( ^ω^)ブーン達は歴史を変えるようです。

  
3: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:34:37.63 ID:+3Y/7jcF0
  
( ^ω^)「今日も学校大変だったお…」

また明日も高校だ、そう考えると嫌気がさす。
どうせなら高校に行かなくても済むようにはならないだろうか。
また、ありえない妄想が始まる。

( ^ω^)(僕は勇者だおwwwこの世界を救うおwwwww)

そう、彼はドリーマーだった。
完全に自分の世界に入り込んでしまったブーンはよそから見てもきもい。

時々「フヒヒヒヒヒヒヒwwww」と笑いながら歩く高校生は誰が見ても変質者。

どれくらい歩いただろうか。叫び声が聞こえる。
どこだ?――前!

「いってええええええええええええええええ!!!111」

大柄のサングラスをかけた、いかにもな人がが肩をさすっていた。
おそらく妄想中に当たったのだろう。
男はブーンの胸倉をつかみ叫んだ。

「おい、兄ちゃん肩当たって骨折れた見たいやわ…
 治療代3万はらわんかいコラアァアァァァァァァアアアアア!!!!!」



  
5: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:35:33.67 ID:+3Y/7jcF0
  
しかしブーンは妄想に浸かっている。

(#゚ω゚)「誰に物言ってるんじゃい!こらアアアァァァァァアアアァァアアアァァア!!」

(;^ω^)「あ…」

「気持ちはよぉく分かった、兄ちゃんの希望通りにさせてもらうでぇ…」

( ゚д゚)「…」

(゚д゚)「…」

「こっちみんなwwwwwwwww」

男は気味悪くニタァと笑った。
振り上げられる拳。
(#゚ω゚)「フギギイイイイイイイイイイイイイイイ!!」

それからの記憶がない。気付くとブーンは地面に倒れていた。

「夜道にきぃつけや」

倒れたまま声のするほうを見る、さっきの男の後姿が見えた。



  
6: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:36:18.44 ID:+3Y/7jcF0
  
( ^ω^)「ボソッ…死ねお」

「アァ?」

(;^ω^)「あ、いやさようならですおー」

なぜ疑問を持たなかったのだろうか。
男がこんなにあっさりとブーンを逃がしたのか。
恐る、恐る、鞄を、探る。

( ^ω^)「あぁ…やっぱりね」

ありませんでした。

う ま い 棒 80 00 本 分 の 金 が 。

(#^ω^)「くそ…悔しいお…」

ドボトボ歩いていると家の近くのごみ集積所に
テレビやら机やらが大量に捨ててあった。

( ^ω^)「今日は大型ごみの日かお…」

( ^ω^)「フヒヒwwwお宝ウォッチングwwwwwお宝見つけてやるおwwwwww」



  
7: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:37:30.01 ID:+3Y/7jcF0
  
さっき金をとられた事がよほど悔しいらしい。
金目のものがないかと
まるで食べ残しを漁る犬や猫のように
大型ごみを漁るブーン。
他人の目は氷のようだった。

( ^ω^)「…?」

漁っているうちに、金色に輝く握りこぶしほどの箱を見つけた。
誰もが見て思うだろう、これが…大型ごみ?と。

( ^ω^)「お宝の予感だお〜」

無造作に箱を開ける。
中には一回りほど小さいサイズの箱が、あけてもあけても箱、箱。箱ォ!!!!!
まるで玉葱のようです。

(#^ω^)「ピキピキ……」

ブーンの周りに20個目の空き箱が落ちたときだった。

( ^ω^)「おっおっ…メダル…?」

小さなメダル。マッチ箱程度の大きさだ。



  
8: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:38:38.02 ID:+3Y/7jcF0
  
(#^ω^)「はぁ?なんだおこれ!時間無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

ブーンは思いっきり上にメダルを投げた。
そう、いくら勢い良く飛んだ飛行機も
燃料が尽きると落ちる。
メダルも同じだった。

(;^ω^)「あ…」

メダルはブーンに直撃した。

( ;ω;)「おっおっ…馬鹿みたい…」

(#^ω^)「もう帰るしぃぃぃぃぃぃ!!」

⊂ニニニニニニニニ(#^ω^)ニニニニニニ⊃ ブーン

(#^ω^)「おやすー」



  
9: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:39:14.31 ID:+3Y/7jcF0
  
次の日…

( ^ω^)「今日も学校かお…」

元気なく登校する。
ブーンは携帯電話を出すためにおもむろにポケットに手を突っ込む。
携帯は無く、昨日捨てたはずのメダルがあった。

( ^ω^)「そうそうこれで…メールを送信できるんだよねー世の中便利になったお!」

(#゚ω゚)「ッシャオルァァァアァッァァァァァァァ!!!!!違げーお!!これはメダルだお!!…ってか何でメダルがあんだお!」

( ^ω^)「昨日捨てたはずだお?不気味すぎるお…ドクオに相談してみるお…」

気付くと学校の前まで来ていた。

( ´∀`)「ブーン君じゃないか。急がないと遅刻するよ?」

こいつはモナー、悪名高い風紀委員の委員長だ。
こいつのせいで何度、風紀委員の先生に呼び出された事か。

