ξ゚听)ξと('A`)と( ^ω^)のようです
- 121: ◆L2jfNrixB. :2007/03/03(土) 10:49:19.35 ID:gUSljsab0
- その後、僕とツンは別れて僕は病院に向かった。
彼女は帰るらしい。働いてたって休日はニートそのものじゃないか。
いつものようにカウンターで受付を済ませ、エレベーターで3階を目指す。
どうもこの大学病院の空気は好きになれない。
もう通いなれた、個室の302号室。
ノックをすると中からどうぞ、だるそうな声が答える。
( ^ω^)「おいすータケシ。気分はどうだお?」
('A`)「ああ、悪くない」
- 124: ◆L2jfNrixB. :2007/03/03(土) 11:45:55.28 ID:gUSljsab0
( ^ω^)「クーさんから花もらってきたお」
枯れてしまっている花と交換してやる
('A`)「ああ、いつも悪いな」
しばらく、タケシと談笑する。
突然ノックがありドクオが答える。
病室のドアを開け、大男が入ってきた。
- 125: ( ^ω^) ◆L2jfNrixB. :2007/03/03(土) 11:47:04.97 ID:gUSljsab0
( ,'3 ) 「やあ、おはようタケシ君。内藤君」
猫背で丸々とした初老の医師、中嶋バルケン氏。彼がタケシの担当医だ。
('A`) 「ども」
( ^ω^)「おはようございますお」
彼はすこし僕に目を向け微笑んでから、タケシに目を向けた。
( ,'3 )「時にタケシ君。今日の朝食のデザートのキウイ、ありゃ腐ってなかったかい」
('A`) 「そうでもなかったですよ。おいしかったです」
( ,'3 )「・・・うらやましいな。さて、私はそろそろ行くよ。何かあったら呼んでくれよ」
タケシにやさしく話しかける
そしてタケシに気取られないように僕にアイコンタクトを送ってきた。
( ^ω^)「・・・それじゃあタケシ。僕もそろそろ帰るお」
- 126: ( ^ω^) ◆L2jfNrixB. :2007/03/03(土) 11:47:30.95 ID:gUSljsab0
('A`)「ああ。気をつけてな」
僕は手を振る。タケシも手を振ろうとしたみたいだが、それはかなわなかった。
ちらりと見えたタケシの手首は怖いぐらいにガリガリだった。
- 127: ( ^ω^) ◆L2jfNrixB. :2007/03/03(土) 11:48:14.62 ID:gUSljsab0
タケシの病室をでてしばらく先生と並んで歩いた。
突如先生が立ち止まり、先生が口を開く。
( ,'3 ) 「実は今日朝食にデザートなんて出てないんだよ」
( ^ω^)「お?でも・・・タケシはおいしかったって・・・」
( ,'3 )「彼は私と君に気を遣ったのだよ」
悲しげな目で僕を見る。
- 128: ( ^ω^) ◆L2jfNrixB. :2007/03/03(土) 11:49:15.84 ID:gUSljsab0
( ,'3 )「彼はもう自力で飲食できなくなっている」
( ,'3 )「最近夜中に彼が意識を失うことが増えている。ああ、寝てるわけじゃないんだよ。昏睡、というやつだ」
先生はそこで一呼吸おいた。
( ,'3 )「今朝も彼が起床してから2時間たってから数十分間、昏睡状態にあった」
( ,'3 )「彼はもう後ひと月と持たないだろう」
(; ^ω^)「・・・そんな」
- 157: ( ^ω^) ◆L2jfNrixB. :2007/03/03(土) 15:10:50.20 ID:gUSljsab0
- そこへ一人の看護士が走ってきた
( ,'3 )「何事かね」
看護士「302号室のタケシ君がまた昏睡状態に!」
( ,'3 )「わかったすぐ行こう」
先生は意味ありげに僕を見てからあわただしく駆けて行った。
( ^ω^)「・・・タケシ」
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