( ^ω^)ブーンが阿部さんに掘られたようです
- 381 :愛のVIP戦士:2007/02/25(日) 21:05:18.48 ID:CV5eEfVc0
- 「私、あなたとずっとこうなりたかった」
ブーンのうなじに、少女の赤い唇から漏れ出した吐息が直にかかった。
「ドックン……?」
少女を睨みつけていたコバルトの瞳孔が、かすかに逡巡する。
手首を縛りあげているカーボンチューブの糸は、力を入れて引っ張ってみてもびくともしない。
モーテルのベッドの上に仰向けに寝かされたブーンに寄り添うように、少女は身体を沈めてきた。
「愛してる。性的な意味で。おかしいでしょ? 私、女の子のあなたに欲情してるの」
フリルのついた黒い袖が、その先の細い指が、ブーンの下顎を掴んで視線を引き寄せる。
少女はそのまま、暗い目つきでブーンのことを見つめた。
残酷な陶酔の色が、少女の瞳孔を血の色に染め上げていた。
絡みついてくるような熱っぽい視線。どこか不機嫌で、それでいて、抑えようのない衝動に突き動かされているような――。
「でも、いいよね。私たち、これから愛し合うんだから」
少女の冷たい美貌が、ぞろりと妖しく近寄って来た。
ブーンはひっと呻こうとして、その唇を、少女の柔らかいキスがふさいだ。
- 396 :愛のVIP戦士:2007/02/25(日) 21:23:33.92 ID:CV5eEfVc0
- 舌が、じっとりとブーンの唇を押し広げた。
身をよじって逃れようとしたブーンの頬を、少女の細い指ががっちりと掴む。
ざらざらした舌の感触が、口内を這いまわった。
目をぎゅっと閉じたブーンの顔を上向かせて、舌先がブーンの歯をいやらしくまさぐる。
生暖かい液体が、垂れるように口の中に流れ込んできて。
呑みこむのを拒否した喉が、唇から唾液を滴らせた。
少女の唇が、やっと離れてくれる。
「キス、するの初めてだった?」
目を開けたブーンに、少女はべったりと抱きすくめるように身体を密着させる。
「ドックン、こんな事、やめようよ……」
「言ったでしょう? 私、あなたの身体が欲しいの」
赤く濡れた唇で、少女はそう囁いて、ほうとブーンの耳の中に吐息を吹きかけた。
リボンのついた袖が、ブーンの細い肩を抱き締める。
「でもその前に、あなたに聞いておきたいことがあるんだ、ブーン」
- 403 :愛のVIP戦士:2007/02/25(日) 21:32:44.25 ID:CV5eEfVc0
- (*'A`)「マンドクサイが一応聞いてやる……。お前はどこに向かうつもりなんだ」
(; ^ω^)「……僕が素直に喋るとでも思ったのかお」
(*'A`)「だよな。ブーン、お前は強情だからな」
(; ^ω^)「お前、トータルリコールのスーツまで着て一体何しに来たんだお」
(*'A`)「フヒヒヒヒヒ……。よくぞ聞いてくれました。おい、入ってきていいぞ二号」
(; ^ω^)「二号……?」
ブーンは訝しそうにドクオを見つめる。
('A`)「そうだ! 貴様らに破壊されたシュワちゃんを修復した二号だ!」
- 416 :愛のVIP戦士:2007/02/25(日) 21:50:27.51 ID:CV5eEfVc0
- ブーンからかかってきた電話を切ると、阿部さんはフェニックスホテルに向かっていた。
というより向かう途中だったのだ。ジョニーはどうやら、その辺りをうろうろしていて保安官に捕まったようだった。
「可愛い奴だ。ホテル街のあたりに居れば俺たちに会えると思って、ずっと待っていたんだな」
阿部さんはそうつぶやく。
フェニックスホテルの看板が、夜の空に光っていた。
「ブーンとジョニーの奴が泊まっているのは3階だったな……」
ホテルの自動ドアを開けて中に入ると、阿部さんは階段を上がろうとして――。
近くに置かれていた自販機の中に、見慣れた雑誌が存在しているのを見つけた。