(#^ω^)「うっせーお!この前お前のせいでウホられるとこだったんだお!!」

( ´∀`)「…」

(#^ω^)「気分悪いお!」

ブーンの後ろからいきなり影が現れた。



  
10: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:40:43.15 ID:+3Y/7jcF0
  
('A`)「どうしたんだ?朝から…」

( ^ω^)「な…なんでもないおー」

こいつはドクオ、小学校からの親友。
少し不良っぽいけど信用できるやつだ。

('A`)「それよりもな、ブーン…」

( ^ω^)「あ!僕も話があるお!」

( ^ω^)('A`)「昨日メダル拾ったんだけど…そのメダルが不気味でナ…」

( ^ω^)「!」

('A`)「!」

( ^ω^)「ドクオもかお…」

('A`)「だな…偶然とは思えない…」

二人ともしかめっ面でメダルを見ていた。
なんとメダルの柄が同じなのだ。
真ん中に十字架が書かれており
その十字架の中心にはしゃれこうべが書かれていた。
ブーンは赤色、ドクオは青色だった。



  
11: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:42:33.42 ID:+3Y/7jcF0
  
「さぁ…席に着こうね」

('A`)「え…チャイム鳴ってたのか…」

( ^ω^)「気付かんかったお」

('A`)「うわ…やべえなこりゃ…」

( ^ω^)「どうしたお?」

('A`)「前…見てみろ…」

(#´・ω・`)「…ハァハァ」

(;^ω^)「やべえお!!」

ブーンはあわてて席に着いた。
そうだ、この頼りなさそうな顔をした先生こそが
風紀委員の先生、ショボンである。
「ksms趣味をもっている」と言う噂が生徒の間では有名だ。
掘られてはたまらんとブーンは急いだのだった。

その後も二時間目、三時間目と順調に過ごして行き
昼になった。

ξ゚听)ξ「あ…いたいた!ブーン!」

('A`)「おいブーン…ツンが呼んでるぞ…」



  
12: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:43:30.88 ID:+3Y/7jcF0
  
巻き髪の女の子の名前は「津田 麗子(つだ れいこ)」あだ名は「ツン」である。
あだ名の通り『ツンデレ』である。

( ^ω^)「どうしたお?」

ξ゚听)ξ「あのね…」

ツンは話した。郵便受けにメダルが入ってたこと。
そのメダルは捨てても必ず手元に戻ってくること。

( ^ω^)「…ツンもかお…」

ξ゚听)ξ「え?どういうこと?」

('A`)「俺達も持ってるんだ。そのメダル。色違いだけどな…」

( ^ω^)「ツンのメダルは黄色かお」

('A`)「何なんだろうな…このメダル…」

ξ゚听)ξ「そうなのよ…捨てても戻ってくるからブーンに話してみようかなって…」

( ^ω^)「そうかお、頼りにされてうれしいおwww」

ξ#゚听)ξ「別にアンタを頼りにしてるんじゃないわよ!!」

('A`)「はいはい…で…飯食いに行かないか?」



  
13: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:44:35.58 ID:+3Y/7jcF0
  
( ^ω^)「そうだお!おなか減ったお!」

ξ゚听)ξ「…ブーンあれ持ってるわよね?」

( ^ω^)「もちろんだお!」

ξ゚听)ξ「なら屋上へ行く?」

('A`)「…賛成」

( ^ω^)「おkだお!鍵は任せるお!」

そういってブーンはポケットから鍵を取り出した。
屋上にいけるのは風紀委員だけなのだが
鍵を職員室から頂いてきたらしい。

ガチャリ

鍵が開いた。屋上は静かだ。
しかしなぜか今日はいつもより空気が冷たかった。

( ^ω^)「なんだおこれ…」

('A`)「不気味だな…」

ξ゚听)ξ「ほんとね…」



  
14: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:45:26.32 ID:+3Y/7jcF0
  
屋上の地面には不気味な絵。魔法陣のようなものが描かれていた。
三人共魔法陣の上に乗ってみた。

( ^ω^)「なんか怖いお…」

すると魔法陣の真ん中にある二つの白い模様から二本の白い柱が出てきた。
その二本の柱は門のようなものを作り上げた。
柱の間の向こうは違う景色が見えている。
メダルが光りだした。

( ^ω^)「おっおっおっ…やばい様な予感…」

('A`)「俺も…」

ξ゚听)ξ「Me Too!」

――門が開く…

( ^ω^)「――門に吸い込まれるお!」



  
15: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:46:14.85 ID:+3Y/7jcF0
  
三人の必死の抵抗も空しく吸い込まれていった。
吸い込まれる寸前ブーンは見たのだった。
凄い顔で走ってくるショボン先生を。



――すまないね。君達を巻き込むことになるなんて。

――巻き込む?何がですお?

――兄は我が儘でね…故に無力なのさ…

――意味がわかんないですお…

――ん、直にわかると思う。君の友達が心配してるよ。目を覚ましてやりな。




     ( ^ω^)ブーン達は歴史を変えるようです。



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