(^ω^)が三国志の世界へ迷い込んだようです

  
232:1 ◆0S5frHLuDM :2006/07/21(金) 21:31:05.97 ID:nR48MMpK0
  
孫堅「畜生、なんて固い門なんだ!!」
黄蓋「衛車でも壊せなんだとは。これはどうしたものですかなぁ」

孫堅軍はすでに中央当たりにいる敵を一掃し、中央の門を突破しようとした。
だがその門は衝車でも倒せない強固な門であった。

公孫サン「どうしたもんかな、この状況・・・。
援軍でも来てくれれば良いのだがね」

その時、公孫サン部隊の兵士が走って報告しに来た。

兵士「大変です!右翼の高順部隊が劉備軍を撤退させ、もうすぐこちらへたどり着く模様!」

公孫サン「・・・・・敵の援軍が来ちゃったよ。
言葉に出すんじゃなかった・・・・・」



  
234:1 ◆0S5frHLuDM :2006/07/21(金) 21:51:13.89 ID:nR48MMpK0
  
高順「各軍団、士気をあげながら正面の敵部隊に突っ込め!
敵陣形が乱れたら、門を開け呂布殿を出撃させるよう手配だ!」

高順軍団兵士「大変です!劉備軍がまた兵を率いて再攻撃を仕掛けてきています!」

高順「何だと!?今右翼方面はガラ空きだぞ!!
くっ、呂布殿への手配はそのままに、軍団全体を旋回させ劉備軍に突撃する!!」

劉備「来たようだね、全軍迎え撃つ準備を!!」

徐庶「・・・・・誰か弓を私に!」
劉備「徐庶!?」

徐庶「・・・・・再戦布告です」

徐庶は弓を引き、向かってくる高順部隊へ矢を放った。

高順「ん、あれは・・・・・?」

高順の頬を、徐庶の放った矢がかすめた。

高順「くっ!!??」

高順軍兵士「こ、高順殿っ!!」

高順「・・・・・俺に対する挑発か!
受けて立つぞ!!
全軍、突撃ぃぃぃっ!!!」



  
239:1 ◆0S5frHLuDM :2006/07/21(金) 22:24:48.83 ID:nR48MMpK0
  
徐庶「では、各員は僕の指示通りにお願いします!
まず右側の投石車を破壊してください!!」

張飛「おうよ、どけどけどけぇっ!!」
関羽「道を、空けろっ!!」

関羽と張飛は敵陣に突っ込み、一気に進軍路をあけた。
徐庶「よし、一点開きましたね!
そこから投石車へ向かってください!
弓兵部隊は周倉殿と武運さんを援護!!」

周倉「開いた・・・・・!行くぞ」
(^ω^)「まずはあそこの投石車を落とすんだお!
援護よろしく頼むお!」

兵士「ええい、投石準備!!」

周倉「くっ、投石するつもりか!気をつけろ、徐庶、劉備!」

徐庶「・・・・・全軍一歩も退かないで下さい!
周倉殿と武運さんはそのまま進んで!!」

兵士「発射!!」

投石車から石が放たれ、徐所の後方へ落ちた。

徐庶「くっ、また・・・・・!!!」
劉備「ダメだ、ここで退いたら今度は本当に負ける!!
全員踏ん張りな!!」



  
255:1 ◆0S5frHLuDM :2006/07/21(金) 23:38:54.90 ID:nR48MMpK0
  
(^ω^)「周倉、ここはブーンにまかせるお!
周倉は支援にまわってくれお!」

周倉「了解した!」

周倉は周りの兵士を切倒しながら、しっかりと進軍路を確保していく。
周倉「道は出来た!さあ行け!!」
(^ω^)「ありがとうだお!」

⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン

兵士「向かってくるぞ!」
兵士「う、うわあああっ!」

⊂二二二( ^ω^)二⊃スプーン

高順軍団兵士「み、右の投石車、破壊されました!!」



  
257:1 ◆0S5frHLuDM :2006/07/21(金) 23:49:39.34 ID:nR48MMpK0
  
高順「なんだと!?くっ、残りの投石車は死んでも守れ!!
もうすぐ俺が着く、それまでもたせろ!!」

兵士「了解です!!」

周倉「武運!もう1ついけるか!!」

(^ω^)「たぶんいけるお!!でも今度は守りがかたいお!!
関羽、張飛も手伝ってくれお!!」

徐庶「弓兵部隊の半分は特攻部隊を支援!
もう半分は私と一緒に、高順部隊を食い止めます!!
劉備さん、半分はあなたに預けます!!」

劉備「任せなっ!」

高順部隊は徐庶隊の雨の如き矢のあられを避けながら進んでいく。

高順「小癪!矢など利かぬわっ!!」

高順は剣で矢を振り払いながら進んでいく。
もう少しでブーンたちのところへたどり着いてしまう。

徐庶「特攻部隊は注意してください!どうやら彼ら、退かないつもりです!!
特に武運、あなたは真っ先に高順に狙われるはずです!!
周倉殿は武運さんの支援から武運さんの護衛に回ってください!!
関羽殿と張飛殿は高順部隊を迎え撃つように!
僕と劉備さんの弓兵部隊は、進軍路の敵を狙い撃ちます!!
各軍、奮闘を!!」