「薔薇族じゃないか。こんな異国の地で、お前に会えるなんてよ」
阿部さんはツナギのポケットから小銭を出して、薔薇族を購入した。
ページをめくると、山川純一の漫画がちゃんと載っていた。
「今月は『教育実習生絶頂す』か。ずいぶんと面白そうなものを書いてくれるじゃないの」
阿部さんは、ホテルのロビーに腰かけて雑誌を読みはじめた……。
- 430 :愛のVIP戦士:2007/02/25(日) 22:05:55.94 ID:CV5eEfVc0
- 「ドックン、だめ……。へ、変なところ剃らないで!」
ベッドの上の少女が、悲鳴のような叫び声をあげた。
ドクオはクリームを擦りこんでいた指を止めて、男性用の剃刀をバッグから取り出す。
「きちんと毛を剃ってあげないと、よく見えないでしょ?」
少女の太腿の間には、泡をつけた糖蜜色の淡い茂みがあった。
ドクオは剃刀の刃を少女の股間に当てる。
「動かないでね。大事なところに傷、ついちゃうよ?」
ゆっくりと刃を滑らせると、少女がかすかに呻くのが分かった。
ぞりぞりと、ドクオは剃刀で少女の柔毛を剃っていく。
お湯で濡らしたタオルで少女のあそこを拭いてやると、バラ色のひだが露わになった。
「綺麗な色、してるね。男の人とした事ないのかな?」
ひだのあいだに指を進ませる。
かすかな水音がして、少女の太腿にぎゅっと力が入るのが分かった。
- 442 :愛のVIP戦士:2007/02/25(日) 22:14:45.59 ID:CV5eEfVc0
- 「シュワちゃん二号、アレを用意して」
ベッドの脇に立っていた全身銅色のロボットが、おもむろに胸の蓋を開けた。
中から冷気が噴き出してきて、ロボットはぎこちない動きでそこから何かを摘まみ出す。
それは、凍りついた細長い棒のように見えた。
「二号は胸の中に冷凍庫を内蔵したの。夏の暑い日でも、いつでもどこでもガリガリ君が食べられるように」
あのアイスを食べて当たった試しはないけど、とつぶやいて、ドクオはロボットからその棒を受け取る。
「これは、ある男の精液を特殊な処理を加えて凍結させたものなの。もちろん、私の発明よ」
「ある男……まさか」
少女が、かすかに顔色を変えてつぶやく。
「そうよ。あのジョニーとかいう全裸のデブのものよ。彼は今、私の実験室で昏倒しているわ」
怜悧な美貌をかすかにほころばせて、ドクオが告げる。
- 457 :愛のVIP戦士:2007/02/25(日) 22:34:34.42 ID:CV5eEfVc0
- 唇から伸びた赤い舌が、その凍りついた棒をぺろりと舐めあげた。
ドクオはベッドの下に縛りつけた少女の目の前に、見せつけるようにその棒をかざす。
「この中の精子は、まだ生きているわ。今は凍結されているけど、溶ければちゃんと女の子を妊娠させてあげられるの。
私は凍結した精液の塊を、ちょっと特殊なゼリー状の物質で覆ったわ」
少女の細いひだを、ドクオの華奢な指がまさぐる。
悲鳴をあげた少女に、ドクオは囁くような声で告げた。
「女の子の愛液に含まれる成分で、このゼリーは溶けてしまうの。私、今からこれをあなたの胎内に入れるね」
「ド、ドックン、やめ――」
ドクオは、凍りついたその棒の先端を少女の秘裂にあてがった。
コバルトブルーの瞳を潤ませて。哀願するような少女の顔を見て、切なげな溜め息をもらす。
細い指が、ぐいっと力を込めてその棒を少女の膣の中に沈めた。
身体を仰け反らせた少女が悲鳴を上げる。少女の体温で表面の氷が蕩けて、棒はそれを潤滑油代わりに
すんなりと少女の中に挿入されてしまった。
- 481 :愛のVIP戦士:2007/02/25(日) 22:51:49.19 ID:CV5eEfVc0
- 「い、嫌……」
太股に力を入れて、少女は棒を体外に出そうとする。
ドクオの手のひらが、その棒の先端を押しとどめた。
「あなたがえっちな気分になったり、オナニーして愛液の分泌量を増やさなければ、ゼリーはだいたい
