( ^ω^)ブーン達は歴史を変えるようです。
- 23: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:55:49.83 ID:+3Y/7jcF0
- 第一話
( ^ω^)「…なんだおここ…ツンも皆いないお…」
目を開くとロンドンのような街に立っていた。
道行く人は皆何かに怯えたような顔つきで
いそいそと歩いている。
( ^ω^)「あのーすいませんー」
と声をかけてみるものの誰も振り向いてくれない。
( ^ω^)「なんだおここ…」
何が何かもわからないまま途方にくれ歩き出すブーン。
後ろから黒い影が近づいていることを知らずに。
(#゚ω゚)「あみゃああああああああああああああああ!!」
バチバチっと音がしたかと思うと全身を電気が流れたような感覚が襲う。
ブーンは気を失う寸前に赤い雨を見た。
( -ω-)「…」
―――お目覚めかね?
ブーンは朦朧とした意識の中で何者かの声を捉えた。
聞いたことのない声…
- 24: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:56:50.19 ID:+3Y/7jcF0
- ( -ω-)「誰だお…」
( ・∀・)「ん…私かね」
( -ω-)「そうだお…」
( ・∀・)「…それよりも目を覚ましたまえ」
( ^ω^)「おっ…ここは…?」
ここは薄暗く本や書類などもしっかり整理してある。
社長室か何かだろうか。
( ・∀・)「正解。ここは社長室だ」
( ^ω^)「!!」
心を読まれた。考えていたものに答えを出された。
自分が言うよりも、先に。
( ・∀・)「びっくりしたかい?私は読心術ができるのだよ」
( ^ω^)「…一体何が起きてるんだお?」
( ・∀・)「話すと少々長くなるがいいかね」
- 25: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:57:44.14 ID:+3Y/7jcF0
- ( ^ω^)「頼むお」
モララーは語った。ここは人間界とはまた別の世界であること。
自分は軍事会社の社長であること。
そして…
( ・∀・)「本当に危ないのだよ。人間界も、ココも」
( ^ω^)「危ない?どういうことですかお?」
( ・∀・)「簡単に説明するとココは人間界で言われる『あの世』でね。
今までは人間界でなくなるとこっちから魂を送り…としていたのだが
最近人間界は物騒らしいね。両方のバランスが取れていないんだ」
( ^ω^)「バランスが取れていないとどうなるんですかお?」
( ・∀・)「ココも、人間界も消えてしまうだろうね。」
( ^ω^)「…わかりましたお…でもさっきの」
( ・∀・)「あれはすまなかった、君が何も知らないまま過去へ落ちてしまったからね」
( ^ω^)「僕は何をすればいいんだお?」
( ・∀・)「簡単に言おう。 歴 史 の 改 変 だ」
( ^ω^)「…?」
- 26: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 00:58:47.05 ID:+3Y/7jcF0
- ( ・∀・)「歴史的大犯罪者を未来から送っている組織があるようでね」
( ^ω^)「お…」
( ・∀・)「つまりは、大犯罪者の被害が最小のうちに犯罪者を消してしまおうと言うことだね」
( ^ω^)「…僕が…ですかお?」
( ・∀・)「そうだ、君が。だ」
いきなりこんなことを言われても困る。
もしかしたら自分が死ぬかもしれない。
なぜかブーンは冷静だった。
( ^ω^)「…考えさせてくださいお」
( ・∀・)「いいだろう。3日後には返事をもらうよ?」
( ^ω^)「…わかりましたお」
ブーンは静かにドアを開け部屋を出て行く。
長い長い廊下の先にエレベーターがあった。
なんてこった、自分がこんなことになるなんて。
考えてもいやしなかった。
ビルを出ると声が聞こえた。
「おっ…おい!」
ブーンは声のするほうを見た。
するとそこには2人の男がいた。
- 27: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 01:00:31.88 ID:+3Y/7jcF0
- ( ´_ゝ`)(´<_` )「ブーン…殿だな?」
( ^ω^)「そうですお」
( ´_ゝ`)「今回の任務、お供させていただく兄者と申す」
(´<_` )「弟者だ」
(;^ω^)「まだおkとはいってないですお?」
(;´_ゝ`)「何!」
(´<_` )「しかし、ココの世界にいる限りはサポートさせていただく」
( ^ω^)「了解だお」
( ^ω^)「あのー…さっきの場所に戻るには…?」
(´<_` )「ロンドン…でしょうかい?」
( ^ω^)「そうだお」
- 30: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 01:02:06.46 ID:+3Y/7jcF0
- ( ´_ゝ`)「よし、そこからは私が説明しよう」
d(´<_` )「任せたぞ兄者」
( ´_ゝ`)「まずブレスレットに手を添えてみろ」
ブーンは右手についているブレスレットに左手を添えた。
( ´_ゝ`)「この世界では『言の葉』と言うものが重要でな」
( ^ω^)「どこかで聞いたお」
( ´_ゝ`)「『言の葉』は言葉によって練成される」
( ^ω^)「ほう…このブレスレットってなんなんだお?」
( ´_ゝ`)「まぁ後ほど詳しく説明する。
とにかくブーン殿はどれくらいの力があるかわからんが
誰でもできる練成をやってみる。
ブレスに手を添え行きたい場所を想像し『場所』と叫んでみろ」
( ^ω^)「こうかお…『場所』!!」
するとブーンの目の前にゆっくりとした光が落ちてきた。
ブーンはそれを掴む。
( ^ω^)「鍵?」
- 31: こんぶ漁師(京都府) :2007/03/29(木) 01:03:03.05 ID:+3Y/7jcF0
- ( ´_ゝ`)「そうだ。鍵を開ける要領でそれを空中で右回りにまわせ」
( ^ω^)「こうかお…」
ガチャ…何かの鍵が開く音がすると
目の前には門が現れた。
( ´_ゝ`)「その門を通ると目的地へいける。戻るときはその鍵を逆に回せばいい。」
( ^ω^)「わかりましたお…じゃあ…3日後に」
(´<_` )「ブーン殿、よい返事を期待している」
( ^ω^)「…」
門の奥にはさっきと同じロンドンの街が。
―第一話―終わり―
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