喜びを与えて我らが血肉とし、やがては議会を掌握してアメリカをホモの楽園にするのだ!」
- 399 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 23:26:12.31 ID:+qSnBMnb0
- 男たちは涙した。これほど実直な言葉で、
今まで社会のマイノリティーだった自分たちに語りかけた男があっただろうか。
ない。皆無であった。
「よし。じゃあお前ら、一人ずつ目についた奴を掘ってこい。後で俺が列車みたいにつなげてやるから、
それでこの街を練り歩こう」
阿部さんの言葉に、皆は頷いたのであった。
- 438 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/23(金) 23:48:24.42 ID:+qSnBMnb0
- 「なんだ、俺がお前のことを見捨てたとでも思ったか?」
保安官の二人は、いい男列車に組み込まれてどこかに連れ去られていってしまった。
涙ぐむジョニーの頬を、阿部さんは優しく指で拭う。
「言っただろう? お前のアナルは俺のもんだって。他の男に、俺がお前の穴を渡すとでも思ったのかい」
全裸の男二人が、阿部さんに敬礼をしてウォルマートの従業員控室から出ていく。
阿部さんは軽く会釈をして、ジョニーのアナルに入れていたストッパーを外した。
「さあ、俺たちも行こうか。みんなが待っている」
「阿部さん……」
ジョニーに、阿部さんは優しくキスをする。
また、阿部さんの剛直がジョニーを貫いた。
この人になら一生ついていってもいいとさえ、ジョニーは思った。
相変わらず訝しげな人々の視線が、ジョニーに突き刺さる。
しかし、はっきりと聞こえはじめたサイレンの音さえ、ジョニーには怖くなかった。
- 456 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/24(土) 00:11:51.23 ID:ausJ7PES0
- 「ん……んあっ……やあっ……ひうんっ……」
バスタブの縁には、少女はもう腰かけていなかった。
膝を抱えて丸まるようにして、シャワールームの床に寝ころんでいる。
喘ぎ声が漏れる。細い指が、ひだの内側の柔らかい秘肉を擦りあげるたびに、大量の愛液が滴る。
「やだ……駄目……」
床に押し付けられた乳房の上で、乳首が蕩けるように熱い。
小さなふくらみの先端でツンと桜色に尖った乳首を、
もう片方の指で押しつぶしながら、少女は泥のような快楽に溺れている。
必死に膣内をまさぐっていた指先が、何か固いものに触れる。
悦楽に蕩けていた少女の瞳が、かすかな理性を取り戻した。
それは、小さな輪だった。
とろとろに湿った淫肉の中から、少女の指がその輪を引っ張り上げる。
「ひぁっ……」
するりと、何かが抜けるような感触がして、身体が楽になった。
少女の指の中に、シャワーのお湯と愛液に汚れて、輪と、そこに付随していた細い筒のようなものがこぼれる。
荒い吐息をついて、少女はぐったりと身体の力を抜いた。
阿部さんとあの変態警官はもうすぐ帰ってくる。
それまでには、身体をきれいにしておきたかった。
- 472 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/24(土) 00:24:37.76 ID:ausJ7PES0
- モーテルの軽食は美味しかった。軽く焼いたフランスパンに、ローストビーフとレタスを乗せて、
グレービーソースをたっぷりとかけてある。
「これは美味いな」
阿部さんが、率直な感想を述べた。隣では全裸のジョニーが、むしゃむしゃとサンドを貪り食っている。
喫茶店の外は、相変わらずホモ列車が出発進行していた。
(; ^ω^)「……服も着替えられたことだし、二人で何をやってきたのかは聞かないでおくお」
薄手のグラスに注がれたコーラをストローで飲みながら、ブーンが呆れたようにつぶやく。
整髪料か何かで固めていたのか、お風呂からあがった少女の髪は、微妙に女の子らしく伸びていた。
「ところで、あのターミネーター、何だったんですかね」
ジョニーがつぶやく。全裸のジョニーを見ても、誰も驚かなくなっている事がある種のミステリーだった。
「そうだな。ブーン。お前は何か知っているようだったが……」
阿部さんが、軽食のサンドを食べる手を止めて、不意にそう聞いた。
- 494 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/24(土) 00:38:45.20 ID:ausJ7PES0