十二時間くらいは溶けないで残るわ。それ以上は知らないけど」
「な、何を……言ってる……の、ドクオ」
「ゲームをしましょう、ブーン」
ドクオは、バッグから貞操帯を取り出す。
T字型の黒いベルトのようなそれは、ちょうど女性器の割れ目に当たる部分にいくつもの小さな穴が開けられていた。
少女の腰と股間を、貞操帯の黒いベルトががっちりと締め付ける。
「ちなみにおしっこはできるから安心して。こんな小さな穴じゃ、棒は取り出せないでしょうけど」
ドクオは、電子キーで貞操帯に鍵をかけた。
- 493 :愛のVIP戦士:2007/02/25(日) 23:07:04.06 ID:CV5eEfVc0
- 「これはあなたの手首を縛っている糸と同じ繊維で編まれていて、レーザーでも焼き切ることはできないわ。
私はこの鍵を持って、ここから北東に数十キロ進んだ所にある小さな炭鉱跡の廃村で待ってる」
ドクオは電子キーを見せびらかすように振って、バッグを拾い上げた。
「そこにジョニーとか言うあの男もいるわ。あなたはもう一人の男と一緒に、そこまで来て。
そこで決着をつけましょう? あなた達が勝てば、この電子キーを手に入れて仲間を助けられるわ」
「け、決着……?」
そうよ、とドクオは微笑む。
「あの男とあなたは私のシュワちゃんを破壊し、どうやったかは知らないけどプレデたんの自爆からも逃げた。
悪いけど、これ以上私は失敗するわけにはいかないの」
ドクオはポケットからペンライトを取り出して、最後にブーンの両腕を縛っていた紐に光を当てる。
「これであと数十秒したら、その紐は緩んでほどけるわ。もう一人の男に、全裸で貞操帯付けてベッドの上で
縛られている姿なんて、見られたくないでしょ?」
冷蔵庫つきシュワちゃん二号と一緒に、ドクオは笑顔で手を振ってホテルの一室から出ていった。
- 502 :愛のVIP戦士:2007/02/25(日) 23:17:11.01 ID:CV5eEfVc0
- 「ああ……。次はハッテン場特集か……」
阿部さんはそのページをめくろうとして、主にジョニーのことを思い出した。
雑誌を読みはじめてから、もう数十分が立っている。
後でジョニーにも読んで聞かせてやろうと思って、ホテルのソファーを立った。
階段をのぼって三階に行く。ブーンから電話で聞いていた扉の前に立つと、軽くドアをノックした。
( ω )「空いてるお」
阿部さんは鍵を開ける。中に、なぜか下半身をシーツに包んだブーンがベッドに寝転がっていた。
( ^ω^)「阿部さん、大変なことになったんだお」
ベッドから起き上がらずに、ブーンは阿部さんにそう告げた。
嗅ぎ慣れない柑橘系の香水の匂いが、かすかに香ってきていたのが気になった。
- 516 :愛のVIP戦士:2007/02/25(日) 23:28:04.81 ID:CV5eEfVc0
- 少女はなるべく下半身を動かさないようにして、阿部さんに告げる。
さっきドクオに入れられた棒はまだ固くて、少しでも腰を動かすと膣内に擦れて、甘い快楽を感じてしまう。
貞操帯の生地が分厚すぎるせいで、ジーンズは履けなかった。
「かくかくしかじかで――」
自分の胎内に入っている棒のことは言わずに、ブーンはジョニーが攫われたことと、
ドクオからの挑戦について告げた。
「これこれうまうまなのかい?」
阿部さんが、眉をひそめて答える。
「……そうか。恐らくはその廃坑の後には何らかの罠が仕掛けられているんだろうが、
俺は今すぐにでもジョニーを助けに行きたい」
「ボクも同じ。それとも、悪いけどひとつお願いが」
ブーンは、なるべく平静を装った表情で阿部さんに告げた。
「何でもいいから、ゆったりとしたスカートを買ってきて欲しいの。今、ボク、ちょっと動けないから」
不思議そうな顔をする阿部さんに、少女は懇願するように言った。
戻る