  
258:1 ◆0S5frHLuDM :2006/07/22(土) 00:01:24.64 ID:W+nVvz9o0
  
⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン

周倉「武運、出過ぎるな!俺が守れん!!」
(^ω^)「わ、わかったお!でも急がないと奴ら到着してしまうお!」

高順「見えた!騎馬隊はそのまま劉備軍に突撃!
俺は投石車を狙っている奴を斬る!」

高順軍兵士「了解です!!」

(^ω^)「もう少しだお!!」
周倉「よし、ここまで来れた!武運は投石車まで全力で走れ!!」
(^ω^)「けどそれじゃ高順が武運を狙いやすくなるお!!」
周倉「任せろ・・・・・護衛する!!
今は投石車の破壊が先決だ!!」
(^ω^)「わかったお!!」

⊂二二二( ^ω^)二⊃ブブブーン

高順「なにっ!?加速した!!」

⊂二二二( ^ω^)二⊃スププーン

(^ω^)「最後の投石車、破壊したお!!」



  
263:1 ◆0S5frHLuDM :2006/07/22(土) 00:17:56.22 ID:W+nVvz9o0
  
高順「お、おのれぇっ、許さんぞ、貴様!!
覚悟するがいい!!」

高順が馬上からブーンに斬りかかろうとしたその時だった。

高順「うおっ・・・・・!!??」

高順の肩に、周倉の投げた剣が突き刺さった。
高順は驚き、そのまま落馬した。

高順「くそっ、剣が・・・・・!!」
落馬した時に、剣を落としてしまった。
高順が剣を取りに行こうとするが、徐庶隊が放つ弓でなかなか前に進めない。

高順「くっ、これではここが落とされる・・・・・!!」

周倉「もう、遅いぞ」



  
264:1 ◆0S5frHLuDM :2006/07/22(土) 00:18:34.51 ID:W+nVvz9o0
  
高順の前に、周倉が立ちはだかった。
周倉、高順もお互いに剣をもっていない。
あるのは、高順の肩に刺さっていた剣が近くに捨ててあるだけだ。

高順と周倉の間で緊張が走る。
この勝負、最後はあの捨ててある剣を取った方の勝ちだ。

高順「・・・・・」
周倉「・・・・・」

お互いが動いた。だが一瞬、高順の方が速かった。
高順は剣を取り、周倉の喉元に剣を突きつける。

高順「敵将、討ち取ったり!!」



  
268:1 ◆0S5frHLuDM :2006/07/22(土) 00:25:54.30 ID:W+nVvz9o0
  
徐庶「させません!!」
徐庶は一本の矢を高順に放った。
その矢は針のように鋭い風音を纏いながら、高順の右肩に突き刺さった。

高順「がっ・・・・・!!??」

その隙を逃さず、落ちた剣を周倉が拾い上げ、今度は周倉が高順の喉元に剣を突きつけた。

周倉「・・・・・俺たちの、勝ちだ」

高順「・・・・・それはどうかな?
ここを落としても、中央は落とせまい。
そろそろ呂布が出撃している頃だ・・・・・!!」

周倉「なんだと?」

その時、徐庶部隊の1人が走って徐庶の元にやってきた。

兵士「孫堅軍、公孫サン軍が呂布の猛攻撃を受けています!
両軍は後退しながら応戦しているとのこと!!」



  
273:1 ◆0S5frHLuDM :2006/07/22(土) 00:39:15.59 ID:W+nVvz9o0
  
周倉「まさか、呂布が!?」

周倉が高順から目を話した隙に、高順は逃げ出した。

高順「ここは退く。・・・・・せいぜい呂布相手に奮戦するがいい
奴の武は正に鬼神の如きものだ。お前らでは、勝てん」

周倉「負け惜しみを!待て!!」
周倉が高順を追おうとしたその時、徐庶が周倉を引き止めた。

徐庶「周倉殿、追ってはいけません!!
関羽、張飛、武運、周倉、劉備さんたちは僕と共に孫堅、公孫サン両軍の支援を行うため、
部隊をここに置き中央門前へ向かいます!!
残念ながら勝利の余韻に浸るのは、まだ先です!!」