- ( ^ω^)「それは、まだ話せないお」
少女は、静かにそうつぶやく。
( ^ω^)「僕の目的はこいつを、アメリカのある場所まで届けることなんだお」
そう言って、ブーンが差し出したのは小さなキーホルダーのようなものだった。
丸い輪のついた、細長い円筒形の物体。
「こいつの正体についても話せないのかい?」
阿部さんが、やけに真面目な顔つきになって告げる。
( ^ω^)「これは、ある人物のDNAデータが入力された一種の鍵のようなものなんだお」
ブーンは、それだけ言ってまたコーラを啜る。
- 503 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/24(土) 00:44:30.36 ID:ausJ7PES0
- 「じゃあ、さっきの金属のいい男は、お前の持っているそれを狙って俺のアバランチを追って来たわけだな」
阿部さんがそうつぶやく。
( ^ω^)「そう理解してもらって構わないお。連中はこの鍵をどうしても欲しがっていて、それで鍵を持っている
僕が追われているというわけだお」
事もなげにそう答えた少女に、相変わらずサンドを食べていたジョニーが不思議そうな顔をした。
「でもブーン、どこにそんな鍵を持ってたんだい?」
(* ^ω^)「……ズボンの内ポケットだお」
なぜか頬をかすかに染めて、少女はつぶやくように答える。
「なるほど。それでブーン、お前はどうしたいんだ?」
阿部さんが、静かにそう言った。
- 513 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/24(土) 00:53:23.09 ID:ausJ7PES0
- ( ^ω^)「まだまだ追っ手は来るはずだお。さっきのターミネーターみたいな奴がまた来たら、
僕一人ではどうしようもないんだお」
ブーンは言葉を続ける。
( ^ω^)「ジョニーはともかく、阿部さんは僕と一緒に来てほしいんだお」
「……なるほど。目的地の明かせない旅に、護衛として俺に付き合えというわけだな」
阿部さんは、ブーンをじっと見つめた。
深い色をたたえた黒い瞳が、しかし威圧するようにブーンのことを睨みつける。
「だが、もしその鍵とやらが例えば、全面核戦争を引き起こすような恐ろしい兵器の起動キーだとしたらどうなる?
あるいは人類を滅ぼすような細菌兵器の発射キーだとしたら?
極端な喩えだが、正体を明かせないというのならばそういった可能性も俺は考慮して答えを出さなければならない」
( ^ω^)「それは、ないお。……僕のことを、信じてほしいお」
- 524 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/24(土) 00:58:55.49 ID:ausJ7PES0
- 阿部さんは光の加減か、朝の海のような淡い色に染まっていたブーンの瞳を見つめた。
男なら、身体に聞いてみるのが一番だろう。
しかし、目の前のブーンは女の子だった。
阿部さんは小さく笑う。いい男とは、男のためだけに力を貸してやる男ではなかった。
男だろうが女だろうが、自分を頼りにしてくれる奴の希望に答えてやるのがいい男だというものである。
「いいだろう。しかし、一つ条件がある」
( ^ω^)「なんだお?」
「そこのジョニーとお前、俺の見ている前でセックスしろ。そうしたら言う事を聞いてやる」
ブーッと、ジョニーが口の中のサンドを吐きだした。
( ^ω^)「……分かったお」
- 552 名前: 愛のVIP戦士 [sage] 投稿日: 2007/02/24(土) 01:09:28.39 ID:ausJ7PES0
- 「あ、阿部さん……」
ジョニーが、しかし身体は正直なようで、ギンギンに性器を勃起させながら慌てた。
ブーンは、ジョニーの股間のそれを見て、かすかにうつむく。
「ボクは、いいよ……。モーテルの部屋で、先に待ってるから」
そうつぶやいた少女の腕を、阿部さんは優しく掴んだ。
「覚悟は……できているようだな」
( ^ω^)「……お?」
にやりと、阿部さんが笑う。
「お前の覚悟を計りたかっただけだ。俺は、そんなに悪趣味な男じゃない」
「あ、阿部さん……!」
ジョニーが阿部さんにすがりつく。
「力を貸そう、ブーン。俺でよければどこまでもお前についていってやるぜ」
ただしな、と阿倍さんは言葉を続ける。
「ジョニーも一緒だ」
ブーンは頷く。三人は、がっちりと握手を交わした。
戻る/次のページ