関羽「呂布か。孫堅たち、討ち取られてなければいいが」
張飛「江東の虎は大丈夫だろうな。けど公孫サンはどうだか」
劉備「とにかく、中央門前へ急ぐんだよ!」
(^ω^)「急がないと呂布1人で中央門前の両軍を突破してしまうお」
周倉「そうなると、一気に形成は逆転だな。
まずいか」

徐庶「行きますよ、皆さん!」

その頃、孫堅軍は・・・・・

孫堅「ちょっ、マジで死ぬかも!死んでしまうかも!!」



  
340:1 ◆0S5frHLuDM :2006/07/22(土) 11:29:06.01 ID:g+/6nF1r0
  
公孫サン「ええい!援軍はまだか!!このままでは呂布に・・・・・」

その時、赤兎に乗った呂布が公孫サンに向かって突撃してきた。

呂布「拙者、呂布奉先なり!公孫サン殿とお見受けする!お覚悟!!」

公孫サン「なにい!?に、逃げろ!!」

公孫サンの足で呂布の赤兎に敵うはずもなく、あっという間に追いつかれてしまった。

呂布「敵将公孫サン、討ち取ったり!!」

呂布が方天戟を振り上げ、公孫サンを斬ろうとしたそのとき・・・・・

趙雲が白馬に乗りながら向かってきて、公孫サンを馬上にすくい上げた。

呂布「くっ、小癪な!誰だ!!」

趙雲「私の名は趙子竜!お前の相手は私がしよう!」

呂布「拙者としたことがナメられたものだ!覚悟せよ、山田!!」

趙雲「趙子竜だって言ってんだろーがァァァ!!!!」



  
345:1 ◆0S5frHLuDM :2006/07/22(土) 11:56:55.91 ID:g+/6nF1r0
  
公孫サン「た、助かった・・・・・礼を言うぞ、子竜」

趙雲「公孫サン殿は袁紹殿の所まで退いて下さい。
ここは私が請負います!」

公孫サン「うむ、すまぬな!援軍が来るまで、持たせてくれ!
いいか子竜、死ぬなよ!!」

趙雲「分かりました!」

趙雲は馬から飛び降り、公孫サンを袁紹軍がいる陣まで退かせた。

呂布「・・・・・やってくれたな。その罪、死んで償ってもらうぞ」

趙雲「私が死んで償わなければならない程の罪を犯したか?
私は弱者を逃がしただけだ。むしろ、この働きは評価されるべきなんだよ・・・・・
お前を倒したら、どれだけの報酬が出るかな」



  
346:1 ◆0S5frHLuDM :2006/07/22(土) 11:58:00.91 ID:g+/6nF1r0
  
この一言で呂布は完全にキレた。
鬼の様な表情で、無言のまま趙雲に突進する。

趙雲の槍と呂布の戟が音を立ててぶつかり、激しい鍔迫り合いになった。

趙雲「うおっ、ヤバッ・・・・・!!」
呂布「先程の意気はどうした!そんな力で拙者を倒そうとは、笑止千万っ!!」

趙雲の槍は空高く弾かれ、呂布の戟の柄で腹を強く打たれ、趙雲は後ろに吹き飛んだ。

趙雲「うあっ!!!!!」

そのまま岩壁に叩きつけられ、趙雲はその場に倒れ込んでしまう。

呂布「・・・・・最後に何か言い残すことはあるか、山田」

趙雲は少し考えた。
だが何か思いついたのか、少しの笑みを浮かべた。

趙雲「・・・・・私の名は趙子竜。山田太郎では、断じてないっ!!!」

呂布「ふん、下らん!では死ね、趙雲っ!!」



  
347:1 ◆0S5frHLuDM :2006/07/22(土) 12:11:10.96 ID:g+/6nF1r0
  
張飛「とおりゃああああっ!!!!!」

その時だった。呂布の背後から張飛が現れ、呂布を思い切り突き飛ばした。

呂布「がっ・・・・・・」

そのまま趙雲と同じように岩壁に叩きつけられ、その場に倒れこんだ。
あと少しで趙雲にぶつかる所だったが。

趙雲「あ、危なかった・・・・・」

趙雲は急いで呂布から離れた。

張飛「おう、大丈夫だったか!?」

趙雲「もう少しで死ぬとこでしたよ!
それとあと少しで呂布が僕に突っ込んでくる所でした。
気をつけてください・・・・・」

趙雲は安堵の表情を浮かべながら、ため息をついた。





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